
定番 教科書によく出る定番の段 回想章段
枕草子の回想章段「上にさぶらふ御猫は」(翁丸)を、全文・現代語訳・文法でいっしょに読みます。帝の猫をおどして追放された犬の翁丸が、ぼろぼろになって宮中に戻ってくる、笑いと涙の段です。
解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格大作戦のキャラクターの合格先生に古典を叩き込んだ師匠)
この段を30秒で(あらすじと要点)
- あらすじ:一条天皇がかわいがる猫「命婦のおとど」を、犬の翁丸がおどしたため、翁丸は打たれて犬島へ追放される。数日後、ひどく打たれた犬が現れるが、翁丸かどうか分からない。翌朝、作者が翁丸をあわれむ言葉を言うと、犬はふるえて涙を流し、翁丸だと分かる。翁丸は許され、もとの暮らしに戻った。
- 文法の要点:最高敬語「せたまふ・させたまふ」(一条天皇・中宮定子)、使役と尊敬の「す・さす」の見分け(持たせさせたまふ)、仰せらる、会話の丁寧語「はべり」、らむ・けむ、詠嘆の「けり」、係り結び。
- テストの定番:教科書によく出る段。敬語の主語(帝か中宮か)、「持たせさせたまふ」の使役と尊敬、「さうざうし」「あさまし」の意味、翁丸が正体を明かした理由がよく問われる。



この段で覚える文法(テストに出る順)
- 最高敬語「せたまふ・させたまふ」=一条天皇・中宮定子の動作
- 持たせさせたまふ:使役「せ」+尊敬「させ」
- 会話の丁寧語「はべり」(右近→中宮定子)
- らむ(現在推量)・けむ(過去推量)・詠嘆のけり
- 古今異義語さうざうし・あさまし・をかし
「上にさぶらふ御猫は」はどんな段?(回想章段・一条天皇と中宮定子)
枕草子の回想章段(日記的章段)の一つで、清少納言が中宮定子に仕えていたころの宮中のできごとです。「上」は一条天皇、「御前」「宮」は中宮定子です。帝は猫が大好きで、猫に五位の位をあたえて「命婦のおとど」とよんでいました。
前半は帝のいる場所、後半は中宮定子の御前が舞台です。地の文では、帝と中宮の動作に最高敬語「せたまふ・させたまふ」が使われるので、敬語を手がかりに主語を見分けられます。蔵人(忠隆・なりなか・実房)、右近の内侍、馬の命婦など、宮中のいろいろな人も登場します。能因本系の本とは細かい言葉にちがいがあり、このページは教科書で多い三巻本系の形にそろえています。
本文と現代語訳・文法(1文ずつ)
色の見方:過去 完了・存続 推量・推定・意志 使役・受身・尊敬 断定 打消 敬語 係りの語 結びの語(色の語にふれると説明が出ます)
1
上にさぶらふ御猫は、かうぶりにて命婦のおとどとて、いみじうをかしければ、かしづかせたまふが、端に出でて臥したるに、
現代語訳帝(一条天皇)のおそばにお仕えしている猫は、五位の位をいただいていて、「命婦のおとど」と名づけられ、たいそうかわいらしいので、(帝が)大切にお育てになっているが、(その猫が)縁側に出て寝そべっていたので、
- 「上」は帝(一条天皇)。「かうぶり」は五位の位のこと。猫に人間の位をあたえて「命婦のおとど」とよぶほど、帝はこの猫をかわいがっていた。
- 最高敬語「せたまふ」:尊敬の「す」+尊敬の「たまふ」。地の文では帝や中宮の動作にだけ使う。ここは帝が猫を「かしづく(大切に育てる)」動作。→最高敬語(せたまふ・させたまふ)と二重敬語
- 「をかし」はかわいらしい・趣がある。今の「おかしい(変だ)」とはちがう。→古今異義語の一覧(をかし・あはれ・あさまし)


2
乳母の馬の命婦、「あな、まさなや。入りたまへ」と呼ぶに、日のさし入りたるに、ねぶりてゐたるを、おどすとて、「翁丸、いづら。命婦のおとど食へ」と言ふに、
現代語訳(猫の)世話係の馬の命婦が、「まあ、お行儀が悪い。お入りなさいませ」と呼ぶけれど、(猫が)日のさしこんでいる所で眠って座っているので、おどかそうとして、「翁丸、どこにいるの。命婦のおとどにかみつけ」と言うと、
- 「まさなし」は「よくない・みっともない」。猫に「入りたまへ」と尊敬語を使っているのは、位をもらった帝の猫だから。
- 「翁丸」はこの段の主人公の犬の名前。「いづら」は「どこにいるの」とよびかける言葉。
3
まことかとて、痴れ者は走りかかりたれば、おびえまどひて、御簾のうちに入りぬ。
現代語訳(翁丸は)本気かと思って、ばか者のことで(猫に)飛びかかったので、(猫は)おびえあわてて、御簾の中に入ってしまった。
- 「痴れ者」は「おろか者」。命婦の冗談を本気にして飛びかかった翁丸のこと。
- 「入りぬ」の「ぬ」は文の終わりにあるので完了「ぬ」の終止形。→「ぬ」の識別(完了と打消)
4
朝餉の御前に、上おはしますに、御覧じて、いみじう驚かせたまふ。猫を御懐に入れさせたまひて、男ども召せば、
現代語訳朝餉の間に帝がいらっしゃって、(このようすを)ご覧になって、たいそうお驚きになる。猫をふところにお入れになって、男たち(殿上の男性)をお呼びになると、
- 「朝餉の御前」は帝がふだんの食事をとる部屋。帝の動作には、おはします・御覧ず・せたまふ・召すと、重い敬語がたくさん付いている。
- 「召す」は「呼ぶ」の尊敬語(お呼びになる)。→敬語動詞の一覧(召す・御覧ず・仰す)


5
蔵人忠隆、なりなか参りたれば、「この翁丸打ち調じて、犬島へつかはせ。ただいま」と仰せらるれば、集まり狩り騒ぐ。
現代語訳蔵人の忠隆と、なりなかが参上したので、「この翁丸をこらしめて、犬島へ追いやれ。今すぐに」とおっしゃるので、(人々が)集まって大騒ぎで(翁丸を)追いかけ回す。
- 「調ず」は「こらしめる」。「犬島」は野良犬などを流した島とされる。
- 「仰せらる」=尊敬語「仰す」+尊敬の助動詞「らる」。帝の言葉に使う重い尊敬。→助動詞「る・らる」の尊敬の用法
6
馬の命婦をもさいなみて、「乳母かへてむ。いとうしろめたし」と仰せらるれば、御前にも出でず。犬は狩り出でて、滝口などして追ひつかはしつ。
現代語訳(帝は)馬の命婦のこともおしかりになって、「世話係をかえてしまおう。とても心配だ」とおっしゃるので、(馬の命婦は)帝の御前にも出ない。犬は追い出して、滝口の武士などに命じて追放してしまった。
- 「かへてむ」は強意「つ」+意志「む」で「きっとかえてしまおう」。→完了の助動詞「つ・ぬ」と強意の用法
- 「うしろめたし」は「気がかりだ・心配だ」。反対の意味の語は「うしろやすし(安心だ)」。
- 「滝口」は宮中を警備する武士。
7
「あはれ、いみじうゆるぎありきつるものを。三月三日、頭の弁の、柳かづらせさせ、桃の花をかざしにささせ、桜腰にさしなどして、ありかせたまひしをり、かかる目見むとは思はざりけむ」などあはれがる。
現代語訳(女房たちは)「ああ、(翁丸は)たいそうえらそうに歩きまわっていたのに。三月三日の節句に、頭の弁が(翁丸に)柳の髪飾りをつけさせ、桃の花をかざしにささせ、桜を腰にさしたりなどして、歩かせなさったとき、(翁丸は)こんな目にあうとは思わなかっただろう」などと、かわいそうがる。
- 「させ・せ」は下に「たまふ」がないので使役(頭の弁が翁丸に〜させる)。「ありかせたまひし」は、使役「せ」+尊敬「たまふ」で、頭の弁が翁丸を歩かせなさった。→使役・尊敬の助動詞「す・さす・しむ」の見分け方
- 「けむ」は過去推量(〜ただろう)。→過去推量の助動詞「けむ」
- 「ゆるぎありく」は「体をゆすって(いばって)歩きまわる」。三月三日は桃の節句で、翁丸も花でかざられていた。

8
「御膳のをりは、必ず向かひさぶらふに、さうざうしうこそあれ」など言ひて、三四日になりぬる昼つ方、犬いみじう鳴く声のすれば、なぞの犬の、かく久しう鳴くにかあらむと聞くに、よろづの犬、とぶらひ見に行く。
現代語訳「(帝の)お食事のときは、(翁丸は)必ずお向かいにお控えしていたのに、物足りなくさびしい」などと言って、三、四日たった昼ごろ、犬がひどく鳴く声がするので、どんな犬が、こんなに長く鳴くのだろうかと聞いていると、たくさんの犬が、(ようすを)見に行く。
- 「さうざうし」は物足りない・さびしい。今の「騒々しい」ではない。古今異義語の定番。→古今異義語の一覧(さうざうし・あさまし)
- 「こそ」→結びは已然形「あれ」。「か」→結びは連体形「む」。この段は係り結びが多い。
- 「鳴くにかあらむ」の「に」は断定「なり」の連用形(「にあり」の形)。→「に」の識別7種類
9
御厠人なる者走り来て、「あな、いみじ。犬を蔵人二人して打ちたまふ。死ぬべし。犬を流させたまひけるが、帰り参りたるとて、調じたまふ」と言ふ。
現代語訳お手洗いの掃除係である者が走って来て、「まあ、たいへん。犬を蔵人が二人でお打ちになっています。死んでしまうでしょう。(帝が)犬を島流しになさったのに、帰って参上したといって、こらしめていらっしゃいます」と言う。
- 「御厠人」は宮中のお手洗いの掃除などをする下級の女官。身分が低いので、蔵人の動作にも「たまふ」を使っている。
- 「いみじ」は程度がはなはだしい。よい意味(すばらしい)にも悪い意味(ひどい)にも使う。ここは「たいへんだ」。
10
心憂のことや。翁丸なり。「忠隆、実房なんど打つ」と言へば、制しにやるほどに、からうじて鳴きやみ、「死にければ、陣の外に引き捨てつ」と言へば、あはれがりなどする夕つ方、
現代語訳なんといやなことだろう。(打たれているのは)翁丸だ。「忠隆や実房などが打っている」と言うので、止めに(人を)やるうちに、やっと鳴きやんで、「死んだので、陣の外に捨てた」と言うので、(みんなで)かわいそうがっていた夕方、
- 「心憂し」は「つらい・いやだ」。作者の気持ちが地の文に出ている。
- 「死にければ」の「死に」はナ行変格活用の動詞「死ぬ」の連用形。助動詞ではない。
11
いみじげに腫れ、あさましげなる犬の、わびしげなるが、わななきありけば、「翁丸か。このごろかかる犬やはありく」と言ふに、「翁丸」と言へど、聞きも入れず。
現代語訳ひどく腫れあがって、見るもあわれなようすの犬で、みすぼらしいのが、ふるえながら歩きまわっているので、「翁丸か。このごろこんな犬が歩きまわっているだろうか(いや、いない)」と言って、「翁丸」とよぶけれど、聞き入れもしない。
- 「やは」は反語になりやすい係助詞。「こんな犬がいるか、いや、いない(だから翁丸だろう)」。→係り結びの「や・か」の疑問と反語
- 「あさまし」は驚きあきれる・ひどい。今の「浅ましい(いやしい)」とはちがう。
12
「それ」とも言ひ、「あらず」とも口々申せば、「右近ぞ見知りたる。呼べ」とて召せば、参りたり。
現代語訳「翁丸だ」とも言い、「ちがう」とも、(人々が)口々に申し上げるので、(中宮さまが)「右近が見知っている。呼びなさい」と言ってお呼びになると、(右近が)参上した。
- ここから話は中宮定子の御前にうつる。「申す」「参る」は中宮を高める謙譲語、「召す」は中宮の動作を高める尊敬語。
- 「ぞ」→結びは連体形「たる」。右近は帝づきの女房(右近の内侍)で、翁丸をよく知っていた。


13
「これは翁丸か」と見せさせたまふ。
現代語訳(中宮さまは)「これは翁丸か」と(右近に犬を)お見せになる。
- 「見せさせたまふ」は、下二段動詞「見す(見せる)」+最高敬語「させたまふ」。中宮定子の動作。「させ」は使役ではなく尊敬。→最高敬語(せたまふ・させたまふ)
14
「似てははべれど、これはゆゆしげにこそはべるめれ。また、『翁丸か』とだに言へば、喜びてまうで来るものを、呼べど寄り来ず。あらぬなめり。
現代語訳(右近は)「似てはおりますが、これは気味が悪いようすでございますようです。それに、『翁丸か』とさえ言えば、喜んでやって参りますのに、呼んでも寄って来ません。(翁丸では)ないようです。
- 「はべり」は会話の丁寧語で、話し手の右近から聞き手の中宮定子への敬意。→「はべり」の丁寧語と謙譲語の見分け方
- 「こそ」→結びは已然形「めれ」。「だに」は「〜さえ」(軽いものをあげて重いものを類推させる副助詞)。
- 「あらぬなめり」は「ちがう犬であるようだ」。「あらぬ」の「ぬ」は打消「ず」の連体形。「ゆゆし」は「不吉だ・気味が悪い」。


15
それは、打ち殺して捨てはべりぬとこそ申しつれ。二人して打たむには、はべりなむや」など申せば、心憂がらせたまふ。
現代語訳あれ(翁丸)は、打ち殺して捨てましたと(蔵人たちが)申しておりました。二人がかりで打ったとしたら、生きておりましょうか(いや、生きてはいないでしょう)」などと申し上げるので、(中宮さまは)つらくお思いになる。
- 「はべりなむや」の「はべり」は本動詞で「あり(いる)」の丁寧語。「なむ」は強意「ぬ」+推量「む」、「や」は反語。
- 「こそ」→結びは已然形「つれ」。「打たむには」の「む」は、下に体言(こと)がかくれていて「もし打ったとしたら」という仮定。
- 「心憂がらせたまふ」は中宮定子の動作なので、最高敬語。
16
暗うなりて、物食はせたれど食はねば、あらぬものに言ひなしてやみぬる。
現代語訳暗くなって、食べ物を食べさせたけれど食べないので、(翁丸とは)ちがう犬だと決めてしまって、それきりになった(その翌朝)。
- 「ぬ」と「ね」の見分け:「食はねば」の「ね」は未然形「食は」の下なので打消「ず」の已然形。「やみぬる」の「ぬる」は連用形「やみ」の下なので完了「ぬ」の連体形。→「ね」の識別(打消と完了)
- 「やみぬる」は連体形で、次の「つとめて(翌朝)」にかかっていく。
17
つとめて、御けづり髪、御手水などまゐりて、御鏡を持たせさせたまひて御覧ずれば、さぶらふに、犬の柱もとにゐたるを見やりて、
現代語訳翌朝、(中宮さまの)御髪をとかすこと、手を洗う水などをお世話申し上げて、(中宮さまが、わたしに)鏡を持たせなさって(ご自分の姿を)ご覧になるので、(わたしが)おそばにお控えしていると、犬が柱の根もとに座っているのを見やって、
- 「持たせさせたまひ」:「持た」+使役「せ」(作者に鏡を持たせる)+尊敬「させ」+尊敬「たまひ」(中宮の動作)。「せ」と「させ」で意味がちがう、むずかしい所。→使役・尊敬の助動詞「す・さす」の見分け方
- 「つとめて」は翌朝・早朝。「まゐる」はここでは「(お世話を)して差し上げる」の謙譲語。


18
「あはれ、昨日翁丸をいみじうも打ちしかな。死にけむこそあはれなれ。何の身にこのたびはなりぬらむ。いかにわびしき心地しけむ」とうち言ふに、
現代語訳(わたしが)「ああ、昨日翁丸をひどく打ったことよ。死んだというのはかわいそうだ。何に生まれ変わって、今ごろはなっているのだろう。(打たれたとき)どんなにつらい気持ちがしただろう」とつぶやくと、
- らむ・けむ:「らむ」は今のことの推量(今ごろ〜しているだろう)、「けむ」は過去のことの推量(〜ただろう)。→現在推量の助動詞「らむ」・過去推量の助動詞「けむ」
- 「何の身にこのたびはなりぬらむ」は、死んだら何かに生まれ変わるという仏教の考え(輪廻)にもとづく言葉。
- 「こそ」→結びは已然形「あはれなれ」(形容動詞「あはれなり」の已然形)。
19
このゐたる犬のふるひわななきて、涙をただ落としに落とすに、いとあさまし。
現代語訳(すると)この座っていた犬が、ぶるぶるふるえて、涙をぼろぼろと流すので、とても驚いた。
- 「落としに落とす」は、同じ動詞をくり返して「どんどん落とす」と強める言い方。
- 「あさまし」は驚きあきれる。ここは「まさか」というよい意味の驚き。→古今異義語(あさまし・さうざうし)


20
さは、翁丸にこそはありけれ。昨夜は隠れ忍びてあるなりけりと、あはれにそへて、をかしきことかぎりなし。
現代語訳それでは、(この犬は)翁丸だったのだなあ。昨夜は(正体を)かくして、がまんしていたのだったなあと、かわいそうなのに加えて、おもしろいことこの上ない。
- ここの「けり」は詠嘆(気づき)。「〜だったのだなあ」と、今はじめて気づいた気持ち。→過去の助動詞「き・けり」と詠嘆の「けり」
- 「あはれ」(しみじみかわいそう)と「をかし」(おもしろい)が、いっしょに出てくる。枕草子を読むときのキーワード。

21
御鏡うち置きて、「さは、翁丸か」と言ふに、ひれ伏していみじう鳴く。御前にも、いみじう落ち笑はせたまふ。
現代語訳(わたしが)鏡を置いて、「それでは、翁丸なの」と言うと、(犬は)ひれ伏して、ひどく鳴く。中宮さまも、たいそうお笑いになる。
- 「御前」は中宮定子のこと。最高敬語「せたまふ」が付いている。
- 名前をよばれて、やっと翁丸が正体を明かした場面。
22
右近の内侍召して、「かくなむ」と仰せらるれば、笑ひののしるを、上にも聞こしめして、渡りおはしましたり。
現代語訳(中宮さまが)右近の内侍をお呼びになって、「こういうことなのよ」とおっしゃるので、(人々が)大声で笑いさわぐのを、帝もお聞きになって、(中宮さまの所に)おいでになった。
- 「かくなむ」は、「なむ」の下の「言ふ」などが省かれた結びの省略。→係り結びの結びの省略
- 「聞こしめす」は「聞く」の尊敬語。帝(上)の動作で、中宮から帝へと話が広がっていく。
23
「あさましう、犬なども、かかる心ある者なりけり」と笑はせたまふ。上の女房なども聞きて、まゐり集まりて呼ぶにも、今ぞ立ち動く。
現代語訳(帝は)「驚いたことに、犬などにも、このような心があるものなのだなあ」とお笑いになる。帝づきの女房なども(このことを)聞いて、(中宮さまの所に)参上して集まって(翁丸の名を)よぶと、今度は立ち上がって動く。
- 帝の「笑はせたまふ」も最高敬語。この段では、帝と中宮の両方に最高敬語が使われている。
- 「ぞ」→結びは連体形「動く」(四段活用なので終止形と同じ形)。名前に反応して、やっと元気が出てきた。
24
「なほこの顔などの腫れたる、物の手をせさせばや」と言へば、「つひにこれを言ひあらはしつること」など笑ふに、
現代語訳(わたしが)「やはりこの顔などが腫れているのを、手当てをさせたい」と言うと、(人々は)「とうとう(翁丸だと)ばらしてしまったこと」などと笑うので、
- 「ばや」は自分の願望の終助詞(〜したい)。「なむ(他にあつらえる願望)」とまちがえない。
- 「言ひあらはしつること」は、連体形で文を止めて、感動をこめた言い方(連体止め)。
25
忠隆聞きて、台盤所の方より、「まことにやはべらむ。かれ見はべらむ」と言ひたれば、「あなゆゆし。さらにさるものなし」と言はすれば、
現代語訳(これを)忠隆が聞いて、台盤所の方から、「本当でございましょうか。その犬を見ましょう」と言ったので、(わたしが)「まあ、縁起でもない。まったくそんな犬はいません」と(人に)言わせると、
- 忠隆は、翁丸を打った蔵人。また見つけたら打つかもしれないので、作者は「いない」とうそをつかせて翁丸をかばった。
- 「言はすれば」の「すれ」は使役(取り次ぎの人に言わせる)。
26
「さりとも、見つくるをりもはべらむ。さのみもえ隠させたまはじ」と言ふ。
現代語訳(忠隆は)「そうはいっても、見つけるときもございましょう。そういつまでもお隠しになることはできないでしょう」と言う。
- 「え〜じ」は「〜できないだろう」(不可能の推量)。「え〜打消」の形を覚えよう。→打消の助動詞「ず」と「え〜ず」(〜できない)
- 「さりとも」は「そうはいっても」。
27
さて、かしこまりゆるされて、もとのやうになりにき。
現代語訳そうして、(翁丸は)おしかりを許されて、もとのように(宮中で暮らすように)なった。
- 「ゆるされて」の「れ」は受身(許される)。→助動詞「る・らる」の4つの意味
- 「なりにき」の「に」は完了「ぬ」の連用形、「き」は作者が自分で見た直接の過去。→過去の助動詞「き・けり」の違い
28
なほあはれがられて、ふるひ鳴き出でたりしこそ、世に知らずをかしくあはれなりしか。人などこそ、人に言はれて泣きなどはすれ。
現代語訳それにしても、(人々に)かわいそうがられて、ふるえて鳴き出したときのことは、このうえなくおもしろく、しみじみと心を打たれるものだった。人間などなら、人に(なぐさめの言葉を)言われて泣いたりはするけれど(犬がそうするとは)。
- 係り結び:「こそ」→結びは已然形「しか」(過去「き」)、「すれ」(サ変「す」)。→係り結びの決まり
- 最後の一文は「人間ならともかく、犬が人の言葉に泣くなんて」という作者の感動。言いさしの形で終わっている。
- 「世に知らず」は「この世に例がないほど・このうえなく」。

帝と中宮の敬語を図で見分ける(最高敬語の主語)

重要な古語(単語帳)
| 古語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 上 | うえ | 帝(ここでは一条天皇) |
| かしづく | かしずく | 大切に育てる・世話をする |
| まさなし | まさなし | よくない・みっともない |
| 痴れ者 | しれもの | おろか者 |
| 御覧ず | ごらんず | ご覧になる(尊敬語) |
| 召す | めす | お呼びになる(尊敬語) |
| 調ず | ちょうず | こらしめる |
| うしろめたし | うしろめたし | 気がかりだ・心配だ |
| さうざうし | そうぞうし | 物足りない・さびしい |
| あさまし | あさまし | 驚きあきれる・ひどい |
| ゆゆし | ゆゆし | 不吉だ・気味が悪い・はなはだしい |
| つとめて | つとめて | 翌朝・早朝 |
| 聞こしめす | きこしめす | お聞きになる(尊敬語) |
| あはれなり | あわれなり | しみじみと心を打たれる・かわいそうだ |
| 世に知らず | よにしらず | このうえなく・例がないほど |
テストに出る問題(答えは押すと開く)
問1 「かしづかせたまふ」「驚かせたまふ」の「せたまふ」を何という? また、誰の動作か?
最高敬語(二重敬語)。どちらも一条天皇(上)の動作。
問2 「御鏡を持たせさせたまひて」の「せ」と「させ」の意味をそれぞれ答えなさい。
「せ」は使役(作者に鏡を持たせる)、「させ」は尊敬(中宮定子の動作を高める。「させたまふ」で最高敬語)。
問3 「似てははべれど」の「はべれ」は誰から誰への敬意か?
右近(話し手)から中宮定子(聞き手)への敬意(丁寧語)。
問4 「さうざうしうこそあれ」の「さうざうし」の意味は?
物足りない・さびしい。
問5 「何の身にこのたびはなりぬらむ」を現代語訳しなさい。
「(翁丸は)何に生まれ変わって、今ごろはなっているのだろう。」「らむ」は現在推量。
問6 「翁丸にこそはありけれ」の「けれ」の意味は?
詠嘆(気づき)の「けり」の已然形。「翁丸だったのだなあ」と今気づいた気持ち。「こそ」の結び。
問7 作者が忠隆に「さらにさるものなし」と言わせたのはなぜか?
翁丸がまた見つかって打たれたり追放されたりしないように、かばうため。
問8 翁丸が正体を明かしたのは、どんなきっかけからか?
作者が「昨日翁丸をひどく打ったことよ…どんなにつらかっただろう」と同情して言ったのを聞いて、ふるえて涙を流したこと。

枕草子「上にさぶらふ御猫は(翁丸)」原文(全文・通し)
1文ずつ区切らずに、原文を通して読みたい人・音読したい人のための全文です。
上にさぶらふ御猫は、かうぶりにて命婦のおとどとて、いみじうをかしければ、かしづかせたまふが、端に出でて臥したるに、
乳母の馬の命婦、「あな、まさなや。入りたまへ」と呼ぶに、日のさし入りたるに、ねぶりてゐたるを、おどすとて、「翁丸、いづら。命婦のおとど食へ」と言ふに、
まことかとて、痴れ者は走りかかりたれば、おびえまどひて、御簾のうちに入りぬ。
朝餉の御前に、上おはしますに、御覧じて、いみじう驚かせたまふ。猫を御懐に入れさせたまひて、男ども召せば、
蔵人忠隆、なりなか参りたれば、「この翁丸打ち調じて、犬島へつかはせ。ただいま」と仰せらるれば、集まり狩り騒ぐ。
馬の命婦をもさいなみて、「乳母かへてむ。いとうしろめたし」と仰せらるれば、御前にも出でず。犬は狩り出でて、滝口などして追ひつかはしつ。
「あはれ、いみじうゆるぎありきつるものを。三月三日、頭の弁の、柳かづらせさせ、桃の花をかざしにささせ、桜腰にさしなどして、ありかせたまひしをり、かかる目見むとは思はざりけむ」などあはれがる。
「御膳のをりは、必ず向かひさぶらふに、さうざうしうこそあれ」など言ひて、三四日になりぬる昼つ方、犬いみじう鳴く声のすれば、なぞの犬の、かく久しう鳴くにかあらむと聞くに、よろづの犬、とぶらひ見に行く。
御厠人なる者走り来て、「あな、いみじ。犬を蔵人二人して打ちたまふ。死ぬべし。犬を流させたまひけるが、帰り参りたるとて、調じたまふ」と言ふ。
心憂のことや。翁丸なり。「忠隆、実房なんど打つ」と言へば、制しにやるほどに、からうじて鳴きやみ、「死にければ、陣の外に引き捨てつ」と言へば、あはれがりなどする夕つ方、
いみじげに腫れ、あさましげなる犬の、わびしげなるが、わななきありけば、「翁丸か。このごろかかる犬やはありく」と言ふに、「翁丸」と言へど、聞きも入れず。
「それ」とも言ひ、「あらず」とも口々申せば、「右近ぞ見知りたる。呼べ」とて召せば、参りたり。
「これは翁丸か」と見せさせたまふ。
「似てははべれど、これはゆゆしげにこそはべるめれ。また、『翁丸か』とだに言へば、喜びてまうで来るものを、呼べど寄り来ず。あらぬなめり。
それは、打ち殺して捨てはべりぬとこそ申しつれ。二人して打たむには、はべりなむや」など申せば、心憂がらせたまふ。
暗うなりて、物食はせたれど食はねば、あらぬものに言ひなしてやみぬる。
つとめて、御けづり髪、御手水などまゐりて、御鏡を持たせさせたまひて御覧ずれば、さぶらふに、犬の柱もとにゐたるを見やりて、
「あはれ、昨日翁丸をいみじうも打ちしかな。死にけむこそあはれなれ。何の身にこのたびはなりぬらむ。いかにわびしき心地しけむ」とうち言ふに、
このゐたる犬のふるひわななきて、涙をただ落としに落とすに、いとあさまし。
さは、翁丸にこそはありけれ。昨夜は隠れ忍びてあるなりけりと、あはれにそへて、をかしきことかぎりなし。
御鏡うち置きて、「さは、翁丸か」と言ふに、ひれ伏していみじう鳴く。御前にも、いみじう落ち笑はせたまふ。
右近の内侍召して、「かくなむ」と仰せらるれば、笑ひののしるを、上にも聞こしめして、渡りおはしましたり。
「あさましう、犬なども、かかる心ある者なりけり」と笑はせたまふ。上の女房なども聞きて、まゐり集まりて呼ぶにも、今ぞ立ち動く。
「なほこの顔などの腫れたる、物の手をせさせばや」と言へば、「つひにこれを言ひあらはしつること」など笑ふに、
忠隆聞きて、台盤所の方より、「まことにやはべらむ。かれ見はべらむ」と言ひたれば、「あなゆゆし。さらにさるものなし」と言はすれば、
「さりとも、見つくるをりもはべらむ。さのみもえ隠させたまはじ」と言ふ。
さて、かしこまりゆるされて、もとのやうになりにき。
なほあはれがられて、ふるひ鳴き出でたりしこそ、世に知らずをかしくあはれなりしか。人などこそ、人に言はれて泣きなどはすれ。
枕草子「上にさぶらふ御猫は(翁丸)」現代語訳(全文・通し)
帝(一条天皇)のおそばにお仕えしている猫は、五位の位をいただいていて、「命婦のおとど」と名づけられ、たいそうかわいらしいので、(帝が)大切にお育てになっているが、(その猫が)縁側に出て寝そべっていたので、
(猫の)世話係の馬の命婦が、「まあ、お行儀が悪い。お入りなさいませ」と呼ぶけれど、(猫が)日のさしこんでいる所で眠って座っているので、おどかそうとして、「翁丸、どこにいるの。命婦のおとどにかみつけ」と言うと、
(翁丸は)本気かと思って、ばか者のことで(猫に)飛びかかったので、(猫は)おびえあわてて、御簾の中に入ってしまった。
朝餉の間に帝がいらっしゃって、(このようすを)ご覧になって、たいそうお驚きになる。猫をふところにお入れになって、男たち(殿上の男性)をお呼びになると、
蔵人の忠隆と、なりなかが参上したので、「この翁丸をこらしめて、犬島へ追いやれ。今すぐに」とおっしゃるので、(人々が)集まって大騒ぎで(翁丸を)追いかけ回す。
(帝は)馬の命婦のこともおしかりになって、「世話係をかえてしまおう。とても心配だ」とおっしゃるので、(馬の命婦は)帝の御前にも出ない。犬は追い出して、滝口の武士などに命じて追放してしまった。
(女房たちは)「ああ、(翁丸は)たいそうえらそうに歩きまわっていたのに。三月三日の節句に、頭の弁が(翁丸に)柳の髪飾りをつけさせ、桃の花をかざしにささせ、桜を腰にさしたりなどして、歩かせなさったとき、(翁丸は)こんな目にあうとは思わなかっただろう」などと、かわいそうがる。
「(帝の)お食事のときは、(翁丸は)必ずお向かいにお控えしていたのに、物足りなくさびしい」などと言って、三、四日たった昼ごろ、犬がひどく鳴く声がするので、どんな犬が、こんなに長く鳴くのだろうかと聞いていると、たくさんの犬が、(ようすを)見に行く。
お手洗いの掃除係である者が走って来て、「まあ、たいへん。犬を蔵人が二人でお打ちになっています。死んでしまうでしょう。(帝が)犬を島流しになさったのに、帰って参上したといって、こらしめていらっしゃいます」と言う。
なんといやなことだろう。(打たれているのは)翁丸だ。「忠隆や実房などが打っている」と言うので、止めに(人を)やるうちに、やっと鳴きやんで、「死んだので、陣の外に捨てた」と言うので、(みんなで)かわいそうがっていた夕方、
ひどく腫れあがって、見るもあわれなようすの犬で、みすぼらしいのが、ふるえながら歩きまわっているので、「翁丸か。このごろこんな犬が歩きまわっているだろうか(いや、いない)」と言って、「翁丸」とよぶけれど、聞き入れもしない。
「翁丸だ」とも言い、「ちがう」とも、(人々が)口々に申し上げるので、(中宮さまが)「右近が見知っている。呼びなさい」と言ってお呼びになると、(右近が)参上した。
(中宮さまは)「これは翁丸か」と(右近に犬を)お見せになる。
(右近は)「似てはおりますが、これは気味が悪いようすでございますようです。それに、『翁丸か』とさえ言えば、喜んでやって参りますのに、呼んでも寄って来ません。(翁丸では)ないようです。
あれ(翁丸)は、打ち殺して捨てましたと(蔵人たちが)申しておりました。二人がかりで打ったとしたら、生きておりましょうか(いや、生きてはいないでしょう)」などと申し上げるので、(中宮さまは)つらくお思いになる。
暗くなって、食べ物を食べさせたけれど食べないので、(翁丸とは)ちがう犬だと決めてしまって、それきりになった(その翌朝)。
翌朝、(中宮さまの)御髪をとかすこと、手を洗う水などをお世話申し上げて、(中宮さまが、わたしに)鏡を持たせなさって(ご自分の姿を)ご覧になるので、(わたしが)おそばにお控えしていると、犬が柱の根もとに座っているのを見やって、
(わたしが)「ああ、昨日翁丸をひどく打ったことよ。死んだというのはかわいそうだ。何に生まれ変わって、今ごろはなっているのだろう。(打たれたとき)どんなにつらい気持ちがしただろう」とつぶやくと、
(すると)この座っていた犬が、ぶるぶるふるえて、涙をぼろぼろと流すので、とても驚いた。
それでは、(この犬は)翁丸だったのだなあ。昨夜は(正体を)かくして、がまんしていたのだったなあと、かわいそうなのに加えて、おもしろいことこの上ない。
(わたしが)鏡を置いて、「それでは、翁丸なの」と言うと、(犬は)ひれ伏して、ひどく鳴く。中宮さまも、たいそうお笑いになる。
(中宮さまが)右近の内侍をお呼びになって、「こういうことなのよ」とおっしゃるので、(人々が)大声で笑いさわぐのを、帝もお聞きになって、(中宮さまの所に)おいでになった。
(帝は)「驚いたことに、犬などにも、このような心があるものなのだなあ」とお笑いになる。帝づきの女房なども(このことを)聞いて、(中宮さまの所に)参上して集まって(翁丸の名を)よぶと、今度は立ち上がって動く。
(わたしが)「やはりこの顔などが腫れているのを、手当てをさせたい」と言うと、(人々は)「とうとう(翁丸だと)ばらしてしまったこと」などと笑うので、
(これを)忠隆が聞いて、台盤所の方から、「本当でございましょうか。その犬を見ましょう」と言ったので、(わたしが)「まあ、縁起でもない。まったくそんな犬はいません」と(人に)言わせると、
(忠隆は)「そうはいっても、見つけるときもございましょう。そういつまでもお隠しになることはできないでしょう」と言う。
そうして、(翁丸は)おしかりを許されて、もとのように(宮中で暮らすように)なった。
それにしても、(人々に)かわいそうがられて、ふるえて鳴き出したときのことは、このうえなくおもしろく、しみじみと心を打たれるものだった。人間などなら、人に(なぐさめの言葉を)言われて泣いたりはするけれど(犬がそうするとは)。
枕草子「上にさぶらふ御猫は(翁丸)」原文と現代語訳の印刷用ページ(A4・左右に並べて)
よくある質問(枕草子の基本)
枕草子の作者は誰?
清少納言です。一条天皇の中宮定子に仕えた女房で、歌人の清原元輔の娘です。
枕草子はいつの作品?
平安時代の中ごろ、1000年(長保2年)前後に書かれたとされます。
枕草子の冒頭(書き出し)は?
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」です。
枕草子はどんな作品?
日本最古の随筆とされ、鴨長明『方丈記』、兼好法師(吉田兼好)『徒然草』と並ぶ三大随筆の一つです。「〜もの」と物を集める類聚章段、自然や人を見て感じたことを書く随想章段、宮仕えの思い出を書く回想(日記)章段の3種類の段があり、「をかし」の文学と呼ばれます。
枕草子の目次(教科書に出る段)
枕草子の入口(教科書に出る段の一覧・作者清少納言と中宮定子) 「定番」は教科書によく出る段です。
- 枕草子「春はあけぼの」の原文・現代語訳とテストに出る語句 定番
- 枕草子「うつくしきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「にくきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「すさまじきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「ありがたきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「木の花は」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「虫は」の原文・現代語訳 定番
- 上にさぶらふ御猫は(翁丸)(このページ) 定番
- 枕草子「中納言参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「雪のいと高う降りたるを」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「宮に初めて参りたるころ」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「九月ばかり」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「五月ばかりなどに山里にありく」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「二月つごもりごろに」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「大進生昌が家に」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「この草子、目に見え心に思ふことを」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「ころは」の原文・現代語訳
- 枕草子「鳥は」の原文・現代語訳
- 枕草子「草の花は」の原文・現代語訳
- 枕草子「心ときめきするもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「過ぎにしかた恋しきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「うれしきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「はしたなきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「かたはらいたきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「清涼殿の丑寅の隅の」の原文・現代語訳
- 枕草子「野分のまたの日こそ」の原文・現代語訳
- 枕草子「月のいと明かきに」の原文・現代語訳
- 枕草子「正月一日は」の原文・現代語訳
- 枕草子「職の御曹司におはしますころ」の原文・現代語訳
- 枕草子「遠くて近きもの・近うて遠きもの」の原文・現代語訳

あわせて読みたい古文のページ
- 古文文法の一覧(動詞・助動詞・係り結び・敬語)
- 古文の助動詞一覧表(全28語の意味・接続・活用)
- 係り結びとは?ぞ・なむ・や・か・こそと結びの形
- 古文の敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
- 枕草子「春はあけぼの」の原文・現代語訳とテストに出る語句
- 竹取物語の全文と現代語訳(全10章・文法解説つき)
- 徒然草の原文と現代語訳(教科書に出る段の一覧・三大随筆)
- 国語の勉強まとめ(古文・漢文・漢字・百人一首)
本文は『枕草子』を、教科書で広く読まれる形(三巻本系)にそろえ、新字体・現代の送り仮名に直したものです(参考にした古い本:Wikisource の枕草子、明治の『國文大觀』〈能因本系〉)。枕草子は本によって語句や段の分け方が少しずつちがうため、段の番号ではなく段の名前で示しています。現代語訳・解説・問題・図は合格大作戦のオリジナルです。挿絵は著作権の切れた古い絵です(それぞれの絵の下に出典)。文法の用語は合格大作戦の古文文法辞典に合わせています。


