文字式とは?書き方のきまり・代入をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

文字式とは?書き方のきまり・代入をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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高校受験

文字式とは

数のかわりに xx や aa などの文字を使って表した式です。1 本 xx 円のえんぴつ 3 本の代金は 3x3x 円と表せます。×をはぶく、数を文字の前に書く、÷は分数にする、などの書き方のきまりがあります。

読み方:もじしき/英語:algebraic expression/習う学年:中学1年(小学6年で x などの文字を使った式を学ぶ)

うかるくん

うかるくん

a×aa\times a って、2a2a でいいんでしたっけ?

合格先生

合格先生

おしい! aa を2回かけるから a2a^2 だよ。2a2a は aa を2回足した a+aa+a のこと。a=3a=3 なら a2=9a^2=9、2a=62a=6 でちがうね。

この用語のポイント

  • 文字式 = 数のかわりに文字を使った式(3x+1003x+100 など)
  • 書き方のきまり:×をはぶく・数を前に・÷は分数・同じ文字は累乗
  • 文字に数を入れることを代入、出た答えを式の値という

やさしく言うと

文字式は、数のかわりに xx や aa などの文字を使って表した式です。文字は「まだ決まっていない数」や「いろいろな数」の入れ物のようなものです。

  • 買い物:1 本 xx 円のえんぴつを 3 本と、100 円の消しゴムを買うと、代金は 3x+1003x+100(円)です。えんぴつの値段が決まっていなくても、代金の計算のしかたを1つの式で表せます。
  • 年れい:兄は弟より 3 才年上です。弟が xx 才なら、兄は x+3x+3(才)です。弟が何才のときでも、この式で兄の年れいがわかります。
  • 歩いた道のり:分速 aa m で 20 分歩くと、道のりは 20a20a(m)です。分速 60 m でも 80 m でも、同じ式が使えます。
1本 x 円のえんぴつ3本と、100円の消しゴム x 円x 円x 円 x×3=3x(円) 100円 100(円) 代金 = 3x + 100(円)
えんぴつの値段を x 円とすると、代金は 3x+100 円

えんぴつが 1 本 60 円なら、xx に 60 を入れて 3×60+100=2803\times60+100=280(円)です。文字に数を入れることを代入といい、出てきた 280 を式の値といいます。

まとめると、文字式は「数が決まる前の計算のしかた」を書いておく道具です。

文字式の書き方の例と、まちがった書き方

○ 正しい書き方

  • 3a3a(a×3a\times3。数は文字の前)
  • a2a^2(a×aa\times a。同じ文字の積は累乗)
  • a3\dfrac{a}{3}(a÷3a\div3 は分数に)
  • −x-x((−1)×x(-1)\times x。1 は書かない)
  • abab(b×ab\times a。文字はふつうアルファベット順)
  • 3(a+b)3(a+b)(数はかっこの前)

× まちがった書き方

  • a3a3(数を文字のうしろに書いている)
  • 2a2a(a×aa\times a のつもりなら a2a^2)
  • 1x1x(1 は書かない)
  • a÷3a\div3(÷が残っている)
  • −1x-1x(−x-x と書く)
  • 0.1a0.1a を 0.a0.a(小数の 1 ははぶけない)

最後の例のように、はぶいてよい 1 は「係数がちょうど 1 か −1-1 のとき」だけです。0.1a0.1a の 1 ははぶけません。

図で見る

文字式でいちばん多いまちがいは、a×aa\times a と a+aa+a の取りちがえです。図にすると、まったく別のものだとわかります。

かける:a×a a a 面積 a² たす:a+a aa 長さ 2a a=3 なら a²=9 、 2a=6 → ちがう数
a×a は正方形の面積 a²、a+a は長さ 2a

a×aa\times a は 1 辺 aa の正方形の面積で a2a^2、a+aa+a は長さ aa の棒 2 本分の長さで 2a2a です。a=3a=3 なら a2=9a^2=9、2a=62a=6 で、答えがちがいます。

代入は、式を「数を入れると答えが出てくる箱」と考えるとわかりやすくなります。

代入:文字に数を入れて、式の値を出す 入れる数式式の値 x=60 3×60+100 (3x+100) 280 x=80 3×80+100 (3x+100) 340 入れる数が変わると、式の値も変わる
3x+100 に x=60 を代入すると 280、x=80 なら 340
うかるくん

うかるくん

文字を使うと、かえってむずかしくなる気がするんですけど…。

合格先生

合格先生

数で書くと「60 円のとき」「80 円のとき」と何回も計算することになるよね。文字式なら 3x+1003x+100 の1 本だけで全部を表せる。あとは数を入れるだけなんだ。

文字式の書き方のきまり

きまりもとの式文字式
×の記号をはぶくa×ba\times babab
数は文字の前に書くx×5x\times55x5x
1 は書かない1×a1\times a、(−1)×a(-1)\times aaa、−a-a
同じ文字の積は累乗でa×a×aa\times a\times aa3a^3
÷は使わず分数でx÷4x\div4x4\dfrac{x}{4}
文字はふつうアルファベット順b×ab\times aabab
ひらめいたうかるくん

うかるくん

×をはぶいて、数を前に。÷は分数に。このきまりで、式がぐっと短くなるんだ!

x4\dfrac{x}{4} は 14x\dfrac14x と書いても同じです。かっこのある式は (a+b)×3=3(a+b)(a+b)\times3=3(a+b) のように、数をかっこの前に書きます。

なお、+と−の記号ははぶけません。a+ba+b を abab と書くと、かけ算の意味になってしまいます。

数量を文字式で表す

文章を文字式にするときは、まずことばの式を作り、そこに文字を入れます。

数量ことばの式文字式
1 個 aa 円のりんご 5 個の代金1 個の値段×個数5a5a 円
時速 xx km で 2 時間進んだ道のり速さ×時間2x2x km
aa 円の 2 割a×210a\times\dfrac{2}{10}15a\dfrac15a 円(0.2a0.2a 円)
aa 円の xx%a×x100a\times\dfrac{x}{100}ax100\dfrac{ax}{100} 円
1 辺 aa cm の正方形の周の長さ1 辺×44a4a cm
xx 人で yy 円を同じように分けたときの 1 人分全体÷人数yx\dfrac{y}{x} 円

単位がちがうときは、先に単位をそろえます。aa m と bb cm の合計を cm で表すなら、aa m =100a=100a cm なので 100a+b100a+b(cm)です。

文字式でできること

文字式を使うと、きまりを1つの式で表せます。マッチ棒で正方形を横に並べると、正方形が nn 個のとき、マッチ棒は 3n+13n+1 本です。

マッチ棒で正方形を横に並べる 正方形1個4本正方形2個7本正方形3個10本 最初の1本 + 正方形1個ごとに 3本 正方形 n 個 → 3n + 1(本)
正方形が1個増えるごとに3本ずつ増えるので、3n+1 本

n=10n=10 なら 3×10+1=313\times10+1=31 本と、並べなくてもすぐにわかります。

さらに、文字式を使うと「いつでも成り立つこと」を説明できます。たとえば、連続する 3 つの整数を n−1n-1、nn、n+1n+1 と表すと、和は (n−1)+n+(n+1)=3n(n-1)+n+(n+1)=3n です。3n3n は 3 の倍数なので、「連続する 3 つの整数の和は、いつも 3 の倍数」と言えます(4+5+6=154+5+6=15 など)。中学 2 年では、こうした説明(証明)を学びます。

文字式を「==」で結べば方程式、「<<」などで結べば不等式になります。文字式は、その後の数学の土台です。

テスト・入試ではこう出る

文字式は中学 1 年の最初のほうで習います。テストでは、書き方のきまりで書き直す問題、数量を文字式で表す問題、代入して式の値を求める問題がよく出ます。高校入試では、規則性の問題で「nn 番目の図形の個数を nn を使って表しなさい」の形や、文字式を使った説明の問題がよく出ます。

例題1(数量を文字式で表す)

1 個 aa 円のりんごを 5 個と、1 個 bb 円のみかんを 3 個買い、1000 円札で払いました。おつりは何円ですか。文字式で表しなさい。

  1. りんごの代金は a×5=5aa\times5=5a(円)、みかんの代金は b×3=3bb\times3=3b(円)。
  2. 代金の合計は 5a+3b5a+3b(円)。
  3. おつりは「出したお金 − 代金」なので、1000−(5a+3b)1000-(5a+3b)。かっこをはずすと 1000−5a−3b1000-5a-3b。

答え 1000−5a−3b1000-5a-3b(円)(1000−(5a+3b)1000-(5a+3b) 円でもよい)

たしかめ:a=120a=120、b=50b=50 なら 1000−600−150=2501000-600-150=250 円。実際に 1000−(600+150)=2501000-(600+150)=250 円で合っています。

例題2(代入)

x=−2x=-2、y=3y=3 のとき、3x2−2y3x^2-2y の値を求めなさい。

  1. 負の数はかっこをつけて代入する:3×(−2)2−2×33\times(-2)^2-2\times3
  2. 累乗を先に計算:(−2)2=4(-2)^2=4 なので 3×4−2×33\times4-2\times3
  3. かけ算をして 12−6=612-6=6

答え 66

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

a×aa\times a は 2a2a ではなく a2a^2! かけ算は累乗、足し算は係数で表すよ。

  • a×aa\times a を 2a2a と書く:a×a=a2a\times a=a^2 です。2a2a は a+aa+a のことです。a=3a=3 なら a2=9a^2=9、2a=62a=6 でちがいます。
  • a÷2a\div2 を 2a2a や 2a\dfrac2a と書く:正しくは a2\dfrac{a}{2} です。割られる数が分子になります。
  • 代入で負の数にかっこをつけない:x=−3x=-3 のとき x2x^2 は (−3)2=9(-3)^2=9 です。−32-3^2 と書くと「3 の 2 乗にマイナス」で −9-9 になってしまいます。
  • a+ba+b を abab と書く:はぶけるのは×だけです。+や−ははぶけません。a=2a=2、b=3b=3 なら a+b=5a+b=5、ab=6ab=6 でちがいます。
  • 単位をそろえずに足す:aa m と bb cm の合計を a+ba+b(cm)とするのはまちがいです。100a+b100a+b(cm)か、a+b100a+\dfrac{b}{100}(m)です。

ことばの由来

文字を使って数の関係を調べる数学の分野を代数といいます。「数の代わりに文字を使う」という意味です。英語では algebra(アルジェブラ)といい、9 世紀ごろのアラビアの数学者アル=フワーリズミーの本の題名にある「al-jabr(アル=ジャブル)」という言葉から来ています。

「代入」も「代わりに入れる」という意味で、文字の代わりに数を入れることを表しています。

ミニ問題

問題1 次の式を、文字式の書き方のきまりにしたがって書きましょう。
(1) b×a×4b\times a\times4 (2) x×x×y×(−1)x\times x\times y\times(-1) (3) (a+b)÷3(a+b)\div3

答えと解き方を見る

(1) 4ab4ab(数を前に、文字はアルファベット順)
(2) −x2y-x^2y(−1-1 の 1 は書かず、x×xx\times x は x2x^2)
(3) a+b3\dfrac{a+b}{3}(÷は分数に。分子のかっこははずしてよい)

問題2 次の数量を文字式で表しましょう。
(1) 時速 xx km で 3 時間歩いたときの道のり (2) aa 円の 3 割

答えと解き方を見る

(1) 道のり=速さ×時間なので、x×3=x\times3= 3x3x km
(2) 3 割は 310\dfrac{3}{10} なので、310a\dfrac{3}{10}a 円(0.3a0.3a 円や 3a10\dfrac{3a}{10} 円でも同じ)

問題3 a=−3a=-3 のとき、次の式の値を求めましょう。
(1) −a2-a^2 (2) (−a)2(-a)^2 (3) a2−2aa^2-2a

答えと解き方を見る

負の数はかっこをつけて代入します。
(1) −(−3)2=−9-(-3)^2=-9 なので −9-9(2 乗するのは aa だけで、そのあとにマイナスがつく)
(2) −a=3-a=3 なので 32=3^2= 99
(3) (−3)2−2×(−3)=9+6=(-3)^2-2\times(-3)=9+6= 1515

大喜びするサクラちゃん

サクラちゃん

きまりを守って書いて、負の数はかっこで代入。これで文字式はばっちり!

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よくある質問

文字式とは何ですか?

数のかわりにxやaなどの文字を使って表した式です。1本x円のえんぴつ3本の代金を3x円と表すように、決まっていない数をふくむ計算を1つの式で表せます。

文字式の書き方のきまりを教えてください。

×の記号をはぶく、数は文字の前に書く、1は書かない、同じ文字の積は累乗で表す、÷は使わず分数で表す、などのきまりがあります。

a×aは2aですか?

ちがいます。a×aはa²です。2aはa+aのことです。a=3ならa²=9、2a=6でちがう数になります。

代入とは何ですか?

式の中の文字に数を入れることです。代入して計算した結果を式の値といいます。負の数を代入するときは、かっこをつけます。

+や−の記号もはぶけますか?

はぶけません。はぶけるのはかけ算の×だけです。a+bをabと書くと、かけ算の意味になってしまいます。

文字式は何年生で習いますか?

中学1年で本格的に習います。小学6年でも、xなどの文字を使った式を学びます。

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第1学年 A 数と式(文字を用いた式)
  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第6学年 A 数と計算(文字を用いた式)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦