この公式のポイント
- n番目=a+d(n−1)(ふえるのは n−1 回)
- 図の中ではじめの部分とふえる部分を分ける
- 正方形の外側は角を2回数えない:4n−4
- 式を作ったら n=1, 2 でたしかめる

うかるくん
4、7、10…の n番目って、4+3n じゃだめなの?
![合格先生]()
合格先生
1番目から n番目までの間は n−1 か所だ。ふえるのは n−1 回だから、4+3(n−1)=3n+1 になるぞ。
n番目を文字式で表す公式
図形や数が決まった数ずつふえていくとき、n番目の個数は文字式で表せます。
同じ数ずつふえる規則(等差数列)
n番目=a+d(n−1)a:1番目の数 d:1つ進むごとにふえる数
- 整理すると dn+(a−d) の形(例:4、7、10、… は a=4、d=3 で 3n+1)。
- 図形の問題では、図の中に「はじめの部分」と「1つごとにふえる部分」を見つけると、式がそのまま作れる。
- 2乗がでてくる規則(正方形に並べる数 n2 など)もある。
マッチ棒の正方形:はじめの1本(赤)と、1個ごとにふえるコの字の3本(青)
なぜ a+d(n-1) になるのか(証明)
1番目から2番目で d ふえ、2番目から3番目でまた d ふえ…と進みます。1番目から n番目までの「間」は n−1 か所(植木算と同じ考え)なので、d が n−1 回ふえます。だから n番目は a+d(n−1) です。
1番目から n番目までの間は n−1 か所。d が n−1 回ふえる
図で式を作る方法もあります。マッチ棒の正方形を n個つなぐとき、左はしの1本を別にすると、残りは正方形1個ごとに「コ」の字の3本です。だから 1+3n 本。数の表から a+d(n−1)=4+3(n−1)=3n+1 としても同じ式になります。
ご石を1辺 n個の正方形に並べたときの外側の個数は、角のご石を2回数えないように「n−1 個の組が4つ」と分けて 4(n−1)=4n−4 個です。内側は1辺 n−2 個の正方形なので (n−2)2 個。たしかめると、4n−4+(n−2)2=n2 で、全体 n2 個と合います。
外側のご石は (n−1) 個の組が4つで 4n−4 個(n=5 なら16個)
高校受験(中学1年〜)での使い方
文字を使った式は中学1年で学びます。高校入試では「n番目の図形の〇〇の数を n を使って表しなさい」「〇〇が100本になるのは何番目か」のように、式を作る→方程式で番目を求める流れがよく出ます。
高校受験例題1(マッチ棒)
マッチ棒で正方形を横に1個、2個、3個、…とつなげていきます。n番目に使うマッチ棒の本数を n の式で表し、20番目の本数を求めなさい。また、マッチ棒が100本になるのは何番目ですか。
解き方
はじめの1本+正方形1個ごとに3本なので 3n+1 本。
20番目は 3×20+1=61 本。3n+1=100 より 3n=99、n=33。
答え 3n+1 本、61 本、33 番目
高校受験例題2(ご石の外側)
ご石を1辺に n個ずつ並べて正方形の形を作ります。外側に並ぶご石の数を n の式で表しなさい。また、1辺に10個並べたときの外側の数と、外側が60個になるときの1辺の個数を求めなさい。
解き方
n−1 個の組が4つで 4(n−1)=4n−4 個。
n=10 なら 4×10−4=36 個。4n−4=60 より 4n=64、n=16。
答え 4n−4 個、36 個、16 個
高校受験例題3(黒と白のタイル)
1辺 n枚の正方形にタイルをしきつめ、いちばん外側を黒、内側を白にします。黒のタイルが40枚のとき、白のタイルは何枚ですか。
解き方
黒は外側なので 4n−4=40、n=11。
白は内側の1辺 11−2=9 枚の正方形なので 92=81 枚。(たしかめ:40+81=121=112)
答え 81 枚
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
正方形に並べたご石の外側を 4n 個にしてはだめだ。4つの角を2回数えている。4n−4 個だぞ。
- n番目を a+dn とする:1番目から n番目までにふえるのは n−1 回。4、7、10、… の n番目は 4+3n ではなく 4+3(n−1)=3n+1。
- 外側のご石を 4n 個とする:4つの角を2回ずつ数えている。4n−4 個。
- 式を作ったあと、1番目・2番目でたしかめない:n=1, 2 を入れて、図の数と合うか必ずたしかめる。
練習問題
![ひらめいたサクラちゃん]()
サクラちゃん
式ができたら、n=1 と n=2 でためそう!
- 高校受験 マッチ棒で正三角形を横に1個、2個、3個、…とつなげると、3本、5本、7本、…となります。n番目の本数と、15番目の本数は?
答えと解説を見る
はじめの1本+三角形1個ごとに2本で 2n+1 本。15番目は 2×15+1=31。答え 2n+1 本、31 本 - 高校受験 5、9、13、17、… と並ぶ数の50番目は?
答えと解説を見る
a=5、d=4 で 5+4(n−1)=4n+1。4×50+1=201。答え 201 - 高校受験 n番目の図形は、1辺 n枚の正方形にタイルを並べたもの(n2 枚)です。(n+1)番目の図形は n番目より何枚多い?
答えと解説を見る
(n+1)2−n2=n2+2n+1−n2=2n+1。答え 2n+1 枚(図では、右の列と上の行と角の1枚がふえる)
関連する公式
よくある質問
n番目を文字式で表すには?
1番目の数を a、1つごとにふえる数を d とすると、n番目は a+d(n−1) です。図形では、はじめの部分と1つごとにふえる部分に分けて考えます。
なぜ d×n ではなく d×(n−1) なのですか?
1番目から n番目までの間は n−1 か所なので、d がふえるのは n−1 回だからです。
正方形に並べたご石の外側の数は?
1辺 n個なら、角を2回数えないように n−1 個の組を4つと考えて 4n−4 個です。
規則性と文字式は何年生で習いますか?
文字を使った式は中学1年生で学びます。規則性の問題は高校入試でよく出ます。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第1学年(文字を用いた式)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦