
第73段
徒然草の「世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり」から始まる段(第73段「世に語り伝ふること」)を、全文・現代語訳・文法でいっしょに読みます。
解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格大作戦のキャラクターの合格先生に古典を叩き込んだ師匠)
この段を30秒で(あらすじと要点)
- 兼好の主張:世に語り伝えられる話の多くはうそである。人は話を大げさにし、年月や距離がへだたり、文字に書かれると、うそが事実として定まってしまう。うそにもいろいろあり、もっともらしく作られたうそがいちばん恐ろしい。ふだんのありふれたことを基準にすればまちがえない。ただし神仏の話は、信じこみすぎず、ばかにもせず、ほどよく受けとめるのがよい。
- 文法の要点:結びの省略「にや」、完了「ぬ」の已然形「ぬれ」、強意+推量「ぬべし」、呼応の副詞「さらに〜ず」「よも〜じ」、二重否定「信ぜざるべきにもあらず」、動詞「あらはる」と助動詞「る」の区別。
- テストの定番:「あいなし」「虚言(そらごと)」「をこがまし」の意味、うそが定まる流れの説明、いちばん恐ろしいうそはどれか、神仏の話への兼好の態度がよく問われる。



この段で覚える文法(テストに出る順)
- ぬべし=強意「ぬ」+推量「べし」(きっと〜にちがいない)
- 呼応の副詞さらに〜ず(まったく〜ない)・よも〜じ(まさか〜ないだろう)
- 結びの省略あいなきにや(あらむ)
- 二重否定信ぜざるべきにもあらず(信じないでよいわけでもない)
- 古語虚言(そらごと)・あいなし・をこがまし・あやし
「世に語り伝ふること」はどんな段?(うそが広まるしくみと兼好の心がまえ)
この段は、世間に伝わる話とどう向き合うかを、兼好が理づめで語った段です。前半では、うそが「事実」になっていくしくみを、大げさに言う → 年月や距離がへだたる → 好きなように話を作る → 文字に書きとめる → 定まる、と順を追って説明します。さらに、すぐばれる出まかせ、人から聞いた話をそのまま得意げに言うもの、もっともらしく作りこまれたものと、うそを種類に分け、最後のものがいちばん恐ろしいと言います。
後半では、ふだんのありふれたことを基準にすれば判断をまちがえない、と述べたうえで、神仏のふしぎな話だけは別あつかいにします。むやみに信じこむのもばかばかしいが、「まさかそんなことはない」と笑うのもむだなので、ほどよく受け答えしておく。出家した身である兼好らしい、かたよらない考え方がよく表れています。
本文と現代語訳・文法(1文ずつ)
色の見方:過去 完了・存続 推量・推定・意志 使役・受身・尊敬 断定 打消 敬語 係りの語 結びの語(色の語にふれると説明が出ます)
1
世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。
現代語訳世間で語り伝えられていることは、本当のことはつまらないからであろうか、たいていはみなうそである。
- 「あいなし」は「つまらない・おもしろくない・筋違いだ」。本当のことはおもしろくないので、話を盛ってしまう、ということ。
- 「あいなきにや」は結びの省略。下に「あらむ」がかくれていて「〜であろうか」。→係り結びの結びの省略(にや・にか)
- 「虚言」は「そらごと」と読み、うそ・つくり話のこと。この段のキーワード。


2
あるにも過ぎて人はものを言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔たりぬれば、言ひたきままに語りなして、筆にも書きとどめぬれば、やがて定まりぬ。
現代語訳人は実際以上に大げさに話を作って言うものなのに、まして、年月がたち、場所も遠く離れてしまうと、言いたいほうだいに話をこしらえて、文字にも書きとめてしまうと、そのまま(それが事実として)定まってしまう。
- うそが広まるしくみ:①実際より大げさに言う → ②年月・距離がへだたる → ③好きなように話を作る → ④文字に書きとめる → ⑤事実として定まる。
- 「隔たりぬれば」の「ぬれ」は完了「ぬ」の已然形。已然形+「ば」で「〜すると・〜したので」。→完了の助動詞「つ・ぬ」
- 「言ひなす」は「(事実とちがうように)言いつくろう」。「やがて」は「そのまま・すぐに」。


3
道々のものの上手のいみじきことなど、かたくななる人の、その道知らぬは、そぞろに神のごとくに言へども、道知れる人は、さらに信も起こさず。
現代語訳それぞれの専門の道の名人のすばらしさなどは、ものの分からない人で、その道を知らない人は、むやみに神さまのように言うけれども、その道を知っている人は、まったく信じる気も起こさない。
- 「さらに〜ず」は「まったく〜ない」。打消といっしょに使う呼応の副詞。
- 「その道知らぬは」の「ぬ」は下に「(人)は」が続く連体形で、打消「ず」。「知れる人」の「る」は存続「り」(知っている)。→「ぬ」の識別(完了と打消)
- 「かたくななり」は「ものの道理が分からない・教養がない」。「そぞろに」は「むやみに・わけもなく」。「神のごとくに」の「ごとく」は比況(〜のように)。→比況の助動詞「ごとし」

4
音に聞くと見る時とは、何事も変はるものなり。
現代語訳うわさに聞くのと、実際に見るのとでは、何事もちがうものである。
- 「音に聞く」は「うわさに聞く」。「聞くと見るとは大ちがい」という、今にも通じる言葉。
5
かつあらはるるも顧みず、口にまかせて言ひ散らすは、やがて浮きたることと聞こゆ。
現代語訳(話しているそばから)一方ではうそがばれているのもかまわず、口から出まかせに言い散らすのは、すぐに根も葉もないことだと分かる。
- 「あらはるる」は動詞「あらはる(現れる・ばれる)」の連体形で、助動詞の「る」ではない。「あらは+るる」と切らないこと。
- 「かつ」は「一方では・すぐそばから」。「浮きたること」は「根拠のない、うわついたこと」。「聞こゆ」はここでは「(そう)思われる・分かる」。
- 一つめのうそ:すぐばれる、出まかせのうそ。


6
また、我もまことしからずは思ひながら、人の言ひしままに、鼻のほどをごめきて言ふは、その人の虚言にはあらず。
現代語訳また、自分でも本当らしくないとは思いながら、人が言ったとおりに、(得意げに)鼻のあたりをぴくぴくさせて言うのは、その人がつくったうそではない。
- 「まことし」は「本当らしい」。「鼻のほどをごめきて」は、鼻をうごめかして得意げなようす。(「おごめきて」と書く本もある。)
- 「虚言にはあらず」の「に」は断定「なり」の連用形(「にあり」の形)。→「に」の識別(断定・完了・格助詞)
- 二つめのうそ:人から聞いたうそをそのまま得意げに話す。本人がつくったうそではない、と兼好は分けて考えている。
7
げにげにしく、所々うちおぼめき、よく知らぬよしして、さりながら、つまづま合はせて語る虚言は、恐ろしきことなり。
現代語訳いかにももっともらしく、ところどころはっきりしないふりをし、よく知らないふりをして、それでいて、話のつじつまを合わせて語るうそは、恐ろしいものである。
- 三つめのうそ:いかにも本当らしく作られたうそ。わざと「よく知らないけど…」とぼかすので、かえって信じてしまう。兼好はこれがいちばん恐ろしいと言う。
- 「げにげにし」は「いかにももっともらしい」。「おぼめく」は「はっきりしないふりをする」。「よし」は「〜のふり・〜ということ」。「つまづま」は「話のあちこちの端」。


8
我がため面目あるやうに言はれぬる虚言は、人いたくあらがはず。
現代語訳自分にとって名誉になるように言われたうそは、人はそれほど反論しない。
- 「言はれぬる」の「れ」は受身(言われる)、「ぬる」は完了「ぬ」の連体形。→助動詞「る・らる」の受身の用法
- 「面目」は「名誉・体面」。「あらがふ」は「反論する・言い争う」。「いたく〜ず」は「それほど〜ない」。自分がほめられるうそは、つい否定しない。
9
皆人の興ずる虚言は、ひとり「さもなかりしものを」と言はんも詮なくて、聞きゐたるほどに、証人にさへなされて、いとど定まりぬべし。
現代語訳みんなが面白がっているうそは、自分一人が「そうではなかったのに」と言うようなこともむだで、黙って聞いているうちに、(その話の)証人にまでされて、ますます(事実として)定まってしまうにちがいない。
- 「ぬべし」は強意「ぬ」+推量「べし」で「きっと〜にちがいない」。この「ぬ」は完了ではなく強意。→推量の助動詞「べし」の意味
- 「言はんも」の「ん」は婉曲「む」(〜ような)。下に「こと」がかくれている。→助動詞「む」の婉曲・仮定の用法
- 「詮なし」は「むだだ・しかたがない」。「さへ」は添加の副助詞(〜までも)、「いとど」は「ますます」。


10
とにもかくにも、虚言多き世なり。ただ、常にある、めづらしからぬことのままに心得たらん、よろづ違ふべからず。
現代語訳いずれにしても、うその多い世の中である。ただ、いつもある、めずらしくないことのとおりに(物事を)理解しておくようなら、何事もまちがうはずがない。
- 兼好の結論の一つめ:めずらしい話に飛びつかず、ふつうにありそうなことを基準に考えれば、まちがえない。
- 「違ふべからず」は「まちがうはずがない」。「べから」は推量「べし」の未然形、「ず」は打消。→「べし」の6つの意味(推量・意志・可能・当然・命令・適当)
- 「心得たらん」の「ん」は婉曲・仮定(〜としたら、そのような)。
11
下ざまの人の物語は、耳驚くことのみあり。よき人はあやしきことを語らず。
現代語訳教養のない人々の話は、耳を驚かすようなことばかりである。教養のある人は、ふしぎな(作り話めいた)ことを語らない。
- 「あやし」は「ふしぎだ・めずらしい」「身分が低い」などの意味がある古今異義語。ここは「ふしぎだ・奇妙だ」。→古今異義語の一覧(あやし・あいなし・やがて)
- 「下ざま」は「身分の低い者・教養のない者」、「よき人」は「身分が高く教養のある人」。身分で人を分ける、当時の考え方が表れている。

12
かくは言へど、仏神の奇特、権者の伝記、さのみ信ぜざるべきにもあらず。
現代語訳このように言うけれども、仏や神のふしぎなご利益や、仏・菩薩が人の姿で現れた人の伝記は、そうむやみに信じないでよいというものでもない。
- 「信ぜざるべきにもあらず」は打消が二つ重なる言い方(二重否定)。「信じないべきでもない」→「信じないでよいわけでもない」。
- 「奇特」は「神仏のふしぎな力・ご利益」。「権者」は仏や菩薩が人々を救うため、仮に人の姿で現れた者。
13
これは、世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく、「よもあらじ」など言ふも詮なければ、大方はまことしくあひしらひて、ひとへに信ぜず、また疑ひ嘲るべからず。
現代語訳これ(神仏の話)については、世間のうそを本気で信じているのもばかばかしく、「まさかそんなことはあるまい」などと言うのもむだなので、だいたいは本当のことのように受け答えをして、ひたすら信じこむこともせず、また疑ってばかにしてもいけない。
- 兼好の結論の二つめ:神仏の話は、信じこみすぎず、ばかにもしない。ほどよい距離で受けとめる、という心がまえ。
- 「よも〜じ」は「まさか〜ないだろう」。「じ」は打消推量。→打消推量の助動詞「じ」(よも〜じ)
- 「をこがまし」は「ばかばかしい・みっともない」。「あひしらふ」は「応対する・受け答えする」。「べからず」は「〜してはならない」。

うそが「事実」になるしくみと兼好の心がまえを図で見る

重要な古語(単語帳)
| 古語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| あいなし | あいなし | つまらない・おもしろくない・筋違いだ |
| 虚言 | そらごと | うそ・つくり話 |
| 言ひなす | いいなす | (事実とちがうように)言いつくろう |
| 上手 | じょうず | その道の名人 |
| かたくななり | かたくななり | 道理が分からない・教養がない |
| そぞろなり | そぞろなり | むやみだ・わけもない |
| 音に聞く | おとにきく | うわさに聞く |
| げにげにし | げにげにし | いかにももっともらしい |
| おぼめく | おぼめく | はっきりしないふりをする |
| あらがふ | あらがう | 反論する・言い争う |
| 詮なし | せんなし | むだだ・しかたがない |
| いとど | いとど | ますます |
| あやし | あやし | ふしぎだ・めずらしい・身分が低い |
| をこがまし | おこがまし | ばかばかしい・みっともない |
| あひしらふ | あいしらう | 応対する・受け答えする |
テストに出る問題(答えは押すと開く)
問1 「世に語り伝ふること、まことはあいなきにや」の「あいなし」の意味は?
「つまらない・おもしろくない」。
問2 兼好は、うそが事実として「定まって」しまうまでの流れをどう説明しているか。
人は実際以上に大げさに言い、年月がたち場所も離れると言いたいように話を作り、文字に書きとめると、そのまま事実として定まってしまう。
問3 「道知れる人は、さらに信も起こさず」を現代語訳しなさい。
「その道を知っている人は、まったく信じる気も起こさない。」「さらに〜ず」で「まったく〜ない」。
問4 「かつあらはるるも顧みず」の「あらはるる」は、どう品詞分解するか。
動詞「あらはる」(下二段活用)の連体形の一語。助動詞「る」はふくまない。
問5 兼好がいちばん「恐ろしきこと」と言ったのは、どんなうそか。
いかにももっともらしく、ところどころぼかし、よく知らないふりをしながら、つじつまを合わせて語るうそ。
問6 「いとど定まりぬべし」の「ぬべし」を文法的に説明し、訳しなさい。
強意の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「べし」の終止形。「きっと〜にちがいない」。
問7 「よもあらじ」の意味は?
「まさか(そんなことは)ないだろう」。「よも〜じ」の呼応。
問8 神仏のふしぎな話について、兼好はどんな態度をとるべきだと述べているか。
だいたいは本当のことのように受け答えして、ひたすら信じこむこともせず、また疑ってばかにすることもしない。

徒然草「世に語り伝ふること」原文(全文・通し)
1文ずつ区切らずに、原文を通して読みたい人・音読したい人のための全文です。
世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。
あるにも過ぎて人はものを言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔たりぬれば、言ひたきままに語りなして、筆にも書きとどめぬれば、やがて定まりぬ。
道々のものの上手のいみじきことなど、かたくななる人の、その道知らぬは、そぞろに神のごとくに言へども、道知れる人は、さらに信も起こさず。
音に聞くと見る時とは、何事も変はるものなり。
かつあらはるるも顧みず、口にまかせて言ひ散らすは、やがて浮きたることと聞こゆ。
また、我もまことしからずは思ひながら、人の言ひしままに、鼻のほどをごめきて言ふは、その人の虚言にはあらず。
げにげにしく、所々うちおぼめき、よく知らぬよしして、さりながら、つまづま合はせて語る虚言は、恐ろしきことなり。
我がため面目あるやうに言はれぬる虚言は、人いたくあらがはず。
皆人の興ずる虚言は、ひとり「さもなかりしものを」と言はんも詮なくて、聞きゐたるほどに、証人にさへなされて、いとど定まりぬべし。
とにもかくにも、虚言多き世なり。ただ、常にある、めづらしからぬことのままに心得たらん、よろづ違ふべからず。
下ざまの人の物語は、耳驚くことのみあり。よき人はあやしきことを語らず。
かくは言へど、仏神の奇特、権者の伝記、さのみ信ぜざるべきにもあらず。
これは、世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく、「よもあらじ」など言ふも詮なければ、大方はまことしくあひしらひて、ひとへに信ぜず、また疑ひ嘲るべからず。
徒然草「世に語り伝ふること」現代語訳(全文・通し)
世間で語り伝えられていることは、本当のことはつまらないからであろうか、たいていはみなうそである。
人は実際以上に大げさに話を作って言うものなのに、まして、年月がたち、場所も遠く離れてしまうと、言いたいほうだいに話をこしらえて、文字にも書きとめてしまうと、そのまま(それが事実として)定まってしまう。
それぞれの専門の道の名人のすばらしさなどは、ものの分からない人で、その道を知らない人は、むやみに神さまのように言うけれども、その道を知っている人は、まったく信じる気も起こさない。
うわさに聞くのと、実際に見るのとでは、何事もちがうものである。
(話しているそばから)一方ではうそがばれているのもかまわず、口から出まかせに言い散らすのは、すぐに根も葉もないことだと分かる。
また、自分でも本当らしくないとは思いながら、人が言ったとおりに、(得意げに)鼻のあたりをぴくぴくさせて言うのは、その人がつくったうそではない。
いかにももっともらしく、ところどころはっきりしないふりをし、よく知らないふりをして、それでいて、話のつじつまを合わせて語るうそは、恐ろしいものである。
自分にとって名誉になるように言われたうそは、人はそれほど反論しない。
みんなが面白がっているうそは、自分一人が「そうではなかったのに」と言うようなこともむだで、黙って聞いているうちに、(その話の)証人にまでされて、ますます(事実として)定まってしまうにちがいない。
いずれにしても、うその多い世の中である。ただ、いつもある、めずらしくないことのとおりに(物事を)理解しておくようなら、何事もまちがうはずがない。
教養のない人々の話は、耳を驚かすようなことばかりである。教養のある人は、ふしぎな(作り話めいた)ことを語らない。
このように言うけれども、仏や神のふしぎなご利益や、仏・菩薩が人の姿で現れた人の伝記は、そうむやみに信じないでよいというものでもない。
これ(神仏の話)については、世間のうそを本気で信じているのもばかばかしく、「まさかそんなことはあるまい」などと言うのもむだなので、だいたいは本当のことのように受け答えをして、ひたすら信じこむこともせず、また疑ってばかにしてもいけない。
徒然草「世に語り伝ふること」原文と現代語訳の印刷用ページ(A4・左右に並べて)
よくある質問(徒然草の基本)
徒然草の作者は誰?
兼好法師(吉田兼好・卜部兼好)です。もとは朝廷に仕えた役人で、のちに出家しました。歌人としても知られます。
徒然草はいつの作品?
鎌倉時代の終わりごろ、1330年ごろにまとめられたとする説が有力ですが、諸説あります。
徒然草の冒頭(書き出し)は?
序段の「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」です。
徒然草はどんな作品?
序段と243の段からなる随筆で、清少納言『枕草子』、鴨長明『方丈記』と並ぶ三大随筆の一つです。無常観(すべては移り変わるという考え)、人の生き方、季節の趣、おもしろい失敗談など、話題はさまざまです。
徒然草の目次(教科書に出る段)
徒然草の入口(教科書に出る段の一覧・作者兼好法師と無常観) 「定番」は教科書によく出る段です。
- 徒然草「つれづれなるままに」(序段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「いでや、この世に生まれては」(第1段)の原文・現代語訳
- 徒然草「あだし野の露消ゆる時なく」(第7段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「家居のつきづきしく」(第10段)の原文・現代語訳
- 徒然草「神無月のころ」(第11段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「人は己をつづまやかにし」(第18段)の原文・現代語訳
- 徒然草「折節の移り変はるこそ」(第19段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「九月二十日のころ」(第32段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「五月五日、賀茂の競べ馬を」(第41段)の原文・現代語訳
- 徒然草「公世の二位のせうとに」(第45段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「亀山殿の御池に」(第51段)の原文・現代語訳
- 徒然草「仁和寺にある法師」(第52段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「これも仁和寺の法師」(第53段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「真乗院に、盛親僧都とて」(第60段)の原文・現代語訳
- 徒然草「筑紫に、なにがしの押領使」(第68段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「名を聞くより」(第71段)の原文・現代語訳
- 世に語り伝ふること(第73段・このページ)
- 徒然草「人の心すなほならねば」(第85段)の原文・現代語訳
- 徒然草「奥山に、猫またといふもの」(第89段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「ある人、弓射ることを習ふに」(第92段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「荒れたる宿の」(第104段)の原文・現代語訳
- 徒然草「高名の木登り」(第109段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「友とするにわろき者」(第117段)の原文・現代語訳
- 徒然草「花は盛りに」(第137段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「能をつかんとする人」(第150段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「世に従はん人は」(第155段)の原文・現代語訳
- 徒然草「相模守時頼の母は」(第184段)の原文・現代語訳
- 徒然草「一事を必ずなさんと思はば」(第188段)の意味と現代語訳 定番
- 徒然草「平宣時朝臣」(第215段)の原文・現代語訳
- 徒然草「丹波に出雲といふ所あり」(第236段)の原文・現代語訳 定番
- 徒然草「八つになりし年」(第243段)の原文・現代語訳 定番

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本文は『徒然草』を、教科書で広く読まれる形にそろえ、新字体・歴史的仮名遣いに直したものです(参考にした古い本:Wikisource の徒然草、大正の『校註日本文學大系』)。徒然草は本によって語句が少しずつちがいます。段の番号は広く使われている番号(序段と第1〜243段)です。現代語訳・解説・問題・図は合格大作戦のオリジナルです。挿絵は著作権の切れた古い絵です(それぞれの絵の下に出典)。文法の用語は合格大作戦の古文文法辞典に合わせています。


