この記事の結論

  • 現役合格の土台は高校の授業です。予習でわからない所に印→授業で集中して聞く→その日のうちに復習の3つを1セットにすると、毎日の授業の時間がそのまま受験勉強になります。
  • 学校には、授業・教科書・学校の問題集・定期テスト・先生・自習室・進路指導室・友だちという無料の資源がそろっています。授業が合わないときは切り捨てずに、足りない分を自分で足しましょう。

この記事は、2011年9月に書いたものです。もとは、相互リンクをした受験勉強法のブログ「大学への勉強」を紹介する、短いお知らせでした。現役で京都大学(京大)工学部に合格した現役京大生が書いていたブログで、元の記事では「高校の活用方法や、塾講師としての経験に基づくアドバイスも必見」と紹介しています。

紹介したブログは、今はアドレスが残っておらず見られません。それでも「高校を活用して現役で合格する」というテーマは、今の高校生にも大切なことです。そこで2026年10月に、題材を「高校の授業・学校を生かす勉強法(現役合格の土台)」に広げて書き直しました。予習・復習の回し方、定期テストの生かし方、学校の教材の使い方、学年別の計画、部活との両立、授業が合わないときの対策を、図でまとめます。

大学受験の勉強法の全体は「大学受験の勉強法まとめ」に、勉強法の基本の考え方は「大学受験の勉強法の基本」にあります。この記事では、学校の授業と、学校にあるものの使い方に絞って説明します。

高校の活用方法:学校で使える「無料の資源」一覧

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学校で使える「無料の資源」8つ 授授業毎日の無料の講義教教科書入試の出題の元問学校の問題集基礎の反復に最適試定期テスト範囲の総復習の日師先生質問・添削を頼める自自習室・図書室静かな勉強場所進進路指導室過去問・入試の資料友友だち教え合い・励まし どれも、学校に通っていれば使える。使いこなすかどうかで差がつく
図1 学校で使える「無料の資源」8つ。使いこなすかどうかで差がつく

高校に通っていると、勉強に使えるものがほとんどお金をかけずにそろっています。ふだんは当たり前すぎて気がつきませんが、図1と下の表のように並べてみると、受験勉強に必要なものの多くが学校の中にあることがわかります。

学校の資源受験勉強での使い方ひとことのコツ
授業教科書の内容を、先生が順番に説明してくれる講義予習して「聞く所」を決めておく
教科書入試問題の出題の元。定義・公式・用語の正確な説明わからない時は、まず教科書にもどる
学校の問題集(副教材)教科書の例題に合った基本問題の反復まちがえた問題に印をつけ、解き直す
定期テスト範囲を区切った総復習のチャンステスト直しまでを1セットに
先生質問・答案の添削・進路の相談質問は「どこまでわかったか」を添えて
自習室・図書室家で集中できない日の勉強場所放課後の30分だけでも使う
進路指導室大学の資料・過去問・入試の情報志望大学の資料を早めに見る
友だち教え合い・励まし合い教えると自分の理解も深まる

学校によって、自習室の有無や、進路指導室に置いてある資料はちがいます。自分の学校に何があるかは、担任の先生や進路指導の先生に聞いてみましょう。

この中でいちばん大きいのは、なんといっても授業です。高校生は平日、1日の多くの時間を授業で過ごします。この時間を「ただ座っているだけ」にするか、「受験勉強の時間」にするかで、3年間の差はとても大きくなります。元の記事で紹介したブログの管理人も、現役で京大工学部に合格していました。現役合格をめざすなら、学校の時間を味方にすることが近道です。

「学校の勉強」と「受験勉強」は別ものではない

「学校の勉強は定期テストのため、受験勉強は別にやるもの」と考える人がいます。でも、大学入試の問題は、高校の学習指導要領の範囲から出されます。学校の授業で習う教科書の内容は、そのまま入試の土台です。今の高校生は、2022年度の入学生から始まった新しい学習指導要領で学んでいて、大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)も2025年から新しい教育課程に合わせた形になりました(「情報Ⅰ」が加わったなど)。教科書の内容をきちんと身につけることは、受験の遠回りではなく、いちばんの近道です。

高校の授業の予習・復習のやり方

授業を受験勉強に変える「4つのステップ」 授業が 受験勉強の土台 ① 予習わからない所に印② 授業印の所を集中して聞く③ 復習その日のうちに解き直す④ 週末1週間分をまとめて確認 予習・授業・復習を1セットにすると、授業の時間がそのまま受験勉強になる
図2 授業を受験勉強に変える「4つのステップ」(予習→授業→復習→週末のまとめ)

授業を受験勉強に変えるには、図2のように予習→授業→復習→週末のまとめを1つの輪にして回します。どれも長い時間は必要ありません。大事なのは、毎日、同じ流れで続けることです。

① 予習:5〜15分で「わからない所」に印をつける

予習は、授業の内容を先に全部わかろうとしなくてかまいません。次の授業で習う教科書のページに目を通し、わからない言葉や、読んでも意味がつかめない所に印をつけるだけで十分です。こうしておくと、授業で「どこを聞けばいいか」がはっきりします。

  • 英語:次の本文を読み、知らない単語に印をつけて意味を調べる。訳せない文に印をつける。
  • 数学:次の例題を読み、解き方を予想してみる。わからない式の変形に印をつける。
  • 国語(古文・漢文):本文を音読し、意味のわからない言葉に印をつける。
  • 理科・社会:教科書の太字の言葉を確かめ、図や表をながめておく。

② 授業:印の所を集中して聞く・ノートに残す

授業中は、予習で印をつけた所を特に集中して聞きます。先生が黒板に書いたことだけでなく、口で言った「ここは大事」「よくまちがえる」も、ノートの余白に書いておきましょう。授業で疑問が解けなかったら、その場で印を大きくしておき、休み時間や放課後に質問します。

ノートの取り方は「東大合格生のノートの取り方」に、紙のノートとタブレットの使い分けは「受験勉強のノートは紙かタブレットか」にまとめています。書きやすい筆記具の選び方は「受験勉強の文房具の選び方」も参考にしてください。

③ 復習:その日のうちに「解き直す」

復習は、授業があったその日のうちにするのがいちばん効果的です。ノートを読み返すだけでなく、授業で習った例題や英文を、何も見ないでもう一度解く・訳すことが大切です。読むだけでは「わかったつもり」になりやすく、自分で手を動かすと、本当にわかったかどうかがはっきりします。復習でまちがえた所は、学校の問題集の同じ単元の問題を解いて確かめましょう。

④ 週末:1週間分をまとめて確認する

週末には、その週に習った所をまとめて見直します。平日の復習でまちがえた問題、印が残っている所だけを解き直せば、1〜2時間ほどで済みます。1週間のうちにもう一度ふれることで、忘れかけた内容を思い出し、記憶が長持ちしやすくなります。やったことを記録しておくと、ふり返りがしやすくなります(「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」)。

予習と復習、どちらが大事?

時間が足りないときは、復習を優先しましょう。予習は5分でもできますが、復習をしないと、授業で聞いたことはすぐに忘れてしまいます。ただし、英語の長文や古文の本文のように、予習をしないと授業についていけない科目は、短くても予習を続けることが大切です。教科ごとに「予習が大事な科目」「復習が大事な科目」を分けて考えると、時間の使い方が決めやすくなります。

うかるくん

うかるくん

部活があって、毎日の予習と復習なんてとてもできそうにありません……。

合格先生

合格先生

全部を完ぺきにやらなくていいんだよ。予習は5分で印をつけるだけ、復習は例題を1問だけ解き直す。それだけでも、授業の聞き方がぜんぜん変わる。続けられる量から始めることが大事なんだ。

うかるくん

うかるくん

5分の予習と1問の復習なら、部活の日でもできそうです!

定期テストを受験勉強に生かす方法

定期テストを入試につなげる流れ 2週間前範囲の計画テスト本番時間を計るテスト直しミスを記録長期休み範囲の総復習模試・入試基礎が得点に 定期テストは 「入試の基礎」を 年に何回も 確かめるチャンス テストのための一夜漬けは、入試にはつながりにくい
図3 定期テストを入試につなげる流れ(2週間前の計画から模試・入試まで)

定期テストは、学校の成績のためだけのものではありません。範囲を区切って、入試の基礎を確かめるチャンスです。1年に何回もある定期テストを、図3のような流れで受験勉強につなげましょう。

テストの2週間前:範囲の勉強を計画する

テストの範囲が発表されたら、科目ごとに「何を、いつまでに」やるかを書き出します。学校の問題集の範囲を1周目は2週間前から、2周目はまちがえた問題だけを1週間前から、というように、逆算して決めておくと安心です。計画の立て方は「勉強計画の立て方」にくわしくまとめました。

テスト本番:時間を計って解く練習

定期テストは、時間内に解き切る練習にもなります。わからない問題で止まらず、解ける問題から先に解く、見直しの時間を残す。これは入試の本番でもそのまま使える力です。

テストが返ってきたら:テスト直しでミスを記録する

テストでいちばん大切なのは、返ってきた後のテスト直しです。まちがえた問題を「計算ミス」「覚えていなかった」「解き方がわからなかった」などに分け、もう一度解き直します。まちがえた問題を1冊のノートに集めておくと、入試の直前に見直す自分だけの教材になります。まちがいを集めるノートの作り方は「入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方」にあります。

長期休み:それまでの範囲を総復習する

定期テストのたびに固めた範囲も、時間がたつと忘れてしまいます。夏休みや冬休み、春休みなどの長期休みには、それまでの定期テストの範囲をまとめて総復習しましょう。テスト直しのノートと、学校の問題集の印の問題を解き直すのが効率的です。夏休みの使い方は「受験生の夏休みの勉強法」、春の連休の使い方は「ゴールデンウィークで差がつく受験勉強」も参考にしてください。

一夜漬けはなぜ入試につながりにくいのか

テストの前の日だけ必死に覚える「一夜漬け」でも、定期テストの点はある程度取れるかもしれません。でも、短い時間でつめこんだ知識は、テストが終わるとすぐに忘れやすいものです。入試では、高1から高3までの全部の範囲がまとめて出されます。定期テストのたびに「入試まで覚えておく」つもりで勉強し、テスト直しと長期休みの総復習で固めておくことが、受験の時の大きな貯金になります。中学生のうちから定期テストを生かす考え方は「中学生から東大を目指す勉強法」にも書きました。

学校の教科書・問題集(副教材)の使い方

教材の階段:学校の教材は「1段目・2段目」 教科書定義・例題授業と同時に学校の問題集基本の反復授業の後すぐ標準問題集入試の標準高2〜高3過去問志望大学の形高3の秋〜 ここまでが学校の教材 下の段ができてから上へ
図4 教材の階段。学校の教材は「1段目・2段目」で、下の段ができてから上の段へ

受験勉強というと、本屋で評判の参考書や問題集を買いたくなります。でも、図4のように教材を階段にして考えると、学校の教科書と問題集は、階段の1段目と2段目です。ここがぐらぐらのまま上の段に進んでも、標準問題集や過去問で伸び悩んでしまいます。勉強を段階に分けて上る考え方は「大学受験勉強法の進め方「合格への階段」」にくわしく書きました。

教科書:わからない時に「もどる場所」

教科書には、定義・公式・用語がいちばん正確に書かれています。参考書の解説がわからない時、問題が解けない時は、まず教科書のその単元にもどりましょう。数学なら定義と例題、英語なら本文と文法の説明、理科・社会なら太字の言葉と図表が、入試の土台になります。

学校の問題集:3周して「印の問題」をなくす

学校で配られる問題集(教科書に合わせた傍用問題集など)は、教科書の例題とセットで基本を身につけるための教材です。おすすめの使い方は次の3周です。

  1. 1周目:授業の後に、習った単元の問題を解く。できなかった問題に印をつける。
  2. 2周目:定期テストの前に、印の問題だけを解き直す。またできなければ印を増やす。
  3. 3周目:長期休みに、印が2つ以上ある問題だけを解き直す。

これで印の問題がなくなれば、その単元の基本は固まっています。数学の勉強の段階は「数学の勉強法」に、京大をめざす人の数学の進め方は「京大 数学 勉強法」にまとめました。

自分で参考書を足すのは「学校の教材の後」

自分で参考書や問題集を買い足すのは、学校の教材で基本がある程度固まってからにしましょう。新しい本を次々に買うと、どれも中途半端になりがちです。1つの段階に1冊を決めて、やりこむことが大切です。自分に合った勉強法の作り方は「オリジナル勉強法の作り方」に書きました。

先生に質問する・添削をお願いする方法

学校の先生は、無料で質問に答えてくれる、教科の専門家です。元の記事で紹介したブログの管理人は、高校の活用方法とあわせて、塾講師としての経験に基づくアドバイスも書いていました。教える側の目から見ても、質問のしかたしだいで、答えから得られるものは大きく変わります。

質問は「どこまでわかったか」を添えて

「この問題がわかりません」とだけ聞くより、「ここまではこう考えたけれど、この式の変形がわかりません」と聞くほうが、先生も答えやすく、自分の理解も深まります。質問に行く前に、わからない所を1か所にしぼり、自分の考えたことをノートに書いておきましょう。

記述の答案は添削をお願いする

国公立大学の2次試験では、記述式の答案を書く力が問われます。英作文、数学の証明、国語の記述などは、自分ひとりでは採点しにくいものです。過去問の答案を書いたら、教科の先生に添削をお願いしてみましょう。返ってきた答案は、直して書き直すところまでやると力になります。現代文の記述の手順は「現代文の記述問題への対策・勉強法」にあります。

進路の相談は早めに

志望大学の選び方、学校推薦型選抜や総合型選抜を使うかどうか、出願の準備などは、担任の先生や進路指導の先生に早めに相談しましょう。先生は、これまでの先輩たちの進路を知っています。合格大作戦の「受験の質問・相談」でも、勉強法や志望校選びの相談を受け付けています。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

学校の先生への質問は、「どこまでわかったか」を添えて、1か所にしぼって。記述の答案は添削をお願いして、返ってきたら書き直すところまでやろう!

高1・高2・高3でいつ何をするか(現役合格の計画)

高1・高2・高3の「学校の生かし方」 高1学校で授業・定期テスト中心自分で英単語・計算を毎日目標苦手を作らない高2学校で予習で進度を先回り自分で英・数の基礎を固める目標志望大学を決める高3学校で演習・補習を活用自分で過去問と共通テスト目標現役合格 高3の1月:共通テスト(2027年は1月16日・17日)
図5 高1・高2・高3の「学校の生かし方」(学校で・自分で・目標)

学校の生かし方は、学年によって少しずつ変わります。図5は、現役合格をめざす場合の、学年ごとの目安です。

高1:授業と定期テストを中心に、毎日の習慣を作る

高1は、授業と定期テストを中心に、予習・復習の習慣を作る学年です。英単語と数学の計算は、毎日少しずつ続けるのがおすすめです。高1の内容は、大学入試の基礎の基礎になります。ここで苦手な教科を作らないことが、高2・高3の余裕につながります。英語の勉強の順番は「英語の勉強法」にまとめました。

高2:予習で授業の先回りをし、志望大学を決める

高2は、授業の内容がむずかしくなり、差がつきやすい学年です。予習で授業の先回りをして、英語と数学の基礎を固めましょう。高2のうちに志望大学を決めると、何をどこまで勉強すればよいかがはっきりします。進路指導室で志望大学の資料や過去問を見てみるのもおすすめです。京大をめざす人は「京大合格作戦の立て方」や「京都大学の学部別 配点一覧」も見てください。

高3:学校の演習・補習を生かして、過去問と共通テストへ

高3になると、授業が演習中心になったり、補習や講習が開かれたりする学校もあります。こうした機会は、無料で受けられる入試対策として活用しましょう。秋からは志望大学の過去問と共通テストの練習に重点を移します。2027年の共通テストは1月16日・17日です。共通テストの出願は、2026年1月の試験から高校生も含めて全員が個人でWeb出願する形になりました(2027年度入試の出願期間は2026年9月15日〜10月2日)。学校の案内をよく聞いて、期限までに済ませましょう。共通テストの学年別の進め方は「共通テストの勉強法|高1・高2・高3でいつ何をするか」に、直前期の勉強は「入試直前期の勉強法」にまとめています。

学校推薦型選抜・総合型選抜と学校の成績

大学入試には、一般選抜のほかに学校推薦型選抜(旧 推薦入試)と総合型選抜(旧 AO入試)があります。どちらも2021年度入試から今の名前になりました。これらの入試では、高校が作る調査書(評定平均=学習成績の状況、出欠、活動の記録など)が出願や選考に使われることが多く、高1からの定期テストの成績や授業への取り組みが関わってきます。条件や選考の方法は大学・学部ごとにちがうので、志望大学の募集要項で確かめてください。一般選抜で受ける人にとっても、定期テストを大切にすることは基礎力そのものなので、どちらの道を選んでもむだになりません。

部活・行事と受験勉強を両立するコツ

部活のある平日の1日(例) 6:30朝:英単語・計算(15分)7:30通学:暗記カード(45分)8:30学校の授業(7時間)16:00部活動19:00夕食・休けい20:00その日の復習(1時間半)21:30あすの予習(15分)22:00自分の受験勉強(1時間)23:30就寝 いちばん長いのは「学校の授業」の7時間 授業を受験勉強に変えれば、家の時間が短くても前に進める
図6 部活のある平日の1日(例)。いちばん長いのは「学校の授業」の7時間

部活や学校行事に打ちこんでいると、「勉強の時間がない」と感じることがあるでしょう。でも、図6の例のように1日を並べてみると、いちばん長いのは学校の授業の時間です。授業を受験勉強に変えられれば、家で勉強できる時間が短くても、前に進むことができます。図6はあくまで一つの例で、部活の時間や通学の時間は人によってちがいます。

すきま時間を「暗記の時間」にする

通学の電車やバス、休み時間、部活の前の数分などのすきま時間は、英単語や古文単語、社会の用語などの暗記に向いています。暗記カードや単語帳を1冊決めて、いつも持ち歩きましょう。10分のすきま時間も、1日に何回か集めれば、まとまった勉強時間になります。

家での時間は「復習」を最優先に

部活のある日は、家での時間が限られます。その中でまず復習、次に予習、時間が残れば自分の受験勉強、という順番を決めておくと迷いません。疲れている日は、復習の例題を1問だけでもかまいません。0の日を作らないことが、習慣を続けるコツです。

部活を引退した後に「切りかえる」準備を

部活を引退すると、急に放課後の時間が増えます。この時に何をするかを、引退の前から決めておくと、スムーズに受験勉強に切りかえられます。引退までに、学校の問題集の印の問題を減らしておけば、引退後すぐに標準問題集や過去問に進めます。やる気の保ち方は「受験のモチベーションの保ち方」、東大生の勉強の続け方は「東大生の勉強法|勉強を続けるコツ」にもあります。

サクラちゃん

サクラちゃん

学校の授業の進み方が遅くて、入試までに範囲が終わるか心配です。授業より自分の勉強を優先したほうがいいですか?

合格先生

合格先生

授業をすぐに切り捨てる必要はないよ。まずは予習と学校の問題集で、授業の先を自分で進めること。授業はその確認の場にすればいい。それでも足りない単元は、夏休みなどに参考書で先に進めよう。

サクラちゃん

サクラちゃん

授業を「確認の場」にして、足りない分は自分で足す、ですね。やってみます!

学校の授業が合わないときの対策

授業が合わないときは「切らずに足す」 進度が遅い入試までに終わらない予習と問題集で先取り進度が速いついていけないその日に質問・前の単元へレベルが合わない易しすぎる・難しすぎる授業の後に自分の1冊 授業を切り捨てるのは最後の手段。まずは「足りない分を足す」
図7 授業が合わないときは「切らずに足す」

学校の授業が、いつも自分にぴったり合うとは限りません。進み方が遅い、速すぎてついていけない、レベルが合わない。そんな時も、授業を切り捨てる前に、図7のように「足りない分を足す」方法を考えましょう。

進度が遅い:予習と問題集で先取りする

入試までに範囲が終わらなさそうな時は、教科書の先を予習で読み進め、学校の問題集で先に問題を解いておきます。授業は、自分で進めた内容の確認の場になります。どうしても終わらない単元は、長期休みに参考書を使って自分で進めましょう。

進度が速い:その日のうちに質問し、1つ前の単元へもどる

授業についていけない時は、わからないまま次に進まないことが大切です。その日のうちに先生に質問し、それでもわからなければ、1つ前の単元や中学の内容にもどって確かめます。数学や英語は、前の内容がわからないと次もわからなくなる教科なので、早めの対処が大切です。

レベルが合わない:授業の内容をおさえた後に、自分の1冊を足す

授業が易しすぎる、または難しすぎると感じる時は、授業の内容をおさえたうえで、自分のレベルに合った1冊を足します。易しすぎるなら標準問題集を、難しすぎるなら教科書の例題と学校の問題集の基本問題を、ていねいにくり返しましょう。

学校だけで足りない分をどう補うか

学校の授業と自分の勉強だけで足りない時に、予備校・塾、通信教育、家庭教師などを使うかどうかは、人によってちがいます。自分に合う勉強スタイルの選び方は「勉強スタイルの選び方」、学校の勉強と参考書だけで進める方法は「独学で大学受験に合格する勉強法」にまとめました。高校を卒業した後に自宅で勉強する場合は「宅浪から旧帝大に合格する勉強法」も参考になります。保護者の方は「保護者向け学習法」もご覧ください。

高校の授業を生かせない人のよくある失敗5つ

失敗1:授業中に「内職」をする

授業中に別の科目の勉強をする「内職」は、その場では得をしたように感じます。でも、その授業の内容は、結局あとで自分で勉強しなければなりません。授業を受験勉強の時間として使うほうが、トータルでは時間の節約になります。

失敗2:ノートを写すだけで終わる

黒板をきれいに写すことに夢中になって、内容を理解しないまま授業が終わってしまう人がいます。ノートは、あとで復習するための道具です。先生の説明を聞くことを優先し、ノートは要点と自分の疑問を残すつもりで取りましょう。

失敗3:定期テストを一夜漬けで乗り切る

一夜漬けで取った点は、入試までは残りにくいものです。テストの2週間前から計画を立て、テスト直しまでを1セットにしましょう。

失敗4:学校の問題集を1周で終わらせる

学校の問題集は、1周しただけでは身につきません。印の問題を2周目・3周目で解き直すことで、はじめて基本が固まります。

失敗5:わからない所を先生に聞かずに放っておく

わからない所をそのままにすると、次の単元もわからなくなります。質問するのが少しはずかしくても、その日のうちに聞く習慣をつけましょう。先生に聞きにくい時は、友だちと教え合うのもよい方法です。

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

高校の授業は毎日の無料の講義なんだね。予習で印、授業で集中、その日のうちに復習。定期テストは直しまでやって、入試の貯金にしよう!

高校の授業・学校を生かす勉強に役立つ合格大作戦の記事

勉強の進み方や志望校について、同じ大学をめざす受験生どうしで情報交換したい人は、受験掲示板「100点BBS」(京都大学受験掲示板など)も使ってみてください。

元の記事:「大学への勉強」(2011年)と相互リンク

2011年9月の元の記事では、相互リンクサイトとして次のブログを紹介しました。

「大学への勉強」 現役京大生による勉強法ブログ(元の記事にアドレスが残っておらず、今のサイトは分かりません)

現役で京都大学工学部に合格されただけあって、効率の良い勉強法が素晴らしい、高校の活用方法や、塾講師としての経験に基づくアドバイスも必見、と紹介しました。ブログは「相互リンク集2(お世話になっているサイト2)」に掲載させていただきました。今はブログのアドレスが残っていないため、リンクはのせていません。

大学受験合格大作戦では、相互リンクサイトを募集しております。相互リンクをご希望の方は「相互リンクの方法」をご覧ください。

よくある質問

高校の授業だけで大学に現役合格できますか?

授業を予習・復習とセットにして受験勉強の土台にし、学校の問題集・定期テスト・先生への質問を使いこなせば、授業を中心に現役合格をめざせます。足りない単元や過去問の演習は自分で足しましょう。

高校の予習と復習はどちらが大事ですか?

時間が足りないときは復習が優先です。授業のその日のうちに例題を解き直しましょう。ただし英語の長文や古文のように、予習をしないと授業についていけない科目は短くても予習を続けます。

定期テストの勉強は大学受験に役立ちますか?

役立ちます。大学入試は高校の学習指導要領の範囲から出るので、定期テストの範囲はそのまま入試の基礎です。テスト直しと長期休みの総復習までやると、入試の貯金になります。

学校の問題集は何周すればいいですか?

目安は3周です。1周目は授業の後に解いてまちがえた問題に印をつけ、2周目は定期テスト前に印の問題を、3周目は長期休みに印が2つ以上の問題を解き直します。

学校の授業が遅くて入試に間に合わないときはどうすればいいですか?

授業を切り捨てず、予習と学校の問題集で先取りし、授業を確認の場にします。それでも終わらない単元は、夏休みなどの長期休みに参考書で自分で進めましょう。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領」(2022年度入学生から年次進行で実施)
  • 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」・「出願手続きの電子化について」(令和8年度から個人によるWeb出願)
  • 文部科学省「大学入学者選抜実施要項」(2021年度入試から学校推薦型選抜・総合型選抜の名称)
  • 元の記事で紹介したブログ「大学への勉強」は、相互リンク集2にも名前と紹介文だけが残り、アドレスは残っていない(2026年10月時点)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(時間・期間は説明のための例)

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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