漢文文法・句法辞典 › 重要語の読みと識別
大学受験難関大
ひとことで言うと
「而」は文の中では順接・逆接をつなぐ読まない置き字ですが、文の頭では「しかして・しかるに」と読み、文末の「而已」は「のみ」と読みます。「則・即・乃・輒」はどれも「すなはち」と読み、則=〜ならば、即=すぐに、乃=そこで・なんと、輒=そのたびにと意味が違います。
このページのポイント
- 文の中の「而」は置き字。順接(テ・シテ)か逆接(ドモ・ニ)かは前後の意味で決める
- 文の頭の「而」=しかして・しかるに・しかも・しかれども、「而已」=のみ
- 則=〜ならば・〜すると・〜は(前に「〜ば」)
- 即=すぐに・つまり、乃=そこで・なんと・やっと、輒=そのたびに
- 「而」は位置で、「すなはち」は字で見分ける
はじめて(やさしく)
「而(じ)」と「則・乃・即(すなはち)」は、文と文をつなぐ字です。「而」は多くの場合読まない字(置き字)ですが、文の頭では「しかして」「しかるに」と読みます。「則・乃・即」は、どれも「すなはち」と読むのに、意味がちがうのがやっかいなところです。
このページでは、「而」の読み分けと、4つの「すなはち」(則・乃・即・輒)の見分け方に重点をおきます。まず、読み分けの一覧表を見ましょう。
「而・則・乃・即・輒」の読み分けの一覧表
| 字 | 読み | 働き | 意味(訳) | 見分け方の目印 | 例 |
|---|---|---|---|---|---|
| 而 | 読まない | 順接 | 〜て・〜して | 文の中。前の字の送り仮名テ・シテ | 故きを温めて新しきを知る |
| 而 | 読まない | 逆接 | 〜けれども・〜のに | 文の中。送り仮名ドモ・ニ・モ | 視れども見えず |
| 而 | しかして・しかうして | 順接(文頭) | そうして | 文の頭 | 而して後に |
| 而 | しかるに・しかれども | 逆接(文頭) | それなのに・しかし | 文の頭 | 而るに王聴かず |
| 而 | しかも | 添加(文頭) | そのうえ | 文の頭 | 而も… |
| 而已 | のみ | 限定 | 〜だけだ | 文末に「而已(矣)」 | 仁義有るのみ |
| 而 | なんぢ | 二人称 | おまえ | 人をさす位置(まれ) | 而の父 |
| 則 | すなはち | 条件→結果/対比 | 〜ならば・〜すると/〜は | 前に「〜レバ」「〜テハ」 | 思はざれば則ち罔し |
| 即 | すなはち | 即時/同一 | すぐに/つまり | 時間がすぐ・イコールの関係 | 先んずれば即ち人を制す |
| 乃 | すなはち | 転回・意外・限定 | そこで/なんと/やっと | 話の流れが変わる・おどろき | 乃ち漢有るを知らず |
| 輒 | すなはち | 反復 | そのたびに・いつも | 前に「毎(ごとに)」 | 書を読む毎に輒ち |
表を見ると、「而」は位置(文の中か、文の頭か、文末の「而已」か)で読みが決まり、4つの「すなはち」は字そのもので意味が決まることがわかります。まず「而」の4つの顔を図で確かめましょう。
論語の有名な一節で、「而」と「則」が両方出てくる文を読んでみます。丸の数字が読む順番、うすい字が読まない置き字です。
例文1 「而」(置き字)と「則」(すなはち)
白文学而不思則罔、思而不学則殆。
書き下し文学びて思はざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち殆し。
(『論語』為政)
現代語訳学んでも自分で考えなければ、ものごとははっきりわからない。考えるだけで学ばなければ、ひとりよがりになってあぶない。
まなぶくん
「則」も「乃」も「即」も、ぜんぶ「すなはち」って読むんですか? 覚えられないよ……
ミスターT先生
読みは同じ「すなはち」でいい。大事なのは意味だ。則は「〜ならば」、即は「すぐに」、乃は「そこで・なんと」、輒は「そのたびに」。いちばん多いのは則で、前に「〜ば」が来るのが目印だよ。
ハルちゃん
「〜ば、則ち」なら「則」。字を見てから意味を決めるんですね。

ミスターT先生
「而」は位置で読み、「すなはち」は字で意味を決める。この2つを分けて考えれば、つなぎの字はこわくないよ。
ここまでのまとめ
- 文の中の「而」は置き字。順接(テ・シテ)か逆接(ドモ・ニ)かは前後の意味で決める
- 文の頭の「而」は「しかして・しかるに・しかも・しかれども」、文末の「而已」は「のみ」
- 「すなはち」は4つ:則=〜ならば、即=すぐに、乃=そこで・なんと、輒=そのたびに
しっかり(共通テスト)
「而」の見分け方の手順
- 下に「已」があるか:「而已(矣)」は2字で「のみ」と読む限定。
- 文の頭にあるか:句点のすぐあとの「而」は、前の文を受けて「しかして(順接)」「しかるに・しかれども(逆接)」「しかも(添加)」と読む。
- 文の中なら置き字:前後の内容がそのまま続くなら順接(前の字にテ・シテ)、反対の内容なら逆接(ドモ・ニ・モ)。
- 人をさす位置か:「而の父」のように名詞の前で人をさすときだけ「なんぢ」。めったに出ない。
- 訳を確かめる:順接は「〜て・そして」、逆接は「〜けれども・〜のに」。訳で前後の関係がはっきりするようにする。
例文2 順接の「而」(〜て)
書き下し文故きを温めて新しきを知れば、以て師と為るべし。
(『論語』為政)
現代語訳昔のことをよく学び直して、そこから新しい知識や考えを見いだせるなら、人の師となることができる。
例文3 逆接の「而」(〜ても)
書き下し文人知らずして慍みず、亦た君子ならずや。
(『論語』学而)
現代語訳世の人が自分を認めてくれなくても、不満に思わない。なんと君子(りっぱな人)ではないか。
例文4 逆接の「而」(〜なのに)
書き下し文信にして疑はれ、忠にして謗らる。
(『史記』屈原賈生列伝)
現代語訳誠実であるのに疑われ、忠義をつくしているのに悪口を言われる。
例文5 文の頭の「而」(しかれども)
書き下し文人皆去る。而れども吾独り留まる。
(自作)
現代語訳人々はみな去っていった。しかし、わたしひとりは残った。
例文6 「而已」(のみ)
書き下し文亦た仁義有るのみ。
(『孟子』梁恵王上)
現代語訳(王が大切にすべきものは)ただ仁と義があるだけだ。
4つの「すなはち」の見分け方
「すなはち」と読む字は、どれも前の内容を受けて、後ろへつなぐ副詞(接続のことば)です。違いは「どんなつながり方か」です。
| 字 | 意味 | つながり方 | 前の目印 | 例(書き下し) |
|---|---|---|---|---|
| 則 | 〜ならば・〜すると・〜は | 条件→結果、対比 | 〜(レ)バ・〜テハ | 学びて思はざれば則ち罔し |
| 即 | すぐに・つまり(とりもなおさず) | 時間をおかない、イコール | とくになし | 先んずれば即ち人を制す |
| 乃 | そこで・なんと・やっと・〜こそ | 話の転回、意外、ようやく | 前の出来事 | 乃ち漢有るを知らず |
| 輒 | そのたびに・いつも | くり返し | 毎(〜ごとに) | 書を読む毎に輒ち食を忘る |
- 字を確かめる:「すなはち」とひらがなで出ても、もとの字が何かを白文で確かめる。
- 則なら前の「〜ば」を探す:前の語に「〜レバ・〜ラバ」があれば条件→結果。「〜テハ」なら対比(〜は)。
- 即なら「すぐ」か「イコール」か:動作の前なら「すぐに」、名詞と名詞の間なら「つまり〜だ」。
- 乃なら話の流れを見る:前の出来事を受けて「そこで」、予想外なら「なんと」、時間がかかったなら「やっと」。
- 輒なら「毎」をセットで:「毎A輒B」=Aするたびにいつも B する。
例文7 「即」と「則」が並ぶ文
書き下し文先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人の制する所と為る。
(『史記』項羽本紀)
現代語訳人より先に行動すれば、すぐに相手をおさえられる。おくれをとれば、相手におさえられる。
例文8 対比の「則」(〜は)
書き下し文弟子入りては則ち孝、出でては則ち弟。
(『論語』学而)
現代語訳若者は、家の中では親に孝行し、外では目上の人にすなおに従う。
例文9 意外の「乃」(なんと)
書き下し文乃ち漢有るを知らず、魏晋に論無し。
(陶淵明「桃花源記」)
現代語訳(桃源の村の人々は)なんと漢という王朝があったことさえ知らず、魏や晋は言うまでもない。
例文10 「そこで」の「乃」
書き下し文項王乃ち大いに驚きて曰はく、
(『史記』項羽本紀)
現代語訳項王はそこで(夜、漢軍の四方から楚の歌が聞こえてくるのを聞いて)たいへんおどろいて言った。
サクラちゃん
「乃」の「そこで」と「なんと」は、どう見分けるんですか?
ミスターT先生
前の出来事が原因やきっかけになって次の行動へ進むなら「そこで」。前から考えると思いがけない内容が来るなら「なんと」。どちらも「話の流れが変わる」字だと覚えておくといい。
うかるくん
「則」はルール、「乃」はドラマって感じだね!
もっと深く(難関大・上級者)
1. 「則」の3つの使い方:条件・継起・対比
「則」は、もともと「決まり・法則」という意味の字で、「〜ならば必ず…となる」という筋道のあるつながりを表します。次の3つを区別すると、記述問題で正確に訳せます。
| 使い方 | 前の形 | 訳 | 例 |
|---|---|---|---|
| 条件(仮定) | 未然形+ば | 〜ならば | 学ばざれば則ち殆し(学ばなければ) |
| 条件(確定・継起) | 已然形+ば | 〜すると・〜したところ | 至れば則ち…(着いてみると) |
| 対比 | 〜ては・〜は | 〜は(〜の場合は) | 入りては則ち孝、出でては則ち弟 |
なお、『論語』の「過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ」のように、「則」が禁止の句法(勿・毋・無・莫)と組むこともあります。どの場合も「則」の前で意味が一度区切れることを意識しましょう。
2. 「即」の「つまり」:「色即是空」
「即」は、時間の「すぐに」のほかに、「AはつまりBだ(AとBは同じ)」という同一の意味をもちます。仏教のことば「色即是空(形あるものは、そのまま空である)」の「即」がこれです。また「即日(その日のうちに)」「即位」のように、熟語でも「すぐ・その場で」の意味が生きています。漢文では「即」が「則」と同じく条件の結果を示すこともあり(例文7)、本によって両方の字が使われる場合もあります。
3. 「乃」の4つの意味と「迺」
「乃」には、①そこで(前を受けて次へ)、②なんと・意外にも、③やっと・ようやく(時間がかかって)、④〜こそ・まさしく(強調)の意味があります。③は「十年にして乃ち成る」のように、前に時間を表す語があるのが目印です。また「乃」は「なんぢ(おまえ)」とも読み、「乃の父」は「おまえの父」の意味になります。「迺」は「乃」と同じ字として使われます。
例文11 「やっと」の「乃」
書き下し文十年にして乃ち成る。
(自作)
現代語訳十年たって、やっと完成した。
4. 「輒」と「便」:くり返しと、すぐに
「輒」は「そのたびに・いつも」で、「毎(〜ごとに)」と組んで「毎A輒B(Aする毎に輒ちB)」の形でよく出ます。陶淵明の「五柳先生伝」には、酒を飲むと決まって飲みつくす、という意味の「造飲輒尽」の一節があります。「便」も「すなはち」と読み、「すぐに・たやすく」の意味です。
例文12 「輒」(そのたびに)
書き下し文書を読む毎に、輒ち食を忘る。
(自作)
現代語訳本を読むたびに、いつも食事を忘れてしまう。
5. 「而」の「なんぢ」と、「而」の正体
「而」が「なんぢ」と読まれる例として有名なのが、『十八史略』の臥薪嘗胆の話です。呉王の夫差が、父のかたきの越をわすれないよう、人に「夫差、而忘越人之殺而父邪(夫差、而越人の而の父を殺ししを忘れたるか)」と言わせた、と伝えられます。ここの2つの「而」はどちらも「おまえ」です(故事成語「臥薪嘗胆」)。
「而」はもともと「あごひげ」の形からできた字とされ、のちに「つなぐ」働きの字として使われるようになったと説明されます。訓読では、江戸時代には文中の「而」も「しかうして」「しかも」と読む読み方があったとされますが、今の教科書では、文中の「而」は置き字として読まないのがふつうです。文の頭の「而」を読むのは、前の文全体を受けて、日本語の接続詞に置きかえやすいからです。「然而(しかれども・しかるに)」「而後(しかるのち)」「既而(すでにして)」のような2字の形も、まとめて読みます。

6. 「而」と「則」の使い分け
「而」も「則」も前後をつなぎますが、「而」はゆるやかなつなぎ(そして・けれども)、「則」は筋道のはっきりしたつなぎ(〜ならば必ず)です。「学而時習之」を「学ぶならば習う」と訳さないように、「而」には条件の意味を読みこみすぎないことが大切です。反対に、「則」の文を「そして」で流すと、論理の関係が答案から消えてしまいます。記述では、「而」は順接・逆接、「則」は条件・対比がはっきり伝わる訳を書きましょう。

サクラちゃん
「而」は位置で読み分け、「すなはち」は字で意味を決める。則はルール、即はすぐ、乃はそこで・なんと・やっと、輒はそのたびに。これで「すなはち」問題はばっちりです!
よくあるまちがい
まちがい1:文の中の「而」を「しかして」と読む
「学而時習之」を「学びしかして時に之を習ふ」とするのは誤り。文の中の「而」は置き字で、「学びて」の送り仮名で表します。読むのは文の頭の「而」です。
まちがい2:送り仮名「シテ」なら必ず順接だと思う
「人知らずして慍みず」の「ずして」は、意味は「知られなくても」で逆接です。送り仮名だけでなく、前後の内容が反対かどうかで判断します。
まちがい3:4つの「すなはち」を全部「つまり」と訳す
「則」は「〜ならば・〜すると」、「即」は「すぐに」、「乃」は「そこで・なんと・やっと」、「輒」は「そのたびに」。「つまり」と訳せるのは即の一部だけです。
まちがい4:「而已」を「しかもすでに」と読む
文末の「而已(矣)」は2字で「のみ」。「〜だけだ」という限定です。「而」と「已」を別々に読まないようにしましょう。
まちがい5:「則」の前の「〜ば」を落として書き下す
「不思則罔」は「思はざれば則ち罔し」。「則」の前には条件の「ば」を送るのが基本です。「思はず則ち罔し」では条件の関係が消えてしまいます。
練習問題
練習問題はすべて合格大作戦の自作です。答えと解説は押すと開きます。
やさしい
- 次の訓読文を書き下し文にし、「而」の働き(順接・逆接)を答えなさい。読ミテレ2書ヲ1而思フレ4之ヲ3。
答えと解説を見る
書き下し文:「書を読みて之を思ふ。」(自作)。「本を読んで、それについて考える」とそのまま続くので順接。「而」は置き字で読まない。
- 次の字のうち、「すなはち」と読み、「そのたびに」の意味になるものを選びなさい。 ア 則 イ 即 ウ 乃 エ 輒
答えと解説を見る
エ(輒)。「毎(〜ごとに)」と組んで「〜するたびにいつも」の意味になる。則は「〜ならば」、即は「すぐに」、乃は「そこで・なんと・やっと」。
ふつう
- 次の訓読文を書き下し文にし、現代語に訳しなさい。雨降レバ則チ川溢ル。
答えと解説を見る
書き下し文:「雨降れば則ち川溢る。」(自作)。訳:雨が降ると、川があふれる。前の「降れば」を受けた条件→結果の「則」。
- 「師至。而弟子皆去。」(自作)の「而」の読みを答え、そう読む理由を説明しなさい。
答えと解説を見る
読み:「しかるに」(または「しかれども」)。句点のあとの文の頭にあるので置き字ではなく読む。「先生が来た」のに「弟子はみな去った」と反対の内容なので逆接。書き下し文は「師至る。而るに弟子皆去る。」
むずかしい
- 次の①②の「乃」の意味の違いを説明しなさい。(自作)
①「王聞之、乃召臣。」 ②「三年乃成。」答えと解説を見る
①は王がそれを聞いたことをきっかけに次の行動へ進むので「そこで」(王之を聞き、乃ち臣を召す)。②は前に「三年」という時間の長さがあるので「やっと・ようやく」(三年にして乃ち成る)。
- 「入則孝、出則弟」(論語)の「則」は、「〜ならば」と訳すより「〜は」と訳すほうが自然である。その理由を説明しなさい。
答えと解説を見る
この「則」は、「家に入る場合」と「外に出る場合」の2つの場面をくらべて並べる対比の用法で、条件から結果を導く関係ではないから。訳は「家では親に孝行し、外では目上の人に従う」のように「〜では・〜は」とすると、対比の関係がはっきりする。
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- 漢文文法・句法辞典の目次
「温故知新」「先んずれば人を制す」「四面楚歌」「臥薪嘗胆」の話は故事成語の一覧(意味・由来・出典)で読めます。「臥薪嘗胆」は四字熟語の一覧(読み・意味・受験別)にもあります。
読みもの(合格大作戦の記事)
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四面楚歌・臥薪嘗胆など300語 - 「好きこそものの上手なれ」と論語「楽しむ者に如かず」
論語の言葉と勉強を好きになるコツ - 五十歩百歩の意味と由来(孟子の白文・書き下し文)
孟子の話を漢文で読む - 古典と古文と漢文の違い
作品年表と共通テストの配点
受験掲示板「100点BBS」で質問・相談しよう
よくある質問
「而」はいつ読み、いつ読まないのですか?
文の中の「而」は置き字で読みません。文の頭にあるときは「しかして・しかるに・しかも・しかれども」と読み、文末の「而已」は「のみ」と読みます。まれに「なんぢ(おまえ)」と読むこともあります。
「而」の順接と逆接はどう見分けますか?
前後の意味で決めます。そのまま続くなら順接(〜て・〜して)、反対の内容なら逆接(〜けれども・〜のに)です。送り仮名が「シテ」でも、意味が逆接のことがあります。
「則」「即」「乃」の違いは?
どれも「すなはち」と読みますが、則は「〜ならば・〜すると」(条件→結果)、即は「すぐに・つまり」、乃は「そこで・なんと・やっと」です。則は前に「〜ば」が来るのが目印です。
「輒」はどう読み、どういう意味ですか?
「すなはち」と読み、「そのたびに・いつも」という意味です。「毎(〜ごとに)」と組んで「Aする毎に輒ちB(Aするたびにいつも B する)」の形でよく使われます。
「而已」の読み方と意味は?
2字まとめて「のみ」と読み、「〜だけだ」という限定を表します。「而已矣」も「のみ」と読み、「矣」は置き字です。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」国語(言語文化・古典探究)
- 例文の本文:『論語』(為政・学而)、『孟子』梁恵王上、『史記』(項羽本紀・屈原賈生列伝)、陶淵明「桃花源記」。『十八史略』の臥薪嘗胆の一節は本文中に引用。訓読は高校の教科書で一般的な読み方による
- 高校の漢文句法の標準的な説明(置き字「而」・接続の「則・即・乃・輒」)にもとづいて作成。読みが分かれる所は本文中に記した
- 画像:趙伯駒「漢高祖入関図」(宋代・12世紀、Wikimedia Commons・パブリックドメイン)
最終更新:2026年10月28日/作成:大学受験合格大作戦



