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最大公約数・最小公倍数とは
最大公約数は、2つ以上の数に共通する約数のうち、いちばん大きい数です。最小公倍数は、共通する倍数のうち、いちばん小さい数(0 は除く)です。12 と 18 なら、最大公約数は 6、最小公倍数は 36 です。
まなぶくん
最大公約数と最小公倍数、どっちを使う問題なのか、いつも迷っちゃう…
合格先生
「分ける・しきつめる」なら最大公約数、「次に同時に」なら最小公倍数だよ。最大公約数はもとの数より小さく、最小公倍数は大きくなることも目安になるね。
この用語のポイント
- 最大公約数 = 共通の約数でいちばん大きい数。最小公倍数 = 共通の倍数でいちばん小さい数
- 素因数分解の共通部分が最大公約数、全部が最小公倍数
- 「しきつめる・分ける」は最大公約数、「同時に・並べる」は最小公倍数
やさしく言うと
2つの数のどちらも割り切れる数を公約数、そのうちいちばん大きいものを最大公約数といいます。2つの数のどちらの倍数にもなっている数を公倍数、そのうちいちばん小さいもの(0 は入れない)を最小公倍数といいます。
- おかしを分ける(最大公約数):12 個のあめと 18 個のクッキーを、どちらもあまりなく同じ数ずつ分けられる人数は 1, 2, 3, 6 人。いちばん多くて 6 人です。
- バスが同時に出る(最小公倍数):6 分ごとのバスと 8 分ごとのバスが同時に出たら、次に同時に出るのは 24 分後です。
- 歯車がもとにもどる(最小公倍数):歯の数が 12 と 18 の歯車をかみ合わせると、歯が 36 個分進んだとき、はじめてどちらも同じ位置にもどります。
まとめると、「分ける・しきつめる」は最大公約数、「そろう・重なる」は最小公倍数です。
例と、まちがった例
○ 正しい
- 12 と 18 → 最大公約数 6、最小公倍数 36
- 4 と 6 → 最大公約数 2、最小公倍数 12
- 8 と 15 → 最大公約数 1、最小公倍数 120(互いに素)
- 6 と 18 → 最大公約数 6、最小公倍数 18(一方がもう一方の倍数)
- 12、18、30 → 最大公約数 6、最小公倍数 180
- 24 と 36 → 最大公約数 12、最小公倍数 72
× まちがい
- 12 と 18 の最小公倍数を とする(216 は公倍数だが最小ではない)
- 12 と 18 の最大公約数を 3 とする(3 は公約数だが最大ではない)
- 最小公倍数を 0 とする(0 は入れない)
- 最大公約数が、もとの数より大きい(ありえない)
- 「最小公約数」を答える(いつも 1 なので考えない)
- 「最大公倍数」を答える(公倍数は限りなくある)
8 と 15 のように、最大公約数が 1 の2つの数を互いに素といいます。このときは、最小公倍数は2つの数の積()です。
図で見る
2つの数を素数のかけ算に分け(素因数分解)、円の図に入れると、共通の部分が最大公約数、全部(共通の部分は1回だけ)が最小公倍数だとひと目でわかります。
最小公倍数は、時間の数直線で考えるとわかりやすくなります。
ハルちゃん
どうして 6×8=48 じゃなくて 24 なの?
合格先生
6=2×3、8=2×2×2 で、2 が共通しているからだよ。かけ算すると共通の 2 を2回かけてしまうんだ。2 を1回にすると になるね。
求め方
① すだれ算で求める:2つの数を並べて、両方を割り切れる数で割っていきます。12 と 18 なら、2 で割って 6 と 9、3 で割って 2 と 3 になり、もう共通に割れません。
| 求め方 | 12 と 18 では | |
|---|---|---|
| 最大公約数 | 左に並んだ割った数をかける | |
| 最小公倍数 | 左の数と、下に残った数を全部かける |

ハルちゃん
左だけかけると最大公約数、下の数もかけると最小公倍数なんだね!
② 素因数分解で求める:、 のように分け、最大公約数は共通の素数を少ないほうの個数で、最小公倍数は出てくる素数を多いほうの個数でかけます。最大公約数は 、最小公倍数は です。3つ以上の数でも同じやり方で求められます。
2つの数 , では、 最大公約数 最小公倍数 になります()。
大きな数ならユークリッドの互除法
高校の数学Aでは、ユークリッドの互除法を習います。「大きいほうを小さいほうで割ったあまり」に置きかえていくと、最後に割り切れたときの割る数が最大公約数です。
84 と 60 なら、、、 で割り切れたので、最大公約数は 12 です。素因数分解しにくい大きな数でも使えるのが強みです。
文章題での見分け方
| 使う数 | 問題に出てくることば | 例 |
|---|---|---|
| 最大公約数 | 「あまりなく分ける」「同じ大きさの正方形でしきつめる」「できるだけ大きく」「できるだけ多くの人に」 | 12 個と 18 個を同じ数ずつ分ける |
| 最小公倍数 | 「次に同時に」「長方形を並べて正方形を作る」「できるだけ小さく」「歯車がもとにもどる」 | 6 分ごとと 8 分ごとのバス |
テスト・入試ではこう出る
公約数・公倍数は小学 5 年で習い、中学受験でとてもよく出ます。しきつめ・分配(最大公約数)、同時に出発・歯車(最小公倍数)、あまりのある割り算から公約数を考える問題が定番です。中学では素因数分解と結びつき、高校の数学Aではユークリッドの互除法や、「最大公約数と最小公倍数から 2 つの数を求める」問題が出ます。
例題1(しきつめ)
たて 24cm、横 40cm の長方形の紙を、同じ大きさの正方形の紙で、すきまなくしきつめます。できるだけ大きな正方形にするとき、1 辺は何 cm で、何枚いりますか。
- 正方形の 1 辺は、24 も 40 も割り切れる長さ(公約数)。できるだけ大きくするので最大公約数。
- すだれ算:2 で割って 12 と 20、2 で割って 6 と 10、2 で割って 3 と 5。最大公約数は 。
- 枚数は、たてに 枚、横に 枚で、 枚。
答え 1 辺 8cm、15 枚
例題2(あまりのある割り算)
50 を割っても 74 を割っても 2 あまる整数のうち、いちばん大きい数を求めなさい。
- 50 を割ると 2 あまるので、その数は を割り切る。
- 74 を割ると 2 あまるので、その数は を割り切る。
- つまり 48 と 72 の公約数。いちばん大きいのは最大公約数で、すだれ算(2, 2, 2, 3 で割ると 2 と 3 が残る)より 。
- あまり 2 より大きい数でないと、「2 あまる」にならない。24 は 2 より大きいので OK。
答え 24
まちがえやすい点

合格先生
2つの数をかけただけでは、最小公倍数にならないことが多いよ! 12 と 18 の最小公倍数は 216 ではなく 36。
- 最大と最小を取りちがえる:最大公約数は2つの数以下、最小公倍数は2つの数以上になります。答えがおかしくないか、大きさで確かめましょう。
- 2つの数をかけただけで最小公倍数にする: は公倍数ですが、最小は 36 です。積が最小公倍数になるのは、互いに素のときだけです。
- すだれ算で止めるのが早すぎる:12 と 18 を 2 で割って 6 と 9 で止めると、最大公約数を 2 とまちがえます。下の 2 つの数が 1 以外で共通に割れなくなるまで続けます。
- あまりのある問題で、あまりを引き忘れる:「50 を割ると 2 あまる」なら、割り切れるのは です。50 のまま考えるとまちがえます。
- 3つの数に「積=最大公約数×最小公倍数」を使う:この関係は2つの数のときだけ成り立ちます。4, 6, 8 では、積は 192、最大公約数×最小公倍数は で、ちがいます。
ことばの由来
「公」には「みんなに共通の」という意味があり、「公約数」は共通の約数、「公倍数」は共通の倍数です。英語では、最大公約数を greatest common divisor(GCD)、最小公倍数を least common multiple(LCM)といいます。common が「共通の」、greatest が「いちばん大きい」、least が「いちばん小さい」という意味で、日本語と同じ組み立てです。
ミニ問題
問題1 24 と 36 の最大公約数と最小公倍数を求めましょう。
答えと解き方を見る
最大公約数は 12、最小公倍数は 72 です。すだれ算で、2 で割って 12 と 18、2 で割って 6 と 9、3 で割って 2 と 3。左の が最大公約数、 が最小公倍数です。たしかめ:。
問題2 8、12、20 の 3 つの数の最大公約数と最小公倍数を求めましょう。
答えと解き方を見る
素因数分解すると、、、 です。
- 最大公約数:3 つに共通なのは なので 4。
- 最小公倍数:2 は最も多い 3 個、3 と 5 は 1 個ずつ使って、 120。
問題3 2 つの整数があり、最大公約数は 6、最小公倍数は 72 です。一方の数が 18 のとき、もう一方の数を求めましょう。
答えと解き方を見る
2 つの数の積 = 最大公約数 × 最小公倍数 なので、もう一方の数は 24 です。たしかめ:18 と 24 の最大公約数は 6、最小公倍数は 72 で合っています。

まなぶくん
分けるなら最大公約数、そろうなら最小公倍数。すだれ算で一気に出せるね!
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よくある質問
最大公約数と最小公倍数のちがいは何ですか?
最大公約数は、共通する約数のうちいちばん大きい数です。最小公倍数は、共通する倍数のうちいちばん小さい数です。12と18なら、最大公約数は6、最小公倍数は36です。
最大公約数と最小公倍数はどう求めますか?
両方を割り切れる数で割っていくすだれ算が便利です。左に並んだ割った数をかけると最大公約数、それに下に残った数もかけると最小公倍数になります。素因数分解して求める方法もあります。
文章題ではどちらを使えばいいですか?
あまりなく分ける、正方形でしきつめる問題は最大公約数です。次に同時に起こる時刻や、長方形を並べて正方形を作る問題は最小公倍数です。
2つの数の積と最大公約数・最小公倍数にはどんな関係がありますか?
2つの数の積は、最大公約数と最小公倍数の積に等しくなります。12×18=216=6×36です。3つ以上の数では成り立ちません。
3つの数の最小公倍数はどう求めますか?
それぞれを素因数分解し、出てくる素数を、いちばん多く出てくる個数だけかけます。8、12、20なら2×2×2×3×5=120です。
最大公約数と最小公倍数は何年生で習いますか?
公約数・公倍数は小学5年で習います。中学では素因数分解と結びつき、高校の数学Aではユークリッドの互除法を学びます。
出典・参考
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第5学年 A 数と計算(整数の性質)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学A(数学と人間の活動)
最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦


