この記事の結論
- 浪人生の勉強法の基本は、1年を春・夏・秋・冬に分けて計画を立てることです。春は去年の分析と基礎の作り直し、夏は全範囲の完成、秋は過去問と出願、冬は仕上げと本番です。
- 浪人生は4〜6月の模試で成績が上がりやすいですが、それは1年分の勉強・上位層がいなくなった・ライバルは新高3・出題範囲が狭いの4つが重なるためです。春の結果に安心せず、年間計画どおりに進めます。
浪人生の勉強法:春の模試の成績に流されない(元の記事)
大学入試で志望校合格を果たせず、再度受験に挑む浪人生へ。
浪人生はこの時期4月~6月に模試の成績が飛躍的に向上します。
その理由として
- 大学入試に向けて勉強してきた
- 上位層がいなくなった
- 新たなライバル受験生は新高校3年生になったばかり
- 模試の出題範囲が狭い
などがあげられます。
新高校3年生はまだまだこれから受験勉強を始める人もいます。夏までクラブ活動を続ける高校生もいます。
新高校三年生(現役生)はこれからめきめきと成長するのです。
4月、5月、6月の模試結果が良いからといって安心してはいけません。
しっかりと年間計画を立て、この時期の模試結果に流されず受験勉強を進めていきましょう。
この記事は2010年4月17日に書いた「浪人生の勉強法」を、2026年10月23日に書き直したものです。上の元の文はそのまま残しました。書き直しでは、元の記事の「4つの理由」をくわしく説明し、元の記事がすすめる年間計画の立て方を、春・夏・秋・冬に分けて足しました。浪人生の気持ちの面(プレッシャー・本番の緊張)は「浪人生のプレッシャーは現役の15倍?」、GW明けの立て直しは「GW明けの受験勉強の立て直し方」にまとめています。
浪人生の成績が4〜6月の模試で上がる4つの理由
元の記事があげた4つの理由を、表と図で整理します。大事なのは、4つのうち本当に浪人生の力といえるのは1つ目だけで、残りの3つは「くらべる相手」と「出題範囲」の話だということです。
| 元の記事の理由 | どういうことか | 浪人生が気をつけること |
|---|---|---|
| 大学入試に向けて勉強してきた | 1年分の受験勉強と入試本番の経験がある | ここは本物の力。ただし「去年の実力」でもある |
| 上位層がいなくなった | 去年いっしょに受けた上位の人の多くは合格して大学生になり、模試を受けない | 順位・偏差値は、くらべる相手が変わると動く |
| 新たなライバル受験生は新高校3年生になったばかり | 現役生は受験勉強を始めたばかりの人や部活を続ける人も多い | 現役生は夏から秋にかけて大きく伸びる |
| 模試の出題範囲が狭い | 春の模試は、高3で習う範囲がまだ出ないことが多い | 秋の全範囲の模試で、もう一度たしかめる |
理由1:大学入試に向けて勉強してきた
浪人生は、高校の範囲をひととおり学び終え、1年分の受験勉強をしてきた状態で春を迎えます。共通テスト(大学入学共通テスト、旧センター試験)も2次試験も、本番を一度経験しています。時間配分、答案の書き方、試験会場の空気を知っているのは、現役生にはない強みです。
ただし、これは「去年の時点の力」でもあります。去年の本番で合格点に届かなかった力のままでは、今年も同じ結果になりかねません。春の成績の良さは、去年の力がまだ残っているという意味であって、今年の伸びを表しているわけではないのです。
理由2:上位層がいなくなった
去年いっしょに模試を受けていた上位の人たちの多くは、現役で志望校に合格して大学生になりました。大学生は、ふつうは大学受験の模試を受けません。つまり、春の模試では上のほうにいた人たちがごっそり抜けた状態で順位がつきます。
偏差値や順位は、自分の点数だけで決まるものではなく、いっしょに受けた人たちの中での位置です。同じ点数でも、くらべる相手が変われば偏差値は動きます。春に偏差値が上がったのは、自分が伸びたからなのか、上の人が抜けたからなのか。ここを分けて考えないと、実力を見あやまります。模試の判定の読み方は「合格診断・合格確率は当たる?本当の合格可能性の見方」でもくわしく書いています。
理由3:新たなライバル受験生は新高校3年生になったばかり
浪人生の新しいライバルは、この春に高校3年生になったばかりの現役生です。元の記事のとおり、これから受験勉強を始める人もいれば、夏まで部活動を続ける人もいます。春の時点では、勉強の量も、入試問題に慣れている度合いも、浪人生のほうが前にいるのが自然です。
しかし、現役生はここからめきめきと成長します。部活を引退して勉強時間が一気にふえ、学校の授業も高3の範囲に進みます。浪人生が春の位置に満足して足を止めると、秋から冬にかけて追いつかれ、追いこされることになります。
理由4:模試の出題範囲が狭い
春の模試は、現役生がまだ習っていない範囲を出さないように、出題範囲をしぼっていることが多いものです。浪人生はその範囲を全部習っているので、点を取りやすくなります。逆にいえば、春の模試では高3で習う範囲や、苦手な分野の力が測られていないかもしれません。
受けた模試の案内や問題用紙で、どの範囲から出ていたかを確かめておきましょう。出ていない範囲は、春の成績がどんなに良くても「まだわからない」部分です。そこを夏までに自分で確かめておくと、秋の全範囲の模試であわてずにすみます。
浪人生が春の模試の成績表で見るところ3つ
- 点数(素点):偏差値や順位は相手で動きますが、点数は自分の答案だけで決まります。去年の同じ時期の模試や、去年の本番の自己採点とくらべてみましょう。
- まちがえた問題の中身:「知らなかった」「解き方を忘れていた」「計算ミス・読みまちがい」に分けると、春の計画で直す所がはっきりします。
- 出題されなかった範囲:春の成績が良くても、出ていない範囲は「まだわからない」部分です。夏までの計画に、その範囲の確認を入れておきます。
「安心してはいけない」理由:現役生は夏から秋に伸びる
元の記事のいちばん大事な一言は「4月、5月、6月の模試結果が良いからといって安心してはいけません」です。なぜ安心してはいけないのかを、成績の動きのイメージで見てみます。
春の差は「範囲と準備の差」
春の時点で浪人生と現役生の間にある差は、多くの場合、学力そのものの差というより、習った範囲と準備の量の差です。現役生が全範囲を習い終え、勉強時間をふやすにつれて、この差は小さくなっていきます。
浪人生の線は「ゆるやか」になりやすい
浪人生は、春にすでに高い位置からスタートするので、そこから先の伸びはゆるやかに見えがちです。それを「もう十分」と受け取ってしまうと、勉強の量が少しずつ減っていきます。4〜6月は、予備校の授業が始まったばかりで、勉強した気になりやすい時期でもあります。授業の受け方と自習の時間のとり方は「予備校の授業は切るべき?」が参考になります。
春に良かった人も悪かった人も、やることは同じ
春の成績が良かった人は、それを割り引いて受け取り、年間計画どおりに進めます。悪かった人は、まちがえた問題がそのまま「これからやることのリスト」になります。どちらにしても、春の結果で計画を大きく変えないことが大切です。結果が良かったか悪かったか、現役生か浪人生かで分けた受け止め方は「GW明けの立て直し方」でくわしく書いています。
うかるくん
浪人して最初の模試、去年より偏差値がぐんと上がりました! これなら志望校、もう大丈夫ですよね?
合格先生
よくがんばったね。でも、その上がり方には「上位層がいなくなった」「範囲が狭い」の分も入っているんだ。
うかるくん
じゃあ、どこまでが自分の力なのか、どうやって見分ければいいんですか?
合格先生
点数そのものと、出なかった範囲を見るんだ。偏差値は相手で動くけど、点数と、解けなかった問題の中身は動かない。出なかった範囲は自分で問題集を解いて確かめよう。そして、計画は変えずに続けること。
浪人1年の計画:春・夏・秋・冬で考える
元の記事は「しっかりと年間計画を立て」とすすめています。浪人の1年は、4つの季節に分けると考えやすくなります。季節ごとのゴールを先に決め、それを月・週・日の計画におろしていきます。計画を年→月→週→日に分ける手順は「勉強計画の立て方」でくわしく説明しています。
| 季節 | ゴール | 勉強の中心 | 春の模試・模試の使い方 |
|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 分析と土台 | 去年の答案・成績の分析、1年の計画、基礎の作り直し | 良くても「割り引いて」読む。範囲外の分野を確かめる |
| 夏(6〜8月) | 全範囲の完成 | 苦手科目の穴うめ、理科・社会も全範囲、標準問題の演習 | 夏の模試で「範囲が広がっても取れるか」を見る |
| 秋(9〜11月) | 過去問と出願 | 志望校の過去問、共通テストの演習、共通テストの出願 | 全範囲の模試で、現役生と本当にくらべる |
| 冬(12〜2月) | 仕上げと本番 | 教材をしぼる、共通テスト→2次試験・私大 | 新しい模試より、過去問の直しと総復習 |
春(3〜5月):去年の分析と基礎の作り直し
浪人の1年のスタートでいちばん大切なのは、去年なぜ届かなかったのかをはっきりさせることです(やり方は下の「去年の不合格の分析のしかた」)。原因がわかったら、それをもとに1年の計画を立てます。
春の勉強の中心は、基礎の作り直しです。去年の受験で「なんとなくわかっていた」所を、もう一度ていねいに固めます。教科書レベルの基本を確かめ、標準問題をくり返して、解き方を自分のものにしていきます。基礎→標準→応用→過去問という段階の上り方は「大学受験勉強法の進め方「合格への階段」」にまとめています。
4月から5月の連休は、浪人生にとって誘惑の多い時期です。大学生になった友だちが帰ってきたり、春の模試の成績にほっとしたりして、勉強のペースがくずれやすくなります。連休の過ごし方は「ゴールデンウィークで差がつく受験勉強」をどうぞ。
夏(6〜8月):全範囲を完成させる
夏のゴールは、入試に出るすべての範囲を一度は仕上げることです。特に、春の模試で出なかった範囲、去年の本番で点を落とした分野、後回しにしがちな理科・社会は、夏のうちに全範囲を終えておきます。秋になると過去問と出願の準備で時間が足りなくなるので、全範囲の完成は夏までが目安です。
夏は1日に使える時間がいちばん長い季節です。その分、計画がゆるむと差も大きく開きます。1日の使い方と4週間の進め方は「受験生の夏休みの勉強法」が参考になります。受験生がどれくらい勉強しているかは「受験生の勉強時間アンケート」で紹介しています。
秋(9〜11月):過去問と出願
秋は、志望校の過去問に本格的に取り組む季節です。時間を計って本番と同じように解き、答案を直し、まちがえた所を基礎にもどって確かめます。過去問は、志望校が「どの分野を、どんな形で、何点分」出すかを知るための材料です。たとえば京都大学(京大)は学部ごとに科目の配点がちがうので、「京大の学部別の配点」のように志望校の配点を確かめて、点の取り方の作戦を立てます。
秋には、大学入学共通テストの出願もあります。2027年の共通テストの出願期間は2026年9月15日(火)〜10月2日(金)でした。共通テストの出願は今は全員がWeb出願で、浪人生(既卒生)も自分で手続きをします。高校の卒業後は学校が手続きをまとめてくれないので、出願の時期を手帳やカレンダーに書いておきましょう。国公立大学の2次試験の出願の流れは「国公立大学の出願のしかた」にまとめています。
秋の模試は高校の全範囲から出題されることが多く、現役生も追い上げてきます。ここで初めて、春には見えなかった本当の差が見えてきます。春の成績と秋の成績を見くらべて、どの科目が伸び、どの科目が止まっているかを確かめましょう。
冬(12〜2月):仕上げと本番
冬は、新しい教材を増やさず、今まで使ってきた教材と過去問の直しにしぼる季節です。模試や過去問でまちがえた問題を1冊に集めた総復習ノートを作っておくと、直前期に何を見直せばよいかがはっきりします(「入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方」)。教材の絞り方は「入試直前期の勉強法」でくわしく書いています。
2027年の共通テストは1月16日(土)・17日(日)、追試験は1月23日・24日、国公立大学の2次試験の出願は1月25日〜2月3日、前期日程は2月25日から、後期日程は3月12日以降です。時間割は「2027年 共通テストの時間割」、残りの日数は「2027年 共通テストまでのカウントダウン」で確かめられます。来年以降に浪人する人は、その年の日程を大学入試センターと文部科学省の発表で確かめてください。

合格先生
浪人の1年は「春に分析、夏に全範囲、秋に過去問、冬に仕上げ」。季節ごとのゴールが決まっていれば、模試の結果に流されずにすむんだ。
浪人生の年間計画の立て方:入試の日から逆算する
年間計画は、4月から順に考えるより、入試の日からさかのぼって考えるほうが立てやすくなります。ゴールの日が決まっていれば、そこまでに何を終えておくべきかが自然に決まるからです。
- 本番の日を書く:志望校の2次試験(または私立大学の入試)の日、共通テストの日を、カレンダーに書きこみます。
- 締め切りを書く:共通テストの出願、国公立大学の出願、私立大学の出願の期間を書きます。
- 季節ごとのゴールを決める:冬までに過去問を何年分、秋までに全範囲を何周、と決めます。
- 月・週におろす:季節のゴールを月ごとに分け、1週間で進める量にします。
- 1週間ごとにくらべて直す:予定と実際をくらべ、ずれたら次の週で直します。
立てた計画どおりに進んでいるかは、毎日の勉強の記録で確かめます。記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」にまとめています。共通テストと2次試験のバランスは「共通テストの勉強法」も参考にしてください。
浪人生がまずやること:去年の不合格の分析のしかた
春の計画の土台になるのが、去年の結果の分析です。「全部だめだった」と思っている人も、科目ごとに分けてみると、原因が特定の科目にかたよっていることも少なくありません。
手順1:点数の資料を集める
大学によっては、不合格だった人も本人の得点を確かめられる仕組み(成績の開示)があります。共通テストの自分の成績も、本人が閲覧できる仕組みがあります(2027年の試験なら2027年4月1日〜30日)。手元の自己採点の記録、去年の模試の成績表、過去問の点数も集めておきます。開示の有無や方法は大学ごとにちがうので、受けた大学の案内で確かめてください。
手順2:科目ごとの「目標点」とくらべる
志望校の合格最低点(または合格者の平均点)から、科目ごとの目標点をざっと決めます。そして、去年の自分の点とくらべて、科目ごとに「何点足りなかったか」「何点取れていたか」を書き出します。図6のように、合計30点足りなかった人でも、その中身は科目によって大きくちがいます。目標点の立て方は「東大の合格最低点と偏差値50からの目標点の立て方」も参考になります。
手順3:差のいちばん大きい科目から計画に入れる
差の大きい科目は、伸びしろの大きい科目でもあります。1年の計画では、その科目の基礎の作り直しを春のいちばん早い時期に入れます。逆に、去年すでに目標点に届いていた科目は、点を落とさないように続ける時間を確保します。得意科目ばかり勉強して苦手科目を後回しにするのは、浪人生がやりがちな失敗の一つです。
手順4:使う教材を決め直す
2025年度の入試(2025年1月の共通テスト)からは、新しい学習指導要領の内容で出題されています。現役のときに使った参考書や問題集が古い版なら、今の出題範囲に合っているかを確かめましょう。数学の参考書の買い替えについては「浪人生へアドバイス:新課程版の青チャートに買い替えるかどうか」、数学Cの複素数平面(複素平面・ガウス平面)など範囲の変化については「浪人生は要注意!新課程では「複素数平面」」で書いています。
予備校・宅浪・独学・仮面浪人で変わる計画のポイント
同じ浪人でも、どこで勉強するかによって、計画の立て方の注意点が変わります。
- 予備校に通う浪人:時間割があるので、春のリズムは作りやすい形です。そのぶん「授業に出ること」が目的になりやすく、自習の時間が足りなくなりがちです。授業の予習・復習の時間を、計画に先に入れておきましょう。
- 宅浪(自宅浪人):時間割がないので、季節ごとのゴールと1週間の計画を自分で立てる力がいちばん求められます。起きる時刻・始める時刻・終える時刻を決め、図書館や自習室も使うとメリハリがつきます。1年の計画と1日のスケジュールは「宅浪から旧帝大に合格する勉強法」にまとめています。
- 独学:参考書を自分で選び、わからない所を聞く先を自分で決める必要があります。参考書の選び方と質問の仕方は「独学で大学受験に合格する勉強法」をどうぞ。
- 仮面浪人:大学の授業や試験の時期と、受験勉強の計画を重ねて考える必要があります。勉強時間が少ない分、春の分析で「何にしぼるか」を決めることが特に大切です(「仮面浪人とは?純浪・宅浪との比較」「純浪と仮面浪人の違い」)。
浪人生の1日の時間割:季節で中身を変える
年間計画を季節で分けたら、1日の時間割の中身も季節に合わせて変えます。変えないほうがよいのは、起きる時刻と寝る時刻です。本番の試験は朝から始まるので、1年を通して朝型の生活を続けておくと、本番の日にあわてずにすみます。
春:授業と基礎、夜に自習
春は、日中に授業や基礎の勉強をして、夜にその日の復習と自習をします。予備校に通う人は、授業の内容をその日のうちに復習するのが基本です。
夏:苦手科目と全範囲の演習に長い時間を
夏は授業が少なくなる分、自分で決める時間が長くなります。頭が働きやすい午前に苦手科目、午後に全範囲の演習、夜に暗記と復習、のように時間帯で中身を決めておくと迷いません。
秋:午前に過去問、午後に直し
秋は、本番と同じ時間帯に過去問を解く練習をします。午前に時間を計って解き、午後にていねいに直し、夜は共通テストの演習にあてる、という形が一例です。睡眠を削って勉強時間をふやすのは逆効果になりやすいので、体調管理は「受験生の体調管理方法まとめ」を見ておいてください。
浪人生の勉強法でやりがちな失敗5つ
失敗1:春の模試の成績で志望校を変える
春の成績が良かったからといって志望校を上げる、悪かったからといって下げる。どちらも、春の模試の4つの理由を考えると早すぎる判断です。志望校を考え直すなら、全範囲の模試の結果が出る秋以降にしましょう。
失敗2:去年と同じ勉強をくり返す
去年と同じ教材を、同じやり方で、同じ順番でくり返すだけでは、去年と同じ結果になりやすいものです。去年の分析で見つけた原因に合わせて、教材ややり方を変えるところを決めておきます。
失敗3:得意科目ばかり勉強する
得意科目は勉強していて楽しく、点も上がりやすいので、つい時間をかけてしまいます。しかし、点差の大きい苦手科目を後回しにすると、去年の差がそのまま残ります。
失敗4:理科・社会を秋まで残す
現役のときに理科・社会が間に合わなかった人は、浪人でも同じことになりがちです。理科・社会は、夏までに全範囲を一度終えておく計画にします。
失敗5:計画を立てたまま見直さない
4月に立てた計画が、そのまま2月まで通用することはまずありません。1週間ごとに予定と実際をくらべ、季節の変わり目に大きく見直します。計画は「立てて、ずれたら直す」ものです。
うかるくん
春の計画どおりに進まなくて、もう6月です……。夏までに全範囲なんて、むりな気がしてきました。
合格先生
計画がずれるのはふつうのことだよ。大事なのは、ずれたことに早く気づいて直すこと。まず、どの科目がどれだけ遅れているかを書き出してみよう。
うかるくん
数学と理科が遅れていて、英語は予定どおりです。
合格先生
それなら夏は、英語は今のペースを守って、数学と理科に時間を寄せる。全部を同じように取りもどそうとしなくていい。ゴールを決めて直せば、計画はまた動き出すよ。
まとめ:浪人生の勉強法は「春の成績に流されず、季節で区切る」
- 浪人生は4〜6月の模試で成績が上がりやすい。理由は1年分の勉強・上位層がいなくなった・ライバルは新高3・出題範囲が狭いの4つ。
- 4つのうち本当の力は1つ目だけ。偏差値は相手で動くので、点数と出なかった範囲を見る。
- 現役生は夏から秋に伸びる。春の結果が良くても安心してはいけない。
- 年間計画は春=分析と土台、夏=全範囲の完成、秋=過去問と出願、冬=仕上げと本番。入試の日から逆算して立てる。
- 去年の不合格は科目ごとの点差に分けて、差のいちばん大きい科目から計画に入れる。
浪人の気持ちの重さとのつきあい方は「浪人生のプレッシャーは現役の15倍?」、勉強法の記事の一覧は「大学受験の勉強法まとめ」にあります。同じ大学を目指す人の話を読みたいときは、受験掲示板「100点BBS」(https://www.100ten.info/)ものぞいてみてください。勉強の悩みは合格大作戦の「受験の質問・相談」でも受けつけています。

うかるくん
春の成績は「割り引いて」読む! 季節ごとのゴールを決めて、ずれたら直す。それが浪人1年の勉強法なんですね!
よくある質問
浪人生の成績が4月〜6月の模試で上がるのはなぜですか?
1年分の受験勉強をしてきたこと、上位層が合格して模試を受けなくなったこと、新しいライバルが新高校3年生になったばかりの現役生であること、春の模試の出題範囲が狭いことの4つが重なるためです。
浪人生は春の模試の結果をどう受け止めればいいですか?
良い結果でも安心せず「割り引いて」読みます。偏差値はくらべる相手で動くので、点数と、出題されなかった範囲を確かめます。現役生は夏から秋に伸びるので、年間計画を変えずに進めます。
浪人1年の勉強計画はどう立てればいいですか?
入試の日から逆算して、春は去年の分析と基礎の作り直し、夏は全範囲の完成、秋は過去問と出願、冬は教材をしぼって仕上げと本番、のように季節ごとのゴールを決め、月・週におろします。
浪人生が最初にやるべきことは何ですか?
去年の不合格の分析です。科目ごとに目標点と自分の点をくらべて差を書き出し、差のいちばん大きい科目から1年の計画に入れます。使う教材が今の教育課程に合っているかも確かめます。
浪人生も共通テストの出願を自分でするのですか?
はい。共通テストの出願は今は全員がWeb出願で、既卒生も自分で手続きをします。2027年の試験の出願期間は2026年9月15日〜10月2日でした。毎年の日程は大学入試センターの発表で確かめてください。
あわせて読みたい
- 浪人生のプレッシャーは現役の15倍?|現役との違い・1年の過ごし方・本番の緊張対策【図解】
- GW明けの受験勉強の立て直し方|遊んでしまった人の再スタートと春の模試の結果の受け止め方【図解】
- 宅浪から旧帝大に合格する勉強法|1年の計画・1日のスケジュールとメリット・デメリット【図解】
- 独学で大学受験に合格する勉強法|塾なしのメリット・デメリット、参考書の選び方・計画・質問の仕方【図解】
- 仮面浪人とは?人数・増える理由と純浪・宅浪の比較|成功する1年の計画と手続き
- 勉強計画の立て方|年→月→週→日に分けて、ずれたら自分で直す方法と夏休みの計画表【図解】
出典・参考
- 元の記事:大学受験合格大作戦「浪人生の勉強法」(2010年4月17日)
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(出願 2026年9月15日〜10月2日、本試験 2027年1月16日・17日、追試験 1月23日・24日、成績の閲覧 2027年4月1日〜30日)
- 文部科学省「令和9年度国公立大学入学者選抜の概要」(国公立大学2次試験の出願 1月25日〜2月3日、前期日程 2月25日から、後期日程 3月12日以降)
- 図は大学受験合格大作戦が作成(図2の成績の線・図4の範囲はイメージ、図6は仮の数字、図7の時間は一例)
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦











