
この記事の結論
- ゾロ目どうしをたす覆面算は、たての列がどれも同じたし算になっていることと、答えのけたが1つ増える(いちばん上はくり上がりだけ)ことに注目すると、全部を試さなくても数字がしぼれます
- この記事は問題 → コツ → ヒント → 答え → 解き方 → 類題 → 作り方の順。ヒント・答え・解き方は押すと開くので、まずは自分で考えてみてください
問題:おでん算 △△△△+○○○○+□□□□=△○○○□ の △○□ を求めよ

△、○、🔲(この記事では□と書きます)には、1けたのちがう整数が1つずつ入ります。同じ記号には同じ数字が入ります。△を4つ並べた4けたの数「△△△△」、○を4つ並べた「○○○○」、□を4つ並べた「□□□□」の3つをたすと、5けたの数「△○○○□」になりました。△○□はそれぞれいくつでしょう?
元の問題は文字ではなく、おでんの具の絵で出しました。三角のこんにゃくが△、丸い大根が○、ちくわが🔲です。2024年10月12日の元の記事では、こう書いていました。
そしてこの問題を「おでん算」と命名させて頂きました。
入試問題で流行るといいな♪
中学入試で使いやすそう。
(入試問題製作者の方、どうぞご自由にお使いください)
元の記事では「この問題の解答はのちほど。しばらく考えてみてください」と書き、コメント欄や X(旧Twitter)で解答を募っていました。この記事で、答えと解き方をのせました(下の「答えを見る」「解き方を見る」を押すと開きます)。
△は5けたの数のいちばん上の位なので0ではありません。△○□の入れ方は、△が1〜9の9通り、○が残りの9通り、□が残りの8通りで、全部で 9×9×8=648通りあります。1つずつ4けたのたし算をして確かめるのは大変です。どこに目をつければ、少ない手間でしぼれるでしょうか。

サクラちゃん
4けたの数を3つもたすなんて、648通りも試せません…! おでんの具をじっと見ても、数字は浮かんできません。
おでん算とは?覆面算・虫食い算の仲間
おでん算は、合格大作戦が2024年10月に出した覆面算(ふくめんざん)に、元の記事でつけた名前です。数字のかわりにおでんの具の絵が入っていて、同じ具には同じ数字、ちがう具にはちがう数字が入ります。
虫食い算(むしくいざん)は、計算式の数字の一部が虫に食われたように□になっていて、残った数字から□に入る数を当てるパズルです。そのうち、数字がすべて記号や文字で隠されていて、同じ記号には同じ数字、ちがう記号にはちがう数字が入るものを覆面算と呼びます。おでん算は数字が1つも見えていないので、分けるなら覆面算の仲間です。虫食い算と覆面算のちがいは「【虫食い算】○△×△○=○□○」の記事でくわしく図にしています。
記号が絵になっても、考え方は同じです。むしろ絵のほうが「同じ具が4つ並んでいる」ことがひと目でわかり、問題の形(ゾロ目のたし算)に気づきやすくなります。中学受験の算数では、□や○のほかに、果物や動物の絵で数字を隠した問題も見かけます。
ほかの虫食い算との違い(3つ比べ)
合格大作戦には、記号で数字を隠した算数クイズがほかにもあります。2024年8月の「【虫食い算】○△□を3回たすと□□□」と、2025年1月の「【虫食い算】○△×△○=○□○」です。3つを並べると、同じ「1けたの異なる整数」の問題でも、手をつける入口がちがうことがわかります。
- ○△□を3回たすと□□□:同じ3けたの数を3回たすので「3倍」に直し、くり上がりの影響を受けない一の位から決めていきます。
- ○△×△○=○□○:かけ算の答えが3けたにおさまる、という答えの大きさから一気にしぼれます。
- おでん算(この記事):たす数が3つともゾロ目なので、どの列も「△+○+□」の同じたし算です。さらに、4けたを3つたして5けたに増えていることが大きな手がかりになります。
おでん算は、前の2つの考え方(一の位から・答えの大きさから)を両方使える問題です。3問を順に解くと、虫食い算・覆面算の基本の見方がひととおりそろいます。同じ日(2024年10月12日)には「【虫食い算8888】〇△は一桁の異なる整数です。〇△を求めよ。」も出しています。
おでん算の解き方のコツ(たての列・くり上がり・けた数)
おでん算のような「ゾロ目をたす」覆面算は、次の順で考えると速く解けます。どれも答えを当てずっぽうで探すのではなく、入れられない数を消していく考え方です。
| 順番 | 見るところ | 考えること |
|---|---|---|
| ① 列を見る | たての列 | どの列も「△+○+□」の同じたし算。ちがうのはくり上がりだけ |
| ② 一の位 | 右はしの列 | 一の位はくり上がりを受けない。「△+○+□」の一の位が□になる条件を考える |
| ③ くり上がり | 列の合計の十の位 | いくつくり上がるかを書きとめて、左の列へ送る |
| ④ いちばん上 | 増えたけた(万の位) | 4けたを3つたして5けたになったら、万の位は「くり上がりの数」そのもの |
| ⑤ 確かめ | 条件全部 | 同じ具に同じ数字、ちがう具にちがう数字か。最後に筆算で検算 |
たての列はどれも同じたし算
筆算をたての列で見てみましょう。千の位の列には△と○と□が1つずつ、百の位の列にも、十の位の列にも、一の位の列にも、やはり△と○と□が1つずつ並んでいます。つまり4つの列は、どれも「△+○+□」という同じたし算です。列ごとにちがうのは、右の列から送られてくるくり上がりだけです。
答えの「△○○○□」を見ると、十の位・百の位・千の位の3つの列は、答えがどれも○です。同じたし算をして同じ答えが出ているのだから、くり上がりも同じだろう、と見当がつきます。一の位だけ答えが□でちがうのは、一の位の列にはくり上がりが来ないからです。このように「同じところ」と「ちがうところ」を見比べるのが、覆面算のいちばんのコツです。
ゾロ目は「1111の何倍か」で表せる
もう1つの見方は、ゾロ目の性質です。3333は3×1111、7777は7×1111 のように、4けたのゾロ目はどれも「1111の何倍か」で表せます。だから、たす3つの数の合計は「1111×(△+○+□)」とまとめられます。
こうまとめると、問題は「1111に何かをかけて、△○○○□ の形になる数を探す」ことになります。かけるのは△+○+□ という3つの数字の和なので、とりうる値はそれほど多くありません。和の大きさの見当のつけ方は、下のヒント2にあります。2けた・3けたのゾロ目が11・111の倍数になる話は、「○△□を3回たすと□□□」のおまけ(ゾロ目と37のふしぎ)や、「2桁×11を暗算するやり方」ともつながります。
けたが増えたら、いちばん上はくり上がり
4けたの数を3つたしたのに、答えは5けたです。万の位には、たす数の数字は1つも入っていません。増えたけたの数字は、すぐ右の列からのくり上がりだけでできているのです。たし算でくり上がる数は、たす数の個数や大きさで上限が決まるので、ここから「△に入れられる数」がぐっとしぼれます。
ここで使っているのは、高校数学でいう「一の位=10で割った余り」「くり上がり=10で割った商」の考え方です。余りの考え方は数学用語辞典の「余りとは?」、中学受験の余りの問題は公式辞典の「余りの問題の解き方」でおさらいできます。
うかるくん
列が全部同じたし算なのはわかりました。でも、一の位の答えだけ□になっているのはどう使えばいいんですか?
合格先生
一の位の列は「△+○+□」の一の位が□。□が両方に出てくるのがポイントです。両方から□を取りのぞいたら、△と○について何が言えるか考えてみましょう。くり上がりを書きとめるのも忘れずに。
ヒント(3段階)
まず自分で考えてみて、つまったら1つずつ開いてください。
ヒント1を見る
一の位の列だけを見ます。「△+○+□」の一の位が□です。△+○+□ から□を引くと △+○ なので、△+○ の一の位は0になります。△と○は0〜9のちがう数字で、△は0ではありません。△+○ はいくつでしょう?
ヒント2を見る
△+○+□ はいちばん大きくても 9+8+7=24。合計は 1111×24=26664 以下です。5けたなので和は10以上。だから万の位の△は1か2しかありません。ヒント1とあわせると、○もしぼれます。
ヒント3を見る
一の位の列で、△+○+□=10+□ なので、くり上がりは1です。十の位の列は「△+○+□+1」=11+□ で、その一の位が○になります。□が9だと 20 で、○が0になってしまいます。□が8以下なら、○は「□+1」で、また1くり上がります。百の位・千の位も同じことのくり返し。最後に、万の位の△は千の位からのくり上がりです。
答え
答えを見る
△=1、○=9、□=8
1111 + 9999 + 8888 = 19998
こんにゃく(△)が1、大根(○)が9、ちくわ(□)が8です。△○○○□=19998 で、△(1)・○(9)・□(8)はすべてちがう数字になっています。合格大作戦がプログラムで0〜9の全部の組み合わせを調べたところ、条件に合う答えはこの1通りだけでした(マイナスの数は、筆算の数字としては使えないので考えません)。
解き方(答えが書いてあります)
ここから下の「見る」の中には答えが書いてあります。解き方は3通りのせました。どの道をたどっても同じ答えにたどり着くのが、きちんと解けた証拠です。
解き方を見る(答えが書いてあります)
方法1:一の位から列ごとに決める
- 一の位:△+○+□ の一の位が□。両方から□を取ると、△+○ の一の位が0。△と○は0〜9のちがう数字で△は0でないので、△+○=10(0にはならず、20には届かない)。列の合計は 10+□ なので、1くり上がる。
- 十の位:10+□+1=11+□。□=9 だと20で ○=0、すると △=10 となって1けたにならないので×。□は8以下で、11+□ の一の位は □+1。だから ○=□+1、また1くり上がる。
- 百の位・千の位:十の位とまったく同じ計算なので、答えはどちらも○、くり上がりも1。答えの「○○○」と合います。
- 万の位:千の位からのくり上がりが1なので、△=1。
△=1 と △+○=10 から ○=9、○=□+1 から □=8。こうして △=1、○=9、□=8 が決まります。どの列でも「候補が1つに決まる」のを確かめながら進めるので、答えがほかにないことまで言えます。
方法2:1111×(△+○+□)を全部書き出す
3つのゾロ目の合計は 1111×(△+○+□)。和は10以上24以下なので、15通りを全部書き出して、「△○○○□ の形(千・百・十の位が同じ)」で、しかも「△+○+□ が本当にその和になっているか」を確かめます。
実は、和が10〜18のときは「1kkk(k−1)」の形(例:13332)、20〜24のときは「2kkk(k−2)」の形(例:23331)で、和が19(21109)のとき以外はすべて千・百・十の位がそろいます。ところが 13332 なら △=1、○=3、□=2 で、和は6。かけた和の13と合いません。11110・12221・22220 のように数字が重なるものもあります。形と和が両方合い、数字もすべてちがうのは和が18のときの 19998(1+9+8=18)だけです。「形だけ合う」数にだまされない、というのがこの方法の注意点です。
方法3:文字式で確かめる(中学生・高校生向け)
△=a、○=b、□=c とおくと、左辺は 1111(a+b+c)、右辺の△○○○□は 10000a+1110b+c です(○○○の部分は 1000b+100b+10b=1110b)。式にすると
1111(a+b+c) = 10000a+1110b+c
かっこをはずして整理すると 8889a = b+1110c です。右辺はいちばん大きくても 9+1110×9=9999 なので、a は1しかありません(a=2 だと左辺が17778で大きすぎる)。すると b+1110c=8889。b は1けたなので、1110c は8889に近い1110の倍数で、c=8(8880)、b=9 と決まります。
この方法なら、くり上がりを1つずつ追わなくても、「答えがほかにないこと」まで式で言い切れます。文字を使った表し方は「文字式とは?」、かっこをはずす計算は「展開とは?」でおさらいできます。
よくあるまちがい
- △+○=0 や 20 を考えてしまう:0は△が0になるので×、20は1けたの2つの数では届きません。10だけです。
- 十の位にくり上がりの1を足し忘れる:足し忘れると「○=□」となり、ちがう数字という条件とぶつかって行きづまります。
- 形だけで決めてしまう:方法2のように、13332 のような「形の合う数」はたくさんあります。△+○+□ の和まで確かめましょう。
- 検算をしない:最後に 1111+9999+8888 を筆算して、19998 になるか確かめるくせをつけましょう。
サクラちゃん
一の位から列ごとに進んだら、648通りも試さずに1つに決まりました! 万の位がくり上がりだけ、というのが効きました。
合格先生
そのとおり。たての列が同じなら、ちがいはくり上がりだけ。けたが増えたら、いちばん上はくり上がり。この2つは、ゾロ目の覆面算ならいつでも使える見方ですよ。
おまけ:ゾロ目のたし算のふしぎ
おまけを見る(答えにふれています)
おでん算の答えは 1111×18=19998 でした。実は、けたの数を変えても、同じ形の覆面算はいつも同じ3つの数字が答えになります。
- 2けた版:○○+△△+□□=○△□ → 11+99+88=198(11×18)
- 3けた版:○○○+△△△+□□□=○△△□ → 111+999+888=1998(111×18)
- 4けた版(おでん算):1111+9999+8888=19998(1111×18)
- 5けた版:11111+99999+88888=199998(11111×18)
どれも和が18です。理由は、18=2×9 で、1111×9=9999 だからです。1111×18=9999×2=19998=20000−2。けたがいくつでも「9が並んだ数の2倍」なので、いつも「1、9が並ぶ、8」の形になります。どのけた数でも答えが1つしかないことは、プログラムで確かめています。2けた版は「○△□を3回たすと□□□」の類題5としてものせています。
9の倍数や「9が並んだ数」の性質は、公式辞典の「約数の個数・倍数の見分け方」(各位の和で9の倍数がわかる理由)ともつながります。
似たおでん算・覆面算に挑戦(類題4問)
同じ「ゾロ目をたす」「たての列」「けたの増え方」の考え方で解ける問題を4つ作りました。どれも記号には0〜9のちがう数字が1つずつ入り、いちばん上の位は0ではありません。類題1〜3は答えが1つに決まり、類題4だけは答えが1つではありません(プログラムで全部の組み合わせを調べて確かめています)。好きなおでんの具に置きかえて、自分だけのおでん算にしてもかまいません。
類題1:○○○+△△△+□□□=○△△□(3けた版)
ヒントを見る
おでん算と同じく、一の位の列から。○+△ の一の位は0です。3けたを3つたして4けたになったので、千の位の○はくり上がりだけです。
答えを見る
111+999+888=1998(○=1、△=9、□=8)。おでん算と同じ数字が答えになります。理由は上の「おまけ」に書きました。
類題2:○○○○+○○○○+△△△△=△○○○□
ヒントを見る
同じ○のゾロ目が2本。どの列も「○+○+△」です。万の位の△はくり上がりだけなので、まず△の候補をしぼりましょう。合計は1111×(○×2+△)です。
答えを見る
8888+8888+1111=18887(○=8、△=1、□=7)。列の合計は ○×2+△=17 で、一の位は7を書いて1くり上がり、十・百・千の位は 17+1=18 で8を書いて1くり上がり、万の位は1です。
類題3:△△△△+○○○○+□□□□=○△△△○
ヒントを見る
今度は答えの両はし(万の位と一の位)が同じ○です。万の位の○はくり上がりなので、1か2。一の位の列「△+○+□」の一の位も○なので、△+□ の一の位は0です。
答えを見る
2222+1111+8888=12221(△=2、○=1、□=8)。△+□=10 で列の合計は 10+○。○=1 なら合計11、一の位1・くり上がり1、十の位から上は 11+1=12 で2を書いて1くり上がり、万の位は1。○=1、△=2、□=8 です。○=2 だと十の位から上が 12+1=13 で3になり、△=3、□=7、万の位は1で○=2 と合わないので×です。
類題4:△△△△+○○○○+□□□□+☆☆☆☆=△○○○☆(答えはいくつ?)
ヒントを見る
具が4つに増えました。万の位の△はくり上がりで、4つの和はいちばん大きくても 9+8+7+6=30 なので、くり上がりは1か2か3。一の位の列では、△+○+□ の一の位が0です。「すべて求めよ」と考えて、1つ見つけても終わりにしないこと。
答えを見る
答えは5通りあります(△、○、□、☆の順)。
- △=1、○=3、□=6、☆=2:1111+3333+6666+2222=13332
- △=1、○=4、□=5、☆=3:1111+4444+5555+3333=14443
- △=1、○=6、□=3、☆=5:1111+6666+3333+5555=16665
- △=1、○=7、□=2、☆=6:1111+7777+2222+6666=17776
- △=1、○=9、□=0、☆=8:1111+9999+0+8888=19998
どれも△=1 で、○+□=9(△+○+□=10)になっています。具が1つ増えるだけで、答えが1つに決まらなくなるのが面白いところです。入試の問題でも「すべて求めよ」と書いてあれば、1つ見つけて終わりにしないことが大切です。

合格先生
ゾロ目のたし算は「たての列が全部同じ」。ちがいはくり上がりだけ、けたが増えたらいちばん上はくり上がり! 答えが出たら、筆算で検算するのも忘れずに。
覆面算・おでん算の作り方(中学入試で使えるか)
元の記事では「中学入試で使いやすそう」「入試問題製作者の方、どうぞご自由にお使いください」と書きました。せっかくなので、おでん算のような覆面算を自分で作る手順もまとめます。問題を作る側に回ってみると、「なぜこの条件がついているのか」がよくわかり、解く力もつきます。
ステップ1:式の形を決める
まずは「ゾロ目を3つたす」「同じ数を何回かたす」「ひっくり返した数をかける」など、式の形を決めます。答えの側にも記号を使い、たす数と答えに同じ記号が出てくるようにすると、手がかりが生まれます。おでん算では、答えの「△○○○□」に3つの具が全部出てくるのがポイントです。
ステップ2:全部の数を試す
次に、記号に入る数字を全部試して、式が成り立つものを探します。おでん算なら648通り。手で全部やるのは大変なので、合格大作戦ではプログラムで0〜9の全部の組み合わせを調べています。表計算ソフトでも、1列ずつ数字を変えて計算すれば確かめられます。
ステップ3:答えが1つに決まるか確かめる
ここがいちばん大事です。答えが2つ以上あると、「求めよ」という問題としては不完全になります(類題4のように「すべて求めよ」にするなら別です)。0を入れてよいか、いちばん上の位に0を許すか、ちがう記号にはちがう数字かで答えの数が変わるので、条件をはっきり書きます。おでん算の「異なる1桁の整数」という一言は、答えを1つにするための大切な条件です。
ステップ4:絵や名前をつける
最後に、記号を絵に置きかえたり、名前をつけたりします。おでん算はここで生まれました。絵にすると、同じ記号がそろっていることがひと目でわかり、問題に親しみもわきます。季節の食べ物や行事の絵にすると、時期に合わせた問題にもなります。
| 学年 | 使う道具 | 説明できること |
|---|---|---|
| 小学生 | たし算の筆算・くり上がり | 一の位から列ごとに試して、答えを1つ見つける |
| 中学生 | 文字式・ゾロ目=1111の倍数 | 式を立てて整理し、ほかに答えがないことを示す |
| 高校生 | 10で割った余りと商・整数の範囲 | 各位の数字の条件を式で表し、場合分けして答えの個数まで説明する |
説明を書くときは、「何に注目したか」→「そこから何が言えるか」→「残った候補をどう確かめたか」の順に書くと伝わりやすくなります。これは大学入試の記述式の答案でも同じで、結論だけでなく理由の筋道に点がつきます。答案の書き方は「答案の書き方のコツ」でくわしく紹介しています。
覆面算は中学受験から大学入試の整数問題まで役に立つ
覆面算・虫食い算は中学受験の算数の定番ですが、使う考え方は大学入試の整数問題と同じです。おでん算の解き方に出てきた見方は、高校数学の整数の分野の基本そのものです。
- 一の位・くり上がりで考える:10で割った余りと商で考えること。高校の「余りによる分類」につながります。
- ゾロ目=1111の倍数:数を約数・倍数の関係で見ること。1111=11×101 のように素因数分解すると、さらに性質が見えてきます(公式辞典の「素因数分解と約数の個数」)。
- 範囲をしぼる:和は10以上24以下、のように不等式で候補をしぼること。整数問題の「範囲を絞って候補を調べる」解き方そのものです。
入試の整数問題の練習は「2025年大学入試予想問題【整数問題】」で、京大で整数がどれくらい出ているかは「京大 理系数学の出題分析」「京大 文系数学の出題分析」で確かめられます。自然数と整数のちがいは「自然数・整数とは?」でおさらいできます。
計算の速さも覆面算の助けになります。2けたのかけ算の暗算は「インド式かけ算のやり方一覧」、11〜19どうしのかけ算は「くれない算のやり方」、計算の工夫で解く問題は「算数の問題。暗算でできるかな?」で練習できます。
ほかの算数クイズ・虫食い算
2024年10月には、おでん算のほかにも記号で数字を隠した問題を出しています。「【虫食い算】○△▢を求めよ。○>△>▢ ○△▢は2~9の異なる整数」「○▢を求めよ。○▢は1~8の整数」にも挑戦してみてください。
数字や図形のパズルは、ほかにもたくさんあります。ある法則で並んだ数字の□を当てる「地頭を鍛える算数の問題【問題編】」と、その答えと考え方の「【解答編】」は、おでん算と同じく「規則を見つけてしぼる」練習になります。見方を変えるクイズなら「頭の体操クイズ」、集中力なら「【間違い探し】この中で一つだけ違う文字があります」もどうぞ。
数の規則のクイズは「35, 77, □, 221…□に入る数は?」「【IQテスト】4+2=14、2+7=23…」、並べ方のパズルは「直線上の合計が24になるように並べよう」があります。小さな積み重ねが大きな差になることを計算で確かめる「1.01の法則と0.99の法則」も、数字で考える面白さが味わえます。
数学の記事は「数学まとめ」、公式は「算数・数学公式辞典」、言葉の意味は「数学用語辞典」から探せます。自分の解き方を教えたいとき、わからないところがあるときは「受験の質問・相談」からどうぞ。
まとめ
- おでん算は、おでんの具(こんにゃく△・大根○・ちくわ□)で数字を隠した覆面算。△△△△+○○○○+□□□□=△○○○□
- ゾロ目のたし算は、たての列がどれも同じたし算。列ごとのちがいはくり上がりだけ
- 4けたを3つたして5けたになったら、いちばん上の位はくり上がりだけ。ここで候補がぐっとしぼれる
- 4けたのゾロ目は「1111の何倍か」。合計は 1111×(△+○+□)とまとめられる
- 覆面算を作るときは、答えが1つに決まるかを全部の組み合わせで確かめる
- 答え・解き方・おまけ・類題の答えは、上の「見る」を押すと開きます
よくある質問
おでん算とは何ですか?
合格大作戦が2024年10月に出した覆面算の名前です。こんにゃく・大根・ちくわの絵で数字を隠し、同じ具には同じ数字、ちがう具にはちがう数字が入ります。
覆面算と虫食い算のちがいは何ですか?
虫食い算は式の数字の一部が□で隠されたパズルです。数字がすべて記号や文字で隠され、同じ記号に同じ数字が入るものを覆面算と呼びます。
ゾロ目をたす覆面算はどこから考えればいいですか?
たての列を見ます。どの列も同じ記号をたすので、ちがいはくり上がりだけです。一の位の列と、けたが増えたいちばん上の位から考えるとしぼれます。
おでん算の答えはどこに書いてありますか?
記事の「答えを見る」を押すと表示されます。解き方は3通り、「解き方を見る」の中にのせています。
4けたのゾロ目にはどんな性質がありますか?
1111、2222…9999はどれも□×1111です。だから4けたのゾロ目をいくつかたすと、合計は1111×(数字の和)になります。
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出典・参考
- 問題・「おでん算」の名前は大学受験合格大作戦の作成(2024年10月出題)。問題の画像も合格大作戦
- 答え・類題の答えの個数は、合格大作戦がプログラムで0〜9の全部の組み合わせを調べて確認
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦










