平均値とは?意味と求め方をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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平均値とは

データの値をすべてたして、データの個数でわった値です。でこぼこの量を、みんな同じになるようにならした大きさを表します。4・7・5・8・6 の平均値は 30÷5=630\div5=6 です。

読み方:へいきんち/英語:mean / average/習う学年:小学5年(平均)・小学6年(代表値)・数学Ⅰ(データの分析)

まなぶくん

まなぶくん

平均って、まん中の数のことですか?

合格先生

合格先生

まん中の数は中央値というんだ。平均値は、全部たして個数でわった値。でこぼこを平らにならしたときの高さだよ。

この用語のポイント

  • 平均値 = 合計 ÷ 個数(でこぼこをならした値)
  • 平均 × 個数 = 合計 にもどすと文章題が解ける
  • 外れ値に引っぱられる。中央値とあわせて見る

やさしく言うと

平均値は、でこぼこの量を、みんな同じになるように「ならした」ときの大きさです。全部の値をたして、値の個数でわって求めます。

  • あめを分け直す:5 人が 4 こ、7 こ、5 こ、8 こ、6 このあめを持っています。全部集めて 30 こを 5 人で同じ数ずつ分けると、1 人 6 こ。この 6 こが平均です。
  • テストの平均点:5 教科の点数をたして 5 でわると、1 教科あたりの点数の目安になります。
  • 1 日の平均の歩数:1 週間の歩数をたして 7 でわると、「ふつうの 1 日」がどれくらい歩いているかがわかります。

まとめると、平均値は「合計を、同じ大きさずつ分けたら 1 つ分はいくつか」を表す数です。

平均 6こ 4こ7こ5こ8こ6こ 赤を点線へ動かす → 30 ÷ 5 = 6
多いところから足りないところへ動かすと、みんな 6 こ。これが平均

平均値 = 合計 ÷ 個数

ひらめいたまなぶくん

まなぶくん

でこぼこをならすと平均! 合計 ÷ 個数で計算できるんだ。

平均の例と、まちがった例

○ 正しい

  • 4・7・5・8・6 の平均 → 30÷5=630\div5=6
  • 0 点もデータに入れる:60・0・90 の平均は 150÷3=50150\div3=50
  • 平均は小数になってもよい:1・2 の平均は 1.5
  • 平均がデータのどれとも同じでなくてよい(2・5・6・11 の平均は 6)
  • 20 人の平均 60 点と 30 人の平均 70 点 → 全体は 66 点

× まちがい

  • 0 点の人を個数に入れない(60・0・90 の平均を 75 とする)
  • 人数のちがう組の平均を、そのまま平均する((60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 点)
  • 「平均 1.5 人」はおかしいから平均ではない、と考える(平均はならした値なので小数でもよい)
  • 平均点の人がいちばん多い、と思いこむ(いちばん多いのは最頻値)
  • 平均より上の人と下の人は、いつも同じ人数だと思う(それは中央値の考え方)

図で見る

平均は、つり合いの点と考えることもできます。数直線を板にして、データの位置に同じ重さのおもりをのせると、平均の位置で支えたときにちょうどつり合います。

024681012−4−1+5 平均 6 で支えるとつり合う ずれの合計:(−4)+(−1)+0+(+5)= 0
平均 6 で支えるとつり合う。平均からの「ずれ」の合計は 0

平均からの「ずれ」(データ − 平均)を全部たすと、必ず 0 になります。平均より大きい分と小さい分が、ちょうど打ち消し合うからです。これは、「ならす」と同じことを表しています。

ハルちゃん

ハルちゃん

クラスの平均点が 60 点なら、60 点くらいの人がいちばん多いの?

合格先生

合格先生

そうとはかぎらないよ。0 点と 100 点が半分ずつでも、平均は 50 点になる。平均は「ならした値」で、実際にいちばん多い点数(最頻値)や、まん中の人の点数(中央値)とはちがうことがあるんだ。

平均値・中央値・最頻値

データ全体の特ちょうを 1 つの数で表したものを代表値といいます。平均値は代表値の 1 つで、ほかに中央値(大きさの順にならべたまん中の値)と最頻値(いちばん多く出てくる値)があります。

5 人のおこづかい(円) 0200040006000800010000 平均値 3000 中央値 1300 外れ値 平均値は、1 人の大きな値に引っぱられる
1 人だけ大きい値(外れ値)があると、平均値は大きく引っぱられる

平均値は全部の値を使うので、データ全体をよく表します。でも、極端に大きい(小さい)値があると、それに引っぱられるという弱点があります。上の図では、5 人中 4 人が 1500 円以下なのに、平均値は 3000 円になっています。このようなときは、中央値(1300 円)のほうが「ふつうの人」の感じに近くなります。

代表値求め方強いところ・弱いところ
平均値合計 ÷ 個数全部の値を使う。外れ値に引っぱられる
中央値大きさの順にならべたまん中の値外れ値の影響を受けにくい
最頻値いちばん多く出てくる値「いちばん多いもの」がわかる。データが少ないと決まりにくい

平均の計算のくふう

大きな数の平均は、基準の数(仮平均)を決めて、そこからの差だけを平均すると、計算が楽になります。

150 +2152−2148+5155+1151−1149 基準(仮平均)150cm との差 差の平均 (2−2+5+1−1)÷5 = 1 → 150+1 = 151cm
150cm を基準にすると、差の平均 1cm を足すだけ

また、平均 × 個数 = 合計 の関係は、とても大事です。平均から合計を出し、合計を使って考えると、「あと何点とればよいか」「1 人加わったら」などの問題が解けます。

テスト・入試ではこう出る

平均は小学 5 年で習い、小学 6 年で平均値・中央値・最頻値(代表値)を学びます。中学では度数分布表やヒストグラムから代表値を求め、高校の数学Ⅰ(データの分析)では、平均値をもとに分散や標準偏差を学びます。中学受験では、平均 × 個数 = 合計を使う文章題や、面積図を使う問題がよく出ます。

例題1(あと何点)

これまで 4 回のテストの平均点は 72 点でした。5 回目のテストで何点をとれば、5 回の平均点が 75 点になりますか。

  1. 4 回の合計:72×4=28872\times4=288(点)。
  2. 5 回の平均を 75 点にするには、5 回の合計が 75×5=37575\times5=375(点)。
  3. 5 回目の点数 = 375−288=87375-288=87(点)。

答え 87 点(たしかめ:(288+87)÷5=75(288+87)\div5=75)

例題2(2 つの組の平均)

A 組 20 人の平均点は 60 点、B 組 30 人の平均点は 70 点でした。2 つの組を合わせた 50 人の平均点を求めなさい。

  1. A 組の合計点:60×20=120060\times20=1200(点)。B 組の合計点:70×30=210070\times30=2100(点)。
  2. 全体の合計点:1200+2100=33001200+2100=3300(点)。全体の人数:20+30=5020+30=50(人)。
  3. 全体の平均:3300÷50=663300\div50=66(点)。

答え 66 点((60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 点は×。人数のちがう組の平均を、そのまま平均してはいけません)

606670 A 組 20 人B 組 30 人 20×6 30×4 平均 70 点 平均 60 点 横 = 人数、たて = 平均点、面積 = 合計点 緑の 2 つの面積が等しくなる高さが全体の平均
面積図:はみ出した部分と足りない部分の面積が等しくなる高さが平均
ひらめいたハルちゃん

ハルちゃん

平均どうしは、そのまま平均しちゃダメ。合計にもどして考えるんだね!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

人数のちがう組の平均を、そのまま平均しちゃダメ! 合計にもどして計算しよう。

  • 人数のちがうグループの平均を、そのまま平均する:例題2で (60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 とするまちがいです。人数の多い B 組のほうが全体に強くきくので、正しくは 66 点です。合計点にもどして計算しましょう。
  • 0 のデータを入れ忘れる:「60 点、0 点、90 点」の平均は 150÷3=50150\div3=50 点です。0 点の人も 1 人として数えます。
  • 外れ値に気づかない:極端な値があると、平均値はデータの多くの値からはなれてしまいます。中央値もあわせて見ると、まちがった判断をふせげます。
  • 度数分布表で階級のはしの値を使う:度数分布表から平均値を求めるときは、各階級のまん中の値(階級値)を使います。

ことばの由来

平均の「平」は「たいら」、「均」は「ひとしい・ならす」という意味です。でこぼこを平らにならして、ひとしくすることを表しています。英語では mean(ミーン)や average(アベレージ)といいます。中学・高校では、平均値を xˉ\bar{x}(エックス バー)という記号で書くことがあります。

ミニ問題

問題1 8、6、9、7、10 の 5 つの数の平均値を求めましょう。

答えと解き方を見る

8 です。合計は 8+6+9+7+10=408+6+9+7+10=40、個数は 5 なので、40÷5=840\div5=8。

問題2 3 人の身長の平均は 150cm でした。もう 1 人加わると、4 人の平均は 151cm になりました。加わった人の身長は何 cm ですか。

答えと解き方を見る

154cm です。

  1. 3 人の合計:150×3=450150\times3=450(cm)。
  2. 4 人の合計:151×4=604151\times4=604(cm)。
  3. 加わった人:604−450=154604-450=154(cm)。

平均の問題は、平均 × 個数 = 合計 にもどして考えるのがコツです。

問題3 次の度数分布表から、平均値を求めましょう。
0 分以上 10 分未満:2 人/10 分以上 20 分未満:5 人/20 分以上 30 分未満:3 人

答えと解き方を見る

16 分 です。

  1. それぞれの階級のまん中の値(階級値)を使う:5 分、15 分、25 分。
  2. (階級値 × 度数)の合計:5×2+15×5+25×3=10+75+75=1605\times2+15\times5+25\times3=10+75+75=160。
  3. 人数の合計 10 人でわる:160÷10=16160\div10=16(分)。

階級の左はしの値(0・10・20)を使うと 11 分になってしまいます。

関連する公式・用語

公式辞典で、くわしい証明と例題を見る

あわせて覚えたい用語

よくある質問

平均値の求め方は?

データの値をすべてたして、データの個数でわります。4、7、5、8、6なら、合計30を5でわって6です。

平均値と中央値のちがいは?

平均値は合計を個数でわった値、中央値は大きさの順にならべたときのまん中の値です。極端な値があると、平均値はそれに引っぱられます。

平均点から合計点を出すには?

平均点に人数(回数)をかけます。平均×個数=合計です。

人数のちがう2つの組の平均はどう出しますか?

それぞれの合計点を出して足し、全体の人数でわります。2つの平均をそのまま平均してはいけません。

仮平均とは何ですか?

計算を楽にするために決める基準の値です。基準からの差の平均を求めて、基準に足すと平均値になります。

平均は何年生で習いますか?

平均は小学5年、平均値・中央値・最頻値は小学6年で習います。高校の数学Ⅰでは、分散や標準偏差とあわせて学びます。

出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第5学年(測定値の平均)・第6学年 D データの活用(代表値)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅰ(データの分析)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦