入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方|模試のまちがいを1冊に集める勉強法【図解】

この記事の結論

  • 入試直前に総復習できる「バイブル」とは、模試や実力テストでまちがえた問題・知らなかった知識をすべて書き込んだ、教科ごとの自分だけの1冊です。入試本番では、その1冊を見直せば出題範囲のすべてを復習できるようにしておきます。
  • 作り方はまとめノート・ルーズリーフ・参考書に書き加え・問題集をベースに・模造紙1枚・教科書に紙切れの6つのどれでもかまいません。大事なのは「1教科のことは1か所に集める」ことと、入試の前日と試験開始の直前にこの1冊で勉強することです。

この記事は、2012年12月に「入試直前に総復習できるバイブルを作れ!」として書いたものです。高校の定期テストではよい点が取れるのに、実力テストや模擬試験(模試)、入試本番では思うように点が取れない人に向けて、「自分だけのバイブル」を作ることをすすめました。

2026年10月に、元の文章は残したまま、バイブルの作り方6つのくわしいやり方、1項目の書き方、教科別・時期別の作り方、入試の前日と当日の使い方を図にして足しました。大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)にも、私立大学の入試にも、国公立大学の2次試験(個別学力検査)にも使えるやり方です。

入試直前に総復習できるバイブルを作れ!|2012年の元の記事

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大学受験対策勉強法

高校の中間テストや期末テストではいい点数を取れるが、実力テストや模擬試験、入試本番では思うような点数が取れないという人が見受けられます。

こういった生徒の共通点は「すごくまじめ」な生徒なのです。

まじめに授業を聞いて、ノートをとり、中間考査・期末考査では全範囲をくまなく勉強する。

くまなく勉強しているのでテストの点数はいい。

しかし実力テストや模試では何を勉強していいか解らないのでほとんど勉強せずにテストに臨んだり、新しい参考書や問題集を買って試験に臨み思うような点数をとれない。

自分が当てはまると思う人は、そのまじめさを突き通し、模試や実力テスト前に復習できる自分だけのバイブルを作ってみよう。

バイブルの作り方は

  • まとめ用のノートをつくってもいい
  • ルーズリーフを活用してもいい
  • 使い込んでいる参考書に書き加えてもいい
  • 使い込んでいる問題集をベースにしてもいい
  • 1枚の模造紙に書き込んでもいい
  • 教科書に紙切れを挟み込んでいってもいい

実力テストや模試で間違えた問題や知らなかった知識はすべてそのバイブルに書き込んでいくのだ。

実力テストや模試、そして何よりも入試本番で(各教科)その1冊だけを復習すれば出題範囲のすべてを復習できるバイブルを用意しておくということだ。

入試本番までにこの自分だけのバイブルを完成させ、入試前日と本番の試験開始直前までこのバイブルで勉強する。

これが受験勉強の王道といえるだろう。

大学入学共通テストまであとわずかだが、バイブル作りという概念を取り入れて勉強してみてはいかがだろうか。

頑張れ受験生!

2026年の注:元の記事の「リーズリーフ」は「ルーズリーフ」の誤字だったので直しました。元の記事は2012年12月(当時は大学入試センター試験)に書いたもので、のちに「大学入学共通テスト」に書きかえています。2027年(令和9年度)の共通テストは1月16日(土)・17日(日)です。日付と時刻は「2027年 共通テストの時間割・日程」、残りの日数は「2027年 共通テストカウントダウンタイマー」で確かめられます。

総復習の「バイブル」とは|まじめな人ほど模試で点が取れない理由

「バイブル」はもともと聖書のことで、そこから「その分野でいちばん頼りにされる本」という意味でも使われます。この記事でいうバイブルは、入試の前にそれ1冊を見れば、その教科の出題範囲を全部見直せる、自分で作った1冊のことです。市販の参考書を1冊選ぶのではなく、自分のまちがいを集めて作るところがポイントです。

元の記事は、「定期テストはできるのに、模試や入試ではできない」人の共通点を「すごくまじめ」だと書いています。なぜまじめな人ほどつまずくのか、図1で比べてみましょう。

まじめな人ほど、ここでつまずく 定期テスト(中間・期末) 実力テスト・模試・入試 数週間分 高1高2高3数Ⅰ数Ⅱ数B ○ 範囲がせまい○ 出る所が分かる○ くまなく勉強で高得点 × 範囲が全部× どこが出るか分からない× 何をやるか迷う 全範囲を1冊で見直せる 自分だけの「バイブル」を作る
図1 定期テストと、実力テスト・模試・入試のちがい

定期テストは「範囲が決まっている」

中間テスト・期末テストは、数週間の授業で習った所だけが範囲です。出る所が分かっているので、まじめに授業を聞き、ノートを取り、範囲をくまなく勉強すれば、よい点が取れます。まじめな人はここで力を発揮します。

実力テスト・模試・入試は「範囲が全部」

実力テストや模試、入試本番は、高1から習ったことが全部範囲です。どこが出るか分からないので、まじめな人ほど「全部やらなきゃ」と思い、何から手をつけてよいか分からなくなります。元の記事が書いているように、ほとんど勉強しないまま受けるか、新しい参考書や問題集を買って、終わらないまま受ける、のどちらかになりがちです。

解決策:まじめさを「1冊を作ること」に使う

元の記事の答えは、「そのまじめさを突き通す」ことでした。範囲が全部なら、全範囲を見直せる1冊を自分で作ってしまえばいいのです。まじめな人は、ノートを取ること、くり返し見直すことが得意です。その力をバイブル作りに向ければ、範囲の広いテストでも「これを見ればいい」という1冊が手元に残ります。

新しい本に手を出さない方がよい理由は、「入試直前期の勉強法|新しい教材に手を出さない理由と教材の絞り方」でくわしく説明しています。勉強法の土台(知識→思考力→得点力)については「大学受験の勉強法の基本」もあわせて読んでください。

サクラちゃん

サクラちゃん

定期テストは毎回いい点なのに、模試になると全然だめなんです。何を勉強すればいいか分からなくて……。

合格先生

合格先生

それは、元の記事に書いてある「まじめな人」の典型だね。定期テストは範囲が決まっているから、まじめにやれば点になる。でも模試は範囲が全部なんだ。

サクラちゃん

サクラちゃん

じゃあ、高1からの教科書を全部やり直せばいいんですか?

合格先生

合格先生

全部をやり直すと時間が足りないよ。まちがえた所と知らなかった所だけを1冊に集める。それが「バイブル」。模試のたびに書き足していけば、入試の前にはそれ1冊で全範囲の弱点を見直せるんだ。

サクラちゃん

サクラちゃん

まじめさを、1冊を作ることに使うんですね!

総復習ノート(バイブル)の作り方6つ|自分に合う形を選ぶ

元の記事では、バイブルの作り方を6つ挙げています。どれを選んでもかまいません。大事なのは、1つの教科のことは1か所に集めることです。図2で6つの形を見比べてから、自分に合うものを選びましょう。教科ごとにちがう形にしてもかまいません。

バイブルの作り方は6つ(どれでもいい) 1まとめ用ノート一から自由に書ける2ルーズリーフ単元ごとに差しかえ3参考書に書き加え説明がもうある4×問題集をベースに解いた問題が土台5模造紙1枚全体がひと目で6教科書に紙切れ授業の流れのまま 大事なのは「1教科のことは1か所に集める」こと
図2 バイブルの作り方は6つ(どれでもいい)

1.まとめ用のノートをつくる

いちばん自由な形です。新しいノートを1冊用意し、模試でまちがえたことを書いていきます。1ページ目に目次のページを空けておくと、あとで単元ごとに探しやすくなります。左のページに問題やまちがい、右のページに正しい考え方を書く、のように形を決めておくと見やすくなります。ノートの見やすい書き方は「東大合格生のノートの取り方|教科別のコツ」が参考になります。

2.ルーズリーフを活用する

ルーズリーフは、1枚ずつ外したり入れたりできる紙です。あとから単元の順に並べかえられるのが、いちばんの長所です。模試の順にまちがいを書いていくと、ノートでは単元がばらばらになりますが、ルーズリーフなら「2次関数」「確率」のように単元ごとにまとめ直せます。1枚に1つの単元、と決めておくと整理しやすくなります。なくさないように、教科ごとのバインダーにとじておきましょう。

3.使い込んでいる参考書に書き加える

すでに説明が書いてある参考書に、自分のまちがいを書きこむ方法です。一から書かなくてよいので、時間がかからないのが長所です。まちがえた所に印をつけ、余白に「〇月の模試でまちがえた」「ここを忘れた」と書きます。余白が足りないときは、ふせんをはって書き足します。英単語帳や古文単語帳なら、知らなかった単語に印をつけていくだけでも立派なバイブルになります。

4.使い込んでいる問題集をベースにする

何度も解いた問題集は、すでに×印や△印が入った「弱点の地図」です。模試でまちがえた問題と同じ形の問題が問題集にあれば、そのページに「模試でも出た」と書きこみます。問題集にない問題は、ふせんや紙をはさんで足していきます。数学なら、使い込んできた1冊(たとえば「青チャートと1対1対応の演習」のような網羅系の問題集)をベースにすると、単元の順にまちがいが並びます。

5.1枚の模造紙に書き込む

大きな紙1枚に、1つの教科の大事なことを全部書く方法です。全体がひと目で見えるので、世界史・日本史の流れ、化学の反応のつながり、古文の助動詞の一覧のように、「関係」や「流れ」が大事な所に向いています。部屋の壁にはっておけば、毎日自然と目に入ります。ただし持ち歩けないので、試験の当日用には、小さく写したものやスマートフォンの写真を用意しておくとよいでしょう。

6.教科書に紙切れをはさみこむ

教科書は、授業の順番どおりに範囲が全部そろっている本です。模試でまちがえた所のページに紙切れをはさみ、その紙にまちがえたことを書きます。授業で習った流れのまま見直せるのが長所です。紙切れの色を教科や模試ごとに変えると、どこが何回まちがえた所かも分かります。

どれを選べばいい?迷ったときの目安

  • 単元の順に整理したい人:ルーズリーフか、問題集をベースにする方法。
  • 書く時間をあまりかけたくない人:参考書に書き加える方法か、教科書に紙切れをはさむ方法。
  • 流れや関係を見たい教科(歴史・化学など):模造紙1枚に、ほかの方法を組み合わせる。
  • 自分で自由に作りたい人:まとめ用のノート。

紙に書くか、タブレットなどの電子のノートを使うかで迷う人は「受験勉強のノートは紙かタブレットか|手書きの大切さと使い分け」も読んでみてください。合格大作戦では、手で書いて覚えることをすすめています。

バイブルの書き方|模試のまちがいを「1項目」にする

元の記事は「実力テストや模試で間違えた問題や知らなかった知識はすべてそのバイブルに書き込んでいく」と書いています。では、具体的にどう書けばよいのでしょうか。おすすめは、1つのまちがいを決まった形の「1項目」にすることです(図3)。

バイブルの1項目はこう書く(数学の例) 見出し2次関数の最小値(範囲つき)出典10月の模試 大問2まちがえた所軸が範囲の外のときを忘れた正しい考え方軸と範囲の位置で3つに分ける次の合図範囲つき → まず軸の位置 (左・中・右の3つの図を小さく描く) 見直した日 模試の前12月前日当日
図3 バイブルの1項目はこう書く(数学の例)

1項目に書く5つのこと

  1. 見出し:単元名や、何の問題か。あとで探すときの目印です。
  2. 出典:どの模試・どのテストの何番か。同じ所を2回まちがえたら、ここに2つ並びます。
  3. まちがえた所:何をまちがえたかを短く。「計算ミス」で終わらせず、「符号をまちがえた」「場合分けを忘れた」のように具体的に書きます。
  4. 正しい考え方:どうすれば正解できたか。解答をそのまま写すのではなく、自分の言葉で1〜2行に縮めて書きます。
  5. 次の合図:「こういう問題を見たら、まずこうする」という一言。図3の例なら「範囲つきの最小値と見たら、まず軸の位置」です。本番で思い出すのはこの一言です。

図3の例を言葉で説明すると

2次関数の最小値を、xの範囲が決められた中で求める問題です。グラフの軸(頂点のx座標)が範囲の中にあるときは頂点で最小になりますが、軸が範囲の左の外にあるときは範囲の左はし、右の外にあるときは範囲の右はしで最小になります。この「3つの場合分け」を忘れた、というのがまちがいの中身です。バイブルには、3つの場合の小さなグラフを描いておくと、ひと目で思い出せます。公式や言葉を確かめたいときは「算数・数学公式辞典」や「数学用語辞典」が便利です。

見直した日にチェックを入れる

図3の右はしのように、見直した日のチェック欄を作っておきましょう。「模試の前」「12月」「前日」「当日」のように見直すたびに印を入れると、何回見ても覚えられない項目がはっきりします。そういう項目には、赤いふせんをはって、前日にもう一度見ます。忘れる前に見直すと覚えやすいことは、「エビングハウスの忘却曲線からの脱却!効率の良い暗記法・記憶術」や「受験脳の作り方(池谷裕二)の内容と使い方」でも紹介しています。

書くときの道具

バイブルは何度も見るものなので、色の使い方を決めておくと見やすくなります。たとえば、まちがえた所は赤、正しい考え方は青、次の合図はオレンジ、のようにします。色を増やしすぎると、かえって大事な所が分からなくなるので、3色くらいまでにしましょう。下書きから清書までの書き方は「ノートまとめはボールペンで|下書き→清書の勉強法」、文房具の選び方は「受験勉強に向く筆記具・文房具の選び方」にまとめています。

模試の復習を1冊に集める流れ|何をバイブルに書くか

バイブルに書きこむのは、模試のまちがいだけではありません。図4のように、勉強の中で見つけた弱点を、すべて1冊に流しこむのがコツです。

ぜんぶ「1冊」に流しこむ 模試・実力テストの×問題集・参考書の×と△過去問のまちがい授業・教科書の知らなかったこと バイブル (1教科1冊) 模試の前12月の総点検入試の前日試験の直前 くり返し見る 新しい本を買うより、まちがいを1か所に集める方が点になる
図4 ぜんぶ「1冊」に流しこむ

模試・実力テストのまちがい

いちばん大事な材料です。模試が返ってきたら、その週のうちに×の問題を解き直し、まちがえた理由をバイブルに書きます。正解したけれど自信がなかった問題(△)も書くのがおすすめです。本番では、△の問題を落とすことがよくあるからです。点数や判定より、まちがいの中身を見る方が次の点につながります。模試の判定の見方は「合格診断|模試の判定と合格最低点で見る本当の合格可能性」も参考にしてください。

問題集・参考書の×と△

ふだん使っている問題集で何度もまちがえる問題も、バイブルに入れます。問題集をベースにする作り方なら、問題集そのものがバイブルになります。

過去問のまちがい

高3の秋からは、志望校の過去問のまちがいも書きこみます。過去問は「本番で何が出るか」をいちばんよく教えてくれる問題です。共通テストの過去問の使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」にまとめています。

授業・教科書で「知らなかったこと」

元の記事には「知らなかった知識」もすべて書きこむとあります。授業で「これは知らなかった」と思ったこと、教科書のすみの説明で大事だと思ったことも、バイブルに足していきましょう。

書かなくてよいもの

反対に、もう分かっていることは書きません。教科書を全部写すと、ただの「2冊目の教科書」になってしまい、入試の前に見直す時間が足りなくなります。バイブルは「自分の弱点だけの本」だから、短い時間で全範囲を見直せるのです。

教科別のバイブルの作り方|英語・数学・国語・理科・社会・情報Ⅰ

教科によって、バイブルに書くものは少しずつちがいます。図5に教科ごとの中身をまとめました。

教科別:バイブルに書くもの 英語単語・熟語の×和訳・構文のミス数学解き方の「合図」よくやる計算ミス国語古文単語・文法漢字・漢文の句形理科公式・反応式グラフ・実験の図地歴・公民年号・流れ・地図まぎらわしい用語情報Ⅰ用語のちがいプログラムの読み方 「全部書く」のではなく「まちがえたこと・知らなかったこと」だけ
図5 教科別:バイブルに書くもの

英語のバイブル

英語は、知らなかった単語・熟語と、和訳や構文のまちがいが中心です。単語は、使っている単語帳に印をつける方法(作り方3)が向いています。単語帳にない単語は、例文といっしょにバイブルに書きます。長文で意味を取りちがえた1文は、その文を写し、主語・動詞などの構造を書きこんでおきます。単語の覚え方は「英単語の覚え方【基礎編1】」、英語全体の勉強の順番は「英語の勉強法|大学受験英語の9段のロードマップ」へ。

数学のバイブル

数学は、図3のように「次の合図」が大事です。数学のまちがいは、知識が足りないことより、「どの解き方を使うか思いつかなかった」ことが多いからです。もう1つは自分のくせになっている計算ミスの一覧です。「分数の約分を忘れる」「移項で符号をまちがえる」など、何度もやるミスを書いておき、試験の直前に見ます。数学全体の勉強の進め方は「数学の勉強法」、学年や分野の一覧は「数学まとめ」にあります。

国語のバイブル

国語は、古文単語・古文の文法(助動詞・敬語など)・漢字・漢文の句形のように、覚えることが多い分野がバイブルに向いています。古文の文法でまちがえたら、「古文文法辞典」で確かめて、自分の言葉でまとめましょう。共通テストの古文は「古文文法辞典 共通テスト編」、2次試験は「古文文法辞典 2次試験編」が入試別の入口です。漢字のまちがいは「漢字合格大作戦」で書き順・読みを確かめてから書きこみます。現代文の記述の手順でつまずいた所も書いておくとよいでしょう(「現代文の記述問題への対策・勉強法」)。

理科のバイブル

物理・化学・生物・地学では、公式・化学反応式・グラフや実験の図のまちがいを集めます。物理なら「どの公式をどの場面で使うか」、化学なら「反応式の係数」「物質の色」など、まちがえやすい所を図といっしょに書きます。模造紙1枚(作り方5)で、化学の反応のつながりを1枚にまとめるのも向いています。

地理歴史・公民のバイブル

日本史・世界史は、年号と流れ、地理は地図と統計が中心です。まちがえた出来事は、前後の出来事といっしょに年表の形で書くと、流れの中で覚え直せます。まぎらわしい用語(似た名前の人物・条約など)は、2つを並べて違いを書いておきます。歴史の勉強の順番は「世界史の勉強法【基礎編】」・「日本史の勉強法」にまとめています。

情報Ⅰのバイブル

2025年からの共通テストでは「情報Ⅰ」が加わりました。情報Ⅰでは、まぎらわしい用語のちがいと、プログラム(擬似コード)の読み方でまちがえた所を集めます。プログラムの問題は、まちがえた所で変数の値がどう変わるかを表に書いておくと、次に同じ形の問題で迷いません。教科ごとの直前の見直し方は「共通テスト直前の勉強法|教科別チェック」も参考にしてください。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

バイブルに書くのは「まちがえたこと・知らなかったこと」だけ。分かっていることまで書くと、ただの2冊目の教科書になってしまうよ。

バイブルはいつから作る?|学年別・時期別の育て方

元の記事は「入試本番までにこの自分だけのバイブルを完成させ」と書いています。バイブルは、入試の直前に急いで作るものではなく、1年かけて少しずつ育てるものです。図6に、学年と時期ごとの進め方の例を示します。

バイブルは1年かけて「育てる」 高1・高2定期テストの×をためる高3 4〜6月1教科1冊に作り始める7〜9月夏の模試の×を書き足す10〜12月秋の模試・過去問で仕上げる1〜3月前日と直前にこれだけ見る 模試を受けるたびに×が増え、1冊が厚くなる 共通テスト 1/16・17 前期 2/25〜
図6 バイブルは1年かけて「育てる」(時期は一例)

高1・高2:定期テストの×をためておく

高1・高2のうちは、定期テストでまちがえた問題に印をつけ、テストの答案を教科ごとにとじておくだけでもかまいません。これが高3でバイブルを作るときの材料になります。実力テストや模試を受けたら、まちがえた所を1つだけでもバイブルに書いてみましょう。早く始めるほど、高3の負担が軽くなります。

高3の春(4〜6月):1教科1冊に作り始める

6つの作り方から形を決め、教科ごとに1冊を用意します。最初は、高1・高2の模試や定期テストで何度もまちがえた所から書いていきます。この時期は、全部を書こうとせず、「まちがえたらすぐ書く」習慣を作ることが目標です。毎日の勉強の記録といっしょに続けると、習慣になりやすくなります(「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」)。

夏から秋(7〜12月):模試のたびに書き足して仕上げる

夏と秋は、模試を受ける回数が増えます。模試が返ってきたら、その週のうちにまちがいをバイブルに書き足しましょう。秋からは志望校の過去問のまちがいも加わり、バイブルはどんどん厚くなっていきます。12月には一度、全教科のバイブルを1周する「総点検」をしておくと、共通テストの直前に慌てずにすみます。

1〜3月:入試の前日と直前は「これだけ」

2027年の共通テストは1月16日(土)・17日(日)、国公立大学の2次試験の前期日程は2月25日(木)からです。この時期は、新しくバイブルに書き足すことは少なくなり、見直すことが中心になります。共通テストのあとは私立大学や2次試験の過去問のまちがいを書き足し、それぞれの試験の前日と直前にバイブルを見ます。最後の1か月の進め方は「共通テストまで1か月でやること10」、残り1週間の計画は「共通テストまであと7日でやるべきこと」にまとめています。

もう時間がない人は

元の記事は、共通テストまで「あとわずか」の時期に書かれています。直前期から始める人は、新しく1冊を作ろうとせず、使い込んでいる参考書や問題集に書き加える方法(作り方3・4)を選びましょう。今ある本の×と△に、模試のまちがいをふせんで足すだけでも、立派なバイブルになります。

入試前日と試験直前のバイブルの使い方

元の記事のいちばん大事な所は、「入試前日と本番の試験開始直前までこのバイブルで勉強する」という部分です。前日と当日の使い方を図7にまとめました。

前日と当日は「バイブルだけ」 前日全教科を1周不安な所にふせんをはる当日の朝ふせんの所だけ電車でも見られる休み時間次の科目の1冊だけ試験場の指示に従う試験の直前合図と公式の1ページ深呼吸して始める 新しい問題・新しい本には手を出さない
図7 前日と当日は「バイブルだけ」

入試の前日:全教科のバイブルを1周

前日は、新しい問題を解く日ではなく、知っていることを確かめる日です。全教科のバイブルを1周し、まだ不安な項目にはふせんをはっておきます。この「ふせんの所」が、当日の朝に見る所です。前日の過ごし方全体は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、国公立大学の2次試験の前日なら「2次試験の前日・当日チェックリスト」を見てください。

当日の朝:ふせんの所だけ

当日の朝は時間がかぎられています。会場に向かう電車やバスの中でも、ふせんをはった所だけをさっと見ます。持っていくのは各教科のバイブルだけにすると、かばんも軽く、気持ちもすっきりします。

休み時間:次の科目のバイブルだけ

休み時間には、終わった科目のことは考えず、次の科目のバイブルを開きます。ただし、休み時間に何をしてよいかは試験ごとに決まりがあります。共通テストなら「受験上の注意」、各大学の試験なら受験票などの案内と、試験場の監督者の指示に従ってください。

試験開始の直前:合図と公式の1ページ

試験が始まる直前は、長い文章を読むより、数学の「次の合図」の一覧、自分の計算ミスの一覧、英語の構文の一覧のように、1ページで見られる所を見ます。最後に見たことが、そのまま問題を解くときの頭の準備になります。

当日の過ごし方の注意は「共通テスト当日の注意22」、試験中の時間配分と見直しは「共通テストの解き方(時間配分・見直し・マーク)」にまとめています。

うかるくん

うかるくん

バイブルを作っていたら、きれいに書くのが楽しくなって、1ページに1時間もかかっちゃいました。

合格先生

合格先生

それは気をつけたいね。バイブルは「見直すための本」で、「作品」ではないんだ。きれいさより、あとで見て分かることが大事だよ。

うかるくん

うかるくん

それに、書いたまま一度も見直していない教科もあります……。

合格先生

合格先生

作っただけでは点にならないからね。図3のチェック欄を使って、模試の前・12月・前日・当日に見直そう。見直すたびに、覚えられない項目が少しずつ減っていくよ。

バイブル作りでよくある失敗と直し方

バイブル作りは、やり方をまちがえると時間だけかかって点につながりません。よくある失敗を4つ挙げます。

失敗1:きれいに書くことが目的になる

色ペンをたくさん使い、きれいに書くことに時間をかけすぎるパターンです。バイブルは自分が読めれば十分です。1項目にかける時間は、5分くらいまでを目安にしましょう。

失敗2:解答を写すだけになる

模試の解答をそのまま写すと、量が多くなり、見直すときに要点が分かりません。図3の「正しい考え方」と「次の合図」のように、自分の言葉で短く書くことで、書くこと自体が復習になります。

失敗3:分厚くなりすぎる

分かっていることまで書くと、バイブルは分厚くなり、前日に1周できなくなります。見直して「もう大丈夫」と思った項目には印をつけ、前日には見ない、と決めておくのも手です。

失敗4:作るだけで見直さない

いちばん多い失敗です。元の記事が言うように、バイブルは入試の前日と試験開始の直前まで、それで勉強するためのものです。週に1回、見直す時間を決めておきましょう。

バイブル作りは、自分に合う勉強のしかたを見つける練習にもなります。試して、記録して、直していく考え方は「オリジナル勉強法の作り方|自分に合った勉強法を作る4ステップ」で紹介しています。

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

模試の×を1冊に集めて、前日と直前はそれだけを見る。まじめさを「自分だけのバイブル」に使います!

勉強法の相談は受験掲示板「100点BBS」へ

ほかの受験生がどんなまとめノートを作っているか気になる人は、受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」で話し合えます。京都大学(京大)志望の人は京都大学受験掲示板もあります。勉強の進め方で迷ったら、「受験の質問・相談」からご相談ください。

頑張れ受験生!

よくある質問

入試直前に総復習できるバイブルとは何ですか?

模試や実力テストでまちがえた問題や知らなかった知識をすべて書き込んだ、教科ごとの自分だけの1冊です。入試本番ではその1冊を見直せば出題範囲のすべてを復習できるようにしておきます。

バイブル(まとめノート)はノートとルーズリーフのどちらで作ればいいですか?

どちらでもかまいません。ノートは一から自由に書け、ルーズリーフは単元の順に並べかえられます。使い込んだ参考書や問題集に書き加える方法、模造紙1枚、教科書に紙切れをはさむ方法もあります。

定期テストはできるのに模試で点が取れないのはなぜですか?

定期テストは範囲がせまく出る所が分かりますが、模試や入試は範囲が全部だからです。まちがえた所と知らなかった所を1冊に集めると、全範囲の弱点を短い時間で見直せます。

まとめノートはいつから作ればいいですか?

高3の春に1教科1冊で作り始め、模試のたびに書き足して12月に一度総点検するのが一例です。高1・高2は定期テストのまちがいに印をつけてためておくと、あとで材料になります。

入試の前日と当日はバイブルをどう使えばいいですか?

前日は全教科のバイブルを1周し、不安な所にふせんをはります。当日の朝はふせんの所、休み時間は次の科目の1冊、試験開始の直前は合図や公式の1ページだけを見ます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(2027年の本試験の日程、国公立大学の前期日程。大学入試センター)
  • 元の記事:大学受験合格大作戦「入試直前に総復習できるバイブルを作れ!」(2012年12月24日)。図は大学受験合格大作戦が作成

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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