この記事の結論

  • 「祭祀」は「さいし」と読み、神々や祖先などをまつること(祭典・祭儀・まつり)という意味です。「祭」も「祀」もどちらも「まつる」という字で、同じ意味の字を重ねた熟語です。
  • 世界史・日本史では、殷の王の神権政治、卑弥呼、律令国家の神祇官、祭政一致などの説明で出てくる大事な用語です。2次試験や私大で歴史を受ける人は、漢字で書けるようにしておきましょう。

この記事は、2008年に書いた「祭祀【国語・漢字の読み・語句の意味】」を土台に、2026年10月に書き直したものです。元の記事の読み・意味・例文はそのまま残し、「祀」の書き方、似た字の見分け、世界史・日本史での使い方を図で足しました。

この記事の漢字は「漢字合格大作戦」で1字ずつ調べられます

「祭」「神」「祖」「礼」のような常用漢字の書き順・音読み・訓読み・漢検の級は「漢字合格大作戦」(常用漢字2136字)で1字ずつ確かめられます。「祀」は常用漢字外なので1字ページはありません。高校で習う読みは高校で習う読みへ。

祭祀の読み方と意味

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まずは元の記事の内容です。

項目内容
言葉祭祀
読みさいし(サイシ)
意味神々や祖先などをまつること。祭典。祭儀。まつり。(三省堂『大辞林』より)
例文祖先を祭祀する。
品詞名詞(「祭祀する」の形で動詞としても使う)

祭祀は世界史でも重要な語句です。読みは必ず覚えておこう。2次試験や私大受験で世界史を受ける受験生は、漢字で書けるようにしておこう。

元の記事では「【祭し】と書いても減点されないがちょっとかっこ悪い」と書きました。これは2008年当時の私の見方です。実際に交ぜ書き(漢字とかなを交ぜた書き方)をどう採点するかは大学や問題ごとにちがい、公表されていないことがほとんどです。論述で使う用語は、漢字で書けるようにしておくのがいちばん安全です。

祭祀(さいし)=「まつる」+「まつる」 祭 サイ/まつる・まつり 肉+手+示(神の台) 常用漢字(小学3年) + 祀 シ/まつる 示(神)+巳(み) 常用漢字外(8画) 神々や祖先をまつること(祭典・祭儀・まつり) 同じ意味の字を2つ重ねた熟語
図1 祭祀(さいし)は「まつる」+「まつる」

「祭」と「祀」はどちらも「まつる」

「祭」は音読みが「サイ」、訓読みが「まつ(る)・まつ(り)」で、小学3年で習う常用漢字です。字の形は、左上が肉(月)、右上が手(又)、下が「示」(神をまつる台)で、肉を手に持って神の台にささげる様子からできた字だと説明されます。

「祀」は音読みが「シ」、訓読みが「まつ(る)」です。8画で、部首は「示(しめすへん)」。常用漢字にも人名用漢字にも入っていない字なので、ふだんの文章ではあまり見ません。そのぶん、見たときに読めるかどうかで差がつく字です。

「祭祀」は、同じ「まつる」という意味の字を2つ重ねた熟語です。同じような組み立ての熟語には「祭典」「祭儀」「祭礼」などがあります。似た意味の字を重ねて意味をはっきりさせるのは、漢語によくある作り方です。

「祭祀」を使った言葉と例文

言葉読み意味・例
祭祀さいし神々や祖先をまつること。例:殷の王は祭祀を通じて国を治めた。
祭祀遺跡さいしいせきまつりを行った跡。例:沖ノ島は古代の祭祀遺跡として知られる。
祭祀権さいしけんまつりを行う権利・役目。例:王が祭祀権をにぎっていた。
合祀ごうし2つ以上の神や霊を一緒にまつること。
祀るまつる神としてあがめ、まつる。ふつうの文章では常用漢字の「祭る」と書くことが多い。

今の日本の法律にも「祭祀」という言葉が出てきます。民法第897条は、家系図(系譜)・仏壇などの祭具・お墓(墳墓)は、祖先の祭祀を主宰すべき者が受けつぐ、と定めています。「祭祀」は昔の言葉ではなく、今も使われている言葉なのです。

うかるくん

うかるくん

「祭祀」って、「さいき」って読みそうになりました……。「祀」は見たことない字です。

合格先生

合格先生

「祀」は常用漢字外だから、見なれないのも当然だね。でも部首の「示」は神やまつりのしるし。それが分かれば、「祭」と同じく「まつる」の字だと見当がつくよ。

うかるくん

うかるくん

右側の形は「己(き)」じゃないんですか?

合格先生

合格先生

いいところに気がついたね。右側は十二支の「巳(み)」。「己」とは形が少しちがうんだ。次の節で見分け方を説明しよう。

祀の書き方と部首:しめすへんの字

しめすへん(礻)は「神」「まつり」のしるし

「祀」の左側はしめすへん(礻)です。「示」が字の左側に来るときに形が変わったもので、神・まつり・いのり・幸いに関係する字によく使われます。

「示」が下につく字(祭・票・禁)も、部首は「示」です。

しめすへん(神)と ころもへん(補) 神 しめすへん(示) 神・まつりに関係 祝 社 神 礼 祈 祖 福 祉 点は1つ(示の形) 補 ころもへん(衣) 着物・布に関係 補 複 被 裕 袖 裾 襟 裸 点が2つ(衣の形) 「示」が下につく字:祭・票・禁(部首はどれも示)
図2 しめすへん(示)と ころもへん(衣)の見分け:点の数に注目

ころもへん(衤)とのちがい

書き取りでいちばん多いまちがいは、しめすへん(礻)ところもへん(衤)の取りちがえです。ころもへんは「衣」が変わった形で、補・複・被・裕など、着物や布に関係する字に使われます。

見分け方は、右上の点の数です。しめすへんは点が1つ、ころもへんは「衣」の形を残して点(はらい)が2つになります。「神」「祝」を書くときに点を1つ多く書くと、ころもへんになってしまうので注意しましょう。

右側の「巳」と「已」「己」の見分け

「祀」の右側は巳(み)です。十二支の「巳(へび)」と同じ字です。形の似た字に「已(い・すでに)」と「己(き・こ・おのれ)」があり、書き取りで混ざりやすい組み合わせです。

「祀」の右は「巳」:形の似た3つの字 巳 み(へび) 上までつく 祀・十二支の巳 已 い・すでに 半分まで 已然形・不得已 己 き・こ・おのれ つかない 自己・利己的 覚え歌:「み」は上に、「すでに」「い」は中ほどに 「おのれ」「つちのと」下につくなり
図3 「祀」の右は「巳」:巳・已・己の見分け

見分けのポイントは、左上の縦の線がどこまで上がるかです。

  • 巳(み):上までつく。祀・十二支の巳。
  • 已(い・すでに):半分まで。古文の「已然形(いぜんけい)」の「已」。
  • 己(き・こ・おのれ):上につかない。自己・利己的の「己」。

昔から「みは上に、すでにやむいは中ほどに、おのれつちのと下につくなり」という覚え歌が知られています。古文の「已然形」は、古文文法の基本です(「古文文法辞典」)。十二支の「巳」は、年齢の名称の記事の「十干十二支(還暦は60年で一巡)」の話ともつながります。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

「祀」の右側は巳(み)=上までつく。左側はしめすへん=点が1つ。この2つを押さえれば、「祭祀」はもう書けるよ。

同音異義語「さいし」に注意

「さいし」と読む言葉はほかにもあります。とくに世界史では、儀式の「祭祀」と、まつりを行う人の「祭司」を書き分けることが大事です。

「さいし」と読む言葉:儀式か、人か 祭祀 神や祖先をまつる儀式例:殷の王は祭祀を行った祭司 まつりを行う人(神官)例:ユダヤ教の祭司妻子 つまと子ども例:妻子を養う才子 才能のある人例:才子才に倒れる 世界史は「祭祀=儀式」「祭司=人」を書き分ける
図4 「さいし」と読む言葉:祭祀・祭司・妻子・才子
  • 祭祀:神や祖先をまつる儀式(こと)。
  • 祭司:まつりを行う人。神官。ユダヤ教の祭司などに使う。
  • 妻子:つまと子ども。
  • 才子:才能のある人。「才子才に倒れる」ということわざもある。

「祭祀を行うのが祭司」と、こと(儀式)と人をセットで覚えると混ざりません。

祭祀 世界史:殷の神権政治と祭政一致

元の記事に書いたとおり、祭祀は世界史で重要な語句です。古代の国では、神や祖先をまつる祭祀と、人々を治める政治が一体になっていることが多く、王は「祭祀の長」でもありました。これを祭政一致といいます。日本語の「まつりごと(政)」という言葉も、祭祀と政治が一つだったことの名残だという説があります。

祭政一致:まつりごと=祭祀+政治 古代の王 祭祀も政治も 祭祀 神・祖先をまつる 占いで神意を聞く 政治 戦争・税・法 人々を治める 中国(世界史) 殷:甲骨で占う神権政治 周:天命と祖先の祭祀 (宗法・封建制) 日本(日本史) 卑弥呼:鬼道(まじない) 弟が政治を助ける (3世紀・魏志倭人伝) やがて祭祀と政治は分かれていく 例:律令国家の神祇官(祭祀)と太政官(政治) 例:古代ローマの皇帝は最高神祇官も兼ねた
図5 祭政一致:まつりごと=祭祀+政治

殷(商):甲骨で占う神権政治

中国の殷(商ともいう)の王は、亀の甲羅や牛などの骨を焼いてできたひびで占いをし、神や祖先の意志を聞いてから、戦争や農業などの大事なことを決めました。このように、神の意志をもとに行う政治を神権政治といいます。占いの内容を刻んだ文字が甲骨文字で、漢字のもとになった文字として知られています。遺跡の殷墟からは、たくさんの甲骨が見つかっています。

中国の古い辞書『爾雅(じが)』には、1年のことを「夏(か)は歳と曰(い)い、商は祀と曰い、周は年と曰う」とあります。殷(商)の時代には、1年を「祀」と呼んだというのです。それほど祭祀が暮らしと政治の中心にあったことがうかがえます。

周:天命と祖先の祭祀

殷をたおした周は、「天が徳のある者に命令を下して王にする」という天命の考えで、王の地位が正しいことを説明しました。周の王は「天子」と呼ばれ、天をまつる祭祀を行いました。また、一族の祖先をまつる祭祀を中心に、本家と分家の関係を決めるきまり(宗法)が作られ、これが封建制を支えました。

中国の歴史書『春秋左氏伝』には「国の大事は祀(し)と戎(じゅう)とに在り」という言葉があります。国にとって大事なのは、祭祀と戦争の2つだという意味です。ここでも「祀」の字が使われています。

儒教と祖先の祭祀

孔子が始めた儒教では、礼(礼儀・儀式)が重んじられ、祖先をまつる祭祀は大切な礼の一つとされました。明や清の時代には、皇帝が天をまつる場所として北京に天壇が築かれています。中国史の論述では「祭祀」「礼」「宗法」のような言葉を、漢字で正しく書けることが大切です。

世界の古代文明と祭祀

祭祀と政治が結びついていたのは、中国だけではありません。世界史の古代文明の単元で、次のキーワードを「祭祀」とセットで覚えましょう。

世界史に出る「祭祀」:文明ごとのキーワード エジプト ファラオは神の子神殿・ピラミッド メソポタミア 都市の神をまつるジッグラト(聖塔) 中国(殷) 王が占いで神意甲骨文字 ギリシア・ローマ 神殿と国家の祭儀皇帝が最高神祇官 インド バラモンが祭祀ヴェーダの儀式 日本 古墳・沖ノ島の祭祀新嘗祭・大嘗祭 どの文明も「王・神官が祭祀を行い、人々をまとめた」
図6 世界史に出る「祭祀」:文明ごとのキーワード
  • エジプト:王(ファラオ)は神の子とされ、神殿やピラミッドがつくられた。
  • メソポタミア:シュメール人の都市国家では、都市ごとに神をまつり、ジッグラト(聖塔)を建てた。
  • インド:アーリヤ人の社会で、バラモン(司祭)がヴェーダにもとづく祭祀を行い、ヴァルナ制の一番上に置かれた。
  • ギリシア・ローマ:ポリスには守り神の神殿があり、国家の祭儀が行われた。ローマ皇帝は最高神祇官(神々の祭祀の長)も兼ねた。

文明ごとに名前はちがっても、「王や神官が祭祀を行い、人々をまとめた」という形は共通しています。この共通点をつかむと、バラバラに見える古代史がつながって見えてきます。世界史の勉強の最初の一歩は「世界史の勉強法【基礎編】」、共通テストの対策は「世界史の勉強法その2【共通テスト対策】」をどうぞ。

サクラちゃん

サクラちゃん

殷の「神権政治」と、エジプトのファラオって、同じような仕組みなんですね。

合格先生

合格先生

そうなんだ。「王が神とつながっているから、王の命令に従う」という考え方だね。論述で「なぜ王の力が強かったか」を聞かれたら、祭祀の役割を書くと説得力が出るよ。

サクラちゃん

サクラちゃん

「祭祀」を漢字で書けないと、そこで点を落としそう……。しっかり練習します!

合格先生

合格先生

その意気だ。論述の書き方そのものは「私大・2次試験編」の3ステップで練習しよう。

祭祀 日本史:卑弥呼・神祇官・大嘗祭

日本史でも「祭祀」はよく出てきます。日本の歴史の流れの中で、祭祀がどんな役割をもっていたかを見てみましょう。

日本史の「祭祀」年表 3世紀卑弥呼鬼道 4〜9世紀沖ノ島国家的祭祀 8世紀律令神祇官 明治初め祭政一致神祇官再興 1948年新嘗祭の日勤労感謝の日 2019年令和の大嘗祭 ※年代は目安。沖ノ島は2017年に世界遺産
図7 日本史の「祭祀」年表(年代は目安)

卑弥呼の「鬼道」(3世紀)

中国の歴史書『三国志』の「魏書」東夷伝倭人条(いわゆる魏志倭人伝)には、邪馬台国の女王卑弥呼が「鬼道(きどう)に事(つか)え、能(よ)く衆を惑わす」と書かれています。まじないや祭祀の力で人々をまとめていたと考えられています。また、弟が卑弥呼を助けて国を治めたとも書かれています。祭祀を行う女王と、政治を助ける弟という役割分担として、教科書でよく取り上げられます。

古墳時代の祭祀と沖ノ島

古墳時代には、山や島、大きな岩などを神のやどる場所としてまつる祭祀が行われました。福岡県の沖ノ島では、4世紀後半から9世紀ごろまで国家的な祭祀が行われたとされ、たくさんの奉献品が見つかっています。「海の正倉院」と呼ばれることもあります。沖ノ島は2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に登録されました。

律令国家の神祇官と太政官(8世紀)

律令にもとづく国のしくみでは、祭祀を担当する神祇官(じんぎかん)と、政治を担当する太政官(だいじょうかん)の二官が置かれました。図5で見た「祭祀と政治が分かれていく」流れの、日本での例です。神祇官は、穀物の実りを祈る祈年祭(としごいのまつり)など、国の祭祀を行いました。

新嘗祭と大嘗祭

新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)は、その年にとれた新しい穀物を神に供え、天皇自らも食べて実りに感謝する祭祀です。11月23日に行われ、1948年に定められた祝日法で、この日は勤労感謝の日になりました。

天皇が即位してから最初に行う新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。令和の大嘗祭(大嘗宮の儀)は、2019年11月14日から15日にかけて行われました。「嘗」は常用漢字外の字なので、読みとセットで覚えておきましょう。

明治の「祭政一致」

明治政府は、成立してまもなく祭政一致をかかげ、古代の律令にならって神祇官を再びおきました。神仏分離令が出され、各地で廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の動きもおこりました。日本史の近代の単元で「祭政一致」という言葉が出てきたら、古代の「まつりごと」とつなげて考えるとよいでしょう。日本史全体の勉強の進め方は「日本史の勉強法~日本史合格作戦会議」にまとめています。

京都の祭りと祭祀

京都には、古くからの祭祀が今も行われている神社がたくさんあります。たとえば賀茂祭(葵祭)は、平安時代から朝廷の祭祀として行われてきた祭りです(「葵祭とは?京都三大祭と古文の「祭」」)。京都大学(京大)のすぐそばの吉田神社では、毎年2月に節分祭が行われます(「吉田神社 節分祭と京大合格祈願」)。教科書の言葉が、今の行事の中に生きていることが分かります。

祭祀を覚える勉強法:読み・書き・用語の使い方

「祭祀」を書けるようにする4ステップ 1 読むさいし2 分ける祭+祀3 書く巳に注意4 使う用語で例文 1日目に覚え、3日後・1週間後にもう一度書く
図8 「祭祀」を書けるようにする4ステップ

1. 読む:まず「さいし」と口に出す

「祭祀」は見たときに読めることが第一歩です。現代文の評論や歴史の資料文では、ふりがななしで出てくることがあります。音読して、目と耳の両方で覚えましょう。読めそうで読めない漢字は「読めそうで読めない漢字(パート1)」から始まるシリーズでも練習できます。

2. 分ける:「祭」+「祀」、「示」+「巳」

字を部品に分けると、形を正しく覚えられます。「祀」は「しめすへん(点は1つ)」+「巳(上までつく)」です。部品に分けて覚える方法は、「いびつ(歪)の意味と語源」のような1字の成り立ちの記事でも紹介しています。

3. 書く:まちがえやすい所を赤で

ノートに3回書き、まちがえやすい所(点の数、巳の縦の線)を赤で囲んでおきます。1日目に覚えたら、3日後・1週間後にもう一度書いてみましょう(日にちは目安です)。

4. 使う:用語とセットで例文を作る

「殷の王は甲骨で占い、祭祀を通じて国を治めた(神権政治)」のように、世界史・日本史の用語と一緒に短い文を作ると、論述でそのまま使える形で覚えられます。用語集や教科書を読むときに、「祭祀」「祭政一致」が出てきたらマーカーで印をつけておくのもおすすめです。

論述や記述の答案の組み立て方は「世界史の勉強法(私大・2次試験編)」と「現代文の記述問題の対策・勉強法」で、記述の手順として説明しています。

あわせて覚えたい歴史の漢字

言葉読みどこで出る?
祭政一致さいせいいっち古代国家・明治政府
神権政治しんけんせいじ殷(中国)・古代オリエント
甲骨文字こうこつもじ殷
宗法そうほう周の封建制
神祇官じんぎかん律令国家・明治のはじめ
大嘗祭だいじょうさい天皇の即位の儀式
廃仏毀釈はいぶつきしゃく明治のはじめ

国の名前の漢字表記(越南=ベトナムなど)は「国名の漢字表記クイズ」、東南アジアの王朝の名前は「東南アジア史の勉強法【世界史の勉強法番外編】」でまとめています。「杜撰(ずさん)」のように由来のある言葉は「「杜撰」の読み方・由来」、パート9の「方舟・杜撰・言質」も読んでみてください。

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

祭祀は「さいし」! しめすへんは点が1つ、右側は上までつく「巳」。殷の神権政治や卑弥呼とセットで覚えれば、世界史でも日本史でも使えるね。

祭祀 練習問題:読み・書き取り・用語

最後に、この記事の内容を確かめる練習問題です(合格大作戦が作った問題です)。答えは押すと開きます。

問1 次の太字の言葉の読みを書きなさい

  1. 古代の王は祭祀の長でもあった。
  2. 二つの神社の神を合祀する。
  3. 律令国家では神祇官と太政官が置かれた。
  4. 天皇が即位して最初の新嘗祭を大嘗祭という。
問1の答えを見る

1. さいし 2. ごうし 3. じんぎかん 4. だいじょうさい

問2 次のカタカナを漢字に直しなさい

  1. 殷の王はサイシを通じて国を治めた。
  2. エルサレムの神殿にはサイシがいて、儀式を行った。
  3. サイセイ一致をかかげる。
  4. 亀の甲羅や牛の骨に刻まれたコウコツ文字。
問2の答えを見る

1. 祭祀(儀式のこと) 2. 祭司(儀式を行う人) 3. 祭政 4. 甲骨
1と2は同じ「サイシ」でも、こと(儀式)か人かで書き分けます。

問3 正しいほうを選びなさい

  1. 「祀」の左側は(しめすへん/ころもへん)である。
  2. 「祀」の右側は(巳/己)である。
  3. 殷のように、神の意志をもとに行う政治を(神権政治/封建制)という。
問3の答えを見る

1. しめすへん(点は1つ) 2. 巳(左上の縦の線が上までつく) 3. 神権政治

問4 短い記述(40字程度)

殷の王の力が強かった理由を、「祭祀」「占い」という言葉を使って説明しなさい。

問4の答えの例を見る

例:王が祭祀を行い、甲骨の占いで神や祖先の意志を聞いて政治を決めたため、人々は王に従った。
(「祭祀」「占い」「神の意志」の3つが入っていれば、言い回しはちがってかまいません。)

まちがえた問題は、図2〜図5を見直してから、もう一度ノートに書いてみましょう。用語を覚えたら、志望校の過去問で「祭祀」「祭政一致」がどんな形で出ているかも確かめておくと安心です。

世界史の勉強法シリーズ

元の記事でも紹介した、世界史の勉強法のシリーズです(題は書き直し後の新しい題です)。

今の高校の科目は、新しい教育課程(新課程)の歴史総合・世界史探究・日本史探究です。大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)では「歴史総合,世界史探究」「歴史総合,日本史探究」として出題されます。旅行や行事をきっかけに歴史を調べる勉強のしかたは「勉強ができるようになる方法は「興味をもつ」こと」で紹介しています。

国語の勉強全体は「国語まとめ」、漢字の書き順や読みは「漢字合格大作戦」で調べられます。読み方や勉強のしかたで迷ったら「受験の質問・相談」で聞いてください。

書き順・読み・漢検の級は「漢字合格大作戦」で

「祭」「神」「祖」「礼」のような常用漢字の書き順・音読み・訓読み・漢検の級は「漢字合格大作戦」(常用漢字2136字)で1字ずつ確かめられます。「祀」は常用漢字外なので1字ページはありません。高校で習う読みは高校で習う読みへ。

よくある質問

祭祀の読み方は?

「さいし」と読みます。「祭」の音読みがサイ、「祀」の音読みがシです。

祭祀とはどういう意味ですか?

神々や祖先などをまつることです。祭典・祭儀・まつりと同じような意味で、「祖先を祭祀する」のように使います。

「祀」は常用漢字ですか?

常用漢字ではありません(人名用漢字にも入っていません)。8画で、部首は示(しめすへん)、右側は十二支の「巳」です。

祭祀と祭司のちがいは?

祭祀は神や祖先をまつる儀式のこと、祭司はまつりを行う人(神官)のことです。どちらも「さいし」と読みます。

祭政一致とは何ですか?

神や祖先をまつる祭祀と、国を治める政治が一体になっていることです。殷の神権政治や、明治政府がかかげた方針などで出てきます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 「祭祀」の意味:三省堂『大辞林』(元の記事の引用)
  • 「祀」の画数・部首・常用漢字外:KANJIDIC(学年欄が空=常用漢字・人名用漢字ではない)。漢検の級は確認できなかったため記載していません
  • 令和の大嘗祭(大嘗宮の儀、2019年11月14日〜15日):各種報道(2026年10月確認)
  • 『爾雅』釈天、『春秋左氏伝』成公13年、『三国志』魏書東夷伝倭人条、民法第897条:よく知られた原文・条文
  • 殷・周・古代文明・律令国家・明治政府の事項は高校の世界史・日本史の教科書に載る一般的な事項。図は大学受験合格大作戦が作成

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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