共通テストまで1か月でやること10|時間配分・マーク・暗記の総仕上げ【図解】

この記事の結論

  • 共通テスト(大学入学共通テスト)までの最後の1か月は、新しい問題集に手を広げず、「時間配分」「マーク」「暗記」の3つを総点検するのがいちばん点につながります。
  • この記事の10のことを、残り4週・3週・2週・1週の順に進めれば、2027年1月16日・17日の本番に「いつもの力」を出せる形で仕上がります。

大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の本番まで、あと1か月。この時期の受験生からいちばん多い質問は「残りの1か月で、何をすればいいですか?」です。

この記事は、2025年1月に「大学入学共通テストまでにやっておきたい10のこと」として書いたものです。2026年10月に、最後の1か月の勉強の総仕上げという切り口で、図を足してくわしく書き直しました。10のことは元の記事の順番のまま残しています。前日の過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、直前期の心構えと生活は「共通テスト直前期の心構え10」に分けてまとめています。

共通テストまで1か月でやること|最後の4週間の計画

最後の4週間は「階段」で仕上げる 残り4週時間配分を決める過去問・予想問題残り3週弱点と暗記の総点検失点の多い所から残り2週2日分の通し演習本番の時間割で残り1週新しいことはしない見直しと体調 本番 1月16日 1月17日 (2027年) 合
図1 最後の4週間は「階段」のように仕上げていく

2027年(令和9年度)の共通テストの本試験は、2027年1月16日(土)・17日(日)です(大学入試センター)。本番までの日数は「2027年 共通テストまであと何日?」のカウントダウンで確かめられます。

残りの1か月は、図1のように4つの段階に分けると、やることがはっきりします。

  • 残り4週:過去問や予想問題を時間をはかって解き、科目ごとの時間配分を決める(10のことの1・2)。
  • 残り3週:失点の多い分野と、暗記の抜けを総点検する(3・4・6・7)。
  • 残り2週:本番の時間割どおりに、2日分を通して解く日をつくる(5・8・9)。
  • 残り1週:新しいことはせず、見直しと体調を整える(10)。

1か月は長いようで、年末年始や学校の行事が入ると、自由に使える日は思ったより少なくなります。最初にカレンダーに4つの段階を書きこんでおくと、「今日は何をすればいいか」で迷う時間がなくなります。

2025年1月と今のちがい(新課程の共通テスト)

元の記事を書いた2025年1月の共通テストは、新しい学習指導要領(新課程)で学んだ人が受ける最初の年でした。このときから「情報Ⅰ」が加わり、数学は「数学①(数学Ⅰ・数学A/数学Ⅰ)」と「数学②(数学Ⅱ・数学B・数学C)」、地理歴史・公民は「地理総合,地理探究」「歴史総合,世界史探究」などの新しい科目になりました。2027年もこの形です。古いセンター試験の過去問の使い方は「センター試験の過去問は今の共通テストに使える?」を読んでください。

1.共通テストの時間配分を過去問・予想問題で最終確認

科目ごとの解答時間(2027年・令和9年度) 0分30分60分90分 1日目地歴・公民(1科目)60分1日目国語90分1日目英語リーディング80分1日目英語リスニング30分2日目理科(1科目)60分2日目数学①(Ⅰ・A)70分2日目数学②(Ⅱ・B・C)70分2日目情報(情報Ⅰ)60分 地歴・公民と理科を2科目受ける人は、60分ずつ×2(試験時間130分)
図2 科目ごとの解答時間(大学入試センターの実施要項から)

共通テストでは、限られた時間の中で、たくさんの問題を解く必要があります。過去問や模試、予想問題を使って、本番に近い形式・難しさの問題を解き、どの科目を何分で解くかをはっきり決めておきましょう。

2027年の解答時間は図2のとおりです(令和9年度 実施要項)。国語は90分、英語リーディングは80分、数学①・数学②はそれぞれ70分、情報は60分です。地理歴史・公民と理科は1科目60分で、2科目受ける人は60分ずつ解きます。「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」は、60分で2つの出題範囲を解く形なので、2つにどう時間を分けるかも決めておく必要があります。

時間配分の決め方は「見直しを先に取る」

時間配分の決め方(70分の試験の例) 解く(大問ごとに目安時間) 見直し 全体 010203040506070 ① 見直しを先に取る 最後の約10分は 「使わない時間」 として残す ② 大問に配る 残りを大問の数と 配点で分け、問題に 終わる時刻を書く ③ 止まったら次へ 目安をこえたら 「?」の印をつけ あとでもどる
図3 時間配分は「見直し → 大問」の順に決める

時間配分は、図3のように見直しの時間を先に取ってから、残りを大問に配るのがコツです。たとえば70分の試験なら、最後の10分ほどを「見直し・マークの確認」の時間として残し、残りの時間を大問の数と配点で分けます。決めた時間は、本番で問題冊子を開いたらすぐ、大問の横に「終わる時刻」として書きこむと、時計を見たときに遅れが一目で分かります。

大事なのは、1つの問題で止まらないことです。目安の時間をこえたら、問題冊子に「?」の印をつけて次に進み、最後にもどります。迷ったときにマークする番号を先に決めておく方法は「共通テストで迷ったら何番をマークする?」にまとめました。

2.解答形式・設問形式の把握とマークの練習

マークは「濃く・はみ出さず・ずらさず」 ○ 1234 中を濃くぬる ×1234うすい×1234はみ出し×1234チェックだけ ずれを防ぐ3つの習慣 ① 大問が1つ終わるたびに、問題番号と解答欄の番号を指でたしかめる ② 答えは先に問題冊子に書き、区切りのよい所でまとめてマークする ③ 消すときは消しくずを残さず、となりのマークを消さない
図4 マークは「濃く・はみ出さず・ずらさず」

各科目の設問の形をもう一度確かめ、正しくマークする練習をしておきましょう。とくに数学や理科は、記述式の問題とちがって、答えの数字を1けたずつマークする形や、選択肢から選ぶ形がまじっています。「どの問題がどの形か」を、過去問で目に慣らしておくことが大切です。

マークミスを防ぐ3つの習慣

マークミスは、知識があっても点を失う、いちばんもったいない失点です。図4のように、だ円の中を濃く、はみ出さずにぬり、問題番号と解答欄の番号がずれていないかを大問ごとに確かめます。答えはまず問題冊子に書き、区切りのよいところでまとめてマークする人も多いです。どちらのやり方にするかを、この1か月で決めて固めておきましょう。

問題冊子に自分の答えを書いておくと、試験の後に解答速報で自己採点ができます。自己採点の流れは「共通テストの解答速報はなぜ早い?」で説明しています。

3.暗記の総点検|公式・用語・英単語の総仕上げ

暗記は「○△×」に分けて、△を毎日 ○すぐ言える週に1回だけ確認△あやしい毎日くり返す×知らないよく出る所だけ いちばん点に変わりやすいのは「△」 英単語・公式・用語・年代・古文単語…を、ひと通り声に出して仕分ける △が○になったら箱を移す。×を全部つぶそうとしない
図5 暗記は○△×に分け、「△」をいちばん大事にする

数学の公式、英単語、理科や社会の基本用語など、忘れやすい基礎知識を集中して確かめ、暗記の抜けやもれをなくします。暗記カードや一問一答の問題集を使い、くり返しアウトプット(思い出して答える練習)をして、記憶を定着させましょう。

このとき、図5のように覚える事がらを○(すぐ言える)・△(あやしい)・×(知らない)の3つに分けると、勉強の時間がむだになりません。いちばん点に変わりやすいのは△です。△は毎日くり返し、○は週に1回の確認でかまいません。×は全部つぶそうとせず、よく出るところだけにしぼります。

科目別:暗記の総点検に使えるページ

サクラちゃん

サクラちゃん

あと1か月なのに、まだ覚えていないことが山ほどあります…。新しい問題集を買った方がいいですか?

合格先生

合格先生

今から新しい本を1冊やり切るのは大変だね。今まで使ってきた問題集の「△」の問題をくり返す方が、ずっと点になるよ。

サクラちゃん

サクラちゃん

×の問題は捨てちゃっていいんですか?

合格先生

合格先生

全部は捨てないで、よく出る分野の×だけを拾おう。残り1か月は「広げる」より「固める」時期なんだ。

4.共通テストでよく出るテーマの演習量を確保

共通テストでよく出る分野・テーマは、科目ごとにある程度決まっています。教科書や過去問、模試の分析をもとに「よく出る分野」を優先して演習の量を確保し、苦手な分野を減らしましょう。

共通テストの問題は、会話文・資料・グラフを読み取って考える形が多いのが特ちょうです。知識だけでなく、長い文章や図表から必要な情報を素早く見つける練習も必要です。過去問を解いたら、「どの資料のどこを見れば答えが出たか」に線を引いてふり返ると、読み取りの速さが上がります。

大学入試センターは、新課程の共通テストに向けて試作問題も公表しています。過去問を解き終えた人は、試作問題や予想問題で新しい形にも慣れておきましょう。

5.共通テスト英語のリスニング強化

リスニングは、毎日続けて練習することが大切です。アプリやオンラインの音声を使い、スクリプト(読み上げられる英文)を確かめながら音声をくり返し聞き、音読やシャドーイング(聞こえた英語のすぐ後を追いかけて声に出す練習)を行いましょう。

共通テストの英語は、リーディングとリスニングの配点が同じです(大学入試センター「共通テストQ&A」)。リスニングは「おまけ」ではありません。2027年の本番では、英語リスニングは1日目の最後(17:20〜18:20)に行われ、解答時間は30分です。ICプレーヤーの作動確認や音量の調節の時間も入るので、試験時間は60分になります。

1日目の夕方、国語と英語リーディングを解いて疲れた頭で聞くことになるので、夕方にリスニングを解く練習をしておくと本番で集中が切れにくくなります。英語の総仕上げは「共通テスト英語の総仕上げ」、語彙の勉強は「英語の勉強法【基礎編1】語彙」もどうぞ。

6.自己分析で弱点分野を重点的に補強

科目ごとに苦手な単元を洗い出し、効率よく補強することが点数アップのかぎです。迷ったときは、模試や過去問でとくに失点が多かったところを優先して、勉強時間を配分しましょう。

弱点を見つけるときは、「数学が苦手」のような大きなくくりではなく、「数学②の数列」「化学の計算問題」のように細かく書き出すのがコツです。細かく書けば、1日で直せる大きさになります。また、志望校の配点で重みが大きい科目を先にすると、合計点が上がりやすくなります。科目ごとの仕上げの流れは「センター試験・共通テスト対策の仕上げ」も参考にしてください。

7.間違いノートでミスを分析する

これまでの模試や問題集でまちがえた問題を見直し、「どうしてまちがえたのか」を分析します。そのうえで、「似た問題が出たら、どうするか」をはっきりさせて、同じミスをくり返さないようにします。

まちがいの理由は、だいたい次の4つに分けられます。

  1. 知らなかった → 教科書・参考書にもどって覚える。
  2. 時間が足りなかった → 時間配分(1)を見直す。
  3. 読みまちがい・計算ミス → 問題文の大事な所に線を引く、検算するくせをつける。
  4. マークミス → マークの習慣(2)を固める。

間違いノートは、きれいに作る必要はありません。問題の番号・まちがえた理由・次にどうするかの3つを1行で書くだけで十分です。本番の朝に見返す「自分だけの注意リスト」にもなります。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

最後の1か月で点が伸びる人は、新しいことを覚える人より、同じミスをしなくなる人なんだ。間違いノートの「次にどうするか」を毎日1回読もう。

8.本番に向けたメンタルトレーニング

共通テストは2日間の長い試験で、集中力と気持ちの強さがポイントになります。適度に休みを取りながら、模試の形で演習をして、本番と同じ時間帯・同じ姿勢で臨む練習をしましょう。

また、プレッシャーを感じすぎないように、深呼吸やストレッチなどのリラックス法を身につけておくことも大切です。1科目目で失敗したと感じても、それを次の科目に持ちこまないこと。休み時間に答え合わせをしないことも、気持ちを切りかえるコツです。直前期の心の持ち方は「共通テスト直前期の心構え10」で、私の受験生へのことばとしてまとめています。

うかるくん

うかるくん

本番で頭が真っ白になったらどうしよう…と考えると、夜もねむれなくなります。

合格先生

合格先生

その不安は、みんなが持っているものだよ。だからこそ、2日分を通して解く練習をしておこう。一度「本番と同じ1日」を体験すると、こわさがずっと小さくなるんだ。

うかるくん

うかるくん

通しでやると、どの時間に眠くなるかも分かりますね。

合格先生

合格先生

その通り! 昼ごはんの量や休み時間の過ごし方まで、本番の「型」を決めておくと安心だよ。

9.早寝早起きと体調管理

最後の2週間は「本番の1日」で生活する 6時8時10時12時14時16時18時 地歴公民/理科国語/数学①英語R/数学②リスニング/情報 ☀ 起きる 始まりは2日とも 9:30(1科目だけの人は10:40)。終わりは1日目 18:20、2日目 18:00 朝から頭を使い、夕方まで集中が続く体にしておく
図6 最後の2週間は、本番の時間割に合わせて生活する

勉強時間を確保するために夜ふかしをする受験生も多いですが、試験の直前は睡眠のリズムを整えることが最優先です。2027年の共通テストは、2日とも9:30に始まり(1科目だけ受ける人は10:40から)、1日目はリスニングが18:20、2日目は情報が18:00に終わります。図6のように、最後の2週間は本番の1日と同じ時刻に起き、同じ時刻に頭を使う生活にしておきましょう。

風邪やインフルエンザの予防(手洗い・うがい・マスクなど)もしっかり行い、本番当日に最高の体調で挑めるようにしましょう。1月中旬は1年でいちばん寒い時期です。雪で電車が遅れることもあるので、試験場までの行き方は早めに確かめておきます。

10.直前1週間のシミュレーション

本番の直前にあわてないように、試験場までの移動時間や、持ち物(受験票、筆記用具、時計など)を前もって確かめておきます。時計や持ち物の細かい決まりは、大学入試センターの「受験案内」と、受験票といっしょに届く注意事項で必ず確かめてください。

「直前はどの科目をどう復習するか」のスケジュールも組み、本番の前にいちばん自信をつけたい単元を最後に確かめる時間をとりましょう。直前の1週間に新しい問題で自信をなくすより、何度も解いた問題を見直して「できる」を確かめる方が、本番の力になります。

前日と当日の朝の過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」に、くわしく書いています。試験日の時刻は「2027年 共通テストの時間割」で確かめてください。

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

10のことを全部完ぺきにしなくてもいいんだ! まずは時間配分・マーク・暗記の3つから始めてみよう。

共通テストまでにやっておきたい10のこと(まとめ)

  1. 過去問・予想問題で時間配分の最終確認
  2. 解答形式・設問形式の把握とマークの練習
  3. 公式・用語・暗記事項の総仕上げ
  4. よく出るテーマの演習量を確保
  5. リスニングの強化(英語)
  6. 自己分析で弱点分野を重点的に補強
  7. 間違いノートとミスの分析
  8. 本番に向けたメンタルトレーニング
  9. 早寝早起きと体調管理
  10. 直前1週間のシミュレーション

最後の1か月は、勉強の量をふやすより、今までの力を本番で出しきる準備の時間です。時間配分を決め、マークを固め、暗記を総点検する。この3つができれば、共通テストの本番で「いつもの自分」の点が取れます。

勉強の進め方で迷ったら、「受験の質問・相談」からご相談ください。

共通テストの情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」へ。試験の手ごたえや自己採点の情報を交換できます。

よくある質問

共通テストまで1か月で何をすればいいですか?

新しい問題集に手を広げず、過去問・予想問題での時間配分の確認、マークの練習、暗記の総点検の3つを中心にします。残り4週・3週・2週・1週に分けて進めると迷いません。

2027年の共通テストはいつですか?

本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)です。追試験は1月23日(土)・24日(日)です(大学入試センター)。

共通テストの各科目の試験時間は?

令和9年度は、国語90分、英語リーディング80分、英語リスニングは解答30分(試験時間60分)、数学①・数学②は各70分、情報60分、地理歴史・公民と理科は1科目60分です。

共通テストの時間配分はどう決めますか?

最後に見直しの時間(10分ほど)を先に取り、残りを大問の数と配点で分けます。本番では大問ごとに終わる時刻を問題冊子に書き、止まったら印をつけて先へ進みます。

共通テストの直前に新しい問題集をやるべきですか?

残り1か月なら、今まで使った問題集で「あやしい」問題をくり返す方が点につながります。新しい形に慣れるための試作問題・予想問題は、少しだけ使うとよいです。

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出典・参考

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦

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