連立方程式の解き方|加減法・代入法と、式を足し引きしてよい理由・グラフの交点・文章題の例題【高校受験】

連立方程式の解き方|加減法・代入法と、式を足し引きしてよい理由・グラフの交点・文章題の例題【高校受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 数と式

高校受験

{x+y=52x−y=1⇒ 3x=6\begin{cases}x+y=5\\2x-y=1\end{cases}\Rightarrow\ 3x=6

加減法:足し引きで1つの文字を消す 代入法:一方を他方に代入する

この公式のポイント

  • 文字を1つずつ消して1つの文字の方程式にする
  • 加減法(何倍かして足し引き)と代入法(y=⋯y=\cdots を代入)
  • 足し引きしてよい理由:解では左右が同じ数なので、等しいものどうしの和も等しい
  • グラフでは2直線の交点が解
うかるくん

うかるくん

式どうしを足したり引いたりして、本当に答えは変わらないの?

合格先生

合格先生

解なら左辺と右辺は同じ数だ。等しいものどうしを足しても等しいから、解の組は変わらないぞ。

連立方程式とその解き方

2つ以上の方程式を同時にみたす文字の値の組を求めるのが連立方程式です。文字を1つずつ消して、1つの文字の方程式にするのが基本です。

2つの解き方

  • 加減法:式を何倍かして、たすか引くかで1つの文字を消す。
  • 代入法:一方の式を「y=⋯y=\cdots」の形にして、もう一方に代入する。
加減法代入法
向いている形ax+by=cax+by=c が2つ並んでいるy=2x+1y=2x+1 のように、1つの文字について解けている
例{x+y=52x−y=1\begin{cases}x+y=5\\2x-y=1\end{cases} をたして 3x=63x=6{y=2x+1x+y=7\begin{cases}y=2x+1\\x+y=7\end{cases} に代入して 3x+1=73x+1=7

なぜ式どうしを足したり引いたりしてよいのか

x+y=5x+y=5 と 2x−y=12x-y=1 を同時にみたす (x, y)(x,\ y) では、左辺と右辺がそれぞれ同じ数です。等しいものどうしを足しても等しいので、

(x+y)+(2x−y)=5+1⟹3x=6(x+y)+(2x-y)=5+1\quad\Longrightarrow\quad3x=6

が成り立ちます。つまり「解なら、足した式もみたす」。さらに、足した式ともとの1つの式があれば、もう1つの式も引き算でもどせるので、解の組は変わりません(同値な変形)。代入法も「同じ値を同じ値に入れかえる」だけなので、解は変わりません。

グラフで見ると:2直線の交点

(2, 3)x+y=52x−y=1
2つの式はそれぞれ直線。両方をみたす点=2直線の交点 (2, 3)(2,\ 3)

2元1次方程式は一次関数のグラフ(直線)なので、連立方程式の解は2直線の交点です。平行な2直線なら交点がなく「解なし」、重なっていれば「解は無数」になります。

高校受験(中学2年)での使い方

連立方程式は中学2年で学びます。高校入試では、計算問題と、文章題(個数と代金、速さ、割合、濃度)が定番です。

高校受験

例題1(加減法)

{3x+2y=122x−3y=−5\begin{cases}3x+2y=12\\2x-3y=-5\end{cases} を解きなさい。

解き方

上の式を3倍、下の式を2倍して 9x+6y=369x+6y=36、4x−6y=−104x-6y=-10。

たすと 13x=2613x=26、x=2x=2。上の式に入れて 6+2y=126+2y=12、y=3y=3。

答え x=2, y=3x=2,\ y=3

高校受験

例題2(代入法)

{y=3x−42x+y=6\begin{cases}y=3x-4\\2x+y=6\end{cases} を解きなさい。

解き方

代入して 2x+3x−4=62x+3x-4=6、5x=105x=10、x=2x=2。y=6−4=2y=6-4=2。

答え x=2, y=2x=2,\ y=2

高校受験

例題3(文章題)

1個 120 円のりんごと 1個 80 円のみかんを合わせて 15 個買い、代金は 1480 円でした。それぞれ何個買いましたか。

解き方

りんご xx 個、みかん yy 個とすると x+y=15x+y=15、120x+80y=1480120x+80y=1480。

1つ目を80倍して引くと 40x=28040x=280、x=7x=7、y=8y=8。

答え りんご 77 個、みかん 88 個

この文章題は、算数のつるかめ算と同じ問題です。「全部みかんだったら」と考える算数の解き方は、加減法の引き算と同じことをしています。

全部みかんなら 80×15=1200円40×x=280円120円80円0りんご x 個みかん y 個あわせて 15 個、代金 1480 円280÷40=7 → りんご 7 個、みかん 8 個
例題3の面積図。全部みかんの 12001200 円(青)より多い 280280 円(橙)が、りんごの値段の差 4040 円×りんごの個数。これは 120x+80y=1480120x+80y=1480 から 80(x+y)=120080(x+y)=1200 を引いた 40x=28040x=280 と同じ

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

式を何倍かするとき、右辺にかけ忘れるな。両辺に同じ数をかけるんだ。

  • 何倍かするとき右辺をかけ忘れる:両辺に同じ数をかける。
  • 引くときの符号:−(−3y)=+3y-(−3y)=+3y。
  • 答えを確かめない:求めた値をもう一方の式にも入れて確かめる。

練習問題

ひらめいたうかるくん

うかるくん

答えはもう一方の式に入れて、確かめておこう。

  1. 高校受験 {x+2y=83x−y=3\begin{cases}x+2y=8\\3x-y=3\end{cases} を解きなさい。
    答えと解説を見る下を2倍して 6x−2y=66x-2y=6、上とたして 7x=147x=14、x=2x=2、y=3y=3。
  2. 高校受験 {x=2y+13x−4y=7\begin{cases}x=2y+1\\3x-4y=7\end{cases} を解きなさい。
    答えと解説を見る代入して 6y+3−4y=76y+3-4y=7、y=2y=2、x=5x=5。
  3. 高校受験 2けたの自然数があり、各位の数の和は11、十の位と一の位を入れかえた数はもとの数より27大きい。もとの数を求めなさい。
    答えと解説を見る十の位 xx、一の位 yy:x+y=11x+y=11、(10y+x)−(10x+y)=27(10y+x)-(10x+y)=27 より y−x=3y-x=3。y=7y=7、x=4x=4。答え 4747

関連する公式

よくある質問

連立方程式の解き方は?

加減法(式を何倍かして足したり引いたりして文字を消す)か代入法(一方の式を y=… の形にしてもう一方に代入する)で、文字を1つずつ消して解きます。

加減法と代入法の使い分けは?

ax+by=c の形が並んでいるときは加減法、y=2x+1 のように1つの文字について解けているときは代入法が便利です。

なぜ式どうしを足してよいのですか?

解では両方の式の左辺と右辺がそれぞれ等しい数なので、等しいものどうしを足しても等しくなるからです。

連立方程式の解とグラフの関係は?

2つの式はそれぞれ直線を表し、その交点の座標が連立方程式の解です。

連立方程式は何年生で習いますか?

中学2年生で習います。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第2学年(連立二元一次方程式)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦