この記事の結論
- liberty は、支配者や政府の圧政・抑圧から抜け出して自由になる、という積極的・能動的なニュアンスの「自由」です。freedom は、言葉や行動にしばりや制限がないという一般的な「自由」です
- 迷ったら freedom を使えば、たいていは自然な英語になります。自由の女神は the Statue of Liberty、つづりは liberty(b)で、liverty はまちがいです

liberty【重要英単語】と自由の女神。
【自由】という意味でよく出てくる英単語【freedom】と【liberty】。この二つの英単語の意味(ニュアンス)の違いを意識しておこう。
この記事は2008年9月に書いたものです。当時の短い説明はそのまま残し、例文・語源・派生語・よく使う組み合わせ・自由の女神の話を足しました。英単語の覚え方の全体は「語彙力」、英語の勉強の進め方は「英語の勉強法」にまとめています。
liberty と freedom の違い(意味・ニュアンス)
【liberty】の意味は支配者や政府などの圧政や抑圧から抜け出して自由になるという積極的・能動的なニュアンスを持つ『自由』である。
これに対し【freedom】は一般的な『自由』の意。言葉や行動について束縛や制限のないことを意味する。
イメージで言うと、liberty は「鎖を断ち切って手に入れる自由」、freedom は「大空を飛ぶ鳥のような、しばりのない自由」です。liberty には「前はしばられていた」「権利として認められた」という背景がにじむことが多く、歴史や政治の文章によく出てきます。freedom はもっと広く、ふだんの生活の「自由」から国の制度の「自由」まで使えます。
ただし、2つの意味はかなり重なっていて、どちらを使ってもよい場面もたくさんあります。入試の英作文で迷ったら、使える範囲が広い freedom を選ぶのが安全です。
freedom from と freedom of のちがい
freedom には、あとに続く前置詞で意味が変わるという特徴があります。
- freedom of 〜:「〜の自由」。freedom of speech(言論の自由)、freedom of the press(報道の自由)のように、できることの自由を表します。
- freedom from 〜:「〜からの自由(〜がないこと)」。freedom from fear(恐怖からの自由)のように、いやなものがない状態を表します。
1941年にアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領が演説で示した「4つの自由」(Four Freedoms)は、言論の自由・信仰の自由・欠乏からの自由・恐怖からの自由で、of と from の両方の形がそろった有名な例です。アメリカの大統領については「歴代アメリカ大統領一覧」も見てください。
うかるくん
liberty も freedom も「自由」って覚えてました。テストで区別しないとダメですか?
合格先生
単語の意味を答える問題なら、どちらも「自由」で正解だよ。差が出るのは長文のニュアンスと英作文。liberty が出てきたら「何かから解き放たれた自由だな」と読めると、筆者の言いたいことがつかみやすくなる。
サクラちゃん
英作文ではどっちを使えばいいんですか?
合格先生
ふつうは freedom。liberty は歴史・政治の話や決まった言い方(at liberty など)で使うと覚えておこう。
liberty と freedom の語源と派生語(liberal・free・freely)
2つの単語は、もともと出身の家族がちがいます。liberty はラテン語の liber(自由な)から、フランス語を通って英語に入った言葉です。freedom は、英語の古い形の frēo(自由な)に、「状態」を表す -dom がついてできた言葉です(kingdom=王国、wisdom=知恵の -dom と同じ)。
| 単語 | 品詞 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| liberty | 名詞 | 自由 | 圧政から解き放たれた自由。複数形 liberties で「(市民の)権利」 |
| liberal | 形容詞 | 自由な・寛大な・気前のよい | liberal arts=教養科目(リベラルアーツ) |
| liberate | 動詞 | 解放する | liberate A from B(AをBから解放する) |
| liberation | 名詞 | 解放 | liberate の名詞形 |
| free | 形容詞・動詞 | 自由な・ひまな・無料の/自由にする | for free(無料で)、free of charge(無料で) |
| freedom | 名詞 | 自由 | free の名詞形。いちばん広く使える「自由」 |
| freely | 副詞 | 自由に・遠慮なく・たっぷり | speak freely(自由に話す) |
| 〜-free | 形容詞を作る | 〜のない | sugar-free(砂糖なし)、tax-free(税金なし) |
free は「自由な」だけでなく「無料の」「ひまな」の意味もよく出ます。Are you free tomorrow?(明日ひま?)、The ticket is free.(チケットは無料です)のように、文の流れで意味を選びましょう。また、sugar-free の -free は「自由」ではなく「〜が入っていない」という意味なので、長文で読みちがえないよう注意です。
このように1つの語根から単語を広げて覚えると、知らない単語に出会ったときも意味を推測できます。同じやり方は「commuteの意味(通勤・通学する)」でも紹介しています。
liberty と freedom の例文・よく使う組み合わせ
単語は1語だけで覚えるより、決まった組み合わせで覚えるほうが長文でも英作文でも使えます。特に liberty の be at liberty to do(自由に〜してよい)と take the liberty of 〜ing(勝手ながら〜する)は熟語として問われることがあります。熟語の覚え方は「英熟語参考書」「お勧め英熟語300」もどうぞ。
| 例文 | 日本語訳 | 使った語 |
|---|---|---|
| Freedom of speech is important in a democracy. | 民主主義では言論の自由が大切だ。 | freedom |
| Students have the freedom to choose their club. | 生徒には部活を選ぶ自由がある。 | freedom |
| The people fought for liberty from the king. | 人々は王の支配からの自由を求めて戦った。 | liberty |
| The prisoners were finally given their liberty. | 囚人たちはついに自由の身になった。 | liberty |
| You are at liberty to use this room. | この部屋は自由に使ってかまいません。 | liberty |
| I took the liberty of borrowing your dictionary. | 勝手ながら辞書をお借りしました。 | liberty |
| This tea is sugar-free. | このお茶は砂糖が入っていない。 | free |
| Please feel free to ask questions. | 遠慮なく質問してください。 | free |
例文は声に出して読むと覚えやすくなります。「freedom to 動詞」(〜する自由)と「freedom of 名詞」(〜の自由)の形のちがいにも注目してください。
有名な言葉に出てくる liberty
アメリカの歴史では liberty がよく出てきます。1775年にパトリック・ヘンリーが演説で言ったとされる "Give me liberty, or give me death!"(自由を与えよ、しからずんば死を)は、まさに「支配からの自由」を求める言葉です。1776年のアメリカ独立宣言にも、人が生まれながらに持つ権利として「生命・自由・幸福の追求」(Life, Liberty and the pursuit of Happiness)が書かれています。
日本国憲法の英文でも、2つの語が使い分けられています。第13条の「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」は life, liberty, and the pursuit of happiness、第21条の「表現の自由」は freedom の形で書かれています。権利としての大きな「自由」が liberty、表現や集会のような個々の「自由」が freedom、と見るとちがいがつかみやすいでしょう。

合格先生
freedom of 〜=〜の自由、freedom from 〜=〜がない自由。liberty は「at liberty」「take the liberty of」の熟語で覚えておけば十分だぞ。
自由の女神は英語で the Statue of Liberty
覚えておこう。
アメリカのニューヨークにある自由の女神は【the Statue of Liberty】。
自由の女神は、アメリカの独立100周年を記念してフランスから贈られた像で、1886年に完成しました。正式な名前は Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由)です。像を作ったのはフランスの彫刻家バルトルディで、中の骨組みはエッフェル塔で知られるエッフェルが設計しました。ニューヨーク港のリバティ島(Liberty Island)に立っていて、1984年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
注目したいのは足元の断ち切られた鎖です。圧政からの解放を表していて、liberty の「鎖を断ち切って手に入れる自由」というイメージにぴったりです。だから「自由の女神」は freedom ではなく Liberty なのだ、と結びつけて覚えると忘れません。左手に持つ銘板にはローマ数字で JULY IV MDCCLXXVI、つまり1776年7月4日(アメリカ独立宣言の日)が刻まれています。
statue(像)も入試に出る単語です。status(地位)・stature(身長)とつづりが似ているので、いっしょに確認しておきましょう。なお、東京のお台場にも自由の女神の複製の像があります。
自由民主党(自民党)は英語で Liberal Democratic Party(LDP)
2008年9月当時、自由民主党(自民党)の総裁選挙が話題になっていました。元の記事では次のように書いていました。
最近総裁選で話題の自由民主党(自民党)は【the Liberal Domestic Party】、略すとLDPである。
元の記事の誤りを直しました。正しくは the Liberal Democratic Party(自民党の英語の正式名は Liberal Democratic Party of Japan)です。Democratic は「民主的な」で、Liberal(自由)+ Democratic(民主)+ Party(党)=自由民主党、頭文字をとって LDP になります。domestic は「国内の・家庭の」という意味の別の単語で、domestic flight(国内線)のように使います。読者のみなさん、長いあいだまちがいを載せていてすみませんでした。
ここでのPartyは政党の意味。party は「パーティー(集まり)」のほかに「政党」「(契約などの)当事者」の意味もある多義語です。長文で the ruling party(与党)、an opposition party(野党)のように出てきたら政党の意味です。liberal はこのように政党の名前にもよく使われます。LDP のような略称は「アルファベットの略称一覧」にもまとめています。
liberty のスペルミスに注意(liverty は誤り)
英作文の採点をしていてよく見かけるのがlibertyのスペルミス。
【liverty】と書かれたスペルミスが目立つ・・・・。
受験本番で間違わないように気をつけてください。
まちがいの原因は、カタカナの「リバティ」です。日本語の「バ」は b と v を区別しないので、耳で覚えていると v と書いてしまいます。liberal・liberate も b で、みんなラテン語の liber から来ている、と家族ごと覚えると迷いません。ちなみに liver は「肝臓」で、まったく別の単語です。
b と v のように、カタカナでは同じに聞こえる音は、つづりで区別するしかありません。very と berry、vote と boat のような組を、発音もあわせて確認しておきましょう。2次試験の英作文では、スペルミスは1つでも減点の対象になります。京都大学(京大)の英語は和訳と英作文が中心の記述式なので、つづりの正確さが特に大切です(「京大英語のおすすめ参考書」)。
サクラちゃん
わたしも liverty って書いてたかも…。つづりってどうやって覚えたらいいですか?
合格先生
見るだけでなく、手で書いて声に出すのがいちばん。liberty・liberal・liberate を3つ並べて書けば、「全部 b」と体が覚えるよ。
うかるくん
単語テストのとき、つづりまでチェックするようにします!
合格先生
その意気だ。英作文では「知っている単語」より「正しく書ける単語」が点になるからね。
入試での liberty と freedom:共通テストと2次試験
大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の英語は、リーディングとリスニングで、単語の意味の差を直接たずねる問題は多くありません。ただ、社会や歴史がテーマの文章では liberty・freedom・liberal・liberate がまとめて出てくることがあり、意味がすぐに出てくるかどうかで読む速さが変わります。共通テスト英語の仕上げ方は「共通テスト英語の総仕上げ」にまとめています。
東京大学(東大)・京大などの2次試験では、和訳で「liberty=自由」と訳すだけでなく、文脈によって「解放」「(市民の)権利」と訳し分けると、日本語が自然になります。英作文では、無理に liberty を使わず、freedom や be free to do(自由に〜できる)で書くほうがまちがいが少なくなります。
難しい単語を増やすより、こうしたよく出る基本語の使い分けを確実にするほうが、入試の点数につながります。この考え方は「東大の英単語」「『東大英単』とは」にも書いています。英語の質問・相談は「受験の質問・相談」で受け付けています。受験生どうしで話したいときは、受験掲示板「100点BBS」の共通テスト掲示板もどうぞ。

うかるくん
liberty は「鎖を断ち切る自由」、freedom は「しばりのない自由」。自由の女神の足元の鎖で思い出せばいいんだ! つづりは b!
よくある質問
libertyとfreedomの違いは何ですか?
libertyは支配や圧政から抜け出して得る、積極的なニュアンスの自由です。freedomは言葉や行動にしばりがない、一般的な自由です。
英作文で「自由」はlibertyとfreedomのどちらを使えばいいですか?
迷ったらfreedomが安全です。使える範囲が広く、freedom of speechなどの形でよく使われます。
自由の女神は英語で何と言いますか?
the Statue of Libertyです。正式名はLiberty Enlightening the World(世界を照らす自由)で、1886年にフランスから贈られました。
自民党の英語名は何ですか?
Liberal Democratic Party(略称LDP)です。英語の正式名はLiberal Democratic Party of Japanです。
libertyのつづりはlivertyではないのですか?
livertyは誤りで、正しくはlibertyです。liberal・liberateと同じく、ラテン語liberから来たbのつづりです。
あわせて読みたい
出典・参考
- 写真:自由の女神(2008年の元の記事の写真)
- liberty・freedom・free の意味と語源は代表的な英和辞典・英英辞典の説明による
- 自由の女神の完成年(1886年)・正式名・世界遺産登録(1984年)は、アメリカ国立公園局(National Park Service)・ユネスコ世界遺産センターの説明による。冠の7つの光の意味は諸説あり
- 自由民主党の英語名は自由民主党の英語版サイトの表記(Liberal Democratic Party of Japan)による
- 日本国憲法の英文(第13条・第21条)
最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦










