この公式のポイント
- 余りか不足(割る数−余り)がそろうかを見る
- そろえば最小公倍数の倍数±で一気に
- そろわなければ書き出して最初の1つ、あとは最小公倍数ずつ
- 余りが等しい → 割る数は差の約数
うかるくん
3で割ると2余り、5で割ると4余る数って、どう探すの?
合格先生
どちらも1足りないと見るんだ。だから15の倍数より1小さい数、14、29、…となるぞ。
余りの問題の解き方
「3で割ると2余り、5で割ると4余る数」のような余りの問題は、余りがそろうか、足りない数(不足)がそろうかを見るのがコツです。そろえば、最小公倍数を使って一気に求められます。
余りの問題の4つの型
割られる数=割る数×商+余り(余りは割る数より小さい)
- 余りがそろう(4で割っても6で割っても3余る)→ 最小公倍数の倍数+余り(12の倍数+3)
- 不足がそろう(4で割ると3余り、6で割ると5余る=どちらも1足りない)→ 最小公倍数の倍数−不足(12の倍数−1)
- どちらもそろわない → 小さい順に書き出して最初の1つを見つけ、あとは最小公倍数ずつ足す
- ある数で割った余りが等しい → ある数は差の約数。N を割ると r 余る数は、N−r の約数で r より大きいもの
なぜ最小公倍数を使うのか
「3で割ると2余る数」は 2, 5, 8, 11, 14, … で、3の倍数より1小さい数です。「5で割ると4余る数」は 4, 9, 14, 19, … で、5の倍数より1小さい数です。両方に当てはまるのは、3の倍数でも5の倍数でもある数(15の倍数)より1小さい数なので、14, 29, 44, … と15ずつふえます。
余りがそろうときも同じです。「4で割っても6で割っても3余る数」は、3をひくと4でも6でも割り切れるので、12の倍数+3です。
余りが等しいと、差が割り切れるわけ
52 と 80 を 7 で割ると、どちらも3余ります(52=7×7+3、80=7×11+3)。テープで、余りの3をそろえて左に置くと、80 は 52 より7のかたまりが4つ分長いだけです。だから差の 28 は 7 で割り切れます。反対に、「ある数で割ると余りが等しい」とき、ある数は差の約数になります。
中学受験(算数)での使い方
例題1(不足がそろう)
解き方
4−3=1、6−5=1 で、どちらも1足りない。4と6の最小公倍数は12なので、12の倍数−1:11, 23, …, 95, 107, …。
100 との差は 95 が 5、107 が 7 なので 95。
答え 95
例題2(どちらもそろわない)
解き方
余りも不足(2と3)もそろわないので書き出す。7で割ると4余る数 4, 11, 18, … のうち、5で割ると3余る最初の数は 18。
あとは5と7の最小公倍数35ずつふえるので 18, 53, 88, 123, …。2けたは 18, 53, 88 の3個。
答え いちばん小さいもの 18、2けたは 3個
例題3(割ると〜余る数)
解き方
100−4=96 は、その数で割り切れる。96 の約数は 1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 16, 24, 32, 48, 96。
余りの4は割る数より小さいので、割る数は4より大きい:6, 8, 12, 16, 24, 32, 48, 96 の8個。
答え 8個
よくある間違い

合格先生
100を割ると4余る数に、4以下の数を入れてはだめだ。余りは割る数より小さいぞ。
- 余りが割る数以上になる:余りは割る数より小さい。「100を割ると4余る数」に 1, 2, 3, 4 は入らない。
- 不足がそろうのに余りで考える:4で割ると3余り、6で割ると5余るなら「1足りない」でそろえる。
- 最小公倍数ではなく、割る数をかけた数ずつ足す:4と6なら24ではなく12ずつ。
練習問題

合格先生
余りか不足、どちらがそろうかを最初に見るんだ。
- 中学受験 3で割っても5で割っても2余る3けたの整数のうち、いちばん小さいものを求めなさい。
答えと解説を見る
15の倍数+2:2, 17, …, 92, 107。3けたで最小は 107。答え 107 - 中学受験 59、101、157 をある整数で割ると、余りがすべて等しくなりました。このような整数のうち、いちばん大きいものを求めなさい。
答えと解説を見る
差 101−59=42、157−101=56 がどちらも割り切れる。42 と 56 の最大公約数は 14。確かめ:59=14×4+3、101=14×7+3、157=14×11+3。答え 14 - 中学受験 6で割ると1余り、8で割ると3余る2けたの整数のうち、いちばん大きいものを求めなさい。
答えと解説を見る
6−1=5、8−3=5 でどちらも5足りない。24の倍数−5:19, 43, 67, 91, 115。2けたで最大は 91。答え 91
関連する公式
- 最大公約数・最小公倍数
- 整数の性質(約数・倍数)
- 周期算(余りで何番目かを考える)
- 日暦算(曜日の計算)
- 中国剰余定理(大学受験)
- 約数の和と完全数
よくある質問
3で割ると2余り、5で割ると4余る数は?
どちらも割る数より1小さい(不足が1)ので、15の倍数より1小さい数:14, 29, 44, … です。
余りがそろうときの解き方は?
4で割っても6で割っても3余る数なら、3をひくと4でも6でも割り切れるので、最小公倍数12の倍数+3です。
余りも不足もそろわないときは?
小さい順に書き出して両方に当てはまる最初の数を見つけ、あとは最小公倍数ずつ足します。
ある数で割ると余りが等しいときは?
2つの数の差は、ある数で割り切れます。だから、ある数は差の約数(3つ以上なら差の公約数)です。
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出典・参考
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦


