東大・京大の過去問研究と予想問題の演習法|新高3・浪人生の1年の計画【図解】

この記事の結論

  • 東大(東京大学)・京大(京都大学)のように出題の傾向がはっきりした入試では、「過去問題の徹底研究」と「予想問題の徹底演習」の2本柱で対策するのがいちばんの近道です。
  • 過去問で「どんな形の問題が、どの時間で、どれだけ出るか」を知り、予想問題(本番と同じ形の初めての問題)で「初めて見る問題を時間内に解く力」をきたえます。新高3は春に過去問を1年分見て、夏から両方を回し始めましょう。
東京大学の安田講堂
東京大学 本郷キャンパスの安田講堂

この記事は、2014年1月に「東大・京大志望の新高校3年生と浪人覚悟の受験生必見!」という題で書いたものです。もとは、ある通信教育の会社が配っていた東大編・京大編の教材見本(無料。どちらか1つだけ)を紹介する記事でした。その案内は今は使えないので、2026年10月に、元の記事でいちばん伝えたかったこと=「過去問の徹底研究」と「予想問題の徹底演習」のやり方を、くわしく書き直しました。

読んでほしいのは、東大・京大を目ざす新高校3年生と、浪人を覚悟して1年かけて勝負する受験生(浪人生)です。合格のための作戦全体は「京大合格作戦の立て方」と「東大合格大作戦」に、配点から目標点を決める方法は「京大合格の戦略」「東大合格の戦略の立て方」にまとめています。この記事はその中の「問題演習の作戦」にしぼった話です。

東大・京大 入試対策の2本柱:過去問の徹底研究と予想問題の徹底演習

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元の記事では、こう書いていました。東大・京大のような傾向がはっきりしている大学入試では、

  1. 過去問題の徹底研究
  2. 予想問題の徹底演習

が重要となってきます。今もこの考えは変わりません。下の図のように、2本の柱は教科書・参考書の基礎という土台の上に立っています。土台がぐらぐらのまま柱だけ立てようとしても、合格という屋根は乗りません。

東大・京大合格を支える「2本柱」 東大・京大 合格 1 2 過去問題の徹底研究傾向を知る 予想問題の徹底演習初見で練習する 土台:教科書・参考書の基礎(青チャート、英単語・英文法など)
図1 東大・京大合格の2本柱。土台は教科書・参考書の基礎

柱1「過去問の徹底研究」でわかること

過去問(過去の入試問題)は、大学が「こういう力のある人に来てほしい」と考えて作った、いちばん正確な見本です。大問の数・試験時間・記述の量・よく出る分野・答案に求められる書き方は、過去問を見なければわかりません。「研究」と書いたのは、解いて丸つけをするだけでなく、形と傾向を調べて記録するところまでやるからです。

柱2「予想問題の徹底演習」でつく力

過去問は、何度も解くと答えを覚えてしまいます。本番で出るのは初めて見る問題です。そこで、本番と同じ形・同じ時間で作られた初めての問題、つまり予想問題で練習します。予想問題は「当てる」ためのものではありません。初めての問題に、時間内で、記述の答案を書ききる練習のためのものです。元の記事でも「東大・京大志望者は予想問題にできるだけ多く手をつけておきたいところです」と書きました。

通信添削で解いた問題と「同じ考え方」が京大本番に出た話

元の記事に書いた、私自身の体験です。

私自身も学生時代、通信添削にお世話になりました。物理が苦手だったのですが、京大入試本番で通信添削の問題と同じコンセプトの問題が出題され、苦手の物理を全問完答することができた経験があります。

(元の記事では通信教育の会社の名前を書いていましたが、ここでは「通信添削」と書きかえています。)

ここで大事なのは、「同じ問題」ではなく「同じコンセプト(考え方)の問題」だったことです。予想問題をたくさん解いておくと、本番で初めて見る問題でも「これは前に練習した考え方で解ける」と気づけることがあります。苦手な科目ほど、この「気づき」が点数に直結します。物理の勉強の進め方は「物理の勉強法」、レベル順の問題集は「物理 参考書 レベル順ロードマップ」にまとめています。

うかるくん

うかるくん

予想問題って、本番に出る問題を当てるために解くんじゃないんですか?

合格先生

合格先生

当たればうれしいが、それは目的ではない。予想問題は「初めての問題」を本番の時間で解く練習台なんだ。同じ考え方の問題が出たときに気づけるよう、解いたあとに「この問題の考え方は何か」を一言でまとめておくといい。

うかるくん

うかるくん

問題そのものより「考え方」を持ち帰るんですね!

東大・京大の入試は傾向がはっきり:2次試験(記述)で決まる

「傾向がはっきりしている」とは、どういうことでしょうか。東大・京大の入試には、共通する特ちょうが3つあります。

  • 2次試験(個別学力検査)の配点がとても大きい:共通テスト(大学入学共通テスト、旧センター試験)よりも、大学が自分で作る記述式の試験で合否がほぼ決まります。
  • 毎年、問題の形がほぼそろっている:試験時間・大問の数・答え方(説明・証明・和訳・英作文など)が大きく変わらないので、過去問で形を知る意味が大きいのです。
  • 答案の「書き方」も点になる:記述式なので、答えだけでなく、途中の考え方を採点者に伝える書き方が求められます。

下の図は、総点のうち2次試験がしめる割合です。東大は共通テスト110点+2次試験440点の550点満点で、2次試験が80%。京大は学部ごとに配点がちがいますが、2次試験の割合は約65〜85%です(2027年度)。

2次試験(記述)の重さ:総点のうち何%? 共通テスト 2次試験 東大(文科・理科)80%550点京大 経済学部(文系)64.7%850点京大 文学部66.7%750点京大 工学部78%1025点京大 理学部79.6%1225点京大 総合人間学部(理系)84.8%825点 京大は学部ごとに配点がちがう(一部の学部の例)。2027年度の選抜要項から計算
図2 2次試験が総点にしめる割合(2027年度の選抜要項から計算)

京大の全学部の配点は「京都大学の学部別 配点一覧」、京大の数学の重さは「京大受験は数学が重要」で確かめられます。2次試験の比重がこれだけ大きいので、2次試験の過去問と予想問題にどれだけ時間を使えたかが、そのまま合否に響きます。

東大と京大で試験の形はちがう

同じ「難関の記述式」でも、東大と京大では試験の時間や形がちがいます。たとえば理系の理科は東大が150分、京大が180分です。英語は、東大は聞き取り(リスニング)が30分程度ありますが、京大の個別試験の英語には聞き取りがありません(京大のリスニングの扱いは「京大入試の英語にリスニングはある?」)。

同じ「難関の記述」でも、時間の形がちがう 東大 京大 文系 国語150分120分数学100分120分外国語120分120分地理歴史150分90分理系 国語100分90分数学150分150分外国語120分120分理科150分180分 英語:東大は聞き取り(30分程度)あり、京大の2次は聞き取りなし 2027年度の選抜要項より。京大の教育学部(理系)の理科は90分
図3 東大と京大の2次試験の試験時間(2027年度)

だからこそ、「東大・京大対策」とひとまとめにせず、自分が受ける大学の過去問と、その大学の形に合わせた予想問題で練習することが大切です。試験の時刻は「2027年 京都大学の入試時間割」「2027年 東京大学の入試時間割」にあります。

東大・京大 過去問の徹底研究のやり方(いつから・何年分)

過去問の研究は、次の3段階で進めます。

過去問の「徹底研究」は3段階 1 見る高2〜高3春1年分を解かずに読む2 解く高3夏〜本番と同じ時間を計る3 分析する解くたびに研究ノートに記録する 分析の結果で、次に解く年・分野を決める
図4 過去問の徹底研究の3段階:見る→解く→分析する

段階1 見る(高2〜高3の春)

まだ解けなくてかまいません。志望校の過去問を1年分、解かずに最後まで読むだけです。「大問はいくつか」「1問にどれくらい時間をかけられるか」「答えは何行くらい書くのか」を確かめます。ゴールが見えると、毎日の基礎の勉強に目的ができます。

段階2 解く(高3の夏から)

基礎がある程度かたまったら、本番と同じ時間を計って解きます。時間を計らずに解くと、「時間があれば解けた」という気休めになってしまいます。過去問集の選び方や、いつ・何年分を解くかは「赤本の使い方」と「東大 過去問集の選び方と使い方」に、無料で過去問を手に入れる方法は「大学の過去問を無料で手に入れる方法」に書いています。

何年分解くかの目安は、最近の数年分は本番と同じ形で通して解き、さらに古い年は分野別・科目別に解くやり方です。何十年分もの問題を分野ごとに集めた「○カ年」の問題集を使うと、分野ごとの研究がしやすくなります。京大の数学なら「京大数学の参考書ロードマップ」と「京大理系数学のおすすめ参考書と勉強法」の順番が参考になります。

段階3 分析する(解くたびに「研究ノート」へ)

「徹底研究」の中心はここです。解いたら、次のことを1ページにまとめます。

  • 年度・科目・大問ごとの分野(例:数学 第3問=確率、英語 第2問=和訳と内容説明)
  • かかった時間と、自分の点(自己採点)
  • 手が止まった場所と、その理由(知識が足りない/方針が立たない/時間が足りない)
  • この問題の「考え方」を一言で(例:「場合分けの境目を図で決める」)

何年分かまとめると、「よく出る分野」「自分が毎回落とす形」が見えてきます。京大の数学の出題分野の分析は「京大 文系数学の出題分析」「京大 理系数学の出題分析」に、本番の解き方・時間配分・答案の書き方は「京大数学の解き方・時間配分・答案の書き方」に、京大の英語の形と参考書は「京大英語のおすすめ参考書」に、京大の国語の文語文は「京大 国語 文語文の勉強法」にあります。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

過去問は「解いて終わり」ではもったいない!形・時間・分野・自分の弱点を記録してはじめて「研究」になる。研究ノートは、そのまま直前期の作戦表になるぞ。

教科別:東大・京大の過去問で見るポイント

研究ノートに何を書くかは、教科によって少しずつちがいます。ここでは、過去問を見るときの「目のつけどころ」を教科ごとにまとめます。

数学:大問ごとの分野と「完答できる問題」

京大の理系数学は150分で大問6題(素点200点)、東大の理系数学も150分です。どちらも全部を完答する必要はありません。過去問では、大問ごとに分野を書き出し、「時間内に完答できそうな問題」「途中まで書いて部分点をねらう問題」を見分ける練習をします。素点と学部別の配点のちがいは「学部別の配点一覧」で確かめてください。予想問題でも、最初の数分で全部の問題に目を通し、解く順番を決める練習をくり返しましょう。

英語:答え方の形(和訳・説明・英作文)

京大の英語は120分で、長い英文の和訳や内容の説明と、英作文が中心です。東大の英語は120分の中に聞き取り(リスニング)や一部マークシートの問題があり、形がまったくちがいます。過去問では「1問に何分かけたか」を必ず記録し、和訳・英作文は自分の答案を書き写して、解答例とくらべるところまでやります。

国語:記述の字数と行数

国語は、答えの欄の大きさ(何行・何字くらい書くか)を過去問で確かめるのが第一歩です。京大の国語には、明治時代ごろの文語文(古い書き言葉の文章)が出ることがあります。読み方は「京大 国語 文語文の勉強法」に、古文の文法は「古文文法辞典」にまとめています。

理科:2科目の時間の分け方

京大の理系の理科は2科目で180分、東大は2科目で150分です。1科目にかけられる時間は、京大でおよそ90分、東大でおよそ75分になります。過去問では、どちらの科目から解くか、何分で切りかえるかを決めておきましょう。苦手な科目こそ、時間を決めて解く練習が効きます。

地理歴史:論述の字数と、よく出る時代・地域

文系の地理歴史は、論述(文章で説明する問題)の字数と、よく出る時代・地域を記録します。京大は90分、東大は2科目で150分です。世界史の論述の練習のしかたは「世界史の勉強法(2次試験編)」にあります。

東大・京大の予想問題の徹底演習:問題の手に入れ方

元の記事では、大手予備校の東大型・京大型模試や、通信添削の東大コース・京大コースなどを「予想問題」として挙げ、「しっかりと演習しておきたいところ」と書いていました。ここでは、名前ではなく種類で整理します。

「本番と同じ形の初めての問題」を手に入れる4つの道 A模試を受ける東大型・京大型の記述模試模試の過去問問題集で前の年の分を通信添削東大・京大コースなど学校の先生プリントや答案の添削 名前より「本番の形・時間・記述の量がそろっているか」で選ぶ
図5 予想問題(本番と同じ形の初めての問題)を手に入れる4つの道

1 東大型・京大型の記述模試を受ける

大手予備校の東大型・京大型の模試は、本番と同じ時間割・同じ形で作られた、いちばん身近な予想問題です。会場で、時間を計り、緊張の中で解くという本番の練習にもなります。模試の時期・選び方・判定の見方は「京大型模試の時期・選び方・受け方」と「東大型模試の時期・選び方・判定の見方」にまとめました。

2 模試の過去問題集で、前の年の分を解く

東大型・京大型の模試は、前の年の問題をまとめた問題集が市販されていることがあります。受けられなかった回や前の年の分も、本番と同じ時間で解けば予想問題として使えます。

3 通信添削の東大・京大コースなど

通信添削(通信教育の添削)には、志望校別のコースがあるものがあります。家で、自分の時間で、本番の形の問題を解き、記述の答案を添削してもらえるのが強みです。私が学生時代にお世話になったのも、通信添削でした。選び方は「通信教育の選び方」、使いこなし方は「通信添削を使いこなす方法」、予備校・独学などとの比べ方は「勉強スタイルの選び方」にあります。

4 学校の先生のプリントや、答案の添削

難関大を目ざす人の多い高校では、先生が志望校の形に合わせた問題を用意してくれることがあります。何より、記述の答案を見てもらえるのは大きな力です。遠慮せずに頼んでみましょう。

予想問題を選ぶときの3つのチェック

  • 形がそろっているか:大問の数・試験時間・答え方が、志望校の本番と同じか。
  • 記述の答案を書く練習になるか:答えだけでなく、説明や途中式を書く問題か。
  • 解説で「考え方」がわかるか:答えの数字だけでなく、方針の立て方が書いてあるか。

予想問題に「できるだけ多く手をつけておきたい」とはいえ、解きっぱなしで数だけふやしても力はつきません。1回分を解いたら、次の「復習のしかた」まで必ずセットで行いましょう。

予想問題1回分を「本番どおり」に解く手順

家で予想問題や過去問を解くときは、できるだけ本番に近い条件を作ります。次の手順で進めると、1回分の練習の価値が大きく上がります。

  1. 時間割を本番に合わせる:京大なら1日目の午前が国語・午後が数学、2日目の午前が外国語・午後が理科か地理歴史です。休みの日に、この順番で通して解く日を作ります。
  2. 机の上を本番と同じにする:参考書やスマートフォンはしまい、時計と筆記用具だけにします。
  3. 最初の数分で全体を見る:全部の大問に目を通し、解く順番と、1問にかける時間の目安を決めます。
  4. 時間が来たら必ず手を止める:延長して解けた分は、点数には入れません。どこで時間が足りなくなったかを記録します。
  5. その日のうちに採点と見直しをする:記憶が新しいうちに、方針がずれた場所や書き方の足りない場所に印をつけます。

研究ノートの書き方の例

たとえば数学の1回分なら、次のように書きます(数字は書き方の例です)。

  • 大問1:微分(完答・20分)/考え方の一言「増減表の前に定義域を書く」
  • 大問3:確率(途中まで・35分)/方針は合っていたが場合分けがもれた。理由=方針
  • 大問5:整数(手つかず)/何から始めるかわからなかった。理由=知識(倍数の性質)
  • 次にやること:整数の問題を過去問から3問集めて解き直す

このように「理由」と「次にやること」まで書いておくと、研究ノートが次の1週間の勉強の予定表に変わります。

予想問題・模試の復習のしかた(まちがいノート)

予想問題は「解いたあと」が本番 1 解く(本番の時間)2 採点・答案を見る3 落ちた理由を分ける4 解き直す・ノートへ 落ちた理由は3つ 知識・方針・時間 同じ考え方の問題が出たとき、次は解ける形にしておく
図7 予想問題と模試の復習サイクル

復習でいちばん大事なのは、落ちた理由を3つに分けることです。

  • 知識:公式・単語・用語を知らなかった → 参考書のその場所にもどって覚え直す。数学の公式は「算数・数学公式辞典」でも確かめられます。
  • 方針:何から手をつければいいかわからなかった → 解説を読み、「この形の問題はこう始める」と一言で書く。
  • 時間:方針はわかったが時間が足りなかった → 解く順番と時間配分を見直す。

理由を分けたら、何も見ずにもう一度答案を書き直します。書き直した問題と「考え方の一言」は、1冊のノートに集めておきましょう。入試の直前に見返す「まちがいノート」の作り方は「入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方」で紹介しています。模試の判定に一喜一憂しない見方は「合格診断・合格確率は当たる?」にあります。

サクラちゃん

サクラちゃん

京大型の模試で、数学が半分も取れませんでした……。もう予想問題は早すぎるんでしょうか?

合格先生

合格先生

早すぎることはない。まず落ちた理由を知識・方針・時間の3つに分けてみよう。知識が原因なら参考書にもどる。方針が原因なら、過去問の研究ノートに「考え方の一言」をふやす。時間が原因なら、解く順番を決めておけばいい。

サクラちゃん

サクラちゃん

理由ごとに直すことがちがうんですね。点数だけ見て落ちこまないようにします!

東大・京大志望の新高3:1年の計画

新高3の1年で、2本柱をどう組み合わせるかの目安です。

新高3の1年:2本柱をいつ、どれだけ? 4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月 基礎基礎の仕上げ 柱11年分を見る過去問を時間を計って解く・研究ノート 柱2模試模試予想問題をふやす 共テ共テ練習 共通テスト 2次試験 模試の時期は主催者・年でちがう。日程は各主催者の公式で確かめる
図6 東大・京大志望の新高3の1年:2本柱の配分の目安

4〜6月:基礎を仕上げ、過去問を1年分見る

春は土台の仕上げが中心です。そのうえで、志望校の過去問を1年分見て、形を知っておきます。苦手な科目があれば、この時期に平均までもどしておくと、夏からの過去問が楽になります。

7〜9月:過去問を時間を計って解き始める

夏から柱1(過去問の研究)を本格的に始めます。夏の東大型・京大型の模試は、ここまでの力を確かめる最初の予想問題です。

10〜12月:予想問題の演習をふやす

秋の模試を受けたら、柱2(予想問題の演習)の割合をふやしていきます。12月からは共通テストの形式の練習も始めます。共通テストまでの日数は「共通テストまであと何日?」で確かめられます。

1〜2月:共通テストのあとは2次試験の過去問と予想問題に集中

2027年度は共通テストが1月16日・17日、東大・京大の2次試験が2月25日・26日です(京大の医学部医学科と東大の理科三類は27日に面接)。共通テストが終わったら、残り約5週間は2次試験の過去問の解き直しと、まだ解いていない予想問題に集中します。新しい参考書には手を出さず、研究ノートとまちがいノートを見返しましょう。

浪人覚悟・浪人生の過去問と予想問題の使い方

元の記事は、新高3とならんで「浪人覚悟の受験生」にも向けて書きました。浪人生(または浪人を覚悟して1年で勝負する人)は、現役生にない強みを持っています。

  • 本番を一度経験している:自分がどの科目の、どの大問で点を落としたかを、まず研究ノートに書き出します。成績開示などで本番の点数がわかる場合は、それも使います。
  • 春から時間がある:春のうちに過去問の研究(段階1〜3)を一周し、夏までに柱1を終わらせるくらいの気持ちで進めると、秋から予想問題に多くの時間を使えます。
  • 「一度解いた過去問」に注意:去年解いた年は答えを覚えていることがあります。その年は「研究」用に使い、時間を計る練習は予想問題で行いましょう。

浪人生の1年の過ごし方は「浪人生の勉強法(1年の計画)」、気持ちの持ち方は「浪人生のプレッシャーは現役の15倍?」にまとめています。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

過去問で「形」を知って、予想問題で「初めての問題」に慣れる。2本柱を回せば、本番で見たことのない問題が出てもあわてないぞ!

過去問と予想問題でよくある失敗5つ

  1. 過去問を「もったいない」と取っておきすぎる:直前まで1年分も解いていないと、形を知らないまま本番をむかえます。研究用の年と、時間を計る練習用の年を分けておけば、取っておく必要はありません。
  2. 予想問題を解きっぱなしにする:数をこなしても、落ちた理由を分けて解き直さなければ、同じまちがいをくり返します。
  3. 模試の判定だけを見る:A〜Eの判定は、その時点の位置を示すだけです。大事なのは、どの大問で何点落としたかです。
  4. 満点をねらって1問に時間をかけすぎる:東大・京大の2次試験は、全部の問題を完答する試験ではありません。取れる問題を確実に取る練習をします。
  5. 東大と京大の問題を区別せずに解く:図3のように、時間も形もちがいます。予想問題は、受ける大学の形のものを中心にしましょう。

まとめ:東大・京大の問題演習は「研究」と「演習」のくり返し

  • 傾向がはっきりした東大・京大の入試は、過去問の徹底研究と予想問題の徹底演習の2本柱。
  • 過去問は見る→解く→分析するの3段階。研究ノートに形・時間・分野・弱点を記録する。
  • 予想問題は「当てる」ためではなく、初めての問題を本番の時間で解く練習。同じ考え方の問題に気づける力がつく。
  • 解いたら落ちた理由を知識・方針・時間に分けて復習し、まちがいノートに集める。
  • 新高3は春に過去問を1年分見て、夏から柱1、秋から柱2をふやす。浪人生は夏までに柱1を一周。

京大医学部を目ざす人は「京大医学部医学科に合格する人の特徴と勉強法」も読んでみてください。ほかの教科の勉強法は「大学受験の勉強法まとめ」から探せます。勉強の計画で迷ったら「受験の質問・相談」へどうぞ。

京大受験の情報交換は受験掲示板「100点BBS」の「京都大学受験掲示板」へ。東大は「東京大学受験掲示板」へ。

よくある質問

東大・京大の入試対策で大事なことは何ですか?

傾向がはっきりした入試なので、過去問の徹底研究で問題の形と傾向を知り、予想問題の徹底演習で初めての問題を本番の時間で解く練習をすることです。

東大・京大の過去問はいつから解けばいいですか?

高2から高3の春に1年分を読んで形を知り、基礎がかたまった高3の夏から、本番と同じ時間を計って解き始めるのが目安です。

予想問題はどこで手に入りますか?

大手予備校の東大型・京大型の記述模試、模試の過去問題集、通信添削の志望校別コース、学校の先生のプリントなどがあります。本番と同じ形と時間のものを選びます。

予想問題は本番に当たりますか?

当てることが目的ではありません。初めての問題を時間内に解く練習です。同じ考え方の問題が出たときに気づけるよう、解いたあとに考え方をまとめておきます。

浪人生は過去問をどう使えばいいですか?

去年の本番で落とした科目と大問を書き出し、春から夏までに過去問の研究を一周します。一度解いた年は研究用にし、時間を計る練習は予想問題で行います。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 京都大学「令和9年度 京都大学入学者選抜要項」(学部別の配点・試験日・試験時間)
  • 東京大学「令和9(2027)年度 東京大学入学者選抜要項」(配点・試験日・試験時間・英語の聞き取り試験)
  • 2次試験の割合は、選抜要項の配点から合格大作戦が計算しました(小数第2位を四捨五入)

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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