単位量あたりの大きさとは?求め方と比べ方をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

単位量あたりの大きさとは?求め方と比べ方をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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中学受験

単位量あたりの大きさとは

「1 あたりどれだけか」にそろえた大きさです。8 畳に 12 人いるなら、1 畳あたり 12÷8=1.512\div8=1.5 人です。人口密度(1km² あたりの人数)や速さ(1 時間あたりの道のり)も、単位量あたりの大きさです。

読み方:たんいりょうあたりのおおきさ/英語:quantity per unit/習う学年:小学5年

まなぶくん

まなぶくん

12 人の部屋と 14 人の部屋なら、14 人のほうがこんでるよね?

合格先生

合格先生

部屋の広さがちがうと、人数だけでは決められないよ。1 畳あたり何人かにそろえて比べるのが「単位量あたりの大きさ」だよ。

この用語のポイント

  • 「1 あたりどれだけか」にそろえると、ちがうものどうしを比べられる
  • 求め方は全体の量 ÷ いくつ分(12 人 ÷ 8 畳 = 1.5 人)
  • 速さや人口密度も単位量あたりの大きさ

やさしく言うと

単位量あたりの大きさは、「1 あたりどれだけか」にそろえた大きさです。くらしの中で、知らないうちにたくさん使っています。

  • 部屋の混みぐあい:人数も広さもちがう2つの部屋は、そのままでは混みぐあいを比べられません。「1 畳あたり何人か」にそろえると、比べられるようになります。
  • スーパーの買い物:200g で 300 円のお菓子と、150g で 240 円のお菓子。どちらがお得かは「1g あたり何円か」で比べます。お店の値札に「100g あたり」と書いてあることもあります。
  • 車の燃費:「ガソリン 1L あたり何 km 走るか」で、車の燃費のよさを比べます。1L で 12km 走る車と 1L で 20km 走る車なら、同じ道のりを走るのに使うガソリンは、20km の車のほうが少なくてすみます。
  • 畑のとれぐあい:広い畑ほどたくさんとれるのはあたりまえです。どの畑がよくとれるかは、「1a(アール)あたり何 kg とれたか」にそろえて比べます。
どちらの部屋がこんでいる?(●が1人) A室 8畳に12人 1畳あたり 12÷8=1.5人 B室 10畳に14人 1畳あたり 14÷10=1.4人 1畳あたりの人数が多い A室 のほうがこんでいる
人数と広さがちがっても、1畳あたりにそろえれば比べられる
ひらめいたまなぶくん

まなぶくん

人数だけで比べちゃダメなんだ!「1あたり」にそろえれば、ちがう部屋でも比べられるね。

つまり、種類のちがう2つの量(人数と広さ、値段と重さ)を、1つの数にまとめて比べやすくするのが、単位量あたりの大きさです。

例と、まちがった比べ方

○ 単位量あたりの大きさ

  • 1 畳あたり 1.5 人(混みぐあい)
  • 1 時間あたり 60km 進む(時速 60km)
  • 1g あたり 1.5 円(お買い得さ)
  • 1km² あたりの人口(人口密度)
  • 1L あたり 12km 走る(燃費)
  • 1a あたり 30kg とれる(畑のとれぐあい)

× まちがった比べ方

  • 人数だけで比べる(12 人より 14 人のほうが混む、とする)
  • 値段だけで比べる(安いほうがお得、とする)
  • 分速と時速をそのまま比べる
  • 面積の単位がちがう(m² と km²)のに、そのまま比べる
  • 人数 ÷ 面積と、面積 ÷ 人数の答えを、同じ向きで比べる

お菓子で考えてみましょう。A は 200g で 300 円、B は 150g で 240 円です。1g あたりの値段は、A が 300÷200=1.5300\div200=1.5 円、B が 240÷150=1.6240\div150=1.6 円です。値段は A のほうが高いのに、A のほうがお得です。

図で見る

「1 あたり」を求めるときは、2 本の数直線をかくとよく分かります。上に値段、下に重さをかき、「200g → 1g」と同じ割り算を上にもします。

お菓子 A:200g で 300 円 円 g 00300200 □ 1 ÷200 ÷200 □ = 300 ÷ 200 = 1.5(円)
下を 200 でわって 1g にしたら、上も 200 でわる

同じ部屋でも、何で割るかによって、数の意味が反対になります。

8 畳に 12 人。どちらで割っても比べられる 人数 ÷ 畳12 ÷ 8 = 1.51畳あたり 1.5人 畳 ÷ 人数8 ÷ 12 = 0.666…1人あたり 約0.67畳 大きいほどこんでいる 大きいほどすいている 「何あたり」を求めたのかを、ことばで確かめる
人数÷畳は大きいほどこむ。畳÷人数は大きいほどすく
ハルちゃん

ハルちゃん

どっちで割っても比べられるなら、どっちを使えばいいの?

合格先生

合格先生

どちらでも正しく比べられるよ。ただ、ふつうは「1畳あたり何人」のように、大きいほど「多い・こんでいる」と読めるほうを使うことが多いんだ。割り切れて計算しやすいほうを選ぶのも手だね。

求め方と、いろいろな「あたり」

単位量あたりの大きさは、全体の量 ÷ いくつ分で求めます。何で割るかで、意味が変わります。

名前求め方例
混みぐあい人数 ÷ 面積12 人 ÷ 8 畳 = 1 畳あたり 1.5 人
人口密度人口 ÷ 面積(km²)1km² あたりの人数
速さ道のり ÷ 時間180km ÷ 3 時間 = 時速 60km
1 あたりの値段値段 ÷ 量300 円 ÷ 200g = 1g あたり 1.5 円
燃費走った道のり ÷ ガソリンの量60km ÷ 5L = 1L あたり 12km
3時間で180km進む車 0km0時間60km1時間120km2時間180km3時間60km60km60km 1時間あたり 180÷3=60km → 時速60km
3 時間で 180km 進むなら、1 時間あたり 60km

速さも、単位量あたりの大きさの1つです。「1 時間あたり」なら時速、「1 分あたり」なら分速、「1 秒あたり」なら秒速です。

3 つの問題の形

単位量あたりの大きさの問題は、何を求めるかで次の3つに分かれます。「1L で 12km 走る車」で見てみましょう。

求めるもの式例
1 あたりの量全体 ÷ いくつ分60km 走るのに 5L 使った → 60÷5=1260\div5=12 km
全体の量1 あたりの量 × いくつ分5L で何 km 走る? → 12×5=6012\times5=60 km
いくつ分全体 ÷ 1 あたりの量96km 走るには何 L? → 96÷12=896\div12=8 L

どれも「1 あたりの量 × いくつ分 = 全体の量」という1つの関係から出てきます。速さの「速さ × 時間 = 道のり」も、同じ形です。

テスト・入試ではこう出る

単位量あたりの大きさは、小学5年で習います。テストでは、どちらがこんでいるか・お得かを比べる問題、人口密度を求める問題、1 あたりの量から全体を求める問題がよく出ます。中学受験では、速さ・割合と組み合わせた文章題として出題されます。

例題1(人口密度)

A町は人口 24000 人、面積 15km²、B町は人口 33000 人、面積 22km² です。どちらの町のほうが、こんでいるといえますか。

  1. 1km² あたりの人数(人口密度)を求める。
  2. A町:24000÷15=160024000\div15=1600(人)
  3. B町:33000÷22=150033000\div22=1500(人)
  4. 1km² あたりの人数が多いほうが、こんでいる。

答え A町(人口は B町のほうが多いのに、こんでいるのは A町です)

例題2(全体を求める)

4m² のかべをぬるのに、ペンキを 1.2dL 使いました。同じペンキで 15m² のかべをぬるには、何 dL いりますか。

  1. まず 1m² あたりの量を求める:1.2÷4=0.31.2\div4=0.3(dL)
  2. 15m² 分は、1m² あたりの量 × 面積:0.3×15=4.50.3\times15=4.5(dL)

答え 4.5dL

「1 あたり」を先に出してから、かけ算で全体を求めます。この「1 にもどして考える」解き方を帰一算ということもあります。

ひらめいたハルちゃん

ハルちゃん

まず「1 あたり」を出す。それから、かけ算かわり算かを決めればいいんだね!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

何で割ったかで意味が変わるよ! 人数÷畳なら大きいほうがこんでいる、畳÷人数なら大きいほうがすいている。

  • 割る順番を逆にする:8÷128\div12 を計算すると「1 人あたりの畳の数」になります。こちらは大きいほうがすいているので、答えの読み方が反対になります。何あたりを求めたのか、言葉で確かめましょう。
  • 単位をそろえずに比べる:分速 1km と時速 50km では、分速 1km は時速 60km なので、分速 1km のほうが速いです。
  • 全体の量だけで比べる:人数が多い部屋が混んでいるとはかぎりません。広さもいっしょに考えます。例題1でも、人口の多い B町のほうがすいています。
  • 「全体を求める」のに割ってしまう:例題2で 15÷0.3=5015\div0.3=50 としてしまうまちがいです。1 あたりの量に「いくつ分」をかけると全体になります。式の意味を言葉で言ってから計算します。
  • 平均の速さを、速さの平均にする:行きは時速 60km、帰りは時速 40km で同じ道を往復したとき、平均の速さは時速 50km ではありません。全体の道のり ÷ 全体の時間で求めます(片道 120km なら、240÷(2+3)=48240\div(2+3)=48 で時速 48km)。

ミニ問題

問題1 5m で 400 円のリボンがあります。1m あたりの値段はいくらですか。

答えと解き方を見る

80 円です。全体の値段 ÷ 長さで、400÷5=80400\div5=80(円)。

問題2 時速 54km は、分速何 m ですか。

答えと解き方を見る

分速 900m です。54km = 54000m。1 時間 = 60 分なので、1 分あたりは 54000÷60=90054000\div60=900(m)。km を m に直すのと、時間を分に直すのを、両方忘れないようにします。

問題3 ガソリン 1L で 12km 走る車があります。ガソリンが 1L あたり 170 円のとき、300km 走るのにかかるガソリン代はいくらですか。

答えと解き方を見る

4250 円です。

  1. 必要なガソリンの量:300÷12=25300\div12=25(L)
  2. 代金:170×25=4250170\times25=4250(円)

「1L あたり 12km」と「1L あたり 170 円」の、2 つの単位量あたりの大きさを順番に使います。

関連する公式・用語

公式辞典で、くわしい証明と例題を見る

あわせて覚えたい用語

よくある質問

単位量あたりの大きさとは何ですか?

1畳あたりの人数や、1時間あたりに進む道のりのように、「1あたりどれだけか」にそろえた大きさです。人数と広さのように、ちがう種類の2つの量を比べるときに使います。

単位量あたりの大きさはどう求めますか?

全体の量を、いくつ分かで割ります。8畳に12人なら、12÷8=1.5で、1畳あたり1.5人です。

人口密度とは何ですか?

1km²あたりに何人住んでいるかを表す数です。人口÷面積(km²)で求めます。

単位量あたりの大きさは何年生で習いますか?

小学5年で習います。速さも同じ学年で、単位量あたりの大きさの考え方を使って学びます。

全体の量はどう求めますか?

1あたりの量に、いくつ分をかけます。1m²あたり0.3dLなら、15m²では 0.3×15=4.5dL です。

速さも単位量あたりの大きさですか?

はい。速さは「1時間あたり」「1分あたり」「1秒あたり」に進む道のりなので、単位量あたりの大きさの1つです。

人数÷面積と面積÷人数はどちらを使いますか?

どちらでも比べられますが、意味が反対になります。人数÷面積は大きいほどこんでいて、面積÷人数は大きいほどすいています。

出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第5学年 C 変化と関係(単位量当たりの大きさ・速さ)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦