
この記事の結論
- 数学のアルファベットは英語の頭文字が多い(r=radius 半径、d=diameter 直径、v=volume 体積、f=function 関数)
- ギリシャ文字は24文字。α(アルファ)、θ(シータ)、π(パイ)、Σ(シグマ)は必ず読めるように
- 記号の意味と由来を知ると、式を読むスピードと記述答案の正確さが上がる

以前の「鹿せんべい問題」(解答・解説編)で、直径を「l(エルの小文字)」とおいていたところ、先輩から「直径はdとおきなさい」とお叱りを受けました。
直径はやはり「diameter」の「d」(または「D」)としておくのが素直かと。(「l」は「length」。)ちょっとしたことですが、変数の名前一つで仕事の効率も変わって来るものなので。
その反省を生かして、数学でよく使う記号・アルファベット・ギリシャ文字をまとめました。
数学でよく使うアルファベットと意味
| 文字 | 意味 | もとの言葉 |
|---|---|---|
| x, y, z | 未知数・変数 | デカルトが使ったのが広まったといわれる |
| a, b, c | 定数・係数 | |
| n, m | 自然数・整数 | n:number(natural number)、m:nの隣の文字 |
| f, g | 関数 | f:function、g:fの隣の文字 |
| r | 半径 | radius |
| d (D) | 直径 | diameter |
| l | 長さ | length |
| h | 高さ | height |
| S | 面積 | surface(表面)などが由来とされる |
| V | 体積 | volume |
| O | 原点 | origin |
| P, Q | 点 | P:point、Q:Pの隣の文字 |
| D | 判別式 | discriminant |
| e | ネイピア数(自然対数の底、約2.718) | オイラー(Euler)の頭文字とする説がある |
| i | 虚数単位 | imaginary number |
| C | 積分定数 | constant |
| t | 時間 | time |
| v | 速度 | velocity |
| a | 加速度 | acceleration |
| m | 質量 | mass |
数学の記号と由来
| 記号 | 読み方 | 意味・由来 |
|---|---|---|
| √ | ルート | 平方根。ラテン語 radix(根)の r を変形したものといわれる |
| π | パイ | 円周率。ギリシャ語 περιφέρεια(ペリフェレイア=周囲)の頭文字 |
| θ | シータ | 角度を表すときによく使う |
| Σ | シグマ | 数列の和。ギリシャ文字のS(sum の頭文字) |
| ∫ | インテグラル | 積分。ライプニッツが和を表すラテン語 summa のSを縦に伸ばした |
| Δ | デルタ | 変化量(difference) |
| d | ディー | 微分(differential)。dx は x の微小な変化 |
| ∂ | ラウンド、デル | 偏微分 |
| ! | 階乗 | 5! = 5×4×3×2×1 |
| | | | 絶対値 | |−3| = 3 |
| ≒ | ニアリーイコール | ほぼ等しい |
| ∞ | 無限大 |
集合・論理の記号の読み方
| 記号 | 読み方 | 使い方 |
|---|---|---|
| ∈ | 属する | a ∈ A(aはAの要素) |
| ⊂ | 部分集合 | A ⊂ B(AはBにふくまれる) |
| ∩ | キャップ(共通部分) | A ∩ B |
| ∪ | カップ(和集合) | A ∪ B |
| ∴ | ゆえに | 結論を示す |
| ∵ | なぜならば | 理由を示す |
| ⇒ | ならば | p ⇒ q |
| ⇔ | 同値 | p ⇔ q |
ギリシャ文字24文字の読み方と使い方
| 大文字 | 小文字 | 読み方 | 数学・物理での主な使い方 |
|---|---|---|---|
| Α | α | アルファ | 角・方程式の解(α、β) |
| Β | β | ベータ | 角・方程式の解 |
| Γ | γ | ガンマ | 角 |
| Δ | δ | デルタ | Δ:変化量(Δx)、δ:微小量 |
| Ε | ε | イプシロン | 小さい正の数、誘電率 |
| Ζ | ζ | ゼータ | ゼータ関数 |
| Η | η | イータ | 効率 |
| Θ | θ | シータ | 角度 |
| Ι | ι | イオタ | ― |
| Κ | κ | カッパ | 曲率 |
| Λ | λ | ラムダ | 波長、固有値 |
| Μ | μ | ミュー | 摩擦係数、マイクロ(100万分の1) |
| Ν | ν | ニュー | 振動数 |
| Ξ | ξ | クシー(グザイ) | 変数 |
| Ο | ο | オミクロン | ― |
| Π | π | パイ | 円周率、Πは積 |
| Ρ | ρ | ロー | 密度、抵抗率 |
| Σ | σ | シグマ | Σ:和、σ:標準偏差 |
| Τ | τ | タウ | 時定数、トルク |
| Υ | υ | ユプシロン | ― |
| Φ | φ | ファイ | 角、磁束 |
| Χ | χ | カイ | カイ二乗分布 |
| Ψ | ψ | プサイ | 波動関数 |
| Ω | ω | オメガ | ω:角速度、Ω:電気抵抗の単位(オーム) |
ギリシャ文字の読み方は、以前の記事数学でよく使うギリシャ文字の読み方でも紹介しています。
記述答案での注意
- 自分で文字をおくときは「半径を r とおく」のように、答案に必ず書く
- 慣習に合った文字を使うと、採点者が読みやすく誤解されにくい(直径を l とおくより d のほうが伝わる)
- l(エル)と 1(いち)、z と 2、ν(ニュー)と v(ブイ)は形が似ているので、はっきり書き分ける
よくある質問
数学で直径はなぜdで表すのですか?
英語の diameter(直径)の頭文字だからです。半径の r は radius、長さの l は length の頭文字です。
ギリシャ文字は全部で何文字ですか?
24文字です。数学ではα(アルファ)、β(ベータ)、θ(シータ)、π(パイ)、Σ(シグマ)などがよく使われます。
円周率をπで表すのはなぜですか?
ギリシャ語で「周囲」を意味する περιφέρεια(ペリフェレイア)の頭文字だからといわれます。
積分記号∫の由来は?
ライプニッツが、和を意味するラテン語 summa の頭文字Sを縦に伸ばして作った記号です。
∴と∵の読み方は?
∴は「ゆえに」、∵は「なぜならば」と読みます。
あわせて読みたい
出典・参考
- 記号の由来には諸説あり、一般に知られている説を掲載しています
最終更新:2026年10月5日/作成:大学受験合格大作戦
この記事に出てくる公式(算数・数学公式辞典)
- 円の面積と円周の長さの公式 πr²・2πr(半径×半径×3.14)
- 三平方の定理(ピタゴラスの定理) a²+b²=c²
- 二次方程式の解の公式 x=(−b±√(b²−4ac))/2a・判別式
- Σの公式(k・k²・k³の和) Σk²=n(n+1)(2n+1)/6
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