この公式のポイント
- 約数の個数は(指数+1)の積: なら
- 理由:約数は「それぞれの素数を何個使うか」の組み合わせ
- 3・9の倍数は各位の数の和で判定( だから)
- 余りは、余りだけで計算してよい
うかるくん
約数の個数は、なんで指数にそれぞれ1を足してかけるの?
合格先生
素数を0個から 個まで使えるから 通りだ。その選び方の組み合わせが約数の数になるぞ。
約数の個数と総和の公式
約数の個数・総和
(素因数分解)のとき、
証明:約数は「それぞれの素数を何個使うか」で決まる
の約数は、必ず (、)の形です。 の選び方が 通り(0個〜 個)、 の選び方が 通り。組み合わせごとに別の約数になる(素因数分解はただ1通りだから)ので、個数は 。
総和は、 を展開すると、 がすべてちょうど1回ずつ出てくることから分かります。例:72の約数の和は 。
倍数の見分け方と、その証明
| 倍数 | 見分け方 |
|---|---|
| 2の倍数 | 一の位が偶数 |
| 3の倍数 | 各位の数の和が3の倍数 |
| 4の倍数 | 下2けたが4の倍数 |
| 5の倍数 | 一の位が0か5 |
| 9の倍数 | 各位の数の和が9の倍数 |
| 11の倍数 | 奇数番目の位の和と偶数番目の位の和の差が11の倍数 |
3の倍数・9の倍数の証明
3けたの数 を変形します。
はいつも9の倍数(3の倍数でもある)なので、 が3(9)の倍数かどうかは、 が3(9)の倍数かどうかで決まります。、 のように、10の累乗は「9の倍数+1」だからです。何けたでも同じです。
余りの計算
足し算・引き算・かけ算は、余りだけで計算してよい(合同式)。たとえば を5で割った余りは、、 なので 。理由:、 とすると、積は の形になるから。
中学受験(算数)での使い方
例題1(約数の個数)
解き方
なので (個)。
答え 個
例題2(倍数判定)
解き方
各位の和 が9の倍数。(和18)。
答え
大学受験(数学A)での使い方
例題3(余り)
解き方
を6で割った余りは1。余りだけで計算すると 。
答え
例題4(約数の個数)
解き方
個数が6になる形は か 。最小は と をくらべて12。
答え
よくある間違い

合格先生
3の倍数を一の位で判定しない。各位の数の和が3の倍数かで決まるんだ。
- 約数の個数で「+1」を忘れる:0乗(1)も約数に入る。
- 3の倍数の判定を一の位でする:各位の数の和で判定する。
練習問題

うかるくん
72の約数は、4通り×3通りで12個だね。
- 中学受験 100 の約数の個数と総和を求めなさい。
答えと解説を見る
。個数 、総和 。 - 中学受験 1から100までの整数のうち、3でも4でも割り切れる数は何個ありますか。
答えと解説を見る
12の倍数なので あまり4。答え 個 - 大学受験 を7で割った余りを求めなさい。
答えと解説を見る
は7で割ると1余る。 なので余りは 。答え
関連する公式
- ユークリッドの互除法(最大公約数)
- 等比数列の和の公式(約数の総和)
- 数学的帰納法(倍数の証明)
- 平方根の計算(√2は無理数)
- n進法
- 最大公約数・最小公倍数
- 1次不定方程式
- 日暦算(曜日の計算)
- 有理数・無理数と循環小数
- 合同式
- ガウス記号
- 約数の和と完全数
- 余りの問題
- 素因数分解と約数の個数
- 約分できない分数の個数
この公式が出てくる合格大作戦の記事
- 【地頭の問題】35, 77, □, 221, 323, 437|□に入る数は?
素数の積で並ぶ数のクイズ。素因数分解の考え方 - プラトン数(12960000)と216
216=2³×3³ など、数の性質の面白い話 - 2の24乗=16777216の覚え方
2の累乗と約数(2²⁴ の約数は25個)
よくある質問
約数の個数の求め方は?
素因数分解して N=p^a q^b … となるとき、約数の個数は (a+1)(b+1)… です。
なぜ(指数+1)をかけるのですか?
約数はそれぞれの素数を0個から指数の個数まで何個使うかで決まり、素数 p の使い方が a+1 通りあるからです。
3の倍数の見分け方は?
各位の数の和が3の倍数なら、その数は3の倍数です。10、100…が9の倍数+1だからです。
約数の総和の公式は?
(1+p+…+p^a)(1+q+…+q^b)… です。展開するとすべての約数がちょうど1回ずつ出てきます。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学A(数学と人間の活動)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦


