この記事の結論

  • 共通テスト対策の仕上げは、科目ごとに「1冊で総復習→マーク式の問題集→過去問・予想問題を本番の時間で→まちがいをノート1冊にまとめる」の4段をくり返すことです。
  • 2027年の大学入学共通テストは1月16日(土)・17日(日)。国公立大学で多い6教科8科目なら1000点満点で、8割は800点。2008年当時のセンター試験(5教科7科目900点)より科目も時間も増えています。

この記事は、私が2008年11月に「センター試験900点満点中80%以上の取得を目指す受験生用」に書いた、科目別の参考書の一覧がもとになっています。当時は大学入試センター試験(センター試験)の時代でした。センター試験は2020年1月が最後で、2021年1月からは大学入学共通テスト(共通テスト)に変わりました。さらに2025年1月の試験からは、新しい学習指導要領(新課程)にそった科目になり、「情報Ⅰ」が加わっています。

そこで2026年10月に、当時の参考書の一覧は残したうえで、今の共通テストの科目・配点と、仕上げの進め方を図で足しました。今の数字は、大学入試センターが公表している令和9年度(2027年)の資料で確かめたものです。試験の時刻は「2027年 共通テストの時間割・日程」に、本番まであと何日かは「2027年 共通テストのカウントダウン」にあります。

センター試験と共通テストのちがい(科目・満点)

まず、2008年当時と今とで、何が変わったのかを1枚の図で見てみましょう。1マスを100点として、国公立大学でよく使われる組み合わせを並べました。

センター試験と共通テスト:1マス=100点で比べると 2008年度 センター試験(5教科7科目の例) 国語国語英語英語数学数学理社理社理社 900点 理社=理科と地理歴史・公民で300点。900点は英語リスニング50点を除く2027年 共通テスト(6教科8科目の例) 国語国語英語英語数学数学理科理科社会情報NEW 1000点 8割の目安:900点なら720点、1000点なら800点 科目の組み合わせと満点は大学ごとにちがう。必ず志望校の募集要項で確認
図1 センター試験(2008年度)と共通テスト(2027年)の満点の比べ方。1マス=100点
2008年度(センター試験)2027年(共通テスト)
国語200点・80分(現代文100、古文50、漢文50)200点・90分(近代以降の文章110、古文45、漢文45)
英語筆記200点・80分+リスニング50点リーディング100点・80分+リスニング100点
数学数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B(各100点)数学①「数学Ⅰ,数学A」(または数学Ⅰ)、数学②「数学Ⅱ,数学B,数学C」(各100点・70分)
理科生物Ⅰ・化学Ⅰなど(各100点)「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」(2つ選んで100点)、物理・化学・生物・地学(各100点)
地歴・公民日本史B・世界史B・地理B・政治・経済など(各100点)「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」(各100点)
情報なし「情報Ⅰ」100点・60分(2025年から)

「900点中80%」は今の何点?

元の記事の目標「900点満点中80%」は、720点です。今の共通テストで国公立大学に多い6教科8科目(国語・外国語・数学2科目・理科・地歴公民・情報)を受けると、図1の例では1000点満点になり、同じ8割は800点です。ただし、どの科目を何点に換算して使うかは大学・学部ごとにちがいます。たとえば東京大学(東大)は共通テストを110点に換算しますし、京都大学(京大)も学部ごとに換算のしかたが決まっています(「京大の学部別の配点」)。目標の得点は、必ず志望校の募集要項で確かめてから決めてください。共通テストを含めた得点計画の立て方は「東大合格の戦略の立て方」で、くわしく説明しています。

うかるくん

うかるくん

センター試験のころより科目が増えてるんですね…。古い記事の参考書は、もう使えないんですか?

合格先生

合格先生

考え方はそのまま使える。「科目ごとに中心の1冊を決めて、全範囲をまとめる」という仕上げのやり方は、試験の名前が変わっても同じだ。ただし本は、今の科目名(「共通テスト」「新課程」など)に合わせた版を選ぶこと。

うかるくん

うかるくん

本は今の版、やり方は昔からの王道、ですね!

共通テスト 仕上げの方法:どの科目も同じ4段

元の記事では、科目ごとに「中心になる1冊」と「マーク式の対策問題集」を組み合わせていました。これを一般的な形にすると、次の4段になります。

どの科目も同じ「仕上げの4段」 11冊で総復習教科書・参考書を1冊通す2マーク問題集形式と時間に慣れる3過去問・予想本番の時間で通して解く4まとめ直すまちがいをノート1冊へ まちがえた所だけを、もう一度1から
図2 共通テストの科目別の仕上げの4段。まちがえた所だけを、もう一度くり返す
  1. 1冊で総復習:教科書か、中心の参考書を1冊だけ選んで、全範囲をひと通り見直します。
  2. マーク式の問題集:共通テストの形式(選択肢・マーク)と、時間の感覚に慣れます。
  3. 過去問・予想問題:本番と同じ時間を計って、1回分を通して解きます。
  4. まちがいをまとめる:まちがえた所を、ノート1冊(または中心の参考書の余白)に書きこみます。

共通テストの過去問と、新課程の試作問題の使い方は「センター試験の過去問は共通テストに使える?」にまとめています。センター試験の過去問も、知識を確かめる練習としては役に立ちます。

共通テスト 参考書:科目別の1冊(2008年当時の一覧と今)

ここからは、2008年当時に私がすすめていた参考書の一覧です。書名は当時のまま残しています。今はセンター試験向けの本の多くが「共通テスト」向けの版に変わったり、手に入りにくくなったりしています。同じシリーズの共通テスト版や、今の科目名に合った本を選んでください。

科目2008年当時(センター試験)にすすめた本
英語即戦ゼミ(文法・イディオム)、速読英単語(英単語)、きめる!センター英語(センター対策の必要条件の参考書)、きめる!センター英語(リスニング編)(前の3冊のほうが重要。余力があれば)
国語出口のシステム現代文―大学入試(センター対策編)(マーク式現代文の解き方)、マドンナ古文(文法・解法)、学校で使っている文法書(文法・助動詞は特にしっかり)、学校で使っている句法集(漢文句法)、きめる!センター国語 古文・漢文(マーク対策問題集)
日本史教科書(日本史の勉強の基本)、一問一答式問題集、センター日本史B/9割GETの攻略法(マーク式の対策問題集)
政治・経済マーク式の対策問題集を1冊
生物新出題傾向対応版 センター試験 生物Iの点数が面白いほどとれる本、きめる!センター試験生物
数学きめる!センター数学Ⅰ・A、きめる!センター数学Ⅱ・B
地理瀬川センター地理B実況中継①・②(地理の中心になる「バイブル的参考書」。学んだことをすべてこの1冊にまとめる)、一問一答式の問題集

リンク先は Amazon の検索結果です。版や価格は変わるので、買う前に「共通テスト」「新課程」に対応しているかを確かめてください。

英語の仕上げ

当時は、文法・イディオム(即戦ゼミ)、英単語(速読英単語)、センター対策の問題集の3冊が中心で、リスニングは「余力がある場合に」としていました。リスニングが50点だったからです。今はちがいます。図3のように、共通テストの英語はリーディング100点・リスニング100点で、リスニングが半分をしめます。

英語はリスニングの割合が20%から50%に 2008年度 筆記 200L 50 250点 リスニングは全体の 20%(右の水色の L がリスニング50点) 2027年 リーディング 100リスニング 100 200点 リスニングは全体の 50% 大学によってはリーディングとリスニングの比率を変えて換算する
図3 英語の配点の変化。リスニングの比率は20%から50%に

今の仕上げでは、毎日少しでも英語を聞く時間を作ってください。リーディングは80分で長い英文を読み切る速さが必要です。単語は「東大の英単語(難しい単語は要らない)」、熟語は「お勧め英熟語300」が参考になります。英語の総仕上げの進め方は「共通テスト英語の総仕上げ」、英語の勉強法の全体は「英語の勉強法」に書いています。共通テスト向けの問題集はきめる!共通テスト 英語のように、共通テスト版を選びましょう。

国語の仕上げ

当時すすめた出口のシステム現代文はマーク式の現代文の解き方、マドンナ古文は古文の文法と読み方の本です。そして「学校で使っている文法書(文法・助動詞は特にしっかり)」「学校で使っている句法集(漢文句法)」。この考え方は今もそのまま使えます。

国語200点の内訳はどう変わった? 2008年度 現代文 100古文 50漢文 50 現代文は評論と小説の2問。試験時間 80分 2027年 近代以降の文章 110古文 45漢文 45 近代以降の文章は3問。試験時間 90分 古文・漢文は合わせて90点。文法と句形で点が安定しやすい
図4 国語200点の内訳。2008年度と2027年の比べ方

今の共通テストの国語は90分で、近代以降の文章110点、古文45点、漢文45点です。古文と漢文で合わせて90点あり、文法や句形を覚えれば点が安定しやすい分野です。古文の文法は「古文文法辞典(共通テストの古文)」、国語全体は「国語まとめ」、漢字は「漢字合格大作戦」で仕上げてください。和歌の出題に備えるなら「百人一首」も役に立ちます。

数学の仕上げ

当時はきめる!センター数学Ⅰ・Aときめる!センター数学Ⅱ・Bをすすめていました。今の共通テストは、数学①(数学Ⅰ,数学A)と数学②(数学Ⅱ,数学B,数学C)がどちらも70分です。数学②では、数学Bの数列・統計的な推測と、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4つの項目から3つを選んで答えます。どの項目を選ぶか、早めに決めておきましょう。公式は「算数・数学公式辞典」、言葉の意味は「数学用語辞典」、全体は「数学まとめ」で確かめられます。

理科(生物など)の仕上げ

当時は生物Ⅰの「点数が面白いほどとれる本」と「きめる!センター試験生物」をすすめ、こう書きました。「自分なりに全範囲をまとめて、模擬試験前や本試験前に全範囲を復習できるようにしておきましょう」。これが図5の「まとめノート1冊」の考え方です。今は「生物」(理科の専門科目)と「生物基礎」に分かれているので、自分が受ける科目の本を選んでください。

地理歴史・公民の仕上げ

日本史は「教科書が基本」で、一問一答式の問題集と、マーク式の対策問題集(当時はセンター日本史B/9割GETの攻略法)を組み合わせていました。地理は瀬川センター地理B実況中継を「バイブル的参考書」として、学んだことをすべてこの1冊にまとめる方法です。一問一答式の問題集も1冊あるとよく、クイズ番組にも強くなります。学校で使っている一問一答の問題集があれば、それを使いましょう。

今は、地理は「地理総合,地理探究」、日本史は「歴史総合,日本史探究」、世界史は「歴史総合,世界史探究」という科目名になっています。地理の勉強法は「地理の勉強法【基礎編】」、世界史は「世界史の勉強法【共通テスト対策】」で、今の科目に合わせて説明しています。政治・経済は「公共,政治・経済」で、マーク式の問題集を1冊、くり返し解くのが基本です。

情報Ⅰの仕上げ

2008年にはなかった科目です。2025年の共通テストから「情報Ⅰ」(60分・100点)が加わり、2日目の最後(2027年は17:00〜18:00)に行われます。プログラミングやデータの活用の問題も出るので、教科書の用語を確かめたうえで、大学入試センターが公表している過去の問題や試作問題で形式に慣れておきましょう。

全範囲を「1冊」に集めておく 教科書問題集のまちがい一問一答模試の復習 まとめ ノート (1冊だけ) 模試の前・本番の前はこれだけ見る
図5 全範囲を「まとめノート1冊」に集める。試験の前はこれだけを見る
人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

仕上げの時期に新しい参考書を何冊も買うのは逆効果だ。1冊を決めて、まちがえた所をそこに集める。本番の前に見るのは、その1冊だけでいい。

共通テスト 直前期の勉強:本番までの月ごとの流れ

元の記事を書いたのは11月20日でした。この時期から本番までの、おおまかな流れを図にしました。

共通テスト本番までの仕上げカレンダー 10月2次の勉強が中心1冊で総復習11月マーク問題集苦手科目から12月過去問と予想時間を計って1月上旬まとめノートだけを見直す 本 番 1/16 1/17 2027年1月16日(土)・17日(日)が本番 最後の2週間は新しい本に手を出さず、ノート1冊だけ
図6 共通テスト本番までの仕上げカレンダー(10月〜1月)

10月:2次試験の勉強を中心に、1冊で総復習

国公立大学の2次試験や私立大学の個別試験の勉強は、共通テストの土台にもなります。秋のうちは2次試験の勉強を中心にしながら、共通テストだけで使う科目(理系の地歴公民、文系の理科基礎、情報Ⅰなど)を、中心の1冊でひと通り見直します。

11月:マーク式の問題集を苦手科目から

苦手な科目ほど、早めにマーク式の問題集に入ります。全部の科目を同じだけやるより、点が伸びる余地の大きい科目から時間を配るのがコツです。

12月:過去問・予想問題を時間を計って

本番と同じ時間で、1回分を通して解きます。2日間の時間割どおりに、1日目(地歴公民・国語・英語)、2日目(理科・数学・情報)の順で解いてみる練習も効果があります。最後の1か月の総仕上げは「共通テストまでにやっておきたい10のこと」にまとめています。

1月上旬:まとめノートだけを見直す

最後の2週間は、新しい問題集に手を出さず、まとめノート1冊で全範囲を見直します。直前期の心構えと生活は「共通テストを受ける人へ10のアドバイス」、前日の過ごし方と持ち物は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」へ。試験のあとの自己採点の流れは「共通テストの解答速報と自己採点」に書いています。

サクラちゃん

サクラちゃん

2次試験の勉強もあるのに、共通テストの仕上げはいつから本気でやればいいですか?

合格先生

合格先生

人によるけれど、11月からマーク式の問題集、12月から時間を計った通し練習が一つの目安だ。2次試験の比重が大きい大学を受けるなら、10月までは2次試験中心でいい。ただし足切り(第1段階選抜)がある大学は、共通テストで余裕をもってこえる必要があるよ。

サクラちゃん

サクラちゃん

月ごとにやることを決めれば、迷わずにすみますね!

共通テストのあとの2次試験対策

元の記事には「センター試験対策ですので、2次試験対策の学習をしたい人は相談してください」と書いていました。共通テストの仕上げと2次試験の勉強は、どちらか一方ではなく、時期によって比重を変えながら両方進めるものです。2027年の国公立大学の2次試験の出願は1月25日(月)〜2月3日(水)、前期日程は2月25日(木)からです。

京大の2次試験の数学は「青チャートと1対1対応の演習」、東大の配点と得点計画は「東大合格の戦略の立て方」を見てください。勉強の進め方で迷ったら「受験の質問・相談」で聞いてください。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

中心の1冊を決めて、まちがいを集めて、最後はノート1冊!センター試験のころからの王道なんだね。

共通テストの情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」へ。手ごたえや自己採点、志望校の相談ができます。

よくある質問

共通テストの仕上げは何をすればいいですか?

科目ごとに、1冊で総復習し、マーク式の問題集で形式に慣れ、過去問・予想問題を本番の時間で解き、まちがいをノート1冊にまとめます。これをくり返します。

2027年の共通テストはいつですか?

本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)、追試験は1月23日(土)・24日(日)です(大学入試センター)。

共通テストは何点満点ですか?

受ける科目で変わります。国語200点、英語はリーディング・リスニング各100点、数学①②・理科・地理歴史公民・情報Ⅰは1科目100点です。国公立大学に多い6教科8科目なら、例として1000点満点になります。

センター試験の参考書は共通テストに使えますか?

知識の確認には使えますが、科目名や出題の形が変わっています。今は同じシリーズの共通テスト版や、新課程に対応した本を選ぶのが安全です。

共通テストの英語でリスニングはどれくらい大事ですか?

リーディング100点・リスニング100点で、リスニングが英語の半分をしめます。センター試験のころ(筆記200点・リスニング50点)より大きく重くなりました。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト」(実施要項、出題教科・科目の出題方法等:日程・試験時間・配点・科目名)
  • 各大学の令和9(2027)年度 一般選抜の募集要項(共通テストの国語・英語の配点の内訳の説明)
  • 2008年度のセンター試験の配点・試験時間は当時の大学入試センターの実施要項による
  • 図は大学受験合格大作戦が作成

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事