
この記事の結論
- 中高一貫校の勉強は、先取りで速く進む授業を「その日のうちに復習」して、週末にまとめ、小テストと定期テストで見つけた穴をすぐ埋めることがいちばんの基本です。
- 高校入試がないぶん中2〜高1に中だるみが起きやすいので、学年ごとの小さな目標を決め、高2の終わりまでに受験の土台(基本)を完成させる計画で進めます。通信教育を使うなら、学校の進度と教材の順番が合うかを見本で確かめてから選びます。
2010年9月、私はこのページで、私立の中高一貫校の生徒向けにつくられた通信教育の講座を紹介しました。通信教育は会社ごとに中身が変わってきていて、どれを選ぶかは、資料や見本を取り寄せて比較したいところだと書きました。私自身も、2つの通信教育をどちらもやっていました。どちらにもそれぞれ良いところがあり、どちらがよいとは一概にいえません。実際にやってみて、気に入ったほうを続けるのも一つの戦略です。
その紹介はもう古くなったので、2026年10月に、この記事を「中高一貫校の生徒の家庭学習」の記事に書き直しました。会社や商品の名前はあげません。中高一貫校ならではの先取りのカリキュラムにどうついていくか、中だるみをどう防ぐか、高2までに何をしておくか、そして通信教育を使うなら何を確かめるか、をまとめます。通信教育そのものの選び方は「通信教育(通信添削)の選び方」に、届いた教材の使い方は「通信添削の使い方」にくわしく書いたので、ここではそれ以外を中心にします。
中高一貫校とは:中等教育学校・併設型・連携型の3つ
中高一貫教育は、中学校の3年間と高校の3年間を、6年間の一つながりとして教える仕組みです。文部科学省によると、1998年(平成10年)の学校教育法等の改正で制度になり、1999年(平成11年)4月1日から始まりました。今の中学・高校の仕組みはそのまま残し、そのうえで「6年間一貫して学ぶ」という道を選べるようにしたものです。
文部科学省は、中高一貫教育の形を次の3つに分けています。
| 形 | どんな学校か(文部科学省の説明の要点) |
|---|---|
| 中等教育学校 | 一つの学校として、6年間を一体的に教える。前期課程3年・後期課程3年 |
| 併設型の中学校・高校 | 同じ設置者の中学校と高校を、高校の入学者選抜をせずにつなぐ |
| 連携型の中学校・高校 | 市町村立の中学校と都道府県立の高校など、設置者が違う学校どうしが、教育課程や交流で連携する |
私立の中高一貫校には、高校から入る生徒を募集しない学校(よく「完全中高一貫校」と呼ばれます)もあれば、高校からも生徒を募集する学校もあります。高校から入る生徒がいる学校では、中学から上がってきた生徒と高校から入った生徒のクラスを、しばらく分けることもあります。自分の学校がどの形かは、学校の説明会の資料や学校のホームページで確かめておきましょう。
公立の中高一貫校(公立の中等教育学校や併設型の中学校)もあります。この記事は、私立・公立を問わず、6年間をつなげて学ぶ学校に通う中学生・高校生とその保護者の方に向けて書いています。小学生のうちから家で勉強の習慣をつけたい人は「小学生の算数ドリルの選び方と使い方」も参考にしてください。
中高一貫校のカリキュラム:先取り学習とは
先取りができるのは「教育課程の特例」があるから
中高一貫校の授業は、よく「進むのが速い」「先取りしている」といわれます。これには制度の理由があります。文部科学省の定めで、中高一貫校(中等教育学校と併設型)は、中学と高校の間で、関係の深い教科の内容の一部を入れ替えたり、中学の内容の一部を高校に移したり、高校の内容の一部を中学で教えたりできることになっています(教育課程の特例)。
そのため、高校入試の準備に時間を使わないぶん、学校によっては中3ごろから高校の内容に入り、高3を大学入試の演習にあてる、という進め方ができます。ただし、どれだけ先取りするか、どの教科を先に進めるかは学校によって大きく違います。先取りをほとんどしない学校もあります。
自分の学校の進み方を知る方法
先取りについていく第一歩は、自分の学校が「いつ」「何を」やるのかを知ることです。次のものを見ると、たいていわかります。
- 年間の授業計画(シラバス):教科ごとに、何月にどの単元をやるかが書いてあります。学年の初めに配られることが多いです。
- 教科書と副教材の名前:中2なのに高校の教科書や「数学Ⅰ」「数学A」の問題集を使っていれば、先取りしているということです。
- 先輩や先生に聞く:「中3の数学は何をやりますか」と聞けば、すぐに教えてもらえます。
今の学習指導要領では、高校の数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと数学A・B・Cに分かれています。数学のどの分野をいつ習うのかの全体は「数学まとめ」の学年別・分野別の一覧で見られます。先取りで習う公式を確かめたいときは「算数・数学公式辞典」、言葉の意味がわからないときは「数学用語辞典」が使えます。
先取りのよいところと、気をつけたいところ
| よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|
| 高3で入試の演習に時間をかけられる | 1回の授業で進む量が多く、1つわからないと次もわからなくなる |
| 高校入試の勉強がないので、大学入試に向けた長い計画が立てられる | 中学の基本が固まらないまま高校の内容に入ることがある |
| 部活動や行事に、6年間を通して取り組める | 高校入試という区切りがないので、中だるみしやすい |
先取りは、うまくついていければ大きな武器になります。でも、わからないところを残したまま進むと、穴がどんどん大きくなるのも先取りの特徴です。次の節で、ついていくための家庭学習の回し方を見ていきます。
中高一貫校の家庭学習:先取りについていく方法
予習より「その日のうちの復習」を最優先に
先取りの授業は速いので、「予習をしないと間に合わない」と思うかもしれません。もちろん予習ができればよいのですが、時間が限られているなら、まず「その日のうちの復習」を優先してください。理由は簡単で、授業で一度聞いた内容は、その日のうちならまだ頭に残っているからです。何日もたってから見直すと、ほとんど一から学び直すことになります。
復習といっても、ノートを読み返すだけでは足りません。授業でやった例題を、ノートを見ずにもう一度解いてみるのが復習です。解けなければ、どこで止まったかに印をつけ、教科書やノートで確かめます。授業の受け方や、予習・復習の具体的なやり方は「高校の授業を生かす勉強法」にまとめているので、中学生もそのまま使えます。
週末に「1週間分のまとめ」をする
平日の復習だけでは、毎日の内容がばらばらのまま残ります。週末に1回、その週に習った内容を教科ごとに見直す時間をつくりましょう。おすすめは、次の3つだけを決めた時間にやることです。
- その週の授業ノートを見て、新しく出てきた公式・単語・用語を書き出す。
- 平日の復習で印をつけた「止まった問題」をもう一度解く。
- 次の週の授業で進む単元を、教科書でさっと眺めておく(これが軽い予習になる)。
1週間・1か月の予定の立て方そのものは「勉強計画の立て方」に、年→月→週→日に分ける方法を図で書いています。
小テスト・定期テストは「穴を見つける道具」
中高一貫校では、英単語や計算の小テストがひんぱんにある学校が多いです。小テストの点数に一喜一憂するより、まちがえた問題を「今週の穴」として、週末に必ず解き直すことが大事です。定期テストも同じで、返ってきた答案のバツを、次の週のうちに何も見ずに正しく解けるまでやり直します。
定期テストで点を取る勉強のしかた(2週間前からの計画・教科ごとのコツ)は「中学生から東大を目指す勉強法」にくわしく書きました。中高一貫校の定期テストは範囲が広く、高校の内容が入ることもありますが、考え方は同じです。
うかるくん
中2なのに、数学がもう高校の内容に入ってるんです。授業が速すぎて、毎日の宿題だけで手一杯で…。
合格先生
先取りの学校ではよくあることだよ。まずはその日の授業の例題を、ノートを見ずにもう一度解くことだけを毎日続けよう。宿題とあわせても、復習の分は短い時間で済む。解けなかった問題に印をつけておいて、週末にまとめて解き直す。この2つで、穴が大きくなるのを防げるんだ。
うかるくん
全部を完ぺきにしなくても、「その日の例題」と「週末の解き直し」ならできそうです!
平日の家庭学習の組み立て方(例)
中高一貫校の生徒は、学校の宿題や小テストの準備だけで時間がいっぱいになりがちです。そこで、平日の家庭学習を「宿題」「その日の復習」「小テストの準備」の3つの箱に分けて考えると、何をどれだけやればよいかが見えやすくなります。下の表は一つの例です。部活動の日と休みの日で分けておくと、毎日の予定が立てやすくなります。
| 箱 | 中身 | 部活動がある日 | 部活動がない日 |
|---|---|---|---|
| 宿題 | 学校から出た課題 | 必ずやる | 必ずやる |
| その日の復習 | 授業の例題をノートを見ずに解き直す | 数学と英語だけ | 全教科をひととおり |
| 小テストの準備 | 英単語・計算・漢字など | 寝る前に少し | 次の週の分まで |
大事なのは、部活動で疲れた日でも「その日の復習」を数学と英語だけは残すことです。積み上げの教科は1日休むと次の授業がわからなくなりやすく、逆に暗記の教科は週末のまとめで取り戻しやすいからです。よくある失敗は、宿題を終えたところで「今日の勉強は終わり」にしてしまうことです。宿題は学校の進度に合わせた練習ですが、自分がどこでつまずいたかを見つけるのは、ノートを見ずに解き直す復習のほうです。宿題と復習を分けて考えるだけで、先取りの授業へのついていき方が変わります。
ついていけなくなったときの立て直し方
もし授業についていけなくなったら、あせって今の単元だけを追いかけるのは逆効果です。先取りの内容は、前に習ったことの上に積み上がっているからです。次の順で立て直します。
- どこからわからなくなったかを探す:教科書の目次を前にさかのぼり、「ここまでは解ける」という単元を見つける。
- その単元の基本問題だけを解き直す:難しい問題は後回し。教科書の例題レベルでよい。
- 先生に質問する:「どこからわからないか」がわかっていれば、短い質問で済む。
- 今の授業の復習も、例題だけは続ける:さかのぼる勉強と同時に、今の内容も少しずつ。
数学で「どこからわからないか」を探すときは、数学まとめの分野の一覧が地図になります。英語なら、中学〜高1の基本の単語から固め直すのが近道です(中学生・高1向けの英単語帳の選び方)。
中高一貫校の中だるみ:原因と対策
中だるみはなぜ起きる?
中高一貫校の生徒や保護者の方からよく聞く悩みが「中だるみ」です。中1のころは新しい学校で張り切っていたのに、中2・中3・高1あたりで勉強に身が入らなくなる、というものです。原因として、よく次のようなことがあげられます。
- 高校入試がない:公立中学の生徒にとっては中3の高校入試が大きな目標になりますが、一貫校ではその区切りがありません。
- 大学入試が遠い:中2から見ると、大学入試は4年以上先。目標として実感がわきにくい時期です。
- 学校生活に慣れる:部活動や友だち関係が楽しくなり、勉強の優先順位が下がりやすくなります。
- 先取りでわからない所がたまる:わからないから楽しくない、楽しくないから勉強しない、という悪い循環に入ることがあります。
中だるみを防ぐ5つの対策
- 学年ごとの「小さな目標」をつくる:「次の定期テストで数学を前回より上げる」「英語の検定試験の次の級を受ける」など、数か月先の目標を置く。遠い大学入試より、近い目標のほうが動けます。
- 家庭学習の時間を「決まった時刻」にする:やる気に頼らず、「夕食の前の30分は復習」のように時刻で決める。習慣になれば、気分が乗らない日でも続きます。
- わからない所をためない:上の「1週間の輪」を回していれば、中だるみの原因の一つ(わからないから楽しくない)を断てます。
- 大学や将来のことを少しずつ知る:大学のオープンキャンパスや大学のホームページを見る、先輩の話を聞くなど、「何のために勉強するか」を早めに考えておく。
- 部活動と勉強の両立のルールを決める:試合の前は勉強の時間を短くしてもよい、そのかわりテスト前は部活動が休みの日を勉強にあてる、などを自分で決めておく。
やる気が落ちたときの考え方は「受験のモチベーションの保ち方」と「受験勉強のモチベーションの上げ方」に書きました。志望校がまだ決まっていない中学生にも当てはまる話です。長い休みの過ごし方は「受験生の夏休みの勉強法」が参考になります(中学生は量を減らして使ってください)。

合格先生
中だるみは「勉強ゼロ」にならなければ、あとで取り戻せる。毎日の復習を短くてもいいから続けて、谷を浅くしておくことが大事だよ。
中高一貫校の勉強計画:中1から高2までの学年別
中高一貫校の6年間は、高3を入試の演習にあてるとすると、高2の終わりまでに受験の土台(各教科の基本)を完成させるのが目標になります。そこから逆算して、学年ごとにやることを決めておきましょう。下の図と表は一つの目安です。学校の進み方に合わせて読みかえてください。
| 学年 | 目標 | やること |
|---|---|---|
| 中1 | 家庭学習の習慣をつける | 毎日の復習(その日の例題・単語)を決まった時刻に。小テストのまちがいを週末に解き直す |
| 中2 | 英語と数学の穴をふさぐ | 英文法・計算・方程式など、つまずいた単元をさかのぼって固める。定期テストの解き直しを習慣に |
| 中3 | 中だるみを防ぎ、高校の内容へ | 小さな目標(定期テスト・検定試験など)を置く。学校によっては高校の内容に入るので、先取りの復習を厚く |
| 高1 | 進路を考え、文系・理系を選ぶ | 大学や学部を調べる。文理の選択に向けて、数学と英語を落とさない |
| 高2 | 受験の土台を完成させる | 各教科の基本を仕上げる。志望校の入試科目を確かめ、高3の計画を立てる |
中1・中2:習慣と「穴をふさぐ」時期
中1・中2は、勉強の中身より習慣づくりが大事な時期です。毎日の復習を決まった時刻にやる、週末にまとめる、という「1週間の輪」がこの時期に身につけば、あとの4年間がずっと楽になります。また、英語と数学は積み上げの教科なので、この時期の穴は今のうちにふさぐのが鉄則です。中学生のうちから大学入試を意識した勉強のしかたは「中学生から東大を目指す勉強法」にもまとめています。
中3・高1:中だるみを防ぎ、進路を考える時期
中3から高1は、中だるみがいちばん起きやすく、同時に先取りで高校の内容が本格的に始まることが多い時期です。上の5つの対策を使いながら、高1のうちに大学や学部を少しずつ調べ始めましょう。文系・理系の選択を高1のうちに決める学校もあります。行きたい学部によって入試で使う科目が変わるので、早めに知っておくと安心です。
高2:受験の土台を仕上げる時期
高2は、6年間のなかでも特に大事な学年です。高2の終わりまでに各教科の基本を仕上げておくと、高3で入試の演習に集中できます。たとえば京都大学(京大)の数学を目ざすなら、「京大 数学 勉強法」に書いたように、高2の3月までに基本の解法を身につけておくのが目安です。大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の学年ごとの準備は「共通テストの勉強法」に書いています。
勉強時間の目安が気になる人は「受験生の勉強時間アンケート」も見てください。ただし、中高一貫校の生徒は学校の授業と宿題の量が多いので、時間の長さより「1週間の輪」が回っているかを見るほうが大切です。
中高一貫校の教科別の勉強法
数学:先取りがいちばん速い教科
数学は、中高一貫校で先取りがもっとも進みやすい教科です。中学の内容(方程式・関数・図形)と高校の内容(数学Ⅰ・A など)が早い時期につながってくるので、中学の計算や式の扱いがあやふやだと、高校の内容で一気につまずきます。授業の例題をその日に解き直すことを、いちばん守ってほしい教科です。公式は覚えるだけでなく、なぜそうなるかを「公式辞典」の証明で一度確かめておくと、忘れにくくなります。
英語:単語と文法を毎日少しずつ
英語は、先取りの学校では中学の早い時期から文法の進みが速くなることがあります。単語は毎日少しずつ、文法は授業の例文を声に出して読むのが基本です。英語の勉強法の全体は「大学受験の英語勉強法まとめ」に、中学生・高1向けの単語帳の選び方は「英単語帳 おすすめ 中学生・高1」にあります。
国語:漢字と古文の基本は早めに
国語は先取りの差が出にくい教科ですが、漢字と古文の文法は、早めに積み上げておくと高校で楽になります。漢字は「漢字合格大作戦」で常用漢字の読み・書き順・漢検の級を確かめられます。古文の助動詞や敬語は「古文文法辞典」に、国語全体の勉強の入口は「国語まとめ」にまとめています。
理科・社会:定期テストを「その場しのぎ」にしない
理科・社会は、定期テストの前に一気に覚えて、終わったら忘れてしまう、ということが起きやすい教科です。中高一貫校では高校の内容とつながる範囲も多いので、定期テストのあとに、まちがえた所だけでもノートにまとめ直しておくと、高2・高3で入試の勉強を始めるときに役立ちます。
中高一貫校で通信教育を使うなら:学校の進度に合うか
中高一貫校の生徒の家庭学習で、通信教育を考える家庭も多いと思います。2010年の元の記事でも書いたように、どれを選ぶかは、資料や見本を取り寄せて比べたいところです。そして中高一貫校の生徒の場合、見本でいちばん確かめてほしいのが「学校の進度に合うか」です。
確かめたい3つのこと
- 範囲の順番:学校の年間の授業計画(シラバス)と、教材の見本や年間の目次を並べてみます。学校が先取りで先に進んでいるのに、教材が公立中学の順番どおりだと、すでに習った内容の復習になります。復習として使うならそれでもよいのですが、授業の予習・復習に使いたいなら合いません。
- 難しさ:見本の問題を実際に解いてみて、今の自分に合っているかを見ます。見本の問題を3色に分けて難しさを見る方法は「通信教育の選び方」にくわしく書きました。
- 量:中高一貫校は学校の宿題と小テストが多いので、1か月分の課題が、今の1週間の予定にむりなく入るかを確かめます。入らないなら、全教科ではなく数学や英語など1〜2教科にしぼります。
「やってみて、気に入ったほうを続ける」
元の記事で私は、2つの通信教育を両方やっていた経験から、やってみて気に入ったほうを続けるのも一つの戦略と書きました。今も考えは同じです。見本やお試しを使って実際に解いてみると、教材の説明を読むだけではわからない「合う・合わない」がはっきりします。届いた教材をため込まない使い方(提出の締め切りの決め方・添削の読み方)は「通信添削の使い方」に、お金をかけずに使える教材の探し方は「無料で使える勉強の教材の探し方」にまとめています。
通信教育だけでなく、塾・予備校、独学、学校中心など、ほかの勉強のしかたと比べたい人は「勉強スタイルの選び方」を、塾に通わず自分で進めたい人は「独学で大学受験に合格する勉強法」を読んでください。
サクラちゃん
学校の授業がすごく先に進んでるんです。通信教育を始めたら、学校の勉強と両方できるかな…。
合格先生
まず学校の年間の授業計画と、教材の見本の目次を並べてみるといい。順番がそろっていれば、授業の復習としてそのまま使える。ずれていたら、すでに習った所の復習用にするか、1教科だけにしぼるか考えよう。最後は、おうちの人と相談して決めようね。
サクラちゃん
目次を並べて比べるんですね。数学のシラバスを探してみます!
保護者の方ができること
中高一貫校では、中学から6年間同じ学校に通うので、保護者の方にとっても長い見守りになります。次のようなことが、子どもの家庭学習の支えになります。
- 学校の年間の授業計画(シラバス)や学年だよりを一緒に見る:今どの単元をやっているかがわかると、声のかけ方も変わります。
- 定期テストの答案は「点数」より「バツの直し」を見る:「どこをまちがえた?」「もう解けるようになった?」と聞くほうが、次につながります。
- 中だるみの時期に、責めすぎない:勉強の時間がゼロになっていないか、わからない所がたまっていないかを、話を聞きながら確かめます。
- 通信教育や塾の申しこみは、子どもと一緒に決める:見本や体験で本人が「これならできる」と思えるかどうかを大事にします。
保護者の方向けの学習の支え方は「保護者向け学習法」にくわしく書いています。勉強法全体の入口は「大学受験の勉強法まとめ」です。

サクラちゃん
先取りは「その日の復習」と「週末の解き直し」でついていける!中だるみの谷を浅くして、高2までに土台を完成させよう。
まとめ:中高一貫校の勉強は「1週間の輪」と「高2までの計画」
- 中高一貫教育は1999年4月に始まった制度で、中等教育学校・併設型・連携型の3つの形がある。
- 中高一貫校は教育課程の特例で、中学と高校の内容を入れ替えたり移したりでき、先取りの授業が多い。進み方は学校によって違う。
- 先取りについていくには、その日のうちの復習→週末のまとめ→小テスト→解き直しの「1週間の輪」を回す。
- 中だるみは中2〜高1に起きやすい。小さな目標・決まった時刻の勉強・わからない所をためないで谷を浅くする。
- 高2の終わりまでに受験の土台を完成させ、高3は入試の演習へ。
- 通信教育を使うなら、見本で範囲の順番・難しさ・量が学校の進度に合うかを確かめる。やってみて気に入ったほうを続けるのも一つの戦略。
家庭学習の悩みは「受験の質問・相談」でも受け付けています。
よくある質問
中高一貫校とはどんな学校ですか?
中学校の3年間と高校の3年間を6年間の一つながりとして教える学校です。文部科学省は、中等教育学校、併設型、連携型の3つの形に分けています。制度は1999年4月に始まりました。
中高一貫校はなぜ授業が先に進むのですか?
教育課程の特例で、中学と高校の間で内容の一部を入れ替えたり移したりできるためです。高校入試の準備がないぶん、高校の内容に早く入る学校があります。進み方は学校によって違います。
中高一貫校の授業についていけないときはどうすればいいですか?
どこからわからなくなったかを教科書の目次でさかのぼって探し、その単元の基本問題を解き直します。同時に、今の授業の例題もその日のうちに解き直し、わからない所は先生に質問します。
中高一貫校の中だるみを防ぐにはどうすればいいですか?
定期テストや検定試験など数か月先の小さな目標を置き、家庭学習を決まった時刻にし、わからない所を週末の解き直しでためないようにします。大学や将来のことを早めに調べるのも効果的です。
中高一貫校の生徒が通信教育を選ぶときの注意点は?
見本の目次と学校の年間の授業計画を並べ、範囲の順番が学校の進度に合うかを確かめます。難しさと、1か月分の量が今の予定に入るかも確かめ、合わなければ1〜2教科にしぼります。
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出典・参考
- 2010年9月10日の元の記事(通信教育の講座の紹介。会社名・商品名・広告のリンクは外しました)
- 文部科学省「中高一貫教育制度の導入に係る学校教育法等の一部改正について(通知)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/3/980601.htm
- 文部科学省「中高一貫教育の概要」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/2/1316125.htm
- 文部科学省「中高一貫教育に係る教育課程の基準の特例」の改正の通知 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/3/04041901.htm
- 図2・図4・図5の学年の配置は説明のための例・イメージです
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦










