
この記事の結論
- 共通テストの直前は、教科ごとに「見直す所」を決めて、新しいことに手を広げないのがいちばんの勉強法です。英語は覚えた単語の復習と設問の先読み、数学は見直しと頻出の単元、国語は根拠探しと古文単語・漢文の句形、理科と地歴公民は暗記の総点検、情報Ⅰは2進法とプログラム表記を最後まで確かめます。
- 2027年(令和9年度)の大学入学共通テストは1月16日(土)・17日(日)。2016年当時のセンター試験とは、英語の配点、数学の科目と時間、国語の問題数がかわり、情報Ⅰが新しく加わりました。
2016年のセンター試験まで一週間を切りました。
センター試験直前アドバイス&当日のアドバイスをまとめてみました。
センター試験当日まで貪欲に得点力を強化していきましょう!
――ここまでが、2016年1月(センター試験の直前)に書いた元の記事の書き出しです。大学入試センター試験(センター試験)は2020年1月で終わり、2021年1月からは大学入学共通テスト(共通テスト)にかわりました。さらに2025年1月からは新しい学習指導要領(新課程)の試験になり、科目の名前や形もかわっています。
そこで2026年10月に、元の「〜べし」のアドバイスは一つも消さずにそのまま残し、教科ごとに「2027年の共通テストではどう読みかえるか」を足しました。元の記事に無かった地理歴史・公民(地歴公民)と情報Ⅰのチェックも新しく加えています。
当時はセンター試験1時間目の開始までのカウントダウンタイマーを置いていました(2016年大学入試センター試験までのカウントダウンタイマー(1時間目開始まで))。今の試験までの日数は「2027年 共通テストまでのカウントダウン」で確かめてください。

この記事は「教科別の直前チェック」に話をしぼっています。前日の持ち物や過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、最後の1か月の時間配分やマークの練習は「共通テストまで1か月でやること10」、本番での解き方(時間配分・飛ばし方・見直し)は「共通テストの解き方(時間配分・見直し・マーク)」にまとめています。
共通テスト 直前 勉強法|2016年当時(センター試験)と今のちがい
教科別のチェックの前に、何がかわったのかを1枚で見ておきましょう。古い参考書や先輩のアドバイスには、センター試験の時代の言葉(「第2問A」「数学ⅡB」「筆記」など)がそのまま残っていることがあります。読みかえ方を知っておけば、昔のアドバイスも今の勉強に生かせます。
- 英語:当時は筆記200点・リスニング50点。今はリーディング100点・リスニング100点で、リスニングの重みがぐっと大きくなりました。
- 数学:当時は「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B」が各60分。今は「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅱ,数学B,数学C」が各70分です。
- 国語:当時は80分で評論・小説・古文・漢文の4題。今は90分で5問(近代以降の文章3問・古典2問)です。
- 情報Ⅰ:2025年からの新しい科目で、2日目の最後(2027年は17:00〜18:00)に60分・100点で行われます。
2027年の時間割の全体は「2027年 共通テストの時間割・日程」に、科目ごとの仕上げの参考書は「共通テスト対策の仕上げ」にあります。
共通テスト 英語 直前 チェック|単語の復習・設問の先読み・リスニング
元の記事のアドバイス(英語)
- 英単語の復習をしておこう。この時期新しい単語を覚えるよりも今まで覚えた単語を復習するべし。
- 第1問、第2問ABのような知識問題から解くべし。長文問題にできるだけ時間を残すべし。
- 第4問と第5問は先に設問を読んでおくべし。設問を頭の片隅に置いて根拠を探しながら本文を読むべし。
- 解らない問題はとりあえずマークして先に進むべし。(どの問題が解らなかったか分るように問題用紙に印をつけておこう)
- センター試験当日の朝まで、毎日リスニング対策を怠るな。耳を英語に慣れさせるべし。
2027年の読みかえ:1・4・5は今もそのまま通用します。2の「知識問題から」は、今のリーディングには発音・アクセントや文法だけの問題がないので、「短い問題から順に、長い文章に時間を残す」と読みかえます。3の「設問を先に読む」は、今は全部の大問に使える読み方です。
リーディング(80分・100点)の直前チェック
直前の1週間は、単語帳の印をつけた単語だけをくり返し見ます。新しい単語帳に手を出すと、覚えたはずの単語まで不安になってしまいます。熟語は「お勧め英熟語300」のような1冊を、最後の確認に使いましょう。「難しい単語より、よく出る単語を確実に」という考え方は「東大の英単語」にも書いています。
本番では、設問と選択肢を先に読んで「何を探しに行くのか」を決めてから本文に入ります。答えに迷った問題は、とりあえずマークして問題冊子に印をつけ、最後に戻ります。1問にこだわって時間切れになるのが、いちばんもったいない失点です。
リスニング(100点)の直前チェック
リスニングは解答30分ですが、配点はリーディングと同じ100点です。耳は数日休むとすぐになまるので、当日の朝まで毎日15分は英語の音声を聞きましょう。新しい問題でなくてかまいません。今まで解いた過去問の音声を、スクリプト(音声の文字)を見ながら聞き直すだけでも十分です。英語の最後の仕上げ全体は「共通テスト英語の総仕上げ」、ふだんの勉強の三本柱は「英語の勉強法」へ。
うかるくん
元の記事に「今年は数学的帰納法が出題される予感」ってありますけど、今年も出ますか?
合格先生
それは2016年当時のセンター試験に向けた予想だよ。今の数学Ⅱ・B・Cでは、数学的帰納法は「数列」の中の内容で、数列は4つの中から3つを選ぶ問題の1つなんだ。
うかるくん
じゃあ、出る所を当てて勉強したほうがいいですか?
合格先生
直前の「山はり」より、自分が選ぶ3つの単元を決めて、その公式と典型問題を見直すほうが確実に点になるよ。
共通テスト 数学 直前 チェック|数学Ⅰ・A/数学Ⅱ・B・C
元の記事のアドバイス(数学ⅠA・ⅡB)
- 見直しを必ず実施してケアレスミス(計算ミス)をなくすべし。
- 教科書をもう一度読みなおしてみよう。今まで気づかなかった公式の本質が見えることも!
- 二次関数の最大最小は必ず出ると思え。
- 整数問題で時間がかかりそうなときは後回しにするべし。
- 今年は「数学的帰納法」が出題される予感!?復習しておいてくれ。(2016年当時の予想)
- 内積・交点の位置ベクトルの計算はもう一度復習しておくべし。
- 難しくてお手上げ状態でもパニックになるな。そんなときは他の人も解けていない。
2027年の読みかえ:1・2・7は今もそのまま。3の2次関数は今も数学Ⅰの大事な単元です。4の「整数問題」は、2016年当時の数学Aの選択問題(整数の性質)の話で、今の数学Ⅰ・Aは数学Aが「図形の性質」「場合の数と確率」の2つになり、全部を解く形です。「時間がかかりそうな問題は後回し」という考え方はそのまま使えます。6の内積・位置ベクトルは、今は数学Cの「ベクトル」に入ります。
数学Ⅰ・A(70分)の直前チェック
数学Ⅰ・Aは選択問題がなく、全部の大問を解きます。直前は、2次関数の最大・最小(軸と区間の位置で場合分け)、三角比、データの分析の用語(分散・標準偏差・相関係数)、場合の数と確率、図形の性質の定理を、教科書や公式集で見直しましょう。公式は「2次関数の最大・最小」のように、合格大作戦の「算数・数学公式辞典」で1つずつ確かめられます。用語の意味があやふやなら「数学用語辞典」へ。
数学Ⅱ・B・C(70分)の直前チェック
数学Ⅱ・B・Cは、数学Ⅱの内容に加えて、数学Bの「数列」「統計的な推測」、数学Cの「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4つのうち3つを選んで解きます。どの3つを選ぶかは試験の前に決めておくのが鉄則です。本番で迷うと、それだけで数分がなくなります。
数列を選ぶ人は「数学的帰納法」、ベクトルを選ぶ人は「ベクトルの内積」「位置ベクトルと内分点」を見直しましょう。複素数平面は、2014年の記事「新課程では「複素平面」」で、旧課程からのかわり方を説明しています。数学の勉強の入口は「数学まとめ」です。

合格先生
数学の直前は「見直し」と「選ぶ単元を決めておくこと」。難しくてお手上げの問題は、ほかの人も解けていない。あわてず次へ進もう!
共通テスト 国語 直前 チェック|現代文の根拠・古文単語・漢文の句形
元の記事のアドバイス(国語)
- 【現代文】答えには必ず根拠がある。本文中でその根拠を見つけるべし。
- 【古文】古文単語を復習しておくべし。
- 【古文】省略されている主語・目的語を見つけるべし。
- 【漢文】漢文の基本句形を復習しておくべし。
- 【漢文】わからない漢字が出てきたら似ている漢字、同音の漢字に置き換えてみるべし。
2027年の読みかえ:5つとも今もそのまま使えます。今の国語は90分・200点で、近代以降の文章が3問(110点)、古文と漢文が各1問(各45点)。資料や図表を読みあわせる問題もあるので、現代文の「根拠を本文に探す」は、資料の文章や表にも広げて使います。
現代文(近代以降の文章)
選択肢は「本文のどこに書いてあるか」を指でさせるものだけを残します。自分の感想や常識で選ぶと、もっともらしい誤りの選択肢にひっかかります。直前は新しい問題を解くより、過去問で正解の根拠に線を引き直す練習が効きます。漢字の問題は、漢字合格大作戦で苦手な字だけを見直しましょう。
古文
直前の古文は、古文単語・助動詞の意味・敬語の向きの3つにしぼります。主語が省かれた文は、敬語の種類(尊敬・謙譲)から「だれの動作か」を決めるのが近道です。共通テストに向けた古文文法のまとめは「共通テストの古文文法」、項目ごとの説明は「古文文法辞典」にあります。和歌が出たときのために、「百人一首」で掛詞(かけことば)の例を見ておくのもよい準備です。
漢文
漢文は、再読文字・否定・疑問・反語・使役・受身などの基本句形を1冊の句形集で見直すだけで、点が安定します。知らない漢字は、元の記事のとおり「形の似た字」「同じ音の字」に置きかえて意味を考えましょう。国語全体の入口は「国語まとめ」です。
共通テスト 理科 直前 チェック|物理・化学・生物(地学・基礎科目)
元の記事のアドバイス(理科)
- 【物理】難しい問題は問題文にヒントが隠されている!
- 【物理】力学と電磁気はもう一度復習しておくべし。
- 【物理】物理は新しい問題を解くよりも今まで解いた問題をもう一度復習しておくべし。
- 【化学】無機の暗記は直前まで続ける。試験会場についてからもあがくべし。
- 【化学】桁数を間違えるな。的外れの選択肢を選ばないように!
- 【生物】苦手分野を作るな!教科書の全範囲から満遍なく出題されると思え。
2027年の読みかえ:6つとも今もそのまま使えます。今の理科は「物理」「化学」「生物」「地学」と、基礎科目をまとめた「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」(4つのうち2つを選んで解答、各50点)です。2027年は2日目の朝、9:30(1科目だけの人は10:40)から始まります。
理科は2日目の最初の試験なので、試験場に着いてからの30分がそのまま点数にかわります。化学の無機(気体の性質・沈殿の色・炎色反応)、生物の用語、物理の公式など、「見れば思い出せる」ものを紙1枚にまとめておき、会場で最後まで見直しましょう。計算問題は、答えを出したら桁数と単位を必ず確かめます。化学の参考書の選び方は「化学のおすすめ参考書・問題集12冊」へ。
共通テスト 地歴公民 直前 チェック|歴史総合・地理総合・公共(新しく足したアドバイス)
元の記事に地歴公民はありませんでした。ここからは、2026年に新しく足したアドバイスです(元の記事にならって「〜べし」で書きます)。今の地理歴史・公民は「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」の6科目で、2027年は1日目の朝、9:30(1科目だけの人は10:40)から始まります。
- 年号は単独で覚えるより、年表の「流れ」で見直すべし。
- 地図・グラフ・資料の問題は、先に設問を読んで「何を読み取るか」を決めるべし。
- 歴史総合は、日本と世界のできごとを同じ年表に並べて見直すべし。
- 公共と政治・経済は、教科書の用語を自分で書いて意味を言えるか確かめるべし。
- 2科目受験の人は、2科目目の前の10分間(問題冊子は開けない)に深呼吸して気持ちを切りかえるべし。
地理の地図・統計の読み方は「地理の勉強法【基礎編】」、世界史の直前の見直しは「世界史の勉強法」「世界史の勉強法その2」、政治・経済の参考書は「政治・経済の参考書(2か月で共通テスト8割)」へ。
共通テスト 情報Ⅰ 直前 チェック|2進法・プログラム・データの活用(新しく足したアドバイス)
情報Ⅰは2025年1月の共通テストから加わった科目で、2016年当時にはありませんでした。60分・100点で、2027年は2日目の最後(17:00〜18:00)です。2日間の最後の試験なので、疲れていても集中が続くように、直前は「短時間で見直せること」にしぼります。
- 2進法・16進法の変換と、データの量の単位(ビット・バイト)を確かめておくべし。
- 大学入試センターが公表している「共通テスト用プログラム表記」に目を通し、プログラムを1行ずつ追う練習をしておくべし。
- 表・グラフ・散布図の問題は、軸の名前と単位を先に見るべし。
- 情報セキュリティや知的財産の用語は、意味を説明できるか確かめておくべし。
- 長い問題文は、図や表に書きこみながら読むべし。
サクラちゃん
情報Ⅰは最後の試験だから、そのころにはもうへとへとになっていそうです……。
合格先生
だからこそ、2日目の休み時間の使い方が大事なんだ。数学②が終わったら、情報Ⅰのまとめ1枚だけを見る。数学の答え合わせはしないこと。
サクラちゃん
休み時間ごとに、次の教科を見ればいいんですね。
合格先生
そのとおり。教科ごとに「直前に見る1枚」を、前の日までに作っておこう。
共通テスト当日の休み時間に見直す教科別チェック
元の記事の題にある「当日のアドバイス」を、2027年の時間割で表にしました。休み時間に見るのは、終わった教科ではなく次の教科です。教科ごとに、ノートや参考書から「見れば思い出せる」所だけをぬき出した紙を1枚ずつ作っておきましょう。スマートフォンの扱いなど試験場での決まりは、受験上の注意で確かめてください(2027年版は2026年12月上旬に公表の予定です)。
朝や会場での注意(受験票・遅刻・試験中のふるまい)は「共通テスト当日の注意22」、残り7日間の計画は「共通テストまであと7日でやるべきこと」、点数を8割で安定させる作戦は「共通テストで8割を安定させる科目別の作戦」へ。試験が終わったら、「共通テストの解答速報と自己採点」の流れで自己採点をします。

うかるくん
教科ごとに「直前に見る1枚」を作って、休み時間は次の教科を見る。新しいことはしない。最後まで貪欲に得点力を強化します!
まとめ:共通テスト直前は教科ごとに「見直す所」を決める
- 英語:覚えた単語の復習、設問の先読み、リスニングは当日の朝まで毎日。
- 数学:見直しで計算ミスをなくす。数学Ⅱ・B・Cは選ぶ3単元を決めておく。お手上げでもパニックにならない。
- 国語:答えの根拠は本文に。古文単語・主語・漢文の基本句形。
- 理科:解いた問題の復習、無機は会場でもあがく、桁数を確かめる。
- 地歴公民:年表・地図・資料の読み取り、用語の確認。
- 情報Ⅰ:2進法、プログラム表記、表・グラフの読み取り。
直前期の心の持ち方や生活のリズムは、元の記事でも紹介していた「共通テスト直前期の心構え10(旧:大学入試センター試験を受ける人へ。10のアドバイス)」へ。過去問の使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」にまとめています。
勉強法の質問は「受験の質問・相談」でも受け付けています。
よくある質問
共通テストの直前は何を勉強すればいいですか?
新しい問題集には手を広げず、教科ごとに見直す所を決めます。英語は覚えた単語とリスニング、数学は頻出単元と見直し、国語は古文単語と漢文の句形、理科・地歴公民は暗記の総点検、情報Ⅰは2進法とプログラム表記です。
共通テストの数学Ⅱ・B・Cは何を選びますか?
数学Ⅱの内容に加え、数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目から3項目を選んで解答します(大学入試センターの出題方法等)。どれを選ぶかは試験の前に決めておきましょう。
センター試験の直前アドバイスは今の共通テストにも使えますか?
多くは使えます。ただし英語の発音・文法の単独問題や、数学Aの整数の選択問題は今の形にはありません。教科ごとに今の科目・配点に読みかえて使いましょう。
共通テスト国語の配点の内訳は?
90分・200点で、近代以降の文章が3問110点、古文と漢文が各45点です(大学入試センターの出題方法等)。
共通テストの情報Ⅰはいつ、何分ですか?
2027年は2日目の1月17日(日)17:00〜18:00の60分・100点です(令和9年度の実施要項)。
あわせて読みたい
出典・参考
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(2027年の日程・時間割)
- 大学入試センター「大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」(科目・配点・数学の選択方法・国語の配点の内訳・基礎科目の選択)
- 2016年当時のセンター試験の科目・配点・試験時間は、当時の大学入試センターの公表による
- 休み時間に見直す教科の割りふり・国語の1問あたりの時間は筆者の目安です
- 本文の写真:大学受験合格大作戦
最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦












