比と比の値とは?意味と求め方をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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比と比の値とは

比は、2つの量の割合を「a:ba:b」と表したものです。比の値は a÷ba\div b の答えで、「aa が bb の何倍か」を表します。2:32:3 の比の値は 23\dfrac23 です。

読み方:ひとひのあたい/英語:ratio / value of a ratio/習う学年:小学6年

まなぶくん

まなぶくん

比の値って、2:32:3 なら 3÷23\div2 ? それとも 2÷32\div3 ?

合格先生

合格先生

前の数 ÷ 後ろの数だよ。2:32:3 の比の値は 2÷3=232\div3=\dfrac23。「2 が 3 の何倍か」を表しているんだ。

この用語のポイント

  • 比 a:ba:b は2つの量の関係。比の値は a÷ba\div b(前÷後ろ)
  • 両方に同じ数をかけても割っても、等しい比になる
  • 比例式 a:b=c:da:b=c:d では ad=bcad=bc(外側の積=内側の積)

やさしく言うと

比は、2つの量の割合の関係を「a:ba:b」(a 対 b)と表したものです。身近な例を見てみましょう。

  • コーヒー牛乳:コーヒー 2 杯と牛乳 3 杯を混ぜるとき、コーヒーと牛乳の比は 2:32:3 です。
  • ドレッシング:酢と油を 1:31:3 で混ぜる、というレシピなら、酢 大さじ1 に油 大さじ3、酢 大さじ2 なら油 大さじ6 です。
  • テレビの画面:横と縦の長さの比が 16:916:9 の画面は、大きいテレビでも小さいテレビでも、同じ形をしています。

どれも「2つの量の関係」が大事で、量そのものが変わっても関係は同じです。コーヒー 4 杯と牛乳 6 杯でも、味は同じです。2:32:3 と 4:64:6 は等しい比で、2:3=4:62:3=4:6 と書きます。

コーヒー 1杯 牛乳 1杯 2 : 3 4 : 6 ×2 両方を同じ数倍しても 同じ味(等しい比) 比の値:2÷3 = 4÷6 = 2/3
2:3 でも 4:6 でも、コーヒー牛乳は同じ味

比の値は、a:ba:b の a÷ba\div b を計算した数です。「前の数が、後ろの数の何倍か」を表します。2:32:3 の比の値は 2÷3=232\div3=\dfrac23 です。等しい比は、比の値も等しくなります。4:64:6 の比の値も 4÷6=234\div6=\dfrac23 です。

例と、まちがった例

○ 正しい

  • 2:32:3 の比の値は 23\dfrac23(前÷後ろ)
  • 6:4=3:26:4=3:2(両方を 2 で割る)
  • 0.5:1.5=1:30.5:1.5=1:3(両方を 10 倍して 5:15、さらに 5 で割る)
  • 12:13=3:2\dfrac12:\dfrac13=3:2(両方を 6 倍)
  • 5:55:5 の比の値は 1(同じ量)
  • 3:2:43:2:4 のように3つの量の比(連比)

× まちがい

  • 2:32:3 の比の値を 32\dfrac32 とする(後ろ÷前にしている)
  • 2:32:3 と 3:23:2 を同じとする(順番が大事)
  • 6:4=3:46:4=3:4 とする(片方だけ割っている)
  • 2:3=3:42:3=3:4 とする(両方に 1 をたしている)
  • 0.5:1.50.5:1.5 を 5:1.55:1.5 とする(片方だけ10倍)
  • 2:32:3 の比の値を「2:32:3」と答える(比の値は1つの数)

×の多くは、「両方に同じかけ算・わり算をする」というルールを守っていないことから起こります。たし算・ひき算では、等しい比になりません。

比を簡単にする

比を、できるだけ小さい整数の比に直すことを「比を簡単にする」といいます。両方に同じ数をかけるか、同じ数で割ります。

もとの比すること簡単にした比
12:1812:18両方を最大公約数 6 で割る2:32:3
0.4:1.20.4:1.2両方を 10 倍して 4:124:12、4 で割る1:31:3
23:34\dfrac23:\dfrac34両方に分母の最小公倍数 12 をかける8:98:9
指さして説明するハルちゃん

ハルちゃん

比は「両方いっしょに」かけたり割ったりするのがルールだよ!

比例式(等しい比の式)

a:b=c:da:b=c:d のように、等しい比を等号で結んだ式を比例式といいます。比例式では、外側どうしの積と内側どうしの積が等しくなります(ad=bcad=bc)。

比例式 a : b = c : d なら a×d = b×c 2 : 3 = 4 : 6 外側どうし 2×6=12 内側どうし 3×4=12 外側の積 = 内側の積
2:3=4:6 では、外側どうし 2×6 と内側どうし 3×4 がどちらも 12

これを使うと、わからない数が求められます。x:6=2:3x:6=2:3 なら 3x=123x=12 で、x=4x=4 です(4:6=2:34:6=2:3 で確かめられます)。比例式は中学1年の方程式の単元で習いますが、小学校でも「等しい比をつくる」考え方で同じ問題が解けます。

図で見る(比で分ける・連比)

比を使う問題でいちばん多いのが、全体を決まった比で分ける問題です。テープ図をかくと、すぐに分かります。

全体 1200円(3+2=5つ分) 240240240240240 兄 3つ分 = 720円 弟 2つ分 = 480円 1つ分:1200 ÷ 5 = 240円 兄:240×3=720円 弟:240×2=480円
3:2 に分けるときは、全体を 3+2=5 つ分と考える

1200円を兄と弟で 3:23:2 に分けるなら、全体を 3+2=53+2=5 つ分と考えます。1つ分は 1200÷5=2401200\div5=240 円なので、兄は 240×3=720240\times3=720 円、弟は 240×2=480240\times2=480 円です。

まなぶくん

まなぶくん

3:23:2 なら、1200 を 3 で割ればいいんじゃないの?

合格先生

合格先生

3 は兄の分だけの数なんだ。全体は兄と弟の合計で、3+2=53+2=5 つ分。だから、全体の 1200 は 5 で割るんだよ。

3つの量の比 a:b:ca:b:c を連比といいます。A:BA:B と B:CB:C が別々にわかっているときは、共通の B の数をそろえてつなげます。

ABC 2:3 4:5 ×4 →×3 → 8 : 1212 : 15 8::1215 共通の B を、3 と 4 の最小公倍数 12 にそろえる A : B : C = 8 : 12 : 15
B を 3 と 4 の最小公倍数 12 にそろえると、A:B:C=8:12:15

テスト・入試ではこう出る

小学6年では、比の値を求める、等しい比をつくる、比を簡単にする、比で分ける、といった問題が中心です。中学受験では、連比、速さ・時間・道のりの比、図形の辺の比や面積の比など、比を使う問題がとても多く出ます。中学では、比例式を方程式として解く問題(中学1年)や、相似な図形の辺の比(中学3年)で使います。

例題1(比例式)

比例式 x:12=5:8x:12=5:8 を満たす xx の値を求めなさい。

  1. 比例式では、外側の積=内側の積。x×8=12×5x\times8=12\times5。
  2. 8x=608x=60 より、x=60÷8=7.5x=60\div8=7.5。
  3. たしかめ:7.5:127.5:12 の比の値は 7.5÷12=0.6257.5\div12=0.625、5:85:8 の比の値も 5÷8=0.6255\div8=0.625 で等しい。

答え x=7.5x=7.5(152\dfrac{15}{2})

例題2(連比で分ける)

A、B、C の3人が 140 個のおはじきを分けます。A と B の個数の比は 2:32:3、B と C の個数の比は 4:54:5 です。それぞれ何個になりますか。

  1. B が共通なので、B を 3 と 4 の最小公倍数 12 にそろえる。
  2. A:B=2:3=8:12A:B=2:3=8:12、B:C=4:5=12:15B:C=4:5=12:15。だから A:B:C=8:12:15A:B:C=8:12:15。
  3. 全体は 8+12+15=358+12+15=35 つ分。1つ分は 140÷35=4140\div35=4。
  4. A=4×8=32A=4\times8=32、B=4×12=48B=4\times12=48、C=4×15=60C=4\times15=60。

答え A 32、B 48、C 60(たしかめ:32+48+60=14032+48+60=140)

ひらめいたまなぶくん

まなぶくん

連比は「共通の人の数をそろえる」のがコツなんだ!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

比を簡単にするときは両方に同じことをしよう! 6:46:4 は 3:23:2 で、3:43:4 ではないよ。

  • 比の値を逆に計算する:a:ba:b の比の値は a÷ba\div b です。2:32:3 なら 23\dfrac23 で、32\dfrac32 ではありません。
  • 片方だけ割る・かける:6:46:4 を 3:43:4 にするのはまちがいです。必ず両方に同じことをします。
  • 順番を入れかえる:「A と B の比」が 2:32:3 なら、「B と A の比」は 3:23:2 です。どちらを前に書くか、問題文をよく読みましょう。
  • 比で分けるとき、片方の数で割る:3:23:2 に分けるとき、全体を 3 で割るのはまちがいです。全体は 3+2=53+2=5 つ分です。
  • 連比で、共通の数をそろえずにつなげる:A:B=2:3A:B=2:3、B:C=4:5B:C=4:5 を 2:3:52:3:5 とするのはまちがいです。B が 3 と 4 でちがうので、そろえてからつなげます。

ことばの由来

比の字には「ならべる・くらべる」という意味があり、「比較(ひかく)」の「比」と同じです。2つの量をならべてくらべるのが比です。英語では ratio(レシオ)といいます。「:」の記号は「たい」と読み、2:32:3 は「2 対 3」と読みます。

ミニ問題

問題1 18:2418:24 を簡単にしましょう。また、その比の値を求めましょう。

答えと解き方を見る

3:43:4、比の値は 34\dfrac34 です。

18 と 24 の最大公約数 6 で両方を割ると 3:43:4。比の値は 3÷4=343\div4=\dfrac34 です。もとの 18÷2418\div24 を約分しても 34\dfrac34 になり、等しい比は比の値も等しいことが確かめられます。

問題2 1.2:0.81.2:0.8 を、いちばん簡単な整数の比に直しましょう。

答えと解き方を見る

3:23:2 です。

両方を 10 倍して 12:812:8。最大公約数 4 で割って 3:23:2 です。小数のままでは割り切れるかが分かりにくいので、まず整数に直します。

問題3 色紙 60 枚を、姉と妹で 7:57:5 になるように分けます。それぞれ何枚になりますか。

答えと解き方を見る

姉 35 枚、妹 25 枚 です。

全体は 7+5=127+5=12 つ分。1つ分は 60÷12=560\div12=5 枚。姉は 5×7=355\times7=35 枚、妹は 5×5=255\times5=25 枚です。たしかめ:35+25=6035+25=60、35:25=7:535:25=7:5 です。

関連する公式・用語

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あわせて覚えたい用語

よくある質問

比と比の値のちがいは何ですか?

比は2つの量の関係を2:3のように表したものです。比の値は、前の数を後ろの数で割った答えで、2:3なら3分の2です。比の値は1つの数になります。

比の値はどう求めますか?

a:bの比の値は、a÷bで求めます。前の数を後ろの数で割ります。

比を簡単にするにはどうしますか?

両方の数に同じ数をかけるか、同じ数で割って、できるだけ小さい整数の比にします。小数は10倍などで整数に、分数は分母の最小公倍数をかけて整数に直します。

全体を比で分けるにはどうしますか?

比の数をたして全体が何つ分かを出し、全体をその数で割って1つ分を求めます。あとは1つ分にそれぞれの比の数をかけます。

連比とは何ですか?

A:B:C のように3つ以上の量の比です。A:B と B:C から作るときは、共通の B の数を最小公倍数などでそろえてからつなげます。

比は何年生で習いますか?

小学6年で習います。中学では比例式や相似な図形で使い、中学受験でもよく出ます。

出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第6学年 C 変化と関係(比)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦