この記事の結論

  • 元の記事が紹介した2013年当時の調査では、浪人経験者の約6割が現役のときよりプレッシャーを感じ、その強さは平均15.4倍と答えていました。数字は「本人の感じ方」ですが、浪人生のプレッシャーが重くなりやすいのは確かです。
  • プレッシャーを小さくするコツは、自分で変えられること(毎日の勉強・睡眠・本番の準備)だけに力を使うこと。1年を時期で区切って計画し、本番の緊張やおなかの不安には前もって備えておきます。

大学受験ではほとんどの人がプレッシャーを感じます。

浪人生ともなればそのプレッシャーはさらに大きなものとなります。

では浪人生のプレッシャーはどれくらい大きいのでしょうか?

そのプレッシャーを調べた企業があります。

歯磨き粉やシャンプーでおなじみの【ライオン】です。

ライオンの調べによると『浪人経験者の6割が現役の時よりもプレッシャーを感じており、そのときに感じたプレッシャーの強さを「現役で受験したときと比較して何倍であったか?」を聞いたところ、平均して15.4倍だった』

算出方法など詳しい情報は引用元のサイトを参照してください。(現在は記事がありません)

ではなぜ『暮らしに役立ライオン』がこんな調査をしたのでしょう。

実はライオンは下痢止め薬『ストッパ』を発売しています。

このストッパを大学受験生向けに売りこもうというわけなのですね。

眠気覚ましのフリスクやじゃがりこは知っていましたが下痢止め薬には気がつきませんでした。

そんなに高価なものではありませんし、受験生は『下痢止め薬ストッパ』を持っていれば安心して受験にのぞめるかもしれません。

大学入試センター試験まであと8日。センター試験までの緊張で下痢気味の人はストッパの効果のほどを検証してみるのも良いでしょう。

プレッシャーに強い人もお守り代わりにストッパを持参しておけばさらに安心できそうです。

それではセンター試験・私大入試・国公立大学入試とつづきますが受験生のみなさんは最後の追い込みを頑張ってください。

(ちなみに私はライオンの回し者ではありません。基本的には好きな企業ですが)

この記事は2013年1月11日に書いた「大学受験・浪人生のプレッシャーは現役生の15倍!」を、2026年10月23日に書き直したものです。上の元の文はそのまま残しました(引用元のニュース記事は今は見られないため、リンクは外しました)。「センター試験まであと8日」は2013年当時の話で、この年のセンター試験は1月19日・20日でした。今は大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)で、2027年は1月16日(土)・17日(日)です。書き直しでは、浪人生のプレッシャーのもと、現役生との違い、浪人の1年の過ごし方、本番の緊張への備えを足しました。薬や体調についての内容は一般的な情報です。持病や体質のある人は、医師・薬剤師に相談してください。

浪人生のプレッシャーは現役生の何倍?調査の数字の読み方

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まず、元の記事が紹介した調査の数字を整理しておきます。

項目元の記事が紹介した内容(2013年当時)
調べた会社歯磨き粉やシャンプーでおなじみのライオン
調べた人浪人を経験した人
結果①浪人経験者の約6割が、現役のときよりもプレッシャーを感じた
結果②現役のときと比べて何倍だったかを聞くと、平均15.4倍
引用元ニュースサイトの記事(今は記事がなく、算出方法などは確かめられない)
元の記事が紹介した調査(2013年当時) 浪人経験者10人のうち 約6人 現役のときより重く感じた 現役のときを「1」とすると 現役 1 浪人 平均 15.4 15.4倍 (答えた数字の平均) どちらも「本人がどう感じたか」を答えてもらった数字
図1 元の記事が紹介した調査の数字(2013年当時。大学受験合格大作戦 作成)

「15.4倍」はどんな数字?

この数字は、プレッシャーを機械で測ったものではありません。浪人を経験した人に「現役のときと比べて何倍だったか」を自分で答えてもらい、その答えを平均したものです。つまり「浪人のときは、それくらい重く感じた」という感じ方の数字です。

平均には、もう一つ注意点があります。たとえば10人のうち9人が「2倍」、1人が「100倍」と答えると、平均は11.8倍になります。一部の人がとても大きな数を答えると、平均は大きく引っぱられるのです。元の調査の算出方法は今は確かめられませんが、「浪人生はみんな15倍の重さを感じる」と読むのではなく、「現役のときよりずっと重く感じた人が多かった」と読むのがちょうどよいでしょう。こうした平均の読み方は、共通テストのグラフや資料を読む問題でも役に立つ考え方です。

それでも「6割」は大事な数字

一方で、浪人経験者の約6割が「現役より重かった」と答えたことは、浪人生の実感をよく表しています。もし今あなたが浪人していて「去年より苦しい」と感じているなら、それはあなたが弱いからではなく、多くの浪人生が同じように感じているということです。まずはそこを知っておくだけでも、気持ちは少し軽くなります。

現役生にも読んでほしい理由

この数字は、現役生にとっても他人事ではありません。現役で受ける今年のプレッシャーを「重い」と感じているなら、浪人した場合はそれがさらに重くなりやすい、ということでもあります。だからこそ現役生は、今年の受験を「お試し」にしないことが大切です。一方で、もし浪人することになっても、この記事で紹介する考え方と準備を知っていれば、重さに押しつぶされずにすみます。現役生も浪人生も、プレッシャーとのつきあい方は「早めに知って、早めに備える」が基本です。

浪人生と現役生のプレッシャーの違い

浪人生のプレッシャーが重くなりやすいのは、現役生にはない「もと」がいくつも重なるからです。

浪人生のプレッシャーのもと(現役より強まりやすい) 浪人生の プレッシャー ⏳ もう1年の重み 💴 かかるお金 👀 周りの目・親の期待 📉 去年の不合格の記憶 🎓 友だちは大学生に 🕰 自分で決める毎日 現役生にはない「もと」が重なるから、重く感じやすい
図2 浪人生のプレッシャーのもと(大学受験合格大作戦 作成)
くらべる点現役生浪人生
毎日の居場所学校(クラス・部活の仲間)予備校・自宅・図書館など
時間の使い方授業の時間割がある自分で決める時間が多い
お金主に学校の費用予備校の費用などがかかることが多い
周りの目「受験生」として応援される「今年こそ」と見られやすい
去年の記憶なし不合格の経験がある
強み学校の行事・友だちとの時間1年分の勉強の積み上げ・入試の経験

1. もう1年の重み

「この1年を使ったのだから、今年こそ」という気持ちは、やる気のもとにもなりますが、重さのもとにもなります。「もう後がない」と思いこむほど、1回の模試や1問のミスが大きく見えてしまいます。

2. お金と周りの目

予備校に通えば費用がかかりますし、家族に支えてもらっていることを強く意識する人も多いでしょう。親や親せき、高校の先生から「今年はどう?」と聞かれるだけでも、浪人生には重く感じることがあります。

3. 去年の不合格の記憶

去年の本番で頭が真っ白になった、合格発表で自分の番号がなかった。そうした記憶は、同じ季節が近づくと思い出しやすいものです。ただ、これは裏を返せば本番を一度経験しているということ。試験会場の雰囲気、時間配分、休み時間の過ごし方を知っているのは、現役生にはない強みです。

4. 友だちは大学生になっている

SNS を開くと、高校の友だちが大学生活を楽しんでいる様子が目に入ります。比べて落ちこむくらいなら、受験が終わるまで見る時間を決めておく、通知を切っておくといった工夫も一つの手です。

5. 自分で決める毎日

学校の時間割がない分、毎日の過ごし方を自分で決めなければなりません。自由に見えて、実は「今日はこれでよかったのか」という不安が毎日つきまといます。勉強した中身を記録して見える化しておくと、この不安は小さくなります(記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」)。

うかるくん

うかるくん

浪人して半年たつんですけど、去年より模試の判定が気になって、夜も考えちゃうんです…。

合格先生

合格先生

浪人経験者の約6割が「現役より重く感じた」と答えたという調査もあるくらいだから、きみだけじゃないよ。判定は「合否の予言」ではなく、今の時点の位置なんだ。

うかるくん

うかるくん

じゃあ、判定が悪かったときはどうすれば…。

合格先生

合格先生

判定の文字より、まちがえた問題の中身を見よう。どの分野で、なぜ落としたかを書き出して、次の模試までに直す所のリストにする。そうすると模試は「こわいもの」から「使う道具」に変わるよ。

浪人の1年の過ごし方|時期別の計画とプレッシャーの波

浪人の1年は長いようで、区切ってみると意外に短いものです。気持ちの重さには波があるので、どの時期に重くなりやすいかを先に知っておくと、あわてずにすみます。

浪人の1年:プレッシャーの波(イメージ) 4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月 スタート 中だるみ 夏の総仕上げ 模試・出願 直前期がピーク リズム作り基礎の穴うめ過去問・演習仕上げ・本番 赤い線は気持ちの重さのイメージ(人によってちがう)
図3 浪人の1年とプレッシャーの波(気持ちの波はイメージ。大学受験合格大作戦 作成)
時期勉強の中心プレッシャーとのつきあい方
3〜4月去年の答案・成績の分析、計画づくり落ちた理由を「科目・分野」に分けて書き出す。自分を責める作業にしない
5〜6月基礎の穴うめ中だるみに注意。毎日の起床時刻と勉強の記録で「やった」を見える化
7〜8月夏の総仕上げ勉強時間がいちばん多い時期。休む日も決めておく
9〜11月過去問・模試・出願模試の判定は「次に直す所のリスト」として使う
12〜1月共通テストの仕上げプレッシャーがいちばん強い時期。新しい教材を増やさない
2〜3月2次試験・私大1つの結果で落ちこまず、次の試験に切りかえる

3〜4月:去年の結果を「分析」する

浪人のスタートでいちばん大切なのは、去年の結果をふり返ることです。ただし「自分はだめだ」と責めるのではなく、科目ごと・分野ごとに、何点足りなかったかを書き出します。たとえば「数学の確率で大きく落とした」「英語は時間が足りなかった」など、直せる形にしておくと、その後の1年の計画が立てやすくなります。目標点の立て方は「東大の合格最低点と偏差値50からの目標点の立て方」も参考になります。

5〜6月:中だるみを防ぐ

最初の勢いが落ちてくるのがこの時期です。予備校の授業をすべて受けていると、自習の時間が足りなくなる人もいます。授業の取捨選択については、浪人生の相談に答えた「予備校の授業は切るべき?」で詳しく書いています。

7〜8月:夏の総仕上げ

勉強時間をいちばん長くとれるのが夏です。ここで基礎の穴をうめきっておくと、秋からの過去問・演習がぐっと楽になります。とはいえ、休みを一日も入れずに走り続けると、秋に息切れしやすくなります。休む日も先に決めておきましょう。

9〜11月:模試・出願の季節

模試の結果が続けて返ってくる時期です。判定に一喜一憂するのではなく、まちがえた問題の復習に時間を使います。出願の準備も始まり、「本当にこの大学でいいのか」と迷いが出やすい時期でもあります。やる気が落ちたときの考え方は「受験のモチベーションの保ち方」「受験勉強のモチベーションの上げ方」をどうぞ。

12〜1月:直前期のピーク

プレッシャーがいちばん強くなるのが直前期です。この時期に新しい参考書を増やすと、かえって不安が大きくなりがちです。最後の1か月の勉強の仕上げ方は「共通テストまで1か月でやること10」、直前期の心の持ち方は「共通テスト直前期の心構え10」にまとめています。2027年の共通テストまでの残り日数は「2027年 共通テストまでのカウントダウン」で確かめられます。

人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

浪人の1年は「4つの季節」に区切って考えよう。今の時期にやることが決まっていれば、プレッシャーは「やること」に変わるんだ。

浪人生のプレッシャーを力に変える考え方

プレッシャーをゼロにすることはできませんし、ゼロにする必要もありません。適度な緊張は集中のもとになるともいわれます。大切なのは、プレッシャーにふり回されないことです。

プレッシャーを2つに仕分ける 変えられないこと 去年の結果倍率・ほかの受験生試験に出る問題周りの人の言葉 自分で変えられること ✔ 今日の勉強の中身✔ 睡眠と食事✔ 模試・過去問の復習✔ 本番の準備 力を使うのは右側だけ。左側は「気にしても変わらない」
図4 プレッシャーを「変えられること」と「変えられないこと」に仕分ける(大学受験合格大作戦 作成)

変えられないことに力を使わない

去年の結果、志願者の数や倍率、試験に何が出るか、周りの人の言葉。これらは、どれだけ気にしても自分では変えられません。一方、今日の勉強の中身、睡眠と食事、模試の復習、本番の準備は、自分で変えられます。不安で手が止まったら、紙に書き出して左右に仕分け、右側(変えられること)から一つだけ手をつけてみましょう。倍率に惑わされない考え方は「受験のモチベーションの保ち方」でも取り上げています。

毎日の積み重ねを「見える化」する

浪人生の不安は「この1年、本当に力がついているのか」という気持ちから生まれることが多いものです。解いた問題の数、覚えた単語の数、過去問の点数など、積み上げたものを目で見える形にしておくと、本番の前に「これだけやった」と思える材料になります。漫画『はじめの一歩』(森川ジョージ)の鴨川会長の名言を取り上げた「「キサマらを強くするのは毎日の積み重ねじゃ」の意味」や「「努力した者が全て報われるとは限らん」の意味」も、浪人生に読んでほしい記事です。ほかの名言は「受験の格言・名言100選」にまとめています。

浪人を「失敗の1年」と考えない

浪人の1年は、現役のときに時間が足りなかった分野を、もう一度ていねいに学び直せる1年でもあります。入試の本番を一度経験していることも強みです。「去年の自分より、どこが伸びたか」を物さしにすると、他人と比べて落ちこむことが減ります。

本番の緊張・おなかの不安への備え

元の記事で取り上げたように、受験生の中には、緊張するとおなかの調子をくずしやすい人もいます。本番の日の不安は、前もって準備しておくことで小さくできます。

本番の日の「緊張・おなか」対策の流れ 🌙 前の晩 いつもの時刻に寝る持ち物をそろえる 🍚 朝 食べ慣れた朝食時間に余裕をもつ 🏫 会場に着いたら トイレの場所を確認席で深呼吸 ✏ 休み時間 前の科目は忘れる次の科目を見直す 薬は本番の日に初めて試さない。持病・体質は医師・薬剤師に相談
図5 本番の日の「緊張・おなか」対策の流れ(一般的な工夫。大学受験合格大作戦 作成)

薬を使うなら「使い慣れたもの」を

おなかの不安に備えて薬を持っていく人もいます。ただし、どんな薬が合うかは人によって違います。本番の日に初めての薬を試すのは避け、使うならふだんから使い慣れたものにしましょう。持病のある人、ほかの薬を飲んでいる人、体質が心配な人は、自己判断せず医師・薬剤師に相談してください。元の記事の「お守り代わりに持参」という考え方は、「持っているだけで安心できる」という気持ちの面での備えとして読んでください。

朝ごはんと会場のトイレ

本番の朝は、ふだんから食べ慣れたものを、時間に余裕をもって食べるのが基本です。会場に着いたら、まずトイレの場所を確かめておくと、試験中に急に不安になっても落ち着いて動けます。試験の日のお昼ごはんについては「受験生の昼食はお弁当か学食か」で詳しく書いています。

眠気覚ましやおやつ

元の記事に出てくるフリスクやじゃがりこは、眠気覚ましとして触れたものです。眠気対策の話は「受験勉強の眠気対策」「受験勉強の眠気対策に「じゃがりこ」!?」で紹介しています。差し入れや験担ぎの品を選ぶときの考え方は「受験生への差し入れ・験担ぎグッズの選び方」もどうぞ。

前日の夜は「いつもどおり」

緊張で眠れないのではと心配になる人も多いですが、本番の日のために大切なのは、何週間も前から本番と同じ時刻に起きる生活にしておくことです。睡眠の目安と逆算のしかたは「受験生の睡眠時間は何時間がいい?」、体調管理全体は「受験生の体調管理方法まとめ」、前日にやることは「共通テスト前日にやっておきたいこと20」にまとめています。持ち物は「共通テストの持ち物リスト」で確かめておきましょう。

病気で受けられなかったら

共通テストには、病気やけがなどやむを得ない事情で本試験を受けられなかった人のための追試験があります(2027年は1月23日・24日)。ただし追試験をあてにせず、本試験で受けるつもりで準備するのが基本です。くわしくは「共通テストとインフルエンザ」と「共通テスト当日の注意22」をどうぞ。

試験中に緊張したときの3ステップ

どれだけ準備しても、試験が始まると緊張するものです。頭が真っ白になりかけたら、次の3ステップを思い出してください。

試験中に緊張したら:3ステップ 1 気づく 「緊張してる」と心の中で言う 2 息をはく 手を止めてゆっくり数回 3 1問にもどる 解ける問題から手を動かす 緊張しているのは、まわりの受験生もみんな同じ
図6 試験中に緊張したときの3ステップ(一般的な工夫。大学受験合格大作戦 作成)
  1. 気づく:「今、緊張しているな」と心の中で言葉にします。緊張しているのは、まわりの受験生もみんな同じです。
  2. 息をはく:ペンを置いて、ゆっくり息をはくことを数回くり返します。ゆっくりした呼吸は気持ちを落ち着かせるのに役立つといわれます。
  3. 1問にもどる:問題全体を見わたして不安になるより、目の前の解ける1問に手を動かします。手が動き始めると、緊張は少しずつほどけていきます。

わからない問題で止まってしまったときの飛ばし方、時間配分、見直しの順番は「共通テストの解き方」で詳しく説明しています。1科目目の出来が悪かったと感じても、終わった科目は休み時間に忘れて、次の科目に切りかえましょう。自分でできなかったと思った問題は、ほかの受験生にもむずかしかったということがよくあります。

サクラちゃん

サクラちゃん

去年の本番、1科目目で頭が真っ白になったんです。今年も同じことになったらと思うと、こわくて…。

合格先生

合格先生

一度経験しているのは、むしろ強みだよ。去年どの場面で真っ白になったのかを思い出して、そのときにやることを先に決めておこう。たとえば「最初の大問がむずかしかったら、まず飛ばして次へ」と決めておくだけで、いざというとき迷わない。

サクラちゃん

サクラちゃん

模試でもその練習をしておけばいいんですね。

合格先生

合格先生

そのとおり。模試は本番の練習の場だ。朝の起きる時刻、朝ごはん、休み時間の過ごし方まで本番と同じにして受けてみよう。2次試験の前日・当日も同じ考え方でいけるよ。

国公立大学の2次試験(個別学力検査)の前日・当日のチェックは「2次試験の前日・当日チェックリスト」にまとめています。2027年の国公立大学の前期日程は2月25日から始まります。

仮面浪人・宅浪のプレッシャーとのつきあい方

浪人にもいろいろな形があり、形によってプレッシャーの中身が違います。

浪人の形で「重さの中身」がちがう 予備校に通う浪人 + 仲間・時間割がある- 費用の重み 仮面浪人 + 大学に籍がある- 両立・時間不足 宅浪(自宅浪人) + 費用が少ない・自由- 孤独・ペース作り 自分の形の「-」を知って、先に手を打つ
図7 浪人の形ごとのプレッシャーの中身(大学受験合格大作戦 作成)

予備校に通う浪人

時間割があり、同じ目標の仲間もいるので、ペースは作りやすい形です。その分、費用の重みを感じやすく、「授業を受けたこと」で満足してしまいがちです。授業のあとの復習・自習の時間を、毎日の予定に先に入れておきましょう。

仮面浪人

大学に通いながら別の大学を目指す仮面浪人は、「もし落ちても今の大学がある」という安心がある一方で、大学の授業や課題との両立、勉強時間の少なさがプレッシャーになります。仮面浪人のメリット・デメリットや1年の計画は「仮面浪人とは?人数・増える理由と純浪・宅浪の比較」「純浪と仮面浪人の違い・メリットとデメリット比較」で詳しく書いています。

宅浪(自宅浪人)

費用をおさえられ、自分のペースで勉強できる反面、話し相手がいない孤独と、毎日のペース作りのむずかしさがあります。起きる時刻・勉強を始める時刻・終える時刻を決め、図書館や自習室など家以外の場所も使うと、生活にメリハリがつきます。わからない所を聞く相手がいないときは、受験掲示板「100点BBS」などで同じ大学を目指す人の話を読むのも一つの方法です。合格大作戦の「受験の質問・相談」も使ってください。

浪人生がプレッシャーでやりがちな失敗4つ

失敗1:参考書を次々に買いかえる

不安になると、新しい参考書を買うことで安心したくなります。しかし、どれも途中までになると、かえって「何も終わっていない」という不安が大きくなります。1冊を何周もして、完全に自分のものにするほうが、本番の自信につながります。

失敗2:睡眠を削って勉強時間をふやす

「去年より勉強しなければ」と、睡眠を削る浪人生は少なくありません。寝不足は集中力を下げ、体調もくずしやすくなるといわれます。勉強時間は、睡眠時間を先に確保した残りで組み立てましょう。

失敗3:模試の判定だけを見る

判定の文字に一喜一憂していると、気持ちが毎月ゆれ動きます。見るべきなのは、判定よりもまちがえた問題の中身と、次に直す所です。

失敗4:だれにも話さない

浪人生はひとりで抱えこみがちです。家族、予備校の先生、同じ浪人の仲間など、話せる相手を一人でも持っておくと、気持ちが楽になります。眠れない日が続く、食欲がない、何をしても気分が晴れない状態が長く続くときは、ひとりでがまんせず、家族や先生に話し、医療機関などに相談してください。

浪人生の家族・周りの人ができること

浪人生のプレッシャーのもとには、家族や周りの人の目もあります。応援しているつもりの「今年は大丈夫?」「模試はどうだった?」という言葉が、本人には重く聞こえることもあります。

  • 結果より、毎日の過ごし方に声をかける:「今日もよく続けたね」など、積み重ねを認める言葉は、本人の支えになりやすいものです。
  • 生活のリズムを支える:朝ごはん、静かな勉強場所、早めに寝られる家の雰囲気など、家族にしかできない支え方があります。
  • お金の話は、本人を責める形にしない:費用のことは大切ですが、「こんなにお金をかけているのに」という言い方は、プレッシャーを大きくしがちです。

家庭での支え方は「保護者向け学習法|家庭学習の支え方と受験の流れ」でも詳しく書いています。

まとめ:浪人生のプレッシャーは「区切って・仕分けて・備える」

  • 元の記事が紹介した2013年当時の調査では、浪人経験者の約6割が現役のときより重いプレッシャーを感じ、強さは平均15.4倍と答えた(本人の感じ方の数字)。
  • 浪人生には、もう1年の重み・お金・周りの目・去年の記憶など、現役生にはないプレッシャーのもとが重なる。
  • 1年を時期で区切り、今の時期にやることを決める。直前期がプレッシャーのピーク。
  • プレッシャーは「変えられること」と「変えられないこと」に仕分け、変えられることだけに力を使う。
  • 本番の緊張やおなかの不安には前もって備える。薬は本番の日に初めて試さず、持病・体質は医師・薬剤師に相談。

2027年の共通テストは1月16日・17日。時間割は「2027年 共通テストの時間割」で確かめられます。一度本番を経験している浪人生は、そのぶん準備の仕方を知っています。去年の自分より一歩前に進んだ状態で、本番の日を迎えましょう。

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

変えられないことは気にしない!今日の勉強と、今夜の睡眠。自分で変えられることから一つずつやっていこう!

よくある質問

浪人生のプレッシャーは現役生の何倍ですか?

元の記事が紹介した2013年当時の調査では、浪人経験者の約6割が現役のときよりプレッシャーを感じ、その強さは平均15.4倍と答えていました。本人の感じ方を答えてもらった数字です。

浪人生のプレッシャーが重くなりやすいのはなぜですか?

もう1年を使った重み、予備校代などのお金、周りの目や親の期待、去年の不合格の記憶、友だちが大学生になったことなど、現役生にはないプレッシャーのもとが重なるためです。

浪人中のプレッシャーを減らすにはどうすればいいですか?

去年の結果や倍率など変えられないことは気にせず、毎日の勉強・睡眠・模試の復習・本番の準備など、自分で変えられることだけに力を使うのが基本です。1年を時期で区切って計画するのも効果的です。

本番でおなかが痛くなるのが心配です。どうすればいいですか?

朝は食べ慣れたものを時間に余裕をもって食べ、会場に着いたらトイレの場所を確かめておきます。薬を使うなら本番の日に初めて試さず、使い慣れたものに。持病や体質が心配な人は医師・薬剤師に相談してください。

試験中に緊張して頭が真っ白になったらどうすればいいですか?

「緊張している」と気づき、ペンを置いてゆっくり息をはき、目の前の解ける1問にもどります。むずかしい問題は飛ばすなど、そのときにやることを前もって決めておくと迷いません。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 元の記事:大学受験合格大作戦「大学受験・浪人生のプレッシャーは現役生の15倍!」(2013年1月11日)。調査の数字は元の記事が紹介したもの(引用元のニュース記事は今は見られない)
  • 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」(本試験 2027年1月16日・17日、追試験 1月23日・24日)
  • 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(国公立大学 前期日程は2月25日から)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(図3の気持ちの波はイメージ)

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

この記事に関係する故事成語(絵で読む意味と由来)

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