昨日は中秋の名月でしたね。京都からは綺麗な満月の中秋の名月がはっきりと見えました。
ところでこの中秋の名月。必ずしも満月であるとは限りません。
ここで「あれ?!」と思った人も多いのではないでしょうか。
太陰暦は月の満ち欠けを使って日付を決定します。
つまり、新月となる日がその月の1日となり、新月から何日目にあたるかで日付をカウントします。月の満ち欠けの周期(新月から新月までの時間)は29.53日ですので、満月になる頃が15日となります。中秋の名月は旧暦の八月十五日。十五夜はだいたい満月に近いお月様となるのです。
ここでだいたい満月に近いというのは、必ずしも中秋の名月が満月になるとは限らないということです。
ここで2050年までの中秋の名月(旧暦8月15日)と満月の関係を表にしておきました。
新月から新月までが29.53日、新月からちょうど満月になるまでが約14.8日。また月の楕円軌道や月と地球の公転などにより、新月から満月と満月から新月の期間は微妙に違ってきます。満月になる日は新月から十五日目とは限らず、十六日目、十七日目となる場合もあるのです。上の関係表を見ると2017年や2044年は新月から満月になるまで十七日かかっています。
2013年の中秋の名月は満月でしたが、2014年~2020年までの中秋の名月は満月ではありません。
次に中秋の名月が満月となるのは2021年9月21日です。
次の東京オリンピックが2020年ですので、東京オリンピックの翌年まで満月の中秋の名月を見ることができません。
そう考えると2013年の中秋の名月は貴重な名月ですね。