この記事の結論

  • 保護者が家庭学習でできることは、勉強を教えることより「声かけ・環境・お金と情報・受験の流れ」の4つを支えることです。勉強の中身は学年が上がるほど本人に任せ、親は生活と日程とお金を整えます。
  • 2027年の国公立大学入試では、共通テストが1月16日・17日、大学への出願が1月25日〜2月3日、前期日程が2月25日からです(大学入試センター・文部科学省)。親子で日付を共有しておくと安心です。

「子どもの勉強に、親はどこまで口を出せばいいのだろう」。中学生・高校生のお子さんを持つ保護者の方から、よく聞く悩みです。小学生のころのように横について教えるのはむずかしくなり、かといって何もしないのも不安になります。

この記事は、2009年に、ある通信教育の会社が無料で配っていた「保護者向け学習法冊子」や教材見本を紹介した短い記事でした。元の記事では、通信教育について「東大・京大を目指す受験生には心強い教材」と書いていました。今は学び方の選択肢が増えたので、通信教育も選択肢の一つとして、塾や市販の参考書と並べて考えるのがよいでしょう。

2026年10月に、会社の紹介や資料請求の案内は外し、中学生・高校生の保護者が家庭でできる支え方を図解で書き直しました。ここに書くのは特定の家庭のやり方ではなく、多くの家庭で試せる一般的な考え方です。小学生のお子さんの場合は「勉強が好きになる子どもの育て方」と「小学生の算数ドリルのおすすめと使い方」もあわせてどうぞ。

保護者向け学習法とは|親ができる4つの支え

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保護者向け学習法とは、子どもが自分で勉強を続けられるように、家庭の側から支える方法のことです。中学生・高校生になると、勉強の内容はどんどんむずかしくなり、親が教えられる範囲は小さくなります。そこで親の役目は「教える人」から「支える人」へ変わっていきます。

保護者ができる「4つの支え」 声かけ責めずに聞く環境眠る・食べる・集中¥お金と情報費用と制度を調べる受験の流れ締切を一緒に確認 勉強の主役は子ども本人 親は「教える人」より「支える人」
図1 保護者ができる4つの支え。勉強の主役は子ども本人で、親はまわりを支える

支え方は、大きく4つに分けると考えやすくなります。

  1. 声かけ:成績や模試の結果を責めずに聞く。比べない、不安をあおらない。
  2. 環境:よく眠れる、朝ごはんを食べる、集中できる場所がある。スマホとの付き合い方を決める。
  3. お金と情報:塾や教材、受験料、入学後の授業料などの費用を調べ、使える制度(就学支援金・奨学金など)を確かめる。
  4. 受験の流れ:出願の締切や試験日を親子で共有し、手続きのもれをふせぐ。

この4つは、どれも子どもが自分ではやりにくいことです。たとえば高校生は、勉強のやり方は自分で調べられても、家計のことや入学金の振込の締切までは目が届きにくいものです。反対に、どの問題集を使うか、何時間勉強するかといった勉強の中身は、本人が決めたほうが続きます。親が担当する所と、子どもが担当する所を分けるのが、保護者向け学習法の出発点です。

人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

親が「何を勉強するか」まで決めると、子どもは「やらされる勉強」になりがちなんだ。親は生活・お金・日程の担当、勉強の中身は本人の担当。この分け方を、親子で一度話しておくといいよ。

中学生の家庭学習 親の関わり方

中学生は、小学生のころより勉強の量も科目も増え、定期テストや部活動が始まります。高校受験では、多くの地域で内申点(調査書の評定)も合否にかかわるため、毎日の授業や提出物も大切になります(内申点の扱いは都道府県や学校によってちがいます)。

学年が上がるほど「任せる」部分が大きくなる 中1生活リズム中2テスト計画中3高校選び高1話を聞く高2進路の相談高3生活と締切 中学生高校生 親が一緒に本人が決める
図2 中学1年から高校3年まで、親の役目は「一緒に」から「本人が決める」へ少しずつ変わる

中1:生活リズムと「毎日の勉強時間」

中学に入ってすぐは、部活動で帰りが遅くなり、生活のリズムがくずれやすい時期です。まずは毎日だいたい同じ時刻に勉強を始める習慣をつくることを目標にしましょう。時間は短くてかまいません。「夕ごはんのあと30分」のように決めておくと、歯みがきと同じように習慣になります。

中2:定期テストの計画を一緒に立てる

中だるみしやすいと言われる学年です。定期テストの2週間ほど前に、テストの範囲表を見ながら、どの日に何をするかを子ども自身に書かせると効果的です。親は計画表を見て「この日は部活の試合だけど大丈夫?」と確かめる係です。テストのあとは点数だけでなく、計画どおりにできたかを話題にします。計画の立て方や記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」がくわしいです。

中3:高校選びは「本人が見て決める」

志望校選びでは、親が学校の評判を調べるより、子どもと一緒に学校説明会やオープンスクールに行くほうが役に立ちます。通学時間、校風、部活動、大学への進学の様子など、実際に見てわかることはたくさんあります。最後に決めるのは本人です。自分で選んだ学校のほうが、入学後もがんばれます。

中学生のうちから大学受験を考えたい場合は、「中学生から東大を目指す勉強法」に中学で成績を上げるコツをまとめています。

高校生の大学受験 親の役割

高校生になると、勉強の内容に親が口を出すことはほとんどできなくなります。それで大丈夫です。高校生の保護者の役割は、主に話を聞くこと、進路の相談相手になること、生活と締切を支えることです。

高1:話を聞いて、勉強の習慣を見守る

高校の授業は進むのが速く、特に数学と英語は、高1でつまずくと取り返すのに時間がかかります。成績が下がったときに叱るより、「どの単元がわかりにくい?」と聞いて、早めに手を打つことが大切です。大学受験の勉強の進め方の全体像は「大学受験の勉強法の基本」と「共通テストの勉強法(高1・高2・高3でいつ何をするか)」で図解しています。

高2:進路の相談相手になる

文系・理系の選択や志望校の候補を考える時期です。親は「国立か私立か」「自宅から通うか下宿するか」など、お金にかかわる条件を早めに伝えておくと、子どもは現実的な計画を立てられます。言いにくいことかもしれませんが、高3の冬になってから「下宿は無理」と言われるほうが、子どもにはつらいものです。

高3:生活と締切を支える「応援団」

受験生になったら、親の仕事は体調の管理と、出願・入学手続きの締切の確認が中心です。模試の結果に一喜一憂せず、ごはんと睡眠の時間を守ることが、いちばんの応援になります。体調管理のコツは「受験生の体調管理方法まとめ」に、やる気が落ちたときの考え方は「受験のモチベーションの保ち方」にまとめています。

うかるくん

うかるくん

先生、模試の判定が悪いと、親がすごく心配して、ぼくまで不安になっちゃうんです……。

合格先生

合格先生

判定は、その時点での目安なんだ。大事なのはどの科目で何点足りないか。結果の紙を見せるときに、「次はここを伸ばす」と自分の作戦も一緒に話してごらん。

うかるくん

うかるくん

作戦まで話せば、親も安心してくれそうです。やってみます!

大学受験の流れ 保護者が知っておきたい日程【2027年】

大学受験は、出願や手続きの締切がたくさんあります。締切を一つでも過ぎると受験できないこともあるので、保護者も日付を知っておくと安心です。2027年(令和9年度)の国公立大学の一般選抜の日程は、次のとおりです。

国公立大学の入試 保護者が知っておきたい日付(2027年) 共通テスト出願9/15〜10/2共通テスト本試験1/16・17国公立大学に出願1/25〜2/3前期日程2次試験2/25〜後期日程2次試験3/12〜 (受付は終了) 私立大学の出願・試験日は大学ごとにちがう → 各大学の募集要項で
図3 2027年の国公立大学入試で保護者が知っておきたい日付(大学入試センター・文部科学省)
  • 共通テストの出願:2026年9月15日〜10月2日(受付は終了しています)
  • 大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験):2027年1月16日(土)・17日(日)。病気などで受けられなかった人の追試験は1月23日・24日
  • 国公立大学への出願:1月25日〜2月3日(前期日程・後期日程とも同じ期間)
  • 前期日程の2次試験(個別学力検査):2月25日から
  • 後期日程の2次試験:3月12日以降

私立大学の出願期間・試験日は大学ごとにちがうので、それぞれの募集要項で確かめます。共通テストの時間割は「2027年 共通テストの時間割」に、試験までの日数は「共通テストのカウントダウン」にあります。

出願は「インターネット出願」が中心

今は多くの大学がインターネット出願です。出願サイトで登録して、顔写真のデータを登録し、検定料を払って、調査書などを郵送する、という流れが一般的です。支払いや郵送の締切、必着か消印有効かは大学ごとにちがうので、親子で一緒に確かめておきましょう。くわしくは「国公立大学の出願期間とインターネット出願の流れ」と「国公立大学の2次試験の日程と追試験」で図解しています。

試験の前日・当日に親ができること

前日と当日は、持ち物の最終確認、会場までの交通手段の確認、温かいお弁当の用意など、本人が勉強以外のことで心配しなくてすむようにするのが親の役目です。共通テストの前日の過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、2次試験の前日・当日は「2次試験の前日・当日チェックリスト」にまとめています。

中学生・高校生への声かけ 言っていいこと・言わないほうがいいこと

中高生は、親の一言に敏感な年ごろです。同じ「心配している」気持ちでも、言い方で受け取り方が大きく変わります。

中高生への声かけ 言いかえの例 言いがち(×)こう言いかえる(○) また判定がEなの? 何がわかってきた? ポイント:結果より中身もっと勉強しなさい 手伝えることある? ポイント:口出しより支え○○君は受かったって あなたのペースで ポイント:ほかの子と比べない落ちたらどうするの 体調だけは守ろう ポイント:不安をあおらない
図4 中高生への声かけの言いかえの例。結果より中身、口出しより支え

模試の結果は「中身」を聞く

模試の判定がE判定だったとき、「またEなの?」と言っても点数は上がりません。判定より大事なのは、どの科目のどの分野で点を落としたかです。「何がわかってきた?」「次はどこを伸ばす?」と聞けば、子どもは自分で作戦を考えます。判定と実際の合格の関係や、合格最低点から目標点を立てる方法は「東大の合格最低点は何点?」や「共通テストで8割を安定させるには?」が参考になります。

ほかの子と比べない

きょうだいや友だちと比べられると、子どもは「どうせ自分は」と思いやすくなります。比べるなら、前の自分と今の自分です。「前回より英語が10点上がったね」のように、伸びた所を見つけて伝えましょう。

不安をあおらず、体調を気づかう

「落ちたらどうするの」は、本人がいちばん考えていることです。親から言われると、不安が大きくなるだけです。かわりに「体調だけは守ろう」「ごはんは何がいい?」など、親が具体的に手伝えることを話題にしましょう。

「勉強しなさい」より「手伝えることある?」

高校生になると、「勉強しなさい」はほとんど効果がありません。むしろ、やる気をそぐことがあります。「手伝えることある?」「夜食いる?」と聞けば、子どもは自分が見守られていると感じます。どうしても気になるときは、勉強の量ではなく生活リズム(寝る時間・起きる時間)のことだけを話題にするのが無難です。

家庭学習の環境づくり(スマホ・睡眠・食事)

家庭学習の環境というと、立派な机や個室を思いうかべるかもしれません。でも実は、スマホ・睡眠・食事の3つのほうが、勉強の集中に大きくかかわります。

家庭学習の「環境」3つのポイント スマホ勉強中は別の部屋に睡眠中高生の目安8〜10時間食事朝ごはんと同じ時刻 睡眠の目安:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
図5 家庭学習の環境づくりの3つのポイント。スマホは離す、よく眠る、朝ごはんを食べる

スマホは「禁止」より「置き場所のルール」

スマホを全面的に禁止すると、友だちとの連絡や調べものにも困り、かえって反発されることがあります。おすすめは、勉強の時間だけスマホを別の部屋に置く、夜は決まった時刻からリビングで充電する、といった置き場所のルールです。ルールは親が一方的に決めるより、子どもと話し合って決めたほうが守られます。

睡眠:中高生の目安は8〜10時間

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学生・高校生は8〜10時間の睡眠を参考にするよう示されています。受験生はつい夜ふかしをしがちですが、睡眠をけずると昼間の集中力が落ちます。親は「何時までに寝る」を一緒に決めて、守れるように支えましょう。

食事:朝ごはんと「同じ時刻」

朝ごはんを食べ、毎日だいたい同じ時刻に食事をすると、生活のリズムが整います。受験の時期は、栄養のことを考えた食事も大切です。ただし、「これを食べれば頭がよくなる」という食べ物はありません。食事は体調を整えるものと考えて、バランスよく続けることが大切です。

勉強場所:リビングか自分の部屋か

中高生になると、自分の部屋で勉強したがる子も増えます。どちらが正解ということはなく、本人が集中できる場所を選ばせるのがよいでしょう。自分の部屋だとスマホやマンガに手が伸びるという子は、リビングや図書館、学校の自習室を使うのも一つの方法です。ノートや勉強道具の選び方は「受験勉強のノートは紙かタブレットか」も参考にしてください。

塾・通信教育・家庭学習の選び方

「塾に行かせるべきか、通信教育にするか、家で参考書を使うか」。これも保護者がよく迷うことです。結論から言うと、どれが正解ということはなく、子どもの性格と続けやすさで選ぶのがいちばんです。

塾・通信教育・参考書 どれが合う? 塾・予備校◎ 質問しやすい◎ 仲間がいる△ 費用・移動通信教育◎ 家で自分の時間に◎ 教材がそろう△ ためこみやすい市販の参考書◎ 費用をおさえる◎ 自分に合う1冊△ 計画は自分で 正解は1つではない → 子どもの性格と続けやすさで選ぶ
図6 塾・予備校、通信教育、市販の参考書のくらべ(一般的な特ちょう)

塾・予備校が向いている子

わからない所をすぐ質問したい子、まわりに仲間がいるとやる気が出る子、決まった時間に決まった場所へ行くと勉強のスイッチが入る子に向いています。費用や移動の時間がかかるので、何のために行くのか(苦手科目の補強か、受験対策か)をはっきりさせてから選びましょう。

通信教育が向いている子

部活動で忙しい子、自分のペースで勉強したい子、近くに通いやすい塾がない子に向いています。2009年の元の記事では、通信教育を「東大・京大を目指す受験生には心強い教材」と紹介していました。教材が届く・計画が組まれているのが利点ですが、ためこみやすいのが弱点です。始めるなら、「届いたら1週間以内に1回分」のように、親子で取り組むペースを決めておくとよいでしょう。資料や教材見本を取り寄せて、子どもが自分で「これならやれそう」と思えるかを確かめてから決めるのがおすすめです。

市販の参考書で家庭学習する子

自分で計画を立てられる子、費用をおさえたい家庭に向いています。参考書は1冊を決めて何度もくり返すのが基本です。選び方と使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」「大学の過去問を無料で手に入れる方法」、自分に合ったやり方の作り方は「オリジナル勉強法の作り方」が参考になります。

選ぶときのチェックポイント

  • 子どもが自分で「やりたい」と言っているか(親だけが乗り気になっていないか)
  • 部活動や学校の課題と両立できる量か
  • 費用が受験まで続けられる額か(高3で急に増えることもある)
  • 3か月ほど続けてみて、合わなければ変えてよいと親子で決めておく

大学受験の費用 保護者が知っておきたいお金と制度

大学受験と入学には、まとまったお金がかかります。早めに知っておくと、子どもが志望校を決めるときにもあわてずにすみます。ここでは、確かめられた公的な金額だけを紹介します。

国立大学に進むときのお金(例) 18,000円共通テスト3教科以上17,000円2次の検定料東大の例282,000円入学料国立大学535,800円授業料(年)国立の標準額 受験の前          合格のあと 東大は2025年度入学者から授業料642,960円。私立の併願・下宿代は別
図7 国立大学に進む場合のお金の例。共通テスト18,000円(3教科以上)、2次の検定料17,000円(東大の例)、入学料282,000円、授業料の標準額は年535,800円

受験のときにかかるお金

  • 共通テストの検定料:3教科以上は18,000円、2教科以下は12,000円(令和9年度、大学入試センター)
  • 国公立大学の2次試験の検定料:たとえば東京大学(東大)は17,000円(令和8年度 東京大学入学者募集要項)
  • 私立大学の受験料:大学・方式ごとにちがうので、併願する数だけ募集要項で確かめます
  • 受験のための交通費・宿泊費:遠くの大学を受けるときは、早めに宿を予約します

合格したあとにかかるお金

国立大学の入学料は282,000円、授業料の標準額は年535,800円です。大学によってはこれより高く、東大は2025年度の入学者から授業料が年642,960円になりました(東大公式)。くわしくは「東大の学費はいくら?」で図解しています。

私立大学は、文部科学省の調査で、2025年度(令和7年度)入学者の初年度に払うお金(授業料・入学料・施設設備費)の平均が1,380,983円でした。学部によって大きくちがい、医学部などはさらに高くなります。

注意したいのは、私立大学に先に合格して入学金を払い、あとで国公立大学に合格する場合です。払った入学金は多くの場合返ってきません。併願の計画を立てるときは、入学手続きの締切と国公立大学の合格発表の日付を並べて確かめておきましょう。

使える制度を調べる

  • 高等学校等就学支援金:高校の授業料を支援する国の制度です。2026年度(令和8年度)から所得の要件がなくなり、私立高校(全日制)は年額457,200円を上限に支給されます(都道府県の案内)。授業料に充てるもので、入学金や教材費は対象外です。
  • 大学の授業料免除・奨学金:国の「高等教育の修学支援新制度」(授業料・入学金の減免と給付型奨学金)や、日本学生支援機構の奨学金、大学独自の制度があります。条件は家庭の収入やきょうだいの数などで決まるので、日本学生支援機構・文部科学省・志望大学の公式で確かめます。
  • 学習にかかるお金の目安:文部科学省の「子供の学習費調査」で、公立・私立別の学習費(学校の費用・塾などの費用)の目安が公表されています。2026年1月に過去の結果の訂正が出ているので、数字は最新の公式ページで確かめてください。
指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

お金のことって、子どもからは聞きにくいんです。「国立なら」「私立なら」「下宿なら」と、親から先に話してくれると、志望校の作戦が立てやすくなります!

保護者がやりがちな失敗と、その対策

保護者の多くは、子どものためを思って行動しています。それでも、よかれと思ってしたことが裏目に出ることがあります。よくある例と対策をまとめます。

失敗1:教材を次々に買いかえる

成績が上がらないと、「この教材が合っていないのでは」と新しい問題集を買いたくなります。でも、教材を変えるたびに最初からやり直すことになり、どれも中途半端になりがちです。1冊を最後までやり切るほうが力がつきます。直前期の教材の絞り方は「入試直前期の勉強法」にまとめています。

失敗2:志望校を親が決めてしまう

親が選んだ志望校では、つらい時期に「自分で決めたわけじゃない」という気持ちが出てきます。親は条件(お金・通学)を伝え、最後は本人が決めるのが基本です。志望校の決め方や受験全体の作戦の立て方は、「東大合格大作戦(東大の入試の仕組み)」「京大合格作戦の立て方」「東大合格の戦略(ストラテジー)の立て方」が参考になります。

失敗3:毎日成績のことを聞く

心配な気持ちから、毎日「勉強は進んでる?」と聞いてしまうことがあります。聞かれる側にとっては大きなプレッシャーです。話を聞く日を決める(模試の結果が返ってきた日だけ、など)と、親子ともに気が楽になります。

失敗4:浪人や仮面浪人の話を急にする

受験の直前に「浪人してもいいよ」「浪人は無理」と言うと、本人の気持ちがゆれます。浪人を認めるかどうかは、高3の夏までに一度話し合っておくのがよいでしょう。浪人の形のちがいは「仮面浪人とは?純浪・宅浪の比較」で図解しています。

サクラちゃん

サクラちゃん

先生、親に「塾に行きなさい」って言われたけど、私は家で勉強したいんです。どう伝えたらいいですか?

合格先生

合格先生

「家でやりたい」だけだと親は心配するよ。使う参考書・1週間の計画・模試で確かめる時期を紙に書いて見せてごらん。3か月やって成績が上がらなかったら考え直す、と約束するのもいいね。

サクラちゃん

サクラちゃん

計画を見せれば、親も安心してくれますね。書いてみます!

受験生がいる家族の過ごし方

受験は本人だけでなく、家族みんなの生活にもかかわります。家族が気をつけたいことを、場面ごとにまとめます。

きょうだいがいる家庭

受験生がいると、どうしても家の中の話題が受験に集まりがちです。弟や妹が「自分は放っておかれている」と感じないように、きょうだいの話もふだんどおり聞くことを心がけましょう。テレビの音や夜の物音は、受験生の部屋に響かない工夫をする程度で十分です。家族全員ががまんしすぎると、受験生のほうが気をつかってしまいます。

年末年始・家の行事

共通テストは1月の中旬にあるので、年末年始は直前期にあたります。親せきの集まりや旅行に受験生を無理に連れて行く必要はありませんが、参加するかどうかは本人に決めさせるのがよいでしょう。気分転換になる子もいれば、家で勉強したい子もいます。

合格発表のあと

結果がどうであっても、まずは最後までがんばったことをねぎらうのが親の役目です。思いどおりの結果でなかったときは、すぐに次の話をせず、本人の気持ちが落ち着くのを待ちましょう。合格したときも、入学手続きの締切や入学金の振込があるので、喜びながらも書類の確認を親子で進めます。

困ったときの相談先

家庭だけで悩まず、まわりの力を借りることも大切です。

  • 学校の担任・進路指導の先生:成績や志望校、推薦入試の情報など、いちばん身近な相談先です。三者面談の前に、親子で聞きたいことをメモしておきましょう。
  • 大学の公式サイト・募集要項:配点や日程などの正確な情報は、必ず大学の公式で確かめます。京都大学(京大)の学部別の配点は「京都大学の学部別 配点一覧」にまとめています。
  • 受験掲示板「100点BBS」:受験生どうしの情報交換の場です。京大は「京都大学の掲示板」、東大は「東京大学の掲示板」があります。
  • 合格大作戦の質問・相談:勉強法や志望校選びの悩みは「受験の質問・相談」から受け付けています。

元の記事(2009年当時)について

2009年3月の元の記事は、通信教育の会社が配っていた「保護者向け学習法冊子」(中学生向け)と、高校生向けの学年別の「教材見本」が無料でもらえることを紹介し、「東大・京大を目指す受験生には心強い教材」と書いたものでした。2026年10月の書き直しで、会社名と資料請求の案内は外しました。通信教育の教材見本や説明の資料は、今も多くの会社が用意しています。興味がある場合は、各社の公式サイトで確かめてください。

元の記事の最後にあったリンクは、合格大作戦の中のページにして残しています。

よくある質問

中学生の家庭学習に、親はどこまで関わればいいですか?

中1は生活リズムと毎日の勉強時間づくり、中2は定期テストの計画を一緒に、中3は高校選びを見守るのが目安です。勉強の中身は少しずつ本人に任せ、親は生活と日程を支えます。

高校生の大学受験で、親の役割は何ですか?

話を聞くこと、進路の相談相手になること、体調と出願・入学手続きの締切を支えることです。お金の条件(国立・私立・下宿)は高2までに伝えておくと、子どもが計画を立てやすくなります。

2027年の国公立大学入試の日程はいつですか?

共通テストが2027年1月16日・17日、国公立大学への出願が1月25日〜2月3日、前期日程の2次試験が2月25日から、後期日程が3月12日以降です(大学入試センター・文部科学省)。

塾と通信教育はどちらがいいですか?

どちらが正解ということはありません。質問しやすさや仲間を重視するなら塾、自分のペースで家で進めたいなら通信教育が向いています。子どもの性格と続けやすさで選び、合わなければ変えてかまいません。

大学受験と入学にはいくらかかりますか?

国立大学なら共通テストの検定料18,000円(3教科以上)、2次試験の検定料(東大は17,000円)、入学料282,000円、授業料の標準額は年535,800円です。私立大学の初年度納付金の平均は1,380,983円(2025年度入学者、文部科学省)です。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト」(試験日 1月16日・17日、追・再試験 1月23日・24日。出願期間・検定料は同センターの受験案内)
  • 文部科学省「令和9年度国公立大学入学者選抜の概要」(2026年10月公表、一般選抜日程の概要)
  • 東京大学「入学料・授業料」、「令和8年度 東京大学入学者募集要項」(検定料)
  • 文部科学省「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果」(2025年12月26日)
  • 岡山県・愛知県「高等学校等就学支援金」の案内(令和8年度からの所得要件の撤廃と私立の上限額)
  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
  • 文部科学省「子供の学習費調査」(結果の概要と正誤情報、2026年1月16日掲載)

最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦

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