速さ・時間・道のりの公式|はじきの図・単位の変換・旅人算と例題【中学受験〜高校受験】

速さ・時間・道のりの公式|はじきの図・単位の変換・旅人算と例題【中学受験〜高校受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 割合・比

中学受験高校受験大学受験

速さ=道のり時間,道のり=速さ×時間\text{速さ}=\frac{\text{道のり}}{\text{時間}},\quad \text{道のり}=\text{速さ}\times\text{時間}

時間=道のり÷速さ

この公式のポイント

  • 速さ=道のり÷時間、道のり=速さ×時間、時間=道のり÷速さ
  • 覚え方は「はじき」の図。でも意味(1時間あたりに進む道のり)がいちばん大事
  • 計算の前に単位をそろえる(時速→分速は÷60)
  • 旅人算は「向かい合えば速さの和、追いかければ速さの差」
うかるくん

うかるくん

「はじき」の図は覚えたけど、どれを割ればいいか迷っちゃう。

合格先生

合格先生

速さは1時間あたりに進む道のりだ。意味が分かれば、道のり÷時間はすぐ出てくるぞ。

速さ・時間・道のりの公式

速さは「一定の時間にどれだけ進むか」を表す量です。速さ・時間・道のり(距離)の3つは、次の関係で結ばれています。

速さの3つの公式

速さ=道のり÷時間  道のり=速さ×時間  時間=道のり÷速さ

v=xt,x=vt,t=xvv=\frac{x}{t},\qquad x=vt,\qquad t=\frac{x}{v}
速さの表し方意味例
時速1時間に進む道のり時速 36 km
分速1分間に進む道のり分速 600 m
秒速1秒間に進む道のり秒速 10 m

上の3つは、どれも同じ速さです(36 km=36000 m36\text{ km}=36000\text{ m}、36000÷60=60036000\div60=600、600÷60=10600\div60=10)。

覚え方:「はじき」の図

き道のり(距離)は速さじ時間
求めたいものを指でかくすと、残りの計算が分かる
  • 道のり(き)をかくす → 残りは「は」と「じ」が横に並ぶので、速さ×時間
  • 速さ(は)をかくす → 「き」が上、「じ」が下なので、道のり÷時間
  • 時間(じ)をかくす → 「き」が上、「は」が下なので、道のり÷速さ

「はじき」は覚え方の道具です。本当に大事なのは「速さ=1時間(1分・1秒)あたりに進む道のり」という意味です。意味が分かっていれば、図がなくても式を作れます。

単位をそろえる

速さの問題でいちばん多い間違いは、単位がそろっていないことです。

変換やり方例
時速 → 分速÷60時速 4.8 km → 分速 80 m
分速 → 秒速÷60分速 600 m → 秒速 10 m
時速 km → 秒速 m×1000÷3600(=÷3.6)時速 72 km → 秒速 20 m
○分 → 時間÷6045分 → 0.75時間

中学受験(算数)での使い方

速さは小学5年で習います(平成29年の学習指導要領で6年から5年に移りました)。中学受験では、旅人算・通過算・流水算・時計算など、速さを使う「特殊算」がたくさん出ます。いちばん大事なのは旅人算の考え方です。

出会う(向かい合って進む)近づく速さ=速さの和追いつく(同じ向きに進む)縮まる速さ=速さの差
2人が向かい合って進むと「速さの和」で近づき、同じ向きに進むと「速さの差」で近づく
中学受験

例題1(基本)

分速 80 m で 15 分歩くと何 m 進みますか。また、1.2 km を時速 4 km で歩くと何分かかりますか。

解き方

道のり=速さ×時間=80×15=120080\times15=1200(m)。

時間=道のり÷速さ=1.2÷4=0.31.2\div4=0.3(時間)=0.3×60=180.3\times60=18(分)。

答え 12001200 m、1818 分

中学受験

例題2(出会い算)

2.4 km はなれた2地点から、Aさんは分速 70 m、Bさんは分速 50 m で向かい合って同時に出発しました。2人が出会うのは何分後ですか。

解き方

1分間に2人の間は 70+50=12070+50=120(m)ずつ縮まります。

2400÷120=202400\div120=20(分後)。

答え 2020 分後

中学受験

例題3(追いつき算)

弟が分速 60 m で家を出発し、その 10 分後に兄が分速 100 m で追いかけました。兄が弟に追いつくのは、兄が出発してから何分後ですか。

解き方

兄が出発するとき、弟は 60×10=60060\times10=600(m)先にいます。

1分間に 100−60=40100-60=40(m)ずつ縮まるので、600÷40=15600\div40=15(分後)。

答え 1515 分後

高校受験(中学数学)での使い方

中学では、速さを文字式・方程式・連立方程式・一次関数のグラフで扱います。「行きと帰りで速さがちがう」問題がよく出ます。

高校受験

例題4(方程式・平均の速さ)

A町からB町まで時速 4 km で行き、帰りは時速 6 km でもどったところ、往復で5時間かかりました。A町からB町までの道のりと、往復の平均の速さを求めなさい。

解き方

道のりを xx km とすると、x4+x6=5\dfrac{x}{4}+\dfrac{x}{6}=5。両辺に12をかけて 3x+2x=603x+2x=60、x=12x=12。

平均の速さ=全体の道のり÷全体の時間=24÷5=4.824\div5=4.8(km/時)。

答え 1212 km、時速 4.84.8 km

平均の速さを (4+6)÷2=5(4+6)\div2=5 としてはいけません。全体の道のり÷全体の時間で求めます。

大学受験(物理・数学Ⅱ・Ⅲ)では

高校の物理では速さ(速度)を v=ΔxΔtv=\dfrac{\Delta x}{\Delta t} と書き、単位は m/s(メートル毎秒)を使います。数学Ⅱ・Ⅲの微分を学ぶと、時刻 tt の位置 x(t)x(t) を微分したものが速度 v=dxdtv=\dfrac{dx}{dt} になります。小学校の「速さ=道のり÷時間」は、この考え方の出発点です。

大学受験

例題5(微分と速度)

直線上を動く点の時刻 tt 秒での位置が x=t2+3tx=t^2+3t(m)のとき、t=2t=2 での速度を求めなさい。

解き方

v=dxdt=2t+3v=\dfrac{dx}{dt}=2t+3。t=2t=2 を入れて v=7v=7。

答え 77 m/s

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

0.3時間を30分にしてはいけない。0.3×600.3\times60 で18分だ。

  • 単位をそろえずに計算:時速 km と分を混ぜない。
  • 平均の速さを速さの平均にする:往復の平均の速さは、全体の道のり÷全体の時間。
  • 小数の時間:0.3時間は30分ではなく18分(0.3×600.3\times60)。

練習問題

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

計算の前に、単位をそろえるのが先だね。

  1. 中学受験 時速 54 km は秒速何 m ですか。
    答えと解説を見る54×1000÷3600=1554\times1000\div3600=15。答え 秒速 1515 m
  2. 中学受験 周りが 1.2 km の池を、Aさんは分速 70 m、Bさんは分速 50 m で同じ地点から反対向きに同時に歩き始めます。2人が初めて出会うのは何分後ですか。
    答えと解説を見る反対向きなので速さの和 120120 m/分で近づく。1200÷120=101200\div120=10。答え 1010 分後
  3. 高校受験 家から駅まで分速 60 m で歩くと、分速 90 m で歩くより 5 分多くかかります。家から駅までの道のりを求めなさい。
    答えと解説を見る道のりを xx m とすると x60−x90=5\dfrac{x}{60}-\dfrac{x}{90}=5。両辺に180をかけて 3x−2x=9003x-2x=900、x=900x=900。答え 900900 m

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よくある質問

速さの公式は?

速さ=道のり÷時間、道のり=速さ×時間、時間=道のり÷速さの3つです。

はじきとは何ですか?

速さ(は)・時間(じ)・距離(き)の関係を表す覚え方の図です。円の上に「き」、下に「は」と「じ」を書き、求めたいものをかくして残りで計算します。

時速を秒速に直すには?

時速○kmを秒速○mに直すには、×1000÷3600、つまり÷3.6をします。時速36kmは秒速10mです。

速さは何年生で習いますか?

小学5年生で習います(平成29年告示の学習指導要領で6年生から5年生に移りました)。

平均の速さはどう求めますか?

全体の道のり÷全体の時間で求めます。行きと帰りの速さを足して2で割るのは間違いです。

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出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」(速さは第5学年)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦