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シャノンClaude Shannon
ひとことで言うと
情報をビットで測る「情報理論」を作ったアメリカの数学者。スイッチの回路とブール代数を結びつけ、コンピューターの基礎も築いた。
| 名前 | クロード・エルウッド・シャノン(C. E. Shannon) |
|---|---|
| 生没年 | 1916年4月30日〜2001年2月24日(84歳) |
| 国 | アメリカ(ミシガン州出身、MITとベル研究所で活躍) |
| 分野 | 情報理論・符号理論・論理回路・暗号 |
| 主な業績 | 情報理論(ビット・エントロピー・通信路容量)、スイッチ回路とブール代数(修士論文1937年)、標本化定理、暗号の理論 |
| 名前がつくもの | シャノン・エントロピー・シャノン・ハートレーの定理・シャノン限界・シャノンの符号化定理・シャノン賞 |
| よばれ方 | 情報理論の父 |
このページのポイント
- 1948年の論文で、情報の量を確率とビットで測る情報理論をつくった。エントロピー
- 1937年の修士論文で、スイッチの直列=AND・並列=ORと気づき、ブール代数で回路を設計できるようにした。コンピューターの基礎
- 一輪車に乗りながらジャグリングをした、迷路を解くねずみ「テセウス」を作ったなど、遊び心の発明家としても知られる(伝えられる話)
シャノンは何をした人?(業績をひとことで)
クロード・シャノン(1916〜2001年)は、アメリカの数学者・電気工学者で、「情報理論の父」とよばれる人です。1948年の論文『通信の数学的理論』で、情報の量を数で表す方法を作り、情報の単位として「ビット」を世に広めました。その20年前の1937年、まだ大学院生のときの修士論文では、電気回路のスイッチの組み合わせは、ブールの論理の代数(ブール代数)で表せることを示し、コンピューターの設計の基礎を作りました。今の私たちが使うスマートフォン・インターネット・動画・写真の圧縮・暗号は、どれもシャノンの考えの上に立っています。
受験生にとってのシャノンは、まず「ビット(0か1)」と「2進数」の人です。共通テストの「情報Ⅰ」で、2進数・論理回路・情報量が出てきます。数学では、対数の意味やn進法の変換のやり方、確率の考え方が、シャノンの理論の道具です。
うかるくん
「情報の量」って、どうやって数えるんですか? 本とか写真とかバラバラですよね?
合格先生
それをシャノンは「答えを当てるのに、何回『はい・いいえ』で聞けばいいか」で数えたんだ。8個の箱から1つを当てるなら3回、つまり3ビット。すべての情報を同じものさしで測れるようにしたのが、すごいところだよ。
シャノンの生涯と年表
いじるのが大好きな少年
シャノンは1916年4月30日、アメリカのミシガン州ペトスキーに生まれ、近くのゲイロードという小さな町で育ちました。子どものころから、機械いじりや工作が大好きでした。町の友人の家との間に針金で電信(モールス信号の通信)の線を引いた、と伝えられています。のちに、発明王エジソンの遠い親せきだと語ったという話もあります。数学も得意で、パズルや暗号を解くことも好きでした。
大学で数学と電気工学を学ぶ
1936年、ミシガン大学を卒業し、数学と電気工学の2つの学位を得ました。その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院に進み、ヴァネヴァー・ブッシュの「微分解析機」(大きな機械式計算機)の研究を手伝いました。この機械には、大量のスイッチ(リレー)の回路がありました。
1937年、修士論文
シャノンはこのとき、「リレー回路の設計は、ブールの論理の代数で整理できる」ことに気づきました。1937年に書いた修士論文『リレーとスイッチ回路の記号的解析』は、電気工学の歴史で最も重要な修士論文の1つといわれています。論文は1938年に発表され、1940年にはアメリカの工学系の学会による賞(アルフレッド・ノーブル賞)が贈られました。
博士号、ベル研究所、戦争の時代
1940年には、MITで数学の博士号を取りました。博士論文は、なんと遺伝学についての数学の研究です(『理論遺伝学のための代数』)。1941年、アメリカの電話会社AT&Tのベル研究所に入り、第二次世界大戦中は、暗号と通信の研究にたずさわりました。1943年には、イギリスのチューリングがベル研究所を訪れ、2人は計算機や暗号について語りあった、と伝えられています。
1948年、情報理論の誕生
1948年、ベル研究所の技術雑誌に、論文『通信の数学的理論』が発表されました。この論文で、シャノンは情報を確率で測り、「雑音がある通信路でも、通信速度が通信路の容量より低ければ、誤りを限りなく小さくできる」ことを数学で示しました。情報理論の誕生です。1949年には、暗号の数学的な理論『秘匿系の通信理論』も発表しました。同じ年に、メアリー・エリザベス(ベティ)・ムーアと結婚しています。
遊び心の発明家、MITの教授
シャノンは、1950年代にいろいろな機械を作りました。迷路を解く電気じかけのねずみ「テセウス」(1950年)、チェスをする計算機の研究、ローマ数字で計算する機械(スロバックとよばれることもあるTHROBAC)、お手玉(ジャグリング)をする機械など。1956年にMITへ移り、1958年に教授になりました。1966年にはアメリカの科学賞(国家科学賞)、1985年には京都賞を受けています。晩年は病気で長く療養し、2001年2月24日、マサチューセッツ州で84歳で亡くなりました。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1916年 | 4月30日、アメリカのミシガン州ペトスキーで生まれる(ゲイロードで育つ) |
| 1936年 | ミシガン大学を卒業(数学と電気工学の学位) |
| 1937年 | MITで修士論文。スイッチ回路とブール代数を結びつける |
| 1940年 | MITで博士号(遺伝学の数学)。修士論文が賞を受ける |
| 1941年 | ベル研究所に入る |
| 1948年 | 論文『通信の数学的理論』を発表。情報理論の誕生 |
| 1949年 | 暗号の理論を発表。ベティと結婚 |
| 1950年 | 迷路を解くねずみ「テセウス」。チェスをする計算機の論文 |
| 1956年 | MITに移る(1958年に教授) |
| 1966年 | アメリカ国家科学賞を受ける |
| 1985年 | 京都賞を受ける |
| 2001年 | 2月24日、マサチューセッツ州で亡くなる(84歳) |
シャノンの主な業績をやさしく解説
業績1 スイッチ回路とブール代数(1937年の修士論文)
電話の交換機や初期のコンピューターには、リレーとよばれる電気スイッチが、たくさん使われていました。スイッチがオン(つながる)かオフ(切れる)かを、「1」か「0」で考えます。
スイッチ2つを直列につなぐと、両方がオンのときだけ電流が流れます。これは論理の「かつ(AND)」です。並列につなぐと、どちらか1つがオンなら電流が流れます。これは「または(OR)」です。さらに、オンとオフを入れかえる回路は、「でない(NOT)」です。
ブールの論理代数が1854年に作った、「正しい」「正しくない」を1と0にして計算するブール代数は、論理学の道具でした。シャノンは、これがスイッチ回路にそのまま使えることを見つけたのです。ごちゃごちゃした回路を、式で書き、式を整理し、簡単な回路に直すことができます。たとえば、ド・モルガンの法則は、回路を組みかえるときにそのまま使えます。
この考え方が、現在のデジタル回路・コンピューターのCPU・スマートフォンの設計の基礎になっています。「情報Ⅰ」で習う論理回路(AND・OR・NOT)は、シャノンの論文の延長線上にあります。
業績2 情報の量を測る:ビットとエントロピー
シャノンは、情報の量を、確率で定義しました。考え方はこうです。「めったに起こらないことが分かったときほど、得られる情報は大きい」。晴れの日が多い砂漠で「雨だ」と聞けば大きなニュース、「晴れだ」と聞いてもあまり驚きません。
起こる確率が のできごとを知ったときの情報量を、 ビットと定めました。たとえば、公平なコインで「表」と知ったときは、 なので ビット。8個の箱から1つを当てる場合は、 で ビットです。「はい・いいえ」で3回聞けば当たることと同じです。
また、1回の結果の平均的な情報量を、エントロピーとよびます。結果がいくつかあって、それぞれの確率が のとき、
です。対数の意味とシグマの公式を使う式です。公平なコインのエントロピーは1ビット、表が出る確率が のコインなら、 ビットです。結果が読みやすいほど、エントロピーは小さくなります。
この「ビット(bit)」という言葉は、「binary digit(2進数の1桁)」を縮めたもので、シャノンの論文では、同じ研究所の数学者ジョン・テューキーが提案した言葉として紹介されています。
業績3 通信の限界:情報はどこまで正確に送れるか
電話や電波には、かならず雑音がまじります。雑音があると、情報は壊れてしまいます。それまでの通信技術者は、「雑音のある線で正確に送るには、ゆっくり、何度もくり返して送るしかない」と考えていました。
シャノンは、通信路にはその通信路ごとの限界(通信路容量)があり、送る速度がその限界より低ければ、うまい符号を使うことで、誤りをいくらでも小さくできることを数学で示しました。有名な式が、周波数の幅 (ヘルツ)と、信号と雑音の強さの比 から容量 (ビット/秒)を求める、
です。これを使うと、「この電話線では、最大で毎秒何ビット送れるか」が計算できます。この限界は、シャノン限界ともよばれ、携帯電話・Wi-Fi・衛星通信の設計の目標になっています。
業績4 符号と圧縮:よく出る文字は短く
情報理論のもう1つの柱は、情報を短く(圧縮して)表す方法です。たとえば、文字A・B・C・Dが、確率 で出るとします。4種類なので、ふつうは2ビットずつ(00, 01, 10, 11)で表します。しかし、よく出るAを短く、めったに出ないCとDを長くして、A=0、B=10、C=110、D=111 とすれば、平均の長さは、 ビットで済みます。実は、この確率のエントロピーも1.75ビットで、これ以上は短くできない限界と一致しています。
この考え方は、ZIPファイル、写真のJPEG、音楽のMP3、動画の圧縮の基礎です。MITの学生だったハフマンが、最も効率のよい符号の作り方(ハフマン符号)を考えました。
さらにシャノンは、1949年には暗号の理論を作り、「使い捨ての鍵を使えば、解読できない完全な暗号ができる」ことを数学で示しました。また、標本化定理(連続的な音や信号を、一定の間隔で測れば、元にもどせる)も、シャノンの名前とともに知られています。フーリエ(フーリエ解析)の考え方が使われています。
シャノンの名前がつく公式・定理・用語
- シャノン・エントロピー(情報エントロピー):。確率分布のあいまいさを表す量。→ 対数の意味と性質
- シャノン・ハートレーの定理(通信路容量):。雑音のある通信路で送れる限界。→ 指数と対数の公式
- シャノンの符号化定理:情報源を、エントロピーまで圧縮できる、また、通信路容量以下の速度なら誤りなく送れる、という定理。
- 標本化定理(ナイキスト・シャノンの標本化定理):信号を細かく測るときの間隔を決める定理。CD・デジタル音声の基礎。
- シャノン限界:通信の速度の、理論的な上限。
- ブール関数のシャノン展開:論理回路を簡単にする方法。
- 情報理論の賞:クロード・E・シャノン賞(情報理論の学会の最高の賞)に名前が残っています。

合格先生
2進数は、0と1だけで数を表す方法。10進数の1011は千十一、でも2進数の1011は11。 だね。情報Ⅰでも数学でも使うから、慣れておこう!
シャノンの逸話と名言
廊下を一輪車でジャグリング
シャノンは、遊びの天才でもありました。ベル研究所やMITの廊下を、一輪車に乗りながらジャグリング(お手玉)をして進んでいた、という話が広く伝わっています。「ジャグリングの数学」について論文を書き、玉の数や手の動きを式にしたともいわれます。シャノン自身が、お手玉をするロボットを作ったという話もあります。ただし、どこまで本当かは資料によって差があり、「伝えられる話」です。
迷路を解くねずみ「テセウス」
1950年ごろ、シャノンは、迷路を覚えて進むことができる、電気じかけのねずみ「テセウス」を作ったことで有名です。ねずみは、迷路を何度か試すうちに、ゴールへ最短で行く道を覚えました。これは、機械が経験から学ぶ初期の例で、人工知能(AI)の歴史でもよく紹介されます。
「究極の機械」
シャノンが作った、「究極の機械」と名づけられたものもあります。スイッチを入れると、箱のふたが開き、中から手が出てきて、そのスイッチを切って箱の中に引っこむ、というだけの機械です。いかにも、シャノンらしいユーモアの発明品です。
「エントロピー」という名前
シャノンが、情報の量に「エントロピー」という名前をつけた理由について、有名な話があります。数学者のフォン・ノイマンから、「エントロピーという名前にするといい。まず、物理学の式と同じ形だし、もう1つ、だれもエントロピーが何かを本当には知らないので、議論で有利になるから」と言われた、という話です。ただし、この話は後年の回想で、事実かどうかは確かめられていません。
英語の文章は、1文字あたり何ビット?
シャノンは、1951年に「英語の文章の次の文字を、人にあてさせる」実験をして、英語の1文字には、およそ1ビット前後の情報しかないことを見積もりました(見積もりの値は、実験の方法によって、約0.6〜1.3ビットとされます)。アルファベット26文字と空白の27種類なら、でたらめに選べば約4.75ビットのはずです。それが約1ビット前後に減るのは、英語の文章にくせ(冗長性)があるからです。「q」の次には「u」が来やすく、「th」の次には「e」が来やすい。このくせがあるから、文字が少しぬけても、私たちは文章を読みとれます。この考え方は、文章の圧縮や、現代の文章を予測する人工知能(言語モデル)の考え方の、ご先祖さまともいえます。
名言
ものがどう組み立てられているのかに、いつも興味がありました。
シャノンは、研究を「遊び」だと考えた人でした。役に立つかどうかより、面白いかどうかで動いたといわれます。それでも結果として、世界を変える理論を作ったのです。
サクラちゃん
お手玉と一輪車の数学者なんて、おもしろい人ですね!
合格先生
そうだね。遊びの中から大発見が生まれることは多い。受験勉強も、パズルのように楽しむ気持ちがあると、続けやすいよ。
受験・勉強とシャノンのつながり
中学受験・高校受験:場合の数と2進数
中学受験の算数では、2進法(0と1だけの数)の問題や、「天びんを何回使えば、偽物の玉が分かるか」という問題が出ます。これは、シャノンのいう「はい・いいえの質問で、候補を半分にしていく」考え方の練習です。2進数を使った時計の理系時計は、理系時計(GeekClock)の数式の意味(階乗・2進数・黄金比)で解説しています。
大学受験:情報Ⅰ・対数・確率
共通テストの「情報Ⅰ」では、2進数と10進数の変換、論理回路(AND・OR・NOT)、ビットとバイト、情報量の考え方が出題されます。数学では、対数関数のグラフ・確率の基本の公式が、シャノンの理論の道具です。数学で使う や の記号は、数学でよく使う記号の意味一覧(Σ・∫・≡)にまとめています。
大学・大学院入試:情報理論・符号理論・確率
情報系の学科では、「エントロピー」「符号化」「ハフマン符号」「通信路容量」が、大学や大学院の入試で出ます。確率論や線形代数の知識がそのまま使われます。
勉強法として:「半分に絞る」考え方
8個から1つを当てる3回の質問のように、候補を半分ずつ絞っていくのは、勉強にも役立ちます。たとえば、解けない問題のどこでつまずいているかを、「計算か、考え方か」「式の立て方か、式変形か」と、はい・いいえで絞っていくのです。数学の勉強の進め方は数学の勉強法(解法の暗記→演習→過去問)も参考にしてください。
シャノンがその後の数学・科学にあたえた影響
- デジタル社会:スマートフォン・インターネット・テレビ・音楽・写真・動画は、すべて「ビット」で表され、シャノンの理論にもとづいて、圧縮・送信・誤り訂正がされています。
- コンピューター:スイッチ回路とブール代数の結びつきは、コンピューターの設計の基礎になりました。ブールの論理代数の論理と、チューリングの計算の理論と、シャノンの回路が、コンピューターの3本柱です。
- 暗号:シャノンの暗号の理論は、現代の暗号の安全性を考えるときの出発点です。
- 人工知能:チェス・迷路・言語の統計(英語のエントロピーの推定)の研究は、人工知能・機械学習・言語モデルの先がけになりました。
- ほかの科学:情報理論は、生物学(遺伝子の情報)・物理学(エントロピー)・経済学・言語学など、さまざまな分野に広がりました。
- 数学:確率論・組合せ論・符号理論という新しい数学の分野が育ちました。コルモゴロフ(確率論)などの確率論と深いつながりがあります。
ライプニッツが17世紀に考えた2進数が、シャノンの論文を経て、現代の社会をつくる言葉になりました。0と1だけの世界を、数学として大きく開いたのがシャノンです。
シャノンに挑戦!練習問題
やさしい
- 1から1000までの番号のうち1つを、「はい・いいえ」で答えられる質問で当てます。最低何回の質問で、必ず当てられますか。
答えと解説を見る
ですが なので、10回です(候補を毎回半分にします)。1000通りを区別するには約10ビット必要です。 - 2進数の を10進数に直しなさい。
答えと解説を見る
11。
ふつう
- 公平なさいころ(6面)の目を知ったときの情報量は何ビットですか。 を として答えなさい。
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各目が出る確率は 。情報量は 2.585ビットです。 - 表が出る確率が 、裏が のコインのエントロピーを求めなさい。 とします。
答えと解説を見る
約0.81ビット。1ビットより小さくなります。
むずかしい
- 文字A・B・C・Dが、確率 で出る情報源のエントロピーと、符号 A=0・B=10・C=110・D=111 の平均の長さを求めなさい。
答えと解説を見る
エントロピーは 1.75ビット。符号の平均の長さも で、エントロピーと一致します。これ以上は短くできません。 - 周波数の幅 Hz の電話線で、 のとき、通信路容量 を求めなさい。
答えと解説を見る
なので 。30000ビット/秒です。
シャノンと関係する数学者
- ブール(ブール代数):論理を式で計算する方法を作り、シャノンの回路の理論の土台になりました。
- チューリング(計算の理論):計算の理論の創始者で、シャノンとは暗号・計算機の研究で交流しました。
- フォン・ノイマン(コンピューターの設計):エントロピーの名前をめぐる逸話に登場します。
- コルモゴロフ(確率論):確率を公理で作り直し、情報理論にも関係する研究をしました。
- ライプニッツ(2進数の考案者):17世紀に2進数の計算を考えた人です。
- フーリエ(信号の分解):標本化定理の背景にあるフーリエ解析を作りました。
数学の公式を1つずつ学ぶなら算数・数学の公式一覧(公式辞典)、用語の意味は数学用語辞典(用語の意味を1語1ページ)も役立ちます。
20世紀の数学者
- ヒルベルトの業績と生涯
1900年に「ヒルベルトの23の問題」を発表。ヒルベルト空間 - ミンコフスキー(1864〜1909)
数の幾何学・相対性理論の時空(ミンコフスキー空間) - アダマール(1865〜1963)
素数定理を証明(ド・ラ・ヴァレー・プーサンと同じ1896年) - ラッセル(1872〜1970)
集合論の「ラッセルのパラドックス」・『プリンキピア・マテマティカ』 - 高木貞治の業績と生涯
類体論を完成させた。日本の近代数学の父 - ルベーグ(1875〜1941)
ルベーグ積分(測度論) - ハーディの業績と生涯
ラマヌジャンを見いだした。『ある数学者の生涯と弁明』 - ネーターの業績と生涯
抽象代数学の母。対称性と保存則のネーターの定理 - ワイル(1885〜1955)
リーマン面・群論と量子力学 - 掛谷宗一(1886〜1947)
長さ1の針を回す最小の面積を問う「掛谷問題」 - ラマヌジャンの業績と生涯
ほぼ独学で数千の公式を残した天才。タクシー数1729 - バナッハ(1892〜1945)
関数解析(バナッハ空間)・バナッハ=タルスキーのパラドックス
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θ・Σ・π・λ は数学で何に使う?
よくある質問
シャノンは何をした人ですか?
シャノンは、20世紀のアメリカの数学者・電気工学者で、「情報理論の父」とよばれます。1948年に情報の量をビットで測る理論をつくり、1937年にはスイッチ回路とブール代数を結びつけて、デジタル回路の基礎を築きました。
シャノンはなぜ有名なのですか?
情報理論をつくり、現代のデジタル通信・コンピューター・圧縮・暗号の基礎をつくったからです。「ビット」を情報の単位として広めた人としても有名です。
ビットとは何ですか?
情報の最小の単位で、0か1のどちらかを表します。「binary digit(2進数の1桁)」を縮めた言葉です。「はい・いいえ」の質問1回で得られる情報の量にあたります。シャノンの1948年の論文で広まりました。
シャノンの修士論文とは何ですか?
1937年にMITで書いた論文です。電気のスイッチ回路が、ブール代数(論理の代数)で表せることを示しました。スイッチの直列はAND、並列はORにあたります。電気工学の歴史で最も重要な修士論文の1つといわれます。
エントロピー(情報量)とは何ですか?
結果が予測しにくいほど大きくなる、情報の平均的な量です。確率 p_i の結果が複数あるとき H=−Σp_i log₂p_i と表します。公平なコイン投げのエントロピーは1ビットです。
シャノンは何歳で亡くなりましたか? どこの人ですか?
シャノンは1916年4月30日にアメリカのミシガン州で生まれ、2001年2月24日にマサチューセッツ州で84歳で亡くなりました。ミシガン大学とMITで学び、ベル研究所とMITで活躍しました。
シャノンの逸話にはどんなものがありますか?
廊下を一輪車でジャグリングしながら進んだ、迷路を解くねずみ「テセウス」やローマ数字の計算機を作った、「究極の機械」を作ったなどの話が伝えられています。遊び心の多い発明家でした。
通信路容量の式C=Blog₂(1+S/N)とは何ですか?
周波数の幅B、信号と雑音の強さの比S/Nをもとに、その通信路で送れる情報の最大の速度(ビット/秒)を表す式です。シャノン・ハートレーの定理とよばれ、通信技術の理論的な限界を示します。
シャノンは受験とどう関係しますか?
共通テストの「情報Ⅰ」で、2進数・論理回路(AND・OR・NOT)・情報量が出題されます。数学では対数・確率・数列の知識が、シャノンの理論の道具です。大学の情報系学科では、情報理論として学びます。
シャノンとブール・チューリングの関係は?
ブールは論理を式で計算する方法を作り、シャノンはそれをスイッチ回路に使いました。チューリングは計算の理論の創始者で、シャノンとは第二次世界大戦中にベル研究所で会って、暗号や計算機について語り合ったと伝えられます。
あわせて読みたい
出典・参考
- MacTutor History of Mathematics Archive, “Claude Shannon”(セントアンドリューズ大学)
- C. E. Shannon, “A Mathematical Theory of Communication”, Bell System Technical Journal(1948年)
- C. E. Shannon, “A Symbolic Analysis of Relay and Switching Circuits”(1937年修士論文、1938年発表)
- J. Soni & R. Goodman, “A Mind at Play”(2017年)
最終更新:2026年10月29日/作成:大学受験合格大作戦



