この記事の結論
- 大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の勉強は、英語・数学・国語を高1から3年間積み上げ、理科・地理歴史・公民は高2から本格化して高3の夏までに一周、過去問などの演習は高3の夏から、が基本の形です。
- 今の共通テストは国公立大学に多い6教科8科目で1000点満点。どの科目も1回きりの本番で点を出す試験なので、学年ごとに教科のバランスを変えながら、志望校の科目と配点から逆算して計画を立てます。

この記事は、2009年1月に書いたものです。もとは、センター試験の勉強法のサイト「大学受験センター試験おすすめ勉強法」から相互リンクをいただいたので、こちらからも紹介する、というお知らせでした。当時の紹介文はこうです。
大学入試センター試験で高得点をとるための勉強法・参考書を経験を基に提示しています。東北大に現役合格した管理人とセンター97%をとった副管理人がセンター試験で高得点をとるための勉強法・参考書を経験を基に提示しています。教科別だけではなく、さまざまなセンターのコツも盛りだくさん!
そのサイト(gj-study.com)は、2026年10月に確かめたところ、ドメイン会社の案内ページになっていて中身はありませんでした(リンク切れ)。でも「センター試験(今の共通テスト)でどう高得点をとるか」は、今も多くの受験生が知りたいことです。そこで2026年10月に、題材を「共通テストの勉強法の全体像:高1〜高3でいつ何をするか」に広げて書き直しました。教科別のくわしい勉強法は、記事の後半にまとめた各記事に任せ、ここでは学年ごとの計画と教科のバランスを図で説明します。
共通テストとは?センター試験からの変化と1000点の中身
大学入学共通テストは、大学入試センターが毎年1月に行う試験です。1990年から2020年1月まではセンター試験(大学入試センター試験)、2021年1月からは共通テストになりました。さらに2025年1月からは、2022年度に高校に入学した人から始まった新しい教育課程(新課程)に合わせた試験になり、情報Ⅰが加わって7教科21科目になっています。
図1のように、国公立大学に多い6教科8科目の例では、国語200点、英語(リーディング100点・リスニング100点)200点、数学(数学①=数学Ⅰ・A 100点、数学②=数学Ⅱ・B・C 100点)200点、理科2科目200点、地理歴史・公民1科目100点、情報Ⅰ 100点で、合計1000点になります。私立大学の共通テスト利用入試では、2〜3教科だけを使う方式も多くあります。どの科目が要るかは志望校しだいなので、まずそこを確かめるのが勉強の第一歩です。
| 教科 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 90分 | 200点(近代以降の文章110・古文45・漢文45) |
| 外国語(英語) | リーディング80分/リスニング30分 | 各100点 |
| 数学①・数学② | 各70分 | 各100点 |
| 理科・地理歴史・公民 | 1科目60分(2科目は130分の枠) | 1科目100点 |
| 情報(情報Ⅰ) | 60分 | 100点 |
2027年(令和9年度)の共通テストの本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)、追試験は1月23日(土)・24日(日)です(大学入試センター)。時刻は「2027年 共通テストの時間割」に、本番まであと何日かは「2027年 共通テストまであと何日?(カウントダウン)」にあります。
共通テストの勉強はいつから?3年間のロードマップ
「共通テストの勉強は高3からで間に合いますか?」という質問をよくいただきます。答えは科目によるです。共通テストは教科書の内容から出る試験なので、高1・高2の授業そのものが対策になります。そのうえで、科目ごとに「本格的に始める時期」がちがいます。
英語・数学・国語は高1から3年間ずっと
英語は、単語と文法が身についていないと長文もリスニングも読めません。数学は、数学Ⅰ・Aの上に数学Ⅱ・B・Cが積み上がる科目です。国語の古文・漢文は、文法と句法を覚えてはじめて読めるようになります。この3教科はあとから急には伸びないので、高1から毎日少しずつ積み上げます。
理科・地理歴史・公民は高2から本格化
理科(物理・化学・生物・地学と、その基礎科目)や地理歴史・公民(地理総合・歴史総合・公共と、その探究科目など)は、覚えることが多い科目です。高1は授業を大事にし、高2から本格的に始めて、高3の夏までに教科書の範囲を一周しておくのが目安です。
過去問・予想問題の演習は高3の夏から
本番と同じ形の問題を時間を計って解く練習は、範囲がひととおり終わった高3の夏ごろからが効果的です。過去問の使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」、手に入れ方は「大学の過去問を無料で手に入れる方法」にまとめました。
図3は、科目のタイプによる伸び方のちがいをイメージにしたものです。英語や数学は、毎日続けた分だけゆっくり伸びます。理科や地理歴史・公民は、覚えた量がある程度たまると、高3で一気に点になることが多い科目です。ただし「理社は高3で伸びる」を「理社は高3から始めればいい」と考えるのは危険です。範囲を一周するのが秋や冬にずれこむと、演習の時間がなくなります。
うかるくん
先輩が「共通テストは直前に詰めこめば何とかなる」って言ってたんですけど、ほんとうですか?
合格先生
直前に伸びやすいのは、暗記の多い理科・地歴公民の一部だけだ。英語と数学は、直前に詰めこんでもほとんど伸びない。しかも国公立なら英数国で1000点のうち600点。だから高1・高2で英数国の土台を作っておくことが、いちばん大きな対策になるんだよ。
うかるくん
じゃあ今は英単語と数学の例題を毎日やって、理社は授業をちゃんと聞く。これでいいんですね!
高1の共通テスト対策:英数国の土台と授業の復習
高1でやることは、授業の内容をその日のうちに自分のものにすることです。共通テストの問題は教科書の範囲から出るので、授業の復習がそのまま対策になります。
- 英語:単語帳を1冊決めて毎日続けます。文法は授業の文法書を1冊くり返します。教科書の本文の音読は、リーディングにもリスニングにも効きます。単語の考え方は「東大の英単語は何語必要?」、熟語帳は「英熟語の参考書のおすすめと選び方」へ。
- 数学:数学Ⅰ・Aの教科書の例題を、何も見ずに解けるまでくり返します。公式は「なぜそうなるか」まで確かめると忘れにくくなります(「算数・数学公式辞典」)。
- 国語:古文の助動詞・敬語、漢文の句法を、授業で習ったところから覚えます。「古文文法辞典(共通テストの古文)」が使えます。漢字は「漢字合格大作戦」で。
- 理科・地理歴史・公民・情報Ⅰ:授業で習う基礎科目(物理基礎・化学基礎など)や総合科目(歴史総合・地理総合・公共)、情報Ⅰは、定期テストできちんと点をとることを目標にします。
中学のうちから準備したい人は「中学生から東大を目指す勉強法」も読んでみてください。毎日の勉強時間がどれくらいか気になる人は「あなたの勉強時間は一日何時間?」を参考に。
高2の共通テスト対策:英数の完成と理社のスタート
高2は、英語と数学の「基本の完成」と、理科・地理歴史・公民のスタートの学年です。
英語・数学:高2のうちに基本を終える
英語は、高2のうちに単語帳1冊と文法書1冊をひととおり終えるのが目標です。そうすると高3では、長文を速く読む練習とリスニングに時間を使えます。数学は数学Ⅱ・B・Cの基本を進めながら、数学Ⅰ・Aの復習も続けます。共通テストの数学は計算量が多く、速く正確に計算する力が点数を左右します。
理科・地理歴史・公民:選ぶ科目を決めて始める
高2になると、理科と地理歴史・公民でどの科目を受けるかを決める時期が来ます。志望校の要項で、指定されている科目を確かめてから選びましょう。科目別の勉強法は「地理の勉強法【基礎編】」「世界史の勉強法その2」「政治・経済の参考書」「化学のおすすめ参考書12冊」「物理のおすすめ参考書・問題集」にあります。
模試で「共通テストの形」に慣れる
高2の秋から冬には、大手予備校の共通テスト型模試を一度受けてみるのもよいでしょう。点数よりも、本番の形(時間・問題の量・マークの仕方)を知ることが目的です。結果は科目ごとに記録しておき、次の計画に生かします。記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」で説明しています。
共通テスト 教科のバランス:学年ごとに配分を変える
3年間ずっと同じ時間配分で勉強するのではなく、学年が上がるにつれて配分を変えていくのがコツです。図4は、国公立大学を目ざして6教科8科目を受ける人の例です。
高1は英語と数学で約7割。高2から理科・地理歴史・公民がふえ、高3の秋からは理社が3分の1をこえます。英数の時間がへるのは、それまでの積み上げがあるからです。逆に言えば、高1・高2で英数の土台ができていないと、高3で理社に時間を回せなくなるということです。
配分を決めるときは、配点の大きさと自分の得点率の両方を見ます。たとえば国語は200点あるのに、勉強時間がほとんどない人は少なくありません。点数が安定しない科目の直し方は「共通テストで8割を安定させるには?科目別の作戦」にくわしく書きました。

合格先生
時間の配分は「配点」×「伸びしろ」で決める。配点が大きくて、まだ点がとれていない科目に時間を回すのが、合計点をいちばん早く上げる方法だ。
高3の共通テスト対策:4つの時期に分ける
高3の1年は、共通テストに向けて大きく4つの時期に分けて考えると、やることがはっきりします。
春〜夏(4〜7月):理社を一周、英数の総復習
理科・地理歴史・公民の範囲を、教科書と基本問題で一周します。授業の進み方が遅い科目は、自分で先に進めておきます。英語・数学は、高1・高2の内容の穴をなくす総復習の時期です。
夏休み(8月):過去問を1年分解いて、今の位置を知る
夏休みに一度、共通テストの過去問を1年分、本番と同じ時間で解いてみましょう。目的は点数をとることではなく、どの科目の、どの大問で点を落としているかを知ることです。それをもとに、秋からの計画を立て直します。
秋(9〜11月):2次試験・私大の対策と並行する
国公立の2次試験(個別学力検査)や私立大学の一般選抜の対策が本格化する時期です。共通テストの勉強だけにかたよらないようにしつつ、週に1回は共通テスト型の問題を時間を計って解き、形を忘れないようにします。東大・京大などを目ざす人は、2次試験の配点との兼ね合いも大切です(「東大合格大作戦(東大の入試の仕組み)」「京大合格作戦の立て方」「京大の学部別の配点」)。
12月〜1月:共通テスト中心の仕上げ
12月からは、共通テストを中心に、予想問題集やマーク式の問題集で仕上げます。最後の1か月でやることは「共通テストまで1か月でやること10」、残り1週間は「共通テストまであと7日でやるべきこと」、科目別の仕上げは「共通テスト対策の仕上げ|科目別の参考書」と「共通テスト直前の勉強法|教科別チェック」、英語は「共通テスト英語の総仕上げ」に書きました。
志望校から逆算する共通テストの計画の立て方
ここまでの「3年間の形」は、あくまで基本です。実際の計画は、志望校から逆算して自分用に作ります。
- 必要な科目を確かめる:志望する大学・学部の募集要項(または入学者選抜要項)で、共通テストの必要な教科・科目を確かめます。理科の基礎科目でよいのか、専門の科目が要るのかも大学によってちがいます。
- 配点を見る:共通テストと2次試験(個別試験)の配点の比率を見ます。共通テストの比率が高い大学ほど、共通テストの1点の重みが大きくなります。
- 目標点を決める:合計の目標の得点率を決め、科目ごとに「この科目は9割、この科目は7割」のように目標を割りふります。
- 時間を配る:図4のような配分を、自分の目標点と今の点数に合わせて直し、学年・月・週の計画に落とします。計画の立て方は「計画の立て方」も参考に。
- 確かめて直す:模試や過去問の結果を見て、③の目標点と④の時間配分を直します。この「直す」をくり返すことが、計画をいちばん強くします。
サクラちゃん
志望校がまだはっきり決まっていないんです。それでも計画って立てられますか?
合格先生
決まっていなくても大丈夫。国公立も考えるなら6教科8科目を受けるつもりで準備しておけば、あとから私立に変えても困らない。逆に、科目を早くしぼりすぎると、あとで志望校を変えたくなったときに困ることがあるんだ。
サクラちゃん
まずは6教科8科目のつもりで、英数国の土台から始めます。志望校は高2のうちに決めます!
共通テストの勉強でよくある失敗
失敗1:英数を後回しにして、高3で理社に時間を回せない
図3・図4のとおり、英数は積み上げに時間がかかります。高3になって英数の基本からやり直すことになると、理社の一周が冬にずれこみ、全体がくずれます。
失敗2:過去問を「解いて終わり」にする
過去問や模試は、解いたあとの見直しと記録がいちばん大事です。どの大問で、なぜ点を落としたかを書き出し、次の1週間の計画に入れましょう。
失敗3:時間配分の練習をしない
共通テストは、どの科目も問題の量に対して時間が短めの試験です。知識があっても、時間内に解き終わらなければ点になりません。本番の解き方(時間配分・分からない問題の飛ばし方・見直し)は「共通テストの解き方|時間配分・見直し・マークのコツ」にまとめています。
失敗4:2次試験や私大の対策と切りはなしてしまう
共通テストの勉強と2次試験の勉強は、じつは多くの部分が重なっています。英単語・文法、数学の基本、古文の文法は、どちらの試験でも土台です。「共通テスト用」「2次用」と分けすぎないほうが、限られた時間を生かせます。

サクラちゃん
英数国は3年間ずっと、理社は高2から一周、演習は高3の夏から。あとは志望校から逆算して配分を直していけばいいんだ!
共通テストの教科別の勉強法・直前対策の記事一覧
教科別のくわしい勉強法と、本番が近づいてからの対策は、次の記事にまとめています。
| 時期・テーマ | 記事 |
|---|---|
| 教科別の参考書・勉強法 | 共通テスト対策の仕上げ(科目別の参考書)・英語の総仕上げ・英熟語の参考書・地理【基礎編】・世界史その2・政治・経済・化学・物理 |
| 点数の安定 | 共通テストで8割を安定させるには? |
| 過去問 | センター試験の過去問の使い方・過去問を無料で手に入れる方法 |
| 残り1か月 | 1か月でやること10・直前期の心構え10 |
| 残り1週間 | あと7日でやるべきこと |
| 教科別の直前チェック | 直前の教科別チェック |
| 前日 | 前日にやっておきたいこと20 |
| 当日 | 当日の注意22・共通テストの解き方 |
数学の公式や用語は「数学まとめ」、国語は「国語まとめ」から探せます。勉強の相談は「受験の質問・相談」で受け付けています。
元の記事:大学受験センター試験おすすめ勉強法(2009年)と相互リンク
2009年1月の元の記事では、相互リンクをいただいたサイト「大学受験センター試験おすすめ勉強法」(gj-study.com、今はリンク切れ)を、「経験に基づいたセンター試験対策が盛りだくさんのサイト」として紹介しました。教科別の勉強法に加えて、センター試験そのもののコツを経験からまとめる、というやり方は、この記事の考え方にも通じています。
相互リンクは「大学受験合格大作戦リンク集」に掲載しています。相互リンクをご希望のサイト運営者は「相互リンク」のページをご覧ください。
よくある質問
共通テストの勉強はいつから始めればいいですか?
英語・数学・国語は高1から毎日積み上げ、理科・地理歴史・公民は高2から本格的に始めて高3の夏までに一周、過去問などの演習は高3の夏ごろからが目安です。
共通テストは何点満点ですか?
国公立大学に多い6教科8科目の例で1000点満点です。国語200点、英語200点(リーディング・リスニング各100点)、数学200点、理科2科目200点、地理歴史・公民100点、情報Ⅰ100点です。
共通テストとセンター試験のちがいは?
センター試験は1990年から2020年まで、共通テストは2021年からの試験です。2025年からは新しい教育課程に合わせて情報Ⅰが加わり、7教科21科目になりました。
高3からでも共通テストに間に合いますか?
暗記の多い理科・地理歴史・公民は高3でも伸びますが、英語・数学は短期間では伸びにくい科目です。高3からなら、まず英数の基本の穴をなくし、理社は夏までに一周することを目標にします。
共通テストの勉強の教科のバランスはどう決めますか?
配点の大きさと、自分の今の得点率の両方で決めます。学年が上がるほど理科・地理歴史・公民の割合をふやすのが一般的です。必要な科目は志望校の募集要項で確かめます。
あわせて読みたい
- 共通テスト対策の仕上げ|科目別の参考書と本番までの流れ(旧センター試験対策)
- 共通テストで8割を安定させるには?科目別の作戦
- 共通テスト直前の勉強法|教科別チェック
- センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?
- 共通テストまで1か月でやること10
- 【2027年】共通テストの時間割・日程
出典・参考
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(2027年1月16日・17日の本試験、追試験1月23日・24日、試験時間)
- 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」(教科・科目と配点)
- 写真:大学入試センター試験の会場(合格大作戦 2013年の記事の写真)
- 元の記事で紹介したサイト「大学受験センター試験おすすめ勉強法」(gj-study.com)は、2026年10月22日に確認したところドメイン会社の案内ページで中身なし
- 図は大学受験合格大作戦が作成(時間配分・伸び方は説明のための例・イメージ)
最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦










