竹取物語の全文と現代語訳・あらすじ|全10章の目次と文法解説(作者・登場人物・5つの難題)

手をふるミスターT先生

竹取物語を、原文の全文・現代語訳・文法の解説で1章ずつ読める「ミスターT先生の古文教室」です。教科書に出る「なよ竹のかぐや姫」「かぐや姫の昇天」も、5つの難題の話も、全10章をそろえていきます。

解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格先生に古典を叩き込んだ師匠)

ミスターT先生
ミスターT先生
竹取物語は「日本最古の物語」。話の筋はみんな知ってるから、古文の入門にぴったりなんや。1章ずつ、色分けした助動詞と係り結びで読んでいこな。
うかるくん
うかるくん
どの章から読めばいいですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
教科書でよく出るのは第1章「なよ竹のかぐや姫」と第9章「かぐや姫の昇天」。まずは第1章から始めよう。

竹取物語 全10章の目次とあらすじ

  1. 第1章 竹取物語「なよ竹のかぐや姫(かぐや姫の生い立ち)」の原文・現代語訳・文法

    今は昔、竹取の翁といふものありけり…

    翁が光る竹の中に小さな女の子を見つけて育てる。翁は黄金の竹でお金持ちになり、女の子は三か月で大人になって「なよ竹のかぐや姫」と名づけられる。

  2. 第2章 竹取物語「貴公子たちの求婚」の原文・現代語訳・文法

    世界の男、貴なるも賤しきも…

    世の男たちがかぐや姫に夢中になり、最後まで残った5人の貴公子に、かぐや姫は手に入らない宝物を持ってくるよう難題を出す。

  3. 第3章 竹取物語「仏の御石の鉢」の原文・現代語訳・文法

    石作の皇子は、心のしたくある人にて…

    石作の皇子は天竺(インド)に行ったふりをして、寺のすすけた鉢を持ってくるが、光らないのでにせ物とばれる。

  4. 第4章 竹取物語「蓬莱の玉の枝」の原文・現代語訳・文法

    くらもちの皇子は、心たばかりある人にて…

    くらもちの皇子は職人に玉の枝を作らせ、苦労話をでっち上げる。あと一歩のところで職人たちが代金を求めに来て、うそがばれる。

  5. 第5章 竹取物語「火鼠の皮衣」の原文・現代語訳・文法

    右大臣阿倍御主人は、財豊かに家広き人にておはしけり…

    阿倍の右大臣は唐の商人から大金で皮衣を買うが、火に入れるとめらめらと燃えてしまう。

  6. 第6章 竹取物語「竜の首の玉」の原文・現代語訳・文法

    大伴御行の大納言は、我が家にありとある人集めて…

    大伴の大納言は自ら海に出るが嵐にあい、命からがら帰ってくる。竜の怒りを知り、かぐや姫をあきらめる。

  7. 第7章 竹取物語「燕の子安貝」の原文・現代語訳・文法

    中納言石上麻呂足の、家に使はるる男どものもとに…

    石上の中納言は燕の巣の子安貝を取ろうとして落ち、つかんだのは燕のふんだった。「かひなし」の語源とも言われる話。

  8. 第8章 竹取物語「帝の求婚」の原文・現代語訳・文法

    さて、かぐや姫、かたちの世に似ずめでたきことを…

    帝がかぐや姫に会いに来るが、かぐや姫は影のように消えて姿を隠す。二人は手紙を交わすようになる。

  9. 第9章 竹取物語「かぐや姫の昇天」の原文・現代語訳・文法

    八月十五日ばかりの月に出でゐて…

    かぐや姫は自分が月の都の人だと打ち明ける。十五夜、帝の兵が守る中、天人が迎えに来て、天の羽衣を着たかぐや姫は月へ帰る。

  10. 第10章 竹取物語「ふじの山(富士の煙)」の原文・現代語訳・文法

    大臣上達部を召して、いづれの山か天に近き…

    帝はかぐや姫が残した不死の薬と手紙を、天にいちばん近い山の頂上で焼かせる。その山を「ふじの山」と呼ぶようになった。

竹取物語とは?(作者・成立・ジャンル)

成立平安時代のはじめ(9世紀後半〜10世紀前半ごろ)
作者未詳(わかっていない)
ジャンル作り物語(伝奇物語)。現存する日本最古の物語とされる
別の名前竹取の翁の物語・かぐや姫の物語
有名な評価『源氏物語』で「物語の出で来はじめの祖」と呼ばれる

竹取物語の登場人物

かぐや姫竹の中から見つかった女の子。正体は月の都の人。
竹取の翁(さぬきの造)竹を取って暮らすおじいさん。かぐや姫の育ての親。
嫗翁の妻のおばあさん。
5人の貴公子石作の皇子・くらもちの皇子・右大臣阿倍御主人・大納言大伴御行・中納言石上麻呂足。
帝天皇。かぐや姫に心をひかれ、最後は不死の薬を富士山で焼かせる。

よくある質問(竹取物語の基本)

竹取物語の作者は誰?

作者はわかっていません(未詳)。漢文や仏教の知識がある男性の知識人と考えられています。

竹取物語はいつの作品?

平安時代のはじめ、9世紀後半〜10世紀前半ごろに成立したとされます。

竹取物語の冒頭(書き出し)は?

「今は昔、竹取の翁といふものありけり。」です。

かぐや姫が出した5つの難題は?

仏の御石の鉢・蓬莱の玉の枝・火鼠の皮衣・竜の首の玉・燕の子安貝の5つです。

竹取物語の結末は?

かぐや姫は十五夜に月へ帰り、帝は残された不死の薬を天にいちばん近い山で焼かせます。それが「ふじの山」の名の由来とされます。

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