1次方程式の解き方|等式の性質と移項してよい理由の証明・かっこ・分数・小数の方程式・文章題の例題【中学1年・高校受験】

1次方程式の解き方|等式の性質と移項してよい理由の証明・かっこ・分数・小数の方程式・文章題の例題【中学1年・高校受験】

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高校受験

ax+b=c ⟹ x=c−ba(a≠0)ax+b=c\ \Longrightarrow\ x=\frac{c-b}{a}\quad(a\ne0)

移項:項は符号を変えて反対の辺へ

この公式のポイント

  • 等式の性質:両辺に同じことをしても等式のまま
  • 移項は符号を変えて反対の辺へ(両辺から同じ数をひく近道)
  • 分数・小数はすべての項に同じ数をかけて整数に
  • 最後に代入して確かめる
うかるくん

うかるくん

移項すると符号が変わるのは、どうして?ルールを丸暗記してるだけなんだ。

合格先生

合格先生

移項は、両辺から同じ数をひくことの近道だ。両辺に同じことをしても、等式のままだぞ。

1次方程式の解き方

わからない数を文字 xx で表した等式を方程式といい、方程式を成り立たせる xx の値を解、解を求めることを方程式を解くといいます。移項して整理すると ax=bax=b(a≠0a\ne0)の形になるものが1次方程式です。

等式の性質と解き方の手順

等式の性質 A=BA=B ならば

① A+C=B+CA+C=B+C ② A−C=B−CA-C=B-C ③ AC=BCAC=BC ④ AC=BC\dfrac{A}{C}=\dfrac{B}{C}(C≠0C\ne0)

解き方:かっこをはずす → 分数・小数は両辺に同じ数をかけて整数に → 移項して ax=bax=b に → 両辺を aa でわる

ax+b=c ⟹ x=c−ba(a≠0)ax+b=c\ \Longrightarrow\ x=\frac{c-b}{a}\qquad(a\ne0)
xxx4193x+419↓ 両方から 4 を取る(つり合ったまま)xxx153x153x=15 → 両方を3でわって x=5
てんびんの両方から同じ重さを取っても、つり合ったまま(等式の性質②)

証明:移項してよい理由

等式の性質はなぜ成り立つか:等式 A=BA=B は、左右が同じ重さでつり合ったてんびんのようなものです。両方に同じ重さ CC をのせても(①)、両方から同じ重さを取っても(②)、両方を同じ CC 倍しても(③)、両方を同じ数で等分しても(④)、つり合いはくずれません。ただし0でわることはできないので、④は C≠0C\ne0 のときだけです。

移項の正体:3x+4=193x+4=19 の両辺から 4 をひくと(性質②)

3x+4−4=19−4より3x=19−43x+4-4=19-4\quad\text{より}\quad 3x=19-4

結果だけ見ると、左辺の「+4+4」が、符号を変えて「−4-4」として右辺に移っています。一般に

A+B=C ⟹ A=C−B,A=B+C ⟹ A−C=BA+B=C\ \Longrightarrow\ A=C-B,\qquad A=B+C\ \Longrightarrow\ A-C=B

が等式の性質①②から言えるので、項は符号を変えれば反対の辺に移してよいのです。これを移項といいます。

ax+b=cax+b=c の解:bb を移項して ax=c−bax=c-b。a≠0a\ne0 なので両辺を aa でわって(性質④)x=c−bax=\dfrac{c-b}{a}。xx が両辺にあるときも、xx の項を左辺、数の項を右辺に集めれば ax=bax=b の形になります。

分母をはらう理由:分数があるときは、両辺に分母の最小公倍数をかけます(性質③)。すべての項にかけるので、分母のない項にもかけるのを忘れないようにします。小数も同じで、両辺を10倍・100倍します。

3x+4=193x=19−4移項符号が変わる(両辺から4をひく:3x+4−4=19−4)移項は「等式の性質」の近道
移項は、両辺から同じ数をひいた結果を近道で書いたもの

高校受験(中学1年)での使い方

高校受験

例題1(かっこをふくむ)

方程式 3(x−2)=x+83(x-2)=x+8 を解きなさい。

解き方

かっこをはずして 3x−6=x+83x-6=x+8。xx を左辺、数を右辺に移項して 3x−x=8+63x-x=8+6、2x=142x=14、x=7x=7。

確かめ:左辺 3×5=153\times5=15、右辺 7+8=157+8=15。

答え x=7x=7

高校受験

例題2(分数をふくむ)

方程式 x+13−x−24=1\dfrac{x+1}{3}-\dfrac{x-2}{4}=1 を解きなさい。

解き方

両辺に 3 と 4 の最小公倍数 12 をかけると 4(x+1)−3(x−2)=124(x+1)-3(x-2)=12(右辺の1にも12をかける)。

4x+4−3x+6=124x+4-3x+6=12 より x+10=12x+10=12、x=2x=2。確かめ:33−04=1\dfrac33-\dfrac04=1。

答え x=2x=2

高校受験

例題3(文章題)

何人かの子どもに鉛筆を配ります。1 人に 3 本ずつ配ると 8 本あまり、5 本ずつ配ると 4 本たりません。子どもの人数と鉛筆の本数を求めなさい。

解き方

子どもを xx 人とすると、鉛筆の本数を2通りに表せて 3x+8=5x−43x+8=5x-4。

移項して 3x−5x=−4−83x-5x=-4-8、−2x=−12-2x=-12、x=6x=6。鉛筆は 3×6+8=263\times6+8=26(本)。確かめ:5×6−4=265\times6-4=26。

答え 子ども 66 人、鉛筆 2626 本

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

分母のない項にかけ忘れる。x2+1\dfrac{x}{2}+1 を6倍したら、1も6倍するんだぞ。

  • 移項で符号を変え忘れる:3x+4=193x+4=19 を 3x=19+43x=19+4 としてしまう。移項したら必ず符号が変わる。
  • 分母のない項にかけ忘れる:x2+1=x3\dfrac{x}{2}+1=\dfrac{x}{3} を6倍するとき、3x+6=2x3x+6=2x が正しい(1にも6をかける)。
  • 分子のかっこを忘れる:−x−24-\dfrac{x-2}{4} を12倍すると −3(x−2)=−3x+6-3(x-2)=-3x+6。かっこなしで −3x−2-3x-2 とするのは誤り。

練習問題

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

最後に代入して確かめれば安心ね。

  1. 高校受験 方程式 5x−7=2x+85x-7=2x+8 を解きなさい。
    答えと解説を見る5x−2x=8+75x-2x=8+7、3x=153x=15、x=5x=5
  2. 高校受験 方程式 0.2(x−3)=0.5x+0.90.2(x-3)=0.5x+0.9 を解きなさい。
    答えと解説を見る両辺を10倍して 2(x−3)=5x+92(x-3)=5x+9。2x−6=5x+92x-6=5x+9、−3x=15-3x=15、x=−5x=-5
  3. 高校受験 現在、父は 42 歳、子は 10 歳です。父の年齢が子の年齢の 3 倍になるのは何年後ですか。
    答えと解説を見るxx 年後とすると 42+x=3(10+x)42+x=3(10+x)。42+x=30+3x42+x=30+3x、−2x=−12-2x=-12、x=6x=6。6年後(父48歳、子16歳)

関連する公式

よくある質問

1次方程式の解き方の手順は?

かっこをはずし、分数や小数は両辺に同じ数をかけて整数にし、移項して ax=b の形にしてから、両辺を a でわります。

移項するとなぜ符号が変わるのですか?

移項は、両辺から同じ数をひく(またはたす)という等式の性質を使った結果だからです。たとえば 3x+4=19 の両辺から4をひくと 3x=19−4 になります。

等式の性質とは?

A=B ならば A+C=B+C、A−C=B−C、AC=BC、A÷C=B÷C(C≠0)が成り立つという性質です。

分数をふくむ方程式はどう解きますか?

両辺に分母の最小公倍数をかけて分母をはらいます。分母のない項にもかけること、分子にかっこをつけることに注意します。

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出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第1学年(一元一次方程式)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦