枕草子「二月つごもりごろに」原文と現代語訳・文法|二月つごもりごろに、風いたう吹きて(少し春ある心地こそすれ・公任・白居易)

ミスターT先生

定番 教科書によく出る定番の段 回想章段

枕草子の「二月つごもりごろに、風いたう吹きて」で始まる段を、全文・現代語訳・文法でいっしょに読みます。藤原公任から届いた下の句「少し春ある心地こそすれ」に、作者が白居易の詩をふまえて上の句をつける、知恵くらべの回想の段です。

解説:ミスターT先生(京都大学文学部出身の古文の先生。合格大作戦のキャラクターの合格先生に古典を叩き込んだ師匠)

この段を30秒で(あらすじと要点)

  • あらすじ:二月の末、雪の舞う寒い日に、藤原公任から「少し春ある心地こそすれ」という下の句が届く。白居易の詩「南秦雪」をふまえたものと見ぬいた作者は、中宮定子に相談できないまま「空寒み花にまがへて散る雪に」と上の句をつけて返す。のちに源俊賢らが、作者を内侍に推そうと決めたと聞く。
  • 文法の要点:係り結び(こそ…すれ、いかでか…む、なむ…し、ぞ…し)、ミ語法「空寒み」、仮定・婉曲の「む」、現在推量「らむ」、願望の「ばや」、打消意志の「じ」、謙譲語「奏す」。
  • テストの定番:「本」=上の句・「末」=下の句、白居易の詩「三時雲冷多飛雪、二月山寒少有春」との関係、「はづかし」=(相手がりっぱで)気おくれする。教科書によく出る段です。
サクラちゃん
サクラちゃん
T先生、この段は「下の句に上の句をつける」話なんですよね? 和歌のしりとりみたいな感じですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
しりとりより、ずっときびしいで。相手は当時いちばんの文化人、藤原公任。しかも下の句には白居易の漢詩がかくしてある。それを見ぬけるかのテストなんや。教科書・テストにもよう出る段やで。
合格先生
合格先生
わたしはT先生に「漢詩の二句をセットで覚えとけ」と言われて、今でも「三時雲冷多飛雪、二月山寒少有春」が言えます(笑)。

この段で覚える文法(テストに出る順)

  1. 本=上の句・末=下の句(連歌のやりとり)
  2. 白居易の詩「三時雲冷多飛雪、二月山寒少有春」との関係
  3. 係り結び:こそ…すれ/いかでか…む/なむ…し/ぞ…し
  4. ミ語法「空寒み」=空が寒いので
  5. 古今異義語はづかし、絶対敬語奏す、願望のばや

「二月つごもりごろに」はどんな段?(回想章段・公任と白居易)

この段は、宮仕えの思い出を書いた回想章段です。舞台は一条天皇の宮中。中宮定子に仕える作者のもとに、藤原公任から和歌の下の句だけが届きます。公任は和歌・漢詩・音楽にすぐれた当時一流の文化人で、そのそばにはほかの貴族たちもいます。返事しだいで作者の評判が決まる、緊張の場面です。

公任の下の句「少し春ある心地こそすれ」は、唐の詩人白居易(白楽天)の詩「南秦雪」の「二月山寒くして春有ること少なし」をふまえています。作者は同じ詩の一つ前の句「三時雲冷やかにして多く雪を飛ばし」をもとに、「空寒み花にまがへて散る雪に」と上の句をつけました。漢詩の知識と、その日の雪空に合わせる機転の両方が光るやりとりです。白居易の詩文集『白氏文集』は、当時の貴族が広く読んでいた本でした。

※明治の『國文大觀』(能因本系)は「二月つごもり、風いたく吹きて」「公任の君、宰相中将殿の」「としかたの中将など」など、教科書(三巻本系)と言葉が少しちがいます。このページは教科書の形にそろえています。

1. 雪の二月末 風が強く雪が舞う日 2. 公任の文 少し春ある心地こそすれ 3. 悩む作者 まわりは一流の人ばかり 4. 中宮は就寝 帝もいて相談できない 5. 上の句 空寒み花にまがへて散る雪に 6. 高い評価 俊賢ら内侍に推そう
図1 枕草子「二月つごもりごろに」の流れ(6つの場面・ことがら)

本文と現代語訳・文法(1文ずつ)

色の見方:過去 完了・存続 推量・推定・意志 使役・受身・尊敬 断定 打消 敬語 係りの語 結びの語(色の語にふれると説明が出ます)

1

二月つごもりごろに、風いたう吹きて、空いみじう黒きに、雪少しうち散りたるほど、黒戸に主殿寮来て、「かうてさぶらふ。」と言へば、寄りたるに、

現代語訳二月の末ごろに、風がひどく吹いて、空がたいそう暗く、雪が少しちらちら舞っているときに、黒戸(清涼殿の北の部屋)に主殿寮の役人が来て、「ごめんください。」と言うので、(わたしが)近寄ったところ、

  • 「二月つごもり」は旧暦二月の末。今の3月の終わりごろで、もう春のはずなのに雪が舞っている。→旧暦の月と季節(つごもり=月末)
  • 「つごもり」は「月ごもり」がもとで、月の末日・月末のこと。「いたう」「いみじう」はウ音便。
  • 「主殿寮」は宮中の掃除・灯火などを受け持つ役所。ここではその役人が手紙を届ける使いをしている。
うかるくん
うかるくん
「二月つごもり」って、二月の終わりなら、まだ冬ですよね?
ミスターT先生
ミスターT先生
ちゃうちゃう、旧暦やで。今の3月末ごろで、暦の上ではもう春。それやのに雪が舞ってる、というのがこの段のカギなんや。

2

「これ、公任の宰相殿の。」とてあるを見れば、懐紙に、
 少し春ある心地こそすれ
とあるは、げに今日のけしきに、いとようあひたる、これが本はいかでかつくべからむ、と思ひわづらひぬ。

現代語訳「これは、公任の宰相殿からの(お手紙です)。」と言って差し出したのを見ると、懐紙に、
 少し春らしい気持ちがすることだ
と書いてあるのは、本当に今日の空の様子にとてもよく合っているが、この上の句をどのようにつけたらよいのだろうか、と思い悩んでしまった。

  • 公任から届いたのは和歌の下の句(末)だけ。作者はこれに上の句(本)をつけて、一首の和歌を完成させなければならない。これを「連歌」のやりとりという。
  • 係り結び:「こそ」→已然形「すれ」、「いかでか」→連体形「む」。1文に2つ出てくる。→係り結びの決まり(こそ→已然形・か→連体形)
  • 「つくべからむ」は、適当・当然の「べし」+推量の「む」。「どうつけたらよいだろうか」。→助動詞「べし」の意味(スイカトメテ)
  • 藤原公任(966〜1041年)は、和歌・漢詩・音楽にすぐれた当時一流の文化人。このとき宰相(参議)だった。
サクラちゃん
サクラちゃん
下の句だけ届くんですか!? 上の句を考えて返すなんて、無茶ぶりです…。
ミスターT先生
ミスターT先生
そう、無茶ぶりや(笑)。でも公任の句には白居易の詩という手がかりがある。「二月山寒少有春」=二月の山は寒くて春らしさが少ない。今日の天気そのままやろ? 作者はそれを一瞬で見ぬいた。

3

「誰々か。」と問へば、「それそれ。」と言ふ。みないとはづかしき中に、宰相の御いらへを、いかでかことなしびに言ひ出でむ、と心一つに苦しきを、

現代語訳「(公任さまのそばには)だれだれがいるのか。」とたずねると、「これこれの方々です。」と言う。みな、こちらが気おくれするほどりっぱな人たちばかりの中で、宰相(公任)へのお返事を、どうしてさりげなく言い出せようか、と自分ひとりの心で苦しく思うので、

  • 「はづかし」は「恥ずかしい」ではなく、(相手が)りっぱで、こちらが気おくれするほどだ。テストの定番。→古今異義語の一覧(はづかし・ありがたし・をかし)
  • そばにいる人をたずねたのは、返事がその場の一流の人たちみんなに見られるから。プレッシャーの大きさが分かる。
  • 「ことなしび」は「何でもないふうに・さりげなく」。
うかるくん
うかるくん
「はづかしき中に」って、作者が恥ずかしがってるんですか?
ミスターT先生
ミスターT先生
そこがひっかけや。「はづかし」は、相手がりっぱすぎて、こっちが気おくれすること。公任のまわりの人がみんな一流やから、という意味やで。

4

御前に御覧ぜさせむとすれど、上のおはしまして、大殿籠もりたり。

現代語訳中宮さまにお見せ申し上げようとするけれど、帝がおいでになっていて、(お二人は)おやすみになっている。

5

主殿寮は「とくとく。」と言ふ。げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、
 空寒み花にまがへて散る雪に
と、わななくわななく書きて取らせて、いかに思ふらむとわびし。

現代語訳主殿寮の役人は「早く早く。」と言う。本当に、(下手なうえに)遅くまでなったら、まったく取り柄がないので、ええい、どうにでもなれと思って、
 空が寒いので、花と見まちがえるように散る雪に(少し春ある心地こそすれ)
と、ふるえふるえ書いて渡して、(公任さまたちは)どう思っているだろうかと、つらい気持ちになる。

  • 「空寒み」はミ語法:形容詞の語幹+み=「〜ので」。「空が寒いので」。和歌によく出る形。
  • 「遅うさへあらむは」の「む」は仮定・婉曲(もし〜としたら)。文の途中で名詞や「は」の前にある「む」はこれ。→推量の助動詞「む」の6つの意味
  • 「いかに思ふらむ」の「らむ」は現在推量(今ごろ〜しているだろう)。目の前にいない公任たちの反応を想像している。→現在推量の助動詞「らむ」
  • 「さはれ」は「さはあれ」がつまった形で「ええい、ままよ・どうにでもなれ」。「わななく」は「ふるえる」。
ミスターT先生
ミスターT先生
「空寒み」の「み」はミ語法で「〜ので」。上の句と漢詩の対応は図2で確かめよう。ここ、テストに出るで!
合格先生
合格先生
わななくわななく書いた、というのがいいですよね。あの清少納言でも手がふるえたんだ、と思うと親しみがわきます。

6

これがことを聞かばやと思ふに、そしられたらば聞かじとおぼゆるを、

現代語訳この(返事の)評判を聞きたいと思うけれど、悪く言われていたなら聞くまい、という気もするので(どきどきしていると)、

サクラちゃん
サクラちゃん
「聞かばや」と「聞かじ」、同じ「聞く」なのに反対のことを言ってますね。
ミスターT先生
ミスターT先生
ええとこ見てるな。聞きたい(ばや)けど、悪口なら聞きたくない(じ)。ドキドキしてる心が、そのまま文法に出てるんや。

7

「俊賢の宰相など、『なほ内侍に奏してなさむ。』となむ定めたまひし。」とばかりぞ、左兵衛督の中将におはせし、語りたまひし。

現代語訳「俊賢の宰相などが、『やはり(清少納言を)内侍にしてくださるよう帝に申し上げて任命しよう。』と話し合って決めなさった。」ということだけを、(今は)左兵衛督で、当時は中将でいらっしゃった方が、話してくださった。

  • 「奏す」は帝(天皇)にだけ使う謙譲語(申し上げる)。中宮・皇太子には「啓す」。→絶対敬語「奏す・啓す」と最高敬語
  • 係り結び:「なむ」→「し」、「ぞ」→「し」(どちらも過去「き」の連体形)。→係り結びの決まり(なむ・ぞ→連体形)
  • 「内侍」は帝のそば近くに仕える女官。作者の上の句が、俊賢たちに「内侍にふさわしい」とほめられたことになる。源俊賢も当時の有名な貴族。
合格先生
合格先生
「奏す」は帝だけ、「啓す」は中宮・皇太子。T先生には「そう(奏)帝、けい(啓)中宮」と口ぐせのように言われました。

「少し春ある心地こそすれ」と白居易の詩(図で見る関係)

白居易(白楽天)の詩「南秦雪」の二句 三時雲冷多飛雪 三時雲冷やかにして多く雪を飛ばし 二月山寒少有春 二月山寒くして春有ること少なし 上の句(本)=清少納言 空寒み花にまがへて散る雪に 下の句(末)=藤原公任 少し春ある心地こそすれ + 公任は「少有春」を「少し春ある」とやわらかく和歌にした。 作者はもう一方の句を見ぬいて上の句にし、一首を完成させた。
図2 「少し春ある心地こそすれ」と白居易の詩の関係(二月の雪の日に合わせた連歌)
ミスターT先生
ミスターT先生
公任は詩の後ろの句を、作者は前の句を和歌にした。二人とも同じ詩を知ってるから、ことばのキャッチボールが成り立つんやな。しかもどっちも「二月の雪」という今日の天気にぴったりや。

重要な古語(単語帳)

古語読み意味
つごもりつごもり月の末日・月末
いたういとうひどく(「いたく」のウ音便)
主殿寮とのもづかさ宮中の掃除・灯火などを受け持つ役所(の役人)
懐紙ふところがみふところに入れておく紙
本・末もと・すえ和歌の上の句・下の句
はづかしはずかし(相手がりっぱで)気おくれするほどだ
いらへいらえ返事・返答
ことなしびことなしびさりげない様子
大殿籠もるおおとのごもるおやすみになる(尊敬語)
とくとくとくとく早く早く
さはれさわれええい、ままよ・どうにでもなれ
まがふまがう見分けがつかないほど似る・見まちがえる
わななくわななくふるえる
奏すそうす(帝に)申し上げる(謙譲語)
内侍ないし帝のそば近くに仕える女官

テストに出る問題(答えは押すと開く)

問1 「これが本はいかでかつくべからむ」の「本」とは何のことか。

和歌の上の句(五・七・五)。下の句は「末」という。

問2 公任が送ってきた「少し春ある心地こそすれ」は、何という漢詩の、どの句をもとにしているか。

白居易(白楽天)の詩「南秦雪」の「二月山寒くして春有ること少なし」(二月山寒少有春)。

問3 作者がつけた上の句「空寒み花にまがへて散る雪に」は、同じ詩のどの句をふまえているか。

「三時雲冷やかにして多く雪を飛ばす」(三時雲冷多飛雪)。

問4 「空寒み」の「み」は何という語法で、どう訳すか。

ミ語法。形容詞の語幹+み で「〜ので」。「空が寒いので」。

問5 「みないとはづかしき中に」の「はづかし」の意味は?

(相手がりっぱで)こちらが気おくれするほどだ。

問6 「これがことを聞かばや」の「ばや」の意味は?

自分の願望(〜したい)。「この評判を聞きたい」。

問7 「なほ内侍に奏してなさむ」の「奏す」は誰に対して使う語か。

帝(天皇)。帝に申し上げる意味の謙譲語(絶対敬語)。

問8 この段で、作者の上の句はどのように評価されたか。

俊賢の宰相たちが、やはり作者を内侍にするよう帝に申し上げようと決めるほど、高く評価された。

うかるくん
うかるくん
漢詩の二句と、上の句・下の句の関係がつながりました! 白居易、ちゃんと覚えます。

枕草子「二月つごもりごろに」原文(全文・通し)

1文ずつ区切らずに、原文を通して読みたい人・音読したい人のための全文です。

二月つごもりごろに、風いたう吹きて、空いみじう黒きに、雪少しうち散りたるほど、黒戸に主殿寮来て、「かうてさぶらふ。」と言へば、寄りたるに、

「これ、公任の宰相殿の。」とてあるを見れば、懐紙に、
 少し春ある心地こそすれ
とあるは、げに今日のけしきに、いとようあひたる、これが本はいかでかつくべからむ、と思ひわづらひぬ。

「誰々か。」と問へば、「それそれ。」と言ふ。みないとはづかしき中に、宰相の御いらへを、いかでかことなしびに言ひ出でむ、と心一つに苦しきを、

御前に御覧ぜさせむとすれど、上のおはしまして、大殿籠もりたり。

主殿寮は「とくとく。」と言ふ。げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、
 空寒み花にまがへて散る雪に
と、わななくわななく書きて取らせて、いかに思ふらむとわびし。

これがことを聞かばやと思ふに、そしられたらば聞かじとおぼゆるを、

「俊賢の宰相など、『なほ内侍に奏してなさむ。』となむ定めたまひし。」とばかりぞ、左兵衛督の中将におはせし、語りたまひし。

枕草子「二月つごもりごろに」現代語訳(全文・通し)

二月の末ごろに、風がひどく吹いて、空がたいそう暗く、雪が少しちらちら舞っているときに、黒戸(清涼殿の北の部屋)に主殿寮の役人が来て、「ごめんください。」と言うので、(わたしが)近寄ったところ、

「これは、公任の宰相殿からの(お手紙です)。」と言って差し出したのを見ると、懐紙に、
 少し春らしい気持ちがすることだ
と書いてあるのは、本当に今日の空の様子にとてもよく合っているが、この上の句をどのようにつけたらよいのだろうか、と思い悩んでしまった。

「(公任さまのそばには)だれだれがいるのか。」とたずねると、「これこれの方々です。」と言う。みな、こちらが気おくれするほどりっぱな人たちばかりの中で、宰相(公任)へのお返事を、どうしてさりげなく言い出せようか、と自分ひとりの心で苦しく思うので、

中宮さまにお見せ申し上げようとするけれど、帝がおいでになっていて、(お二人は)おやすみになっている。

主殿寮の役人は「早く早く。」と言う。本当に、(下手なうえに)遅くまでなったら、まったく取り柄がないので、ええい、どうにでもなれと思って、
 空が寒いので、花と見まちがえるように散る雪に(少し春ある心地こそすれ)
と、ふるえふるえ書いて渡して、(公任さまたちは)どう思っているだろうかと、つらい気持ちになる。

この(返事の)評判を聞きたいと思うけれど、悪く言われていたなら聞くまい、という気もするので(どきどきしていると)、

「俊賢の宰相などが、『やはり(清少納言を)内侍にしてくださるよう帝に申し上げて任命しよう。』と話し合って決めなさった。」ということだけを、(今は)左兵衛督で、当時は中将でいらっしゃった方が、話してくださった。

枕草子「二月つごもりごろに」原文と現代語訳の印刷用ページ(A4・左右に並べて)

よくある質問(枕草子の基本)

枕草子の作者は誰?

清少納言です。一条天皇の中宮定子に仕えた女房で、歌人の清原元輔の娘です。

枕草子はいつの作品?

平安時代の中ごろ、1000年(長保2年)前後に書かれたとされます。

枕草子の冒頭(書き出し)は?

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」です。

枕草子はどんな作品?

日本最古の随筆とされ、鴨長明『方丈記』、兼好法師(吉田兼好)『徒然草』と並ぶ三大随筆の一つです。「〜もの」と物を集める類聚章段、自然や人を見て感じたことを書く随想章段、宮仕えの思い出を書く回想(日記)章段の3種類の段があり、「をかし」の文学と呼ばれます。

枕草子の目次(教科書に出る段)

枕草子の入口(教科書に出る段の一覧・作者清少納言と中宮定子) 「定番」は教科書によく出る段です。

  1. 枕草子「春はあけぼの」の原文・現代語訳とテストに出る語句 定番
  2. 枕草子「うつくしきもの」の原文・現代語訳 定番
  3. 枕草子「にくきもの」の原文・現代語訳 定番
  4. 枕草子「すさまじきもの」の原文・現代語訳 定番
  5. 枕草子「ありがたきもの」の原文・現代語訳 定番
  6. 枕草子「木の花は」の原文・現代語訳 定番
  7. 枕草子「虫は」の原文・現代語訳 定番
  8. 枕草子「上にさぶらふ御猫は」の原文・現代語訳 定番
  9. 枕草子「中納言参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
  10. 枕草子「雪のいと高う降りたるを」の原文・現代語訳 定番
  11. 枕草子「宮に初めて参りたるころ」の原文・現代語訳 定番
  12. 枕草子「九月ばかり」の原文・現代語訳 定番
  13. 枕草子「五月ばかりなどに山里にありく」の原文・現代語訳 定番
  14. 二月つごもりごろに(このページ) 定番
  15. 枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の原文・現代語訳 定番
  16. 枕草子「大進生昌が家に」の原文・現代語訳 定番
  17. 枕草子「この草子、目に見え心に思ふことを」の原文・現代語訳 定番
  18. 枕草子「ころは」の原文・現代語訳
  19. 枕草子「鳥は」の原文・現代語訳
  20. 枕草子「草の花は」の原文・現代語訳
  21. 枕草子「心ときめきするもの」の原文・現代語訳
  22. 枕草子「過ぎにしかた恋しきもの」の原文・現代語訳
  23. 枕草子「うれしきもの」の原文・現代語訳
  24. 枕草子「はしたなきもの」の原文・現代語訳
  25. 枕草子「かたはらいたきもの」の原文・現代語訳
  26. 枕草子「清涼殿の丑寅の隅の」の原文・現代語訳
  27. 枕草子「野分のまたの日こそ」の原文・現代語訳
  28. 枕草子「月のいと明かきに」の原文・現代語訳
  29. 枕草子「正月一日は」の原文・現代語訳
  30. 枕草子「職の御曹司におはしますころ」の原文・現代語訳
  31. 枕草子「遠くて近きもの・近うて遠きもの」の原文・現代語訳
ミスターT先生
ミスターT先生
次は「頭の弁の、職に参りたまひて」。藤原行成とのやりとりから、百人一首の「夜をこめて鳥のそらねははかるとも」が生まれる段や。お楽しみに!

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本文は『枕草子』を、教科書で広く読まれる形(三巻本系)にそろえ、新字体・現代の送り仮名に直したものです(参考にした古い本:Wikisource の枕草子、明治の『國文大觀』〈能因本系〉)。枕草子は本によって語句や段の分け方が少しずつちがうため、段の番号ではなく段の名前で示しています。現代語訳・解説・問題・図は合格大作戦のオリジナルです。挿絵は著作権の切れた古い絵です(それぞれの絵の下に出典)。文法の用語は合格大作戦の古文文法辞典に合わせています。