「いずれ」と「いづれ」どっちが正しい?正解は「いずれ」|意味・漢字・古文の読み方

この記事の結論

  • 「いずれ」と「いづれ」は、どちらも「どれ・どちら」「そのうち」という意味の同じ言葉です。現代の文章では「いずれ」が正しく、「いづれ」は古文の書き方(歴史的仮名遣い)です
  • 古文では「いづれ」と書き、「いずれ」と読みます
  • 漢字は「何れ」「孰れ」ですが、ふつうはひらがなで書きます

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中学受験から難関大まで、「はじめて・しっかり・もっと深く」の3段で、図と練習問題つきで解説しています。

歴史的仮名遣いのルール一覧係り結び現代語と意味がちがう古語中学受験の古文高校受験の古文古文文法辞典(表紙)

現代の文章 いずれ ○ 正しい 現代仮名遣い(1986年 内閣告示) 古文(昔の文章) いづれ 読みは「いずれ」 歴史的仮名遣い(例:いづれの御時にか)
現代の文章は「いずれ」、古文は「いづれ」

「いずれ」と「いづれ」はどっちが正しい?

正解は「いずれ」です。今の日本語の書き方のルールである「現代仮名遣い(げんだいかなづかい)」(1986年の内閣告示)では、「いずれ」と書きます。

「いづれ」は、昔の書き方である歴史的仮名遣い(れきしてきかなづかい)です。古文の教科書や古い文章では「いづれ」と書かれていますが、作文・小論文・手紙など、今の文章で使うと誤りになります。

反対に、古文の問題で「いづれ」を勝手に「いずれ」と書きかえてはいけません。今の文章は「いずれ」、古文の本文は「いづれ」のまま。この区別がこの記事のいちばん大事なポイントです。

なぜ「づ」ではなく「ず」なのか:「ず」と「づ」の使い分け

現代仮名遣いでは、「ず」と同じ音は原則として「ず」で書きます。「づ」を使うのは、次の2つの場合だけです。

「づ」を使う場合例
同じ音が続いて濁る(同音の連呼)つづく(続く)、つづみ(鼓)
2つの語が結びついて濁る(連濁)みかづき(三日月)、こづつみ(小包)、てづくり(手作り)
「ズ」の音をかなで書きたい ① 同じ音が続いて濁った?(つ+つ) ② 2つの語が結びついて濁った? どちらでもない →「ず」 いずれ・すずしい・ずつう(頭痛) はい →「づ」 つづく・つづみ はい →「づ」 みかづき・こづつみ いいえいいえ 「いずれ」は①にも②にも当たらないので「ず」で書く
「ず」か「づ」か迷ったら、この順に確かめる

「いずれ」はどちらにも当てはまらないので、「ず」で書きます。「じ」と「ぢ」も同じ考え方で、「ちぢむ(縮む)」は同じ音が続いて濁るので「ぢ」、「はなぢ(鼻血)」は「はな+ち」が結びついたので「ぢ」です。

なお、「ひとりずつ」「いなずま」「きずな」のように、「ず」で書くのが本則で、「づ」で書いてもよい(許容)とされている語もあります。今の人には2つの語に分けにくい、という理由です。迷ったら「ず」と覚えておけば、まず間違えません。

「いずれ」の意味と例文

意味例文
どれ・どちら(いくつかの中から一つを選ぶ)いずれの案にも賛成できない。/いずれ劣らぬ強豪がそろった。
どちらにしても・いずれにしてもいずれにせよ、結果は来週わかる。
近いうちに・そのうちいずれまたお会いしましょう。/いずれ伺います。
結局は・最終的にはいずれわかることだ。

英語でいえば、1番目の意味は which(どれ・どちら)、3番目の意味は someday / sooner or later(そのうち)に近い言葉です。

品詞でいうと、「どれ・どちら」の意味のときは代名詞、「そのうち・結局は」の意味のときは副詞として使われています。「いずれの案」は名詞のように「の」がつき、「いずれ伺います」は動詞「伺う」をくわしくしている、と見分けられます。

古文の「いづれ」は、おもに「どれ・どちら」の意味で使われます。「そのうち」の意味は、今の日本語でよく使われる使い方です。このように、同じ言葉でも昔と今で使われ方がずれている語は、現代語と意味がちがう古語のページにまとめています。

「いずれ」を使った慣用句

  • いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた):どちらも美しく、優劣がつけにくいことのたとえ。
  • いずれにしても・いずれにせよ:どちらの場合でも。話をまとめるときによく使います。

「いずれ」の漢字は「何れ」「孰れ」

「いずれ」を漢字で書くと「何れ」または「孰れ」です。ただし「何」を「いず(れ)」と読むのは常用漢字表にない読み方なので、新聞や学校の作文、公用文ではひらがなで「いずれ」と書くのが一般的です。「孰」は常用漢字ではありません。漢文では「孰(いづ)れか」と読み、「どちらが〜か」と比べる言い方に使われます。

漢字の読みや常用漢字のルールは、漢字合格大作戦でも調べられます。

古文の「いづれ」:意味と現代語訳

古文では「いづれ」と書き、「いずれ」と読みます。意味は「どれ・どちら・どこ」などで、疑問や選択を表します。文法の言葉では、はっきり決まっていないものを指す不定称(ふていしょう)の代名詞といいます。

いちばん有名なのは、紫式部(むらさきしきぶ)が書いた『源氏物語(げんじものがたり)』の冒頭、桐壺(きりつぼ)の巻です。

いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に……

現代語訳は「どの帝の御代であったか、女御や更衣がたくさんお仕えしていた中に……」です。「いづれの御時にか」の「御時(おほんとき)」は天皇の治世のこと。女御(にょうご)・更衣(こうい)は、帝のお妃(後宮の女性)の位の名前です(皇后・中宮より下の位)。くわしくは官職と身分で図にしています。

  • 読み方の問題:「いづれ」→ 現代仮名遣いで「いずれ」と書き直す
  • 意味の問題:「いづれ」= どれ・どちら(不定称の指示代名詞)
  • 文法の問題:「にか」のあとに省略された言葉を補う

歴史的仮名遣いの「づ」は、読むときは「ず」と同じ音になります。「よろづ(万)」→「よろず」、「いづこ」→「いずこ」も同じです。

古文に出てくる「いづれ」の例

作品原文意味
『源氏物語』桐壺いづれの御時にかどの帝の御代であったか
『徒然草』第188段いづれかまさるとよく思ひくらべてどれがまさっているかをよく比べて
慣用句いづれあやめかかきつばたどちらもすぐれていて選べない

『徒然草(つれづれぐさ)』は兼好法師(けんこうほうし/吉田兼好)の随筆です。第188段は「一事を必ずなさんと思はば」で有名な段で、人生でいちばん大事なことを「いづれかまさる」とよく比べて決めよ、と説いています。⇒徒然草188段「一事を必ずなさんと思はば」の原文・現代語訳

「いずれ菖蒲か杜若」は、平安時代の終わりの武将・源頼政(みなもとのよりまさ/源三位頼政)が、よく似た美女たちの中から菖蒲前(あやめのまえ)を選ぶよう言われたときの話がもとだという説が知られています(源頼政の伝説として伝わる話で、伝わり方には諸説あり)。菖蒲も杜若も、初夏にむらさきの花を咲かせるよく似た植物です。どちらがどちらか見分けにくいところから、「どれもすぐれていて選べない」という意味になりました。

「いづれ」と係り結び:「いづれの御時にか」の省略

「いづれ」は疑問の言葉なので、疑問の係助詞「か」「や」といっしょに出てくることがよくあります。そこで入試によく出るのが係り結びです。係助詞「ぞ・なむ・や・か」があると文末が連体形に、「こそ」があると已然形(いぜんけい)になる、というきまりです。

『徒然草』第188段:結びがある形 いづれかまさる 係助詞「か」(疑問)が係ると 文末の「まさる」は連体形で結ぶ 訳:どれがまさっているか 『源氏物語』桐壺:結びが省略された形 いづれの御時にか (ありけむ) 「か」の結びの言葉が 省略されている 訳:どの帝の御代であったのだろうか
「いづれか」は文末が連体形で結ぶ。「いづれの御時にか」は結びが省略された形

『徒然草』の「いづれかまさる」では、「か」を受けて「まさる」が連体形で結んでいます(「まさる」は四段活用なので、終止形と連体形が同じ形です)。一方、『源氏物語』の「いづれの御時にか」は、「か」のあとに来るはずの「ありけむ」「あらむ」などの言葉が省略されています。入試では「省略されている言葉を補え」という形でよく問われます。くわしくは古文文法辞典「係り結び」で、結びの省略や「結びの流れ(消滅)」まで練習できます。

うかるくん

うかるくん

「いづれの御時にか」で文が終わってないのに、どうして「、」で次に進んでいるんですか?

合格先生

合格先生

「か」のあとに「ありけむ(あったのだろうか)」が省略されているからだよ。言わなくても読み手にわかる言葉は、古文ではよく省かれるんだ。

サクラちゃん

サクラちゃん

じゃあ訳すときは「どの帝の御代であったのだろうか」と補えばいいんですね。

合格先生

合格先生

その通り。「〜にか。」「〜にや。」で止まっていたら、「あらむ」「ありけむ」の省略を疑う。これは入試の定番だよ。

「いづれ」のなかま:いづこ・いづく・いづち

「いづ〜」のなかま いづれ読み:いずれどれ・どちらいづれの御時にか いづこ・いづく読み:いずこ・いずくどこいづこも同じ(70番) いづち・いづかた読み:いずち・いずかたどちらの方へ方向をたずねる どれも「づ」は「ず」と読む/「どれ・どこ」をたずねる言葉
「いづ〜」で始まる古文の言葉は、どれも「ず」と読む

「いづれ」と同じように、「どれ・どこ・どちら」をたずねる古文の言葉は「いづ」で始まるものが多く、まとめて覚えると便利です。どれも書くときは「づ」、読むときは「ず」です。

古文の疑問の言葉読み方意味
いづれいずれどれ・どちら
いづこ・いづくいずこ・いずくどこ
たれ(たが)たれだれ(だれの)
いかにいかにどのように・どうして
いかがいかがどのように・どうして(反語にもなる)
いかでいかでどうして・なんとかして

「いかが」「いかで」は、「どうして〜か、いや〜ない」という反語の意味にもなるので注意しましょう。疑問と反語の見分けは、文脈と、文末の推量の助動詞「む(ん)」に注目するのがコツです。助動詞「む」のはたらきは古文文法辞典「む(ん)」で確かめられます。

歴史的仮名遣いの読み方 早見表

「いづれ」を「いずれ」と読むのは、歴史的仮名遣いの読み方のルールの一つです。古文の読みの問題でよく出るルールを1枚にまとめました。

歴史的仮名遣い読み方例 語中・語尾のはひふへほ→ わいうえおいふ→いう/かほ→かお/思ふ→おもう ゐ・ゑ・を→ い・え・おくれなゐ→くれない/こゑ→こえ ぢ・づ→ じ・ずいづれ→いずれ/よろづ→よろず au(あう・かう)→ ô(おう・こう)やうやう→ようよう/かうべ→こうべ iu(いう・しう)→ yû(ゆう・しゅう)うつくしう→うつくしゅう eu(えう・けふ)→ yô(よう・きょう)けふ→きょう/てふ→ちょう くわ・ぐわ→ か・がくわんげん(管絃)→かんげん 助動詞「む」「らむ」→ ん・らん散るらむ→ちるらん
歴史的仮名遣いの読み方 早見表(黄色が「いづれ」のルール)

いちばん大事なのは、語中・語尾の「は・ひ・ふ・へ・ほ」を「わ・い・う・え・お」と読むルールです。ただし、「はな(花)」「ひかり(光)」のように言葉の頭にあるときは、そのまま「は・ひ」と読みます。また、「au→ô」のような長音のルールは、まず「は行→わ行」に直してから当てはめます。たとえば「けふ(今日)」は「けう(keu)」→「きょう(kyô)」と、2段階で読みます。ルールの全部と練習問題は古文文法辞典「歴史的仮名遣い」にあります。

書いてある形①は行→わ行②長音のルール けふ(今日) けう(keu) きょう(kyô) てふ(蝶) てう(teu) ちょう(tyô) あふぎ(扇) あうぎ(augi) おうぎ(ôgi) いきなり読もうとせず、①→②の順に当てはめるとまちがえない
歴史的仮名遣いは「①は行→わ行」「②長音のルール」の2段階で読む
「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

「けふ」「てふ」「あふぎ」は、①は行→わ行、②長音の順番が大事!いきなり「きょう」にしようとすると、「ちょう」や「おうぎ」でつまずくぞ。

サクラちゃん

サクラちゃん

「てふ」が「ちょう」って、どうしてそうなるんですか?ぜんぜん似てないです……。

合格先生

合格先生

2段階で考えよう。まず語尾の「ふ」を「う」に直して「てう(teu)」。次に「eu→yô」のルールで「tyô」、つまり「ちょう」。昔は「蝶(ちょう)」も「てふ」と書いたんだ。

うかるくん

うかるくん

あっ、「けふ→けう→きょう(今日)」も同じですね!

合格先生

合格先生

その通り!ルールを順番に当てはめれば、初めて見る言葉でも読めるようになるよ。

旧暦の月の名前で見る「づ」:水無月・神無月

「づ」が今の書き方でも残る例として、旧暦の月の名前があります。「月(つき)」がほかの言葉と結びついて濁ったものは、現代仮名遣いでも「づき」と書きます(上の流れ図の②)。

月の名前歴史的仮名遣い現代仮名遣い
卯月(4月)うづきうづき
水無月(6月)みなづきみなづき
葉月(8月)はづきはづき
神無月(10月)かみなづきかんなづき
弥生(3月)やよひやよい
師走(12月)しはすしわす

「弥生」「師走」は、語中・語尾の「ひ」「は」を「い」「わ」に直すルールの例です。月の名前の由来は旧暦の月の名前(睦月〜師走)の読み方・由来で、古文に出てくる季節や時刻の考え方は古文文法辞典「旧暦・季節・時刻」で整理しています。季節の言葉は二十四節気の一覧とあわせて読むと、古文の季節感がぐっとつかみやすくなります。

百人一首で歴史的仮名遣いに慣れよう

歴史的仮名遣いの読み方は、百人一首で練習するのがいちばんの近道です。五七五七七のリズムで口ずさむうちに、自然と読み方が身につきます。

番号・歌(作者)歴史的仮名遣い読み方
1番 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ(天智天皇)かりほ・いほかりお・いお
2番 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山(持統天皇)しろたへ・てふしろたえ・ちょう
9番 花の色は 移りにけりな いたづらに(小野小町)いたづらいたずら
17番 ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平朝臣/在原業平)ちはやぶる・くれなゐちはやぶる・くれない
23番 月見れば 千々に物こそ 悲しけれ(大江千里)ちぢちぢ(そのまま)
33番 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ(紀友則)しづ心・散るらむしずごころ・ちるらん
70番 さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ(良暹法師)いづこ・ゆふぐれいずこ・ゆうぐれ

17番の「ちはやぶる」の「は」は、語中にありますが「ちわやぶる」とは読まず、「ちはやぶる」と読みます。「ち+はやぶる」のように、言葉の切れ目のあとの頭の「は」は「わ」と読まないためで、こうした言葉は例外として覚えておきましょう。

23番の大江千里(おおえのちさと)の歌は、「千々(ちぢ)」と「ひとつ」を対にした秋の名歌です。「千々」は「ち+ち」と同じ音が続いて濁った言葉なので、現代仮名遣いでも「ちぢ」のまま書きます(「ちぢむ」と同じ)。「ぢ→じ」に直すのは、「はぢ(恥)→はじ」のような場合だけ、と区別しておきましょう。

うかるくん

うかるくん

「千々」も「ぢ」があるから、現代仮名遣いだと「ちじ」になるんですか?

合格先生

合格先生

読む音は「ちじ」と同じだけど、書くときは「ちぢ」のままだよ。「ち」が2つ続いて濁った言葉は、今の書き方でも「ぢ」を使うんだ。

サクラちゃん

サクラちゃん

「いづれ」は「ず」に直すけど、「千々」は直さない。流れ図の①に当たるかどうかですね!

百人一首70番 良暹法師の絵札
百人一首70番 良暹法師(江戸時代のかるた)。「いづこも同じ秋の夕暮れ」の「いづこ」は「いづれ」のなかま

33番の「散るらむ」の「らむ」は、目の前にないことや理由を推しはかる助動詞で、「ちるらん」と読みます。意味は古文文法辞典「らむ(らん)」でくわしく説明しています。70番は「いづこ(どこ)」がまさに「いづれ」のなかまの言葉。全百首は百人一首 全百首の一覧で、読みつきで確かめられます。腕だめしは百人一首クイズでどうぞ。

古典と古文、漢文の関係は古典と古文の違いで、「はなむけ」のように今も使われる古語ははなむけの意味と由来で、国語の記事全体は国語のまとめで整理しています。

国語のお勉強

入試で問われる点と例題

入試の古文では、「次の語を現代仮名遣いに直し、すべてひらがなで書きなさい」という問題がよく出ます。小さな「ょ」や長音の書き方まで正確に書けるか、ていねいに確かめましょう。

  • 中学受験:百人一首や短い古文を読んで、歴史的仮名遣いを今の読み方に直す問題が中心です(中学受験の古文)。
  • 高校入試:本文中の歴史的仮名遣いを1つ選んで、現代仮名遣いに直す問題がとてもよく出ます(高校受験の古文)。
  • 共通テスト・大学入試:読み方そのものより、「いづれの御時にか」のような省略を補った訳や、係り結びの理解が問われます(共通テストの古文文法)。

例題(自作):現代仮名遣いに直そう

問題答えポイント
いづれいずれぢ・づ → じ・ず
けふきょうふ→う、eu→yô の2段階
くれなゐくれないゐ → い
あふぎおうぎふ→う、au→ô の2段階
かうべこうべau → ô
ちぢにちぢに同音の連呼なので「ぢ」のまま

最後の「ちぢに」は引っかけ問題です。ルールを丸暗記するだけでなく、「なぜそう書くのか」まで理解しておくと、見たことのない言葉にも強くなります。

まとめ:受験生はこう覚えよう

  • 今の文章 → いずれ(「ず」)
  • 古文 → いづれと書いて「いずれ」と読む
  • 漢字(何れ・孰れ)は読めればOK。書くときはひらがな
  • 「いづれか〜連体形」の係り結び、「いづれの御時にか」の省略をセットで覚える
  • 歴史的仮名遣いは「は行→わ行」「ゐゑを→いえお」「ぢづ→じず」「au→ô」の順に当てはめる
  • ただし「ちぢ」「つづく」「みかづき」のように、今の書き方でも「ぢ・づ」を使う言葉がある
ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

「いずれ」は今の書き方、「いづれ」は古文の書き方。読むときはどっちも「いずれ」!これで作文でも古文でも迷いません。

中学受験・高校受験・大学受験のどれでも出題される言葉です。古文の基礎として、百人一首で歴史的仮名遣いに慣れておくのもおすすめです。わからないことがあれば、受験掲示板「100点BBS」でほかの受験生と情報交換するのもよいでしょう。

よくある質問

「いずれ」と「いづれ」はどっちが正しいですか?

現代の文章では「いずれ」が正しい表記です。「いづれ」は歴史的仮名遣いで、古文では「いづれ」と書いて「いずれ」と読みます。

「いずれは」と「いづれは」はどちらを使えばいいですか?

「いずれは」が正しい書き方です。「いずれは医者になりたい」のように、「いずれ」に「は」をつけた形です。

「いずれ」の漢字は何ですか?

「何れ」または「孰れ」です。ただし常用漢字表にない読み方なので、ふつうはひらがなで「いずれ」と書きます。

「いづれの御時にか」の意味は何ですか?

『源氏物語』桐壺の巻の冒頭で、「どの帝の御代であったか」という意味です。「か」のあとに「ありけむ」などが省略されています。

「ず」と「づ」はどう使い分けますか?

原則は「ず」です。「つづく」のように同じ音が続いて濁る場合と、「みかづき」のように2つの語が結びついて濁る場合だけ「づ」を使います。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文化庁「現代仮名遣い」(昭和61年内閣告示第1号)
  • 文化庁「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)
  • 紫式部『源氏物語』桐壺巻
  • 兼好法師(吉田兼好)『徒然草』第188段
  • 『小倉百人一首』1・2・9・17・23・33・70番
  • 画像:絵札「Hyakuninisshu 070」(パブリックドメイン・Wikimedia Commons)

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦

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