流水算の公式と解き方|上り・下り・静水時・流れの速さの関係(和差算)・落とし物の問題と例題【中学受験】

流水算の公式と解き方|上り・下り・静水時・流れの速さの関係(和差算)・落とし物の問題と例題【中学受験】

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中学受験

下り=静水時+流れ,上り=静水時−流れ\text{下り}=\text{静水時}+\text{流れ},\quad\text{上り}=\text{静水時}-\text{流れ}

静水時=(下り+上り)÷2、流れ=(下り−上り)÷2

この公式のポイント

  • 下り=静水時+流れ、上り=静水時−流れ
  • 静水時=(下り+上り)÷2、流れ=(下り−上り)÷2(和差算)
  • 下りと上りの差は流れの2倍
  • 落とし物の問題は、水といっしょに動いて見る
うかるくん

うかるくん

下りと上りの速さの差が、そのまま流れの速さじゃないの?

合格先生

合格先生

下りは流れを足し、上りは流れを引く。だから差は流れの2倍だ。和差算と同じ形だぞ。

流水算の公式

流水算は、川を上り下りする船の速さを考える特殊算です。船は、自分の力で進む速さ(静水時の速さ)に、川の流れの速さが加わったり引かれたりします。

流水算の公式

下りの速さ=静水時の速さ+流れの速さ

上りの速さ=静水時の速さ−流れの速さ

静水時の速さ=(下り+上り)÷2  流れの速さ=(下り−上り)÷2

下り静水時の速さ流れ下り上り静水時の速さ流れ(逆向き)上り
下りは流れに乗るので速く、上りは流れにさからうので遅い

なぜこの公式になるのか

船は水に対していつも静水時の速さで進み、その水全体が流れの速さで動いています。動く歩道の上を歩くのと同じで、同じ向きなら速さは足し算、逆向きなら引き算です。

下りと上りの速さは、静水時の速さに流れを足したものと引いたもの。つまり、下りと上りの差は流れの速さの2倍、和は静水時の速さの2倍です。だから静水時の速さ=(下り+上り)÷2、流れの速さ=(下り−上り)÷2。これは和差算の「大=(和+差)÷2、小=(和−差)÷2」とまったく同じ形です。

中学受験(算数)での使い方

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例題1(基本)

36 km はなれた2地点の間を船が往復します。下りに2時間、上りに3時間かかりました。静水時の速さと流れの速さを求めなさい。

解き方

下り 36÷2=1836\div2=18 km/時、上り 36÷3=1236\div3=12 km/時。

静水時 (18+12)÷2=15(18+12)\div2=15 km/時、流れ (18−12)÷2=3(18-12)\div2=3 km/時。

答え 静水時 時速 1515 km、流れ 時速 33 km

下り 36÷2=18、上り 36÷3=12(時速km)下り静水時 15+318上り12−3差6=流れ×2静水時=(18+12)÷2=15流れ=(18−12)÷2=3
例題1の線分図。下りと上りの差 6 は流れの2倍、和 30 は静水時の速さの2倍(和差算と同じ形)
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例題2(往復の時間)

静水時の速さが時速 12 km の船が、流れの速さが時速 2 km の川で、35 km はなれた2地点を往復します。往復に何時間かかりますか。

解き方

下り 12+2=1412+2=14、上り 12−2=1012-2=10(km/時)。

35÷14=2.535\div14=2.5、35÷10=3.535\div10=3.5。合計 66 時間。

答え 66 時間

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例題3(落とし物)

川を上っている船から浮き輪を落としました。20分後に気づいてすぐ引き返しました。浮き輪に追いつくのは、引き返してから何分後ですか(船の静水時の速さは一定)。

解き方

水といっしょに動きながら見ると、浮き輪は止まっていて、船は水に対していつも同じ速さで遠ざかり、同じ速さでもどってきます。

行きに20分かかったので、もどりも 20分。流れの速さに関係なく決まります。

答え 2020 分後

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例題4(比)

上りと下りの速さの比が 2:3 で、流れの速さが時速 1.5 km です。静水時の速さを求めなさい。

解き方

下り−上り=流れの2倍=33 km/時。比の差 3−2=13-2=1 にあたるので、1が時速3 km。

上り 66、下り 99、静水時 (6+9)÷2=7.5(6+9)\div2=7.5(km/時)。

答え 時速 7.57.5 km

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

往復の平均の速さを(下り+上り)÷2にしない。往復の道のり÷往復の時間だ。

  • (下り−上り)を流れの速さにする:差は流れの2倍。÷2 を忘れない。
  • 往復の平均の速さを(下り+上り)÷2 にする:時間がちがうので、往復の道のり÷往復の時間で求める(速さの公式)。

練習問題

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

動く歩道を思いうかべると、イメージしやすいね。

  1. 中学受験 下りの速さが時速 20 km、上りの速さが時速 14 km の船があります。静水時の速さと流れの速さを求めなさい。
    答えと解説を見る静水時 (20+14)div2=17(20+14)div2=17、流れ (20−14)div2=3(20-14)div2=3。答え 時速 1717 km、時速 33 km
  2. 中学受験 静水時の速さが時速 10 km、流れの速さが時速 2 km のとき、24 km を上るのに何時間かかりますか。
    答えと解説を見る上り 10−2=810-2=8 km/時。24div8=324div8=3。答え 33 時間
  3. 中学受験 24 km を下るのに2時間、上るのに3時間かかる船の、流れの速さを求めなさい。
    答えと解説を見る下り 1212、上り 88。(12−8)div2=2(12-8)div2=2。答え 時速 22 km

関連する公式

よくある質問

流水算の公式は?

下りの速さ=静水時の速さ+流れの速さ、上りの速さ=静水時の速さ−流れの速さ です。

静水時の速さの求め方は?

(下りの速さ+上りの速さ)÷2 です。和差算の大きい方を求める式と同じ形です。

流れの速さの求め方は?

(下りの速さ−上りの速さ)÷2 です。下りと上りの差は流れの速さの2倍だからです。

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出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦