大学の過去問を無料で手に入れる方法|共通テストは大学入試センター、2次は大学公式・図書館【図解】

この記事の結論

  • 大学の過去問は無料でも手に入ります。大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)は大学入試センターのウェブサイトで過去3年分の問題と正解が公開され、2次試験・個別試験は大学の公式サイトで問題や出題の意図を公開している大学があります。
  • 赤本などの過去問集は学校の進路指導室や図書館で借りられることが多いです。無料の過去問で始めて、足りない年度や解説だけを買い足すのがおすすめです。

過去問(過去の入試問題)は、受験勉強でいちばん大事な教材のひとつです。志望校がどんな問題を出すのか、どれくらいの時間で何問解くのかは、過去問を解かないと分かりません。ただ、科目ごと・大学ごとに過去問集をそろえると、けっこうなお金がかかります。

この記事は、2013年に「大学の過去問題は無料で手に入れる」という題で書いたものです。当時は、ある受験情報サイトに無料登録すると過去問が見られる、という話を紹介しました。2026年10月に、「大学の過去問を無料で手に入れる方法」という切り口で、今の受験生向けに書き直しました。サービスの紹介ではなく、公式に公開されている過去問の探し方と使い方をまとめています。

大学 過去問 無料で手に入れる方法は4つ

過去問を「無料」で手に入れる4つの入口 大学入試センター共通テストの過去3年分問題・正解・試作問題大学の公式サイト2次・個別試験の問題大学によってちがう学校の進路指導室赤本・過去問集を借りる先生に聞くのが早い図書館学校・地域の図書館貸し出しできない本も 足りない年度・解説がほしいときは → 書店で過去問集を買う
図1 大学の過去問を無料で手に入れる4つの入口

過去問を無料で手に入れる方法は、大きく分けて図1の4つです。

  1. 大学入試センターのウェブサイト:共通テストの過去問(過去3年分の問題と正解)と試作問題。
  2. 大学の公式サイト:2次試験・個別試験の問題や解答例、出題の意図。公開のしかたは大学によってちがいます。
  3. 学校の進路指導室:赤本などの過去問集が置いてあることが多く、借りられる学校もあります。
  4. 図書館:学校の図書館や、地域の公共図書館に過去問集があることがあります。

どれも「公式の問題そのもの」か「出版社がきちんと許可を取って作った本」なので、安心して使えます。順番に見ていきましょう。

共通テスト 過去問 無料|大学入試センターで公開

大学入試センターの「過去3年分」(2026年10月時点) 令和6年度(2024年1月の試験)本試験の問題本試験の正解追・再試験の問題追・再試験の正解令和7年度(2025年1月の試験)本試験の問題本試験の正解追・再試験の問題追・再試験の正解令和8年度(2026年1月の試験)本試験の問題本試験の正解追・再試験の問題追・再試験の正解 令和7年度から新課程(情報Ⅰあり) 英語リスニング:音声(MP3)・音量調整用の音声・スクリプトもある 試作問題(2022年11月公表)は「問題作成の方向性、試作問題等」のページ
図2 大学入試センターで読める「過去3年分」の中身(2026年10月時点)

共通テストを作っている独立行政法人 大学入試センターは、ウェブサイト(dnc.ac.jp)の「過去3年分の試験問題」で、共通テストの問題を無料で公開しています。2026年10月時点で公開されているのは、令和6年度・令和7年度・令和8年度(2024年1月・2025年1月・2026年1月の試験)の3年分です。

何が見られる?

図2のように、それぞれの年度に本試験の問題・本試験の正解・追試験と再試験の問題・追再試験の正解があります。問題は科目ごとのPDFで、表紙もついています。英語リスニングには、問題の音声(MP3)・音量調整用の音声・スクリプト(読まれる英文)まであるので、家でも本番に近い練習ができます。

ただし、センターのページには「著作権処理等の関係上、一部省略して掲載している科目があります」という注意があります。国語の文章などが省かれていることがあるので、その場合は市販の過去問集で補いましょう。

試作問題も無料

2025年1月の試験から、共通テストは高校の新しい教育課程(新課程)に合わせた形になり、「情報Ⅰ」が加わりました。新しい形を知らせるために大学入試センターが2022年11月に公表した試作問題も、「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」のページで無料で見られます。令和7年度(2025年1月)からが新課程の問題なので、3年分のうち新しい2年分は今の範囲・形にいちばん近い問題です。

センターのサイトで過去問を出す手順

センターのサイトで過去問を出す5ステップ 1dnc.ac.jpを開く2共通テストのページへ3過去3年分の試験問題4年度を選び問題・正解へ5科目のPDFを開いて印刷 「正解」のPDFも一緒に印刷して、自己採点に使う 著作権の関係で、一部を省いて載せている科目もある
図3 センターのサイトで共通テストの過去問を出す5ステップ

出し方は図3のとおりです。センターのトップページから「大学入学共通テスト」へ進み、「過去3年分の試験問題」で年度を選びます。「問題」と「正解」は別のページになっているので、正解のPDFも忘れずに印刷しておきましょう。2027年(令和9年度)の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)です。時間割は「2027年 共通テストの時間割・日程」に、本番までの日数は「2027年 共通テストのカウントダウン」にまとめています。

センター試験(2020年1月まで)の古い過去問をどう使うかは、「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」でくわしく説明しています。何年分・どの順番で解くかもこちらで図にしました。

うかるくん

うかるくん

えっ、共通テストの過去問って無料で見られるんですか?リスニングの音声まで?

合格先生

合格先生

そうなんだ。作っている大学入試センターが自分で公開しているから、いちばん確かな過去問だよ。ただし3年分だけで、解説はついていない。

うかるくん

うかるくん

じゃあ、赤本はいらないんですか?

合格先生

合格先生

まずは無料の3年分で始めて、もっと年数がほしい・解説がほしいと思ったら買えばいい。お金を使うのは「足りない所だけ」にしよう。

大学 過去問 公式サイト|2次試験・個別試験の問題

大学の公式サイトで2次・個別試験の過去問を探す 検索のことば 大学名+過去問大学名+入試問題大学名+出題意図入試情報のページ 見つかることがあるもの 試験問題(PDF) 解答・解答例 出題の意図 注意:年数は短いことが多く、公開していない大学もある 英文などの他人の文章は、著作権の関係で省かれることがある
図4 大学の公式サイトで2次試験・個別試験の過去問を探す方法

国公立大学の2次試験や、私立大学の個別試験の過去問は、それぞれの大学が公式サイトで公開していることがあります。ただし、公開のしかたは大学によってばらばらです。問題・解答例・出題の意図をすべて出している大学もあれば、どれも出していない大学もあります。図4のように、「大学名+過去問」「大学名+入試問題」「大学名+出題意図」などで検索するか、公式サイトの入試情報のページを見てみましょう。

京都大学(京大)の場合

京都大学(京大)は、一般選抜の試験問題と「解答又は解答例等及び出題意図」を公式サイトで公開しています(合格大作戦が確かめた2026年の時点で、令和7年度・令和8年度の2年分)。問題は著作権の許可が得られた部分だけなので、英語の長文などが省かれていることがあります。京大の出題の意図は、答案でどんな力を見ているかを知る手がかりになります(内容は公式サイトで確かめてください)。くわしくは「京大数学の解き方・時間配分・答案の書き方」や「京大英語のおすすめ参考書」で紹介しています。京大の数学の出題分析は、文系・理系の記事にまとめています。

東京大学(東大)の場合

東京大学(東大)は、2次試験の問題について「出題の意図」と解答をウェブサイトで公表しています(東京大学「第2次学力試験入学試験問題等の2次利用について」)。出題の意図を読むと、東大がその問題でどんな力を見たいのかが分かります。東大の過去問集の選び方は「東大 過去問集の選び方と使い方」をどうぞ。

公式サイトの過去問で気をつけること

  • 年数が短い:1〜数年分だけ、ということが多いです。10年分以上ほしいときは過去問集を使います。
  • 解説はない:解答例だけ、または正解だけのことがほとんどです。
  • いつまでも置いてあるとは限らない:古い年度は消えることがあるので、必要な分は早めに印刷しておきましょう。
  • 公式以外のサイトに注意:大学や出版社の許可なく問題を載せているサイトは、著作権の点で問題があることがあります。まずは大学・大学入試センターの公式から手に入れましょう。
「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

過去問は「公式から」が鉄則。大学入試センターと志望大学の公式サイトをまず見て、足りない分だけ過去問集で補おう。

赤本 無料で読む|学校の進路指導室・図書館を使う

赤い表紙でおなじみの「大学赤本シリーズ」(教学社)は、大学ごとに数年分の過去問と解説をまとめた本です。全部の志望校・併願校の分を買うと高くつきますが、学校の進路指導室には、たくさんの大学の赤本が置いてあることが多いです。

進路指導室で借りるコツ

  • 先生に聞く:どこに何があるか、借りられるか、何日まで借りられるかは学校によってちがいます。まず進路の先生に聞くのがいちばん早いです。
  • 書きこまない:みんなで使う本なので、問題はコピーして解きます。
  • 併願校から借りる:第一志望の赤本は買って何度も使い、併願校の分は借りる、という分け方が節約になります。
  • 先輩にゆずってもらう:同じ大学を受けた先輩から、使わなくなった過去問集をもらえることもあります。

図書館で読む

学校の図書館や、地域の公共図書館にも、過去問集や共通テストの問題集が置いてあることがあります。ただし、図書館によっては館内で読むだけ(貸し出しできない)の本になっていることがあります。置いてあるかどうかは、図書館の蔵書検索で「大学名 過去問」などと調べてから行くと、むだがありません。

無料の過去問と、買う過去問集のちがい 無料(公式の過去問) ○ お金がかからない○ 公式の問題そのもの○ 新しい年度が早く出る△ 解説がないことが多い△ 年数が少ない 買う(市販の過去問集) ○ くわしい解説がある○ 多くの年数がそろう○ 傾向の分析がのる△ お金がかかる△ 最新年度は版を待つ おすすめ:無料で始めて、足りない所を買う
図5 無料の過去問と、市販の過去問集のちがい

無料と買う、どう組み合わせる?

図5のように、無料の過去問はお金がかからず、公式の問題そのものという強みがあります。いっぽう、解説がないことが多く、年数も少なめです。市販の過去問集にはくわしい解説と多くの年数があります。共通テストなら「共通テスト過去問研究」のような科目別の過去問集、京大・東大のような難関大なら「京大の英語25カ年」「東大の英語25カ年」のような長い年数の過去問集もあります。買うときはいちばん新しい版を選びましょう。

私がすすめるのは、無料の過去問で始めて、「もっと解きたい」「解説がほしい」と思った科目だけ買い足すやり方です。京大の数学なら「京大理系数学のおすすめ参考書と勉強法」や「青チャートと1対1」で、過去問の前にやっておきたい参考書も紹介しています。

過去問 無料 使い方|解説がなくても力にする方法

解説がなくても大丈夫:無料の過去問の使い方 ①印刷して時間を計って解く②正解PDFで自己採点③教科書・参考書で理由を調べる④1週間後に解き直す 分からない所は先生に質問
図6 解説のない無料の過去問を力にする4つの手順

無料の過去問には、たいてい解説がありません。でも、図6の4つの手順で使えば、解説がなくてもしっかり力になります。

  1. 印刷して時間を計って解く:本番と同じ試験時間で解きます。共通テストならマークシートの代わりに解答用紙を作り、マークまでします。
  2. 正解のPDFで自己採点:点数を科目ごとに記録します。点数の動きが見えると、どの科目に時間をかけるべきかが分かります。
  3. まちがえた理由を調べる:解説がない分、教科書や参考書で自分で調べることになります。これがじつは、いちばん力がつく勉強です。数学の公式なら「算数・数学公式辞典」、古文の文法なら「古文文法辞典(共通テストの古文)」が役に立ちます。
  4. 1週間後に解き直す:何も見ずにもう一度解いて、できたら本物の力です。

どうしても分からない問題は、学校の先生に聞きましょう。過去問を持っていけば、先生も説明しやすくなります。共通テストの残り1か月の使い方は「共通テストまで1か月でやること10」に、英語の仕上げは「共通テスト英語の総仕上げ」にまとめています。

サクラちゃん

サクラちゃん

解説がないと、まちがえた問題をどう直せばいいのか不安です…。

合格先生

合格先生

正解の番号が分かれば、「なぜその答えになるか」を教科書で探すことができる。自分で調べたことは、解説を読んだだけより忘れにくいんだ。

サクラちゃん

サクラちゃん

調べても分からなかったら?

合格先生

合格先生

それは先生に聞くチャンス。「ここまでは分かった、ここから分からない」と言えれば、質問の時間も短くてすむよ。

2013年当時の記事:受験情報サイトの無料登録で過去問

受験勉強道具
受験勉強の道具(2013年の元の記事の写真)

ここからは、2013年に書いた元の記事の要点です。

2013年当時は、テレビCMもしていた受験情報サイトに無料登録するだけで、大学入試の過去問(100大学分)が無料で見られるというサービスがありました。登録すると、センター試験の過去問を一問一答のように解ける問題集や、いつでも受けられるセンター型の模試、大学検索、受験の予定を管理する機能なども使えました。さらに、漫画『ドラゴン桜』(三田紀房)の1巻の「センター試験対策編」が無料で読める、という特典もありました。有料になるのは講義動画を見る場合だけでした。

当時、私は「講義動画を使うかどうかは別として、無料登録で得られる恩恵は受け取っておきたい」と書きました。2014年の受験生は幸運だ、とも書いています。サービスの中身や料金はその後変わっているので、今はここでは紹介しません。ただ、「無料で使えるものは上手に使って、お金は本当に必要な所に使う」という考え方は今も同じです。そして今は、大学入試センターや大学そのものが公式に過去問を公開しているので、2013年当時よりも無料で手に入る過去問はずっと確かなものになっています。

ドラゴン桜も受験に使える

元の記事で紹介した『ドラゴン桜』は、落ちこぼれ高校の生徒が東京大学(東大)合格をめざす漫画です。作品の全体と受験への活用法は「ドラゴン桜を徹底的に活用してみる」に、作中の勉強法を教科別に分けた話は「ドラゴン桜の勉強法を教科別に【其の2】」にまとめています。過去問を解く前のやる気づくりに、読んでみるのもよいでしょう。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

まずは大学入試センターの3年分と、志望校の公式サイトを見てみます!赤本は進路指導室で借りて、第一志望の分だけ買うことにします。

過去問・共通テスト対策の関連記事

共通テストの前日の過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、直前期の心構えは「共通テスト直前期の心構え10」、科目別の仕上げは「共通テスト対策の仕上げ」にあります。京大を受ける人は、学部ごとに共通テストと2次試験の配点がちがうので「京都大学の学部別 配点一覧」も見ておきましょう。数学全体は「数学まとめ」、国語全体は「国語まとめ」が入口です。勉強の進め方で迷ったら「受験の質問・相談」からご相談ください。

共通テストの情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」へ。過去問の点数や手ごたえの話題も交換できます。

よくある質問

大学の過去問は無料で手に入りますか?

手に入ります。共通テストは大学入試センターのウェブサイトで過去3年分の問題と正解が無料で公開されています。2次試験・個別試験は大学の公式サイトで公開している大学があり、赤本は学校の進路指導室や図書館で借りられることがあります。

共通テストの過去問はどこで無料ダウンロードできますか?

大学入試センターのウェブサイトの「過去3年分の試験問題」です。2026年10月時点では令和6〜8年度の本試験と追・再試験の問題・正解があり、英語リスニングの音声とスクリプトもあります。

共通テストの過去問に解説はありますか?

大学入試センターが公開しているのは問題と正解で、解説はありません。解説がほしいときは市販の過去問集を使います。

大学の2次試験の過去問は公式サイトで見られますか?

公開している大学があります。京都大学は最近2年分の試験問題と解答例・出題意図を、東京大学は出題の意図と解答を公表しています。公開していない大学や、年数が短い大学もあります。

赤本を買わずに使う方法はありますか?

学校の進路指導室や図書館に置いてあることが多いです。借りられるかどうかは学校や図書館によってちがうので、先生や図書館に確かめましょう。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 大学入試センター「過去3年分の試験問題」(令和6〜8年度の本試験・追再試験の問題と正解、英語リスニングの音声・スクリプト。2026年10月時点)
  • 大学入試センター「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」(試作問題)
  • 大学入試センター「令和9年度試験」(実施要項:2027年1月16日・17日)
  • 京都大学「一般選抜の試験問題等」(試験問題、解答又は解答例等及び出題意図。令和7・8年度)
  • 東京大学「第2次学力試験入学試験問題等の2次利用について」(出題の意図及び解答の公表)
  • 書名:教学社「大学赤本シリーズ」「共通テスト過去問研究」、難関校過去問シリーズ「京大の英語25カ年」「東大の英語25カ年」(版・価格は書かない)

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事