この公式のポイント
- 約数はかけてその数になるペアで探す
- 約数の和=(1+2+4)×(1+3) のようにかけ算で
- 理由は面積図:部屋1つ1つが約数
- 自分以外の約数の和=自分 → 完全数(6, 28, 496)
うかるくん
約数の和が、かけ算1回で出るって本当なの?
合格先生
本当だ。12なら (1+2+4)×(1+3)。面積図にすると、部屋1つ1つが約数になるんだ。
約数の和の求め方
ある数の約数(その数を割り切れる整数)を全部足した数を約数の和といいます。小さい数なら、かけてその数になるペアで約数を書き出して足します。大きい数は、素因数分解(素数のかけ算に分ける)を使うと、かけ算1回で求められます。
約数の和の公式
素因数分解して、素数ごとに「1+その素数+その素数を2回かけた数+…」を作り、それらをかける。
完全数:自分以外の約数の和が、自分と等しい数(6, 28, 496, 8128, …)
なぜ「かけ算」で約数の和が出るのか
12=2×2×3 の約数は、「2を何個使うか(0個・1個・2個 → 1, 2, 4)」と「3を何個使うか(0個・1個 → 1, 3)」の組み合わせで、ちょうど1回ずつできます。
これを面積図で考えます。長方形のよこを 1, 2, 4 に、たてを 1, 3 に分けると、6つの部屋ができます。それぞれの部屋の面積は「よこ×たて」なので、1, 2, 4, 3, 6, 12 で、12の約数がちょうど1回ずつ出てきます。部屋の面積を全部足したもの(約数の和)は、長方形全体の面積 (1+2+4)×(1+3)=7×4=28 と同じです。
完全数・過剰数・不足数
自分以外の約数の和が自分と等しい数を完全数といいます。6(1+2+3)、28(1+2+4+7+14)、496、8128 と続きます。自分以外の約数の和が自分より大きい数を過剰数(例:12 は 1+2+3+4+6=16)、小さい数を不足数(例:8 は 1+2+4=7)といいます。
6=2×3、28=4×7、496=16×31、8128=64×127 のように、完全数は「2を何回かかけた数」×「その2倍から1をひいた素数」の形をしています。この形なら完全数になることは古代ギリシャのユークリッドの『原論』にあり、偶数の完全数がこの形しかないことは、のちにオイラーが示しました。奇数の完全数があるかどうかは、今も分かっていません。また、6, 28, 496 は三角数(1から 3, 7, 31 までの和)にもなっています。
中学受験(算数)での使い方
例題1(約数の和)
解き方
ペアで書き出すと 1と36、2と18、3と12、4と9、6。和は 1+2+3+4+6+9+12+18+36=91。
公式なら 36=2×2×3×3 なので (1+2+4)×(1+3+9)=7×13=91。
答え 91
例題2(完全数を確かめる)
解き方
496=2×2×2×2×31 なので、約数の和は (1+2+4+8+16)×(1+31)=31×32=992。
496 自身をひくと 992−496=496。自分以外の約数の和が自分と等しいので完全数。
答え 自分以外の約数の和が 496 になる
例題3(約数の和から数を当てる)
解き方
その数自身と1も約数なので、その数は 14 以下。
1から14まで調べると、約数の和は 4→7、6→12、8→15、9→13、10→18、12→28、14→24 など(素数なら「その数+1」)。15 になるのは 8(1+2+4+8)だけ。
答え 8
よくある間違い

合格先生
(2+4)×3 のように「1+」を忘れてはだめだ。1も約数だぞ。
- 1とその数自身を入れ忘れる:約数の和には 1 も、その数自身も入る(完全数を調べるときは自分をひく)。
- ペアの真ん中を2回足す:36 の 6 は 6×6 なので、1回だけ足す。
- 公式で「1+」を忘れる:(2+4)×3 ではなく (1+2+4)×(1+3)。
練習問題

サクラちゃん
6や28みたいな完全数も、自分で確かめてみよう!
- 中学受験 24 の約数の和を求めなさい。
答えと解説を見る
24=2×2×2×3 なので (1+2+4+8)×(1+3)=15×4=60。答え 60 - 中学受験 50 の約数の和を求めなさい。
答えと解説を見る
50=2×5×5 なので (1+2)×(1+5+25)=3×31=93。(1+2+5+10+25+50=93)答え 93 - 中学受験 28 の約数の逆数をすべて足しなさい。
答えと解説を見る
分母を 28 にそろえると 。分子は約数の和(56)になる。完全数なら、約数の和は自分の2倍なので答えは2。答え 2
関連する公式
- 整数の性質(約数の個数・総和)
- 最大公約数・最小公倍数
- 三角数・四角数
- 余りの問題(約数を使う)
- 等比数列の和の公式(1+2+4+…)
よくある質問
約数の和の求め方は?
小さい数はペアで書き出して足します。大きい数は素因数分解して、12=2×2×3 なら (1+2+4)×(1+3)=28 のようにかけ算で求めます。
なぜかけ算で約数の和が出るのですか?
(1+2+4)×(1+3) を面積図にすると、6つの部屋の面積が12の約数1つ1つになり、全体の面積が約数の和になるからです。
完全数とは?
自分以外の約数の和が自分と等しい数です。6=1+2+3、28=1+2+4+7+14 で、次は496、8128です。
奇数の完全数はありますか?
見つかっておらず、あるかどうかも分かっていません。
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出典・参考
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦


