この記事の結論

  • 東京大学(東大)の合格最低点は、550点満点(共通テスト110点+2次試験440点)で、2026年度は理科一類303.39点〜理科三類346.09点でした。理科三類をのぞけば満点の55.2〜60.1%で、満点近くを取る必要はありません。
  • 共通テストで85%(110点換算で93.5点)取れれば、理科一類なら2次試験で440点の半分弱(約210点)が最低ライン。偏差値50からでも、最低点から逆算した科目別の目標を立てれば作戦が見えてきます。
東京大学 本郷キャンパスの赤門
東京大学 本郷キャンパスの赤門

この記事は、2009年12月に書いたものです。もとは、相互リンクの依頼をいただいたブログ「偏差値50から受験スタート!東大合格最低点への挑戦!」の紹介でした。そのブログは、こんな紹介文でした。

自らの体験から学んだ1分で偏差値が上がる勉強法を紹介。もちろん、使用参考書を含めた勉強記録も書いているブログです。

残念ながら、そのブログは今はリンク切れで読めません。でも「偏差値50から東大の合格最低点に挑む」というテーマは、今も多くの受験生が気になるところです。そこで2026年10月に、東大が公式に発表している合格者の最低点をもとに、「最低点は何点で、偏差値50からどう目標を立てればいいか」を図で分かるように書き直しました。東大入試の全体像(科類・配点・日程)は「東大合格大作戦(東大の入試の仕組み)」にまとめているので、あわせて読んでください。

東大 合格最低点 2026:科類別の点数

東大は毎年3月の合格発表のときに、科類別の合格者の最高点・最低点・平均点を公式サイトで発表しています。また、11月ごろに出る入学者募集要項にも「過去3年間の合格者最高点・最低点・平均点」がのります。この記事の数字は、すべてこの2つの公式資料から取りました。

東大の合格最低点(2026年度・550点満点) 最低点 合格者の平均点 0110220330440550 文科一類325.01(59.1%)文科二類330.47(60.1%)文科三類316.32(57.5%)理科一類303.39(55.2%)理科二類305.00(55.5%)理科三類346.09(62.9%) 共通テスト110点+2次試験440点の合計。理三以外は満点の55〜60% 東京大学「令和8(2026)年度 第2次学力試験合格者成績」より作図
図1 東大の科類別 合格最低点(2026年度)。棒が最低点、黒い線が合格者の平均点
科類最低点平均点最高点最低点の得点率
文科一類325.01352.77430.1359.1%
文科二類330.47353.94420.8560.1%
文科三類316.32339.16434.9657.5%
理科一類303.39332.11443.2855.2%
理科二類305.00326.50396.8555.5%
理科三類346.09377.79453.6062.9%

点数に小数がつくのは、共通テストの成績(1000点満点)を110点に換算して、2次試験(個別学力検査)の440点と合わせているからです。2026年度でいちばん低かったのは理科一類(理一)の303.39点、いちばん高かったのは理科三類(理三)の346.09点でした。

合格者の平均点との差は20〜30点

図1の黒い線は合格者の平均点です。最低点と平均点の差は、どの科類も20〜30点ほど(理三は約32点)しかありません。つまり、合格者の多くは「最低点+数十点」のところにぎっしり集まっています。2次試験の1問の部分点が合否を分ける、というのはこういうことです。

理科三類は面接もある

理科三類(医学部医学科への進学が前提の科類)は、学力試験のほかに面接があります。選抜要項には、学力試験の得点にかかわらず不合格になることがあると書かれています。理三を目ざす人は、点数だけでなく「なぜ医学を学びたいか」も準備しておきましょう。

東大 合格最低点の推移(2023〜2026年度)

1年だけの数字で目標を決めると、問題がやさしかった年・難しかった年に引っぱられます。そこで、公式の資料で確かめられた4年分をならべました。

合格最低点の4年間(2023〜2026年度) 文科一類 34423年33124年33625年32526年 文科二類 34223年33224年33225年33026年 文科三類 34023年33124年32225年31626年 理科一類 31523年32624年32125年30326年 理科二類 31323年31424年31325年30526年 理科三類 35823年38024年36925年34626年 550点満点・小数点以下を四捨五入。東京大学の募集要項(別紙4)と合格者成績より作図
図2 科類別の合格最低点の推移(2023〜2026年度、550点満点)
科類2023年度2024年度2025年度2026年度
文科一類343.89331.02336.29325.01
文科二類342.44332.23332.24330.47
文科三類340.33331.09321.93316.32
理科一類314.98326.24321.00303.39
理科二類312.98314.14313.15305.00
理科三類357.67380.48368.67346.09

4年間を見ると、理科三類以外の最低点はおよそ300〜345点の間で動いています。満点の550点に対して55〜63%です。年によって10〜20点上下するので、目標は「去年の最低点ぴったり」ではなく、4年間でいちばん高い最低点+10〜20点くらいに置くと安心です。

なお、2024年度までの共通テストは900点満点、2025年度からは「情報Ⅰ」が加わって1000点満点になりました。どちらも110点に換算するので、550点満点という形は同じです。2009年にこの記事を書いたころは、1月の試験は大学入試センター試験(センター試験)でした。2021年から大学入学共通テスト(共通テスト)に変わっています。

京都大学(京大)も、合格者の最低点を学部ごとに発表しています。京大と比べたい人は「京都大学の学部別 配点一覧」と「京大合格作戦の立て方」も読んでみてください。

うかるくん

うかるくん

東大って、550点満点で300点ちょっとでも受かる科類があるんですか! もっと満点近くを取らないとダメだと思ってました。

合格先生

合格先生

そう、東大の2次試験は問題が難しいから、合格者でも6割前後なんだ。だから「全部解こう」とするより、解ける問題を確実に取りきるのが東大の作戦だよ。

うかるくん

うかるくん

じゃあ、どの科目で何点取ればいいかを先に決めればいいんですね。

東大 合格最低点から逆算する:共通テストと2次試験

最低点を知ったら、次は逆算です。東大の合計点は「共通テストの換算点(110点満点)+2次試験(440点満点)」なので、共通テストで何%取れそうかが決まれば、2次試験で要る点が計算できます。

  1. 共通テストの得点率 × 110 = 共通テストの換算点(例:85%なら93.5点)
  2. 目標にする最低点 − 共通テストの換算点 = 2次試験で要る点
  3. 2次試験で要る点 ÷ 440 = 2次試験の目標の得点率
最低点から逆算:2次試験で何点とればいい? 共通テスト(110点に換算) 2次試験で要る点 理科一類共テ80%882次 215点(49%)共テ85%93.52次 210点(48%)共テ90%992次 204点(46%)文科一類共テ80%882次 237点(54%)共テ85%93.52次 232点(53%)共テ90%992次 226点(51%) 2次試験の( )は440点に対する割合。理一は「2次で半分弱」が最低ライン 2026年度の最低点(理一303.39・文一325.01)をもとに計算
図3 合格最低点からの逆算(2026年度の理一・文一の最低点で計算)

理科一類の2026年度の最低点303.39点で計算すると、共通テストが85%なら2次試験で約210点、440点の48%です。文科一類(325.01点)なら約232点、53%です。共通テストが5%(110点換算で5.5点)上がっても、2次試験で要る点は5.5点しか減りません。合否を決めるのは2次試験だということが、数字ではっきり分かります。

配点から目標点を決めて、科目ごとの得点計画を立てるやり方は「東大合格の戦略(ストラテジー)の立て方」でもくわしく書いています。

東大 足切り(第1段階選抜)の最低点

ただし、共通テストを軽く見てはいけません。東大には第1段階選抜(いわゆる足切り)があり、志願者が多いと共通テストの成績で2次試験を受けられる人がしぼられます。2次試験で逆転するには、まずこの足切りをこえる必要があります。

足切り(第1段階選抜)の最低点(共通テスト1000点満点) 2025年度 2026年度 650700750800850 文科一類717→720文科二類725→744文科三類774→781理科一類808→775理科二類814→767理科三類770→716 2026年度はどの科類も約72〜78%。2025年度は理一・理二が8割をこえた 東京大学の合格者成績・募集要項(別紙4)より作図
図4 第1段階選抜合格者の最低点(共通テスト1000点満点、2025・2026年度)

2026年度の第1段階選抜の最低点は、文一720点・文二744点・文三781点・理一775点・理二767点・理三716点(1000点満点)でした。どの科類も72〜78%のあたりです。2025年度も717〜814点でした。足切りは年によって行われない科類もあります(2023年度の文科三類、2024年度の文科一類・文科二類は第1段階選抜を実施していません)が、「行われるつもり」で8割以上をねらうのが安全です。足切りの倍率のしくみは「東大合格大作戦」の図で説明しています。

偏差値50とは?東大までの距離

元のブログの題にあった「偏差値50」とは、どのくらいの位置でしょう。偏差値は「みんなの中で自分がどのあたりにいるか」を表す数字で、次の式で計算します。

偏差値 = 50 + 10 ×(自分の点 − 平均点)÷ 標準偏差

標準偏差は「点数のちらばりぐあい」です。点数の分布が山の形(正規分布)に近いとき、偏差値50はちょうど真ん中、60は上位約16%、70は上位約2.3%にあたります。

偏差値50は「ちょうど真ん中」 偏差値40上位約84%偏差値50上位50%偏差値60上位約16%偏差値70上位約2.3% 平均点の人 東大を目ざす ライバルが多い所 偏差値=50+10×(自分の点−平均点)÷標準偏差。点の分布が山の形に近いときの目安
図5 偏差値の目安。偏差値50は平均点、60は上位約16%、70は上位約2.3%

模試の偏差値は「だれと比べたか」で変わる

大事なのは、偏差値は受けた人の集団によって変わることです。高校の定期テストの偏差値、全国の受験生が受ける模試の偏差値、東大志望者だけが受ける東大型の模試の偏差値は、同じ「50」でも意味がちがいます。東大型の模試での偏差値50は、東大を目ざすライバルたちのちょうど真ん中、ということです。東大型模試の選び方・判定の見方は「東大型模試の受け方」にまとめています。

偏差値より「最低点まであと何点か」

東大の合否は偏差値ではなく550点満点の点数で決まります。だから、偏差値が50でも60でも、やることは同じです。過去問や模試の点数を550点満点に直して、最低点まであと何点かを科目ごとに見る。この「あと何点」を毎月小さくしていくのが、偏差値50からの東大合格大作戦です。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

偏差値は「今の位置」、最低点は「ゴール」だ。ゴールまであと何点かを科目ごとに数字で書き出すと、次にやる勉強がはっきりするよ。

偏差値50から東大合格へ:学年別の計画

偏差値50から東大を目ざすときに、いちばんやってはいけないのは「いきなり東大の過去問ばかり解く」ことです。基礎がないまま難しい問題を解いても、点数は上がりません。1段ずつ上がる計画を立てましょう。

偏差値50から東大合格最低点へ(計画の例) 高1教科書を完ぺき定期テストで学年上位を高2英数の基礎単語・文法と基本の問題集高3 春〜夏弱点つぶし模試の答案で穴を見つける高3 秋過去問で東大型時間を計って最低点と比べる1〜2月本番足切りを突破最低点をこえる 1段ずつ上がる。いきなり東大の過去問から始めない
図6 偏差値50から東大合格最低点を目ざす計画の例(高1〜本番)

高1〜高2:英語と数学の基礎を固める

東大の2次試験は、文科も理科も外国語(英語)が120点です。英語は毎日の積み重ねがそのまま点になるので、早く始めた人ほど有利です。単語は「東大の英単語」に書いたとおり、難しい単語より基本の単語を確実に。単語帳は「東大英単」、熟語は「お勧め英熟語300」を参考にしてください。数学は教科書の例題と基本の問題集を完ぺきにするのが先です。公式は「算数・数学公式辞典」で、意味の分からない言葉は「数学用語辞典」で確かめましょう。参考書の選び方は「青チャートと1対1対応の演習」も役に立ちます。

高3の春〜夏:弱点をつぶす

模試の答案が返ってきたら、点数よりどこで落としたかを見ます。計算ミスなのか、知識がないのか、時間が足りないのか。原因ごとに直し方がちがいます。ノートのまとめ方は「東大合格生のノートはかならず美しい」、基本書を1冊に絞ってくり返す方法は「東大首席の方法論」、やる気の続け方は「現役東大生の勉強のやり方」に書きました。

高3の秋〜冬:過去問で最低点と比べる

秋からは過去問を本番と同じ時間で解き、自分の点を550点満点に直して最低点と比べます。過去問集の選び方は「東京大学過去問題集」へ。国語の古文・漢文は「古文文法辞典(2次試験の古文)」や「国語まとめ」で知識を固めておくと、時間に余裕ができます。

サクラちゃん

サクラちゃん

今の模試の偏差値は50くらいです…。それでも東大を目ざしていいんでしょうか。

合格先生

合格先生

もちろん。大事なのは、今の偏差値より最低点までの差を数字でつかむことだ。差が分かれば、どの科目を何点上げればいいかが見える。1年でその差をうめる計画を立てよう。

サクラちゃん

サクラちゃん

まず、模試の点を550点満点に直して、最低点と比べてみます!

東大 合格最低点を上回る科目別の目標点(例)

最後に、科目別の目標点の例を示します。共通テストを85%(93.5点)として、最低点を15〜20点ほど上回るように配分しました。

科目別の目標点の例(共通テスト85%のとき) 文科の例 共テ93.5/110英語80/120数学35/80地歴70/120国語65/120 合計 343.5点 → 2026年度の文科一類の最低点 325.01点を約18点上回る理科の例 共テ93.5/110英語75/120数学55/120理科70/120国語30/80 合計 323.5点 → 2026年度の理科一類の最低点 303.39点を約20点上回る 配分は一つの例。得意科目で多く取り、苦手科目は「大きく落とさない」
図7 科目別の目標点の例。文科は2次250点、理科は2次230点で、合計が2026年度の文一・理一の最低点を上回る
  • 文科の例:英語80/120・数学35/80・地理歴史70/120・国語65/120 = 2次250点。共通テストと合わせて343.5点。
  • 理科の例:英語75/120・数学55/120・理科70/120・国語30/80 = 2次230点。共通テストと合わせて323.5点。

これは一つの例です。得意な科目でもっと取れるなら、苦手な科目の目標を下げてもかまいません。大切なのは「全科目で満点近く」ではなく「合計で最低点をこえる」ことです。理科の例で数学が55/120(5割弱)になっているように、東大の数学は全問完答をねらう必要はありません。文科三類を考えている人は「東大文Ⅲ志望の方へのアドバイス」と「東大文Ⅲ対策・英語と数学の参考書」も読んでください。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

合計で最低点をこえればいいんだ! 得意な英語で多めに取って、苦手な数学は半分をねらう作戦にしよう!

勉強の相談は「受験の質問・相談」で受け付けています。やる気が出ないときは、漫画『ドラゴン桜』(三田紀房)の記事「ドラゴン桜を徹底的に活用してみる」もどうぞ。

東大受験の情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の「東京大学受験掲示板」へ。

この記事のもとになった2009年の記事では、合格大作戦の相互リンク集から上のブログにリンクしていました。リンク集のページはそのまま残しています。

リンク集その1が大きくなったので、その2を作りました(2009年当時)。相互リンクのページは「相互リンクの方法」です。

よくある質問

東大の合格最低点は何点ですか?

2026年度は550点満点で、文科一類325.01点、文科二類330.47点、文科三類316.32点、理科一類303.39点、理科二類305.00点、理科三類346.09点でした(東京大学の公式発表)。

東大の合格最低点は満点の何割ですか?

2023〜2026年度では、理科三類をのぞく科類で550点満点の約55〜63%です。理科三類は約63〜69%でした。

東大の合格最低点はどう計算されていますか?

共通テストの成績を110点に換算し、2次試験(個別学力検査)の440点と合わせた550点満点で計算されます。

東大の足切り(第1段階選抜)の最低点は?

2026年度の第1段階選抜合格者の最低点は、共通テスト1000点満点で716点(理科三類)〜781点(文科三類)でした。

偏差値50から東大を目ざせますか?

合否は偏差値ではなく550点満点の点数で決まります。最低点から逆算して科目ごとの目標点を決め、基礎から段階的に積み上げる計画が大切です。

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出典・参考

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦

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