漢文文法・句法辞典 › 重要語の読みと識別
大学受験難関大
ひとことで言うと
「於・于・乎」は、名詞の前では場所・対象・起点・比較・受身を示す読まない置き字です。ただし「於是(是に於いて)」「AのBに於ける」では「おいて・おける」と読み、文末の「乎」は疑問・反語・詠嘆の「や・か・かな」と読みます。
このページのポイント
- 名詞の前の「於・于・乎」は置き字。働きは下の名詞の送り仮名(ニ・ヲ・ヨリ・ヨリモ)に出る
- 形容詞+於=比較(よりも)、動詞+於+動作をする人=受身
- 「於是」=是に於いて、「A之於B也」=AのBに於けるや、は読む
- 文末の乎=疑問「か」・反語「〜んや」・詠嘆「かな」
- 見分けは位置→決まった形→上の語の順
はじめて(やさしく)
「於(お)・于(う)・乎(こ)」は、漢文で毎日のように出てくる字です。この3字は、ほとんどの場合は読まない字(置き字)です。でも、ときどき読むことがあります。テストでねらわれるのは、まさにこの「読むか、読まないか」の見分けです。
このページでは、「於・于・乎」の読み分けと働きの見分けに重点をおいて説明します。置き字そのものの考え方は置き字(而・於・于・乎・矣・焉)の一覧と働きを先に読むとスムーズです。まず、読み分けの一覧表を見ましょう。
「於・于・乎」の読み分けの一覧表
| 読み | 働き | 意味(訳) | 見分け方の目印 | 例 |
|---|---|---|---|---|
| 読まない | 場所・時 | 〜に・〜で | 動詞の下+場所や時の名詞 | 舟中より水に墜つ |
| 読まない | 対象 | 〜に・〜を | 動詞の下+人やものの名詞 | 人に施す・学に志す |
| 読まない | 起点 | 〜より・〜から | 動詞の下+出発点の名詞 | 足下より始まる |
| 読まない | 比較 | 〜よりも | 形容詞の下 | 苛政は虎よりも猛なり |
| 読まない | 受身 | 〜に〜される | 動詞の下+動作をする人(見・被と組む) | 王に欺かる |
| おいて | 場所・時・事がら | 〜で・〜について | 「於是」「於A」が文頭・前置き | 是に於いて |
| おける | 〜にとっての・〜に対する | AのBに対する態度 | 「A之於B(也)」の形 | 寡人の国に於けるや |
| や | 疑問・反語(乎) | 〜か/〜だろうか、いや〜ない | 文末。反語は「〜ン(や)」 | 亦た説ばしからずや |
| か | 疑問(乎) | 〜か | 文末。連体形に付く | 楚を得たるか |
| かな | 詠嘆(乎) | 〜だなあ | 文末。感動の文 | 其れ至れるかな |
表を見ると、「読まない」グループ(名詞の前の置き字)と、「読む」グループ(おいて・おける・や・か・かな)に分かれることがわかります。どちらになるかは、まず字の位置で決まります。
名詞の前の「於・于・乎」は、英語の前置詞(at・to・from・than・by)によく似ています。英語では前置詞を読みますが、漢文訓読では「於」は読まずに、下の名詞に送り仮名(ニ・ヲ・ヨリ・ヨリモ)をつけて、同じ働きを表します。
有名な「舟に刻みて剣を求む」の話の一文で確かめましょう。楚の人が川をわたる途中で、剣を水に落としてしまう場面です。丸の数字が読む順番で、うすい字が読まない置き字です。
例文1 場所の「於」(水に)
白文其剣自舟中墜於水。
書き下し文其の剣舟中より水に墜つ。
(『呂氏春秋』察今)
現代語訳その(楚の人の)剣が、舟の中から水に落ちた。
うかるくん
「於」は置き字だから、いつも飛ばせばいいんでしょ?
ミスターT先生
そこが落とし穴なんだ。「於是」は「是に於いて」と読む。それに文末の「乎」は「や・か・かな」と読む。置き字だと決めつける前に、位置を見るくせをつけよう。
サクラちゃん
名詞の前なら飛ばす、「於是」なら読む、文末の乎も読む。位置で3つに分ければいいんですね!
例文2 読む「於」(是に於いて)
書き下し文是に於いて、張良軍門に至り、樊噲を見る。
(『史記』項羽本紀)
現代語訳そこで、張良は陣営の門のところへ行き、樊噲に会った。

ミスターT先生
「於・于・乎」は3つの顔をもつ字だ。名詞の前=読まない、「於是・於ける」=おいて・おける、文末の乎=や・か・かな。位置→上の語の順に見れば、ほとんど迷わないよ。
ここまでのまとめ
- 名詞の前の「於・于・乎」は置き字(読まない)。働きは下の名詞の送り仮名に出る
- 「於是」「Aの B に於ける」は「おいて・おける」と読む
- 文末の「乎」は「や・か・かな」と読む
しっかり(共通テスト)
見分け方の手順
- 位置を見る:文の終わりの「乎」なら、疑問・反語・詠嘆で「や・か・かな」と読む。
- 決まった形かを見る:「於是(是に於いて)」「至於A(Aに至りては・Aに至るまで)」「A之於B也(AのBに於けるや)」なら「おいて・おける」と読む。
- 残りは名詞の前の置き字:読まずに、上の語の種類を見る。
- 上が形容詞なら比較(〜よりも)。上が動詞なら、下の名詞が場所・時か(〜に・〜で)、相手か(〜に・〜を)、出発点か(〜より)、動作をする人か(受身:〜に〜される)を考える。
- 送り仮名を確かめる:ニ・ヲ・ヨリ・ヨリモ・ニ〜ラル のどれが意味に合うかを決めて、訳をつくる。
名詞の前の「於・于・乎」(置き字)
置き字の「於・于・乎」は、どれも働きは同じです。いちばん多いのは「於」で、「于」は『書経』『詩経』など古い時代の文献や、「志于学」のような論語の一部によく出ます。文の中の「乎」は、「於」の代わりに使われることがあり、読み方も同じです。
例文3 起点の「於」(〜より)
書き下し文千里の行も、足下より始まる。
(『老子』第六十四章)
現代語訳千里もの長い旅も、足もとの一歩から始まる。
例文4 受身の「於」(〜に〜される)
書き下し文臣王に欺かる。
(自作)
現代語訳わたくしは王にだまされた。
例文5 文の中の「乎」は「於」と同じ
書き下し文沂に浴し、舞雩に風し、詠じて帰らん。
(『論語』先進)
現代語訳沂水で湯あみをし、雨ごいの舞台(舞雩)のあたりで風にふかれ、歌を口ずさみながら帰ってきたい。
読む「於」:「於是」「至於」「AのBに於ける」
「於」を読むのは、決まった形のときです。「於是」は「是に於いて(そこで)」、「於A」が文の前置きになるときは「Aに於いて(Aでは・Aについては)」、「A之於B」は「AのBに於ける(AのBに対する態度・関係)」と読みます。「至於A」は、「Aに至りては(Aについて言えば)」「Aに至るまで(Aまでも)」と読み、「於」は読まない置き字のままです。
例文6 「AのBに於けるや」
書き下し文寡人の国に於けるや、心を尽くすのみ。
(『孟子』梁恵王上)
現代語訳わたし(王)の国の治め方について言えば、心をつくしているばかりだ。
例文7 「至於」と文末の「乎」
書き下し文犬馬に至るまで、皆能く養ふこと有り。敬せずんば、何を以て別たんや。
(『論語』為政)
現代語訳犬や馬でさえ、みな養うことはしている。うやまう心がなければ、(親を養うことと犬馬を養うことを)何で区別しようか(区別できない)。
文末の「乎」:や・か・かな
文の終わりの「乎」は、疑問・反語・詠嘆のどれかで、必ず読みます。読み方の目安は次のとおりです。
| 働き | 読み | 形の目印 | 例(書き下し) |
|---|---|---|---|
| 疑問 | か(や) | 連体形+か。疑問詞(何・誰)がないことが多い | 漢皆已に楚を得たるか |
| 反語 | や | 「〜ん(や)」。安・寧・豈などと組む | 王侯将相寧くんぞ種有らんや |
| 詠嘆・確認 | や | 「不亦〜乎(亦た〜ずや)」 | 亦た説ばしからずや |
| 詠嘆 | かな | 感動の文。「哉」と同じ | 其れ至れるかな |
例文8 「不亦〜乎」(亦た〜ずや)
書き下し文学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや。
(『論語』学而)
現代語訳学んだことを、機会があるたびに復習する。なんとうれしいことではないか。
例文9 疑問の「乎」(〜か)
書き下し文漢皆已に楚を得たるか。是れ何ぞ楚人の多きや。
(『史記』項羽本紀)
現代語訳漢はもう楚の地をすっかり手に入れてしまったのか。なんと楚の人の多いことか。
例文10 詠嘆の「乎」(〜かな)
書き下し文中庸の徳たるや、其れ至れるかな。
(『論語』雍也)
現代語訳かたよらず、ちょうどよいという「中庸」の徳は、なんとこの上ないものだなあ。
サクラちゃん
文末の「乎」が「か」なのか「や」なのか、どうやって決めるんですか?
ミスターT先生
目安は2つ。反語(〜ん)や「不亦〜乎」なら「や」、上が連体形でふつうにたずねるなら「か」。ただ、疑問でも「や」と読む教科書があるから、試験では問題文の送り仮名にしたがうのがいちばん安全だよ。
うかるくん
感動しているなら「かな」。訳すときは「〜だなあ」だね!
もっと深く(難関大・上級者)
1. 「おいて」「おける」の正体:「に置きて」から
訓読の「於いて」は、もともと動詞「置く」に「て」が付いた「に置きて」が、音が変わって(イ音便)「において」になったものと説明されます。「於ける」も同じく「置く」の連体形から来ています。漢文の「於」を日本語で読むために生まれたことばが、今の「会議において」「学校における」のような日本語に残っているのです。
ですから、「於」を「おいて」と読む場合、その「於」は動詞のように扱われている、と考えると整理しやすくなります。だから書き下し文では漢字のまま「於いて」と書き、ひらがなにはしません(「おいて」とひらがなで書く本もあります)。
2. 「A之於B也」と「至於A」のくわしい読み
「A之於B也」は、A(人)のB(もの・こと)に対するかかわり方を話題として出す形で、「AのBに於けるや」と読みます。孟子の「寡人之於国也」のほか、「君子之於天下也(君子の天下に於けるや)」のように、論語・孟子で主題を立てるときに使われます。訳は「AはBに対して」「AのBに対する態度は」がよいでしょう。
「至於A」は、話題をAまで広げる形です。「Aに至りては(Aについて言えば)」と読む場合と、「Aに至るまで(Aでさえも)」と読む場合があり、文脈で決めます。いずれも「於」は読まず、「至る」が返読して読まれます。
3. 「乎」の特別な読み:「〜乎として」「於乎(ああ)」
「乎」には、文末の「や・か・かな」のほかに、次のような使い方もあります。
| 形 | 読み | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| 形容語+乎 | 〜乎として(〜こ) | ようすを表すことばを作る | 巍巍乎(巍巍乎として)・確乎・断乎 |
| 於乎・嗚呼 | ああ | 感動・なげきの声 | 於乎(ああ) |
| 文中の乎 | 読まない(置き字) | 於と同じ | 沂に浴し |
「確乎たる信念」「断乎として反対する」の「乎」は、この使い方が日本語に残ったものです。また「於乎」の「於」は、「ああ」という感動の声を表す字で、置き字とはまったく別物です。「嗚呼」と同じに読みます(詠嘆の句法(嗚呼・哉・何〜也))。
4. 「于」の特別な読み:『詩経』の「ここに」
「于」は、『書経』『詩経』など古い文献で「於」の代わりによく使われる字です。たとえば論語の「吾十有五にして学に志す(吾十有五而志于学)」の「于」も、「於」と同じ置き字です。また『詩経』では、「黄鳥于飛(黄鳥于に飛ぶ)」のように、動詞の前の「于」を「ここに」と読む例があります。これは「場所」を示すのではなく、詩のリズムをととのえる字と説明されることが多く、読み方は本によって分かれます。
5. 於・于・乎のちがいと、白文での判断
白文の書き下しや返り点の記述問題では、次の2点がよくねらわれます。
- 形容詞の下か、動詞の下か:「青於藍」(形容詞+於)は比較で「藍よりも青し」。「取之於藍」(動詞+目的語+於)は起点で「之を藍より取る」。上の語の種類で送り仮名が変わります(比較の句法(於・不如・莫若))。
- 受身かどうか:「治於人」は「人に治めらる」。動詞の下の「於+人」は、その人が動作をする側なら受身です。「人を治む」との違いに注意。受身の印「見・被・為〜所〜」があれば、まず受身を疑います。
「於」の位置にも注目しましょう。漢文では「動詞+目的語+於+名詞」の順が基本で、「於」の句は動詞のあとに来ます(漢文の語順(主語・述語・目的語・補語))。この「於+名詞」は、返り点では一二点で動詞へ返る部分になります。例文1の「墜ツ二於水ニ一」が典型です。

6. 置き字を読む流派と、今の教科書
江戸時代の訓読では、今の教科書よりも多くの字を読む読み方(たとえば「而」を「しかして」と読むなど)が行われていたと言われます。明治時代以降、文部省の調査などをへて、置き字を読まない今の読み方が広まりました。そのため、古い版本では「於」に送り仮名が付いて「おいて」と読ませている所が、今の教科書では置き字になっていることがあります。入試では今の教科書の読み方で答え、問題文に送り仮名があればそれにしたがうのが原則です。

サクラちゃん
「於いて」は「に置きて」から来ていて、今の「において」につながっているんですね。位置→決まった形→上の語、の順で見れば、於・于・乎はこわくないです!
よくあるまちがい
まちがい1:「於是」まで置き字として飛ばす
「於是」を飛ばして「是に、王怒る」とするのは誤り。「是に於いて」と読み、「そこで」と訳します。
まちがい2:文の中の「乎」を「や・か」と読む
「浴乎沂」の「乎」は文の中にあり、「於」と同じ置き字です。「や・か」と読むのは文末の乎だけです。
まちがい3:比較の「於」を「〜に」と訳す
「青於藍」は「藍よりも青い」。形容詞の下の「於」は比較です。「藍に青い」では意味が通りません。
まちがい4:受身の「於」を見落とす
「治於人」を「人を治む」と読むと、意味が正反対になります。動詞の下の「於+人」で、その人が動作をする側なら「人に治めらる」(受身)です。
まちがい5:「於いて」をひらがな「おいて」だけで覚える
今の教科書では、読む「於」は漢字のまま「是に於いて」「国に於けるや」と書くのがふつうです。ひらがなで書く本もあるので、問題文の表記に合わせましょう。
練習問題
練習問題はすべて合格大作戦の自作です。答えと解説は押すと開きます。
やさしい
- 次の①〜③の下線部の字のうち、読むものをすべて選びなさい。
①「坐於堂上」 ②「於是王怒」 ③「不亦楽乎」答えと解説を見る
②と③。②は「是に於いて」と読む。③は文末の「乎」で「亦た楽しからずや」の「や」。①は場所を示す置き字で読まない(堂上に坐す)。
- 次の訓読文を書き下し文にしなさい。花1開ク二3於春ニ一2。
答えと解説を見る
花春に開く。(自作)
「於」は時を示す置き字で読まない。働きは「春ニ」の「に」に出ている。
ふつう
- 「山高於丘、海深於河。」(自作)の「於」の働きを答え、書き下し文と現代語訳を書きなさい。
答えと解説を見る
どちらも形容詞(高・深)の下の「於」なので比較。書き下し文「山は丘よりも高く、海は河よりも深し。」、訳「山は丘よりも高く、海は川よりも深い」。
- 次の訓読文を書き下し文にし、「乎」の働きを答えなさい。子知ルレ之ヲ乎。
答えと解説を見る
書き下し文:「子之を知るか。」(自作)。文末の「乎」で、連体形「知る」に付く疑問の「か」。訳は「あなたはそれを知っているか」。
むずかしい
- 次の白文を書き下し文にし、現代語に訳しなさい。(自作)
「君子之於学也、終身不倦。」答えと解説を見る
書き下し文:君子の学に於けるや、終身倦まず。 訳:りっぱな人の学問に対する態度は、一生あきることがない。「A之於B也」は「AのBに於けるや」と読み、この「於」は読む字。
- 「寧有種乎」と「浴乎沂」の「乎」の違いを、位置と読みにふれて説明しなさい。
答えと解説を見る
「寧有種乎」の「乎」は文末にあり、「寧くんぞ種有らんや」と読む反語の字。「浴乎沂」の「乎」は文の中の名詞「沂」の前にあり、場所を示す置き字で読まない(沂に浴す)。同じ「乎」でも、文末なら読み、文の中なら「於」と同じで読まない。
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- 漢文の語順(主語・述語・目的語・補語):「於+名詞」は動詞のあと
- 「之」の読みと用法・「以」の読みと用法・「為」の読みと用法・「与」の読みと用法
- 漢文文法・句法辞典の目次
例文に出てきた「刻舟求剣」「鴻門の会」「四面楚歌」「五十歩百歩」は故事成語の一覧(意味・由来・出典)で由来を読めます。孟子の「寡人の国に於けるや」の続きは五十歩百歩の意味と由来(孟子の白文・書き下し文)でくわしく読めます。
読みもの(合格大作戦の記事)
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矛盾・蛇足・漁夫の利など150語 - 五十歩百歩の意味と由来(孟子の白文・書き下し文)
孟子の話を漢文で読む - 「王道」と「覇道」の意味と違い(孟子)
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論語の言葉と勉強を好きになるコツ - 古典と古文と漢文の違い
作品年表と共通テストの配点
受験掲示板「100点BBS」で質問・相談しよう
よくある質問
「於」はいつ読み、いつ読まないのですか?
名詞の前にあって場所・対象・起点・比較・受身を示す「於」は置き字で読みません。「於是(是に於いて)」や「A之於B也(AのBに於けるや)」のような決まった形では「おいて・おける」と読みます。
「乎」の読み方は?
文末の乎は、疑問なら「か」、反語なら「〜んや」、「不亦〜乎」なら「や」、詠嘆なら「かな」と読みます。文の中の名詞の前の乎は「於」と同じ置き字で読みません。
「於是」はどう読み、どう訳しますか?
「是に於いて」と読み、「そこで・こうして」と訳します。この「於」は置き字ではなく、レ点で「是」から返って読みます。
「於」「于」「乎」の違いは?
名詞の前の置き字としての働きは同じです。「おいて」と読むのは主に於、古い文献(書経・詩経)では于が多く、文末で「や・か・かな」と読むのは乎だけです。
比較の「於」と受身の「於」はどう見分けますか?
上の語を見ます。形容詞の下なら比較(Bよりも〜)、動詞の下で、下の名詞が動作をする人なら受身(Bに〜される)です。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」国語(言語文化・古典探究)
- 例文の本文:『呂氏春秋』察今、『史記』項羽本紀、『老子』第六十四章、『論語』(学而・為政・雍也・先進)、『孟子』梁恵王上。訓読は高校の教科書で一般的な読み方による
- 高校の漢文句法の標準的な説明(置き字・於の働き・乎の疑問反語詠嘆)にもとづいて作成。読みが分かれる所は本文中に記した
- 画像:「司馬遷像」(作者・年代不明、Wikimedia Commons・パブリックドメイン)
最終更新:2026年10月28日/作成:大学受験合格大作戦



