この公式のポイント
- 指数法則:かけ算は指数のたし算、累乗は指数のかけ算
- a0=1、a−n=an1 は、指数法則がくずれないように決めたもの
- 対数は「何乗か」を表す数。logaMN=logaM+logaN は指数法則の言いかえ
- 常用対数でけた数:k−1≤log10N<k なら k けた

うかるくん
何もかけていないのに、20=1 になるのはどうしてなの?
![合格先生]()
合格先生
am÷am=a0 で、左辺は1だ。指数法則がくずれないように、そう決めたんだぞ。
指数法則
指数法則(a>0、m,n は実数)
am×an=am+nanam=am−n(am)n=amn(ab)n=anbn
証明(m, n が自然数のとき):am×an は「a を m 個かけたもの」と「n 個かけたもの」をかけるので、全部で m+n 個。(am)n は「m 個かけたもの」を n セットかけるので mn 個です。
0乗・負の指数・分数の指数の決め方
指数法則がいつでも成り立つように、次のように決めます(定義)。
「20=1 はなぜ?」の答えは、「指数法則がくずれないように、そう決めた」です。
対数とは
ap=M のとき、p を「a を底とする M の対数」といい、p=logaM と書きます(a>0、a=1、M>0)。対数は「何乗か」を表す数です。
ap=M⟺p=logaM例:23=8⟺log28=3
対数の公式
logaMN=logaM+logaNlogaNM=logaM−logaNlogaMr=rlogaM底の変換公式logaM=logbalogbM
対数の公式の証明(指数法則から)
logaM=p、logaN=q とおくと、M=ap、N=aq。
- 積:MN=ap⋅aq=ap+q。対数の定義から logaMN=p+q=logaM+logaN。
- 商:NM=ap−q より logaNM=p−q。
- 累乗:Mr=(ap)r=apr より logaMr=pr=rlogaM。
- 底の変換:M=ap の両辺の、底 b の対数をとると logbM=plogba。よって p=logbalogbM。
対数の公式は、すべて指数法則を「何乗か」の言葉で言いかえたものです。かけ算がたし算になるのは、指数ではかけ算が「指数のたし算」になるからです。
指数関数と対数関数のグラフ
y=2x(青)と y=log2x(橙)は直線 y=x について対称
y=logax は y=ax の逆関数なので、2つのグラフは直線 y=x について対称です。y=ax は必ず (0, 1) を、y=logax は必ず (1, 0) を通ります。
常用対数とけた数
底が10の対数 log10M を常用対数といいます。log102≒0.3010、log103≒0.4771 を使うと、大きな数のけた数が分かります。N が k けたの整数 ⟺10k−1≤N<10k⟺k−1≤log10N<k です。
大学受験(数学Ⅱ)での使い方
大学受験例題1(指数の計算)
832×4−21 を計算しなさい。
解き方
832=(23)32=22=4、4−21=(22)−21=2−1=21。
4×21=2。
答え 2
大学受験例題2(対数の計算)
log212−log23+log416 を計算しなさい。
解き方
log2312=log24=2。log416=2(42=16)。
合計 4。
答え 4
大学受験例題3(けた数)
250 は何けたの数ですか。
log102=0.3010 とします。
解き方
log10250=50×0.3010=15.05。
15≤15.05<16 なので、1015≤250<1016。
答え 16 けた
例題3:log10250=15.05 は 15 と 16 の間。だから 1015≤250<1016 で、250 は 16 けた
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
loga(M+N) を logaM+logaN としない。たし算になるのは積の対数だ。
- loga(M+N)=logaM+logaN としてしまう:たし算になるのは「積」の対数。
- am×an=amn としてしまう:かけ算は指数のたし算。
- 真数条件を忘れる:logaM の M は正。方程式では最後に確かめる。
練習問題
![体で丸を作る合格先生]()
合格先生
対数は「何乗か」を表す数だ。これで解けるぞ。
- 大学受験 2731+1643 を計算しなさい。
答えと解説を見る
2731=3、1643=(24)43=23=8。答え 11 - 大学受験 log354−log32 を計算しなさい。
答えと解説を見る
log327=3。答え 3 - 大学受験 log23×log38 を計算しなさい。
答えと解説を見る
底の変換で log2log3×log3log8=log23log2=3。答え 3
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よくある質問
指数法則とは?
aᵐ×aⁿ=aᵐ⁺ⁿ、aᵐ÷aⁿ=aᵐ⁻ⁿ、(aᵐ)ⁿ=aᵐⁿ、(ab)ⁿ=aⁿbⁿ という累乗の計算のきまりです。
なぜ0乗は1なのですか?
aᵐ÷aᵐ を指数法則で計算すると a⁰、ふつうに計算すると1になるので、指数法則がくずれないように a⁰=1 と決めています。
対数の公式は?
log_a MN=log_a M+log_a N、log_a(M/N)=log_a M−log_a N、log_a M^r=r log_a M、底の変換公式 log_a M=log_b M/log_b a です。
対数の公式はどう証明しますか?
log_a M=p、log_a N=q とおくと M=a^p、N=a^q なので、MN=a^(p+q) となり、log_a MN=p+q が得られます。他の公式も指数法則から同じように導けます。
けた数はどう求めますか?
常用対数をとり、k−1≦log₁₀N<k となる k を求めると、N は k けたです。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅱ(指数関数・対数関数)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦