この記事の結論
- 東京大学(東大)の学費は、入学料282,000円と授業料 年642,960円です(2025年度以降の入学者。東大公式)。1年目は合わせて924,960円、4年間で2,853,840円になります
- ただし世帯年収600万円以下なら授業料は全額免除、900万円以下の地方出身なら4分の1免除です(2025年度から)。私立大学の1年目の平均(文部科学省・令和7年度入学者)は1,380,983円で、東大のほうが安くすみます
私立大学と国公立大学の大きな違いとして、学費があげられます。特に理系の学部や医学部では、その差がはっきりあらわれます。
2008年に、この記事で東京大学の学費を調べたときは「入学金282,000円、年間授業料535,800円」でした。それから17年たった2025年度、東大は授業料を上げました。いっぽうで、授業料の免除も大きく広げています。
この記事では、東大の今の学費(2026年度の東大公式の資料)を、払う時期・4年間の合計・免除・奨学金・受験料まで、図でまとめます。私立大学との比較は、文部科学省の調査の数字を使います。東大受験の全体像は「東大合格大作戦」もあわせて読んでください。
東大の学費はいくら?入学料と授業料(2026年度)
東大公式の「入学料・授業料」のページ(2025年4月1日更新)によると、学部の学費は次のとおりです。
| 項目 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| 入学料 | 282,000円 | 入学のときに1回だけ。払ったあとは返ってこない |
| 授業料(年額) | 642,960円 | 2025年度(令和7年度)以降に入学した人 |
| 授業料(年額) | 535,800円 | 2024年度(令和6年度)以前に入学した人 |
| 検定料(受験料) | 17,000円 | 第1段階選抜で不合格なら13,000円が返る(請求が必要) |
令和8(2026)年度の東大の入学者募集要項でも、授業料は「年額642,960円(予定額)」と書かれています。「予定額」とあるのは、入学したあとに学生納付金が改定されたら、そのときから新しい額になるという意味です。
1年目に払うお金と払う時期
授業料は1年分をいっぺんに払うのではありません。東大公式の「授業料の納付時期・方法」によると、1年を前期(4月〜9月)と後期(10月〜翌年3月)に分け、5月と11月に年額の半分ずつ払います。口座振替(引き落とし)の日は前期が5月27日、後期が11月27日です(銀行が休みの日なら次の営業日)。
642,960円の半分は321,480円です。入学料の282,000円は、合格発表のあとの入学手続のときに払います(2026年度は3月10日〜15日が入学料の納入期間でした)。なお、入学料はどんな理由があっても返ってきません。私立大学に先に入学金を払うかどうかで迷う人は、この点も覚えておきましょう。
東大の学費の4年間・6年間の合計
| 期間 | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 1年目 | 282,000円+642,960円 | 924,960円 |
| 4年間(多くの学部) | 282,000円+642,960円×4 | 2,853,840円 |
| 6年間(医学部医学科など) | 282,000円+642,960円×6 | 4,139,760円 |
東大では、入学するとまず全員が教養学部の前期課程(1・2年生)で学び、そのあと「進学選択」で学部を決めます。どの科類から入っても、授業料の額は同じです。教科書代・パソコン・通学の定期代・下宿代などは、この表には入っていません。
東大の授業料値上げ(2025年度から642,960円)
東大は2024年9月10日に改定の案を公表し、9月24日に「授業料改定及び学生支援の拡充について」で正式に決めて、2025年4月に入学する学部生から授業料を年642,960円にしました。それまでの535,800円より107,160円高く、4年間では428,640円の差になります。
535,800円は、国が国立大学の授業料として示している「標準額」です(文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」)。国立大学の授業料は2005年度(平成17年度)からずっとこの額で、入学料の282,000円も2002年度(平成14年度)から変わっていません。642,960円は、この標準額のちょうど1.2倍にあたります。
大事なのは、値上げは「2025年度以降に入学した人」だけだという点です。2024年度以前に入学した人は、卒業まで535,800円のままです。
うかるくん
授業料が10万円以上も上がったんですか……。うちはお金に余裕がないから、東大はやめたほうがいいのかな。
合格先生
あきらめるのは早いよ。東大は値上げと同時に、授業料免除の対象を広げたんだ。世帯年収600万円以下なら、授業料は全額免除。払う授業料は0円になるんだよ。
うかるくん
えっ、0円! 値上げの話しか知りませんでした。
合格先生
免除は自分で申請しないと受けられない。次の章で、条件をしっかり見ておこう。
東大の授業料免除(世帯年収600万円以下は全額)
東大の本部奨学厚生課が2025年1月17日に出した案内「2025年度から授業料免除を拡充します!」によると、改定後の授業料が適用される学生(留学生を除く)について、次のようになりました。
- 世帯年収600万円以下(総所得金額358万円以下)の学生は、授業料全額免除。それまでは「400万円以下は全額免除」でした
- 世帯年収900万円以下(総所得金額642万円以下)の地方出身の学生は、授業料4分の1免除。払う授業料は年482,220円になります
「地方出身」の条件は、父母が東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県(1都3県)以外に住んでいること、学部の場合は高校卒業から2年以内に入学していることなどです。どちらの免除も、父母と同じ生計で申請する「一般申請」であること、学力基準を満たすことが条件です。新入生は、入学試験に合格したことで学力基準を満たすとみなされます(2026年度募集要項)。
世帯年収が600万円をこえていても、きょうだいが何人も学校に通っている、障害・介護・長い療養の控除がある、などの事情しだいで、半額免除や全額免除になることがあります(予算の範囲内で、確約ではありません)。
国の修学支援新制度と多子世帯の無償化
東大による免除とは別に、国の「高等教育の修学支援新制度」があります。日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金(返さなくてよい奨学金)と、入学料・授業料の免除がセットになった制度です。2026年度の東大の募集要項では、次のように説明されています。
- 住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯(世帯年収の目安 約460万円まで)は、区分に応じて入学料・授業料が全額・3分の2・3分の1免除
- 扶養する子どもが3人以上の多子世帯は、2025年度から所得の制限なく入学料・授業料が全額免除(多子世帯の授業料等無償化)
- この制度の対象者は、国の支援の上限と東大の授業料との差額も東大が補い、授業料が全額免除になる
給付奨学金は、高校3年生のうちに申しこむ「予約採用」ができます。採用候補者になっておけば、東大の入学手続のときに入学料を払わなくてよい(後で免除の手続きをする)しくみです。多子世帯の人も、給付奨学金への申しこみが必要です。高校の先生に、早めに相談しておきましょう。

合格先生
学費の免除や給付奨学金は、申しこまないと1円も出ない。「うちは対象じゃないだろう」と決めつけず、東大の案内とJASSOの条件を家族で一度読んでみよう。
払うのを待ってもらう「徴収猶予」
免除にならなくても、期限までに払うのが難しいときは「徴収猶予」を申請できます。入学料は8月末まで待ってもらえる制度、授業料は延納(前期は9月、後期は3月に引き落とし)か分納(月割りで毎月引き落とし)にできる制度があります(2026年度募集要項)。
東大の奨学金(給付・貸与・東大独自)
東大の募集要項では、奨学金は大きく分けて日本学生支援機構・地方公共団体・民間団体のものがあると案内されています。日本学生支援機構には、返さなくてよい給付型と、卒業後に返す貸与型があります。
東大独自の奨学金もあり、入学前に申しこむ予約採用型の「さつき会奨学金」「学部学生奨学金」などが設けられています。応募の資格や時期は奨学金ごとにちがうので、東大の「学生生活」のページで確かめてください。
住まいでは、新入生が入れる東大の宿舎として三鷹国際学生宿舎(東京都三鷹市)があり、寄宿料は月4,700円です(2026年度募集要項。教養学部のある駒場まで45〜60分)。1人暮らしの家賃をおさえたい人は調べてみましょう。京大を考えている人は「京大の下宿・一人暮らし部屋探し」で、京都の家賃のようすも読めます。
東大と私立大学の学費の比較(文部科学省の調査)
文部科学省は、私立大学の学費(学生納付金)を2年ごとに調べて公表しています。最新の「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果」(592校)の平均は、次のとおりです。
| 区分 | 授業料 | 入学料 | 施設設備費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 私立 文科系学部 | 850,392円 | 219,951円 | 141,892円 | 1,212,235円 |
| 私立 理科系学部 | 1,195,313円 | 245,362円 | 161,378円 | 1,602,053円 |
| 私立 医歯系学部 | 2,825,359円 | 1,088,248円 | 865,535円 | 4,779,143円 |
| 私立 全平均 | 968,069円 | 240,365円 | 172,550円 | 1,380,983円 |
| 東大(2025年度以降の入学者) | 642,960円 | 282,000円 | ― | 924,960円 |
1年目で比べると、東大は私立の文科系より287,275円、理科系より677,093円安くなります。私立の医歯系は1年目だけで東大の約5倍です。東大の理科三類から医学部医学科に進むと6年間で4,139,760円(入学料+授業料)なので、私立の医歯系の1年目より少ない額で6年間通えることになります。
4年間の目安を、授業料を4年分と入学料で計算すると、東大が2,853,840円、私立文科系が3,621,519円、私立理科系が5,026,614円です(私立は施設設備費などが別にかかることが多く、実際はもっと高くなります)。
国立と私立の授業料の移り変わり
文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」を見ると、国立大学の授業料は1975年度(昭和50年度)には年36,000円でした。30年後の2005年度には535,800円で、約15倍になっています。私立大学の平均は、この記事を書いた2008年度に848,178円、2025年度に968,069円と、今も少しずつ上がっています。
なお、私立の入学料の平均は2008年度の273,602円から2025年度の240,365円へと、少し下がっています。
サクラちゃん
私は東大の文科三類が第一志望で、私立の文系も併願するつもりです。お金のことで、ほかに気をつけることはありますか?
合格先生
私立の入学金は、東大の合格発表より前にしめ切られることが多いんだ。「おさえ」に払った入学金は戻らないから、どこにいくら払うか、家族と先に決めておこう。
サクラちゃん
併願のスケジュールと、お金の予定をいっしょに表にしておきます!
合格先生
いいね。文Ⅲの勉強の計画は「東大文Ⅲ志望の方へのアドバイス」にまとめてあるよ。
東大の受験料(検定料17,000円)と第1段階選抜
2008年の記事では、検定料(受験料)を「第一段目の選抜4,000円、第二段目の選抜13,000円」と書きました。今の東大は、出願のときに17,000円をまとめて払い、第1段階選抜で不合格になった人には請求により13,000円を返すしくみです(2026年度募集要項)。結局、第1段階で不合格になった人の負担は4,000円で、考え方は2008年と同じです。
検定料はクレジットカード・コンビニ・ペイジーで払い、出願登録から48時間以内に払わないと登録が無効になります。共通テストの受験料は、これとは別にかかります。
第1段階選抜(二段階選抜)の倍率は2008年と今でちがう
東大は、出願した人数が募集人員の一定の倍率をこえると、共通テストの成績で第1段階選抜を行い、その合格者だけが2次試験を受けられます。2008年の記事を書いたときは、文科一類・二類・三類が約3倍、理科一類が約2.5倍、理科二類が約3.5倍、理科三類が約4倍でした。
令和9(2027)年度の選抜要項では、文科各類が約2.5倍、理科一類が約2.3倍、理科二類が約3.0倍、理科三類が約2.8倍です。どの科類も、2008年当時より低い倍率になっています。2027年度の募集人員は合計2,858人、入試は共通テスト110点+2次試験440点の550点満点です。くわしい日程と時間割は「東京大学 前期日程の時間割」、文科三類の配点と計画は「東大文科三類(文三)の配点・試験と合格までの計画」で読めます。
学費で東大をあきらめないために
東大の授業料は上がりましたが、免除の範囲も広がりました。世帯年収600万円以下なら授業料は0円、多子世帯なら年収に関係なく入学料も授業料も0円です。「東大は学費が高いから無理」と思う前に、まずは自分の家があてはまるかを確かめましょう。私は以前「その前に大学の学費を無償化しろ!」という記事も書きましたが、学費の心配で進路をせまくするのは、もったいないことです。

うかるくん
学費のことがわかったら、あとは勉強だけ! 東大の過去問から始めてみます。
勉強の進め方は、過去問集の選び方「東大 過去問集の選び方と使い方」、英語の単語の考え方「東大の英単語」、文Ⅲの英語・数学の参考書「東大文三の英語・数学のおすすめ参考書と勉強法」が役に立ちます。気分を上げたいときは「ドラゴン桜を徹底的に活用してみる」や「東大出身の芸能人・有名人」、東大と京大のちがいは「東大は淡青、京大は濃青(スクールカラー)」「旧帝大の順番」もどうぞ。京大と迷っている人は「京大合格作戦の立て方」を読んでみてください。
東大受験の記事は「東大合格大作戦」のカテゴリーにまとめています。学費や進路の質問は「受験の質問・相談」から、受験生どうしの情報交換は受験掲示板「100点BBS」の東京大学の掲示板でどうぞ。
※金額・制度は2026年10月21日に確かめた東大公式・文部科学省の資料によります。申請の方法や条件は年度ごとに変わることがあるので、出願・入学手続の前に、必ず東大の最新の募集要項と案内を確かめてください。
よくある質問
東大の学費(入学料と授業料)はいくらですか?
入学料282,000円、授業料は年642,960円です(2025年度以降の入学者、東大公式)。1年目は合計924,960円、4年間で2,853,840円です。
東大の授業料はいつから値上げされましたか?
2025年4月の学部入学者からです。年535,800円から642,960円になりました。2024年度以前に入学した人は535,800円のままです。
東大の授業料免除の条件は?
2025年度以降の入学者は、世帯年収600万円以下なら全額免除、900万円以下で父母が1都3県以外に住む地方出身なら4分の1免除です。申請と学力基準などの条件があります。
東大と私立大学では学費はどれくらい違いますか?
1年目で東大は924,960円、私立大学の平均は1,380,983円です(文部科学省、令和7年度入学者)。私立の医歯系の平均は4,779,143円で、東大の約5倍です。
東大の受験料(検定料)はいくらですか?
17,000円です。第1段階選抜で不合格になった場合は、請求により13,000円が返ってきます(2026年度募集要項)。共通テストの受験料は別です。
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出典・参考
- 東京大学「入学料・授業料」(2025年4月1日更新)、「授業料の納付時期・方法」(2026年10月21日確認)
- 東京大学「授業料改定案及び学生支援の拡充案について」(2024年9月10日)、「授業料改定及び学生支援の拡充について」(2024年9月24日)
- 東京大学本部奨学厚生課「2025年度から授業料免除を拡充します!」(2025年1月17日)
- 令和8(2026)年度 東京大学入学者募集要項(前期日程):検定料・検定料返還・入学手続・学生生活案内(授業料・免除・徴収猶予・奨学金・宿舎)
- 令和9(2027)年度 東京大学入学者選抜要項(2026年7月):募集人員・第1段階選抜の倍率・配点
- 文部科学省「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(資料1、参考2「国公私立大学の授業料等の推移」)
最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦











