早稲田 理工 数学 対策|試験時間・配点・範囲【2027年度】と勉強法・おすすめ問題集
数学
早稲田大学合格大作戦

この記事の結論

  • 早稲田大学の理工系3学部(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部、通称「早稲田 理工」)の一般選抜の数学は、2027年度は試験時間120分・配点120点です。英語120点・理科120点と合わせた総点360点の3分の1を数学が占めます(創造理工学部 建築学科は空間表現40点が加わり400点)。
  • 範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C(数学Bの「数学と社会生活」、数学Cの「数学的な表現の工夫」を除く)。対策は公式の意味を理解→青チャートで解法→プラチカ・やさしい理系数学で演習→過去問の順で、関数・微積分、計算力、誘導に乗る力、証明を書く力をきたえます。

この記事は「早稲田大学合格大作戦」シリーズの理工系学部・数学の回です。2013年12月に書いた記事を、2027年度(2027年2月)の入試に合わせて書き直しました。試験時間・配点・範囲は早稲田大学の公式(理工3学部の一般選抜概要・入学センターの入試ガイド)で確かめた2027年度の内容です。元の記事の「早稲田 理工の数学はこう出る」という見方と、すすめた問題集はそのまま残しています。

早稲田大学合格大作戦・理工系学部英語/数学(この記事)/物理/化学
慶應義塾大学合格大作戦・理工学部数学/英語/物理/化学

早稲田 理工 数学の試験時間・配点・範囲【2027年度】

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まず、試験の形を一覧にします。早稲田大学の理工3学部(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部)は、3学部が同じ日に、同じ問題で一般選抜を行います。

項目2027年度の内容(早稲田大学の公式)
試験日2027年2月16日(火)(創造理工学部 建築学科の空間表現は2月17日(水))
数学の試験時間120分(1時限 9:40〜11:40)
数学の配点120点
数学の範囲数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「数学と社会生活」を除く)、数学C(「数学的な表現の工夫」を除く)
ほかの教科外国語(英語)120点・90分、理科(物理・化学・生物から2科目)120点・120分
総点360点(創造理工学部 建築学科は空間表現40点を加えて400点)
出願期間2027年1月6日(水)〜1月19日(火)(郵送、締切日消印有効)
合格発表2027年2月27日(土)
併願3学部の間、学部・学系・学科の間の併願はできない(先進理工学部は同じ理科の解答パターンの学科を第二志望にできる)

出典は、早稲田大学の理工3学部の公式ページ「2027年度 基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部 一般選抜概要」と、入学センターの「2027年度 入試ガイド 一般選抜」の時間割です。日程は「予定」と書かれていて、正式な2027年度の入学試験要項は11月上旬に入学センターのWebサイトに載る予定です。出願の前に、必ず要項で確かめてください。

早稲田 理工の試験日(2027年度・2月16日) 1時限数学9:40〜11:40120分・120点2時限理科(2科目)13:00〜15:00120分・120点3時限英語16:00〜17:3090分・120点 合計 360点(3教科とも同じ120点) 数学 120理科 120英語 120 数学=総点の3分の1 建築学科だけ 2月17日に空間表現 40点 → 合計400点
早稲田 理工の試験日の時間割と配点(2027年度、早稲田大学の公式をもとに大学受験合格大作戦が作成)

数学は「1時限目・120分」:朝いちばんに一番重い教科

時間割を見ると、数学は朝の1時限(9:40開始)です。2時限の理科(13:00〜15:00)、3時限の英語(16:00〜17:30)まで、1日で合計5時間30分の試験を受けます。数学で手ごたえがなくても、理科と英語で取り返せる配点です。逆に言えば、数学の出来に気持ちを引きずられると、残り240点にひびきます。

朝9時40分に頭がいちばん働いている状態をつくるには、ふだんから朝の時間に数学を解く練習をしておくのが効果的です。とくに直前期は、過去問を本番と同じ9:40から120分で解いてみてください。

早稲田 理工の数学の範囲:数学Ⅲ・数学Cも全部出る

出題範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C(一部を除く) 数学Ⅰ数と式・2次関数図形と計量・データ数学A場合の数と確率図形の性質 など数学Ⅱ三角・指数・対数図形と方程式・微積数学B数列統計的な推測数学Cベクトル平面上の曲線・複素数平面数学Ⅲ極限微分法・積分法 数学Ⅲは共通テストにない理系の2次・私大で出る 範囲から除くもの× 数学と社会生活(B)× 数学的な表現の工夫(C) 2013年当時と一番ちがうのは複素数平面(数学C) 早稲田大学「2027年度 理工3学部 一般選抜概要」より 最終的には11月上旬公開予定の入学試験要項で確かめる
早稲田 理工の数学の出題範囲(2027年度。大学受験合格大作戦が作成)

範囲は、今の高校数学6科目のほぼ全部です。除かれるのは数学Bの「数学と社会生活」と数学Cの「数学的な表現の工夫」だけ。数学Ⅲ(極限・微分法・積分法)と、数学Cの「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」も範囲に入ります。数学Bの「統計的な推測」も範囲から外れてはいないので、学校で扱いが少ない場合は自分で教科書を読んでおきましょう。

数学Ⅲは大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)にはありません。共通テスト中心に勉強していると手薄になりやすいので、早稲田 理工を受けるなら数学Ⅲを「主役の科目」として計画を立てます。今の高校数学の6科目の中身は数学の勉強法(3段階の全体像)の図にもまとめています。

2013年当時と今のちがい:複素数平面が数学Cに

元の記事を書いた2013年12月は、入試が旧課程(数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、数学Cは行列や式と曲線)で行われていた最後の時期でした。2015年入試からは数学Cがなくなり、複素数平面は数学Ⅲの単元になりました。そして今の課程(2022年度に高校に入学した学年から、入試は2025年度から)では、複素数平面は数学Cの単元です。科目名は同じ「数学Ⅰ〜Ⅲ・A〜C」でも、中身の分け方がちがいます。古い過去問集や参考書を使うときは、「その単元が今どの科目か」を確かめてください。課程の移り変わりは複素数平面は数学C|新課程で何が変わった?でくわしく図にしています。

基幹理工・創造理工・先進理工の募集人員と学系・学科

3学部は試験の問題が同じでも、募集の単位がちがいます。基幹理工学部は学系ごと、創造理工学部と先進理工学部は学科ごとに募集します。基幹理工学部では、2年に進むときに原則として所属する学系の中の学科に配属されます。

学部募集の単位と募集人員(2027年度・一般選抜)
基幹理工学部(計320名)学系1 45名/学系2 140名/学系3 90名/学系4 45名
創造理工学部(計315名)建築学科 80名/総合機械工学科 80名/経営システム工学科 70名/社会環境工学科 50名/環境資源工学科 35名
先進理工学部(計300名)物理学科 30名/応用物理学科 55名/化学・生命化学科 35名/応用化学科 75名/生命医科学科 30名/電気・情報生命工学科 75名

理科は学系・学科ごとに選べる組み合わせ(物理・化学/物理・生物/化学・生物)が決まっていて、先進理工学部の一部の学科では物理または化学の点に重みをつけます。また、創造理工学部の各学科と基幹理工学部の学系4には「得意科目選考」があり、学科が指定する科目でとくにすぐれた力を示したと判定されると、総合点が合格点に届かなくても合格とする場合があります。2027年度の一般選抜概要の表では、得意科目選考がある学科・学系はどこも数学が対象の科目に入っています。数学が得意な人にとっては心強い仕組みです(基幹理工学部の学系1・2・3と先進理工学部では行いません。対象の科目は学科ごとにちがうので、公式の表で確かめてください)。

大事なのは、学部・学系・学科の間の併願ができないことです。同じ日に同じ問題を解くので、「どこに出願するか」は出願の時点で1つに決めます。行きたい分野と、理科の選び方をセットで考えましょう。

早稲田 理工 数学の傾向:元の記事が見た4つの特徴

ここからは、2013年の元の記事の見方です。出題の細かい形は年によって変わるので、最新の傾向は必ず過去問で確かめてください(早稲田大学は入学センターのサイトで過去3年分の問題と、解答又は解答例・出題の意図を公開しています)。

元の記事(2013年)より:関数や微積分からの出題が多く、また計算力も必要とされる入試問題になっている。問題誘導に沿って、論理的に解いていく能力が必須となる。

元の記事が見た「早稲田 理工の数学」4つの特徴 関数・微積分出題が多い計算力最後まで正確に誘導に乗る小問をつなげて∴証明・論述論理的に書く 土台はどれも同じ:公式の意味を理解していること
元の記事が見た早稲田 理工の数学の4つの特徴(大学受験合格大作戦 作成)

特徴1:関数・微積分の出題が多い

関数のグラフ、増減と最大・最小、接線、面積・体積、極限。これらは数学Ⅱの「微分・積分の考え」と数学Ⅲの「極限」「微分法」「積分法」にまたがる、理系数学のど真ん中です。1つの問題の中で、微分して増減を調べる→グラフをかく→面積を積分で求めるのように、いくつもの単元がつながって出てくることがよくあります。

対策の基本は、微分・積分の公式を「使える形」で持っておくことです。積・商の微分、合成関数の微分、置換積分・部分積分、定積分と面積、回転体の体積、数列の極限。公式の導き方と使いどころは、合格大作戦の公式辞典にまとめています:微分の公式・積分の公式・置換積分と部分積分・定積分と面積・回転体の体積・数列の極限。

特徴2:計算力が必要

方針が立っても、計算をまちがえれば点になりません。微積分の問題は、とくに積分の計算が長くなりがちです。計算力は「才能」ではなく、毎日の練習の量で決まります。元の記事にも「計算力・応用力は練習を積み重ねることによって高めていく必要がある」と書きました。くわしい鍛え方は下の「計算力のつけ方」で説明します。

特徴3:誘導に沿って論理的に解く

入試問題の多くは、(1)(2)(3)のような小問に分かれています。前の小問の結果を次の小問で使うように作られていることが多く、これを「誘導」といいます。誘導に沿って解けば、ひとりでは思いつかない難しい問題も、階段をのぼるように解けます。

特徴4:証明を論理的に書く力

元の記事より:証明問題に関しても論理的に記述する力が求められる。添削を頼める相手がいれば頼るのも手だろう。

証明は「正しいことを知っている」だけでは点になりません。読む人(採点者)が、1行ずつ納得できる順番で書くことが大切です。書き方のコツは下の「証明問題の書き方」で。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

4つの特徴の土台は、どれも公式の意味を理解していること。公式を丸暗記しているだけだと、誘導の意味も、証明の筋道も見えなくなるんだ。

早稲田 理工 数学の勉強法:4段階で仕上げる

元の記事より:青チャート等で一般的な問題と形式的な解法を学んでおくことも必要だが、まずその前に公式の意味や使いどころを理解しておく必要がある。公式の丸暗記だけという学習は避けるべきだろう。

この考えを、今の言葉で4つの段階にまとめると下の図のようになります。数学の勉強法の全体(解法の暗記→演習→過去問)は数学の勉強法|3段階と青・黄・赤チャートの選び方で説明しているので、ここでは早稲田 理工に合わせた形にしました。

早稲田 理工の数学:4段の階段をのぼる 段階1公式の意味教科書で導き方を確かめる段階2解法を覚える青チャートの例題段階3入試の演習プラチカ・やさしい理系数学段階4過去問早稲田 理工の過去問を120分で つまずいたら1段下に戻る
早稲田 理工の数学の勉強の4段階(大学受験合格大作戦 作成)

段階1:公式の意味と使いどころを理解する

元の記事でいちばん強調したのがここです。たとえば「積の微分」(fg)′=f′g+fg′。これを覚えているだけの人と、「微分の定義から、f(x+h)g(x+h)−f(x)g(x) を2つに分けて出てくる」と知っている人では、見たことのない問題に出会ったときの強さがちがいます。

公式の意味を理解するとは、次の3つを言えることです。

  • どこから出てくるか(導き方):教科書の証明を、自分で紙に再現できる。
  • いつ使うか(使いどころ):「積の形の関数を微分するとき」「面積を求めるとき」など、使う場面を一言で言える。
  • 使えない場合はどこか(条件):たとえば ド・モアブルの定理やベクトルの内積で、どんな条件のときに成り立つかを言える。

ことばの意味があいまいなときは、数学用語辞典で「極限」「連続」「微分可能」などの定義を確かめておくと、証明問題で「何を示せばよいか」がはっきりします。

段階2:青チャートで「形式的な解法」を覚える

公式の意味が分かったら、青チャート(チャート式 基礎からの数学)などの網羅系の参考書で、よく出る問題の解き方を覚えます。最初は例題だけで十分です。例題の問題文を見て、解き方の方針を1〜2行で言えるか試し、言えなかった例題に印をつけてくり返します。青チャートをどこまで、いつまでに進めるかは青チャートと1対1対応の演習はいつまでに終わらせる?にくわしく書いています。

段階3:プラチカ・やさしい理系数学で入試問題の演習

解法を覚えたら、実際の入試問題で演習します。元の記事ですすめたのがプラチカとやさしい理系数学です(下の「おすすめ問題集」の節)。ここでは、1問に時間をかけて自分で方針を考える練習をします。すぐに解答を見ず、15〜20分は粘ってみましょう。

段階4:過去問を120分で解く

最後は早稲田 理工の過去問です。本番と同じ120分で通して解き、時間配分と、どの問題で点を取るかの判断を練習します。過去問の使い方は下の「過去問の使い方」の節で説明します。

うかるくん

うかるくん

高2の秋なのに、学校の数学Ⅲの授業がまだ始まっていません。早稲田 理工に間に合いますか?

合格先生

合格先生

数学Ⅲは高3で習う学校も多いから、あせらなくて大丈夫。ただ、早稲田 理工では微積分がよく出るから、数学Ⅱの微分・積分を今のうちに完ぺきにしておこう。数学Ⅲの微積分は、その上に積み上げる形なんだ。

うかるくん

うかるくん

数学Ⅲを先に自分で進めたほうがいいですか?

合格先生

合格先生

余裕があれば、教科書を読んで青チャートの例題を解く「予習」はおすすめだよ。ただし数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cの例題に穴がないことが先。穴があるまま進むと、数学Ⅲの計算でつまずくからね。

計算力のつけ方:早稲田 理工の微積分に負けない

計算力は、早稲田 理工の数学で差がつきやすいところです。次の4つを毎日の習慣にしましょう。

  1. 毎日15分の計算練習:積分の計算、分数式の整理、三角関数の変形など、1日数問でよいので毎日続けます。週末にまとめて2時間より、毎日15分のほうが手がなまりません。
  2. 式を省かずに書く:頭の中で2段も3段も飛ばすと、符号のミスに気づけません。途中式は「読み返せる」形で書きます。
  3. 検算の型を持つ:微分して元に戻るか(不定積分の検算)、x=0 や x=1 など簡単な値を入れて両辺が等しいか(式変形の検算)、面積が正になっているか(符号の検算)。
  4. ミスの記録をつける:まちがえた計算を、ノートの1ページに「どこで・なぜ」と書きためます。自分のミスの「くせ」(移項の符号、分数の約分など)が見えてきます。

計算練習の教材は、学校で配られた問題集の計算問題で十分です。新しい本を買い足すより、同じ問題を、時間を計って速く正確に解けるようにするほうが効果があります。プリントで類題をくり返す方法は数学のICT教材とプリントの類題演習のしかたも参考になります。

誘導に乗る練習:小問(1)(2)(3)のつなげ方

「誘導に乗る」とは:前の小問の結果を使う (1)準備の計算f(x) を微分する(2)(1) を使う増減・最大値(3)(1)(2) を使う面積・不等式 (3) で止まったら (1)(2) で何を求めたかを見直す (1) が解けなくても、結果を認めて (2) に進めることがある (問題文に答えが書いてある「示せ」型の小問など)
誘導つきの問題の解き方(大学受験合格大作戦 作成)

誘導に乗るために、問題を解く前に小問を全部読む習慣をつけましょう。(3)で何を求めるのかが分かると、(1)(2)がそのための準備だと見えてきます。たとえば(1)が「f(x)を微分せよ」、(2)が「f(x)の最大値を求めよ」、(3)が「ある不等式を示せ」なら、(3)の不等式は(2)の最大値を使って示すのだろう、と見当がつきます。

練習のしかたは簡単です。演習の問題集で、解き終わったあとに「(1)の結果は(2)のどこで使ったか」を解答に矢印で書きこみます。これを何十問か続けると、問題の作り手の考え方がつかめてきます。

また、(1)が解けなくても、「(1)の結果を使ってよい」と考えて(2)に進めることがあります。とくに「〜を示せ」の形の小問は、答えが問題文に書いてあるので、示せなくてもその結果を使って先に進めます。1つの小問で止まって全部を落とすのが、いちばんもったいない失点です。

証明問題の書き方:添削で「伝わる答案」に

証明の答案は、次の順で書くと読みやすくなります。

  1. 何を示すかを書く:「〜であることを示す」と最初に一言。
  2. 文字や記号を定義する:「n を自然数とする」「点Pの座標を (p, q) とおく」など。
  3. 使う定理・公式の名前を書く:「平均値の定理より」「数学的帰納法で示す」など。
  4. 場合分けには見出しをつける:「(i) n が偶数のとき」「(ii) n が奇数のとき」。
  5. 結論をはっきり書く:「以上より、〜が示された。」で終える。

たとえば数学的帰納法なら、「[1] n=1 のとき成り立つ」「[2] n=k のとき成り立つと仮定すると、n=k+1 のときも成り立つ」「[1][2]より、すべての自然数 n で成り立つ」という型があります。型を知っているだけで、答案の半分は書けます。

元の記事にあるとおり、添削を頼める相手がいれば頼るのが近道です。学校の数学の先生に「この証明、論理が飛んでいませんか」と見てもらうだけでも、自分では気づけない飛躍が見つかります。添削の相手がいないときは、1日おいてから自分の答案を「他人の答案」として読み直し、1行ごとに「なぜそう言えるのか」を問い直してください。京大の数学の答案の書き方を図にした京大数学の解き方・時間配分・答案の書き方も、早稲田 理工の記述にそのまま使えます。

早稲田 理工 数学のおすすめ問題集:プラチカ・やさしい理系数学・青チャート

元の記事より:受験対策としてお勧めの問題集は

  1. プラチカ
  2. やさしい理系数学
  3. 青チャート

これらを反復して解けば、あとは過去問題を解くことで十分合格圏の実力を得ることができるだろう。

書名役割使う時期の目安使い方のコツ
青チャート(チャート式 基礎からの数学)解法を覚える(段階2)高1〜高2(数学Ⅲは習ったら)まず例題だけ。方針が言えるまでくり返す
プラチカ(理系数学の良問プラチカ)入試問題の演習(段階3)基本の解法が身についてから1問15〜20分は自分で考える。解けた問題も解答と比べる
やさしい理系数学入試問題の演習(段階3)プラチカのあと、または並行書名は「やさしい」でも難関大向け。1問ずつじっくり
早稲田 理工の過去問仕上げ(段階4)高3の夏〜120分で通して解く。時間配分の練習も

※書名は2013年の元の記事のときから、新しい課程に合わせて改訂が重ねられています。とくにプラチカは科目ごとに巻が分かれているので、今の課程(数学Ⅲ・Cを含む)に合った巻と版を、書店で中身を見て確かめてから選んでください。

どれか1冊を「反復」することが大事

元の記事のキーワードは「反復」です。問題集をたくさん買って1回ずつ解くより、1冊を3回くり返すほうが力になります。1回目は全部を解いて ○(自力で解けた)・△(ヒントで解けた)・×(解けなかった)の印をつけ、2回目は△と×だけ、3回目はまだ×の問題だけ。3回目で全部が○になれば、その本は「自分のもの」です。

プラチカとやさしい理系数学は、どちらも入試問題の演習用ですが、両方を同時に始める必要はありません。まずどちらか1冊を最後までやりきり、時間があればもう1冊に進みましょう。京大をめざす人向けに段階ごとの1冊を並べた京大数学の参考書ロードマップや、京大理系数学のおすすめ参考書と勉強法も、難関大の理系数学という点で共通する部分が多いので参考にしてください。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

問題集は1冊を3回。○△×の印をつけて、2回目からは△と×だけを解けばいいんだ!

早稲田 理工 数学の時間配分:120分の使い方

数学120分の時間配分(例) 全体方針が立つ問題から残り・部分点見直し 0分10分70分105分120分 最初の10分でやること全問を読み ◎○△ をつける◎=方針がすぐ立つ△=手が出ない(後回し) 止まらないルール1問で20分止まったら次へ小問(1)だけでも答えを書く見直しの15分は削らない
数学120分の時間配分の例(大学受験合格大作戦 作成)

120分の使い方は、人によって、年の問題によってちがいます。上の図はあくまで一つの例です。大事なのは、次の3つのルールを決めておくことです。

  • 最初の10分で全体を見る:全部の問題を読み、すぐ方針が立つ問題に◎、時間をかければ解けそうな問題に○、手が出ない問題に△をつけます。◎から解きはじめると、気持ちが落ち着きます。
  • 1問で止まらない:1問で20分以上、手が止まったら、いったん次の問題へ。戻ってきたときに、ふっと方針が見えることもよくあります。
  • 見直しの時間を残す:計算ミスは見直しで見つかります。最後の10〜15分は、答えの符号・範囲・単位(面積なら正の値か)を確かめる時間にします。

この時間配分は、過去問で何度も試して自分に合う形を見つけてください。京大の150分の時間配分を図にした京大数学の解き方・時間配分の考え方(◎○△の仕分け・部分点のとり方)も参考になります。

早稲田 理工 数学の過去問の使い方

早稲田大学は、入学センターの「過去の入試問題」のページで、過去3年分の入試問題を公開しています。基幹・創造・先進理工学部の問題もあり、解答又は解答例・出題の意図も確かめられます(著作権の関係などで、一部が見られない年・問題もあります)。「出題の意図」は、大学がその問題で何の力を見たいのかを説明したものなので、勉強の方向を確かめるのにとても役立ちます。

3年分より前の問題は、書店や学校・図書館の過去問集(赤本など)で手に入ります。大学の過去問を無料で手に入れる方法は大学の過去問を無料で手に入れる方法に、過去問集の選び方・何年分解くかの考え方は東大 過去問集の選び方と使い方にまとめています(東大の記事ですが、考え方は早稲田でも同じです)。

過去問はいつから? 何年分?

  • 高3の夏ごろ:まず1年分を、時間を気にせず解いてみます。目的は「何が足りないか」を知ることです。足りない単元は、段階2・3の問題集に戻って補強します。
  • 高3の秋〜:120分を計って、1か月に2〜3年分のペースで解きます。採点して、問題ごとに「完答・部分点・白紙」を記録します。
  • 直前期(1月〜):本番と同じ9:40開始で解く日をつくります。新しい問題集には手を出さず、まちがえた過去問と問題集の×の問題をくり返します。直前期の教材の絞り方は入試直前期の勉強法で。

過去問は「解いて終わり」ではありません。解き直しが本番です。まちがえた問題は、1週間後にもう一度、何も見ずに解いてみてください。2回目で解ければ、その解法はあなたのものになっています。

早稲田 理工をめざす学年別の数学の計画

学年別の計画の目安(早稲田 理工・数学) 高1高2高3 高1数学Ⅰ・A:教科書+青チャートの例題高2数学Ⅱ・B・C:教科書+青チャートの例題高2後半〜数学Ⅲ/プラチカなどで入試問題の演習高3夏〜早稲田 理工の過去問を120分で毎日計算練習 15分(高1から入試の日まで)
早稲田 理工をめざす学年別の数学の計画の目安(大学受験合格大作戦 作成)

上の図は目安です。学校の進み方によって、数学Ⅲを習う時期はちがいます。大事なのは「習った単元から、青チャートの例題で解法を固めていく」ことと、「計算練習を毎日続ける」ことです。

時期やることチェックポイント
高1数学Ⅰ・Aの教科書と青チャートの例題。計算練習を毎日例題の方針を1〜2行で言えるか
高2数学Ⅱ・B・Cの教科書と青チャートの例題。数学Ⅱの微分・積分を完ぺきにベクトル・数列・微積分の基本に穴がないか
高2の後半〜高3の春数学Ⅲ(極限・微分法・積分法)。プラチカなどで入試問題の演習を始める1問15〜20分、自分で方針を考えられるか
高3の夏早稲田 理工の過去問を1年分。足りない単元を補強弱点の単元が分かったか
高3の秋〜入試過去問を120分で。問題集の×を3回目まで時間配分の型が決まったか

早稲田 理工は、数学・理科・英語が同じ120点です。数学だけに時間をかけすぎず、理科2科目と英語も同じ重さで計画しましょう。理科は早稲田 理工の物理・早稲田 理工の化学、英語は早稲田 理工の英語の記事へ。物理と化学の問題集のレベル順は物理のおすすめ参考書・問題集と化学のおすすめ参考書・問題集12冊にまとめています。

サクラちゃん

サクラちゃん

早稲田 理工と慶應の理工学部の両方を受けたいです。数学の対策は分けたほうがいいですか?

合格先生

合格先生

土台(公式の意味・青チャートの解法・計算力)は同じだから、分ける必要はないよ。分けるのは過去問の段階から。それぞれの大学の過去問を本番の時間で解いて、形に慣れておこう。

サクラちゃん

サクラちゃん

試験の日が近いと、どちらの過去問をやるか迷いそうです。

合格先生

合格先生

秋までは両方の過去問を交互に解いて、入試が近づいたら次に受ける大学の過去問を中心にするといいよ。日程は各大学の入学試験要項で確かめてね。慶應の理工学部の数学の対策は慶應義塾大学合格大作戦・理工学部(数学)も見てみよう。

サクラちゃん

サクラちゃん

土台は同じで、過去問から分ける。分かりました!

まとめ:早稲田 理工の数学は「意味の理解」と「反復」

  • 2027年度の早稲田 理工(基幹・創造・先進理工学部)の数学は120分・120点、総点360点の3分の1。範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C(一部を除く)。
  • 元の記事の見方では、関数・微積分、計算力、誘導に沿った論理的な解き方、証明の記述がカギ。
  • 勉強は公式の意味を理解→青チャートで解法→プラチカ・やさしい理系数学で演習→過去問の4段階。1冊を反復する。
  • 過去3年分の問題と出題の意図は早稲田大学の入学センターのサイトで見られる。正式な入学試験要項は11月上旬公開予定。

数学の公式と用語は数学まとめ(公式と用語の一覧)から、分野ごとに引けます。早稲田大学を受ける人どうしの情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の早稲田大学受験掲示板へ。勉強の悩みは受験の質問・相談でも受け付けています。


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よくある質問

早稲田大学の理工学部の数学の試験時間と配点は?

2027年度の基幹理工・創造理工・先進理工学部の一般選抜では、数学は120分・120点です。英語120点・理科120点と合わせて総点360点で、創造理工学部建築学科は空間表現40点を加えた400点です。

早稲田の理工の数学の範囲に数学Ⅲは入りますか?

入ります。2027年度の範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cで、数学Bの「数学と社会生活」と数学Cの「数学的な表現の工夫」だけが除かれます。

基幹理工・創造理工・先進理工学部の数学の問題はちがいますか?

同じです。3学部は同じ日に同じ問題で試験を行い、学部・学系・学科の間の併願はできません。

早稲田の理工の数学におすすめの問題集は?

解法を覚えるには青チャート、入試問題の演習にはプラチカ(理系数学の良問プラチカ)とやさしい理系数学がおすすめです。1冊を反復してから過去問に進みます。

早稲田の理工の数学の過去問はどこで見られますか?

早稲田大学入学センターの「過去の入試問題」のページで、過去3年分の問題と解答又は解答例・出題の意図が公開されています。それより前の年は過去問集で手に入ります。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 試験日・配点・数学の範囲・募集人員・併願:早稲田大学 基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部「2027年度 基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部 一般選抜概要」(2026年10月22日に確認)
  • 時間割(数学 9:40〜11:40 ほか)・入学試験要項の公開予定:早稲田大学 入学センター「2027年度 入試ガイド 一般選抜」
  • 過去問・解答例・出題の意図の公開:早稲田大学 入学センター「過去の入試問題」
  • 高校数学の科目と内容:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」
  • 元の記事:大学受験合格大作戦「早稲田大学合格大作戦・理工系学部(数学の受験対策)」(2013年12月9日)。図は大学受験合格大作戦が作成

最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦

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