この記事の結論

  • 大学受験のモチベーション(やる気)を保ついちばんの方法は、「どれだけ・どんな勉強をすれば合格できるか」を客観的に知ることです。ゴールまでの距離が見えると、毎日やることが決まり、やる気が続きます。
  • 志望校の倍率に惑わされないことも大切です。志願倍率には、受験しない人や記念受験の人も入っています。本当の戦いは、本気で合格をねらう受験者の中での戦いで、合否は合格最低点のすぐ近くで分かれます。

この記事は、2008年8月に「モチベーション」という題で書いた記事を、2026年10月に書き直したものです。元の記事の主張は、今の受験生にもそのまま当てはまります。冒頭の言葉を、そのまま残しておきます。

大学受験でモチベーションを保つのはなかなか難しい。なぜならば受験生はどれだけ勉強すれば、どんな勉強をすれば志望大学の合格レベルまで到達できるかわからないからだ。

この記事では、この元の記事の2つの柱、①倍率に惑わされない、②客観的に判断するをくわしく説明し、そのうえで時期別(高1〜直前期)のやる気の保ち方と、やる気が出ないときの具体的な対処法を図で加えました。最後に、元の記事で紹介した勉強法サイトが今どうなっているかも確かめて載せています。

受験のモチベーションが下がる理由:続かないのはあなたのせいではない

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「やる気が続かない」と悩む受験生はとても多いです。でも、それは意志が弱いからではありません。受験勉強には、もともとやる気が続きにくい仕組みがあります。

やる気が続かない3つの理由 ゴールが見えない 10倍!? 倍率におびえる しばらく平ら 成果が遅れて出る → 見えないものを「見える化」すれば、やる気は保てる
図1 受験のモチベーションが続かない3つの理由。どれも「見えないもの」が原因

理由1:ゴールまでの距離が見えない

元の記事が言うとおり、受験生は「どれだけ勉強すれば合格レベルに届くのか」が分かりません。マラソンでも、ゴールまであと何キロか分からないまま走るのはつらいものです。距離が分からないと、今日の1時間が意味のあるものか不安になり、手が止まります。

理由2:倍率の数字が大きく見える

「倍率5倍」と聞くと、「5人に1人しか受からない」と感じます。しかし、その数字の中には、実際には試験を受けない人や、受かるつもりのない人も入っています。数字の見方を知らないと、必要以上に不安になります(くわしくは次の章)。

理由3:努力の成果が点数に出るまで時間がかかる

英単語を覚えても、次の模試ですぐ点数が上がるとはかぎりません。勉強の成果は、少し遅れて、まとめて出ることが多いものです(図7)。成果が見えない時期に「やっても意味がない」と思ってしまうのが、やる気が落ちるいちばんの原因です。

3つとも、原因は「見えないこと」です。逆に言えば、距離・倍率・成果を見えるようにすれば、やる気は保てるということです。ここからは、その方法を1つずつ説明します。

受験の倍率に惑わされない:志願倍率と実質倍率のちがい

元の記事の1つ目の柱は「志望校の倍率に惑わされてはいけない」でした。元の文はこうです。

記念受験(受かるつもりはないが記念に受験する人)や、二年計画の受験生も存在する。願書は出したものの受験しない人も結構いるのである。
受験は真剣に受かる気で受けている人の中での戦いである。

倍率には2種類ある

大学の入試結果で見る「倍率」には、おもに次の2つがあります。

  • 志願倍率=志願者数÷募集人員。願書を出した人の数で計算します。出願の締め切りのころにニュースや大学のサイトで出る数字は、多くがこちらです。
  • 実質倍率=受験者数÷合格者数。実際に試験を受けた人と、実際に合格した人の数で計算します。試験が終わったあとの入試結果で分かります。
志願倍率と実質倍率(仮の数で説明) 募集人員100人志願者400人受験者300人合格者120人 受けない人 志願倍率 志願者 ÷ 募集人員 400÷100=4.0倍 実質倍率 受験者 ÷ 合格者 300÷120=2.5倍 数字は説明のための仮の数。本当の数は大学公式の「入試結果」で確かめる
図2 志願倍率と実質倍率のちがい。仮の数で説明すると、志願倍率4.0倍でも実質倍率は2.5倍

図2は、しくみを説明するための仮の数です。募集人員100人の学部に400人が出願すると、志願倍率は4.0倍です。ところが、願書を出しても試験を受けない人が100人いれば、受験者は300人。合格者は、入学しない人(ほかの大学に進む人)を見こんで募集人員より多めに出すことがあり、ここでは120人とします。すると実質倍率は300÷120=2.5倍です。同じ入試でも、見る数字によって印象が大きく変わることが分かります。

受けない人・記念受験の人がいる理由

願書を出しても受けない人がいるのには、いくつかの理由があります。

  • 先に合格した大学に進むと決めた:私立大学の入試は日程が分かれているので、先に受かった大学に決めて、あとの試験を受けない人がいます。
  • 国公立大学の後期日程:国公立大学の前期日程で合格して入学手続きをした人は、後期日程を受けても合格者になりません。そのため後期日程は、志願者に比べて受験者がぐっと少なくなることがよくあります。
  • 共通テストの点数で判断した:大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の自己採点の結果を見て、受けるのをやめる人もいます。一部の大学・学部では、共通テストの成績で第1段階選抜(二段階選抜)を行い、2次試験を受けられる人数をしぼります。
  • 記念受験・力試し・二年計画:元の記事にあるとおり、受かるつもりはなく記念に受ける人や、浪人を前提に「来年の本番の練習」として受ける人もいます。

倍率は「入試結果」の数字で確かめる

本当の倍率を知りたいときは、志望する大学の公式サイトにある「入試結果」「入学者選抜の実施状況」などのページを見ます。多くの大学は、学部・入試方式ごとに志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。2〜3年分を並べると、年ごとの増減(隔年現象とよばれる上がり下がり)も見えてきます。予想の倍率や、うわさの数字ではなく、公式の数字で判断しましょう。

不合格の人も「あと少し」の人が多い

元の記事には、もう1つ大事な指摘があります。

残念ながら不合格になってしまった人も、合格最低点近くまで得点している人が多い。

合否は「最低点のすぐ近く」で分かれる(イメージ) 合格最低点 得点 → 不合格 合格 あと少しの人が いちばん多い 1問・1点の積み重ねで、橙の帯から緑の側へ移れる
図3 得点の分布と合格最低点のイメージ。不合格の人の多くは最低点のすぐ下にいる

図3はイメージですが、受験者の得点は、まん中あたりに多くの人が集まる山の形になりやすいものです。合格最低点がその山の近くにあると、最低点のすぐ下に、あと数点〜十数点で不合格になった人がたくさんいることになります。言いかえると、合否を分けるのは「天才かどうか」ではなく、1問・1点の積み重ねです。

大学によっては、合格者の最低点・平均点を公表しています。東京大学(東大)の合格最低点は「東大の合格最低点は何点?科類別の推移と目標点の立て方」、京都大学(京大)の学部別の配点は「京大の学部別の配点」にまとめました。

うかるくん

うかるくん

志望校の倍率が去年より上がってて……。もう無理かもって思っちゃいました。

合格先生

合格先生

その倍率は志願倍率じゃないかな? 願書を出しても受けない人や、記念に受ける人も入った数字だ。本当の勝負は、試験会場で本気で受けている人の中での勝負。しかも合否は最低点のすぐ近くで分かれる。倍率を気にする時間を、1点を取りにいく時間に変えよう。

うかるくん

うかるくん

倍率は変えられないけど、自分の点数は変えられますもんね。今日は英語の長文をもう1題やります!

受験のモチベーションを保つコツ:合格までの距離を客観的に測る

元の記事の2つ目の柱は「客観的に判断すること」でした。

どんな勉強をどれぐらい時間をかけてやれば合格できるか客観的に判断することが大事である。
受験生は受験の渦中にいるので客観的に自分を見ることは難しいが、多くの勉強法サイトや合格体験記など諸先輩方のアドバイスを参考にすることができる。

「客観的」とは、気分や思いこみではなく、数字や事実で自分の位置を見るということです。そのための道具は、次の3つです。

道具1:過去問と合格最低点(ゴールの位置)

志望校の過去問を解き、公表されている合格最低点(または配点と目標の得点率)とくらべます。これで「ゴールの位置」がはっきりします。過去問は解くのがこわいものですが、早めに1年分だけでも見ておくと、何が求められているかが分かり、勉強の方向がぶれなくなります。

道具2:模試の成績(今の位置)

模試の判定(A〜Eなど)だけを見るのではなく、科目ごと・大問ごとの得点を見ます。どこで何点落としたかが分かれば、「今の位置」がはっきりします。模試の受け方と判定の見方は「東大型模試の時期・選び方・判定の見方」に書きました。東大型にかぎらず、どの模試でも使える考え方です。

道具3:合格体験記と先輩のアドバイス(道のり)

同じ大学に受かった先輩が、いつ・何を・どれくらいやったかを知ると、ゴールまでの道のりが見えます。合格体験記は「すごい人の自慢話」として読むのではなく、自分の計画にどう使うかを考えながら読みます。読み方は「京大 合格体験記の読み方」、入試の分析と自己分析の進め方は「京大合格作戦の立て方」にくわしく書いています。

「あと何点・どの科目で」を決める

「合格までの距離」を点数で測る(例) 400450500550600650700 今 520点 最低点 580 目標 600 あと80点 英語 +30数学 +30国語 +20 長文を毎日1題 例題を解き直す 古文単語と文法 「あと何点・どの科目で」が分かると、今日やることが決まる 点数は説明のための例
図4 合格までの距離を点数で測る例。あと80点を科目に分けると、今日やることが決まる

3つの道具がそろったら、図4のように「あと何点」を出し、それを科目に分けます。たとえば今520点で、目標が600点なら、あと80点。英語で30点、数学で30点、国語で20点、のように分けると、「英語は長文を毎日1題」「数学は例題を解き直す」と、今日やることまで落とせます。

このやり方を、東大の配点を例にくわしく説明したのが「東大合格の戦略(ストラテジー)の立て方」です。東大受験の全体像は「東大合格大作戦」にあります。計画の立て方そのものは「計画の立て方」も参考にしてください。

記録をつけて「前に進んでいる」を見る

距離を測ったら、毎日の勉強を記録します。勉強時間、解いた問題の数、覚えた単語の数など、何でもかまいません。記録が積み上がると、点数がまだ伸びていなくても「これだけやった」という事実が目に見え、それがやる気の支えになります。記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」、ノートのまとめ方は「東大合格生のノートの取り方」へ。1日の勉強時間の目安は「あなたの勉強時間は一日何時間?」も参考になります。

目標は「長期・中期・短期」の3段に分ける

「京大に合格する」という目標だけでは、大きすぎて今日の行動につながりません。目標は3段に分けると扱いやすくなります。

目標の段期間例
長期目標1年〜受験本番志望校に合格する(目標の合計点を決める)
中期目標1〜3か月次の模試で英語をあと15点上げる・夏までに理科を一周
短期目標1日〜1週間今週は長文を5題・今日は例題を5問

やる気を毎日支えるのは、いちばん下の短期目標です。短期目標を達成するたびに小さな「できた」が積み上がり、それが中期・長期の目標へとつながっていきます。週の終わりに、できたこととできなかったことを見直し、次の週の短期目標を直す、というくり返しが、計画をいちばん強くします。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

やる気は「気持ち」の問題に見えて、じつは「情報」の問題だ。ゴールの位置・今の位置・道のりの3つが見えれば、人は自然に歩き出せるんだよ。

受験のモチベーション 時期別の保ち方(高1〜直前期)

やる気には波があります。しかも、その波は時期によって起こりやすい形があります。図5は、多くの受験生に見られる傾向をイメージにしたものです。自分が今どの時期にいるかを知っておくと、落ちこんだときに「これはよくあること」と落ち着いて対処できます。

時期別:やる気の波(イメージ)と打つ手 高1高2高3春夏秋直前期 高低 ゆるみやすい中だるみ高い疲れる判定で沈む不安 打つ手 習慣づくり志望校を見る計画を立てる量を記録距離を測るやることを絞る 波の形は多くの受験生に見られる傾向をイメージにしたもの。人によってちがう
図5 時期別のやる気の波(イメージ)と、それぞれの時期に打つ手

高1:受験はまだ先。だからこそ「習慣」を作る

高1は、受験が遠く感じられ、やる気がゆるみやすい時期です。この時期は、やる気に頼らず「毎日○分は机に向かう」という習慣を作ることが目標です。英単語を1日20語、数学の例題を1日3問など、小さくても毎日続けられることを決めます。習慣になれば、やる気がある日もない日も同じように進めます。「継続は力なり」の記事も読んでみてください。

高2:中だるみの時期。志望校を「見に行く」

高2は、学校生活にも慣れ、部活動や行事も忙しく、「中だるみ」が起こりやすい学年です。この時期におすすめなのが、志望校のオープンキャンパスや大学祭に行くことです。実際のキャンパスを歩き、大学生の話を聞くと、ゴールが「数字」から「行きたい場所」に変わります。行けない場合は、大学の公式サイトや学部の紹介動画でもかまいません。

高3の春:やる気がいちばん高い。計画を立てる

高3になると、多くの受験生のやる気が高まります。この勢いのあるうちに、図4のように合格までの距離を測り、1年の計画を立てます。ただし、やる気が高いときほど無理な計画を立てがちです。1日の計画は「少し物足りない」くらいにしておくと、長続きします。

夏休み:量が増えて疲れる。量を「見える化」する

夏休みは勉強時間が一気に増え、体も心も疲れやすい時期です。「こんなにやっているのに点が上がらない」と感じやすいのも夏の終わりです。この時期は、勉強した量を記録して見ることで、自分を支えます。点数が伸びるのは、たいてい秋以降です(図7)。

秋:模試の判定で沈む。判定ではなく「距離」を見る

秋は、大学別の模試の結果が返ってきて、判定に一喜一憂しやすい時期です。E判定を見ると、やる気が一気に下がります。でも、模試の判定は「その時点での位置」にすぎません。判定の文字ではなく、「あと何点か」「どの大問で落としたか」を見ます。秋はまだ伸びる時期で、ここから合格する人もたくさんいます。

直前期:不安が大きくなる。やることを絞る

入試が近づくと、「あれもこれも足りない」という不安が大きくなります。この時期は、新しい教材に手を出さず、今までの教材の復習に絞るのが基本です。くわしくは「入試直前期の勉強法|新しい教材に手を出さない理由」と「共通テスト直前期の心構え10」、残り1か月の過ごし方は「共通テストまで1か月でやること10」に書きました。本番まであと何日かは「共通テストまであと何日?(カウントダウン)」で確かめられます。

浪人生・仮面浪人生:1年の長さに負けない

浪人生は、高校という毎日の区切りがないぶん、生活のリズムが崩れるとやる気も一緒に崩れます。起きる時間・寝る時間・勉強を始める時間を固定することが、何よりのモチベーション対策です。大学に通いながら受験し直す仮面浪人の場合は、大学の授業と受験勉強の両立という別の難しさがあります。浪人の形のちがいは「純浪と仮面浪人の違い・メリットとデメリット比較」と「仮面浪人とは?純浪・宅浪との比較」にまとめました。

やる気が出ないときの対処法:すぐできる10の方法

「今日はどうしてもやる気が出ない」という日は、だれにでもあります。そんな日に使える方法を10個まとめました。どれも特別な道具はいりません。

やる気は「やり始めた後」についてくる ① 5分だけ始める② できた!③ 記録して見る④ 次も少し多く やる気 が育つ 「やる気が出たらやる」ではなく「やるからやる気が出る」
図6 やる気のサイクル。小さく始めて、できたことを記録すると、やる気が後からついてくる
  1. 5分だけやる:「5分たったらやめてもいい」と決めて始めます。始めてしまうと、そのまま続けられることがよくあります。やる気は、やり始めた後からついてくるものです(図6)。
  2. いちばん簡単なことから始める:英単語の復習、前の日に解いた問題の解き直しなど、頭をあまり使わない作業から入ります。
  3. 目標を小さく分ける:「今日は数学を3時間」ではなく、「例題を5問」のように、終わりが見える量にします。
  4. できたことを記録する:チェック表やカレンダーに印をつけます。印が並ぶと、それ自体がやる気になります。
  5. 場所を変える:自分の部屋で集中できない日は、学校の自習室や図書館など、勉強する人がまわりにいる場所に行きます。
  6. スマホを別の部屋に置く:通知が来るたびに集中が切れます。勉強の時間だけでも、手の届かない所に置きます。
  7. くらべる相手は「昨日の自分」:友だちや SNS の「〇時間勉強した」とくらべるのではなく、昨日・先週の自分とくらべます。
  8. しっかり寝る:睡眠時間をけずって勉強時間を増やしても、次の日の集中力が落ちては意味がありません。眠い日は、まず寝るのも作戦です。
  9. 仲間と目標を言い合う:同じ目標の友だちに「今週はこれをやる」と言うと、やめにくくなります。
  10. 志望校の写真や合格後の自分を思い浮かべる:机の前に志望校の写真を貼ったり、大学でやりたいことを書き出したりして、何のために勉強しているかを思い出します。

受験勉強のちょっとした工夫は「受験の裏技・テクニック30選」にもたくさん集めています。また、やる気の保ち方をくわしく紹介した本の話は「東大生の勉強法|やる気の保ち方と勉強を続けるコツ」、1冊の基本書をくり返す勉強法は「基本書を1冊に絞って反復する勉強法」にあります。

内発的動機と外発的動機:長く続くやる気の正体

心理学では、やる気(動機づけ)を大きく2つに分けて考えることがあります。

種類どんなやる気か受験での例
外発的動機づけ外からのごほうびや評価、罰をさけるためのやる気親にほめられたい・模試で順位を上げたい・怒られたくない
内発的動機づけそれ自体がおもしろい・知りたいから生まれるやる気問題が解けると楽しい・歴史の流れが分かるとおもしろい

外からのやる気(外発的動機づけ)は、すぐに効く反面、ごほうびや評価がなくなると止まりやすい面があります。一方、「おもしろい」「知りたい」から生まれるやる気(内発的動機づけ)は、長く続きやすいといわれます。

受験勉強は、どうしても「合格するため」という外からの目標が中心になります。それ自体は悪いことではありません。でも、その中に「この単元はおもしろい」「これが分かるようになってうれしい」という気持ちを少しずつ増やしていくと、やる気がぐっと長持ちします。

勉強の中に興味を見つける方法は「勉強ができるようになる方法は「興味をもつ」こと」で、旅行や身近なことから教科書につなげるやり方を紹介しています。ことわざの「好きこそものの上手なれ」も同じことを言っています。苦手な科目に悩んでいる人は「向き不向きより前向き」も読んでみてください。

モチベーションが下がる場面別の考え方

受験生から相談の多い「やる気が下がる場面」と、そのときの考え方をまとめます。

模試でE判定が出た

判定は、その模試の時点での位置にすぎません。判定の文字ではなく、科目別・大問別の得点を見て、「どこで何点取り返せるか」を書き出します。点数の取り返し方が見えると、判定のショックは「次にやること」に変わります。

勉強しているのに成績が伸びない

成績は「階段」で伸びる(イメージ) 時間 → 勉強の量 成績 伸びない時期 平らな時期こそ、次の段を上る準備をしている
図7 成績は階段のように伸びる(イメージ)。平らな時期のあとに急に上がる

勉強の量はまっすぐ増えていっても、成績は図7のように階段の形で伸びることが多いものです。知識がバラバラなうちは点数にならず、それがつながったときに急に点数が上がります。平らな時期にやめてしまうのが、いちばんもったいないのです。「やれるかどうかは関係ない、やるか、やらないかだ」「本気でするから悔しいを知ることができる」の格言も、こういうときの支えになります。

まわりが推薦などで先に合格した

学校推薦型選抜や総合型選抜で、秋のうちに進路が決まる友だちもいます。焦る気持ちは自然ですが、入試の方式がちがえば、ゴールの時期もちがうだけです。自分の本番の日から逆算した計画を、そのまま進めましょう。

倍率の発表を見て不安になった

出願の時期に発表される倍率は、多くが志願倍率です。この記事の図2のとおり、実際の受験者・合格者で見る実質倍率は、もっと低くなることがよくあります。倍率は自分では変えられません。変えられるのは自分の点数だけです。

偏差値が足りない・志望校が遠すぎる気がする

今の偏差値と志望校の差が大きいと、最初から心が折れそうになります。でも、差が大きいほど図4のように点数で分解することが大切です。偏差値50から東大を目指す話は「東大の合格最低点と偏差値50からの目標点の立て方」に書きました。

サクラちゃん

サクラちゃん

夏休みにすごく勉強したのに、9月の模試の点数がほとんど変わらなかったんです。やり方がまちがってるのかな……。

合格先生

合格先生

成績は階段のように伸びることが多い。夏にためた力が点数になるのは、秋から冬ということもよくあるんだ。まずは模試の大問ごとの点数を見て、夏にやった単元の正答率が上がっていないか確かめてみよう。

サクラちゃん

サクラちゃん

大問別に見たら、夏にやった古文の文法の問題は前より取れてました! 方向はまちがってなかったんですね。

受験生のモチベーションのために保護者ができること

受験生のやる気は、家庭の雰囲気にも左右されます。保護者の方ができることを、一般的な形でまとめます。

  • 結果より、取り組みを認める:模試の点数や判定だけでなく、「毎朝単語をやっているね」のように、続けていることを言葉にします。
  • 倍率や判定で不安をあおらない:倍率のニュースや判定を見て心配になるのは自然ですが、本人の前では「次に何をするか」の話に変えます。
  • 生活のリズムを支える:食事・睡眠の時間が整うと、勉強のリズムも整います。夜遅くまでの勉強が続くときは、睡眠を優先するよう声をかけます。
  • ほかの子とくらべない:兄弟や友だちとくらべるより、本人の「前の自分」とくらべます。
  • 話を聞く:アドバイスより先に、本人の不安を最後まで聞くことが支えになります。

勉強法サイト・ブログの紹介(2008年の元の記事)

元の記事では、「客観的に判断する」ための参考として、次の勉強法サイトを紹介していました。2026年10月22日に、1本ずつリンクが生きているか確かめた結果とあわせて載せます。紹介文は2008年当時のものです。

  • 受験勉強法ブログ G戦士さん(当時、京大総合人間学部4回生)の大学受験勉強法ブログ。フリーター宅浪で京大に合格。参考書の知識とやりこみ度は自称日本一。(2026年10月:ページあり)
  • 大学受験の勉強法Tips 京大法学部に現役合格した方の大学受験勉強法ブログ。大学受験時の得意科目は数学、世界史。(2026年10月:ページあり)
  • 水野の数学参考書レビュー[高校数学・大学入試] 高校生・大学受験生とその指導者向けの、数学参考書情報専門サイト。(今はリンク切れ)
  • 一流大学への道 のべ100万アクセスを超える元祖勉強法サイト。(元の記事からリンクなし)
  • 大学受験勉強法 【大学受験の教科書】『上雲 晴』さんの勉強法サイト。著書の雛形となった方法論、及び『大学受験の教科書』をフォローする内容を掲載。(今はリンク切れ)

勉強法の情報は、本やサイト、先輩の話など、いろいろな所から手に入ります。大事なのは、たくさん集めることより、自分に合うものを選んで続けることです。迷ったときは「受験の質問・相談」に送ってください。

志望校の倍率や入試の情報は、受験掲示板「100点BBS」で同じ大学を目指す受験生と交換できます。京都大学は「京都大学受験掲示板」、東京大学は「東京大学受験掲示板」へ。
ひらめいたうかるくん

うかるくん

倍率は志願倍率と実質倍率を分けて見る。判定より「あと何点」を見る。やる気は5分始めてから出てくる。見えないものを見えるようにすれば、やる気は続くんだ!

よくある質問

受験のモチベーションを保つにはどうすればいいですか?

合格までの距離を客観的に知ることが一番です。過去問と合格最低点でゴールを、模試の科目別の得点で今の位置を確かめ、「あと何点・どの科目で」を決めると、毎日やることが決まりやる気が続きます。

志願倍率と実質倍率のちがいは何ですか?

志願倍率は志願者数÷募集人員、実質倍率は受験者数÷合格者数です。願書を出しても受けない人がいるため、実質倍率は志願倍率より低くなることがよくあります。正確な数は大学公式の入試結果で確かめます。

倍率が高い大学は受からないのですか?

倍率だけでは決まりません。志願者には受験しない人や記念受験の人も入っています。合否は合格最低点の近くで分かれることが多く、1点の積み重ねが大切です。

勉強のやる気が出ないときはどうすればいいですか?

「5分だけ」と決めて簡単なことから始めます。やる気は始めた後からついてくることが多いです。スマホを離す、場所を変える、できたことを記録するのも効果的です。

模試でE判定が出てやる気がなくなりました。どうすればいいですか?

判定はその時点の位置にすぎません。科目別・大問別の得点を見て、どこで何点取り返せるかを書き出すと、次にやることが見えてきます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 元の記事:大学受験合格大作戦「モチベーション」(2008年8月18日)
  • 元の記事で紹介した勉強法サイトは2026年10月22日に確認:jukennavi.blog13.fc2.com・jzt.blog86.fc2.com はページあり。green.ap.teacup.com/reviewermizuno/ と d.hatena.ne.jp/nimsel/ は別のページに転送されリンク切れ
  • 国公立大学の前期日程で合格し入学手続きをした人が後期日程で合格者にならない仕組み:国公立大学の分離分割方式(各大学の募集要項)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(倍率・点数・分布・やる気の波は説明のための仮の数・イメージ)

最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦

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そなたの頑張りを書けば、合格神・五角丸が運勢と「最後の一画」を授けるぞ。

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