竹取物語「火鼠の皮衣」全文と現代語訳・文法|右大臣阿倍御主人は、財豊かに家広き人にぞおはしける(品詞分解・ぬの識別・あへなし)

ミスターT先生

竹取物語の「右大臣阿倍御主人は、財豊かに家広き人にぞおはしける」から、皮衣が燃えて「あへなし」となるまで(第5章「火鼠の皮衣」)を、全文・現代語訳・文法でいっしょに読みます。

解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格大作戦のキャラクターの合格先生に古典を叩き込んだ師匠)

この章を30秒で(あらすじと要点)

  • あらすじ:大金持ちの右大臣阿倍御主人は、唐の商人の王卿に手紙と代金を送り、火鼠の皮衣を手に入れる。追加の金五十両も喜んで払い、美しい皮衣に歌をそえてかぐや姫の家へ行く。かぐや姫が火に入れて試すと、めらめらと焼けてしまい、右大臣は青ざめて帰る。
  • 文法の要点:伝聞の「なり」(いふなる)、「あなれ」「なめり」(撥音便の無表記)、「ぬ」の識別(焼けぬ皮衣=打消/焼けぬ。=完了)、反実仮想「せば〜まし」、禁止「な〜そ」。
  • テストの定番:和歌の掛詞「思ひ」の「ひ」=「火」、「思ひのほか」=思いのほか・火の外、語源「あへなし」=阿倍+なし。
サクラちゃん
サクラちゃん
T先生、今度の右大臣はお金持ちなんですよね? お金で買えば本物が手に入りそうですけど…。
ミスターT先生
ミスターT先生
そこがこの章のおもしろいとこや、サクラちゃん。お金はあるのに、確かめる目がない。最後は火に入れて試すことになる。そのとき出てくる「焼けぬ」が、文法のいちばんの山場やで。
合格先生
合格先生
この章は短いのに、伝聞の「なり」、「あなれ」、「ぬ」の識別と、入試でよく聞かれる文法が集まっています。わたしもT先生に「火鼠は文法の宝箱や」と言われました。

この章で覚える文法(テストに出る順)

  1. 伝聞の「なり」:いふなる物(終止形+なり)
  2. あなれ・なめり:撥音便の「ん」が書かれない形
  3. 「ぬ」の識別:焼けぬ皮衣(打消)/焼けぬ。(完了)
  4. 反実仮想:せば〜まし・なまし
  5. 和歌の掛詞「思ひ」=「火」、語源あへなし

第5章までのあらすじ(阿倍の右大臣と火鼠の皮衣)

かぐや姫は5人の貴公子に難題を出しました。3人目の右大臣阿倍御主人への難題は、「唐土(中国)にある火鼠の皮衣を持ってきてほしい」というものです。火鼠は中国の伝説に出てくる動物で、その皮で作った衣は火に入れても焼けないとされていました。

前の章では、くらもちの皇子が職人に作らせたにせの玉の枝が、職人たちの訴えでばれました。今度の右大臣は大金持ち。自分で探しに行くのでも、にせ物を作るのでもなく、お金を出して唐から買うという方法をとります。

1. 唐に注文 王卿に手紙と代金を送る 2. 皮衣が届く 追加の金五十両も払う 3. 美しい皮衣 紺青の毛に金の光 4. 歌をそえて 「今日こそは着め」 5. 火で試す めらめらと焼けぬ 6. あへなし 阿倍+なしのしゃれ
図1 第5章「火鼠の皮衣」の流れ(6場面)

本文と現代語訳・文法(1文ずつ)

色の見方:過去 完了・存続 推量・推定・意志 使役・受身・尊敬 断定 打消 敬語 係りの語 結びの語(色の語にふれると説明が出ます)

1

右大臣阿倍御主人は、財豊かに家広き人にぞおはしける。その年わたりける唐土船の王卿といふ者のもとに、文を書きて、「火鼠の皮衣といふなる物、買ひておこせよ。」とて、仕うまつる人の中に心確かなるを選びて、小野房守といふ人をつけて遣はす。

現代語訳右大臣の阿倍御主人は、財産が豊かで、一族も栄えている人でいらっしゃった。その年(日本に)渡ってきた唐の貿易船の王卿という者のところに手紙を書いて、「火鼠の皮衣とかいう物を買って送ってくれ」と言って、お仕えする人の中から、しっかりした者を選んで、小野房守という人をつけて送り出す。

うかるくん
うかるくん
「火鼠の皮衣といふなる物」の「なる」は、断定の「なり」じゃないんですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
上を見てみ。「いふ」は終止形やろ? 終止形に付く「なり」は伝聞・推定や。「火鼠の皮衣とかいう物」。右大臣も、見たことはなくて、うわさで知ってるだけなんやね。

2

持て到りて、かの浦にをる王卿に金を取らす。王卿、文を広げて見て、返り事書く。「火鼠の皮衣、我が国になき物なり。音には聞けども、いまだ見ぬ物なり。世にある物ならば、この国にも持てまうで来なまし。いと難きあきなひなり。しかれども、もし天竺にたまさかに持て渡りなば、もし長者のあたりにとぶらひ求めむに、なき物ならば、使ひに添へて金返したてまつらむ。」と言へり。

現代語訳(房守は手紙を)持って(九州の港に)着いて、そこにいる王卿に代金の金を渡す。王卿は手紙を広げて読んで、返事を書く。「火鼠の皮衣は、わたしの国にはない物です。うわさには聞いていますが、まだ見たことのない物です。この世にある物なら、この国(日本)にもだれかが持ってきていたでしょう。たいへんむずかしい取り引きです。しかし、もし天竺(インド)にたまたま持ちこまれていたら、金持ちの家のあたりをたずねて探してみますが、それでもない物なら、使いの者に(持たせて)代金をお返し申し上げましょう」と書いてある。

  • 「来なまし」は強意「ぬ」+反実仮想「まし」。「(あるなら)持ってきていたはずだ、でも実際は来ていない」という気持ち。→反実仮想の助動詞「まし」
  • 「渡りなば」は完了「ぬ」の未然形+ば=仮定(もし〜したら)。→接続助詞「ば」の未然形+ばと已然形+ば
  • 王卿は最初から「むずかしい」と書いています。この正直な返事が、あとの展開と対照的です。
サクラちゃん
サクラちゃん
「持てまうで来なまし」の「まし」は、どういう気持ちですか?
合格先生
合格先生
T先生には「まし=ほんまは逆」と教わりました。「あるなら持ってきてたはず、でも実際は来てない」。王卿は、最初から「そんな物は見たことがない」と正直に言っているんです。

3

かの唐土船来けり。小野房守まうで来てまうのぼるといふことを聞きて、歩み疾うする馬をもちて走らせ迎へさせたまふ時に、馬に乗りて、筑紫よりただ七日に上りまうで来たり。

現代語訳あの唐の船がやって来た。小野房守が(筑紫に)着いて、都へ上ってくるということを(右大臣が)聞いて、足の速い馬を走らせて迎えにいかせなさったので、(房守はその)馬に乗って、筑紫からたった七日で都に上ってきた。

火鼠の皮衣を持って、使いが馬で都へ急ぐ場面と考えられる(竹取物語の古い絵)
火鼠の皮衣を持って、使いが馬で都へ急ぐ場面と考えられる
出典:『竹取物語』絵巻 中巻(江戸時代前期の写本、国立国会図書館デジタルコレクション)

4

文を見るに言はく、「火鼠の皮衣、からうじて人を出だして求めてたてまつる。今の世にも昔の世にも、この皮はたやすくなき物なりけり。昔、かしこき天竺の聖、この国に持て渡りてはべりける、西の山寺にありと聞き及びて、朝廷に申して、からうじて買ひ取りてたてまつる。

現代語訳手紙を見ると、こう書いてある。「火鼠の皮衣は、やっとのことで人をつかわして探し求め、お送りいたします。今の世にも昔の世にも、この皮はたやすくは見つからない物だったのです。昔、徳の高い天竺の聖人がこの国(唐)に持ってきておりましたものが、西の山寺にあると聞きつけて、朝廷に申し出て、やっとのことで買い取って、お送りいたします。

  • 「なりけり」の「けり」は詠嘆(〜だったのだなあ)。探してみて初めて分かった、という気持ち。→「けり」の過去と詠嘆
  • 「はべり」は丁寧語(〜ております)で、手紙の書き手の王卿から読み手の右大臣への敬意。→「侍り・候ふ」の丁寧語と謙譲語
  • 「からうじて(やっとのことで)」が2回。苦労して手に入れたことを強く伝える書き方です。

5

価の金少しと、国司、使ひに申ししかば、王卿が物加へて買ひたり。今、金五十両賜はるべし。船の帰らむにつけてたび送れ。もし金賜はぬ物ならば、皮衣の質返したべ。」と言へることを見て、

現代語訳代金の金が足りないと、(その土地の)役人が使いの者に申しましたので、わたし王卿のお金を足して買いました。あと金五十両をいただくのが当然です。船が帰るときに託して送ってください。もし代金をくださらないのなら、皮衣を(代金のかたとして)お返しください」と書いてあるのを見て、

6

「何おぼす。今金少しのことにこそあなれ。必ず送るべき物にこそあなれ。うれしくしておこせたるかな。」とて、唐土の方に向かひて伏し拝みたまふ。

現代語訳「何を気にしているのか。あとは少しの金のことであるようだ。必ず送らなければならない物であるようだ。よくぞ送ってくれたものだ」と言って、唐の方角に向かってひれ伏して拝みなさる。

  • 「あなれ」は「あるなれ」→「あんなれ」→「あ(ん)なれ」。ラ変「あり」の連体形「ある」が撥音便になり、「ん」を書かない形に、推定「なり」の已然形「なれ」が付いたもの。第1章の「なめり」と同じしくみ。→伝聞・推定の「なり」と撥音便の無表記
  • 「こそ…あなれ」:「こそ」の結びなので已然形「なれ」。
  • 代金を足せと言われても、少しも疑わずに喜んで拝んでいます。お金持ちの右大臣らしい反応で、あとの結末への前ふりになっています。
うかるくん
うかるくん
「あなれ」って何ですか? 辞書を引いても出てこないんですけど…。
ミスターT先生
ミスターT先生
第1章の「なめり」を思い出してみ。「ある」が「あん」になって、「ん」が書かれへん。「あ(ん)なれ」=ラ変「あり」+推定「なり」。ここ、テストに出るで!

7

この皮衣入れたる箱を見れば、くさぐさのうるはしき瑠璃を色へて作れり。皮衣を見れば、紺青の色なり。毛の末には金の光輝きたり。げに宝と見え、うるはしきこと比ぶべき物なし。火に焼けぬことよりも、けうらなることならびなし。

現代語訳この皮衣を入れてある箱を見ると、いろいろな美しい瑠璃(宝石)で色どりをつけて作ってある。皮衣を見ると、深い青色である。毛の先には金色の光が輝いている。なるほど宝物だと見えて、その立派さは比べられる物がない。火に焼けないということよりも、その美しさが何よりもすばらしい。

  • 「作れり」の「り」は存続(〜てある)。→完了・存続の助動詞「たり・り」
  • 「火に焼けぬこと」の「ぬ」は、下に名詞「こと」があるので打消(焼けない)。あとの「めらめらと焼けぬ」と比べよう。
  • 「げに」=なるほど・本当に。「けうらなり」=この上なく美しい(第1章にも出た言葉)。

8

「むべ、かぐや姫の好もしがりたまふにこそありけれ。」とのたまひて、「あなかしこ。」とて、箱に入れたまひて、物の枝につけて、御身の化粧いといたくして、やがて泊まりなむものぞとおぼして、歌詠み加へて持ちていましたり。その歌は、

現代語訳「なるほど、かぐや姫がほしがりなさるだけのことはあるのだなあ」とおっしゃって、「ああ、もったいない」と言って箱にお入れになって、(贈り物の習わしどおり)木の枝に結びつけて、ご自分の身なりをたいそう念入りに整えて、そのまま(かぐや姫の家に)泊まることになるだろうとお思いになって、歌を詠みそえて持っていらっしゃった。その歌は、

9

限りなき思ひに焼けぬ皮衣袂かわきて今日こそは着め

現代語訳(右大臣の歌)かぎりなく燃えるあなたへの恋の思いの「火」にも焼けない、この皮衣。(恋の涙でぬれていた)袂もかわいて、今日こそはこれを着て(あなたと会おう)。

  • 掛詞:「思ひ」の「ひ」に「火」が掛かっている。恋の「思ひ(火)」にも焼けない皮衣、という意味。→掛詞の見つけ方(思ひ=火など)
  • 縁語:「火(思ひ)」と「焼け」は、どちらも火に関係する言葉。→縁語とは(和歌の修辞)
  • 「こそ…め」:「こそ」の結びで「む」の已然形「め」(意志:〜しよう)。
サクラちゃん
サクラちゃん
「思ひ」に「火」が入ってるって、どういうことですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
「おもひ」の最後の「ひ」に「火」を重ねるんや。恋の思いの火にも焼けない皮衣、という意味になる。和歌でとてもよく使う掛詞やから、「思ひ」を見たら「火」を疑おう。

10

家の門に持て至りて立てり。竹取出で来て、取り入れて、かぐや姫に見す。かぐや姫の、皮衣を見て言はく、「うるはしき皮なめり。わきてまことの皮ならむとも知らず。」

現代語訳(右大臣は皮衣を)家の門まで持ってきて立っている。竹取の翁が出てきて、(皮衣を)受け取って家に入れ、かぐや姫に見せる。かぐや姫が皮衣を見て言うには、「立派な皮のようです。でも、とりわけ本物の皮かどうかはわかりません」。

  • 「なめり」(断定「なり」+推定「めり」)がまた出てきました。「〜であるようだ」。→推定の助動詞「めり」となめり
  • 「わきて」=とりわけ・特に。かぐや姫は見た目の美しさにだまされず、本物かどうかを疑っています。
右大臣阿倍御主人が皮衣を持って竹取の家へ来る(門の外に牛車)(竹取物語の古い絵)
右大臣阿倍御主人が皮衣を持って竹取の家へ来る(門の外に牛車)
出典:『竹取物語』絵巻 中巻(江戸時代前期の写本、国立国会図書館デジタルコレクション)

11

竹取答へて言はく、「とまれかくまれ、まづ請じ入れたてまつらむ。世の中に見えぬ皮衣のさまなれば、これをまことと思ひたまひね。人ないたくわびさせたまひそ。」と言ひて、呼びすゑたてまつれり。

現代語訳竹取の翁が答えて言うには、「ともかくも、まずはお招き入れ申し上げよう。世の中で見たことのない皮衣のようすだから、これを本物だとお思いなさい。あの方をひどく困らせなさいますな」と言って、(右大臣を)呼び入れてお座らせ申し上げた。

合格先生
合格先生
「な〜そ」の禁止は、T先生に「なんでもそれはあかん」と覚えさせられました。「なわびさせたまひそ」=困らせなさるな、です。

12

かく呼びすゑて、「この度は必ずあはむ。」と、嫗の心にも思ひをり。この翁は、かぐや姫のやもめなるを嘆かしければ、「よき人にあはせむ。」と思ひはかれど、せちに「否。」と言ふことなれば、え強ひぬは、ことわりなり。

現代語訳こうして呼び入れて座らせ、「今度はきっと結婚するだろう」と、嫗も心の中で思っている。この翁は、かぐや姫が独り身でいることを嘆かわしく思っていたので、「立派な人と結婚させよう」とあれこれ考えるけれども、(かぐや姫が)ひたすら「いやです」と言うので、無理じいできないのは、もっともなことである。

  • 「え強ひぬ」の「ぬ」は、上に「え」があるので打消。「え〜ず」で〜できない(不可能)。
  • 「ことわりなり」は形容動詞で「もっともだ・当然だ」。この「なり」は断定の助動詞ではありません。
  • 「やもめ」=独り身。「せちに」=ひたすら。

13

かぐや姫、翁に言はく、「この皮衣は、火に焼かむに、焼けずはこそ、まことならめと思ひて、人の言ふことにも負けめ。『世になき物なれば、それをまことと疑ひなく思はむ。』とのたまふ。なほこれを焼きて見む。」と言ふ。

現代語訳かぐや姫が翁に言うには、「この皮衣は、火で焼いてみて、焼けなかったら、そのときこそ本物だろうと思って、あの方の言うことにも従いましょう。(お父さまは)『世にない物だから、それを本物だと疑わずに思おう』とおっしゃいます。(でも)やはりこれを焼いて試してみましょう」と言う。

  • 「焼けずは」は「〜ないならば」(打消の仮定)。→打消の助動詞「ず」と「ずは」
  • 「火で焼いて確かめる」というかぐや姫の提案が、この章の山場です。
  • 「のたまふ」の主語は翁。かぐや姫から翁(親)への敬意です。

14

翁、「それ、さも言はれたり。」と言ひて、大臣に、「かくなむ申す。」と言ふ。大臣答へて言はく、「この皮は、唐土にもなかりけるを、からうじて求め尋ね得たるなり。何の疑ひかあらむ。さは申すとも、はや焼きて見たまへ。」と言へば、

現代語訳翁は「それは、もっともな言い分だ」と言って、右大臣に「このように申しております」と言う。右大臣が答えて言うには、「この皮は、唐にもなかったのを、やっとのことで探し求めて手に入れたのです。何の疑いがありましょうか(いや、ありません)。そうは申しても(ご心配なら)、早く焼いてごらんなさい」と言うので、

  • 「何の疑ひかあらむ」は反語(何の疑いがあろうか、いや、ない)。「か」の結びで「む」は連体形。→係り結びと反語の訳し方
  • 「かくなむ申す」:「なむ」の結び「申す」は四段動詞なので、連体形も終止形と同じ形。
  • 右大臣は自信満々で「焼いてみなさい」と言います。この自信が、次の段で一気にくずれます。

15

火の中にうちくべて焼かせたまふに、めらめらと焼けぬ。「さればこそ、異物の皮なりけり。」と言ふ。大臣これを見たまひて、御顔は草の葉の色してゐたまへり。かぐや姫は「あなうれし。」と喜びてゐたり。かの詠みたまへる歌の返し、箱に入れて返す。

現代語訳(皮衣を)火の中に投げ入れて焼かせなさると、めらめらと焼けてしまった。「やっぱり、(火鼠ではない)別の物の皮だったのだ」と言う。右大臣はこれをご覧になって、お顔は草の葉の色(真っ青)になって座っていらっしゃる。かぐや姫は「ああ、うれしい」と喜んでいる。あの(右大臣が)お詠みになった歌への返歌を、箱に入れて返す。

  • 「めらめらと焼けぬ」の「ぬ」は、文の終わり(終止形)なので完了(焼けてしまった)。さっきの「焼けぬ皮衣」(打消)と形は同じでも意味は反対。→「ぬ」の識別(完了と打消)
  • 「さればこそ」=思ったとおりだ・やっぱり。「異物」=(火鼠とは)別の物。
  • 「草の葉の色」=青ざめた顔色。右大臣の顔色と、かぐや姫の「あなうれし」が並んでいるのが読みどころです。
うかるくん
うかるくん
めらめらと燃えた! でも「焼けぬ」って、「焼けない」じゃないんですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
ええとこに気づいた! 同じ「焼けぬ」でも、下に名詞なら打消(焼けない)、文の終わりなら完了(焼けてしまった)。この章は、その両方が出てくる最高の教材や。図2で確かめよう。

16

名残なく燃ゆと知りせば皮衣思ひのほかにおきて見ましを
 とぞありける。されば帰りいましにけり。

現代語訳(かぐや姫の歌)「あとかたもなく燃えてしまうと知っていたなら、(心配などせずに)皮衣を火の外に置いて、ただながめていたでしょうに」と書いてあった。そういうわけで、(右大臣は)帰っていっておしまいになった。

  • 「せば〜まし」は反実仮想(もし〜だったら、〜だったろうに)。「せ」は過去「き」の未然形。→反実仮想「せば〜まし・ましかば〜まし」
  • 掛詞:「思ひのほか」の「ひ」に「火」が掛かり、「思いのほか(意外にも)」と「火の外」の2つの意味。右大臣の歌の「思ひ(火)」をそのまま使って返しています。→掛詞の見つけ方
  • 「ぞ…ける」:「ぞ」の結びで連体形「ける」。

17

世の人々、「阿倍の大臣、火鼠の皮衣持ていまして、かぐや姫にすみたまふとな。ここにやいます。」など問ふ。ある人の言はく、「皮は火にくべて焼きたりしかば、めらめらと焼けにしかば、かぐや姫あひたまはず。」と言ひければ、これを聞きてぞ、とげなき物をば、あへなしとは言ひける。

現代語訳世間の人々は、「阿倍の大臣は火鼠の皮衣を持っていらっしゃって、かぐや姫と結婚なさるそうだね。(今は)ここにいらっしゃるのか」などとたずねる。ある人が言うには、「皮衣は火にくべて焼いたところ、めらめらと焼けてしまったので、かぐや姫はお会いにならない」と言ったので、これを聞いて、やりとげられずに終わることを「あへなし」と言うようになったのである。

  • 「すむ」=(男が女の家に)通って結婚する。「〜とな」=〜だそうだね。
  • 「焼けにしかば」:「に」は完了「ぬ」の連用形、「しか」は過去「き」の已然形。
  • 語源ばなし「あへなし」:「あへなし」はあっけない・張り合いがないという意味の言葉。これを「阿倍(あべ)+なし」=阿倍の大臣の望みはなくなった、に聞こえるように掛けたしゃれです。
サクラちゃん
サクラちゃん
最後の「あへなし」も、前の章の「たまさかる」みたいなダジャレですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
その通り!「あへなし」はあっけないという意味の言葉。それを「阿倍(あべ)+なし」、つまり阿倍の大臣の望みはなし、と聞こえるように掛けたんや。燃えてしもた皮衣と、あっけない結末がぴったり重なるやろ。

「焼けぬ」の「ぬ」を見分ける(打消と完了)

「焼けぬ」の「ぬ」は2種類:下を見て見分ける 火に焼けぬ皮衣 打消「ず」の連体形 下に名詞(皮衣)→ 焼けない めらめらと焼けぬ。 完了「ぬ」の終止形 文の終わり(。)→ 焼けてしまった 「焼け」は下二段動詞。未然形も連用形も「焼け」で同じ形なので、 「ぬ」の下(名詞が来るか、文が終わるか)で見分けます。
図2 第5章の「焼けぬ」:打消の「ぬ」と完了の「ぬ」
ミスターT先生
ミスターT先生
「ぬ」の下に名詞が来るか、文が終わるか。それだけ見れば迷わへん。「え強ひぬは」の「ぬ」も、上の「え」で打消と分かるで。

重要な古語(単語帳)

古語読み意味
唐土もろこし中国(唐)
おこすおこすこちらへよこす・送ってくる
たまさかにたまさかにたまたま・偶然に
からうじてかろうじてやっとのことで
疾しとし速い
むべむべなるほど
けうらなりきょうらなりこの上なく美しい
やがてやがてそのまま・すぐに
わきてわきてとりわけ・特に
とまれかくまれとまれかくまれともかくも
やもめやもめ独り身
せちにせちにひたすら・しきりに
ことわりことわり道理・もっともなこと
さればこそさればこそ思ったとおりだ・やっぱり
あへなしあえなしあっけない・張り合いがない

テストに出る問題(答えは押すと開く)

問1 「火鼠の皮衣といふなる物」の「なる」の文法的説明として正しいものは?

伝聞の助動詞「なり」の連体形。終止形「いふ」に付いているので断定ではない。「〜とかいう物」と訳す。

問2 「今金少しのことにこそあなれ」の「あなれ」を文法的に説明しなさい。

ラ変「あり」の連体形「ある」が撥音便「あん」になり「ん」が書かれない形「あ」+推定の助動詞「なり」の已然形「なれ」(「こそ」の結び)。

問3 「火に焼けぬこと」と「めらめらと焼けぬ」の「ぬ」は、それぞれ何か。

前者は下に名詞「こと」があるので打消「ず」の連体形、後者は文の終わりなので完了「ぬ」の終止形。

問4 右大臣の歌「限りなき思ひに焼けぬ皮衣…」の掛詞は?

「思ひ」の「ひ」に「火」が掛かっている。

問5 「名残なく燃ゆと知りせば皮衣思ひのほかにおきて見ましを」を現代語訳しなさい。

「あとかたもなく燃えると知っていたなら、皮衣を火の外に置いてながめていたでしょうに。」「せば〜まし」は反実仮想。

問6 「人ないたくわびさせたまひそ」を現代語訳しなさい。

「あの方をひどく困らせなさいますな。」「な〜そ」は禁止。

問7 かぐや姫は、皮衣が本物かどうかをどうやって確かめたか。

火の中に入れて焼いてみた。本物の火鼠の皮衣なら焼けないはずだが、めらめらと焼けてしまった。

問8 章の最後の「あへなし」は、どんなしゃれになっているか。

あっけない・張り合いがないという意味の「あへなし」に、「阿倍(あべ)+なし」(阿倍の大臣の望みがなくなった)を掛けている。

サクラちゃん
サクラちゃん
「焼けぬ」の2つの意味、もうまちがえません! 掛詞の「思ひ=火」もおもしろかったです。

竹取物語「火鼠の皮衣」原文(全文・通し)

1文ずつ区切らずに、原文を通して読みたい人・音読したい人のための全文です。

右大臣阿倍御主人は、財豊かに家広き人にぞおはしける。その年わたりける唐土船の王卿といふ者のもとに、文を書きて、「火鼠の皮衣といふなる物、買ひておこせよ。」とて、仕うまつる人の中に心確かなるを選びて、小野房守といふ人をつけて遣はす。

持て到りて、かの浦にをる王卿に金を取らす。王卿、文を広げて見て、返り事書く。「火鼠の皮衣、我が国になき物なり。音には聞けども、いまだ見ぬ物なり。世にある物ならば、この国にも持てまうで来なまし。いと難きあきなひなり。しかれども、もし天竺にたまさかに持て渡りなば、もし長者のあたりにとぶらひ求めむに、なき物ならば、使ひに添へて金返したてまつらむ。」と言へり。

かの唐土船来けり。小野房守まうで来てまうのぼるといふことを聞きて、歩み疾うする馬をもちて走らせ迎へさせたまふ時に、馬に乗りて、筑紫よりただ七日に上りまうで来たり。

文を見るに言はく、「火鼠の皮衣、からうじて人を出だして求めてたてまつる。今の世にも昔の世にも、この皮はたやすくなき物なりけり。昔、かしこき天竺の聖、この国に持て渡りてはべりける、西の山寺にありと聞き及びて、朝廷に申して、からうじて買ひ取りてたてまつる。

価の金少しと、国司、使ひに申ししかば、王卿が物加へて買ひたり。今、金五十両賜はるべし。船の帰らむにつけてたび送れ。もし金賜はぬ物ならば、皮衣の質返したべ。」と言へることを見て、

「何おぼす。今金少しのことにこそあなれ。必ず送るべき物にこそあなれ。うれしくしておこせたるかな。」とて、唐土の方に向かひて伏し拝みたまふ。

この皮衣入れたる箱を見れば、くさぐさのうるはしき瑠璃を色へて作れり。皮衣を見れば、紺青の色なり。毛の末には金の光輝きたり。げに宝と見え、うるはしきこと比ぶべき物なし。火に焼けぬことよりも、けうらなることならびなし。

「むべ、かぐや姫の好もしがりたまふにこそありけれ。」とのたまひて、「あなかしこ。」とて、箱に入れたまひて、物の枝につけて、御身の化粧いといたくして、やがて泊まりなむものぞとおぼして、歌詠み加へて持ちていましたり。その歌は、

限りなき思ひに焼けぬ皮衣袂かわきて今日こそは着め

家の門に持て至りて立てり。竹取出で来て、取り入れて、かぐや姫に見す。かぐや姫の、皮衣を見て言はく、「うるはしき皮なめり。わきてまことの皮ならむとも知らず。」

竹取答へて言はく、「とまれかくまれ、まづ請じ入れたてまつらむ。世の中に見えぬ皮衣のさまなれば、これをまことと思ひたまひね。人ないたくわびさせたまひそ。」と言ひて、呼びすゑたてまつれり。

かく呼びすゑて、「この度は必ずあはむ。」と、嫗の心にも思ひをり。この翁は、かぐや姫のやもめなるを嘆かしければ、「よき人にあはせむ。」と思ひはかれど、せちに「否。」と言ふことなれば、え強ひぬは、ことわりなり。

かぐや姫、翁に言はく、「この皮衣は、火に焼かむに、焼けずはこそ、まことならめと思ひて、人の言ふことにも負けめ。『世になき物なれば、それをまことと疑ひなく思はむ。』とのたまふ。なほこれを焼きて見む。」と言ふ。

翁、「それ、さも言はれたり。」と言ひて、大臣に、「かくなむ申す。」と言ふ。大臣答へて言はく、「この皮は、唐土にもなかりけるを、からうじて求め尋ね得たるなり。何の疑ひかあらむ。さは申すとも、はや焼きて見たまへ。」と言へば、

火の中にうちくべて焼かせたまふに、めらめらと焼けぬ。「さればこそ、異物の皮なりけり。」と言ふ。大臣これを見たまひて、御顔は草の葉の色してゐたまへり。かぐや姫は「あなうれし。」と喜びてゐたり。かの詠みたまへる歌の返し、箱に入れて返す。

名残なく燃ゆと知りせば皮衣思ひのほかにおきて見ましを
 とぞありける。されば帰りいましにけり。

世の人々、「阿倍の大臣、火鼠の皮衣持ていまして、かぐや姫にすみたまふとな。ここにやいます。」など問ふ。ある人の言はく、「皮は火にくべて焼きたりしかば、めらめらと焼けにしかば、かぐや姫あひたまはず。」と言ひければ、これを聞きてぞ、とげなき物をば、あへなしとは言ひける。

竹取物語「火鼠の皮衣」現代語訳(全文・通し)

右大臣の阿倍御主人は、財産が豊かで、一族も栄えている人でいらっしゃった。その年(日本に)渡ってきた唐の貿易船の王卿という者のところに手紙を書いて、「火鼠の皮衣とかいう物を買って送ってくれ」と言って、お仕えする人の中から、しっかりした者を選んで、小野房守という人をつけて送り出す。

(房守は手紙を)持って(九州の港に)着いて、そこにいる王卿に代金の金を渡す。王卿は手紙を広げて読んで、返事を書く。「火鼠の皮衣は、わたしの国にはない物です。うわさには聞いていますが、まだ見たことのない物です。この世にある物なら、この国(日本)にもだれかが持ってきていたでしょう。たいへんむずかしい取り引きです。しかし、もし天竺(インド)にたまたま持ちこまれていたら、金持ちの家のあたりをたずねて探してみますが、それでもない物なら、使いの者に(持たせて)代金をお返し申し上げましょう」と書いてある。

あの唐の船がやって来た。小野房守が(筑紫に)着いて、都へ上ってくるということを(右大臣が)聞いて、足の速い馬を走らせて迎えにいかせなさったので、(房守はその)馬に乗って、筑紫からたった七日で都に上ってきた。

手紙を見ると、こう書いてある。「火鼠の皮衣は、やっとのことで人をつかわして探し求め、お送りいたします。今の世にも昔の世にも、この皮はたやすくは見つからない物だったのです。昔、徳の高い天竺の聖人がこの国(唐)に持ってきておりましたものが、西の山寺にあると聞きつけて、朝廷に申し出て、やっとのことで買い取って、お送りいたします。

代金の金が足りないと、(その土地の)役人が使いの者に申しましたので、わたし王卿のお金を足して買いました。あと金五十両をいただくのが当然です。船が帰るときに託して送ってください。もし代金をくださらないのなら、皮衣を(代金のかたとして)お返しください」と書いてあるのを見て、

「何を気にしているのか。あとは少しの金のことであるようだ。必ず送らなければならない物であるようだ。よくぞ送ってくれたものだ」と言って、唐の方角に向かってひれ伏して拝みなさる。

この皮衣を入れてある箱を見ると、いろいろな美しい瑠璃(宝石)で色どりをつけて作ってある。皮衣を見ると、深い青色である。毛の先には金色の光が輝いている。なるほど宝物だと見えて、その立派さは比べられる物がない。火に焼けないということよりも、その美しさが何よりもすばらしい。

「なるほど、かぐや姫がほしがりなさるだけのことはあるのだなあ」とおっしゃって、「ああ、もったいない」と言って箱にお入れになって、(贈り物の習わしどおり)木の枝に結びつけて、ご自分の身なりをたいそう念入りに整えて、そのまま(かぐや姫の家に)泊まることになるだろうとお思いになって、歌を詠みそえて持っていらっしゃった。その歌は、

(右大臣の歌)かぎりなく燃えるあなたへの恋の思いの「火」にも焼けない、この皮衣。(恋の涙でぬれていた)袂もかわいて、今日こそはこれを着て(あなたと会おう)。

(右大臣は皮衣を)家の門まで持ってきて立っている。竹取の翁が出てきて、(皮衣を)受け取って家に入れ、かぐや姫に見せる。かぐや姫が皮衣を見て言うには、「立派な皮のようです。でも、とりわけ本物の皮かどうかはわかりません」。

竹取の翁が答えて言うには、「ともかくも、まずはお招き入れ申し上げよう。世の中で見たことのない皮衣のようすだから、これを本物だとお思いなさい。あの方をひどく困らせなさいますな」と言って、(右大臣を)呼び入れてお座らせ申し上げた。

こうして呼び入れて座らせ、「今度はきっと結婚するだろう」と、嫗も心の中で思っている。この翁は、かぐや姫が独り身でいることを嘆かわしく思っていたので、「立派な人と結婚させよう」とあれこれ考えるけれども、(かぐや姫が)ひたすら「いやです」と言うので、無理じいできないのは、もっともなことである。

かぐや姫が翁に言うには、「この皮衣は、火で焼いてみて、焼けなかったら、そのときこそ本物だろうと思って、あの方の言うことにも従いましょう。(お父さまは)『世にない物だから、それを本物だと疑わずに思おう』とおっしゃいます。(でも)やはりこれを焼いて試してみましょう」と言う。

翁は「それは、もっともな言い分だ」と言って、右大臣に「このように申しております」と言う。右大臣が答えて言うには、「この皮は、唐にもなかったのを、やっとのことで探し求めて手に入れたのです。何の疑いがありましょうか(いや、ありません)。そうは申しても(ご心配なら)、早く焼いてごらんなさい」と言うので、

(皮衣を)火の中に投げ入れて焼かせなさると、めらめらと焼けてしまった。「やっぱり、(火鼠ではない)別の物の皮だったのだ」と言う。右大臣はこれをご覧になって、お顔は草の葉の色(真っ青)になって座っていらっしゃる。かぐや姫は「ああ、うれしい」と喜んでいる。あの(右大臣が)お詠みになった歌への返歌を、箱に入れて返す。

(かぐや姫の歌)「あとかたもなく燃えてしまうと知っていたなら、(心配などせずに)皮衣を火の外に置いて、ただながめていたでしょうに」と書いてあった。そういうわけで、(右大臣は)帰っていっておしまいになった。

世間の人々は、「阿倍の大臣は火鼠の皮衣を持っていらっしゃって、かぐや姫と結婚なさるそうだね。(今は)ここにいらっしゃるのか」などとたずねる。ある人が言うには、「皮衣は火にくべて焼いたところ、めらめらと焼けてしまったので、かぐや姫はお会いにならない」と言ったので、これを聞いて、やりとげられずに終わることを「あへなし」と言うようになったのである。

竹取物語「火鼠の皮衣」原文と現代語訳の印刷用ページ(A4・左右に並べて)

よくある質問(竹取物語の基本)

竹取物語の作者は誰?

作者はわかっていません(未詳)。漢文や仏教の知識がある男性の知識人と考えられています。

竹取物語はいつの作品?

平安時代のはじめ、9世紀後半〜10世紀前半ごろに成立したとされます。

竹取物語の冒頭(書き出し)は?

「今は昔、竹取の翁といふものありけり。」です。現代語訳は「今ではもう昔のことだが、竹取の翁という者がいたそうだ。」です。

なぜ日本最古の物語と言われるの?

『源氏物語』の絵合の巻で「物語の出で来はじめの祖」(物語が生まれた最初の祖先)と呼ばれているからです。

竹取物語 全文の目次

竹取物語の入口(全10章のあらすじと目次・登場人物)

  1. 竹取物語「なよ竹のかぐや姫」の原文・現代語訳
  2. 竹取物語「貴公子たちの求婚」の原文・現代語訳
  3. 竹取物語「仏の御石の鉢」の原文・現代語訳
  4. 竹取物語「蓬莱の玉の枝」の原文・現代語訳
  5. 火鼠の皮衣(このページ)
  6. 竹取物語「竜の首の玉」の原文・現代語訳
  7. 竹取物語「燕の子安貝」の原文・現代語訳
  8. 竹取物語「帝の求婚」の原文・現代語訳
  9. 竹取物語「かぐや姫の昇天」の原文・現代語訳
  10. 竹取物語「ふじの山」の原文・現代語訳
ミスターT先生
ミスターT先生
次は「竜の首の玉」。大伴の大納言は、なんと自分で海に出る。ところが大嵐にあって…。お楽しみに!

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本文は『竹取物語』(國民文庫本、明治末刊)をもとに、教科書で広く読まれる形に合わせ、新字体・現代の送り仮名に直しました。現代語訳・解説・問題・図は合格大作戦のオリジナルです。挿絵は、国立国会図書館デジタルコレクションの『竹取物語』絵巻(江戸時代前期)など、著作権の切れた古い絵です(それぞれの絵の下に出典)。文法の用語は合格大作戦の古文文法辞典に合わせています。