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代入とは
式の中の文字のかわりに、数や式を入れることです。3x+1 に x=2 を代入すると 3×2+1=7 で、この 7 を式の値といいます。
読み方:だいにゅう/英語:substitution/習う学年:中学1年(文字と式・式の値)、中学2年(連立方程式の代入法)

うかるくん
x=−2 を x2 に入れたら −4 になったのに、答えは 4 でした…
![合格先生]()
合格先生
かっこを忘れたね。x2 は「x を2回かける」だから (−2)×(−2)=4。負の数を代入するときは、必ず (−2)2 とかっこをつけよう。
この用語のポイント
- 代入=文字のかわりに数や式を入れること。結果が式の値
- 負の数・式はかっこをつけて入れる((−2)2=4)
- 省略された×を書きもどしてから計算する(3x → 3×x)
やさしく言うと
代入は、式の中の文字のかわりに、数(や式)を入れることです。3x+1 の x に 2 を入れると 3×2+1=7。このとき「x=2 を代入する」といい、出てきた 7 を式の値といいます。
身近なたとえで考えてみましょう。
- パンの代金:1個 x 円のパンを3個買うと、代金は 3x 円。パンが1個120円なら、x=120 を代入して 3×120=360 円です。
- 穴うめ問題:「3×□+1」の□に数を書き入れるのと同じです。文字は、数を入れるための空いた箱だと思えばよいのです。
- 料理のレシピ:「1人分で米 x 合」と書いたレシピを、4人分なら 4x 合と書けます。x に実際の量を入れれば、必要な米の量が出ます。
x を箱と考えて 2 を入れる。3×2+1=7 が式の値文字の式は「どんな数にも使える型」です。そこに具体的な数を入れて、答えを1つに決めるのが代入です。
代入の例
○ 正しい代入
- x=2 のとき 3x+1=3×2+1=7
- x=−2 のとき x2=(−2)2=4
- a=5, b=−1 のとき 2a+b=10−1=9
- y=2x+1 に x=3 を入れて y=7
- f(x)=x2 のとき f(3)=9
- y=2x−1 を x+y=5 の y に入れる(代入法)
× まちがい・代入ではないもの
- x=4 を 3x に入れて 34(3×4=12 が正しい)
- x=−2 を x2 に入れて −22=−4(かっこが必要)
- a=2, b=3 なのに a に3、b に2を入れる
- 2x=6 の両辺を2でわる(これは方程式を解く操作)
- x+2x を 3x にする(これは同類項をまとめる操作)
代入は「文字に数を入れる」操作です。方程式を解く・式をまとめるなど、ほかの操作とは区別しておきましょう。
図で見る:負の数はかっこをつけて
代入でいちばん多いミスは、負の数を入れるときにかっこをつけないことです。x=−3 のとき、x2 は「−3 を2回かける」ことなので (−3)2=9 です。かっこがないと、−32 は「32 にマイナスをつけた数」−9 になってしまいます。
負の数を代入するときは、かっこをつけてから計算する![サクラちゃん]()
サクラちゃん
3x に x=−2 を入れるときも、かっこはいりますか?
![合格先生]()
合格先生
いるよ。3×(−2)=−6 と書こう。かっこなしの 3×−2 は、記号が2つ並んでしまうので書いてはいけない形なんだ。負の数を入れるときは、いつもかっこと決めておけば安心だよ。
代入の手順をまとめると、次のようになります。
- 省略されている「×」を書きもどす(3x → 3×x)。
- 文字のところに、かっこをつけて数を入れる。
- 計算の順番(累乗 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算)を守って計算する。
関数・グラフでの代入
関数の式に x の値を代入すると、y の値が決まります。y=2x+1 に x=3 を代入すると y=7。だから点 (3, 7) はこの直線の上にあります。反対に、点の座標を代入して式が成り立てば、その点はグラフの上にあります。
y=2x+1 に x=3 を代入すると y=7。点 (3, 7) は直線の上高校では、関数を f(x) と書き、x=3 を代入した値を f(3) と書きます。f(x)=2x+1 なら f(3)=7 です。x に a+1 のような式を代入することもあります。
連立方程式の代入法
中学2年の連立方程式では、一方の式を、もう一方の式に代入して文字を1つ消す解き方を習います。これを代入法といいます。
y=2x−1 を、もう一方の式の y にかっこごと入れて y を消すここでも大事なのは、式ごと入れるときはかっこをつけることです。x+y=5 の y に 2x−1 を入れるときは、x+(2x−1)=5 と書きます。
![指さして説明するうかるくん]()
うかるくん
数でも式でも、入れるときはかっこごと! これだけでミスがぐっと減るぞ。
テスト・入試ではこう出る
中学1年では「式の値」を求める問題、中学2年では連立方程式の代入法や、式を簡単にしてから代入する問題がよく出ます。高校入試では、関数のグラフの式を求める途中など、いろいろな問題の中で使います。高校では f(a) の計算や、因数定理(f(a)=0 を調べる)でも代入が活躍します。
例題1(式の値)
x=−3, y=2 のとき、2x2−xy の値を求めなさい。
- かっこをつけて代入する:2×(−3)2−(−3)×2
- 累乗を先に計算する:(−3)2=9 なので 2×9=18
- うしろの項:−(−3)×2=+6
- たす:18+6=24
答え 24
例題2(簡単にしてから代入)
x=3, y=−2 のとき、3(2x−y)−2(x−3y) の値を求めなさい。
- 先に式を簡単にする:3(2x−y)−2(x−3y)=6x−3y−2x+6y=4x+3y
- かっこをつけて代入する:4×3+3×(−2)
- 計算する:12−6=6
答え 6(そのまま代入しても同じ答えになりますが、計算が長くなります)
まちがえやすい点
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
−22 と (−2)2 は別の数! 負の数はかっこをつけて代入しよう。
- 負の数にかっこをつけない:x=−2 のとき x2 を −22=−4 とするのは×。(−2)2=4 です。
- × を書きもどさない:3x に x=4 を入れて「34」とするのは×。3x は 3×x なので 12 です。
- 入れる文字を取りちがえる:a=2, b=3 のとき、a と b に入れる数を逆にしないように、代入する前に文字の下に数を書いておくと安全です。
- 式を代入するときにかっこを忘れる:x+y=5 に y=2x−1 を入れて x+2x−1=5 は、たまたま同じですが、x−y=5 なら x−(2x−1)=5 としないと符号がずれます。
- 計算の順番をまちがえる:2x2 に x=3 を入れるとき、(2×3)2=36 とするのは×。累乗が先なので 2×32=18 です。
なお、「代入」と似た言葉に「置きかえ(置換)」があります。置きかえは、x+1=t のように式の一部を別の文字にすることで、数を入れる代入とは目的がちがいます。
ことばの由来
「代」は「かわりに」、「入」は「入れる」という意味です。文字のかわりに数を入れるので代入といいます。英語では substitution(サブスティテューション)といいます。サッカーなどで選手を交代させることも substitution といい、「かわりに入れる」という意味は同じです。
ミニ問題
問題1 a=−4 のとき、a2−3a の値を求めましょう。
答えと解き方を見る
28 です。かっこをつけて代入すると (−4)2−3×(−4)=16+12=28。−42 と書いて −16 にしたり、−3×(−4) の符号をまちがえたりしないようにします。
問題2 x=21 のとき、4x−6x2 の値を求めましょう。
答えと解き方を見る
21 です。4×21=2、6×(21)2=6×41=23 なので、2−23=21。分数を代入するときも、かっこをつけてから2乗します。
問題3 f(x)=x2−2x+3 のとき、f(−1) と f(a+1) を求めましょう。
答えと解き方を見る
f(−1)=6、f(a+1)=a2+2 です。
- f(−1)=(−1)2−2×(−1)+3=1+2+3=6
- x のかわりに (a+1) をかっこごと入れる:(a+1)2−2(a+1)+3
- 展開して整理:a2+2a+1−2a−2+3=a2+2
文字の式を代入するときも、かっこごと入れるのがコツです。
関連する公式・用語
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あわせて覚えたい用語
よくある質問
代入とは簡単にいうと何ですか?
式の中の文字のかわりに、数や式を入れることです。3x+1 に x=2 を代入すると 7 になります。
式の値とは何ですか?
文字に数を代入して計算した結果のことです。x=2 のときの 3x+1 の値は 7 です。
負の数を代入するときの注意は?
必ずかっこをつけて入れます。x=−2 のとき x² は (−2)²=4 で、−2²=−4 ではありません。
代入法とは何ですか?
連立方程式で、一方の式をもう一方の式に代入して文字を1つ消す解き方です。中学2年で習います。
代入と置きかえ(置換)のちがいは?
代入は文字に数や式を入れて値を求めること、置きかえは式の一部を別の文字で表して見やすくすることです。
代入は何年生で習いますか?
中学1年の「文字と式」で式の値を求めるときに習います。中学2年では連立方程式の代入法でも使います。
出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第1学年(文字を用いた式)・第2学年(連立二元一次方程式)
最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦