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ひとことで言うと
掛詞は、和歌で一つの音に二つ以上の意味を重ねる修辞。多くは自然・物の意味と人の心の意味の組み合わせで(まつ=松・待つ)、訳では両方の意味を生かします。
このページのポイント
- 掛詞は一つの音に二つの意味(まつ=松・待つ、ながめ=長雨・眺め、ふる=降る・経る)
- 見つける手がかりは地名・ひらがな・二重の文脈
- 答えるときは二つの意味を両方、漢字で書く
- 難関大は品詞分解の二通り(いなば=往なば)、清濁(いぶき=言ふ)、縁語との組み合わせ
はじめて(やさしく)
掛詞(掛詞)は、和歌の中で一つの音(ことば)に、二つの意味を重ねるわざです。たとえば「まつ」という音には、木の「松」と、人を「待つ」の二つの意味があります。和歌では、この二つを同時に生かして、短い歌の中に二倍の内容をつめこみます。
現代の「ダジャレ」に似ていますが、笑わせるためではありません。景色(自然)と気持ち(人の心)を一つのことばで結びつけて、歌に深みを出すのが掛詞のねらいです。
うかるくん
一つのことばに二つの意味って、読む人は混乱しないの?
合格先生
百人一首16番を見てごらん。「立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む」。「峰に生ふるまつ」なら「松」、「まつとし聞かば」なら「待つ」と、前からも後ろからもつながるんだ。
サクラちゃん
本当だ! 「峰に生えている松」と「あなたが待っていると聞いたら」の両方になってる!
合格先生
そう。一つの「まつ」をちょうつがいのようにして、二つの文がつながっている。これが掛詞だよ。
掛詞が使えるのは、昔の和歌がひらがなで書かれることが多かったからです。「まつ」とひらがなで書けば、「松」とも「待つ」とも読めます。漢字で「松」と書いてしまうと、「待つ」の意味は消えてしまいますね。
もう一つ、有名な例が百人一首9番、小野小町の歌です。

下の句「わが身世にふるながめせしまに」の「ふる」は「(雨が)降る」と「(年月を)経る」、「ながめ」は「長雨」と「眺め(ぼんやり物思いにふけること)」の掛詞です。春の長雨で桜の色があせた、という自然の文と、物思いをしているうちに自分の美しさも衰えた、という心の文が、一首の中で重なっています。
ここだけは覚えよう
- 掛詞は、一つの音に二つの意味を重ねる和歌のわざ
- 多くは「自然・物」の意味と「人の心」の意味の組み合わせ
- まず覚える:まつ=松・待つ、ながめ=長雨・眺め、ふる=降る・経る
- 訳すときは、二つの意味の両方を生かす

サクラちゃん
ひらがなの「まつ」を見たら、「松? 待つ? もしかして両方?」って考えればいいんだね!
高校受験でも、百人一首の掛詞(「まつ」「ながめ」「ふる」など)を答える問題が出ます。どの言葉が掛詞なのか迷ったら、受験掲示板「100点BBS」の百人一首の掲示板で聞いてみましょう。
しっかり(大学受験の基礎〜標準)
掛詞とは?定義と訳し方
掛詞は、同じ音(同音異義)を利用して、一つの語に二つ以上の意味をもたせる修辞です。多くは、景色や物を表す物象(自然)の意味と、作者の気持ちを表す心情の意味が組み合わされます。現代語訳では、二つの意味の両方を生かして訳すのが基本です(「松のように、あなたが待つ」「長雨が降る/物思いをして年月を経る」など)。
よく出る掛詞の一覧(音→二つの意味)
| 音 | 意味①(自然・物) | 意味②(人の心など) | メモ |
|---|---|---|---|
| まつ | 松 | 待つ | 百人一首16番・97番(松帆) |
| ながめ | 長雨 | 眺め(物思い) | 9番。雨の季節の恋の歌に多い |
| ふる | 降る | 経る(年月を過ごす)・古る | 9番、96番「ふりゆく」 |
| あき | 秋 | 飽き(相手に飽きる) | 恋の歌で「心変わり」を表す |
| よ | 節(竹・葦の節と節の間)・夜 | 世(世の中・男女の仲・一生) | 19番、88番「ひとよ」 |
| かれ | 枯れ(草木) | 離れ(人が来なくなる) | 28番 |
| おもひ | 火(ひ) | 思ひ | 51番。「燃ゆ」「こがる」といっしょに |
| ふみ | 踏み | 文(手紙) | 60番 |
| あふ | 逢坂(地名) | 逢ふ(会う) | 10番・25番・62番 |
| うき | 浮き | 憂き(つらい) | 水辺の歌に多い |
| ね | 根・音 | 寝 | 「根」は草の歌、「寝」は恋の歌 |
| しのぶ | 忍ぶ草 | 偲ぶ(なつかしむ)・忍ぶ(こらえる) | 100番 |
| いく・いな | 生野・因幡(地名) | 行く・往な(行ってしまう) | 60番・16番 |
| みをつくし | 澪標(水路の杭) | 身を尽くし(命をかける) | 20番・88番 |
掛詞の見つけ方(3つのヒント)
- 地名に注目する。逢坂・因幡・生野・宇治・松帆・高師・伊吹など、和歌によまれる地名(歌枕)は、掛詞になっていることがとても多い。
- ひらがなで書かれた所に、漢字を二通り当ててみる(まつ→松・待つ、かれ→枯れ・離れ)。
- その語の前の文脈と後ろの文脈が、別々の意味でつながっていないか確かめる(「峰に生ふる+松」「まつ+とし聞かば=待つ」)。

合格先生
答案では「〇〇と〇〇の掛詞」と二つの意味をどちらも漢字で書けるように。片方だけでは点にならないことが多いよ。
例文で確かめる(百人一首の掛詞)
立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む
(百人一首16番・中納言行平(在原行平)「立ち別れ」)
現代語訳あなたと別れて、(私は)因幡の国へ行ってしまうけれど、その因幡山の峰に生えている松のように、あなたが私を「待っている」と聞いたなら、すぐにでも帰ってこよう。
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
(百人一首9番・小野小町(花の色は))
現代語訳桜の花の色は、むなしく色あせてしまったなあ。長雨が降り続いていた間に。——そして私の容姿も、すっかり衰えてしまった。この世を過ごしながら、ぼんやりと物思いにふけっていた間に。
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
(百人一首8番・喜撰法師(わが庵は))
現代語訳私の庵は都の東南にあって、このように(心静かに)住んでいる。それなのに世間の人は、私が世の中をつらいと思って逃れ住んでいる宇治山だと言っているようだ。
大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立
(百人一首60番・小式部内侍(大江山))
現代語訳(母のいる丹後へは)大江山を越え、生野を通って行く道のりが遠いので、まだ天の橋立の地を踏んだこともありませんし、母からの手紙も見ていません。
山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば
(百人一首28番・源宗于朝臣(山里は))
現代語訳山里は、いつも寂しいけれど、冬はとりわけ寂しさがまさることだ。人の訪れも途絶え、草も枯れてしまうと思うと。
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ
(百人一首97番・権中納言定家(藤原定家)「来ぬ人を」)
現代語訳いくら待っても来ない人を待ち続けて、松帆の浦の風がやんだ夕なぎのころに焼く藻塩のように、私の身も、恋しさに焦がれ続けていることです。
百人一首の掛詞の一覧
百人一首の中で、掛詞とされることが多い所をまとめました(説が分かれる所は下の「もっと深く」で取り上げます)。歌の部分を押すと、その歌のページで現代語訳・品詞分解が読めます。
| 番 | 歌の部分 | 音 | 意味① | 意味② |
|---|---|---|---|---|
| 8 | 世をうぢ山と | う(ぢ) | 憂し(つらい) | 宇治(山) |
| 9 | わが身世にふる | ふる | 経る(年月を過ごす) | 降る(雨が降る) |
| 9 | ながめせしまに | ながめ | 眺め(物思い) | 長雨 |
| 10 | 逢坂の関 | あふ | 逢ふ(会う) | 逢坂(地名) |
| 14 | 乱れそめにし | そめ | 初め(〜しはじめる) | 染め |
| 16 | いなばの山の | いなば | 往なば(行ってしまったら) | 因幡(地名) |
| 16 | まつとし聞かば | まつ | 待つ | 松 |
| 19 | 逢はでこの世を | よ | 世(一生) | 節(よ。葦の節と節の間) |
| 20 | 身をつくしても | みをつくし | 身を尽くし(命をかける) | 澪標(水路の杭) |
| 24 | このたびは | たび | 度(今回) | 旅 |
| 25 | 逢坂山のさねかづら | あふ/さね | 逢ふ/さ寝 | 逢坂山/さねかづら |
| 25 | くるよしもがな | くる | 来る | 繰る(たぐる) |
| 27 | わきて流るる | わきて | 分きて | 湧きて |
| 28 | 人目も草もかれぬ | かれ | 離れ(人が来なくなる) | 枯れ(草が枯れる) |
| 51 | えやはいぶきの | いふ/いぶ | 言ふ | 伊吹(山) |
| 51 | 燃ゆる思ひを | ひ | 思ひ | 火 |
| 58 | いでそよ人を | そよ | それよ(そうですよ) | そよ(笹の鳴る音) |
| 60 | いく野の道の | いく | 行く | 生野(地名) |
| 60 | まだふみも見ず | ふみ | 文(手紙) | 踏み |
| 62 | よに逢坂の | あふ | 逢ふ | 逢坂(地名) |
| 67 | かひなく立たむ | かひな | 甲斐なく | 腕(かひな) |
| 72 | 高師の浜の | たかし | 高し(名高い) | 高師(地名) |
| 72 | かけじや袖の | かけ | (思いを)かけ | (波を)かけ |
| 88 | 葦のかりねの | かりね | 仮寝 | 刈り根 |
| 88 | ひとよゆゑ | ひとよ | 一夜 | 一節 |
| 88 | みをつくしてや | みをつくし | 身を尽くし | 澪標 |
| 91 | さむしろに | さむ | 寒し | 狭筵(さむしろ) |
| 95 | 墨染めの袖 | すみぞめ | 住み初め | 墨染め |
| 96 | ふりゆくものは | ふりゆく | 古りゆく(老いる) | 降りゆく(雪) |
| 97 | まつほの浦の | まつ | 待つ | 松帆(地名) |
| 98 | ならの小川の | なら | 楢(木の名) | ならの小川 |
| 100 | しのぶにも | しのぶ | 偲ぶ(なつかしむ) | 忍ぶ草 |
もっと深く(難関大・上級者)
1. 掛詞は、品詞分解も二通りになる
難関大では、掛詞の文法的な説明まで求められることがあります。掛詞は二つの語が重なっているので、品詞分解も二通りになります。
- 16番「いなば」:因幡(名詞・地名)/往な(ナ行変格活用「往ぬ」の未然形)+ば(接続助詞・仮定条件「〜たら」)。「往ぬ」はナ変、「未然形+ば」は接続助詞「ば」の仮定条件です。
- 9番「ふる」:経る(ハ行下二段「経(ふ)」の連体形)/降る(ラ行四段「降る」の連体形)。どちらも下の名詞「ながめ」にかかるので連体形です。
- 28番「かれぬ」:離れ(ラ行下二段「離る」の連用形)/枯れ(ラ行下二段「枯る」の連用形)+完了の助動詞「ぬ」の終止形。
2. 清音と濁音の違いをこえる掛詞
昔の和歌は濁点を書かないのがふつうでした。そのため、清音と濁音の違いがあっても掛詞になります。51番「かくとだにえやはいぶきのさしも草」の「いぶき」は、「えやは言ふ」(言うことができようか、いや言えない)の「いふ」と、地名「伊吹」の掛詞です。8番の「うぢ山」は、「宇治」の「う」の音に「憂(う)し」を響かせた掛詞と説明されます。歴史的仮名遣いの読み方は歴史的仮名遣いで確かめましょう。
かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを
(百人一首51番・藤原実方朝臣(かくとだに))
現代語訳こんなにもあなたを恋しく思っていると、それだけでも言うことができないのですから、伊吹山のさしも草(もぐさ)が燃えるように、私の燃える思いを、それほどまでとはあなたは知らないでしょうね。
3. 掛詞と縁語・序詞の組み合わせ
掛詞は、ほかの修辞と組み合わさって使われることがとても多いです。
- 掛詞+縁語:掛詞の一方の意味が、歌の中の別の語となかま(縁語)になります。88番では、「かりね(刈り根)」「ひとよ(一節)」「みをつくし(澪標)」「わたる(渡る)」が、「難波江」「葦」の縁語とされることが多く、もう一方の意味(仮寝・一夜・身を尽くし・恋ひわたる)が恋の心を表します。くわしくは縁語へ。
- 掛詞で序詞をつなぐ:16番では「立ち別れいなばの山の峰に生ふる」が「まつ」を導き、「松」から「待つ」へと意味が切りかわります。掛詞が序詞と本文のつなぎ目になっている型です。
- 枕詞との違い:枕詞は決まった語にかかる5音の飾りで訳しませんが、掛詞は二つの意味の両方を訳に生かします。
4. 伊勢物語「かきつばた」の歌:掛詞・縁語・折句
唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
(伊勢物語・第九段(古今和歌集にも))
現代語訳(唐衣を着なれるように)慣れ親しんだ妻が(都に)いるので、はるばるやって来た旅(のつらさ)をしみじみと思う。
5. 掛詞かどうか、説が分かれるもの
- 1番「かりほの庵」の「かりほ」に「刈り穂」を掛けるとする説。
- 8番「しかぞ住む」の「しか」に「鹿」を掛けるとする説。
- 22番「むべ山風をあらしといふらむ」の「あらし」は「嵐」と「荒らし」の掛詞とされることが多く、「山」+「風」=「嵐」という漢字の組み立ての遊び(字の分解)としても知られます。
- 61番「けふ九重に」の「九重」は、宮中の意味と、「八重」より一つ多い数を重ねた掛詞的な表現と説明されます。
このように、掛詞の範囲は注釈書によって少しずつ違います。入試では問題文の注や設問の指示に合わせて答えるのが安全です。
うかるくん
掛詞って、見つけ出したらきりがない気がする……。
合格先生
だからこそ「地名」「ひらがな」「二つの文脈」の3つのヒントが大事なんだ。この3つがそろう所だけを答えれば、まず外さないよ。
よくあるまちがい
まちがい1:意味を一つしか書かない
掛詞の設問では「松」「待つ」のように二つの意味の両方を答えます。現代語訳でも、片方だけを訳すと不十分になることが多いです。
まちがい2:同じ語がくり返されているだけのものを掛詞にする
「さしも草さしも知らじな」の「さしも」のくり返しは、序詞の同音反復(同じ音のくり返しで次の語を導く)で、一つの音に二つの意味を重ねる掛詞とは別のしくみです。
まちがい3:地名をただの地名として読む
逢坂・因幡・生野・松帆など、和歌の地名は掛詞を疑うのが鉄則です。「逢坂」を見たら「逢ふ」が掛かっていないか確かめましょう。
まちがい4:掛詞と縁語を混同する
掛詞は一つの語に二つの意味、縁語は複数の語が意味のなかまになっていることです。88番のように両方が同時に使われることも多いので、分けて答えましょう。
練習問題
やさしい
- 百人一首16番「立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む」の「まつ」に重ねられている二つの意味を、漢字で答えなさい。
答えと解説を見る
「松」と「待つ」。「峰に生ふる」からは「松」、「とし聞かば」へは「待つ」としてつながります。
- 掛詞の説明として正しいものを選びなさい。
ア 決まった語の前に置く、主に5音の飾りのことば
イ 一つの音に二つ以上の意味を重ねるわざ
ウ 関係の深い語を一首の中に散りばめるわざ答えと解説を見る
イ。アは枕詞、ウは縁語の説明です。
ふつう
- 百人一首60番「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」から掛詞を二つ抜き出し、それぞれ二つの意味を答えなさい。
答えと解説を見る
「いく(野)」=生野(地名)・行く、「ふみ」=踏み・文(手紙)。
- 百人一首28番「山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば」の「かれ」について、「人目」と「草」のそれぞれにかかる意味を答えなさい。
答えと解説を見る
「人目」には離れ(人の訪れが途絶える)、「草」には枯れ(草が枯れる)。一つの「かれ」が、主語ごとに違う意味で働いています。
むずかしい
- 百人一首9番「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」の「ふる」は掛詞である。二つの意味を、それぞれの動詞の活用の種類・活用形とともに説明しなさい。
答えと解説を見る
①「経る」:ハ行下二段活用「経(ふ)」の連体形(年月を過ごす)。②「降る」:ラ行四段活用「降る」の連体形(雨が降る)。どちらも下の名詞「ながめ」にかかるので連体形です(→下二段活用)。
- 百人一首51番「かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを」の「いぶき」は何と何の掛詞か。「いふ」と「いぶ」で音が違うのに掛詞になる理由も説明しなさい。
答えと解説を見る
「(えやは)言ふ」と地名「伊吹」の掛詞。昔の和歌は濁点を書かないのがふつうで、清音と濁音の違いは掛詞のさまたげにならなかったからです。「えやは言ふ」は「言うことができようか、いや言えない」という反語です。
関連ページ
- 枕詞:決まった語にかかる5音の飾り。訳さない
- 序詞:掛詞でつながる型(16番)、同音反復との違い
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入試に出る古文単語を、意味のつながりで覚える - 「いずれ」と「いづれ」
歴史的仮名遣いのきまり - 国語のまとめ
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よくある質問
掛詞とは何ですか?
和歌で、同じ音を利用して一つの語に二つ以上の意味を重ねる修辞です。「まつ」に「松」と「待つ」を重ねるのが代表例です。
掛詞はどうやって見つけますか?
地名(逢坂・因幡・生野など)、ひらがなで書かれた所、前後で別々の意味につながる所の3つを手がかりにします。
掛詞はどう訳しますか?
二つの意味の両方を生かして訳すのが基本です。「松のように、あなたが待っていると聞いたなら」のように訳します。
掛詞と縁語の違いは何ですか?
掛詞は一つの語に二つの意味を重ねること、縁語は一首の中の複数の語が意味のなかまになっていることです。掛詞の片方の意味が縁語になることがよくあります。
百人一首にはどんな掛詞がありますか?
9番の「ふる(降る・経る)」「ながめ(長雨・眺め)」、16番の「いなば(往なば・因幡)」「まつ(松・待つ)」、60番の「いく野(生野・行く)」「ふみ(踏み・文)」などが有名です。
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出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」国語、「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」国語(言語文化・古典探究)
- 例文の本文:百人一首(8・9・16・28・51・60・97番ほか)、伊勢物語(第九段)。表記は読みやすいように一部改めています
- 高校の古典の標準的な説明(和歌の修辞・掛詞)にもとづいて作成。掛詞の範囲は注釈書によって違いがあります
- 画像:百人一首の絵札「Hyakuninisshu 009」(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)
最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦



