この記事の結論
- 2027年(令和9年度)の国公立大学の2次試験(個別学力検査)は、前期日程が2月25日から、後期日程が3月12日以降です。出願は1月25日〜2月3日で、公立大学には3月8日以降の中期日程もあります(文部科学省)。
- 2次試験の追試験は大学ごとにちがい、「追試験はない」と募集要項に書く大学もあります。追試験をあてにせず、本試験で力を出せる準備をしましょう。
大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)が終わると、国公立大学の受験生は、いよいよ大学ごとの2次試験(二次試験、個別学力検査、個別試験)に向かいます。この記事は、2009年12月に「国公立大学2次試験」として書いたものです。当時は新型インフルエンザが大流行し、国公立大学の中から「感染した受験生に追試験を行う」と発表する大学が出始めていました。
2026年10月に、2027年の2次試験の日程・前期と後期のしくみ・追試験の考え方を図で足して書き直しました。2009年当時の記事の内容は、「当時の記録」としてそのまま残しています。
国公立大学の2次試験とは|共通テストから後期日程までの流れ
国公立大学の一般選抜は、ほとんどの大学で共通テスト+2次試験の組み合わせで合否が決まります。2次試験とは、各大学が自分で問題を作って行う試験のことで、正式には「個別学力検査」といいます。
国公立大学の2次試験は、試験日を「前期日程」と「後期日程」に分ける分離・分割方式で行われます。国立大学は1997年度(平成9年度)の入試から、原則としてこの方式にそろえられました。公立大学の一部には、前期と後期のあいだに「中期日程」もあります。
文部科学省が2026年10月に公表した「令和9年度国公立大学入学者選抜の概要」(2026年7月末現在の集計)では、前期日程は173大学624学部、後期日程は131大学419学部、中期日程は28大学40学部(公立のみ)で行われる予定です。後期日程を行わない大学・学部も多いので、志望校が後期日程を行うかどうかを早めに確かめておきましょう。
出願は共通テストの「あと」
国公立大学の出願は、共通テストが終わってから受け付けが始まります。共通テストの解答を問題冊子に書き写しておき、自己採点の結果を見て出願先を決めるのがふつうの流れです。自己採点のしくみは「共通テストの解答速報と自己採点」で説明しています。
また、志願者が多いときに共通テストの点数で2次試験の受験者をしぼる第1段階選抜(2段階選抜、いわゆる足切り)を予告している大学は、令和9年度は73大学197学部です(文部科学省の概要、2026年7月末現在)。京都大学(京大)・東京大学(東大)も予告しています。
2027年 国公立大学 2次試験の日程(前期・中期・後期)
2027年(令和9年度)の国公立大学の一般選抜の日程は、図2と下の表のとおりです。文部科学省の「令和9年度国公立大学入学者選抜の概要」の参考資料「一般選抜日程の概要」から整理しました。
| 項目 | 2027年の日程 |
|---|---|
| 共通テスト(本試験) | 1月16日(土)・17日(日) |
| 共通テスト(追試験) | 1月23日(土)・24日(日) |
| 2次試験の出願(各大学) | 1月25日(月)〜2月3日(水) |
| 前期日程の試験 | 2月25日(木)から |
| 前期日程の合格発表 | 国立 3月6日(土)〜10日(水)/公立 3月1日(月)〜10日(水) |
| 前期日程の入学手続 | 3月15日(月)まで |
| 中期日程の試験(公立のみ) | 3月8日(月)以降 |
| 後期日程の試験 | 3月12日(金)以降 |
| 後期・中期日程の合格発表 | 3月20日(土)〜24日(水)(可能な限り23日まで) |
| 後期・中期日程の入学手続 | 3月27日(土)まで |
共通テストの2日目(1月17日)から前期日程の初日(2月25日)までは39日あります。この約5週間が、2次試験の記述問題に向けて仕上げる時間です。共通テストまでの日数は「2027年 共通テストまであと何日?」、共通テストの時間割は「2027年 共通テストの時間割・日程」で確かめられます。
なお、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、各大学の個別試験は2027年2月1日から3月25日までの間に行い、合格者の決定発表は3月31日までと決められています。表の日程はこの決まりの中で国公立大学がそろえている日程で、学部や学科によって試験日がちがうこともあります。最後は必ず、志望大学の募集要項で確かめてください。
前期で合格して入学手続をしたら、後期では合格者にならない
前期日程と後期日程は、両方に出願できます。ただし、前期日程で合格して入学手続をした人は、後期日程や中期日程を受けても合格者にはなりません(文部科学省の概要の注)。前期で不合格だった人や、合格しても入学手続をしなかった人には、後期・中期でもう一度チャンスがあります。
後期日程の出願も、前期日程と同じ1月25日〜2月3日に済ませておく必要があります。前期の結果を見てから後期に出願することはできないので、「前期がだめだったら、どこを受けるか」まで共通テストの直後に決めておきましょう。
京大・東大の2次試験は前期日程だけ
京都大学と東京大学は、どちらも前期日程だけで試験を行い、後期日程はありません(各大学の令和9年度選抜要項)。2027年の2次試験は、京大が2月25日(木)・26日(金)・27日(土)(27日は医学部医学科の面接のみ)、東大が2月25日(木)・26日(金)と、27日(土)の理科三類の面接です。合格発表はどちらも3月10日(水)の予定です。
時刻は「2027年 京都大学の入試時間割」「2027年 東京大学の入試時間割」にまとめています。東大受験の全体像は「東大合格大作戦(東大受験の入口)」、京大の作戦の立て方は「私の京大合格作戦」へ。
うかるくん
前期で第一志望を受けて、だめだったら後期で別の大学…と思っていたんですが、出願は前期と同じ時期なんですか?
合格先生
そうなんだ。前期も後期も、出願は1月25日〜2月3日。だから共通テストの自己採点が出たら、前期・後期の2校をセットで決めるんだよ。
うかるくん
前期で受かって手続をしたら、後期は受けなくていいんですね。
合格先生
その通り。前期で合格して手続をした人は、後期を受けても合格者にならない決まりだよ。前期の勉強に集中しつつ、後期の科目の準備も少しだけ進めておこう。
国公立大学 2次試験の追試験は大学ごとにちがう
共通テストには、全国共通の追試験があります。2027年は1月23日(土)・24日(日)で、病気やけがなどやむを得ない事情で本試験を受けられなかった人が申請し、認められると受けられます(大学入試センター)。くわしくは「共通テストとインフルエンザ・追試験」を読んでください。
一方、2次試験の追試験は大学ごとにしくみがちがいます。追試験を行うかどうか、行うならいつ・どんな方法か、どんな場合に受けられるかは、各大学の募集要項に書かれています。
「追試験はない」と書く大学もある(2026年度の募集要項の例)
たとえば、2026年度(令和8年度)の募集要項では、次のように書かれていました。
- 神戸大学:個別学力検査に追試験はない。本人の責任でない災害・事故などで試験に間に合わない場合は、試験開始時刻までに入試課へ連絡する。
- 名古屋大学:学校保健安全法で出席停止とされる感染症で療養中の人は受験できず、追試験は行わない。
- 北海道大学:出席停止の期間が過ぎていない感染症の受験者は受験できず、受験できない場合の追試験などの対応は行わない。
このように、2次試験は「病気になったら別の日に受けられる」とは限りません。2027年度の募集要項は、東大が2026年11月中旬、京大が12月中旬に公表の予定です(各大学の選抜要項)。ほかの大学も、それぞれの公表日を確かめましょう。志望大学の募集要項の「追試験」「受験上の注意」の欄を、出願前に必ず読んでおきましょう。
2010年当時の記録|新型インフルエンザと国公立大学の追試験
ここからは、2009年12月に書いた元の記事です(日付・内容は当時のまま)。
新型インフルエンザの大流行に備え、国公立大学から感染した受験生に対し追試験を行うと発表する大学が出始めました。
これにより
前期試験→後期試験
といった入試日程から
前期試験→前期試験追試験→後期試験→後期試験追試験
という日程に変更される大学があります。
たとえば福島大学では
- 前期試験本試験 2010年2月25日
- 前期試験追試 2010年3月4日
- 後期試験本試験 2010年3月12日
- 後期試験追試験 2010年3月19日
といった日程を発表している。
また学部により日程も違うので自分の志望大学の日程は把握していこう。
今後も追試験の日程が各大学より発表される可能性がありますので注意しておきましょう。
追試験の難易度は本試験と同程度の予定と発表されていても、鵜呑みにすることはできません。
追試験をあてにするのではなく、体調管理や予防接種を駆使して本試験で実力を発揮できるように努力しましょう。
2010年と2027年をくらべると
おもしろいことに、2010年当時の福島大学の前期の本試験(2月25日)と後期の本試験(3月12日)は、2027年の国公立大学の「前期日程は2月25日から」「後期日程は3月12日以降」と同じ日付です。前期・後期の日程の形は、15年以上たった今もほとんど変わっていません。
変わったのは、2次試験の追試験についての考え方が大学ごとにはっきり募集要項に書かれるようになったことです。当時も今も、「学部によって日程がちがう」「追試験をあてにしない」という元の記事のアドバイスは、そのまま通用します。

合格先生
追試験の問題が本試験と同じくらいの難しさになるとは限らないし、そもそも2次試験の追試験がない大学もある。「本試験の日に、元気に試験会場へ行く」ことが、いちばんの作戦なんだ。
2次試験の前の体調管理|追試験をあてにしない準備
2次試験は、共通テストより寒さがやわらぐとはいえ、2月下旬〜3月はまだ風邪やインフルエンザがはやる時期です。元の記事の「体調管理や予防接種を駆使して」という考え方は今も同じです。
- 手洗い・うがい・十分な睡眠を毎日の習慣にする。
- 予防接種を受けるかどうか、いつ受けるかは、かかりつけの医師に相談して決める。
- 試験の数日前から、試験の時刻に合わせて起きる・頭を使う生活にする。2027年の京大・東大の2次試験は、どちらも1日目の朝9時30分に始まります。
- 遠くの大学を受ける人は、前日の移動と宿を早めに決める。雪で交通が止まることもあるので、余裕を持って動く。
熱が出たときなどに受験できるかどうかの決まりは、大学によってちがいます。困ったときは自分で判断せず、志望大学の入試担当の窓口に早めに問い合わせましょう。共通テスト当日の注意は「共通テスト当日の注意22」、直前期の心構えは「共通テスト直前期の心構え10」にまとめています。
国公立大学 2次試験の配点|共通テストより2次が重い大学も
2次試験が大事なのは、日程だけではありません。難関の国公立大学では、共通テストより2次試験の配点の方がずっと大きいことが多いのです。図6のように、京大の文学部は共通テスト250点・2次試験500点、工学部は225点・800点、医学部医学科は275点・1000点。東大は文科・理科とも共通テスト110点・2次試験440点で、合計550点のうち8割が2次試験です。
京大の学部ごとの配点は「京都大学の学部別 配点一覧」、工学部は「京大工学部の配点」にまとめています。共通テストのあと、2次試験までの約5週間でどれだけ記述の力を伸ばせるかが、合否を大きく左右します。東大の合格最低点の考え方は「東大の合格最低点と偏差値50からの計画」もどうぞ。
サクラちゃん
共通テストの自己採点がよくなかったら、もう2次試験で逆転はむずかしいですか?
合格先生
大学によるけれど、京大や東大のように2次試験の配点が大きい大学なら、2次で取り返せる点の幅は大きいよ。配点を見て、どの科目で何点取るかを計算してみよう。
サクラちゃん
配点を見ると、2次の数学と英語がこんなに大きいんですね。やる気が出てきました!
合格先生
その意気だよ。共通テストが終わった次の日から、2次試験の過去問に切りかえよう。

うかるくん
出願は1月25日〜2月3日、前期は2月25日から、後期は3月12日以降。そして追試験は大学ごとにちがう。志望校の募集要項を今のうちに読んでおこう!
参考:2010年度センター試験の日程(元の記事)
元の記事では、参考として当時の大学入試センター試験(センター試験)の日程を書いていました。
- 大学入試センター試験の本試験は2010年1月16日、1月17日。
- 大学入試センター試験の追試験は2010年1月30日、1月31日。
2010年度は新型インフルエンザに備えて、センター試験の追試験が本試験の2週間後に行われました。いまの共通テストは、本試験が2027年1月16日(土)・17日(日)、追試験が1月23日(土)・24日(日)です(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」)。本試験の日付は、2010年と2027年でたまたま同じ「1月16日・17日」です。
国公立大学 2次試験の日程と追試験(まとめ)
- 国公立大学の2次試験(個別学力検査)は、前期日程(2027年は2月25日から)と後期日程(3月12日以降)。公立大学には中期日程(3月8日以降)もある。
- 出願は前期・後期とも1月25日〜2月3日。共通テストの自己採点を見て、前期・後期をセットで決める。
- 前期で合格して入学手続をすると、後期・中期では合格者にならない。
- 2次試験の追試験は大学ごとにちがい、「追試験はない」大学もある。募集要項で必ず確かめる。
- 京大・東大は前期日程だけ。2次試験の配点が大きいので、共通テストのあとの約5週間が勝負。
受験の進め方で迷ったら、「受験の質問・相談」からご相談ください。
よくある質問
2027年の国公立大学の2次試験はいつですか?
前期日程は2027年2月25日(木)から、後期日程は3月12日(金)以降です。公立大学の中期日程は3月8日(月)以降です(文部科学省の令和9年度の概要)。
国公立大学の2次試験の出願期間は?
2027年は1月25日(月)から2月3日(水)までです。前期日程と後期日程の出願は、この期間にどちらも済ませます。
国公立大学の前期と後期の合格発表はいつですか?
前期日程は国立大学が3月6日〜10日、公立大学が3月1日〜10日です。後期日程・中期日程は3月20日〜24日です(2027年)。
国公立大学の2次試験に追試験はありますか?
大学ごとにちがいます。2026年度の募集要項で「追試験はない」と書いた大学もあります。志望大学の募集要項で確かめてください。
前期で合格したら後期は受けられますか?
受けることはできますが、前期日程で合格して入学手続をした人は、後期日程や中期日程では合格者になりません。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「令和9年度国公立大学入学者選抜の概要」(2026年10月。一般選抜日程の概要、実施大学・学部数は2026年7月末現在)
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(共通テストの実施期日、個別テストの期日)
- 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト」(追試験)
- 京都大学・東京大学「令和9年度 入学者選抜要項」(試験日・合格発表日)、京都大学の令和9年度配点、東京大学の令和8年度募集要項の配点(2027年度も同じ構成)
- 神戸大学・名古屋大学・北海道大学の令和8年度(2026年度)一般選抜 学生募集要項(追試験・受験できない場合の扱い)
- 福島大学の2010年の日程は、2009年12月の元の記事の時点で大学が発表していたもの
最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦












