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朝菌は晦朔を知らずちょうきんはかいさくをしらず
ひとことで言うと
命の短い者には、長い時間の流れは分からないということ。転じて、経験や見方のせまい者には大きな物事が分からないというたとえ。朝に生えて夕方しおれるきのこは、月の終わり(晦)も始め(朔)も知らない、という『荘子』のたとえから。
| 読み方 | ちょうきんはかいさくをしらず |
|---|---|
| 意味 | 命の短い者には、長い時間の流れは分からないということ。転じて、見方のせまい者には大きな物事が理解できないこと。 |
| 出典 | 『荘子』逍遥遊「朝菌不知晦朔,蟪蛄不知春秋。此小年也」 |
| お話 | 朝に生えて夕方にしおれるきのこ(朝菌)は晦(みそか)と朔(ついたち)を知らず、夏のセミ(蟪蛄)は春と秋を知らない。これが「小年」だと荘子が述べた |
| 似た言葉 | 夏虫は氷を語れない・井の中の蛙(いのなかのかわず)・蟪蛄春秋を知らず |
| 反対の言葉 | 大局を見る・長い目で見る |
| 漢文の句法 | 否定(不知〜)・比較(不及)・詠嘆(不亦〜乎) |
このページのポイント
- 「朝菌は晦朔を知らず」は、命の短い者は長い時間を知らないこと。転じて見方のせまさのたとえ
- 晦=みそか(月の終わり)、朔=ついたち(月の始め)。暦の図と字の図で覚えられます
- 『荘子』逍遥遊の原文、小年と大年のものさし、同じ篇の「鵬程万里」とのちがい、入試での出方まで分かります
「朝菌は晦朔を知らず」の意味と読み方
「朝菌は晦朔を知らず」はちょうきんはかいさくをしらずと読みます。意味は「命の短い者には、長い時間の流れは分からない」ということです。そこから、経験や見方がせまい人には、大きな物事は理解できないというたとえとしても使います。
ことばを一つずつ見てみましょう。「朝菌(ちょうきん)」は、朝に生えて夕方にはしおれてしまう、命の短いきのこのことです。「晦(かい)」は月の終わりの日(みそか)、「朔(さく)」は月の始めの日(ついたち)です。つまり「晦朔を知らず」は、「月の終わりと始め、つまり、ひと月という長さを知らない」という意味になります。朝に生まれて夕方に終わるきのこにとって、「ひと月」は想像もできない長い時間なのです。
このことばは、中国の戦国時代の思想家・荘子(そうし)の本『荘子』の最初の篇「逍遥遊(しょうようゆう)」に出てきます。原文は「朝菌不知晦朔,蟪蛄不知春秋」で、続けて「夏のセミ(蟪蛄)は春と秋を知らない」とも言っています。
うかるくん
きのこが「ひと月」を知らないのは、あたりまえじゃないですか?
ミスターT先生
そう、きのこにとってはあたりまえ。でも荘子が言いたいのは、人間も同じだということなんだ。わたしたちも、自分の生きている短い時間や、自分の知っている小さな世界だけで物事を決めつけていないか。もっと長い時間、もっと大きな世界から見たら、まるでちがって見えるかもしれない。そういう「ものさしの大きさ」の話なんだよ。
ふだんの言い方では、たとえば次のように使います。
- ○目先のテストの点だけで一喜一憂するのは、朝菌は晦朔を知らずで、一年の勉強の流れが見えていない。
- ○流行が三日で変わるネットの世界にいると、朝菌は晦朔を知らずになりがちだ。
- ○何百年も続く森の変化は、朝菌は晦朔を知らずの人間には、なかなか見えない。
「朝」は「朝」の読み方・書き順・部首、「菌」は「菌」の読み方・書き順・部首、「知」は「知」の読み方・書き順・部首で、読み方と書き順を確かめておきましょう。「晦」と「朔」は常用漢字ではないので、このページの図でしっかり覚えてください。
絵で読む「朝菌は晦朔を知らず」のお話
このことばは、だれかが何かをした「出来事」の話ではなく、荘子が考えを伝えるために使ったたとえ話です。4つの場面で、きのこ・セミ・大きな木を比べてみましょう。
絵で読む「朝菌は晦朔を知らず」(『荘子』逍遥遊の4こま)
荘子はこのたとえの前に、もっと大きな話をしています。北の海にいた鯤(こん)という大きな魚が、鵬(ほう)という大きな鳥になり、九万里の空へのぼって南の海へ飛んでいく――という話です(くわしくは鵬程万里の意味と由来(鯤と鵬の話)で)。その鵬を見て、小さなセミと小鳩が「わたしたちは木から木へ飛ぶだけで十分なのに、どうして九万里も飛ぶ必要があるのか」と笑いました。
そこで荘子は「この二匹の虫に、何が分かろうか」と言い、「小さな知恵は大きな知恵に及ばない。短い命は長い命に及ばない」と続けます。そして、そのことを示す例として出したのが、朝菌と蟪蛄(短い命=小年)、冥霊と大椿(長い命=大年)なのです。

ミスターT先生
鵬の話が「大きさ(空間)」のちがいなら、朝菌の話は「長さ(時間)」のちがいだ。荘子は、空間と時間の両方から「小さなものさしで大きなものをはかってはいけない」と教えているんだね。
大切なのは、荘子がきのこやセミをばかにしているわけではないことです。きのこにはきのこの一日があり、セミにはセミの夏があります。ただ、その短いものさしで「ひと月なんてない」「春や秋なんてない」と決めつけるなら、それは知らないだけなのです。わたしたち人間も、もっと大きな時間から見れば、朝菌と同じかもしれません。
「朝菌は晦朔を知らず」の原文・書き下し文・現代語訳
もとになった文章は、『荘子』逍遥遊篇にあります。1文ずつ、返り点と送り仮名をつけた訓読文で見ていきましょう(書き下し文は代表的な読み方の一例です)。返り点の読み方は返り点(レ点・一二点・上下点)の読み方、書き下し文のきまりは書き下し文の書き方とルールでくわしく説明しています。
1文目:小さな知恵は大きな知恵に及ばない
書き下し文小知は大知に及ばず、小年は大年に及ばず。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳小さな知恵は大きな知恵にかなわず、短い命は長い命にかなわない。
2文目:どうしてそう分かるのか
書き下し文奚を以て其の然るを知るや。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳どうしてそうだと分かるのか。
3文目:朝菌は晦朔を知らない
書き下し文朝菌は晦朔を知らず、蟪蛄は春秋を知らず。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳朝に生えて夕方にしおれるきのこは、月の終わりと始め(ひと月)を知らず、夏のセミは春と秋を知らない。
4文目:これが小年である
書き下し文此れ小年なり。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳これが短い命(小年)というものだ。
5文目:五百年が春、五百年が秋
書き下し文五百歳を以て春と為し、五百歳を秋と為す。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳(南の楚にいる冥霊という木は)五百年を春とし、五百年を秋とする。
6文目:なんと悲しいことではないか
書き下し文衆人之に匹す、亦た悲しからずや。
(『荘子』逍遥遊)
現代語訳(彭祖は長生きで名高いが)世の人々が彭祖と比べてうらやむのは、なんと悲しいことではないか。
原典(『荘子』逍遥遊)の本文では
維基文庫(中国語のウィキソース)の『荘子』逍遥遊の本文では、この部分は次のようになっています(句読点は維基文庫の本文のとおり)。
- 「蟲」「靈」「歲」「爲」「衆」:昔の字体(旧字体)です。今の字では「虫」「霊」「歳」「為」「衆」です。
- 「之二蟲」:「之の二虫」。直前に出てくるセミ(蜩)と小鳩(学鳩)のことです。小鳩の名は、本によって「鷽鳩」とも「学鳩」とも書かれます。
- 「而彭祖乃今以久特聞」:「而るに彭祖は乃ち今久しきを以て特り聞こゆ」などと読みます。「而」「乃」の読み方は「而・則・乃・即」の読み方と違いで確かめられます。
サクラちゃん
冥霊や大椿って、本当にあった木なんですか?
ミスターT先生
いや、どちらも伝説・たとえの中の木だよ。冥霊を木ではなく大きな亀だとする説もあって、はっきりしない。彭祖も、八百年ほど生きたと伝えられる伝説の人物だ。荘子はわざと、とても短いものと、ありえないほど長いものを並べて、「長い・短い」は比べる相手しだいだと見せているんだね。
出典『荘子』逍遥遊と話の背景
出典の『荘子』は、中国の戦国時代(紀元前4世紀ごろ)の思想家・荘周(荘子)と、その流れをくむ人々の考えをまとめた本です。老子とならぶ道家(どうか)の代表で、二人の考えは「老荘思想」と呼ばれます。儒家・法家などとのちがいは諸子百家(儒家・道家・法家)の考え方で図にしています。
「逍遥遊(しょうようゆう)」は『荘子』の内篇のいちばん最初の篇です。「逍遥」は、ぶらぶらと気ままに歩くこと、「遊」は遊ぶこと。つまり「何ものにもしばられず、自由に遊ぶ」という意味の題です。小さなものさしにとらわれず、大きな心で自由に生きる――それが逍遥遊の中心の考えです。
逍遥遊の流れと「鵬程万里」とのちがい
逍遥遊のはじめは、大きな鵬と、それを笑う小さな生き物の話がくり返される作りになっています。同じ篇から生まれた鵬程万里(ほうていばんり)の意味と由来は、鵬が九万里の空を南へ飛ぶ「道のりのはるかさ」から、「前途がはるかに遠いこと」「大きな将来」の意味で使われます。
一方、このページの「朝菌は晦朔を知らず」は、鵬の話のあいだに置かれた説明の部分です。テーマは「時間の長さ」で、「短い命の者には長い時間が分からない」という意味になります。同じ篇の言葉でも、鵬程万里は空間の大きさ・前途、朝菌は時間の長さ・見方のせまさ、と分けて覚えましょう。
朝菌・蟪蛄・冥霊・大椿とは何か(諸説あり)
- 朝菌(ちょうきん):朝に生えて夕方にはしおれるきのこ、と説明されることが多いです。ただし昔の注釈では、きのこの一種とするもののほか、朝に咲いて夕方にしぼむむくげ(木槿)の花、朝に生まれて夕方に死ぬ虫とする説などもあり、はっきりしません。どの説でも「一日で終わる短い命」という点は同じです。
- 蟪蛄(けいこ):セミの一種です。どのセミにあたるかは本によって説明がちがいます。夏に生まれて夏のうちに終わるので「春も秋も知らない」と言われます。
- 冥霊(めいれい):楚の南にあったという伝説の木。大きな亀だとする説もあります。五百年が春、五百年が秋なので、千年で人間の一年にあたる計算です。
- 大椿(だいちん):大昔にあったという伝説の木。八千年が春、八千年が秋です。ここから、日本では長生きを祝うことばとして「椿寿(ちんじゅ)」「大椿の寿」が使われるようになりました。「椿」は日本のツバキとは別の木とされます。
- 彭祖(ほうそ):とても長生きしたことで有名な伝説の人物です。年数は本によってちがいますが、八百年ほど生きたと伝えられます。
「晦」「朔」と昔のこよみ
昔の中国や日本では、月の満ち欠けをもとにしたこよみ(太陰太陽暦。日本では旧暦とも言います)を使っていました。月が見えなくなる新月の日を「朔(ついたち)」として月が始まり、十五日ごろに満月(望)になり、月が細くなって消えるころが月の終わり「晦(みそか・つごもり)」です。だから、こよみの上の「ひと月」は、月の形がひとめぐりする長さでした。
一年の最後の日を「大晦日(おおみそか)」と言うのは、「一年でいちばん大きな晦(月の終わり)」だからです。「つごもり」は「月隠り(つきごもり)」から来たとよく説明されます。くわしくは大晦日(おおつごもり)の意味と読み方(つごもり・みそかの語源)で読めます。また、睦月・如月など昔の月の名前は旧暦の月の名前(睦月〜師走)一覧と読み方に、季節の区切りは二十四節気とは?一覧と読み方・意味にまとめています。
「朝菌は晦朔を知らず」の使い方と例文・似た言葉
「朝菌は晦朔を知らず」は、短い時間や小さな経験だけで、大きな物事を判断してしまうようすを表すときに使います。命の短い生き物そのものについて言うだけでなく、「見方のせまさ」をたとえて言うことが多い言葉です。
- ○一回の模試の結果だけで志望校をあきらめるのは、朝菌は晦朔を知らずというものだ。
- ○地球の長い歴史から見れば、人間の一生など朝菌は晦朔を知らずのようなものかもしれない。
- ○入社一年目でこの業界のすべてを分かったつもりになるのは、朝菌は晦朔を知らずだ。
- ×朝が弱い弟は、朝菌は晦朔を知らずで、なかなか起きない。(「朝」に弱いという意味ではない)
- ×このきのこは毒があるので、朝菌は晦朔を知らずだ。(きのこの種類や毒の話ではない)
似た言葉
- 夏虫(かちゅう)は以て氷を語るべからず:夏の虫に冬の氷のことは話せない。同じ『荘子』の秋水篇の言葉で、井の中の蛙大海を知らずの意味と由来のページでくわしく読めます。生きる「時期」がせまいことのたとえで、朝菌にとても近い言葉です。
- 井の中の蛙(いのなかのかわず):せまい世界しか知らないこと。こちらは「場所」のせまさです。
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやの意味:小さな人物には大人物の大きな志は分からない、という意味です。
- 蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい):大きな宇宙から見れば、人間の争いはかたつむりの角の上の争いのように小さい、という同じ『荘子』の話です。
- 蟪蛄春秋を知らず:原文の後半をそのまま使った形で、意味は同じです。
反対の言葉・考え方
- 大局を見る:物事の全体の流れや、長い目での動きを見ること。
- 長い目で見る:今だけでなく、先の先まで考えて判断すること。
- 鵬程万里(はるかな前途):同じ逍遥遊の、大きな鵬のはるかな旅から生まれた言葉です。
英語には決まった言い方は見当たりませんが、"Those who live only a day cannot understand a month."(一日しか生きない者に、ひと月は分からない)のように説明して訳せます。「見方がせまい」という意味では short-sighted(目先のことしか見ない)も近いことばです。
また、「朝」のつく四字熟語には、一朝一夕(いっちょういっせき)の意味(わずかな期間)もあります。「一朝一夕には身につかない」のように使い、「短い時間では大きなことは分からない・できない」という点で、朝菌の話とつながる言葉です。
受験勉強への生かし方
受験勉強でも、わたしたちはつい「朝菌」になりがちです。今日の小テストができなかった、今週の模試の点が下がった――そんな短い時間のものさしだけで「自分はだめだ」と決めてしまうのは、ひと月を知らないきのこと同じです。成績は、毎日の小さな積み重ねが、何か月もかかって形になるものです。
そこで大切なのが、長いものさしで計画を立てることです。入試までの1年を見通して、月の目標、週の予定、今日やることへと下ろしていく方法は、勉強計画の立て方(年→月→週→日に分ける方法)でくわしく説明しています。また、毎日ほんの少しの差が1年後には大きな差になることは、1.01の法則と0.99の法則(1.01の365乗は約37.8)がよく示しています。一日の結果に一喜一憂する朝菌ではなく、何年も先を見る大椿の目で、自分の勉強をながめてみましょう。浪人生なら、浪人生の勉強法(春・夏・秋・冬の1年の計画)も参考になります。
「朝菌は晦朔を知らず」のよくあるまちがい
- 「朝菌」を「あさきん」「ちょうぎん」と読む:正しくは「ちょうきん」です。「朝(ちょう)」は朝廷・早朝の「ちょう」です。
- 「晦朔」を「まいさく」「かいそく」と読む:正しくは「かいさく」です。「晦」は日へんに「毎」ですが、音読みは「カイ」。「朔」は「サク」です。
- 「晦」を「悔」「海」と書く:月の終わり(くらい日)なので日へんの「晦」です。りっしんべんの「悔」(くやむ)、さんずいの「海」とはちがいます。
- 「朝だけ起きているきのこ」「朝に弱い」の意味だと思う:「朝」は「朝に生えて夕方にしおれる」という命の短さを表しています。朝が苦手という意味はありません。
- 鵬程万里と同じ意味だと思う:どちらも逍遥遊の言葉ですが、鵬程万里は「前途がはるかに遠い」、朝菌は「命の短い者は長い時間を知らない」という意味です。
- 朝三暮四(ちょうさんぼし)と混ぜる:朝三暮四も『荘子』の言葉で「朝」がつきますが、「目先のちがいにとらわれて、結果が同じことに気づかない」という別の意味です。
サクラちゃん
人に向かって「朝菌は晦朔を知らずだね」って言ったら、失礼ですか?
ミスターT先生
うん、面と向かって言うと「あなたは見方がせまい」と言うことになるから、相手を見下す言い方に聞こえるね。自分のことをふり返って「自分は朝菌だった」と使ったり、人間全体のことを大きな目で語ったりするほうが、この言葉らしい使い方だよ。
入試ではこう出る
「朝菌は晦朔を知らず」は、おもに大学受験の漢文で出てくる言葉です。中学受験や高校受験の故事成語の問題で出ることは多くありませんが、「晦(みそか)」「朔(ついたち)」は、旧暦や昔の日付を読む問題で役に立ちます。
- 大学受験:『荘子』逍遥遊の本文が出て、「小知不及大知」の比較の形、「奚以知其然也」の疑問の形、「不亦悲乎」の詠嘆の形が問われることがあります。「小年」「大年」が何を指すか、「朝菌」と「大椿」の対比を説明させる問題も考えられます。共通テストの漢文の出方は共通テストの漢文(出題の形と対策)にまとめています。
- 古文とのつながり:古文でも「つごもり(月の終わり)」「ついたち(月の始め)」はよく出ることばです。『徒然草』などで「つごもり」が出てきたら、この「晦」を思い出しましょう。
- 評論文:「人間の時間」「生き物の時間」をあつかう評論で、荘子のこのたとえが引かれることがあります。「短いものさしでは長い流れが見えない」という要点をつかんでおくと、読みやすくなります。

サクラちゃん
「朝菌は晦朔を知らず」は短い命の者は長い時間を知らないこと。晦=みそか(月の終わり)、朔=ついたち(月の始め)。「小年は大年に及ばず」もセットで覚えます!
練習問題
やさしい
- 「朝菌は晦朔を知らず」の意味として正しいものを選びましょう。
ア 朝が苦手な人は早起きできない イ 命の短い者には、長い時間の流れは分からない ウ きのこは朝に食べるのがよい エ 毎月の始めと終わりを大切にする答えと解説を見る
イ。そこから「経験や見方がせまい人には、大きな物事は分からない」というたとえにも使います。 - 「晦」と「朔」の読み方を、ひらがなで答えましょう(月の何の日かも答えましょう)。
答えと解説を見る
晦=みそか(つごもり)で月の終わりの日、朔=ついたちで月の始めの日です。音読みは「カイ」「サク」です。
ふつう
- 「小知不及大知」を書き下し文に直し、現代語訳しましょう。
答えと解説を見る
小知は大知に及ばず。訳:小さな知恵は、大きな知恵にかなわない。 - 原文で「小年」の例として出てくる生き物を2つ、「大年」の例として出てくるものを2つ答えましょう。
答えと解説を見る
小年:朝菌・蟪蛄。大年:冥霊・大椿。
むずかしい
- 「衆人匹之、不亦悲乎」を書き下し文に直し、「不亦〜乎」の句法の名前を答えましょう。
答えと解説を見る
衆人之に匹す、亦た悲しからずや。「不亦〜乎」は詠嘆の形で、「なんと〜ではないか」と訳します。 - 荘子が、八百年生きたと伝えられる彭祖と比べたがる人々を「悲しい」と言ったのはなぜですか。
答えと解説を見る
八百年の彭祖も、八千年が春という大椿から見れば短い命(小年)にすぎないから。人間の小さなものさしで長い・短いを比べてうらやむこと自体が、見方のせまさを表しているからです。
「朝菌は晦朔を知らず」とあわせて覚えたい関連ページ
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大きな宇宙から見た小さな争い - 胡蝶の夢の意味と由来(荘子)
夢と現実の区別をゆさぶる話 - 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやの意味
小さな者には大きな志が分からない - 漢文の比較の句法(不如・不及・莫如)
「小知は大知に及ばず」の読み方 - 漢文の詠嘆の句法(不亦〜乎・嗚呼)
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差し迫った苦しい状況のこと。 - 胡蝶の夢の意味と由来
自分と物との区別がつかない、人生のはかなさのたとえ。 - 蝸牛角上の争いの意味と由来
小さな世界での、つまらない争いのこと。 - 嚆矢の意味と由来
物事の始まり。最初。 - 尾を泥中に曳くの意味と由来
地位や名誉より、自由でのどかな暮らしを選ぶこと。 - 管見の意味と由来
狭い見識のこと。自分の意見をへりくだって言う言葉。 - 莫逆の友の意味と由来
心がぴったり合い、逆らうところのない親友のこと。 - 庖丁、牛を解くの意味と由来
熟練すれば、難しい仕事も無理なくこなせるということ。 - 鵬程万里の意味と由来
前途が遠く、はるかであること。
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矛盾・蛇足・漁夫の利など150語 - 勉強計画の立て方(年→月→週→日)
ずれたら自分で直す方法 - 1.01の法則と0.99の法則(1.01の365乗=37.8)
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季節ごとにやること - 国語のまとめ(漢字・古文・漢文)
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よくある質問
朝菌は晦朔を知らずとはどういう意味ですか?
朝菌は晦朔を知らずとは、命の短い者には長い時間の流れは分からないという意味です。そこから、経験や見方のせまい者には大きな物事が理解できない、というたとえとしても使います。
朝菌は晦朔を知らずの読み方は何ですか?
「ちょうきんはかいさくをしらず」と読みます。「朝菌」は「ちょうきん」、「晦朔」は「かいさく」と読みます。
「晦」と「朔」はそれぞれ何のことですか?
「晦」は月の終わりの日(みそか・つごもり)、「朔」は月の始めの日(ついたち)のことです。月の満ち欠けによる昔のこよみでは、新月の日が朔、月の最後の日が晦でした。「晦朔」で「ひと月」を表します。
朝菌は晦朔を知らずの由来・出典は何ですか?
中国の思想書『荘子』の最初の篇「逍遥遊」が由来です。荘子は、朝に生えて夕方しおれるきのこ(朝菌)は晦朔を知らず、夏のセミ(蟪蛄)は春秋を知らない、これが短い命(小年)だと述べました。
朝菌は晦朔を知らずの原文と書き下し文は?
原文は「朝菌不知晦朔、蟪蛄不知春秋。此小年也」で、書き下し文は「朝菌は晦朔を知らず、蟪蛄は春秋を知らず。此れ小年なり」です。前の文に「小知は大知に及ばず、小年は大年に及ばず」があります。
朝菌とは何のことですか?
朝菌は、朝に生えて夕方にはしおれる、命の短いきのことよく説明されます。ただし昔の注釈では、むくげ(木槿)の花や、朝生まれて夕方死ぬ虫とする説もあり、はっきりしません。
朝菌は晦朔を知らずの似た言葉は?
似た言葉には、同じ『荘子』の「夏虫は以て氷を語るべからず」や「井の中の蛙大海を知らず」があります。原文の後半の「蟪蛄春秋を知らず」も同じ意味です。
朝菌は晦朔を知らずと鵬程万里のちがいは?
どちらも『荘子』逍遥遊の言葉ですが、鵬程万里は鵬が九万里を飛ぶ話から「前途がはるかに遠いこと」を表します。朝菌は晦朔を知らずは「命の短い者は長い時間を知らない」という、時間の長さについての言葉です。
朝菌は晦朔を知らずは英語で何と言いますか?
決まった英語のことわざは見当たりませんが、"Those who live only a day cannot understand a month." のように説明して訳せます。見方がせまいという意味では short-sighted も近い言い方です。
朝菌は晦朔を知らずは入試でどう出ますか?
おもに大学受験の漢文で、『荘子』逍遥遊の本文として出ます。「小知不及大知」の比較の形や「不亦悲乎」の詠嘆の形、小年と大年の対比を説明させる問題などが考えられます。
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出典・参考
- 原文:『荘子』逍遥遊(維基文庫の本文で確認)
- 朝菌・蟪蛄・冥霊の正体:昔の注釈による諸説(はっきりしない)
- 晦・朔と旧暦、椿寿の語:一般的な国語辞典などによる説明
- 書き下し文・現代語訳:合格大作戦(教科書で多い読み方をもとにした一例)
- お話の絵・図:合格大作戦
最終更新:2026年10月29日/作成:大学受験合格大作戦



