
この記事の結論
- クワガタの各部の名前は、頭の大アゴ(おおあご)・触角(しょっかく)・頭楯(とうじゅん)・頭部、胸の前胸背板(ぜんきょうはいばん)・小楯板(しょうじゅんばん)、はねの上翅(じょうし)、脚の前脚・中脚・後脚と、脚の節の腿節(たいせつ)・脛節(けいせつ)・跗節(ふせつ)の13個が基本です。
- クワガタも昆虫なので、からだは頭部・胸部・腹部の3つ、脚は胸に6本。上から見える胸は「前胸」だけで、中胸・後胸と腹部はかたい上翅の下にかくれています。
- ネブトクワガタは体長14〜28mmほど(大アゴを含む)の黒い小型〜中型のクワガタで、本州・四国・九州などにすみますが、産地は限られます(石川県レッドデータブック)。

今夜カブトムシ・クワガタムシの樹液採集にいくため、朝から下見に行った。
下見のハズだったのですが、ネブトクワガタのオス3匹、メス1匹をGET!!
普段はコクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシしかとれないのだが、ネブトクワガタは珍しい!
オスメス揃っているので繁殖させてみることにする。
せっかくなので今日捕まえたネブトクワガタを使って「クワガタの各部の名前」を覚えましょう。
(ここまでが2014年8月の元の記事の書き出しです。2026年の書き直しで、各部の名前の意味、昆虫のからだのつくり、カブトムシとのちがい、ネブトクワガタの特徴、理科・生物の受験とのつながりを足しました。)
クワガタの各部の名前(読み方)一覧

元の記事の写真の番号(①〜⑬)のまま、名前と読み方を表にしました。「どこ」の列は、昆虫のからだの区分(頭・胸・はね・脚)です。
| 番号 | 名前 | 読み方 | どこ | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| ① | 大アゴ(大顎) | おおあご | 頭 | オスで特に大きい「はさみ」。角に見えるが口の一部 |
| ② | 触角 | しょっかく | 頭 | においなどを感じるセンサー。途中で「く」の字に曲がる |
| ③ | 頭楯 | とうじゅん | 頭 | 頭のいちばん前、大アゴのつけ根の間にある板 |
| ④ | 頭部 | とうぶ | 頭 | 目(複眼)・触角・口がある部分 |
| ⑤ | 前胸背板 | ぜんきょうはいばん | 胸 | 胸の最初の節(前胸)の背中側をおおう板 |
| ⑥ | 上翅 | じょうし | はね | かたい前のはね。鞘翅(しょうし)ともいう |
| ⑦ | 小楯板 | しょうじゅんばん | 胸 | 左右の上翅のつけ根の間に見える小さな三角形 |
| ⑧ | 前脚 | ぜんきゃく | 脚 | 前胸から出る脚 |
| ⑨ | 中脚 | ちゅうきゃく | 脚 | 中胸から出る脚 |
| ⑩ | 後脚 | こうきゃく | 脚 | 後胸から出る脚 |
| ⑪ | フ節(跗節) | ふせつ | 脚 | 脚の先の、小さな節が連なった部分。先につめ |
| ⑫ | 脛節 | けいせつ | 脚 | 人でいう「すね」にあたる節 |
| ⑬ | 腿節 | たいせつ | 脚 | 人でいう「もも」にあたる、太い節 |
元の記事では⑪を「フ節」と書きました。正しい漢字は跗節(ふせつ)です。「跗」は常用漢字ではないので、図鑑や教科書でも「ふ節」「フ節」とかなで書かれることがあります。同じように「腿」「脛」「楯」「翅」も常用漢字ではありません。
頭の部分:大アゴ・触角・頭楯・頭部
①大アゴ(おおあご)は、クワガタのいちばん目立つ部分です。角のように見えますが、じつは口の一部(あご)です。昆虫の口にはいくつかの部品があり、そのうち左右から物をはさむ1対のあごを大あご(大顎・大腮)といいます。クワガタのオスは、この大アゴが大きく発達していて、オスどうしのけんかやメスをめぐる争いで使います。大アゴの内側にあるでっぱりは内歯(ないし)と呼ばれ、内歯の数や位置は、種類を見分ける手がかりになります。漢字の「顎」は常用漢字で、「あご」「ガク」と読みます。
②触角(しょっかく)は、においや空気の動きなどを感じる、昆虫のセンサーです。クワガタの触角は、根もとの長い節のところで「く」の字に曲がり、先がくし状に広がっているのが特徴です。「触」はさわる、「角」はつのという字で、「さわって感じる角」というわけです。
③頭楯(とうじゅん)は、頭のいちばん前の、額(ひたい)のすぐ前にある板のような部分です。クワガタでは左右の大アゴのつけ根の間に見えます。「楯」は「たて(盾)」のことで、常用漢字では「盾」と書きます。頭楯の形も、種類を見分けるときに見る部分です。
④頭部(とうぶ)には、触角のほかに、たくさんの小さな目が集まった複眼(ふくがん)と口があります。元の写真の番号には入っていませんが、図1では頭の左右の黒い丸が複眼です。「頭」「複」「眼」の字の読みも確かめておきましょう。
胸の部分:前胸背板・小楯板
⑤前胸背板(ぜんきょうはいばん)は、頭のすぐ後ろにある、かたい板です。「前胸(ぜんきょう)」は胸の最初の節、「背板(はいばん)」は背中側の板という意味で、前胸の背中側をおおう板です。クワガタやカブトムシを上から見たとき、「首」や「胸」のように見える部分がここです。「胸」「背」「板」はどれも常用漢字です。
⑦小楯板(しょうじゅんばん)は、前胸背板のすぐ後ろ、左右の上翅のつけ根の間に見える小さな三角形です。昆虫学の辞典では、甲虫などで背中に見えている中胸の三角形の部分、と説明されています。つまり小楯板は、上から見て見える数少ない「中胸」の一部なのです。小さい部分ですが、ここに気づくと、甲虫の体のしくみがぐっとわかりやすくなります。
はねの部分:上翅(と後翅)
⑥上翅(じょうし)は、背中の大部分をおおう、つやのあるかたい部分です。じつはこれは前のはねで、かたくなって体を守るよろいの役目をしています。刀のさや(鞘)のように体をおおうので、鞘翅(しょうし)ともいいます。飛ぶときに羽ばたくのは、上翅の下にたたまれた、うすい膜の後翅(こうし)です。上翅の読み方と、上翅・後翅のちがいは上翅の読み方は「じょうし」|鞘翅・前翅・後翅のちがいでくわしく解説しています。ネブトクワガタの上翅には、9本の縦すじがあるのが特徴です(石川県レッドデータブック)。
脚の部分:前脚・中脚・後脚
⑧前脚(ぜんきゃく)・⑨中脚(ちゅうきゃく)・⑩後脚(こうきゃく)は、前から順に3対(6本)ある脚です。前脚は前胸から、中脚は中胸から、後脚は後胸から出ています。上から見ると、中脚と後脚は上翅の下から出ているように見えますが、つけ根は胸です。「脚」の字は、音読みで「キャク」、訓読みで「あし」と読みます。前脚・中脚・後脚は「ぜんきゃく・ちゅうきゃく・こうきゃく」のほか、「まえあし・なかあし・うしろあし」と読まれることもあります。
脚の節:腿節・脛節・跗節(基節・転節・つめ)
昆虫の脚は、いくつもの節(ふし)に分かれています。体に近いほうから順に、基節(きせつ)→転節(てんせつ)→腿節(たいせつ)→脛節(けいせつ)→跗節(ふせつ)で、跗節の先につめがあります。元の記事の⑪〜⑬は、このうち外から見てわかりやすい3つです。
- ⑬腿節(たいせつ):転節に続く、ふつういちばん太い節。「腿」は人の「もも」のことです。
- ⑫脛節(けいせつ):腿節の先につく節。「脛」は人の「すね」のことです。クワガタの脛節には、とげのようなでっぱりが並びます。
- ⑪跗節(ふせつ):脚の先の、小さな節がいくつか連なった部分。先につめがあり、木の幹にしっかりつかまれます。「跗」は「足の甲」の意味です。
人の脚の「もも・すね・足の甲」とならべると、漢字の意味のまま覚えられます。基節と転節は短く、体の下側にあるので、上から見るとほとんど見えません。「節」は「ふし」「セツ」と読む常用漢字です。
うかるくん
前胸背板が「胸」なら、その後ろの上翅の下は、ぜんぶお腹なんですか?
合格先生
そこがよくあるまちがいなんだ。昆虫の胸は前胸・中胸・後胸の3つの節でできていて、上から見える前胸背板は、その最初の「前胸」だけ。中胸と後胸は上翅の下にかくれているんだよ。
サクラちゃん
じゃあ、小楯板の小さな三角形は……。
合格先生
そう、中胸の一部が背中に見えているところだ。脚が6本とも胸から出ていることを確かめるには、ひっくり返しておなか側から見るといい。前脚・中脚・後脚のつけ根が、どれも胸にあるのがわかるよ。
昆虫のからだのつくり(頭・胸・腹・6本の脚・はね)
クワガタもカブトムシも、チョウもバッタも、昆虫です。昆虫のからだには、次の共通点があります。小学校3年の理科で習い、中学理科の動物の分類でもくり返し出てくる、基本中の基本です。
- からだは頭部・胸部・腹部の3つに分かれている。
- 頭部に、触角1対・目(複眼)・口がある。
- 胸部に、脚が3対(6本)ある。多くの昆虫は、胸部にはねが2対(4枚)ある。
- 腹部には、いくつもの節があり、呼吸のための小さな穴(気門(きもん))が並んでいる。
「昆」「虫」「腹」の漢字もふくめて、まずこの4つをセットで覚えましょう。
クワガタの「胸」はどこ?よくあるまちがい
甲虫(こうちゅう)の仲間は、上翅が背中の大部分をおおっているので、上から見ただけでは区分がわかりにくい昆虫です。よくあるまちがいは次の2つです。
- まちがい1:「前胸背板が胸、その後ろは全部おなか」→ 胸は前胸・中胸・後胸の3節。中胸・後胸は上翅の下にあります。
- まちがい2:「中脚・後脚はおなかから出ている」→ 6本の脚はすべて胸から出ています。上翅の下から出ているように見えるだけです。
はねも同じで、前のはね(上翅)は中胸から、後ろのはね(後翅)は後胸から出ています。ノートに昆虫をかくときは、脚もはねも胸からと覚えておけば、まちがえません。
昆虫ではない「虫」との見分け方
ふだん「虫」と呼んでいる生き物の中には、昆虫ではないものもいます。理科のテストでは、次のような見分けがよく出ます。
| 生き物 | 昆虫? | 見分けのポイント |
|---|---|---|
| クワガタ・カブトムシ・チョウ・バッタ・アリ | 昆虫 | 頭・胸・腹の3つ、脚は胸に6本 |
| クモ | 昆虫ではない | からだは頭胸部と腹部の2つ、脚は8本 |
| ダンゴムシ | 昆虫ではない | エビ・カニと同じ甲殻類の仲間、脚は14本 |
| ムカデ | 昆虫ではない | からだの節ごとに脚がある |
昆虫・クモ・甲殻類などは、からだやあしに節があり、からだの外側がかたい殻(外骨格(がいこっかく))でおおわれた節足動物(せっそくどうぶつ)というグループにまとめられます。中学の理科では、背骨のない無脊椎動物の代表として学びます。背骨のある動物の分け方(魚類・両生類・は虫類・鳥類・哺乳類)は、サンショウウオは両生類?爬虫類?の記事で、イモリ・ヤモリとの見分け方といっしょにまとめています。
カブトムシとクワガタの違い
カブトムシとクワガタは、どちらも甲虫目(コウチュウ目)の昆虫で、夏の雑木林で樹液に集まる「人気の2大昆虫」です。でも、からだのつくりを見ると、はっきりしたちがいがあります。
| カブトムシ | クワガタ | |
|---|---|---|
| 「角」に見える部分 | 頭の突起(オスは胸にも短い突起) | 大あご(口の一部) |
| 仲間(科) | コガネムシ科 | クワガタムシ科 |
| 幼虫がいる所・食べ物 | 主に落ち葉がくさった腐葉土の中 | 多くは朽ち木(くさった木)の中 |
| 成虫がよくいる所 | クヌギ・コナラなどの樹液 | クヌギ・コナラなどの樹液 |
| 育ち方 | 完全変態 | 完全変態 |
いちばん大事なのは、「角」の正体のちがいです。カブトムシのオスの長い角は頭から生えた突起で、口ではありません。前胸背板にも短い角があります。一方、クワガタの「角」は大あごで、もともとは口の一部です。だからクワガタは角で「はさむ」、カブトムシは角で「すくい上げる」というちがいが出ます。
「クワガタ」という名前は、武士のかぶとの前につける飾り「鍬形(くわがた)」に、大あごの形が似ていることから付いたといわれます。カブトムシの名前も、かぶとから来ています。どちらも「かぶと」に由来する名前というのは、おもしろいところです。
カブトムシ・クワガタの採集のしかたは、カブトムシ・クワガタの獲り方(外灯採集と早朝の樹液採集のコツ)と、カブトムシ・クワガタは新月の夜に外灯で採集|満月との関係と2027年の新月カレンダーで紹介しています。この記事の元の関連記事も、新月・満月と採集の記事でした。
クワガタの一生:完全変態(卵・幼虫・さなぎ・成虫)
クワガタは、卵→幼虫→さなぎ→成虫の順に育ちます。さなぎの時期がある育ち方を完全変態(かんぜんへんたい)といいます。カブトムシ・チョウ・ハチ・ハエなども完全変態です。これに対して、バッタ・セミ・トンボなどはさなぎにならず、卵→幼虫→成虫と育ちます。これを不完全変態といいます。
完全変態の昆虫は、幼虫と成虫で姿も食べ物も大きくちがうのが特徴です。クワガタの幼虫は白いイモムシのような姿で、朽ち木を食べて育ちます。成虫になると、大アゴやかたい上翅をもつ、まったくちがう姿になります。さなぎからはねのある成虫になることを羽化(うか)といいます。「卵」「幼」「羽」「化」の読みも確かめておきましょう。
元の記事には「オスメス揃っているので繁殖させてみることにする」とありました。繁殖させると、この一生を観察できます。クワガタを飼うときは、幼虫が育つための朽ち木やマットなど、種類に合った環境を調べてから始めましょう。
ネブトクワガタとは?特徴・大きさ・分布
ネブトクワガタ(学名 Aegus laevicollis subnitidus)は、コウチュウ目クワガタムシ科のクワガタです。石川県のレッドデータブック(2009年)の解説から、特徴をまとめます。
- 大きさ:体長は大アゴを含めて14〜28mmの、中小型のクワガタ。
- 色と形:体は黒色で、上翅に9本の縦すじがある。オスの大アゴは細く、内歯が2本あり、つけ根近くの第1の歯が大きい。小さいオスでは、まん中あたりの第2の歯がなくなる。メスの大アゴは小さい。
- 分布:国内では本州・四国・九州・対馬・種子島・屋久島。南の島々には多くの亜種がある。
- くらし:暖かい地方の種類で、平地から低い山にすむ。成虫は7〜8月に現れ、ブナ科やマツ類の樹液、とくに木の低い所から出る樹液を好むようで、灯火にも飛んでくる。
- 幼虫:マツ類の朽ち木が、菌やシロアリに分解されて泥のようになった部分を食べる。
石川県では絶滅危惧Ⅱ類に選ばれています(2009年版)。開発されやすい平地や低い山にすみ、産地が限られ、個体数も少ないことが理由です。どこでも見られるクワガタではない、ということです。元の記事で「普段はコクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシしかとれないのだが、ネブトクワガタは珍しい!」とあるとおり、筆者の採集地でも珍しい種類でした(石川県での話とは別です)。都道府県によって扱いはちがうので、採集する前に、その地域のルールを確かめましょう。
研究でわかったネブトクワガタのおもしろい性質
クワガタのメスは、マイカンギア(菌嚢)という袋のような器官で、酵母(こうぼ)という小さな菌を運ぶことが知られています。ふつうのクワガタは、決まった1〜3種類の酵母をもっています。ところが名古屋大学の研究グループが2023年に発表した研究では、ネブトクワガタのメス29匹を調べたところ、半数以上がマイカンギアに酵母をもっておらず、残りのメスも決まった酵母をもっていませんでした。ネブトクワガタは、特定の酵母との共生(いっしょに生きる関係)をなくしたクワガタだと考えられています。小さなクワガタにも、まだわかっていないことがたくさんあるのです。

合格先生
クワガタの「角」は大あご=口、カブトムシの角は頭の突起。そして脚6本もはねもぜんぶ胸から。この2つを言えれば、昆虫のからだのつくりはバッチリだ!
理科・生物の受験とのつながり
クワガタの各部の名前は、そのまま入試に出るわけではありません。でも、昆虫のからだのつくりは、小学校・中学校・高校の理科で何度も出てくるテーマです。
小学校・中学校の理科
- 小学校3年:昆虫のからだ(頭・胸・腹、胸に6本の脚)と、育ち方(さなぎになるもの・ならないもの)。
- 中学校:動物の分類。背骨のない無脊椎動物のうち、節足動物(昆虫類・甲殻類など)の特徴として、外骨格やからだの節、気門での呼吸を学びます。中学受験の理科でも、昆虫のからだと育ち方は定番です。
テストでよく出る形は、「昆虫の脚は何本で、からだのどこについているか」「さなぎの時期がある昆虫を選べ」「クモが昆虫でない理由を説明せよ」などです。今回の図3・図5を自分でかけるようにしておけば、どれも答えられます。
高校の生物
高校の生物では、昆虫は動物の行動やからだのしくみを学ぶ例として出てきます。たとえば、刺激に対して近づいたり遠ざかったりする走性(そうせい)。夜の昆虫が明かりに集まることは、光に向かう走性の例として説明されることが多い行動です(くわしいしくみには、まだ研究が続いている部分もあります)。外灯にクワガタが集まる話は、新月の夜の外灯採集の記事にあります。月の満ち欠けのしくみを地学で学ぶなら、中秋の名月と満月の日付一覧2050年までもどうぞ。
生き物の観察から理科の勉強を広げる話は、「蒲公英」読めますか?(西洋タンポポと日本タンポポの見分け方)や、日本三大清流はどの川?の記事でも取り上げています。理科の勉強の進め方は、物理の勉強法・化学のおすすめ参考書もあわせてどうぞ。
英語で言うと?(理科の英単語)
| 日本語 | 英語 | メモ |
|---|---|---|
| 昆虫 | insect | |
| 甲虫 | beetle | |
| クワガタ | stag beetle | stag はオスのシカ。大あごをシカの角に見立てた名前 |
| カブトムシ | rhinoceros beetle | rhinoceros はサイ。角をサイに見立てた名前 |
| 触角 | antenna | 複数形は antennae(antennas とも) |
| 大あご | mandible | |
| 頭部・胸部・腹部 | head / thorax / abdomen | |
| 幼虫・さなぎ | larva / pupa | 複数形は larvae / pupae |
| 変態 | metamorphosis | 完全変態は complete metamorphosis |
日本語では角を「かぶと」「鍬形」に見立て、英語では「サイ」「オスのシカ」に見立てているのがおもしろいところです。antenna→antennae、larva→larvae のように、ラテン語から来た単語は複数形が不規則になります。複数形のきまりは単複同形の英単語 一覧【英語クイズ】、数や形の英語は数学用語を英語で言うと?一覧も参考にしてください。
サクラちゃん
名前が13個もあると、覚えきれる自信がないです……。
合格先生
コツは3つ。①自分でクワガタをかいて、名前を書きこむ。②頭・胸・はね・脚の4つのグループに分ける。③漢字の意味で覚える。腿は「もも」、脛は「すね」、跗は「足の甲」だから、人の脚と同じ順番なんだ。
うかるくん
前胸「背板」は、背中の板。小楯板は、小さい盾の板。字を見たら意味がわかりますね!
合格先生
その通り。意味がわかる言葉は忘れにくい。1日たったら、何も見ないでもう一度かいてみよう。
各部の名前の覚え方(図にかいて覚える)
- 4つのグループに分ける:頭(大アゴ・触角・頭楯・頭部)、胸(前胸背板・小楯板)、はね(上翅)、脚(前脚・中脚・後脚・腿節・脛節・跗節)。13個をばらばらに覚えるより、ずっと楽になります。
- 自分でかく:図1を見ながら、まず上から見た形をかき、①〜⑩の名前を書きこみます。次に、図2の脚の節をかきます。絵がうまい必要はありません。
- 漢字の意味で覚える:前胸背板=前の胸の背中の板、小楯板=小さい盾の板、腿節=ももの節、脛節=すねの節、跗節=足の甲(足先)の節。
- 実物や写真で確かめる:元の記事の写真(ネブトクワガタ)で、①〜⑬の場所を指でたどってみましょう。標本や飼っているクワガタがあれば、おなか側から脚のつけ根も見てみます。
- 時間をあけてくり返す:1日後、1週間後に、何も見ずにかけるか試します。くり返しのタイミングの考え方はエビングハウスの忘却曲線の記事が参考になります。
この「分けて・かいて・意味で覚えて・くり返す」は、理科の用語だけでなく、地理の地名や歴史の人物、古文の単語にも使えるやり方です。合格大作戦でくり返し書いてきた「興味をもつことが勉強ができるようになる近道」という考え方とも同じで、夏の雑木林で見つけたクワガタが、理科の勉強の入口になります。
同じように、身近なものから漢字や理科を考えるクイズに「生物」にあるけど「化学」にないものは?頭の体操クイズもあります。漢字の読み・書き順・成り立ちは漢字合格大作戦、国語の勉強の入口は国語のまとめで調べられます。
観察・採集のマナー
- 私有地や立ち入り禁止の場所に入らない。
- 国立公園の特別保護地区など、昆虫の採集が禁止されている場所があります。地域によっては条例で守られている種類もあるので、前もって確かめましょう。
- 朽ち木を割って幼虫を探すときは、必要以上にこわさない。生き物のすみかでもあります。
- 持ち帰るのは、最後まできちんと飼える数だけにする。
- 夜や早朝の採集は、足もとや車に気をつけ、できれば大人といっしょに行く。

うかるくん
大アゴは口、上翅は前のはね、脚は6本とも胸から! 次にクワガタを見つけたら、ひっくり返して前胸・中胸・後胸を確かめてみます!
受験勉強の合間の息抜きや、勉強の悩みの相談は、受験掲示板「100点BBS」でほかの受験生と話してみるのもおすすめです。
関連記事
よくある質問
クワガタの各部の名前は何がありますか?
頭の大アゴ・触角・頭楯・頭部、胸の前胸背板・小楯板、はねの上翅、脚の前脚・中脚・後脚、脚の節の腿節・脛節・跗節が基本です。
クワガタの胸はどこですか?
上から見える前胸背板の部分が前胸です。胸は前胸・中胸・後胸の3つで、中胸と後胸は上翅の下にかくれています。
クワガタの脚は何本で、どこから出ていますか?
6本(3対)で、すべて胸から出ています。前脚は前胸、中脚は中胸、後脚は後胸から出ています。
クワガタの角とカブトムシの角の違いは何ですか?
クワガタの角に見えるのは大あごで、口の一部です。カブトムシの角は頭(と胸)から生えた突起です。
ネブトクワガタはどんなクワガタですか?
体長14〜28mmほど(大アゴを含む)の黒いクワガタで、上翅に9本の縦すじがあります。本州・四国・九州などにすみますが、産地は限られます。
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- 勉強ができるようになる方法は「興味をもつ」こと
出典・参考
- 石川県「いしかわレッドデータブック(2009)ネブトクワガタ」(体長・形態・分布・生態・カテゴリー)
- コトバンク「昆虫主要用語解説」(頭楯・小楯板・腿節・脛節・跗節・基節・転節・大腮など)
- マイナビニュース「ネブトクワガタと酵母の共生についての名古屋大学の研究の紹介記事」(2023年3月16日。研究は Scientific Reports に掲載)
- 写真:大学受験合格大作戦(2014年8月)。図はこの記事のために作成した模式図です
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦











