
定番 教科書によく出る定番の段 類聚章段
枕草子の「すさまじきもの。昼ほゆる犬」から始まる段(「すさまじきもの」)を、全文・現代語訳・文法でいっしょに読みます。
解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格大作戦のキャラクターの合格先生に古典を叩き込んだ師匠)
この段を30秒で(あらすじと要点)
- あらすじ:清少納言が「興ざめなもの」を挙げる類聚章段。昼ほえる犬、春の網代など時期はずれのもの、来ない返事や人、効かない祈とう、そして除目で官職を得られなかった家の一夜を、くわしく描く。
- 文法の要点:さななり(断定+推定のなり)、え〜まじ(不可能)、「ね」の識別(打消の已然形と完了の命令形)、最高敬語「せたまふ」、結びの省略(にこそは)。
- テストの定番:教科書によく出る段。「すさまじ」=興ざめだ(今の「ものすごい」ではない)、除目に司得ぬ人の家の場面、「いとほし」=気の毒だ。



この段で覚える文法(テストに出る順)
- 古今異義語すさまじ=興ざめだ・期待はずれだ
- さななり=断定「なる」+推定「なり」
- え〜まじ=〜できないだろう(不可能)
- 「ね」の識別:つかねば(打消)/立ちね(完了の命令)
- 最高敬語せたまふ、いとほし=気の毒だ
「すさまじきもの」はどんな段?(類聚章段・除目の場面)
「すさまじきもの」は、枕草子の類聚章段の一つで、作者の清少納言が「興ざめだ」と感じるものを集めた段です。三巻本では第二十二段(本によっては第二十三段)とされます。
前半は、昼にほえる犬、春の網代、火のない火ばちなど、時期や役目がずれたものが短く並びます。後半になると、来ない返事、来ない人、効かない祈とう、そして除目(官職を決める行事)で主人が官職を得られなかった家の様子が、物語のようにくわしく書かれます。前の晩の大さわぎと、翌朝ひとりふたりと去っていく人々。期待が大きいほど、しらけも大きいことがよくわかります。
※別の系統の本(能因本系)では、言い回しや項目の順番が少しちがいます。このページは教科書で広く読まれる三巻本系の形にそろえています。
本文と現代語訳・文法(1文ずつ)
色の見方:過去 完了・存続 推量・推定・意志 使役・受身・尊敬 断定 打消 敬語 係りの語 結びの語(色の語にふれると説明が出ます)
1
すさまじきもの。昼ほゆる犬。春の網代。三、四月の紅梅の衣。
現代語訳興ざめなもの。昼にほえる犬。春の網代。三月・四月(今の四月・五月ごろ)の紅梅色の着物。
- 「すさまじ」は今の「ものすごい」ではなく「興ざめだ・期待はずれだ・しらける」。その時・その場にふさわしくないものを見たときの気持ち。→古今異義語の一覧(すさまじ・にくし・うつくし)
- 犬は夜ほえて家を守るもの。「網代」は冬に川で氷魚(鮎の稚魚)をとる仕かけ。紅梅色の着物は冬から早春に着るもの。どれも時期はずれ。
- 月は旧暦なので、今の暦より1か月ほど遅い。→旧暦の月の名前と季節


2
牛死にたる牛飼ひ。ちご亡くなりたる産屋。火おこさぬ炭櫃、地火炉。博士のうち続き女子産ませたる。
現代語訳牛が死んでしまった牛飼い。赤ん坊が亡くなってしまった産屋。火をおこしていない炭櫃や地火炉。博士が続けて女の子ばかり産ませたの。
- どれも「あるはずのものがない」すさまじさ。牛のいない牛飼い、赤ん坊のいない産屋、火のない火ばち。
- 博士(大学寮の教官)の家は、男の子が学問の家を継ぐのがふつう。女の子ばかりでは跡継ぎがいない。
- 「おこさぬ」は下に名詞が続くので打消「ず」の連体形。→「ぬ」の識別(完了と打消)


3
方違へに行きたるに、あるじせぬ所。まいて節分などは、いとすさまじ。
現代語訳方違えに行ったのに、ごちそうでもてなしてくれない家。まして節分(の方違え)などのときは、とても興ざめだ。
- 「方違へ」は、行き先の方角が悪いとき、いったん別の家に泊まって方角を変えること。→古文常識の一覧(方違え・物忌み・通い婚)
- 「あるじ」はここでは「(客を)もてなすこと・ごちそう」。「あるじす」で「もてなす」。
4
人の国よりおこせたる文の、物なき。京のをもさこそ思ふらめ、されどそれは、ゆかしきことどもをも書き集め、世にあることなどをも聞けば、いとよし。
現代語訳地方から送ってきた手紙で、贈り物がついていないの。(地方の人も)京からの手紙をそう(興ざめだ)と思っているだろうが、けれどもそれは、(地方の人が)知りたいことをたくさん書き集め、世の中のできごとなども聞けるので、とてもよい。
- 「さこそ思ふらめ」は係り結び(こそ→已然形)。ただし文が終わらず、「〜だろうが」と逆接で下に続く。→係り結びの決まりと「こそ〜已然形、」の逆接
- 「人の国」は「地方・いなか」。地方からの手紙にはその土地の名産を添えるのが当然と考えられていた。
- 「ゆかし」は「知りたい・見たい・聞きたい」。
5
人のもとにわざときよげに書きて遣りつる文の返りごと、今は持て来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに、ありつる文、立て文をも結びたるをも、いときたなげに取りなし、ふくだめて、上に引きたりつる墨など消えて、「おはしまさざりけり」もしは、「御物忌みとて取り入れず」と言ひて持て帰りたる、いとわびしくすさまじ。
現代語訳人のところへ、わざわざきれいに書いて送った手紙の返事を、もう持って来ているころだろうよ、変に遅いな、と待っているうちに、さっきの手紙を、立て文でも結び文でも、とてもきたならしく扱って、けばだたせて、封の上に引いた墨なども消えて、「(相手の方は)いらっしゃいませんでした」あるいは「物忌みだということで受け取りません」と言って持ち帰ったのは、とてもがっかりで興ざめだ。
- 「おはしまさざりけり」の「けり」は、今そうだと気づいた「気づき(詠嘆)」の意味で「〜なかったのだった」。→過去の助動詞「き・けり」(詠嘆のけり)
- 「持て来ぬらむ」は「ぬ(完了)+らむ(現在推量)」で「今ごろもう持って来ているだろう」。→現在推量の助動詞「らむ」
- 「物忌み」は、悪いことをさけるために家にこもってつつしむこと。そのあいだは手紙も受け取らない。「ありつる」は「さっきの」。
6
また、必ず来べき人のもとに車をやりて待つに、来る音すれば、さななりと人々出でて見るに、車宿りにさらに引き入れて、轅ほうとうち下ろすを、「いかにぞ」と問へば、「今日はほかへおはしますとて、渡りたまはず」などうち言ひて、牛の限り引き出でて往ぬる。
現代語訳また、必ず来るはずの人のところに牛車を迎えにやって待っていると、帰って来る音がするので、来たようだと人々が出て見ると、車を車庫にそのまま引き入れて、轅をぽんと下ろすので、「どうしたのか」とたずねると、「今日はよそへお出かけになるということで、こちらへはおいでになりません」などと言って、牛だけ引き出して行ってしまう(のは興ざめだ)。
- 「さななり」は「さ+なる(断定)+なり(推定)」。「なる」が「なん」になり「ん」が書かれない形。音を聞いて「来たようだ」と推しはかる推定の「なり」。→伝聞・推定の助動詞「なり」と断定の「なり」
- 「来べき人」の「べし」は当然(来るはずの)。→助動詞「べし」の6つの意味
- 「轅」は牛車の前に長く出た2本の棒。牛をつなぐ所。


7
また、家のうちなる男君の来ずなりぬる、いとすさまじ。さるべき人の宮仕へするがりやりて、恥づかしと思ひゐたるも、いとあいなし。
現代語訳また、家に婿として迎えている男君が通って来なくなってしまったのは、とても興ざめだ。(その男君が)しかるべき身分で宮仕えをしている女のもとへ通って行ってしまって、(家の者が)恥ずかしいと思っているのも、ほんとうにどうしようもない。
- 「家のうちなる」の「なる」は存在(〜にいる)を表す断定「なり」。場所を表す語+なり は「〜にある・〜にいる」と訳す。
- 「あいなし」は「どうしようもない・つまらない・気にくわない」。
8
ちごの乳母の、ただあからさまにとて出でぬるほど、とかく慰めて、「とく来」と言ひやりたるに、「今宵はえ参るまじ」とて、返しおこせたるは、すさまじきのみならず、いとにくくわりなし。女迎ふる男、まいていかならむ。
現代語訳赤ん坊の乳母が、「ほんのちょっと」と言って出かけたあいだ、(赤ん坊を)あれこれなだめて、「早く来て」と言ってやったのに、「今夜は参上できそうにありません」と言って、(使いを)返してよこしたのは、興ざめなだけでなく、とてもしゃくにさわってたまらない。(まして)女を迎えに行かせた男は、なおさらどんな気持ちだろう。
- 「え参るまじ」は「え〜打消」で不可能(〜できない)。「まじ」は打消推量。→助動詞「まじ」の意味(打消推量・打消意志・不可能)
- 「あからさまに」は古今異義語で「ちょっと」。→古今異義語(あからさまなり・すさまじ)
- 「わりなし」は「どうしようもない・たまらない」。「にくし」「すさまじ」と気持ちが重なっていく。

9
待つ人ある所に、夜少し更けて、忍びやかに門たたけば、胸少しつぶれて、人出だして問はするに、あらぬよしなき者の名のりして来たるも、返す返すもすさまじと言ふはおろかなり。
現代語訳待っている人がいる所に、夜が少し更けて、そっと門をたたくので、胸が少しどきどきして、人を出してたずねさせると、ちがう、関係のない者が名のって来たのも、本当にまったく興ざめだと言うのでは言い足りない(ほど興ざめだ)。
- 「問はする」の「す」は使役(〜させる)。召し使いに問わせる。→使役・尊敬の助動詞「す・さす・しむ」
- 「言ふはおろかなり」は「言うのでは不十分だ(言い足りない)」。古語「おろかなり」は「いいかげんだ・不十分だ」。
- 「胸つぶる」は「どきっとする」。期待が大きいほど、はずれたときのすさまじさも大きい。
10
験者の、物の怪調ずとて、いみじうしたり顔に、独鈷や数珠など持たせ、蝉の声しぼり出だして誦みゐたれど、いささかさりげもなく、護法もつかねば、集まりゐ念じたるに、
現代語訳験者が、物の怪を退治しようとして、たいそう得意顔で、(物の怪を乗り移らせる役の人に)独鈷や数珠などを持たせ、蝉のような声をしぼり出してお経を読んでいたけれど、まったくそれらしい様子もなく、護法童子も乗り移らないので、(家の人々が)集まって座って祈っていると、
- 「つかねば」の「ね」は打消「ず」の已然形。「ねば」で「〜ないので」。→打消の助動詞「ず」の活用(ざら・ね・ざれ)
- 「したり顔」は「得意顔」。「護法」は験者の祈りで病人の代わりの人に乗り移るとされた童子の姿の神。
11
男も女もあやしと思ふに、時のかはるまで誦み困じて、「さらにつかず。立ちね」とて、数珠取り返して、「あな、いと験なしや」とうち言ひて、額より上ざまにさくり上げ、あくびおのれよりうちして、寄り臥しぬる。
現代語訳男も女も変だと思っていると、(験者は)時刻が変わるまで読みつかれて、「まったく乗り移らない。立ちなさい」と言って、数珠を取り返して、「ああ、まったく効き目がないなあ」と言って、額から上の方へ髪をなで上げ、あくびを自分から先にして、物に寄りかかって寝てしまう(のは興ざめだ)。
- 「立ちね」の「ね」は完了「ぬ」の命令形(〜てしまえ・〜なさい)。上の「つかね」の「ね」(打消の已然形)と同じ形なので、下に「ば」があるかどうかで見分ける。→「ね」の識別(完了の命令形と打消の已然形)
- 「さらに〜ず」は「まったく〜ない」。「験なし」は「ききめがない」。


12
除目に司得ぬ人の家。今年は必ずと聞きて、はやうありし者どもの、ほかほかなりつる、田舎だちたる所に住む者どもなど、みな集まり来て、出で入る車の轅もひまなく見え、もの詣でする供に、我も我もと参りつかうまつり、物食ひ酒飲み、ののしり合へるに、
現代語訳除目で官職を得られなかった人の家(は興ざめだ)。「今年はきっと(任官する)」と聞いて、以前仕えていた者たちで、よそに散らばっていた者や、いなかめいた所に住んでいる者たちなどが、みな集まって来て、出入りする牛車の轅もすき間なく見え、(主人が)お参りに行くお供にも、我も我もと参上してお仕えし、物を食べ酒を飲み、大さわぎしているのに、
- 「除目」は官職を任命する行事。当時の貴族にとって、どの国の役人(国司)になれるかは生活がかかった大問題だった。→古文常識の一覧(除目・方違え)
- 「ののしり合へる」の「る」は存続「り」の連体形。「ののしる」は古文では「大さわぎする・評判になる」で、今の「悪口を言う」ではない。


13
果つる暁まで門たたく音もせず、あやしうなど、耳立てて聞けば、前駆追ふ声々などして、上達部などみな出でたまひぬ。もの聞きに、宵より寒がりわななきをりける下衆男、いともの憂げに歩み来るを、をる者どもは、え問ひだにも問はず、
現代語訳(除目が)終わる明け方まで門をたたく(知らせの)音もしない、変だなと、耳をすませて聞くと、先払いの声などがして、上達部などはみな(宮中から)退出なさってしまった。知らせを聞きに、夜の初めから寒がってふるえていた下男が、とてもゆううつそうに歩いて来るのを、(家に)いる者たちは、たずねることさえもできない。
- 「え〜ず」は不可能(〜できない)。結果はもうわかっているので、聞けない。
- 「前駆」は貴人の行列の先に立って道をあける人。「下衆」は身分の低い人。
14
ほかより来たる者などぞ、「殿は何にかならせたまひたる」など問ふに、いらへには、「何の前司にこそは」などぞ、必ずいらふる。まことに頼みける者は、いと嘆かしと思へり。
現代語訳よそから来た者などが、「殿は何(の役)におなりになったのか」などとたずねると、その返事には、「どこそこの前の国守ですよ」などと、必ず答える。本当に(主人を)頼りにしていた者は、とても嘆かわしいと思っている。
- 「ならせたまひ」は尊敬の「す」+尊敬の「たまふ」の二重尊敬(最高敬語)。ふつうは天皇・中宮などに使うが、会話文では身分の高い人にも使う。→最高敬語(二重敬語)とは
- 「何の前司にこそは」は下に「あらめ」が省略された結びの省略。「前司」は前の国守のことで、「今年は何にもなれなかった」と遠回しに言っている。
- 「いらふ」は「答える」。「ぞ」の結びで連体形「いらふる」。


15
翌朝になりて、ひまなくをりつる者ども、一人二人すべり出でて往ぬ。古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、来年の国々、手を折りてうち数へなどして、ゆるぎありきたるも、いとほしうすさまじげなり。
現代語訳翌朝になって、すき間なくいた者たちが、一人二人とこっそり出て行ってしまう。古くから仕える者たちで、そう簡単には離れて行けそうもない者は、来年(国守が交代する)国々を、指を折って数えたりして、体をゆすって歩きまわっているのも、とても気の毒で興ざめな様子だ。
- 「いとほし」は「気の毒だ・かわいそうだ」。今の「いとおしい(かわいい)」とはちがう古今異義語。
- 人が集まって大さわぎした前の晩と、ひとりふたりと去っていく翌朝。期待とその後のしらけを、場面の変化で見せている。

16
よろしう詠みたると思ふ歌を、人のもとにやりたるに、返しせぬ。懸想人はいかがせむ。それだに、をりをかしうなどある返りごとせぬは、心劣りす。
現代語訳まあうまく詠めたと思う歌を、人のところへ送ったのに、返歌をしないの。恋文の相手なら(返事がなくても)しかたがない。それでさえ、季節に合った趣のある歌などに返事をしないのは、がっかりする。
- 「懸想人」は恋をしている相手。「心劣りす」は「(思っていたより)がっかりする・見おとりする」。
- 「よろし」は「まあよい・悪くない」。「よし」より一段低い評価。
17
また、さわがしう時めきたる所に、うち古めきたる人の、おのがつれづれと暇多かるならひに、昔おぼえて、ことなることなき歌詠みておこせたる。
現代語訳また、にぎやかに栄えている家に、古くさい人が、自分がたいくつで暇が多いのにまかせて、昔を思い出して、たいしたこともない歌を詠んでよこしたの。
- 「時めく」は「時流に乗って栄える・寵愛を受ける」。今の「ときめく(胸がおどる)」とは別の語。
- 「つれづれ」は「することがなくたいくつなこと」。『徒然草』の「つれづれ」と同じ語。
18
物のをりの扇、いみじと思ひて、心ありと知りたる人にとらせたるに、その日になりて、思はずなる絵など描きて得たる。
現代語訳行事のときに使う扇を、すばらしいものにしたいと思って、センスがあると知っている人に渡して(絵をたのんで)おいたのに、その日になって、思いもよらない(つまらない)絵などを描いて受け取ったの。
- 「心あり」は「風流がわかる・センスがある」。「思はずなり」は「思いがけない・意外だ」。期待した人だからこそ、がっかりが大きい。
19
産養ひ・馬のはなむけなどの使ひに、禄取らせぬ。はかなき薬玉・卯槌など持てありく者などにも、なほ必ず取らすべし。思ひかけぬことに得たるをば、いと興ありと思ふべし。これはさるべき使ひぞと、心ときめきして行きたるは、ことにすさまじきぞかし。
現代語訳出産祝いや旅立ちの見送りなどの使いに、ほうびをやらないの。ちょっとした薬玉や卯槌などを持って歩く者などにも、やはり必ずほうびをやるべきだ。思いがけないときにもらったのは、とてもうれしいと思うだろう。これはほうびがもらえるはずの使いだぞと、胸をわくわくさせて行ったのに(何ももらえないの)は、とりわけ興ざめなものだよ。
- 「心ときめき」は「期待で胸がどきどきする」。→この語を集めた段が枕草子「心ときめきするもの」の原文・現代語訳。
- 「取らすべし」は当然(〜すべきだ)、「思ふべし」は推量(〜だろう)。同じ「べし」でも意味がちがう。→助動詞「べし」の意味の見分け方
- 「禄」は使いへのほうび(品物や着物)。「産養ひ」は出産のお祝い、「馬のはなむけ」は旅立つ人を見送る宴(今の「はなむけ」の語源)。
20
婿取りして四、五年まで産屋のさわぎせぬ所も、いとすさまじ。おとななる子どもあまた、ようせずは孫なども這ひありきぬべき人の親どちの昼寝したる。かたはらなる子どもの心地にも、親の昼寝したるほどは、寄り所なく、すさまじうぞあるかし。
現代語訳婿を迎えて四、五年たっても出産のにぎわいがない家も、とても興ざめだ。大人になった子どもがたくさんいて、ひょっとすると孫などもはいまわっていそうな年の夫婦が昼寝しているの。そばにいる子どもの気持ちとしても、親が昼寝しているあいだは、たよる所がなく、興ざめなものだよ。
- 「這ひありきぬべき」は「ぬ(強意)+べし(推量)」で「きっと〜しそうな」。→「つべし・ぬべし」の強意
- 「ようせずは」は「悪くすると・ひょっとすると」。「親どち」は「夫婦どうし」。
21
師走のつごもりの夜、寝起きて浴ぶる湯は、腹立たしうさへぞおぼゆる。師走のつごもりの長雨。「一日ばかりの精進解斎」とやいはむ。
現代語訳十二月の末日の夜、寝て起きて浴びる湯は、腹立たしいとまで感じられる。十二月の末日の長雨。(これは)「一日だけの精進落とし」とでも言おうか。
- 「師走」は十二月、「つごもり」は月の最後の日。一年の終わりの、ありがたみのないものを並べて段を閉じる。
- 「精進解斎」は、仏事のために肉などを断つ精進を終えること。一日だけ精進して、すぐやめてしまうような、中身のなさをたとえたものと考えられる。
- ※この段の最後の一文は、本によって言い回しが少しちがう。
「すさまじ」の意味を図で確かめる

重要な古語(単語帳)
| 古語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| すさまじ | すさまじ | 興ざめだ・期待はずれだ・しらける |
| 網代 | あじろ | 冬に川で氷魚をとる仕かけ |
| 方違へ | かたたがえ | 悪い方角をさけて別の家に泊まること |
| 物忌み | ものいみ | 家にこもってつつしむこと |
| ゆかし | ゆかし | 知りたい・見たい |
| あいなし | あいなし | どうしようもない・つまらない |
| わりなし | わりなし | どうしようもない・たまらない |
| おろかなり | おろかなり | いいかげんだ・言い足りない |
| 験者 | げんざ | 祈とうで病気を治す僧 |
| 除目 | じもく | 官職を任命する行事 |
| ののしる | ののしる | 大さわぎする |
| いとほし | いとおし | 気の毒だ |
| 時めく | ときめく | 時流に乗って栄える |
| 心劣りす | こころおとりす | がっかりする・見おとりする |
| 禄 | ろく | ほうび |
テストに出る問題(答えは押すと開く)
問1 「すさまじきもの」の「すさまじ」の意味は?
「興ざめだ・期待はずれだ・しらける」。今の「ものすごい」とはちがう古今異義語。
問2 「昼ほゆる犬」「春の網代」がすさまじいのはなぜ?
犬は夜ほえて番をするもの、網代は冬のものなので、どちらも時期・時間がずれていて役に立たないから。
問3 「さななりと人々出でて見るに」の「さななり」を文法的に説明しなさい。
副詞「さ」+断定「なり」の連体形「なる」の撥音便「なん」の「ん」が書かれない形+推定「なり」。音を聞いて「そうであるようだ」と推定している。
問4 「今宵はえ参るまじ」を現代語訳しなさい。
「今夜は参上できそうにありません。」(「え〜まじ」は不可能)
問5 「護法もつかねば」の「ね」と、「立ちね」の「ね」のちがいは?
「つかね」は打消「ず」の已然形(下に「ば」)、「立ちね」は完了「ぬ」の命令形。
問6 「殿は何にかならせたまひたる」の「せたまひ」は何という敬語の形か。
尊敬の助動詞「す」+尊敬の補助動詞「たまふ」の二重尊敬(最高敬語)。
問7 除目の場面で、使いの男が帰って来たとき、家の者たちが何もたずねなかったのはなぜか。
男のゆううつそうな様子から、主人が官職を得られなかったことがわかったから。
問8 「心ときめきして行きたるは、ことにすさまじきぞかし」の「心ときめき」の意味は?
期待で胸がどきどきすること。

枕草子「すさまじきもの」原文(全文・通し)
1文ずつ区切らずに、原文を通して読みたい人・音読したい人のための全文です。
すさまじきもの。昼ほゆる犬。春の網代。三、四月の紅梅の衣。
牛死にたる牛飼ひ。ちご亡くなりたる産屋。火おこさぬ炭櫃、地火炉。博士のうち続き女子産ませたる。
方違へに行きたるに、あるじせぬ所。まいて節分などは、いとすさまじ。
人の国よりおこせたる文の、物なき。京のをもさこそ思ふらめ、されどそれは、ゆかしきことどもをも書き集め、世にあることなどをも聞けば、いとよし。
人のもとにわざときよげに書きて遣りつる文の返りごと、今は持て来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに、ありつる文、立て文をも結びたるをも、いときたなげに取りなし、ふくだめて、上に引きたりつる墨など消えて、「おはしまさざりけり」もしは、「御物忌みとて取り入れず」と言ひて持て帰りたる、いとわびしくすさまじ。
また、必ず来べき人のもとに車をやりて待つに、来る音すれば、さななりと人々出でて見るに、車宿りにさらに引き入れて、轅ほうとうち下ろすを、「いかにぞ」と問へば、「今日はほかへおはしますとて、渡りたまはず」などうち言ひて、牛の限り引き出でて往ぬる。
また、家のうちなる男君の来ずなりぬる、いとすさまじ。さるべき人の宮仕へするがりやりて、恥づかしと思ひゐたるも、いとあいなし。
ちごの乳母の、ただあからさまにとて出でぬるほど、とかく慰めて、「とく来」と言ひやりたるに、「今宵はえ参るまじ」とて、返しおこせたるは、すさまじきのみならず、いとにくくわりなし。女迎ふる男、まいていかならむ。
待つ人ある所に、夜少し更けて、忍びやかに門たたけば、胸少しつぶれて、人出だして問はするに、あらぬよしなき者の名のりして来たるも、返す返すもすさまじと言ふはおろかなり。
験者の、物の怪調ずとて、いみじうしたり顔に、独鈷や数珠など持たせ、蝉の声しぼり出だして誦みゐたれど、いささかさりげもなく、護法もつかねば、集まりゐ念じたるに、
男も女もあやしと思ふに、時のかはるまで誦み困じて、「さらにつかず。立ちね」とて、数珠取り返して、「あな、いと験なしや」とうち言ひて、額より上ざまにさくり上げ、あくびおのれよりうちして、寄り臥しぬる。
除目に司得ぬ人の家。今年は必ずと聞きて、はやうありし者どもの、ほかほかなりつる、田舎だちたる所に住む者どもなど、みな集まり来て、出で入る車の轅もひまなく見え、もの詣でする供に、我も我もと参りつかうまつり、物食ひ酒飲み、ののしり合へるに、
果つる暁まで門たたく音もせず、あやしうなど、耳立てて聞けば、前駆追ふ声々などして、上達部などみな出でたまひぬ。もの聞きに、宵より寒がりわななきをりける下衆男、いともの憂げに歩み来るを、をる者どもは、え問ひだにも問はず、
ほかより来たる者などぞ、「殿は何にかならせたまひたる」など問ふに、いらへには、「何の前司にこそは」などぞ、必ずいらふる。まことに頼みける者は、いと嘆かしと思へり。
翌朝になりて、ひまなくをりつる者ども、一人二人すべり出でて往ぬ。古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、来年の国々、手を折りてうち数へなどして、ゆるぎありきたるも、いとほしうすさまじげなり。
よろしう詠みたると思ふ歌を、人のもとにやりたるに、返しせぬ。懸想人はいかがせむ。それだに、をりをかしうなどある返りごとせぬは、心劣りす。
また、さわがしう時めきたる所に、うち古めきたる人の、おのがつれづれと暇多かるならひに、昔おぼえて、ことなることなき歌詠みておこせたる。
物のをりの扇、いみじと思ひて、心ありと知りたる人にとらせたるに、その日になりて、思はずなる絵など描きて得たる。
産養ひ・馬のはなむけなどの使ひに、禄取らせぬ。はかなき薬玉・卯槌など持てありく者などにも、なほ必ず取らすべし。思ひかけぬことに得たるをば、いと興ありと思ふべし。これはさるべき使ひぞと、心ときめきして行きたるは、ことにすさまじきぞかし。
婿取りして四、五年まで産屋のさわぎせぬ所も、いとすさまじ。おとななる子どもあまた、ようせずは孫なども這ひありきぬべき人の親どちの昼寝したる。かたはらなる子どもの心地にも、親の昼寝したるほどは、寄り所なく、すさまじうぞあるかし。
師走のつごもりの夜、寝起きて浴ぶる湯は、腹立たしうさへぞおぼゆる。師走のつごもりの長雨。「一日ばかりの精進解斎」とやいはむ。
枕草子「すさまじきもの」現代語訳(全文・通し)
興ざめなもの。昼にほえる犬。春の網代。三月・四月(今の四月・五月ごろ)の紅梅色の着物。
牛が死んでしまった牛飼い。赤ん坊が亡くなってしまった産屋。火をおこしていない炭櫃や地火炉。博士が続けて女の子ばかり産ませたの。
方違えに行ったのに、ごちそうでもてなしてくれない家。まして節分(の方違え)などのときは、とても興ざめだ。
地方から送ってきた手紙で、贈り物がついていないの。(地方の人も)京からの手紙をそう(興ざめだ)と思っているだろうが、けれどもそれは、(地方の人が)知りたいことをたくさん書き集め、世の中のできごとなども聞けるので、とてもよい。
人のところへ、わざわざきれいに書いて送った手紙の返事を、もう持って来ているころだろうよ、変に遅いな、と待っているうちに、さっきの手紙を、立て文でも結び文でも、とてもきたならしく扱って、けばだたせて、封の上に引いた墨なども消えて、「(相手の方は)いらっしゃいませんでした」あるいは「物忌みだということで受け取りません」と言って持ち帰ったのは、とてもがっかりで興ざめだ。
また、必ず来るはずの人のところに牛車を迎えにやって待っていると、帰って来る音がするので、来たようだと人々が出て見ると、車を車庫にそのまま引き入れて、轅をぽんと下ろすので、「どうしたのか」とたずねると、「今日はよそへお出かけになるということで、こちらへはおいでになりません」などと言って、牛だけ引き出して行ってしまう(のは興ざめだ)。
また、家に婿として迎えている男君が通って来なくなってしまったのは、とても興ざめだ。(その男君が)しかるべき身分で宮仕えをしている女のもとへ通って行ってしまって、(家の者が)恥ずかしいと思っているのも、ほんとうにどうしようもない。
赤ん坊の乳母が、「ほんのちょっと」と言って出かけたあいだ、(赤ん坊を)あれこれなだめて、「早く来て」と言ってやったのに、「今夜は参上できそうにありません」と言って、(使いを)返してよこしたのは、興ざめなだけでなく、とてもしゃくにさわってたまらない。(まして)女を迎えに行かせた男は、なおさらどんな気持ちだろう。
待っている人がいる所に、夜が少し更けて、そっと門をたたくので、胸が少しどきどきして、人を出してたずねさせると、ちがう、関係のない者が名のって来たのも、本当にまったく興ざめだと言うのでは言い足りない(ほど興ざめだ)。
験者が、物の怪を退治しようとして、たいそう得意顔で、(物の怪を乗り移らせる役の人に)独鈷や数珠などを持たせ、蝉のような声をしぼり出してお経を読んでいたけれど、まったくそれらしい様子もなく、護法童子も乗り移らないので、(家の人々が)集まって座って祈っていると、
男も女も変だと思っていると、(験者は)時刻が変わるまで読みつかれて、「まったく乗り移らない。立ちなさい」と言って、数珠を取り返して、「ああ、まったく効き目がないなあ」と言って、額から上の方へ髪をなで上げ、あくびを自分から先にして、物に寄りかかって寝てしまう(のは興ざめだ)。
除目で官職を得られなかった人の家(は興ざめだ)。「今年はきっと(任官する)」と聞いて、以前仕えていた者たちで、よそに散らばっていた者や、いなかめいた所に住んでいる者たちなどが、みな集まって来て、出入りする牛車の轅もすき間なく見え、(主人が)お参りに行くお供にも、我も我もと参上してお仕えし、物を食べ酒を飲み、大さわぎしているのに、
(除目が)終わる明け方まで門をたたく(知らせの)音もしない、変だなと、耳をすませて聞くと、先払いの声などがして、上達部などはみな(宮中から)退出なさってしまった。知らせを聞きに、夜の初めから寒がってふるえていた下男が、とてもゆううつそうに歩いて来るのを、(家に)いる者たちは、たずねることさえもできない。
よそから来た者などが、「殿は何(の役)におなりになったのか」などとたずねると、その返事には、「どこそこの前の国守ですよ」などと、必ず答える。本当に(主人を)頼りにしていた者は、とても嘆かわしいと思っている。
翌朝になって、すき間なくいた者たちが、一人二人とこっそり出て行ってしまう。古くから仕える者たちで、そう簡単には離れて行けそうもない者は、来年(国守が交代する)国々を、指を折って数えたりして、体をゆすって歩きまわっているのも、とても気の毒で興ざめな様子だ。
まあうまく詠めたと思う歌を、人のところへ送ったのに、返歌をしないの。恋文の相手なら(返事がなくても)しかたがない。それでさえ、季節に合った趣のある歌などに返事をしないのは、がっかりする。
また、にぎやかに栄えている家に、古くさい人が、自分がたいくつで暇が多いのにまかせて、昔を思い出して、たいしたこともない歌を詠んでよこしたの。
行事のときに使う扇を、すばらしいものにしたいと思って、センスがあると知っている人に渡して(絵をたのんで)おいたのに、その日になって、思いもよらない(つまらない)絵などを描いて受け取ったの。
出産祝いや旅立ちの見送りなどの使いに、ほうびをやらないの。ちょっとした薬玉や卯槌などを持って歩く者などにも、やはり必ずほうびをやるべきだ。思いがけないときにもらったのは、とてもうれしいと思うだろう。これはほうびがもらえるはずの使いだぞと、胸をわくわくさせて行ったのに(何ももらえないの)は、とりわけ興ざめなものだよ。
婿を迎えて四、五年たっても出産のにぎわいがない家も、とても興ざめだ。大人になった子どもがたくさんいて、ひょっとすると孫などもはいまわっていそうな年の夫婦が昼寝しているの。そばにいる子どもの気持ちとしても、親が昼寝しているあいだは、たよる所がなく、興ざめなものだよ。
十二月の末日の夜、寝て起きて浴びる湯は、腹立たしいとまで感じられる。十二月の末日の長雨。(これは)「一日だけの精進落とし」とでも言おうか。
枕草子「すさまじきもの」原文と現代語訳の印刷用ページ(A4・左右に並べて)
よくある質問(枕草子の基本)
枕草子の作者は誰?
清少納言です。一条天皇の中宮定子に仕えた女房で、歌人の清原元輔の娘です。
枕草子はいつの作品?
平安時代の中ごろ、1000年(長保2年)前後に書かれたとされます。
枕草子の冒頭(書き出し)は?
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」です。
枕草子はどんな作品?
日本最古の随筆とされ、鴨長明『方丈記』、兼好法師(吉田兼好)『徒然草』と並ぶ三大随筆の一つです。「〜もの」と物を集める類聚章段、自然や人を見て感じたことを書く随想章段、宮仕えの思い出を書く回想(日記)章段の3種類の段があり、「をかし」の文学と呼ばれます。
枕草子の目次(教科書に出る段)
枕草子の入口(教科書に出る段の一覧・作者清少納言と中宮定子) 「定番」は教科書によく出る段です。
- 枕草子「春はあけぼの」の原文・現代語訳とテストに出る語句 定番
- 枕草子「うつくしきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「にくきもの」の原文・現代語訳 定番
- すさまじきもの(このページ) 定番
- 枕草子「ありがたきもの」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「木の花は」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「虫は」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「上にさぶらふ御猫は」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「中納言参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「雪のいと高う降りたるを」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「宮に初めて参りたるころ」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「九月ばかり」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「五月ばかりなどに山里にありく」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「二月つごもりごろに」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「大進生昌が家に」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「この草子、目に見え心に思ふことを」の原文・現代語訳 定番
- 枕草子「ころは」の原文・現代語訳
- 枕草子「鳥は」の原文・現代語訳
- 枕草子「草の花は」の原文・現代語訳
- 枕草子「心ときめきするもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「過ぎにしかた恋しきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「うれしきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「はしたなきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「かたはらいたきもの」の原文・現代語訳
- 枕草子「清涼殿の丑寅の隅の」の原文・現代語訳
- 枕草子「野分のまたの日こそ」の原文・現代語訳
- 枕草子「月のいと明かきに」の原文・現代語訳
- 枕草子「正月一日は」の原文・現代語訳
- 枕草子「職の御曹司におはしますころ」の原文・現代語訳
- 枕草子「遠くて近きもの・近うて遠きもの」の原文・現代語訳

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- 古文文法の一覧(動詞・助動詞・係り結び・敬語)
- 古文の助動詞一覧表(全28語の意味・接続・活用)
- 係り結びとは?ぞ・なむ・や・か・こそと結びの形
- 古文の敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
- 枕草子「春はあけぼの」の原文・現代語訳とテストに出る語句
- 竹取物語の全文と現代語訳(全10章・文法解説つき)
- 徒然草の原文と現代語訳(教科書に出る段の一覧・三大随筆)
- 国語の勉強まとめ(古文・漢文・漢字・百人一首)
本文は『枕草子』を、教科書で広く読まれる形(三巻本系)にそろえ、新字体・現代の送り仮名に直したものです(参考にした古い本:Wikisource の枕草子、明治の『國文大觀』〈能因本系〉)。枕草子は本によって語句や段の分け方が少しずつちがうため、段の番号ではなく段の名前で示しています。現代語訳・解説・問題・図は合格大作戦のオリジナルです。挿絵は著作権の切れた古い絵です(それぞれの絵の下に出典)。文法の用語は合格大作戦の古文文法辞典に合わせています。


